本体スペック向上にJoy-Conマウスも? 『Nintendo Switch 2』に期待される・期待したい新機能

『Nintendo Switch 2』に期待される新機能

 先日発表されたNintendo Switchの後継機『Nintendo Switch 2』。長い間、その存在だけは分かっていたこともあり、機能やローンチソフトの発表が期待されたものの、今回の発表では発売が2025年内になることと、デザインを中心とした紹介映像のみに留まった。

Nintendo Switch 2 予告映像

 動画を見る限り、『Nintendo Switch 2』(以下、Switch 2)は旧型から大きな変化はないようで、詳細スペックも不明なままだ。詳しい情報は4月2日に公開されるとのことだが、映像からいくつかの機能は想像できる。そこで本稿では『Switch 2』に期待されることや、予想されるスペックについて語っていきたい。

スペックは順当に進化することを期待

 携帯ゲーム機と据え置きゲーム機両方の特性を持つことや、取り外し可能なJoy-Conなど、基本的な要素はSwitchから引き継がれることは間違いない。となれば、気になるのはどの程度までスペックが上昇しているかだろう。

 映像を見る限り、ディスプレイのサイズは一回り大きくなるようだ。Switchのディスプレイが6.2インチ(有機モデルは7インチ)だったことを考えると、8インチ前後の大きさになりそうだ。

 また、旧型Switchはユーザーだけでなく、ソフト開発者からもスペック面で不満を抱かれがちだった以上、グラフィック面や処理能力の面の改善は必要だろう。これに関しては、映像で登場した新作だと思われる『マリオカート』の画面にて、スタートラインが24本あり、これまでにない人数でのプレイが想定されていることが確認できる。『Switch 2』ではスペックの上昇により快適にゲームをプレイすることができそうだ。『Switch 2』には後方互換もついているので、旧型のゲームをより高画質かつ、処理落ちのないノンストレスな環境でプレイできる可能性も高いとみていいだろう。

個人的には、デッキに装着した際に4K画質に対応することを期待している
個人的には、デッキに装着した際に4K画質に対応することを期待している

 気がかりなのは、スペックの上昇に伴う本体重量の増加と価格の上昇だ。性能が上がるということは、それだけ内部のパーツが大きく、高コストになるということでもある。これまで持ち運んだり、ベッドの中でプレイしていたりといった風に、携帯機としてSwitchを活用してきたユーザーが疲れずに長時間プレイするのは難しくなるかもしれないし、手頃な価格で手に入りづらくなることも懸念される。

本体を自立させるスタンドはより安定した形に。角度もつけられるようになった
本体を自立させるスタンドはより安定した形に。角度もつけられるようになった

Joy-Conがマウスに? 新たな遊びを提供してくれるかも

 Joy-Conも基本的な形やボタン配置は変わっていないものの、映像からさまざまな変化が読み取れる。たとえば、本体への接続方法は本体の端子に差し込むタイプに代わり、ボタンやスティックには保護パーツのようなものが確認できる。旧型のJoy-Conは、本体へのスライド装着の際の故障やボタン・スティックの耐久性に難があっただけに、それらを未然に防ぐ改良はありがたい。

 また、映像ではJoy-Conをマウスのように扱うシーンがあり、すでに話題となっている。仮にJoy-Conをマウスのように扱うことができるとすれば、これが『Switch2』の目玉となる新機能になるだろう。

 マウス操作の方がコントローラーよりもプレイしやすいというゲームは少なくない。簡易的なものであればFPSのようなゲームは難しいかもしれないが、画面内でポインタを往復させがちなカードゲームやシミュレーションゲーム、クリック移動式のゲーム等ではJoy-Con版マウスが活躍するかもしれない。また、ゲームと連動して動くアプリや、動画視聴、ブラウジングなどを楽しむのにはマウスの方が快適だという人も少なくないだろう。

Joy-Conがマウスのように使用されている。ストラップも相まってネズミのようにも見える
Joy-Conがマウスのように使用されている。ストラップも相まってネズミのようにも見える

 これは予想でもなんでもなく筆者の個人的な願望だが、マウス機能があるならキーボードを代替する「何か」として片方のJoy-Conが活躍してくれたら喜ばしい。簡易的なWASD操作ができるものなどどうだろうか。ダブルマウスという今までにない遊び方が開拓されるかもしれない……。といった具合に妄想は膨らむが、現実的にはBluetoothキーボードとの併用などが見込まれるのではないだろうか。

ダブルマウスはともかく、この操作法を2人それぞれが使ってのおすそ分けはありそうだ
ダブルマウスはともかく、この操作法を2人それぞれが使ってのおすそ分けはありそうだ

その他気になるポイントや期待したいソフト

 ほかにも、『Switch2』の天面にはこれまでなかったUSB Type-C端子が存在している。電力供給の仕方を幅広くしたり、なんらかの外部デバイスとの接続を可能にしたりといったことが考えられるだろう。この端子には、カメラやVRデバイス、特殊なコントローラーとの接続など、さまざまな用途が考えられる。

 最後に、気になるローンチソフトだが、リアルサウンドテックではすでに予想記事を公開しているのでそちらを参考にしていただければと思う。個人的にはこれまでSwitchを支えてきたマリオシリーズなど任天堂のビッグタイトルや、これまで本体スペックの関係上参入してこなかったサードパーティー製のタイトルはもちろん、Joy-Conの新たな操作方法を活かしたインディーゲームなどがリリースされるのを楽しみにしている。また、ハードとは少し外れるが、『Switch2』の登場に合わせて「Nintendo Switch Online」も何らかのアップデートが入るのではないかと期待している。ハードを牽引することになるのは恐らく 「マリオ」「ゼルダ」「ポケモン」「スマブラ」といったタイトルになるとは思うが、ゲームという遊びの幅を広げてくれるような斬新でニッチなタイトルも、任天堂ハードの魅力ではないだろうか。

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