ウィンドウ切り替えは一つのワークスペース(デスクトップ)上で行うのが普通だと思う。WindowsはAlt+Tabで各ウィンドウを切り替える人がほとんどだと思う。仮想デスクトップ環境を使っていないかぎりにおいては。
Linuxはその点デフォで複数のワークスペースを持つことができるようになってる。最近まではこんなにワークスペースがあってもどうやって分けて使えばいいんだ?と思ってた。一つのデスクトップ上で作業するのに慣れきってしまっていたから。
でも、Ubuntuを使いはじめてからちょっとずつ見方が変わってきた。複数のワークスペースは非常に有用だと。今更ながら。。。
開発をしていると色んなアプリケーションを起動してウィンドウがいっぱいになってしまうことがある。ブラウザ、メーラ、Emacs、Eclipse、ターミナル、VirtualBox上のWindows2000、たまにOpenOffice.orgの各アプリ。挙げてみるとかなり多い。ウィンドウが多くなってくると、ウィンドウの切り替えが大変になってくる。一つのワークスペースで作業してると沢山のウィンドウの中から目的のウィンドウを探さないといけない。これってかなり非効率。切り替えコストって結構高い気がする。
ここで仮想デスクトップの出番。
ワークスペース毎に、ブラウジング、開発環境、その他...と用途に併せて分割することができる。そうすると一つのワークスペースに存在するウィンドウの数が減るからウィンドウの切り替えが楽になる。ワークスペースで分けてるとウィンドウの重なりではなく、それぞれのワークスペースの位置関係で把握できるので人の頭も目的のウィンドウがどこのワークスペースにあるのか覚えやすくなる。
いっそのことAlt+Tabによるウィンドウ切り替えをやめて、ワークスペースの数を16個くらいにしてそれぞれのワークスペースに一つずつウィンドウを配置するとかした方が実は人間に優しいような気がしてる。やっぱり重なりよりもマップとして位置関係で把握できるほうがはるかに覚えやすい。16個はちょっと多いかもしれないけど...因みに今自分はワークスペースを6個にして使ってます。
ワークスペースに対するウィンドウの配置の仕方はこんな感じです。
|
1 |
2 |
3 |
1 |
ブラウザ、メーラ |
Emacs、ターミナル |
仮想環境(Win2000 on VirtualBox) |
2 |
OpenOffice系 |
Eclipse(Java) |
Eclipse(Flex) |
今まではウィンドウの重なりで管理することが当り前だったけど、それが全てではない、もっと良いウィンドウの管理方法があると感じます。ワークスペースによる管理よりももっと良いものがあるかもしれないし。でも今はワークスペースベースによる上のようなウィンドウの分け方で良い感じです。
あとは、ウィンドウマネージャにCompizFusionかBeryl(もうサポートされないのでCompizにしておいた方がいい)をいれれば今のところは完璧。CompizFusionとかはエフェクトや3Dに目が行きがちだけど、前から書いてるけど実用的な機能が色々とあります。ウィンドウ切り替えのためのプラグインも複数あります。ウィンドウ切り替えのプラグインは非常に便利。使いやすいようにショートカットキーの設定をすれば凄く快適になります。
ワークスペースの切り替えのキーバインド(vimっぽく)
<Ctrl><Alt>h
: 左のワークスペースへ移動
<Ctrl><Alt>j
: 下のワークスペースへ移動
<Ctrl><Alt>k
: 上のワークスペースへ移動
<Ctrl><Alt>l
: 右のワークスペースへ移動
ウィンドウ切り替えのキーバインド
<Alt>Tab
: 今いるワークスペース内で切り替え
<Ctrl><Alt>Tab
: 全てのワークスペースで切り替え
<Alt>;
: 今いるワークスペース内で切り替え(リングインタフェース)
<Alt>:
: 今いるワークスペース内で切り替え(リングインタフェース)、逆回り
<Ctrl><Alt>;
: 全てのワークスペースで切り替え(リングインタフェース)
<Ctrl><Alt>:
: 全てのワークスペースで切り替え(リングインタフェース)、逆回り
F9
: 今いるワークスペース内でエクスポーゼ
F8
: 全てのワークスペースでエクスポーゼ
切り替えのインタフェースを選べるのでこれはWindowsに対して良いアドバンテージではないかなぁと思います。Vista君のエアロ使った無駄な3Dは綺麗かもしれないけど、Super+Tabによるウィンドウ切り替えのインタフェースとしては最悪だと思う。あれはヒドい。無駄にスペック食うし悪だねw あれじゃぁSuper+Tabじゃなくて普通にAlt+Tabで切り替えるでしょ。ほんとヒドい。
Linuxのデスクトップ事情は飛躍的に伸びてると感じる今日この頃です。いじょ。