オンワード樫山の「23区」は24年秋冬、コロナ禍を経て変化した通勤スタイルに合わせ、遊び心を加えた「遊勤コーデ」を提案している。11月28日には、アスリートをモデルに起用したショーを都内で開催し、定番アイテムの「シレータフタダウン」「カシミヤブレンドニット」を訴求した。
(坂入純平)
秋冬のマンネリ化や着ぶくれしがちなシルエットの解消、「通勤後にプライベートな時間もそのまま楽しみたい」といった客のニーズに応える。
シレータフタダウンは、08年から販売している人気の定番アウターでショート丈(税込み3万6300円)、ミドル丈(3万6300円)、ロング丈(3万9600円)がある。毎年トレンドに合わせて少しずつアップデートしてきた。ウエスト部分のドローコードでシルエットを調節できるほか、微光沢素材で上品に仕上げた。また、静電気軽減や撥水(はっすい)性、自宅での洗濯が可能など機能面も充実している。
カシミヤブレンドニットのセーターは、イタリアの素材を使った柔らかな着心地で、明るい色使い。クルーネックが1万7930円、ハイネックが1万8920円。
ランウェーには柔道家の角田夏実さん、元バレーボール女子日本代表の古賀紗理那さん、元新体操日本代表の畠山愛理さん、元スピードスケート選手の髙木菜那さんが登場した。オンワード樫山第1カンパニー23区DIV.長部長の佐野康博氏は、「23区はサイズを豊富に揃えている。様々な体形の人にファッションの楽しみを届けたい」と話した。
同ブランドは昨年秋に30周年を迎えた。小林一仁取締役常務執行役員第1カンパニー長は「来年以降、より新しい客層に23区を届けていきたい」とコメントした。