この時期、街ではそこら中で行列が見受けられる。福袋を購入する人の列だ。行列ができるほど求める人がいるってことは良いモノなのだろう。
と、思いがちなので、確かめてみることにした。店舗に行列ができていたディズニーストア渋谷公園通り店の福袋を購入して、中身についてマニアに感想を聞いてみたぞ。
・販売開始時
例年、オンラインストアで予約販売がされているディズニーストアのラッキーバッグ。店舗販売はあるかどうかやいつから販売するかが毎年不明なのだが、2024年12月27日に渋谷を歩いていたらディズニーストアの前に行列ができているのを発見した。
列整備するスタッフさんに聞いたところによると、どうやら店舗販売開始その日のオープン直前に通りかかった様子。せっかくだから買いたいところだが、オープン前ですでに20人くらいは並んでいる。買えるかなあ……?
と思いきや、余裕だった。福袋は税込3500円のモノのみだったけど、1階の半分が福袋用の棚になるくらいあって思っていたより大量に用意されていた。福袋を選ぶお客さんも真剣に物色していて人気がうかがえる。
というわけで、私も無事1つ購入。中身は以下の通りであった。
・ディズニーストア福袋(税込3500円)の中身
蛇ミッキーぬいぐるみ
ステッカー
シークレットミニトート(ぬいぐるみに持たせて遊べる)
フレークステッカー27枚入り
ライトキーチェーン(税込1200円)
プラッシュキーチェーン(税込2200円)
うるぽちゃちゃん(税込1800円)
ステンレスボトル
ミニボックスミッキー(税込900円)
ボールペン(税込350円)
──値札で価格が判明したものを合計するだけでも6450円と2倍近くいってる。まあ、私(中澤)はディズニー好きでもないのでボールペンが1番嬉しかったんだけど、干支である蛇ミッキーのぬいぐるみはそんな私から見ても可愛い。
・ディズニーマニアに聞いてみた
やっぱりディズニーファン的にはたまらない福袋なのだろうか? そこでディズニーが好きすぎて浦安に引っ越したこともあるディズニーマニア・田代大一朗に、ゲットしたディズニーストア福袋2025の中身について、意見を聞いてみた。
田代大一朗「まず袋に描かれたミッキーとミニーのレトロなデザインに一目惚れ! ちょっと昔風の見た目がとてもおしゃれで、ディズニーファンの心をくすぐります。さらに干支の『蛇』に変身したミッキーのぬいぐるみが、とにかく可愛い! 思わず抱きしめたくなるような愛(あい)らしさです♪」
・昔風だったんだ
袋のデザインも見逃さないところがさすがである。「ちょっと昔風の見た目」とかマジで知らんがなすぎた。そして、そんなマニアにも蛇ミッキーは突き刺さっている様子。細部に匂い立つようなマニアのオーラを漂わせる田代だが、さらに話を聞いていくと、少しばかり表情が曇った。
田代大一朗「お値段3500円で、これだけのグッズが詰まっているのでコスパ的には満足度高め……とは言え、いろんな作品のキャラクターが盛りだくさんなので、『ディズニーならなんでも好き!』という人には嬉しい内容だと思いますが、『このキャラ、見たことはあるけど思い入れはあまりないかも……』という人にとっては少し物足りないかもしれません」
──褒めるだけじゃないんですね。
田代大一朗「やはり求めてしまう部分はありますね。愛ゆえに。個人的には、たとえば『アリエル福袋』や『トイ・ストーリー福袋』のようにテーマを絞ったシリーズがあると、自分の大好きなキャラのグッズをたくさん手に入れることができて、より大きなハピネス(幸せ)を感じられるのでは? と思います。
世界最大のエンタメスタジオ “ディズニー” なら、もっともっと笑顔を生み出す福袋を作れるはず。来年の福袋のさらなるパワーアップに期待しながら、今回は福袋に入っていたヘビミッキーぬいぐるみを大事に拝みたいと思います!」
──とのこと。要約すると、「普通に考えるとコスパ高め。しかし、ディズニーならもっとやれる」ということらしい。それが田代の追い求めるディズニーの地平なのであろう。さすが、ディズニー。ファンも愛と夢でできている。
そんなわけで、福袋の中身以上に愛が伝わってきた今回の検証。ディズニーってスゴイ。私は色んな意味でそう思った。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼個人的にはボールペンが1番嬉しかった