今年こそキレイな桜の写真を撮りたい!15のポイント
北海道育ちの私ですが、今年の冬はホントに寒かった。。 梅も全然咲かないし。。なんて思ってたら、あっという間に暖かくなって、もう桜が咲いちゃいました。
今日もポカポカ。今もアイスコーヒーを飲みながら作業しています^^
桜は開花してから満開までおよそ1週間。散るまで考えても2週間くらいがいいところです。今年こそキレイな桜を撮りたいという方に送る、撮り方のコツを短く15個ご紹介します。
もう少し上級者向けの内容を別記事にもまとめてありますのでこちらもどうぞ!
1.全体を入れるよりも、アップで撮る
日本人は桜超大好き民族ですから、お花が咲くと大挙して木の元へ集まります。
だから、桜の木全体を写真に収めようとすると、人が沢山入ってガヤガヤした感じになってしまいます。初心者の方はシンプルにお花のアップをメインに撮るとうまくまとまります。
欲張って広い範囲を撮ろうとするのではなく、気になったところ、キレイだなと思ったところをピンポイントに切り取っていくとスッキリまとまります。
望遠レンズを持っていたらぜひ持って出かけましょう。
2.人も入れてみる
いきなり1.と逆のことを言ってしまいましたが、桜だけではなくて、”桜のある日常”的なテーマなら、人と桜を一緒に入れてもいいですね。この時は、人がメインなのか、桜がメインなのかをはっきりさせましょう。
ちょっと構図をまとめるのが難しいですが、画面の対角線上に桜と人を配置するとまとまりやすいです。
3.低い位置から撮ってみる
これも写真をシンプルにするための方法。普通の目線で撮ってしまうと、人や地面や建物が入ってしまい、写真がゴチャっと重苦しくなります。坂や階段の下からだったり、しゃがみ込んで空を入れてあげるとスッキリシンプルな写真になります。晴れた日には特におススメ。
ただし、人ごみの中で超ローアングルから撮るとトラブルになる可能性があるので注意!
桜の名所の浜松城も階段の下から撮ると余計なものが入らずスッキリ。
2.との合わせ技。人が入っても地面が入らないだけでスッキリ開放的になりますよね☆
4.背景は出来るだけボカしてあげる
もちろん背景までしっかりピントを合わせたい場面もありますが、写真の中に要素が溢れてしまってまとめるのが大変です。特に初心者の方はできるだけ背景をボカしたほうが写真がスッキリします。
この背景はガヤっとしたビルが並んでいますが、これだけボカせばスッキリして桜に目が行きますね♪
写真のボカし方はこちらのエントリーがおススメです
(35mm換算)50~80mmくらいの単焦点レンズがあるととりあえずそれっぽく見えますw 各社50mmF1.8や35mmF1.8くらいのレンズは結構安く用意されているので一つ持っていると色々便利ですよ。
*35mm換算って何??という方はこちらの記事もどうぞ!
5.広角でギリギリまで寄ってみる
先ほどアップで撮るのがおススメと書きましたが、アップで撮るのは望遠レンズで撮らずに、広角側で桜に思いっきり近づいてもいいんです。
桜に近づける状態なら、ズームを一番広角(広く写る側)にして、レンズにお花が当たるくらい近づいて撮ってみましょう。手前からワッと広がる迫力ある写真になります。
出来るだけお花に近づくため、手を伸ばしてノーファインダーで撮ってみました。
6.青空は勝利
運よく快晴の日にお出かけが出来たなら、それだけで勝利したも同然。桜の淡いピンクと青空の組み合わせはテッパン。空をたっぷり入れてあげましょう。
濃い青を出したいのなら、ピクチャースタイル(ピクチャーコントロール、仕上がり などメーカーによって言い方様々)を風景やビビッドにして、太陽を背にして撮ってみましょう。
太陽に向かって撮ると(逆光)、空が明るすぎてキレイな青が出ません。
7.曇りの日や日陰は空を少なめでプラス補正
運悪くどんよりした曇りの日にお出かけとなった場合は、空を入れてもどんよりしててしまいます。また、カメラの特性上、写真が暗くなりがちなので初心者の方には少々大変かも。
できるだけアップで撮りつつ、露出の補正でいつもより明るく撮ってみましょう。プラス1EV~2EVくらい明るくしても大丈夫です。
5.の写真別カットですが曇りや日陰の場合は空の色がキレイに出ません。。また普通に撮るとこのくらいどんより暗めに写ります。このくらいの明るさが好みという人もいますけどね^^
8.逆光は割り切りが大事!
晴れた日はぜひ逆光でも撮って見ましょう。逆光の場合は太陽が明るすぎるのに、お花は陰になっているので、青空と桜の両方の色を生かすのは難しいです。空を生かすか、桜を生かすかどちらか割り切って考えることが大事。
空を生かすなら、思いっきりマイナス補正して、桜をシルエットにしちゃいます。ホワイトバランスを白熱電灯にして全体を青くするとさらに雰囲気がでますね。
お花を生かすなら思いっきりプラス補正して、空の色を全部飛ばすくらいの気持ちで撮ります。太陽がレンズに直接入るとコントラストが下がるので、ふんわりした優しい感じの桜になるはずです^^
どっちも生かそうとすると、中途半端にどんよりした写真になってしまうので思い切って露出補正しましょう。
空を生かすためにマイナス補正してシルエットに。WBも白熱電灯にしてみました。
お花を生かすためにプラス補正。青空は完全に飛んでしまっていますがこれはこれでOK☆
9.他のお花とコラボレーションしてみる。
桜が咲いている公園だと、花壇に他の花が咲いていることも多いですよね。他のお花を前ボケで入れつつ、桜を引き立ててあげることも考えて見ましょう。
特に菜の花は比較的背が高いお花なので、無理なく(地面に寝そべらなくても)前ボケを入れられます。ちょっと上級技ですが、これが撮れれば写真の印象がグッと変わります!
10.散った後も見逃さない
桜がこれほど日本人に愛されているのは、散り方もキレイだからですよね。桜吹雪を撮るのは難しいし、運も必要ですが、散った後の花びらであれば比較的簡単に取れます。
桜の儚さにも着目してみましょう。
雨が降ると桜は散ってしまいますが、降った直後の花びらはまだキレイな色をしています。天気が悪くても諦めずに撮影に出かけてみましょう。
11.背景の色にこだわる
望遠レンズやマクロレンズで桜のアップを撮ると、その背景はかなりボケます。慣れてきたら、このときのボケた背景の色に着目してみましょう。
一番簡単なのは青空ですが、撮る場所を工夫すれば緑色の背景(芝生とか植木)や黄色の背景(菜の花)一色にできますね。広角レンズでこれを狙うのは難しいです。必ず望遠系のレンズで。スマホなら思い切ってピンチアウトしてみましょう。
背景は菜の花畑。運よく菜の花畑で桜を見つけたらこんなカットにも挑戦してみましょう。
こちらの背景は植木(街路樹?)。常緑樹の葉っぱなのでちょっとくすんでいますが、WB補正でグリーン(G)を足してあげると少し鮮やかな色になります。
12.WB補正でマゼンタを足してみる
ホワイトバランスの基本は、晴れた日なら”晴れ(晴天)”、曇った日なら”曇り”と普段どおりでもいいですが、さらにホワイトバランス補正(WB補正)でマゼンタ(M)方向に補正してあげると、桜のピンク色がより濃くなります。
やりすぎると空が紫っぽくなってしまうので適度に。。
同じ色温度の設定で、左半分はWB補正でマゼンタ足し、右半分は無調整(RAWからのシミュレーション)
ホワイトバランス補正については次の記事もオススメ
13.WBを白熱電灯にして思いっきり明るくする
見た目の色からは外れてしまいますが、ホワイトバランスを白熱電灯にして青っぽい色みにした後、露出補正で+2EVくらい大幅に明るくしてみましょう。
カメラ女子系の雑誌に載ってるフワッとDreamyな写真になります☆お好みでWB補正から色みを調節してもgood☆
14.C-PLフィルターを使ってみる
より青空を強調したいならC-PLフィルターがおススメ。ちょっと高価なフィルターですが、これでもかっ!ってほど、目の覚めたような青色が出せます☆
青空の基本と同じで、太陽を背にして撮ることが大事です。
15.マクロレンズで撮ってみる
マクロレンズは通常のレンズよりもずっと被写体に近づいて撮ることが出来ます。普通のレンズならピントが合わない至近距離でもピントが合うので便利!桜のお花一つ一つにフォーカスできます。
被写体に寄れば寄るほど背景もボカしやすいので、構図処理も簡単です。
35mm換算で100mm前後(APS-Cで60mm、マイクロフォーサーズで45mmくらい)のレンズがオールマイティーに使えておススメ☆
マクロって何という方は合わせてこちらもお読みください
TAMRON 単焦点マクロレンズ SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1 キヤノン用 フルサイズ対応 272EE
Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G ニコンDXフォーマット専用
まとめ
という事で、思いついたままに無理やり15個のヒントを書き出してみました。これらを頭の片隅に置きながら桜を撮れば、普段とは違った写真が撮れるかもしれませんね!
桜の撮り方はこれがすべてではありませんが、初心者はまず全体を入れようとせず、気になったポイントをピンポイントで切り取りながら撮影していくと上手くまとまると思いますよ!