コロナ対策の影響でいまだ里帰りがしづらい今日このごろ……「郷土愛」は、かつてないほど高まっているはず。あなたは、出身地の傑物をご存知ですか? そこで本誌は、47都道府県にまつわる「おらが村の偉人伝」をお届けします。今回は、宮城県。
【宮城県】相馬黒光(こっこう)
1876年に仙台で生まれた黒光は、相馬愛蔵と結婚すると、1901年に東京・本郷でパン販売店「中村屋」を創業。1909年、新宿に本店を移転した。
【関連記事:47都道府県「おらが村の偉人伝」青森県・木村秋則 】
夫妻は店を文化人に開放し、彫刻家の荻原守衛、画家の中村彝などを支援。さらに、イギリス植民地政府に追われていたインド独立運動家のラス・ビハリ・ボースをかくまった。
夫妻の長女・俊子はその後ボースと結婚し、そこでボースから伝授されたのが、中村屋が日本で初めて提供した本格的なインドカレーだ。