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Brotherのプリンターのトナーを使い切る方法


私が愛用しているプリンターはBROTHER JUSTIO<ジャスティオ> A4カラーレーザープリンタ HL-4040CN 20PPM/LANなのだが、amazonで現在 32,365円。トナーは11,430円×3色 + 黒7,140円 = 41,430円であり、トナーのほうが本体価格を上回るという理不尽な価格体系である。本体が原価割れしているので消耗品で回収しないと採算が取れないのだとは思うが。


それで、私は今日、資料を印刷しようと思ったらトナー交換の表示が出た。それもシアン、マゼンタ、イエローの3色同時である。3色同時にトナーが無くなるなんてことは現実的にあり得ないので、これはカウンターがついてるんだなと思い、本体のカウンターをリセットしてやろうと思ったのだが、そんな設定はどこにも無いしマニュアルにも書かれていない。


トナーをいったん取り外して、再度差し込んでみたが、トナー交換の表示は消えない。ということは、トナーを新しいものに交換した場合、それを自動的に新しいトナーだと認識するための仕組みが必要だ。そしてそれはトナー側に備わっていなければならないということになる。しかしトナー側にそんなデジタルなハードが載っている形跡はない。トナー側にプリンタ本体と通信するための電気的な接触部が見あたらないからだ。


ゆえに、トナー側にはアナログ的なカウンターがあることになる。爪か何かの位置を光か何かで検知して、トナーの終了を感知しているに違いない。その爪の位置は何千枚かの印刷に対してわずかに移動させるわけだから、トナーのローラーの軸の回転に対して1/10000ぐらいに減速してあるのではないかと思った。1:10で減速して行くとしても5つの歯車が必要だ。そんな歯車どこかに無いかと思ったら、左端にそれらしき歯車があるようだった。


左側についているネジを2つ外して、ばねの仕込まれた白い突起を押しながらそのカバーを外すと予想通り歯車が数個使われていた。最終段の歯車の位置でトナー終了を検知しているようだったので、その歯車の位置を元の位置らしきところ(いったん取り外して左に30度ほど回転させる)に戻してカバーを閉じてネジを締めた。


結果、トナーはまだ使えるようになった。ブラザー製のプリンタはほとんどがこの仕組みを採用していると思うので、誰かの参考になればと思い、ここに書き残しておく。


※ 上で書いた「最終段の歯車」は "reset / flag gear" と呼ばれていて、amazon.comでは取り扱いがあるようなので、どの部品かわからない人のためにリンクを貼っておく。→ http://www.amazon.com/dp/B001O170M0/