恒例の福袋記事のため、私は1月3日に新宿高島屋に来ていた。しかし、そこで目に入った気になりすぎる看板のせいで、私の意識は即座に福袋方面から離脱!

おいおい、こんなの出されちゃ、福袋漁ってる場合じゃねぇだろ……! ということで本記事では福袋ではなく、高島屋の神過ぎた「新春お年玉ワンコイン弁当」をレポートするぞ!!

・千疋屋復活

私が高島屋に行った当初の目的は千疋屋だ。2023年に1万円の福袋からメロンが消え、2024年にメロンのボーダーが2万円以上になった可能性が記録されている。

はたして今年はどうなったのか? その観測が主な仕事だったのだ。その年の情勢の指標になると言っても過言ではないメロンボーダー。2025年はどうなっているのか……!?

結論から言うと、千疋屋は復活した。メロンのボーダーが再び1万円台にまで下がってきたのだ。

その様子は千疋屋公式のオンラインストアにある「フルーツバスケット福袋2025」で確認できる。ご覧の通りメロンが入っており、価格は16200円! しかも2025年1月7日現在でまだ購入可能だ。


2024年の新宿高島屋で売られていた16200円の福袋にメロンは入ってなかったので、2024年基準だとこの福袋はめちゃくちゃ “買い” だ。お届けは1月17日以降とのこと。

やはり2023年から24年にかけての流れは、疫病と厳しい情勢による一時的なものだったのだろう。千疋屋は再びその輝きを取り戻しつつあるもよう。

ちなみに、事前に東武池袋の千疋屋をチェックしてきたのだが、そちらの4320円の福袋の中身が過去に買ったことのないものばかりで興味深かった。千疋屋のタマネギドレッシングとか試してみたい。残念ながら売り切れていた。来年は池袋を攻めた方がいいかもしれない。


これにて2025年の千疋屋メロン戦線の報告は終了。本題に入ろう。



・500円

その看板は入口に出ていた。11階催事場で、何やらやっているらしい。高島屋にもかかわらず、たった500円で各種弁当を食えるのだそう。


見た感じガチな弁当で、チャチさは無い。どう考えてもその辺の福袋よりお得そうだ。ということでさっそく11階へ。弁当は5種類で、全て本当に500円だ。飲み物は「さやま茶」一択。


デパ地下界のレジェンド的な「おこわ米八」は激アツだが、残念ながら売り切れていた。どうするか迷ったが、「古市庵」と「ゆしま扇」にすることに。

フォーマットやサイズ感は、完全に駅弁のような感じだ。


消費期限は今日の夜まで。まあイートイン限定なのでここで食べきるしかなく、期限に意味は無い。



「古市庵」の中身はこうで……


「ゆしま扇」はこうだ!


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500円ってレベルじゃねぇぞ!!


ボリュームもウマさも、駅弁なら1600円くらいの価格帯に相当するもので、これが1つ500円は致死レベルな大出血サービス! まさに高島屋からのお年玉と言って差し支えないクオリティだ。

当初は売り切れたものを除き全制覇するつもりでいたが、ボリュームがガチすぎて2個でもだいぶギリギリだった。

1月3日に時間も数量も限定でやっていたイベントゆえ、今この弁当の存在を知ってもどうすることも叶わぬのだが、それはまあ福袋とて同じこと。

食べ終わってから再び福袋を見に行ったが、食べている間にめぼしいものは全て売り切れていた。しかし後悔は無い。この弁当に勝る神コスパ&クオリティの福袋など、そう無いだろうから。こういうことがあるから初売りデーは油断ならない。

参考リンク:千疋屋
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.