NASAも「スーパー台風」と呼ぶほど大型で非常に強い台風19号。2014年10月11日~13日の秋の3連休は、台風の影響で荒れ模様となると見られている。せっかくの連休だ、お出かけや人と会う予定にしていた人もいるだろう。台風のゆくえに、やきもきしている人も多いかもしれない。
ということで今回は、地上では雨と風でしか感じられない台風を目で見える形にしたWebサービスを紹介したい。リアルタイムで台風の位置がわかるサイトもあり、これを見ていると、台風のヤバさが視覚的に伝わってくるぞ!!
・リアルタイムで宇宙から見た台風を確認「台風リアルタイム・ウォッチャー」
こちらは1時間おきの宇宙から見た台風を見ることができるサービスだ。台風を映し出されている衛星写真は1時間ごとに更新されるという。過去72時間の情報も保存されているので、過去にさかのぼり、台風がどんな動きをして日本に近づいてきたのか確認することも可能。
また、こちらのサービスでは気象庁による災害情報と、ソーシャルメディア上の災害情報を見ることができ、「強風」「浸水・冠水・氾濫」「ライフライン停止」などの被害がいつどこで起きたかがマッピングされている。
利用には、Google Earthのプラグインが必要だが、台風関連の概要をまるっと確認することができるので、強力な台風到来の際には一度見ておきたいサービスだ。
・地球レベルで風向と風速がわかる「Earth」
こちらは、地球レベルで風の向きと強さを可視化したサービスだ。台風19号が通っている沖縄の南の海上あたりに目をやると、反時計回りにうずまく風の中心部に台風の目がクッキリ! 風は強さによって色分けされているが、台風に近づけば近づくほど、赤くなり他の風とは異なることがよくわかるだろう。
なお、関連サイト「東京都風速」では東京の風向と風速が見られるので、都内の人はこちらをチェックしてもいいかもしれない。
・雨の強さを予測してくれる気象庁「高解像度降水ナウキャスト」
台風で風とくれば次は雨だ。そこで見たいのは、プレゼンツ by 気象庁の「高解像度降水ナウキャスト」である。見た目は、「台風リアルタイム・ウォッチャー」や「Earth」と比べると古そうに見えるが、こちらでは気象レーダーによる5分毎の雨の強さが確認できる。さらにさらに!! 60分先の雨の強さの分布予測まで見ることができるのだ。
また、地図を拡大すると、竜巻や雷情報も確認できる。先の18号上陸の際は関東地方で大雨・洪水・暴風警報に加え、竜巻注意報が発令されるというスーパーコンボが発生したので、こちらも要チェック。なお、広域で竜巻や雷情報を見たいときは低解像度版の「レーダー・ナウキャスト」が対応しているのでこちらで確認だ。
雨・雷・竜巻情報はいずれも1時間前の観測記録から、1時間後の予測までを動画で確認することもできる。どうしても外に行かないといけないというときに、見ておくといいかもしれない。
――以上である!
NHKニュースによると大型で非常に強い台風19号は、12日にかけて沖縄に近づき、その後、九州方面に向かうのではないかとのこと。連休中に日本列島を直撃するという予報もある。1週間前に台風18号が上陸したばかりだ、地盤がゆるんでいる地域もあるので、台風情報には十分注意して必要な警戒を怠らないようにしたい。
参照元:NASA、台風リアルタイム・ウォッチャー、Earth、高解像度ナウキャスト、NHK
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▼こちらはNASAが公開したスーパー台風19号の画像だ
Super Typhoon #Vongfong seen Oct 9 as it moved north through the Philippine Sea. Latest: http://t.co/7zk27CuVcg pic.twitter.com/TTKns0Uob3
— NASA (@NASA) October 9, 2014
▼気象衛星がとらえたという台風19号
First light MTSAT-2 visible image of Super Typhoon Vongfong http://t.co/doflJkb3gV pic.twitter.com/XOzQS295sQ
— Scott Bachmeier (@CIMSS_Satellite) October 7, 2014