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大原高・一宮商業高・大多喜高の生徒ら、地元食材を使いサンドイッチ考案

映画「ハッピーサンドイッチ」の上映会で高校生が考えたサンドイッチが振る舞われた

映画「ハッピーサンドイッチ」の上映会で高校生が考えたサンドイッチが振る舞われた

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 千葉県立大原高校、一宮商業高校、大多喜高校の生徒らが考案したオリジナルレシピのサンドイッチが10月11日、映画「ハッピーサンドイッチ」の上映会で披露された。

大原漁港の特産品である地ダコを使ったサンドイッチ

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 千葉県が進める「課題探究型キャリア教育ゼミ」の一環として、本年度から近隣3校が合同で取り組んでいる同プロジェクト。5月から定期的に集まり、地域活性化をテーマに話し合いを重ねている。

 7月にいすみ市の「港の朝市」を見学し、いすみ地域の特産品を活用した取り組みを考えていたところ、大原駅前商店街にある民芸品店「北土舎」店主の松村剛さんから「地域ならではの食材を挟んだサンドイッチを考えてみては」と提案を受けたという。

 沖縄で撮影された映画「ハッピーサンドイッチ」の上映会を10月に予定していた松村さん。「この映画は、沖縄の食と暮らしに触れながら、地域ならではの食材を生かしたサンドイッチを作っていくロードムービー。上映会にちなんで、高校生と一緒に何かできたらと思い声をかけた」と話す。

 上映会に先駆け、8月にプロジェクトメンバーで同作を試写。映画からヒントを得て、いすみ市内でジャージー牛を飼いチーズ作りをしている「チーズ工房IKAGAWA」、トマト農家「FARMYAED石野」、夷隅東部漁協を訪問した。参加した生徒は「多くの人の話を聞き、生産者の思いを知ることができた。地域の特産品の魅力に触れることができた」と振り返る。

 当日は、生徒たちが取り組みについて発表後、サンドイッチを振る舞った。今回、港の朝市など地域のイベントで出張販売をしている「umihana base」が協力し、同市内のパン店「gain」のツバキ酵母のパンに地ダコやチーズを挟んだサンドイッチができ上がった。店主の細川彩実さんは「生徒たちが考えたレシピを元に作ったが、より素材の良さが伝わるよう工夫した。例えば、地ダコの唐揚げではなく、うまみと食感が残るよう自家製塩こうじに一昼夜漬けたものを片栗粉で揚げ焼きにした」と話す。生徒たちは「とてもおいしかった。プロの手が加えられ、私たちだけでは出せない味になってうれしい」と話していた。

 大原高校の鈴木洋松教諭は「自分たちで考えたアイデアが形になるという、とてもいい経験になったのでは。3校合同で集まり、動くプロジェクトは今回初めてで、近隣といっても市町をまたぐため生徒たちも移動が大変だが、よい学びの機会になっているのでは」と話す。

 今後、今回考案したサンドイッチの販売を目指し動いていくという。同取り組みは来年3月まで続く。

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