配管
はいかん
配管とは、建築物の内部に設けられる上下水道管、ガス管、空調ダクト管などのことです。
配管とは、建物内の設備機器と屋外の上下水道、ガス管を結ぶ専用管や空調用
ダクトなどを配置することです。配管には、給水管、排水管、ガス管、配水管、空調の換気管などがあります。配管図には配管経路、接続方式、設備機器の設置場所などが示されています。
配管工事は専門職である配管工が行います。具体的には、配管図に即して、管を切断し、折り曲げるなどの加工をして、継手という道具でつなぎ、弁の取り付け、溶接やネジでつなぐなどで配管を完了させ、各設備を取り付けて運転できるようにします。
配管は建物が完成した後では目につかないものですが、住宅の維持管理上重要な役割を担います。清掃口や点検口が設けられているなど、長期的な維持管理が配慮されていることが重要です。
ダクト
ダクトとは気体を送る管で、建物内の空調設備や換気設備に設置されます。ダクトには、四角い形状の角ダクトと円形の丸ダクトなどがあり、まっすぐなものや曲がったもの、それらの組み合わせなどがあり、用途に応じて使い分けます。ダクト設置工事は管工事に分類され、設計図・施工図に基づいて製作されたダクトを現場で組み合わせて接続します。
常に正常に空調や換気が機能するために、ダクトの安定した品質は重要です。必要な風量の確保に加え、接続部分の錆などによる腐食や雨水の浸入防止、地震による管のたわみなどの防止のほか、音漏れ防止のコーティングが施されているかなど、建物が建った後は見えない部分なので、ハウスメーカーなどに品質確認をしたいものです。