学校開門は7時 豊中市が始めた「小1の壁」対策、多くの利用に驚き

田中祐也
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 大阪府豊中市の市立小学校の校門を午前7時に開けて、児童を体育館などで見守る事業について、長内繁樹市長は5日の記者会見で、1学期の利用者が延べ約5900人だったと明らかにした。「こんなにもニーズがあるとは思わなかった。さらに拡充したい」と話した。

 事業は「小1の壁」と呼ばれる問題を踏まえて始まった。共働き家庭の場合、小学校入学前までは延長保育を使って午前7時から子どもを預けられたが、小学校入学後は預け先が見つからず、早く出勤しなければいけない親は働きづらくなる。そこで、市は今年度から全39の市立小学校で開門時間を早めた。登校した児童の見守りは、市教育委員会から委託を受けたスタッフ(各校2人)が担う。委託料は年間で約7100万円という。

 市教委によると、多い学校では1日に15人ほどが利用しているという。6月に保護者にアンケートしたところ、「親が学校まで付き添わないといけないのが負担」という声が多かった。長内市長は「子どもが慣れてきたら、親が毎回送り届ける必要はないのでは」と話した。

 今後は夏休みや冬休みなどの学童保育(放課後こどもクラブ)の児童を対象にした午前7時からの預かり事業も検討する。長内市長は「社会全体の働き方改革が必要なのは言うまでもないが、早朝預かりのニーズがある以上、行政として支援したい」と話した。

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この記事を書いた人
田中祐也
ネットワーク報道本部|豊中支局長(大阪)
専門・関心分野
地方自治 暮らし 歴史 ファッション 依存症
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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2024年9月7日22時49分 投稿
    【視点】

    全国に先駆けた大事な取り組みだと思います。 これは、教員の定時外の勤務問題を考える材料にもなりそうです。というのも学校は一般に、教員の定時の業務が始まる前に、子供が学校にやってきます。中学校や高校の場合には、教員の定時が終わったあとも、子供

    …続きを読む