Vittoriaが新型インナーチューブ「Ultralight Speed TPU」を発表した。TPUチューブといえば、Revoloop UltraやWolfpack TPUなど軽量なチューブが各社からリリースされている。Vittoriaはこれまでラテックスやブチルといったチューブを展開してきたが、新技術の流れに乗った形だ。
ウルトラライトスピードはVittoria史上最速、最軽量のチューブだ。重量はわずか30グラムしかない。Ultralight Speed TPUは、純粋なスピードのために作られた。可能な限り低い転がり抵抗を実現するために設計されたウルトラライトスピードは、Vittoriaが開発した中で最も速く、最も軽いチューブだ。
標準的なブチルチューブに比べ、70%軽く、14%速い。熱可塑性ポリウレタン(TPU)製で、標準的なブチルインナーチューブに比べて転がり抵抗が少なく、軽量だ。そのため、チューブドタイプのタイヤを使用する場合、最速かつ最軽量のセットアップが可能になる。
ただ、TPUはその軽さと材質の特徴がゆえに、装着時には細心の注意が必要になる。プラスチック製のため熱に弱い。リムブレーキ式ホイールで使用することは禁止されている。ブレーキパッドが発する熱でチューブが劣化してしまうため、ディスクブレーキホイールとの組み合わせに限定している。
ウルトラライトスピードのチューブは、ヴィットリアブランドの赤い伸縮バルブと取り外し可能なコアを備えている。また、パッケージには補修用パッチとクリーニングクロスが同梱される。製造はドイツだ。
TPUは非常に薄く作ることができる。そして弾力性に富んでおり、気密性が高いため、長時間にわたって内部の気圧を一定に保つことができる。そしてパンクに強く、パンクしてもブチルやラテックスに比べて空気の流れが遅いため、安全性が向上するメリットがある。
30gという驚異的な軽さとブチルチューブ以上の耐パンク性を実現するために、ウルトラライトスピードは「多層共押出技術」で作られている。厚さは0.35mm。通常1mm厚のブチルインナーチューブと比較すると、非常に薄い。溶着は高周波技術で行われるという。
TPUチューブのメリットは非常に薄いため、持ち運びを容易にできるというメリットがある。一般的なブチルチューブと比較して、ウルトラライトスピードはコンパクトなサイズなので、持ち運びに非常に便利だ。ポケットやサドルバッグにぴったりと収まる。
ウルトラライトスピードインナーチューブは、700×25/30cで、60mmバルブと取り外し可能なプレスタコアを備えている。このバルブのおかげで、50mmまでのリムとの完全な互換性が保証されている。プレスタコアを取り外し、バルブエクステンションを使用することで、インナーチューブはさらに高いリムプロファイルで使用することができる。
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