社会・政治
麻生太郎氏を襲った「肺炎が悪化」「ガタっと行く可能性」デマ情報…事務所は完全否定、「国会欠席」で心配された“体調不良”説
12月24日、当初の予定より3日間延長された臨時国会が閉会した。
「ブラックボックスと呼ばれ、使途を公開する必要のなかった政策活動費の廃止などが決まった政治改革関連法案は、野党も賛成して成立し、政治資金規正法再改正が実現しました。
一時は、自民党が政策活動費廃止のうえで『要配慮支出』『支出方法工夫支出』などを持ち出し、迷走する場面もありましたが、それを削除してなんとか成立にこぎつけたといったところです」(政治担当記者)
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そうしたなか、23日夜から24日朝にかけて、自民党最高顧問の麻生太郎衆院議員の体調に関するメモが、永田町に出回った。
前出の記者はこう話す。
「24日朝の情報として、麻生氏の『肺炎が悪化』『ガタっと行く可能性はある』という内容でした。また、地元・福岡にある自身の親族会社が経営する病院に入院している、という話も記されており、情報の出元は『警視庁公安部』とされていたのです。
また、体調悪化説を後押しするかのように、24日の本会議後に予定されていた麻生派の派閥会合が急遽、中止になったとの情報も追加で出てきたため、各社が麻生氏の容態について、確認に走りました」
本誌はその情報を受け、24日、麻生氏の事務所に事実確認をおこなった。だが、
「倒れたという話が流れたようですが、ぜんぜん違います。それ(肺炎が悪化)はないです。昨日は、元気におうちに帰りました。(地元で入院したことについては)いえいえ、いま東京にいますので」
と、全面否定の答えが返ってきたのだ。
さらに、麻生派の会合が中止になったことについては「だいたい国会の最後の日に打ち上げをするのですけれども、みなさん、ご用事があって、派閥の会合は『とりあえず、今日はなし』ということにしました。(体調との関係は?)昨日の段階で、なしになっています。本会議があって、普通はその後で派閥の会合をやるのですが、今日はみなさん、ご都合がつかなかったので」と、やはりまったくの無関係を主張したのだった。
麻生氏については、11月下旬から12月上旬にかけ、国会を頻繁に欠席しており、その際も体調に関する真偽不明の情報が飛び交っていた。政治部デスクはこう話す。
「自民党本部にも、11月末はほとんど姿を見せていませんでした。数日間、入院していたと聞いています。12月12日の補正予算案の採決には『這ってでも出る』と宣言していたとおり、無事に姿を見せました。周囲には急性肺炎だったと話しているそうです」
84歳と高齢の麻生氏だが、ここ最近は体調問題が話題に上ることが多くなってきている。
「麻生さんも、そういう年齢になったということだよ。ゴホンゴホンとちょっとでもせき込んだり、病院に行ったりするだけで、すぐに体調悪化を疑われてしまう。それは、高齢の先生方には仕方のないことだよ」(自民党関係者)
24日の本会議にも姿を見せていた麻生氏。まったくの“デマ”だったようで、周囲も一安心だろう。
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