理屈パズル「どうしてそう思うの?」。ルールは↓です。
http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20060715
回答オープンは10/31(水)の23:59以降。
教室でH香とG太が話している。
H香「いい女ってどんな人かしら」
G太「男からも女からも好かれてる女だろ」
H香「うちのクラスにいるかな」
G太「I穂はどう?」
H香「たしかにI穂は、女全員から好かれてるわね」
G太「あとB美。男はI穂派かB美派の、どっちかだね」
H香「ええーっ、あのB美が? 女でB美が好きなのはI穂くらいよ」
G太「男にはB美が好きって奴もいるんだよ」
H香「好みが分かれそうね」
G太「うん。男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」
で、B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ」
H香「へぇー。I穂派の男はB美が嫌いなの?」
G太「いや、I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」
H香「ふうん」
そこにI穂とB美があらわれた。
I穂「こんにちは。面白そうな話してるじゃない?」
B美はぶすっとした顔で言った。
B美「私はまあ、うれしいけど、I穂にはすごく失礼よね」
G太とH香は思わず同時に尋ねた。
G太&H香「どうしてそう思うの?」
G太&H香「どうしてそう思うの?」
B美はゆっくりと話し始めた。
B美「最初に「いい女」の定義を「男からも女からも好かれてる女」に
しているのは問題ね。これだとどちらか一方から好かれて
いなかったら、「いい女」ではないということになるじゃない」
H香はうなずいた。
H香「そうだけど、それが失礼なの?」
B美は話を続けた。
B美「・I穂は、女全員から好かれてる
・女でB美が好きなのはI穂だけ
女の好き嫌いはこうなるけど、I穂、B美どちらも「女から好かれてない」
わけじゃないから、二人とも女からは好かれていることになるわね」
B美「・男はI穂派かB美派
・男はB美が好きか嫌いで中間はない
・B美を好きな男はI穂のことが嫌い
・I穂派の男でB美が嫌いって奴はいない
男の好き嫌いはこうだけど、これがどういうことになるか、わかる?」
B美「これだとB美派の男はB美を好きだから、B美は「男からも女からも
好かれてる女」という「いい女」の条件に当てはまることになるけど、」
B美はさらに話を続けた。
B美「I穂派の男でB美が嫌いな人はいないということは、男はB美が好きか嫌いの
どちらかだから、I穂派の男はB美が好きっていうことになるわね。
でも同時に、「B美を好きな男はI穂のことが嫌い」だから、I穂派の男は、
I穂派なのにI穂のことが嫌いということになるわ。
要するに、男はI穂派かB美派どちらであってもI穂のことを好きじゃ
ないから、I穂は「男からも女からも好かれてる女」じゃなくなって、
結局、I穂は「いい女」ではないと言っているようなものよ」
G太はやっと気づいた。
G太「そうか!それは気がつかなかった」
同時にH香も気づいた。
H香「その通りね。I穂、ごめんなさい、確かに失礼だったわ」
しかしI穂は微笑んだまま二人に言った。
I穂「まあ、私は全然気にしていないわ。B美、行きましょう」
I穂とB美は一緒に教室から出て行った。
教室に残ったH香とG太はさらに話を続ける。
G太「でもまだわからないことがあるんだ。I穂にはすごく失礼な話をしてたのに、
I穂は特に怒ってなくて、「面白そうな話してるじゃない?」って普通に
話していたし、逆にB美はぶすっとした顔をしてたよね?」
H香「そうね。どうしてかしら?」
そのころ、B美は隣で歩くI穂を横目に見ながら考えていた。
B美「I穂が怒らなかったのは、H香とG太の話の内容に誤解があることが
わかっていたからね。I穂は私になついてるけど、私をからかって
面白がっているだけ。いつも一緒にいるから、皆に「I穂はB美が好き」
って思われてるかも知れないけど、実際は違うのよね。
「I穂はB美が好き」という前提が間違っていれば、女で私のことを
好きな人は一人もいなくなるから、私もI穂と同じように「男からも女からも
好かれてる女」じゃなくなる。同時に「いい女」じゃないことになるわ。
I穂はそれがわかっているから冷静でいられたのね」
B美は思わずつぶやいた。
B美「I穂、あなた「いい性格」してるわね」
I穂はにっこりと微笑みながら答えた。
I穂「B美、どうしてそう思うの?」
・--------------- 【謎解き】「どうしてそう思うの?」回答編 終わり ---------------
G太&H香の会話を厳密に解釈すると、I穂は男から好かれていないので
いい女ではない、という結論までが回答です。
(最後の部分は、「B美はぶすっとした顔で言った」理由を推理して書きましたが、
回答とはあまり関係ありません)
H香「いい女ってどんな人かしら」
G太「男からも女からも好かれてる女だろ」
好かれている(=恋愛感情を抱かれている)と解釈したB美。
G太「あとB美。男はI穂派かB美派の、どっちかだね」
クラスの男の半分はI穂に恋愛感情を抱いている。
もう半分の男はB美に恋愛感情を抱いている。
G太「いや、I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」
「うん。男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」と言っているので、クラスの男全員がB美を好いている。
「B美だけ」を好きな男はクラス半分存在するが、「I穂だけ」を好きな男は存在しない。
I穂派の男達はI穂に恋愛感情を抱いていながらも、B美にも恋愛感情を抱いている。
I穂派の男達は、I穂にたいしてすごく失礼だ。
chocolate_caramel様、最初の回答、ありがとうございます。
で、クラスの「半分」というところが、ちょっとこちらの想定とは違いました。
ですが、「I穂だけ」を好きな男は存在しない、というのは、なかなかいいところをついています。
>男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない
→普通に考えるとB美のことも好き若しくはどちらでもないと考える。
>I穂が好きな男でB美が嫌いな男がいない
→中間はいないので、I穂の好きな男はB美のことも好きと考える。
>男はI穂派かB美派の、どっちかだね
→この時点で他の候補者が出てこないので、男はみんなB美が好きと言う事になる。
しかし、
>B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ
→ということは、男はみんなB美が好きなわけだから、みんなI穂が嫌いということになる。
つまり、男はみんなB美のことが好きで、
I穂が好きな男は1人もいない、
それどころか男はみんなI穂を嫌っている、という結果になるので
I穂には失礼な話になる。
seachikin様、ありがとうございます。
この回答でおおよそオッケーです。
「いい女」論議の件についても触れていただければ満点でした。
説明が下手なのでなるべく箇条書きにします。
回答
H香とG太の会話の内容を理屈から順次追うと、
0.前提条件、B美もI穂も女である(コンテキストからこうであると推測する)
1.いい女の条件は「男からも女からも好かれている人」という2つの条件が必要である。
2.I穂は女全員から好かれている。
B美はI穂から好かれている。
よって、二人はいい女であることの必要条件の一つを備えている。
3.クラスの男がI穂、B美について思っていることをピックアップすると次の通り、
① 「男はI穂派かB美派の、どっちかだね」
② 「男にはB美が好きって奴もいるんだよ」
③ 「男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」
④ 「B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ」
⑤ 「I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」
4.もしI穂が好きな男がクラスに一人以上いると仮定したら、
① 3⑤の会話からすると、その男達はB美が嫌いでない、
② しかし、3③の会話から、B美が嫌いでないその男達は、B美が好きということになる、
③ しかし、3④の会話から、B美が好きなその男達は、I穂が嫌いということになり、
④ この仮定が成り立たない。
⑤ つまりI穂が好きな男は一人もいないことになる。
5.上から導き出された結果(4⑤)および3①、3③の会話から
① クラスの男は全員B美が好きということになる。
② 検証すると、3①~⑤のどの会話とも矛盾していない。さらに
③ 3④から、クラスの男全員はI穂が嫌いである。
6.結論として、H香とG太の会話は
① B美は、I穂から好かれており、クラスの男全員が好いているので、
2つの条件を備えているので、いい女である。
② I穂は女全員から好かれているが、クラスの男全員が嫌っているので、
条件を備えていないので、いい女ではない。
という会話をしていることになり、B美はうれしいがI穂には「失礼な話」となる。
ugi1010様、おみごとでした。
これは完全な正解で、しかもすっきりしています。
こちらの正解もあとで示しますが、めっちゃ長くなってしまっています。
実にお見事でした。おめでとうございます。
G太の話を厳密に捉えると、このクラスの男はI穂嫌いB美好きのB美派しか
居ないことになります。
B美の発言は、
「私はまあ、うれしいけど」→B美派しかいない
「I穂にはすごく失礼よね」→I穂を嫌っている男しか居ない
という理由でしょう。
うかつなG太の発言を検証:
マトリックス起こしてみます。
\I○△× B+--- ○|・・・ △|・・・ ×|・・・
縦軸がB美についての好き嫌い、横軸がI穂についての好き嫌い。
○好き、△どちらでもない、×嫌い。
内容は縦横の組み合わせが存在する場合は◎、なければ#とします。
>男はI穂派かB美派の、どっちかだね
ということなので、I穂かB美のどちらか1方に○が入るのがクラスの男の
取りうるスタンス。
\I○△× B+--- ○|#・・ △|・## ×|・##
>男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない
\I○△× B+--- ○|#・・ △|### ×|・##
B美の△行が消えました。
>B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ
「I穂のことが好きではないんだ」なら、まだ救いがあったのに…
\I○△× B+--- ○|##◎ △|### ×|・## B美好きの行が確定。
>I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな
\I○△× B+--- ○|##◎ △|### ×|###
はい、I穂好きの列、消えました…
激烈B美派しかいませんねえ。
dungeon-master様、これもすっきりした回答でした。
こちらも図を利用して解いています。
で、まったくこの通りの回答です。おめでとうございます。
a.男はI穂派かB美派の、どっちか
b.男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない
c.で、B美が好きな男は、I穂のことが嫌い
d.I穂派の男でB美が嫌いって奴はいない
より
I穂派の男は「B美が嫌いではない」ので「B美が好き」
つまりクラス全部の男子はB美が好きでI穂は嫌い。
状況としては矛盾しているような気もする。
Sag_Chicken様、ありがとうございます。
「クラス全部の男子はB美が好きでI穂は嫌い」というのでOKです。
どうも、yo-kunです。
G太とH香の会話をまとめてみましょう。
1)いい女とは男からも女からも好かれる女である
2)I穂は(I穂を除く)女全員から好かれている
3)男はB美が好きかI穂が好きかのどちらかである
4)I穂はB美が好きである
5)男はB美が好きか嫌いかのどちらかである
6)B美が好きな男はI穂のことが嫌いである
7)I穂が好きな男でB美が嫌いな男はいない
I穂が好きな男が存在すると仮定しましょう。
3)よりその男はB美が好きではない。
5)よりその男はB美が嫌いである。
7)より矛盾。
つまりI穂を好きな男は存在しないことになります。
このことと3)より男はみんなB美が好きであることがわかります。
4)よりI穂は女でありB美が好きである。
1)よりB美はいい女である。
確かにB美にとってはうれしい発言ですがI穂にとっては失礼な話ですね。
しかしG太はとんでもないことを口走っていますね。
論理的に考えられる人ならば100人が100人とも「I穂を好きな男はいない」という結論に達するはずです。
しかもその証明の前提となる発言は全てG太の発言ですから…。
今回ばかりはB美の性格のせいにするのは無理があります。
G太にはいち早く発言を撤回しI穂に謝罪することをオススメします。
yo-kun様、ありがとうございます。
ですよね、今回はG太も悪い。
ですがぼんやり読むと、I穂は女子全員と男子の大多数から好かれているのに、
B美は女子には1人だけ、男子からもごく変わり者からしか好かれてない、
というふうに読めませんでしたか? そうであるといいなあ。
- I穂派の男はB美を嫌いではない
- 全ての男はB美を好きか嫌いかのどちら
から
- I穂派の男=B美派の男
になります。しかし
- B美派の男はI穂のことが嫌い
という命題とこれは相反しますので、この条件を満たすためには
- I穂派の男はいない
ということにしかなりえません。
ここで
I穂派:
全ての女
B美派:
I穂
全ての男
となりますので、最初の
- H香「いい女ってどんな人かしら」
- G太「男からも女からも好かれてる女だろ」
より、
と結論づけられます。
でいかがでしょうか
masapguin様、じつにすっきり、最短の説明で正解です。
すばらしい!!
B美「H香は「いい女ってどんな人かしら」って、G太に聞いたわよね?」
H香は「うん」と頷いた。
B美「その時、G太は何て答えた?」
G太「えっと……男からも女からも好かれてる女だろ。だっけ?」
B美「そうよ。そこで、わたしとI穂の名前が挙がったわよね」
H香「ええ、そうよ」
B美「I穂は女子全員から好かれている。もちろん、わたしも含まれてるわ」
I穂「そして、わたしはB美のことが好きよ」
B美「対して、わたしを好きなのはI穂くらいって言ったわよね。
つまり、H香はわたしのことを好きではない、ということよね」
H香は苦笑いをした。
B美「まぁ、今はその話じゃないから別にいいわ。そして、男子の評判は?」
G太「ああ、I穂派かB美派で分かれてるってこと?」
B美「そう。そして、わたしのことを好きな男子は、I穂が嫌いって言ってたわよね」
G太「そう……だけど」
G太はちょっと気まずそうに言う。
構わずB美は続ける。
B美「だけど、I穂を好きな男子は、わたしのことは嫌いじゃないのよね。
ここで、最初に言ってたことを思い出してみて」
H香「最初に言ってたこと?」
G太「いい女の条件ってヤツ?」
B美「そう。条件は『男からも女からも好かれてる女』よね。
だけど、I穂は女子からは好かれているけど、男子からは好かれていない。
だから、I穂はいい女とは呼べないの。
そして、わたしは男子から好かれているし、女子からも好かれていて、どちらからも嫌われていない。
つまり、わたしはいい女の条件に当てはまるってわけ」
=============
かなり勝手に作ったので、色んな意味で間違ってると思うのですが。
まとめると
補足すると、I穂派の男子はいるけど、「I穂が好き」ということは全く言っていない。
一方でB美は、B美が好きな女子(I穂)と、好きな男子がいる。どちらからも好かれていることが会話上で出てきている。
この結果、「I穂はいい女じゃないけど、B美はいい女だよな」という会話に聞こえてしまう。
といった答えでいいのでしょうか?
kumaimizuki様、概要はそれでOKです。
こちらの想定は、B美は ○○派=○○好き+○○が好きでも嫌いでもない
と広く解釈しているので、男子全員がI穂を 嫌い とまで考えているところです。
「いい女」論議については、そのとおりです。よい回答でした。
小説風の答え、すごく楽しかったです。
教室でH香とG太が話している。
H香「いい女ってどんな人かしら」
G太「男からも女からも好かれてる女だろ」
H香「うちのクラスにいるかな」
G太「I穂はどう?」
H香「たしかにI穂は、女全員から好かれてるわね」
a)I穂は女全員から好かれている
G太「あとB美。男はI穂派かB美派の、どっちかだね」
1)男はB美派とI穂派のどちらかである
H香「ええーっ、あのB美が? 女でB美が好きなのはI穂くらいよ」
b)I穂はB美が好きである
G太「男にはB美が好きって奴もいるんだよ」
H香「好みが分かれそうね」
G太「うん。男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」
で、B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ」
2)男はB美が好きか嫌いのどちらかである
3)B美派はI穂が嫌いである
H香「へぇー。I穂派の男はB美が嫌いなの?」
G太「いや、I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」
4)I穂派でB美が嫌いな人はいない
H香「ふうん」
そこにI穂とB美があらわれた。
I穂「こんにちは。面白そうな話してるじゃない?」
B美はぶすっとした顔で言った。
B美「私はまあ、うれしいけど、I穂にはすごく失礼よね」
G太とH香は思わず同時に尋ねた。
G太&H香「どうしてそう思うの?」
2)と4)よりI穂派の男もB美が好きとわかる
(「B美が嫌いでない」 かつ 「B美が好きか嫌いしかない」 つまり 「B美が好き」)
1)より男はB美が好きとわかる
3)よりI穂を嫌いな男がいることもわかる
a)とb)より女→I穂→B美となり,B美は女から好かれていることになる
以上より,B美は男からも女からも好かれており,いい女ということになる.
また,I穂は一部の男から嫌われていることもわかる.
tamamya様、ありがとうございます。
これは堅実な答えで、つまり○○派=○○好き、と解釈したケースで、
もちろん正しい推論です。むしろこちらの示す正解は、
やや広く強引な解釈をしたケースです。
というわけで、これも別解ですが正解とみなします。ありがとうございます。
男はB美が好きか嫌いのどっちかである。
そしてB美が好きな男はI穂が嫌いである。
このことから、I穂を好きな男はB美を嫌っている男達の中にいることがわかる。
しかしI穂を好きな男の中にはB美を嫌いという人はいない。これは矛盾していることになる。
この条件を満たすことができるのは、I穂を好きな男が0人の場合だけである。
つまり、男の中でI穂を好きな人はいないということになる。
最初の前提「いい女は男からも女からも好かれている女」なので、
B美は男からも、女(I穂ひとりだけだけだとしても)からも好かれているので「いい女」である。
しかし、I穂を好きな男はいないので「いい女」と言うことはできない。
以上のことから、I穂に失礼な話ということになる。
NumLk様、まったくもって非の打ち所なし。
完全な正解です。実にすばらしいです。
B美の好みは好きor嫌いで中間がないので
対偶を取ると
B美を好きな男は、I穂のことが嫌い→「I穂を嫌いじゃない男は、B美のことが嫌い」
といえる。
①I穂を好きな男は、B美のことが嫌い
②I穂派の男でB美が嫌いな男はいない
この2点が矛盾する。
つまり実は男はみんなB美が好きでI穂が嫌い。
okasaru様、今回は対偶がけっこう重要で、
ですので「対偶」という言葉をつかって答えていただいたのがうれしいです。
もちろん正解です。ありがとうございます。
1:男性は、B美派(B美が好き)とI穂派(一旦保留)に分かれる。
※「男はI穂派かB美派の、どっちかだね」
2:I穂派の男性は、B美が好き。
※「I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」&「男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」(つまり、嫌いじゃないんたから好き)
3:ここで、男性は「全員」B美が好き。ということになる。
→ B美にとってはうれしい。
4:このことは、つまり、「男性は全員I穂のことが嫌い。」
ということになる。
※ 「B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ」
→ I穂には失礼。
こんなところでしょうか。
takejin様、そのとおりです。
ゆえにB美はいい女だが、I穂はそうではない、
と付け加えていただければ完全でした。
ありがとうございます。
G太&H香「どうしてそう思うの?」
B美はゆっくりと話し始めた。
B美「最初に「いい女」の定義を「男からも女からも好かれてる女」に
しているのは問題ね。これだとどちらか一方から好かれて
いなかったら、「いい女」ではないということになるじゃない」
H香はうなずいた。
H香「そうだけど、それが失礼なの?」
B美は話を続けた。
B美「・I穂は、女全員から好かれてる
・女でB美が好きなのはI穂だけ
女の好き嫌いはこうなるけど、I穂、B美どちらも「女から好かれてない」
わけじゃないから、二人とも女からは好かれていることになるわね」
B美「・男はI穂派かB美派
・男はB美が好きか嫌いで中間はない
・B美を好きな男はI穂のことが嫌い
・I穂派の男でB美が嫌いって奴はいない
男の好き嫌いはこうだけど、これがどういうことになるか、わかる?」
B美「これだとB美派の男はB美を好きだから、B美は「男からも女からも
好かれてる女」という「いい女」の条件に当てはまることになるけど、」
B美はさらに話を続けた。
B美「I穂派の男でB美が嫌いな人はいないということは、男はB美が好きか嫌いの
どちらかだから、I穂派の男はB美が好きっていうことになるわね。
でも同時に、「B美を好きな男はI穂のことが嫌い」だから、I穂派の男は、
I穂派なのにI穂のことが嫌いということになるわ。
要するに、男はI穂派かB美派どちらであってもI穂のことを好きじゃ
ないから、I穂は「男からも女からも好かれてる女」じゃなくなって、
結局、I穂は「いい女」ではないと言っているようなものよ」
G太はやっと気づいた。
G太「そうか!それは気がつかなかった」
同時にH香も気づいた。
H香「その通りね。I穂、ごめんなさい、確かに失礼だったわ」
しかしI穂は微笑んだまま二人に言った。
I穂「まあ、私は全然気にしていないわ。B美、行きましょう」
I穂とB美は一緒に教室から出て行った。
教室に残ったH香とG太はさらに話を続ける。
G太「でもまだわからないことがあるんだ。I穂にはすごく失礼な話をしてたのに、
I穂は特に怒ってなくて、「面白そうな話してるじゃない?」って普通に
話していたし、逆にB美はぶすっとした顔をしてたよね?」
H香「そうね。どうしてかしら?」
そのころ、B美は隣で歩くI穂を横目に見ながら考えていた。
B美「I穂が怒らなかったのは、H香とG太の話の内容に誤解があることが
わかっていたからね。I穂は私になついてるけど、私をからかって
面白がっているだけ。いつも一緒にいるから、皆に「I穂はB美が好き」
って思われてるかも知れないけど、実際は違うのよね。
「I穂はB美が好き」という前提が間違っていれば、女で私のことを
好きな人は一人もいなくなるから、私もI穂と同じように「男からも女からも
好かれてる女」じゃなくなる。同時に「いい女」じゃないことになるわ。
I穂はそれがわかっているから冷静でいられたのね」
B美は思わずつぶやいた。
B美「I穂、あなた「いい性格」してるわね」
I穂はにっこりと微笑みながら答えた。
I穂「B美、どうしてそう思うの?」
・--------------- 【謎解き】「どうしてそう思うの?」回答編 終わり ---------------
G太&H香の会話を厳密に解釈すると、I穂は男から好かれていないので
いい女ではない、という結論までが回答です。
(最後の部分は、「B美はぶすっとした顔で言った」理由を推理して書きましたが、
回答とはあまり関係ありません)
FLOW_GAMA様、以前の設定も生かした小説風の解答、すごい力作ですね。
で、主要なポイントもちゃんと抑えています。すばらしいです。
なおこちらのB美がぶすっとしていたのは、単に照れ隠しです。
FLOW_GAMA様、以前の設定も生かした小説風の解答、すごい力作ですね。
で、主要なポイントもちゃんと抑えています。すばらしいです。
なおこちらのB美がぶすっとしていたのは、単に照れ隠しです。