ExWHYZ・mikinaが降りたことのない地を訪れ、散歩をしながら自分と向き合う連載「未開拓駅さんぽ~初めての街で考える~」が、20回を超えて、今回からちょこっとだけリニューアル。生活の中で降り立ったなじみの駅で、自分なりの新たな好きや自分自身の知られざる一面を探して散歩する。
今回は学生時代の同級生と会うため「中目黒駅」へ。ふたりでご飯を食べるという時間の中で、環境が変わっても共感し続けられるであろうことを見つける。
日々の中で感じる冬の趣
大人のみなさんへ
ベロって大人になるとやけどしなくなる?
最近、やっちまった……けど、そのあと無傷で怖いんだ。用心深くなって意識以上に冷ましてるだけか……。ベロが強くなったのか、はたまた感覚が鈍ってきてるのか……?
ていうか今は春なのか? 冬なのか?
冬なのかな、毎日びっくりするほどお腹がすいてるのもご飯を食べると体があったかくなるのも、冬の趣。
字面見てると人間の構造ってかわいらしい。
最近習い事をきっかけに降り立った地がある。
中目黒です。
改札を出てすぐに花屋がある、ほころぶ。
この日は最近入籍したお友達に会う予定なのでそこで花を買った。
学生のころの同級生で、いつもハツラツとしてて、よくしゃべって、この子がいつも世の流れを私に流し込んでくれる。
いまだに連絡を取って会ってくれるってうれしいことだね、人にもらって気づくハピ。大人って自由だし各々の世界は広いし、自分はどんどん人と離れていってたけど~。こんなハピならシェアもいいのでは~ないか。
この先の孤独は嫌!でも人に近づくのも嫌!が同時に来てた数年を脱するときです。
ずっと仲よくしてくれる子、ありがとう。そんな行動をしてる人々、ありがとう。
食への自我
同い年のおもしろいと思うところは人生を感じるタイミングがだいたい同じなところで、今回の共感ポイントは「食への自我の目覚め」。
今回行く場所をふたりで決めているときは、満場(ふたり)一致で「なんか……その場で焼くようなおいしいあったかい和食に行きたいよね……」だった。
(おいしくてやわらぎ)
いい場所は知らないからSNSに頼ったけど、食べたいご飯への解像度の高さとおいしいの価値の高さが高まってるのを感じたよ。数年前は食べたいものも味覚も全部ぼんやりしてたのに。
食への自我……。
これに気づいたきっかけは、デザートのトッピングを注文し始めたとき。そんなの“わざわざ~”だったのに。
パックのご飯は必ず好きな銘柄を買おうとしたとき。ちょっと値段上がるのに。
年末には、先の日に食べたいものが決まった瞬間にそれを見越して胃の調子スケジュールを組み、今の食事を考えてて、びっくりした。
これに関しては絶対においしく食べたい意志の強さや丁寧さに加えて、準備期間が増えてることへのびっくりもある。おいしいベストを追い求め、ゴールへの道のりになんかやたら一生懸命で。そんなことが起こるのか。
確実に人間1回目。おもしろくなってきてます。
「中目黒」の推しスポット
中目黒は目黒川近くがいい陽当たりをしているのもあって気に入ってます。
最近はその中でパンを食べたり散歩したりした。
あと建物フェチに刺さる景観だと思う。でもこれは少数派かもしれないな。川沿いは昼に合うお店がたくさん、道路沿いは夜に合うお店がたくさん。
同い年でも職種が離れて、時が経つと過ごしてる日常も少しずつズレていくけど、食べ物でなら延々つながれる気がしてきました、そんなかわいらしい人間の日々です。
また何回でも会いたいな~。
ではまた。