「CloudConvert」は、さまざまなファイル形式をオンラインで変換できるサービスだ。文書や音声、動画など、205種類ものファイルフォーマットをサポートしており、変換したデータはDropboxなどのクラウドサービスに直接保存できるなど、機能の豊富さが特徴だ。
使い方は、まず変換したいファイルを指定。ローカルのファイルを指定する以外にも、特定のURLから読み込んだり、またDropboxやGoogle Drive、OneDriveといったオンラインストレージサービスからの直接読み込みもサポートしている。ブラウザにもよるが、画面に直接ドラッグ&ドロップしても構わない。
続いて変換先のファイル形式を指定する。変換可能なファイル形式はカテゴリごとに表示される。例えばPDFの場合、doc/docx/htmlなどの文書形式のほか、BMP/JPG/PNGなど画像形式への変換に対応し、後者の場合はZIP圧縮でダウンロードできる。さらにAZW3など電子書籍フォーマットへの変換にも対応するなど、対応の幅は広い。
変換にあたってのオプション設定も豊富に用意されており、PDFであれば対象とするページや解像度を指定できるほか、動画ファイルを変換する場合はコーデック、画面サイズ、比率、FPSを調節できるなど、パラメータの多さは動画編集ソフト顔負けだ。
最後に出力先を指定する。変換完了をメールで通知する設定のほか、クラウドサービスへの直接保存にも対応する。またダウンロードURLをQRコードで表示し、スマホなどで読み取って保存することも可能であるなど、機器間の連携まで考慮されている。
ざっと使ってみた限りでは、フォーマットの充実度やオプションの細かさはもちろん、類似サービスが備える入出力方法のほとんどを網羅するなど、あらゆる使い方に対応できるサービスだ。Chromeの機能拡張やiPhoneアプリも用意されており、さまざまなプラットフォームで利用できるのも利点といえる。試した範囲では日本語の文字化けも発生しなかった。
注意したいのは、1日あたりの変換可能回数に制限が設けられていること。といっても無料会員登録を済ませておけば一日25回、容量も1ファイルあたり1Gバイトとかなりの余裕があるので、ローカルにあるファイルを手当たり次第に変換するといった極端な使い方をしなければ、そうそう引っかかることはないだろう。機能の豊富さでは群を抜いており、他のサービスを利用しているユーザーでも乗り換えに支障はないと考えられるだけに、まずは気軽に試してみてはいかがだろう。
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