WO2004041144A1 - マッサージ装置及びベッド - Google Patents

Abstract

マッサージ要素21aから21eが取付けられたマットレス５を備える。マットレス５は、マットレスベース15と、複数のマット16,17と、マットレスカバー18とを備える。ベース15は上下方向に弾性変形可能である。クッション材料製のマット16,17は、互いに重ねられるとともに互いに独立して取扱うことが可能で、ベース15上に取外し可能に積層される。マット16,17の内の一つマット17に空気袋21aから21eが取付けられている。カバー18は、ベース15を収容するとともに各マット16,17を出し入れ可能に収容している。

Description

明 細 書

マッサージ装置及びべッ ド

技術分野

こ の発明は、 例えば膨縮さ れる 空気袋等のマ ッ サー ジ

( massage) 要素を備えて、 マツ 卜 レス ( mattress) 上の人 体にマッサージを施すことが可能なマッサージ装置、 及びこ のマッサージ装置を備えたべッ ド （bed) に関する。

背景技術

マツ 卜 （mat) 上の人体をマ ッサージするマツ 卜式マ ッサ ージ装置が、 特開 2 0 0 2 — 6 5 7 8 3 号公報で知られてい る。 このマッサージ装置が備えるマツ 卜は、 マツ 卜本体と、 本体カバー （cover) と、 複数の空気袋とを有している。 マ ッ 卜本体は、 ク ッ シ ョ ン （ cushion) 性を有する上層マ ツ 卜 部材、 中層マ ツ 卜部材、 及び下層マツ 卜部材を順次積層 して なる。 本体カバ一は、 マツ 卜本体をその外側から着脱自在に 包んでいる。 複数の空気袋はマツ 卜の表面に取付けられてい る。 詳しく は、 本体カバ一の表面に複数の外装袋が設けられ ている。 これらの外装袋の夫々 に空気袋が 1 個ずつ収容され ている。

特開 2 0 0 2 - 6 5 7 8 3号公報に記載のマッサージ装置 では、 中層マ ツ 卜部材にエアー （air) 給排気装置が内蔵さ れている。 この給排気装置のホース （ hose) は各空気袋に 接続されている。 これによ り、 エアー給排気装置での空気の 給排気動作に伴って空気袋が膨縮 （膨張及び収縮） される。 この膨縮によって、 マツ 卜上の人体がマッサージされる。 特 開 2 0 0 2 - 6 5 7 8 3 号公報に記載のマッサージ装置では、 マツ 卜本体をなす各層のマツ ト部材相互の関係については言 及されていない。

特開 2 0 0 2 - 6 5 7 8 3 号公報に記載のマッサージ装置 では、 マツ 卜本体の表面部に配設されたマッサージ用空気袋 と、 マツ 卜上の人体との位置関係を、 変えるこ とができない。 このため、 使用者が、 マッサージを しないマツ 卜 レスと して の使用を望む場合に、 それに応じるには難がある。 この使用 の場合、 マッサージ装置と して機能しないよう にエアー給排 気装置は停止される。

空気袋は、 膨縮が可能であるとはいえども、 収縮した状態 で、 ある程度の異物感をマツ 卜本体上の人体に与えることが ある。 この傾向は、 特開 2 0 0 2 — 6 5 7 8 3 号公報に記載 のよう に空気袋をマツ 卜本体の表面部に設ける程高い。 前記 傾向は、 空気袋よ り硬いバイブレータ （vib r a t o r ) などをマ ッサージ要素と して空気袋に代えて用いる場合には、 なお更 である。

マッサージ装置の使用者が、 マッサージの強さを変えるに は、 エアー給排気装置での空気圧等の調整による以外には行 う ことができない。 このよう に特開 2 0 0 2 - 6 5 7 8 3 号 公報に記載のマッサージ装置では、 マッサージの強さを調整 する選択肢が制限されていた。

この発明は、 マッサージをしないマツ 卜 レスと して使用す る際の使用感を向上することが可能であるとと もに、 マッサ ージの強さを調整する選択肢の多様化が可能なマッサージ装 置、 及びこのマッサージ装置を備えたべッ ドを提供すること を目的とする。

発明の開示

こ の 発 明 の マ ッ サ ー ジ 装 置 は 、 マ ツ 卜 レ ス ベ ー ス ( mattress base) と、 稷数のマ ツ 卜 (mat) と、 マツ 卜 レ ス カ バ ー ( mattress cover ) と 、 を 含 む マ ツ 卜 レ ス ( mattress) を備えている。 マツ 卜 レスべ一スは弾性変形 可能である。 複数のマツ 卜は、 ク ッ シ ョ ン材製であって、 マ ッ 卜 レスベース上に取外し可能に積層される。 マッ ト レス力 バ一は、 マッ ト レスベースを収容するとと もに、 各マツ 卜を 出し入れ可能に収容する。 各マツ 卜は、 互いに重ねて使用さ れるとともに互いに独立して取扱う ことが可能である。 これ らのマツ 卜の内の一つにマッサージ （massage) 要素が取付 けられている。

この発明で、 マツ 卜 レスベースは、 人体の支持強度をマツ 卜 レス全体に与える。 このマッ ト レスベースは、 例えばばね ユ ニ ッ ト （ unit ) 、 硬 質 な 発 泡 ウ レ タ ン フ ォ ー ム (urethane foam) 、 或いはこれらを複合してなるもの等を 使用できる。 ばねユニッ トは主と して上下方向に弾性反発作 用を発揮するよう に組合わされた多数のコ イル （coil) 状ば ねを含んで台状に形成される。 硬質発泡ウ レタ ンフォームは 主と して上下方向に弾性反発作用を発揮する。

この発明で、 各マツ 卜は、 同一又は異なるク ッシ ョ ン性を 有するク ッ シ ョ ン材を主体と して作られるものであって、 1 層以上用いられる。 マッ トをなすク ッシ ョ ン材にはコイル状 ばねは含まない。 ク ッシ ョ ン材には、 例えば発泡した合成樹 脂の成形体等を好適に使用できる。 この発明で、 各層のマツ 卜の表面等に薄いカバーシー ト （ cove r se at ) を付加するこ とは妨げない。 この発明で、 複数のマツ 卜間に、 これらとは 独立して、 薄いシー ト （se at ) を介在させることも妨げない。 このシー トには、 マッ ト レスのク ッ シ ョ ン性に実質的に寄与 しない不織布など好適に使用できる。

こ の発明で、 マ ッ ト レスカノ、一 は、 布や、 天然 レザー ( le athe r ) 、 合成レザー （le athe r cloth ) 等で作る こ とが できる。 このマツ 卜 レスカバーに対してマツ 卜 レスベースは 取外せないよう に収容してもよい。

この発明で、 各マツ 卜を互いに独立して取扱う ことが可能 であるとは以下の状態を指している。 重ね合わされて隣接す るマツ 卜同士が、 積層方向に隣接しているマツ 卜やマツ ト レ スペースに拘束されずに、 互いの相対位置を変更可能な状態。 例えば上下逆様に位置を変えたり 、 上下に反転して配置した りすることが可能となっている状態である。

この発明で、 マッサージ要素が取付けられたマツ 卜は、 単 層でも、 2 枚以上のマツ 卜要素を互いに接着してなる複層構 造であってもよい。 単層マツ 卜の場合、 その一面に寄せてマ ッサージ要素を取付ければよい。 マッ ト要素が互いに接着さ れた複層例えば 2層構造のマツ 卜である場合、 その合わせ部 にマッサージ要素を取付ければよい。 複層構造のマツ 卜では、 各マツ 卜要素を作るク ッ ショ ン材の材質、 厚み、 及び硬さ等 は、 同一でも異なっていてもよい。 この発明で、 マッサージ要素は、 マツ 卜 レスに対する取付 け位置が固定的に維持される。 このマッサージ要素には、 例 えば空気の給排気に伴い膨縮する空気袋又はバイブレータ等 を用いることができる。

この発明では、 使用者等が必要に応じてマツ 卜 レスカバー 内の複数のマツ 卜相互の位置関係を変えることができる。 こ の変更によ り、 1 つのマッ トに取付けられている空気袋等の マッサージ要素と、 マツ 卜 レス上の人体との位置関係とを、 変えることが可能である。 よって、 マッサージを しないマツ 卜 レスと して使用する際の使用感を向上することが可能であ る。 更に、 マッサージの強さを調整する選択肢の多様化も可 能である。

図面の簡単な説明

図 1 は、 この発明の第 1 実施形態に係るベッ ドを分解し て示す斜視図。

図 2 は、 図 1 のベッ ドを一部切り欠いて示す側面図。 図 3 は、 図 1 のベッ ドが備えるマッサージ装置を分解し て示す斜視図。

図 4 Aは、 図 3 のマッサージ装置で強いマッサージをす る場合の上部マツ ト レスの状態を示す断面図。

図 4 Bは、 図 3 のマッサージ装置で弱いマッサージをす る場合の上部マツ ト レスの状態を示す断面図。

図 5 は、 図 3のマッサージ装置の空気袋が取付けられて いるマツ 卜をそのカバ一シー 卜を一部剥がした状態で示す斜 視図。 図 6 は、 図 5 のマツ 卜に対する空気袋の取付け部を拡大 して示す平面図。

図 7 Aは、 この発明の第 2 実施形態に係るベッ ドを弱い マッサージを得る状態で一部を切り 欠いて示す側面図。

図 7 B は、 第 2 実施形態に係るベッ ドを強いマッサージ を得る状態で一部を切 り欠いて示す側面図。

図 8 は、 第 2 実施形態に係るベッ ドが備えるマッサージ 装置の空気袋が取付けられているマツ 卜を示す斜視図。

図 9 は、 図 8のマツ 卜に対する空気袋の取付け部を拡大 して示す平面図。

図 1 0 Aは、 この発明の第 3 実施形態に係るベッ ドを強 いマッサージを得る状態で一部を切 り欠いて示す側面図。

図 1 0 Bは、 第 3 実施形態に係るベッ ドを弱いマッサ一 ジを得る状態で一部を切り欠いて示す側面図。

図 1 1 は、 この発明の第 4 実施形態に係るベッ ドが備え るマッサージ装置を分解して示す斜視図。

発明を実施するための最良の形態

以下、 図 1 から図 6 を参照してこの発明の第 1 実施形態を 説明する。

図 1 及び図 2 に例示する ベ ッ ド 1 は、 ベ ッ ド フ レーム ( b e d frame ) 2 と、 基礎マ ッ ト レス 3 と、 マッ ト式マッサ ージ装置 4 とを具備している。 基礎マツ 卜 レス 3 は下部マツ 卜 レスと して使用される。

マッサージ装置 4 は、 上部マツ 卜 レス 5 と、 エアー給排気 装置 6 と、 リ モー 卜 コ ン ト ロ ーラ （ re m o te controlle r ) 7 (図 3 参照） とを備えている。 上部マツ 卜 レス 5 はマッサ一 ジ機能を有する。 エアー給排気装置 6 は駆動装置と して機能 する。 リモー トコ ン トローラ 7 は操作部と して機能する。 基 礎マツ 卜 レス 3 には上部マツ 卜 レス 5 が取外し可能に載置さ れている。

ベッ ドフ レーム （ b e d frame ) 2 は木材等で作られる。 こ のベッ ド フ レーム 2 は、 枠部 1 1 と、 ヘッ ドボー ド （ he a d b oard ) 1 2 とを有している。 枠部 1 1 は、 基礎マッ ト レス 3 よ り一回 り大きい四角枠状をなしている。 図示の例では枠 部 1 1 は床面 （設置面） F に直に置かれる。 しかし、 これに 代えて、 床面 F に接する図示しないキャスター （c aste r ) 等 の足を枠部 1 1 に設けることも可能である。 ヘッ ドボー ド 1 2 は、 枠部 1 1 の一端の枠片を兼ねている。 このヘッ ドボー ド 1 2 はキャ ビネッ ト （ cab ine t ) を有する構造であっても よい。

基礎マツ 卜 レス 3 は枠部 1 1 内で床面 F上に置かれる。 こ の基礎マツ 卜 レス 3 は例えば四隅等に足 （図 2 に 2個のみ図 示する。 ） 3 a を有している。 基礎マッ ト レス 3 の下面 3 b は床面 Fから離れて、 この床面 F との間に床上空隙 Gを設け ている。

基礎マッ ト レス 3 の足元寄りの部位 （ヘッ ドボー ド 1 2 と 反対側の部位） は人体による荷重が少ない所である。 この足 元寄りの下面 3 b には図 2 に示すよう に凹み 3 c が設けられ ていて、 この部分において床上空隙 Gを上方へ広げている。 ベッ ドフ レーム 2 の枠部相当部分が、 枠状ではなく 、 基礎マ ッ 卜 レス 3 を上面に載置する台状であるべッ ドもある。 この ベッ ドの場合には、 前記台状部分の下面に設けられている足 によ り、 マッ ト レス 3 の下面 3 bを床面 Fから離すことがで さる。

基礎マツ ト レス 3 は、 図示しないばねュニッ 卜を内蔵して いる。 ばねユニッ トは、 弾性変形可能な支持部材例えば多数 のサポー トばねを含んでいて、 台状に形成されている。 支持 部材は主と して上下方向に弾性反発作用を発揮するよう に組 合わされている。 このばねュニッ 卜を備えている基礎マツ 卜 レス 3 は、 それ全体で、 上部マツ 卜 レス 5 を介して加わる人 体の荷重の半分程度を支持する。 それにより 、 ベッ ド 1 上の 人体の沈み込み過ぎを抑制して良好な寝心地を確保できる。

上部マッ ト レス 5 は、 基礎マッ ト レス 3 と略同じ大きさで ある。 このマッ ト レス 5 は、 図 2及び図 3等に示すよう にマ ッ 卜 レスベース 1 5 と、 第 1 及び第 2 のマツ 卜 1 6及び 1 7 と、 マッ ト レスカバー 1 8 とを備えている。 第 1 及び第 2 の マッ ト 1 6 及び 1 7 はマッ ト レスベース 1 5 の上に積層され ている。 マッ トレスカバー 1 8 は、 布製などであって、 マツ 卜 レスベース 1 5及びマツ 卜 1 6 、 1 7 を出し入れ可能に収 容している。 マッ ト レスベース 1 5 、 第 1 マツ 卜 1 6 、 及び 第 2 マツ 卜 1 7 は、 互いに重なり合つている。 これらは、 互 いに拘束されることなく独立していて、 マツ 卜 レスカバー 1 8 に対する出し入れを伴って、 互いの相対位置を変えること ができるよう に設けられている。

図 1 及び図 3 に示すよう にマツ 卜 レスカバー 1 8 は、 上下 カバー部材 1 8 a 、 1 8 b を一対のファスナー （ fa s t e n e r ) 1 8 c によ り開閉可能に接続して形成されている。 両フ ァス ナー 1 8 c 間はマッ ト レスカバー 1 8 の足元寄り 中央部で途 切れている。 この途切れた部分には例えば横長な通孔 1 9 が 設けられている。

マツ 卜 レスベース 1 5 は寝具と しての寝心地を確保するた めに心材と して機能している。 このベース 1 5 は台状に形成 されたばねユニッ ト （図示しない） を内蔵している。 このば ねュニッ 卜は、 多数のコイルばねを含み、 これらのばねは、 例えば主と して上下方向に弾性反発作用を発揮するよう に組 合わされている。 ばねユニッ トのコイルばねのばね力は、 基 礎マツ 卜 レス 3 のばねュニッ 卜が有しているサポー 卜ばねの ばね力よ り弱い。 マッ ト レスベース 1 5 のばね力及びマツ 卜 1 6 、 1 7 のク ッショ ン性によ り 、 ベッ ド 1 上の人体の体形 に沿った適度な沈み込みが許される。 これによ り 、 ベッ ド 1 での良好な寝心地が確保される。

図 2 においてマツ 卜 レスベース 1 5上に重ねて置かれた第 1 マツ 卜 1 6 は、 合成樹脂の発泡体、 例えば硬質な発泡ウ レ タンフォームで作られている。 この発泡体は、 後述するマツ サージ要素のマッサージ力を大きく 吸収しない程度の弾性力 を有している。 この第 1 マツ 卜 1 6 の弾性力はマッ ト レスべ ース 1 5 のコイルばねのばね力よ り弱い。

図 2 において第 1 マツ 卜 1 6 上に重ねて置かれた第 2 マツ 卜 1 7 は、 弱い弾性力を有する合成樹脂の発泡体、 例えばス ポンジ （s po n g e ) 状の軟質発泡ウ レタ ンフ ォームで作られ ている。 この第 2 マツ 卜 1 7の弾性力は第 1 マツ 卜 1 6 の弾 性力よ り弱い。 第 2 マツ 卜 1 7 は例えば第 1 マツ 卜 1 6 よ り 薄く作られている。

第 1 マツ 卜 1 6 には複数のマッサージ要素と して例えば空 気袋 2 1 aから 2 1 e が取付けられている。 詳しく は、 図 3 及び図 5 に示すよう に第 1 マツ 卜 1 6 の一面 1 6 a上には、 第 1 の空気袋 2 1 aから 2 1 e群と、 第 2 の空気袋 2 1 aか ら 2 1 e群とが配置されている。 空気袋 2 1 aから 2 1 e群 は、 第 1 マツ 卜 1 6 の幅方向片側に配置されている。 第 2 の 空気袋 2 1 a から 2 1 e群は、 第 1 マッ ト 1 6 の他の幅方向 片側に配置されている。 空気袋 2 1 aから 2 1 d は上部マツ 卜 レス 5 上に支持される人体の上半身に対応する位置に設け られている。 空気袋 2 1 e は上部マツ 卜 レス 5 上に支持され る人体の腿に対応する位置に設けられている。 図示例の空気 袋の配置は、 べッ ド 1 を使用する二人の使用者に対するもの である。 シングルベッ ド （sin gle b e d ) と して実施する場合 には、 一方の空気袋群が省略される。 これとともに、 使用さ れる空気袋群は第 1 マツ 卜 1 6 の幅方向両端部間にわたるよ うに延びて配設される。

図 4 A、 図 4 B、 図 5 、 及び図 6 に示すよう に各空気袋 2 1 aから 2 1 d は、 これらに対して個々 に用意された外装袋 2 3 aから 2 3 d に個別に収容されている。 空気袋 2 1 e は これに対して用意された他の外装袋 2 3 e に収容されている。 各外装袋 2 3 aから 2 3 e は、 その長手方向一端に設けられ た開口 2 4 (図 6 に示す外装袋 2 3 e で代表する。 ） を有し ている。 この開口 2 4 を通って各外装袋 2 3 a から 2 3 e に 各空気袋 2 1 aから 2 1 d が収容されている。 これらの外装 袋 2 3 aから 2 3 e は、 空気袋 2 1 aから 2 1 eの膨縮に追 従して自在に変形することが可能である。 各空気袋 2 1 aか ら 2 1 e の長手方向の一端部は開口 2 4 よ り外側に突出され ている。 この突出部分には筒状の接続部 2 2 が取付けられて いる。

図 3及び図 5 等に例示するよう に第 1 マツ 卜 1 6 の一面 1 6 a には、 第 1 の凹み 2 5及び第 2 の凹み 2 6 が設けられて いる。 これらの凹み 2 5 、 2 6 は、 マッサージ要素配設領域 である空気袋配設領域をなしている。 各凹み 2 5 、 2 6 には、 空気袋 2 1 aから 2 1 e を収容した外装袋 2 3 aから 2 3 e が収容されている。 これによ り、 第 1 マツ 卜 1 6上の所定位 置に空気袋 2 1 aから 2 1 e が配置される。 各凹み 2 5 、 2 6 は、 空気袋とこれを収容した外装袋が収縮した状態での合 計厚さに略等しい深さを有している。

第 1 の凹み 2 5 には外装袋 2 3 aから 2 3 d に収容された 空気袋 2 1 aから 2 1 dが埋め込まれるよう に配設されてい る。 第 2 の凹み 2 6 には外装袋 2 3 e に収容された空気袋 2 1 e が埋め込まれるよう に配設されている。 各外装袋 2 3 a から 2 3 e は第 1 の凹み 2 5 又は第 2 の凹み 2 6の底面に図 示しない固定具や接着剤等を介して外れないよう に固定され ている。

この場合、 収容された空気袋 2 1 aから 2 1 eが円筒状を なして最大に膨張した時でも、 第 1 の凹み 2 5 又は第 2 の凹 み 2 6の底面に対する各外装袋 2 3 aから 2 3 e の接触が維 持される線状部分を固定することが好ましい。 これによ り 、 空気袋 2 1 aから 2 1 e の膨張に伴いこれに追従して外装袋 2 3 aから 2 3 eが変形するにも拘らず、 これら外装袋 2 3 aから 2 3 eの固定個所に負荷を作用することを抑制できる。 したがって、 長期間にわたり各外装袋 2 3 aから 2 3 e を所 定の取付け状態に保持することが可能である。

図 5及び図 6等に示すよう に第 1 マツ 卜 1 6 の一面 1 6 a には、 この一面 1 6 a に開放する溝 2 7が形成されている。 この溝 2 7 の中間部は、 第 1 マツ 卜 1 6 の長手方向一端の縁 に沿っている。 この中間の溝部分は、 第 1 マッ ト 1 6 の長手 方向一端の幅方向中央部端面にも開放されている。 この開放 部を図 5 に符号 2 7 aで示す。 更に、 溝 2 7 の左右の溝部分 2 7 し、 2 7 Rは、 第 1 マツ 卜 1 6 の側縁に沿って、 このマ ッ 卜 1 6 の長手方向他端に向けて延びている。 図 4 A及び図 4 B に示すよう に左右の溝部分 2 7 し、 2 7 R は、 第 1 の凹 み 2 5又は第 2 の凹み 2 6 に連通している。

前記エアー給排気装置 6 は、 各空気袋 2 1 aから 2 1 e に その駆動力である空気を給排気する。 このエアー給排気装置 6 は、 駆動部 3 1 と、 複数のエアーチューブ （ai r tub e ) 3 2 とを備えている。 駆動部 3 1 は上部マツ 卜 レス 5の外部に 配置される。 複数のエアーチューブ 3 2駆動力伝達系をなす。

駆動部 3 1 は、 図示しないが、 電磁駆動式のエアーポンプ ( a ir p ump ) 、 このポンプの吐出 し口 に接続されたエアー 分配装置等を備えている。 エアー分配装置には例えばロータ リ ー （rotary) 式のエアー分配器が用いられている。 このェ ァー分配器は、 一つの入口と、 一つの排気口 と、 複数の分配 口と、 回転体、 及び制御部とを有している。 入口はエアーポ ンプの吐出し口に接続されている。 複数の分配口は前記空気 袋 2 1 aから 2 1 e の数に応じて設けられている。 回転体は、 ステッ ピングモータ （ stepping motor) によ り 回転され、 空 気の分配等を伴う給排気動作を行う。 制御部は、 マイク ロ コ ンピュータ （ micro computer) 等からな り 、 エアーポンプ とエアー分配装置との動作を制御する。

制御部に対する運転指令には、 マッサージの力を強中弱等 に変更すること、 及び使用する空気袋 2 1 a から 2 1 e を選 択すること等が含まれている。 この運転指令は、 ベッ ド 1 上 の使用者によってリ モー トコ ン トローラ 7 で与えられる。 な お、 図示の場合、 運転指令は有線で行っている。 しかし、 こ れに代えて、 リ モー トコ ン トローラ 7 からの指令を無線送信 して制御部に与えること も可能である。 この場合、 無線送信 される指令を受信する受信部を例えばヘッ ドボー ド 1 2 等に 設けて、 この受信部と駆動部 3 1 とを電気的に接続する構成 とすればよい。

各エアーチューブ 3 2 は可撓性を有している。 これらエア 一チューブ 3 2 の一端部は駆動部 3 1 に図示しないコネクタ ( connector) を介 して着脱可能に接続されている。 各エア 一チューブ 3 2 は、 第 1 マツ 卜 1 6の足元寄りの幅方向中央 部端面の開放部 2 7 a を通って、 溝 2 7 内に配管されている。 溝 2 7 内に配管された各エアーチューブ 3 2 は、 空気袋 2 1 aから 2 1 e の接続部 2 2 に個別に連通し、 かつ、 接続され ている。 各エアーチューブ 3 2 は溝 2 7 内の複数個所におい て図示 しない接着性のテープ （t ap e ) によ り 束ねられてい る。 各エアーチューブ 3 2 は、 第 1 マツ 卜 1 6 の一面 1 6 a 上に突出しないよう に配設されている。

なお、 図 4 及び図 5 中符号 3 3 はカ バー シー ト （ cove r se at ) を示している。 このシー ト 3 3 は、 空気袋 2 1 aから 2 1 e 、 各エアーチューブ 3 2 、 及び第 1 マツ 卜 1 6 の一面 1 6 a を覆っている。 シー 卜 3 3 は、 柔軟で自在に変形が可 能なシー 卜材料例えば不織布等で作られている。 シー 卜 3 3 の四周は第 1 マツ 卜 1 6の周部に固定されている。 このカバ ーシ一 卜 3 3 は省略することが可能である。

各エアーチューブ 3 2 によってそれらが一列に並べられた 部分 3 2 aが作られている。 この列状のチューブ部分 3 2 a は、 開放部 2 7 a に通されている。 それによ り 、 列状のチュ ーブ部分 3 2 a は、 第 1 マツ 卜 1 6 の長手方向一端の幅方向 中央部から外に引出されている。 更に、 列状のチューブ部分 3 2 a は、 前記マツ 卜 レスカバー 1 8 の通孔 1 9 から外に弓 I 出されている。 図 2 に示すよう に列状のチューブ部分 3 2 a は、 上部マツ 卜 レス 5及び基礎マツ 卜 レス 3 の足元寄り部分 の表面から基礎マツ 卜 レス 3 の足元寄り裏面に沿って引き回 されている。 この引き回された部分は平面ファスナーなどを 用いて基礎マツ 卜 レス 3等に着脱可能に保持されている。

この引き回 し部分から駆動部 3 1 に至るチューブ部分はば らされている。 これらばらされたチューブ部分の先端は、 図 示しないコネクタを介して駆動部 3 1 に接続されている。 各 エアーチューブ 3 2の上部マツ 卜 レス 5 から駆動部 3 1 に至 る引き回し部分は、 上部マッ ト レス 5 内での後述する積層状 態の組替えを許容できる十分な長さを有している。

駆動部 3 1 は基礎マツ 卜 レス 3 及び上部マツ 卜 レス 5 の下 方への投影領域に配置されている。 つま り 、 床面 F と基礎マ ッ 卜 レス 3 との間の床上空隙 G 内に配置されている。 この場 合、 好ま しい例と して、 前記凹み 3 c に臨んで床面 F上に載 置されている。 これによ り、 駆動部 3 1 をヘッ ドボー ド 1 2 から遠ざけることができる。 したがって、 駆動部 3 1 の駆動 音がべッ ド 1 上の使用者に聞こえることを抑制できる。

上部マッ ト レス 5 はマッサージ機能を備える。 この上部マ ッ 卜 レス 5 を備えたべッ ド 1 の標準的な状態を図 2及び図 4 Aに例示する。 この状態での上部マッ ト レス 5 は、 マツ ト レ スペース 1 5 を下層と し、 第 2 マツ 卜 1 7 を上層と し、 第 1 マツ 卜 1 6 を中層と している。 中層の第 1 マツ 卜 1 6 は、 空 気袋 2 1 aから 2 1 e が取付けられた一面 1 6 a を上向きと した姿勢で置かれている。 この状態で上部マツ 卜 レス 5 は、 軟質な第 2 マ ツ 卜 1 6 の柔らかさ に応じたソフ ト （ s o ft ) な 寝心地を与えることができる。

図 2及び図 4 Aに示す状態で、 エアー給排気装置 6 の駆動 部 3 1 を駆動することによ り、 ベッ ド 1 上の人体にエアー式 のマッサージを施すことができる。 すなわち、 駆動部 3 1 の 駆動によ り、 空気袋 2 1 aから 2 1 e の内で所望の空気袋に 空気が繰返し給排気されて、 その空気袋が膨縮される。 この ため、 膨縮する空気袋は、 その位置に対応した人体の被施療 部位を圧迫 ' 弛緩してマッサージする。 この場合、 第 2 マツ 卜 1 7 は自在な変形を伴うので、 マッサージ力は適度に緩和 される。 しかし、 この状態下において駆動部 3 1 をリモー ト コ ン トローラ 7 で遠隔制御できる。 これによ り、 マッサージ 力の強さを、 強、 中、 弱の中から選択して変えることは可能 である。

ところで、 上部マッ ト レス 5 のマッ ト レスベース 1 5 、 及 び第 1 、 第 2 のマッ ト 1 6 、 1 7 は、 これらを収容したマツ 卜 レスカバー 1 8 を開閉して、 それらの積層状態を変えるこ とが可能である。 各空気袋 2 1 aから 2 1 e やエア一チュー ブ 3 2 は、 第 1 マツ 卜 1 6 に対してばらけないよ う に保持さ れている。 このため、 前記積層状態の変更において、 各空気 袋 2 1 aから 2 1 e やエアーチューブ 3 2 が第 1 マツ 卜 1 6 の所定位置から不用意に外れて、 その再取付けをする手間が 増えることがない。

前記積層状態の変更により 、 使用者などは、 必要に応じて 図 4 Aの状態から図 4 Bの状態を得ることができる。 図 4 B の状態では、 前記一面 1 6 aを上向きと した姿勢の第 1 マツ 卜 1 6 を上層とするとともに、 第 2 マツ 卜 1 7 を中層と し、 マッ ト レスベース 1 5 を下層と している。 この積層形態では、 第 1 マ ツ 卜 1 6 の硬さ に応じた比較的ハー ド （ h ar d ) な寝 心地を与えることができる。

図 4 Bの状態でエアー給排気装置 6 を駆動することによ り、 べッ ド 1 上の人体にエアー式のマッサージを施すことができ る。 つま り 、 空気袋 2 1 aから 2 1 e の内で所望の空気袋が 膨縮されることによ り、 膨縮する空気袋は、 その位置に対応 した人体の被施療部位を圧迫 ' 弛緩する。 この場合、 第 1 マ ッ 卜 1 6の一面 1 6 aは、 マッ ト レスカバー 1 8 の上部カバ 一部材 1 8 aの裏面に接するよう に配置されている。 このた め、 マッサージ力の減衰がほとんどなく 、 強いマッサージが できる。

以上のよう に第 1 、 第 2のマツ 卜 1 6 、 1 7 を上下に差し 替えて配置することによ り、 マッサージの強さを変えること ができる。 このこととエアー給排気装置 6 の空気圧等の調整 との組合せによ り 、 マッサージの強さの調整の選択肢を広げ ることが可能である。

第 1 、 第 2 のマツ 卜 1 6 、 1 7 を上下に差し替えることは、 言い換えれば、 べッ ド 1 上の人体とマッサージ用空気袋 2 1 aから 2 1 e との位置関係を、 変えることに他ならない。

このため、 使用者が、 マッサージ機能を停止させて一般的 なマッ ト レスと しての使用を望む場合には、 上部マッ ト レス 5の内部を図 4 Aに示す状態とすればよい。 これによ り、 収 縮した空気袋 2 1 aから 2 1 eがベッ ド 1 上の人体に異物感 を、 第 2 マツ 卜 1 7 の柔軟性によ り 実質的に与えないよう に できる。

既述のよう に前記構成の上部マツ 卜 レス 5 は、 その内部を 図 4 A又は図 4 B に示す状態とすることができる。 これによ リ、 ソフ 卜な感触の寝心地又は比較的ハー ドな感触の寝心地 を人体に与えることができる。 したがって、 ベッ ド 1 の製造 側では、 これら寝心地が異なる 2 種類のベッ ドの部品共通化 が図れる。 このため、 ベッ ド 1 の製造コス トを低減可能であ る。

空気袋 2 1 aから 2 1 e を個別に収容した外装袋 2 3 aか ら 2 3 e は、 その略全体が第 1 マツ 卜 1 6 の第 1 又は第 2 の 凹み 2 5 又は 2 6 に収容されている。 このため、 図 4 B に示 した状態で、 マッサージを しないで使用する場合にも、 外装 袋 2 3 aから 2 3 e等が人体に異物感を与えることを抑制可 能である。

第 1 マツ 卜 1 6 に対する空気袋 2 1 aから 2 1 e の取付け に、 これらを個別に収容する外装袋 2 3 aから 2 3 eが用い られている。 このため、 空気袋 2 1 aから 2 1 e の着脱が第 1 マツ 卜 1 6 に拘束されることがない。 したがって、 空気袋 2 1 a か ら 2 1 e の 交 換 を 伴 う メ ン テ ナ ン ス ( m ai nt e n a nce ) を容易に行う ことが可能である。

前記ベッ ド 1 では、 駆動部 3 1 が上部マツ 卜 レス 5 の外部 に配置されている。 しかも、 駆動部 3 1 は、 ベッ ドフ レーム 2の内側の床上空隙 Gを利用 してそこに配置されている。 こ のため、 駆動部 3 1 が視認されることはなく外観的に好ま し い。 それだけではなく 、 以上の駆動部 3 1 の配置によ り、 ベ ッ ド 1 の側方にエアーチューブ 3 2 が配置されることがない。 このため、 上部マッ ト レス 5 と駆動部 3 1 とにわたるエアー チューブ 3 2及び駆動部 3 1 が、 ベッ ド 1 に乗り 降りする使 用者の邪魔にならない。 しかも、 ベッ ド 1 に乗り 降りする使 用者の足がエアーチューブ 3 2 に引っ掛からないよう にでき る。

第 1 実施形態において、 空気袋 2 1 aから 2 1 e が取付け られた第 1 マツ 卜 1 6 は、 第 2 マツ 卜 1 7 と同種の軟質発泡 ウ レタンフォームで作ることも可能である。 この場合、 図 4 A及び図 4 B にしめす状態で、 第 1 マツ 卜 1 6 を上下が逆様 となるよう に反転して使用することができる。 それによ り、 更に人体に与えるマッサージ力の変更形態を多様化すること が可能となる。

第 1 実施形態で、 空気袋 2 1 aから 2 1 e の機能不良を生 じた場合、 使用者は次のよう に対処できる。 まず、 駆動部 3 1 からエアーチューブ 3 2 を外すとともに、 マツ 卜 レスカノ、 一 1 8から第 1 マツ 卜 1 6 を取出す。 次に、 このマツ 卜 1 6 を丸めた形態に保持する。 その上で、 第 1 マツ 卜 1 6 を製造 者に送り返して、 メ ンテナンスを受けることが可能である。

図 7 A、 図 7 B、 図 8 、 及び図 9 はこの発明の第 2 実施形 態を示している。 この実施形態は基本的には第 1 実施形態と 同じ構成である。 このため、 同じ部分には第 1 実施形態と同 じ符号を付して、 その構成及び作用の説明を省略し、 以下異 なる部分について説明する。

第 2 実施形態では、 第 1 、 第 2 のマツ 卜 1 6 、 1 7 が、 い ずれもマツ ト要素と して用いられている。 これらのマ ツ 卜 1 6 、 1 7 は、 同種の軟質発泡ウ レタ ンフォームで作られてい て、 厚みが異なっている。 両マッ ト 1 6 、 1 7 はそれらの例 えば四隅を接着して実質的に一つのマツ 卜 1 4 を形成してい る。 このマツ 卜 1 4 はマッ ト レスベース 1 5 上に着脱可能に 積層される。 図 8 中 2 点鎖線は前記四隅の接着部位を示して いる。 第 2実施形態では、 第 1 実施形態で用いたシー ト 3 3 は省略されていて、 部品点数と製造コス 卜の低減が図られて いる。

この第 2 実施形態において、 マツ 卜要素と しての第 1 、 第 2のマッ ト 1 6 、 1 7 の厚みや硬度等は適宜選定できる。 こ れにより 、 単一のマツ 卜 1 4 をその一面 （第 1 のマツ 卜要素

1 6 ) を上にして使用する場合と、 他面 （第 2 のマツ 卜要素

1 7 ) を上に して使用する場合とで、 ク ッ ショ ン性やマッサ ージ力が明確に異なるよう にすることが可能である。

このマツ 卜 1 4 は、 上下が逆様となるよ う に反転して図 7 Aに示すよう に第 2 マツ 卜 1 7 が上向きとなる姿勢、 又は図 7 B に示すよう に第 1 マツ 卜 1 6 が上向き となる姿勢のいず れかを選択できる。 この選択によ り 、 この第 2 実施形態でも、 第 1 実施形態と同様に、 ベッ ド 1 上の人体に対する各空気袋 2 1 aから 2 1 e の相対位置を変えることが可能である。 こ のため、 マッサージを しないマツ 卜 レスと して使用する際の 使用感を向上することが可能であるとともに、 マッサージの 強さを調整する選択肢を多様化することも可能である。

更に、 第 2 実施形態では、 第 1 実施形態の外装袋を省略し て部品点数が削減されている。 その代わり に、 各空気袋 2 1 aから 2 1 e の夫々が、 第 〗 マツ 卜 1 6 の一面 1 6 a に接着 剤 3 7 (図 8及び図 9 に示す。 ） を用いて直に取付けられて いる。 具体的には、 各空気袋 2 1 aから 2 1 e は、 それが円 筒状に膨張した時に、 前記第 〗 の凹み 2 5 又は第 2 の凹み 2 6 の底面との接触が維持される線状部分で接着されている。 この場合、 接着頷域は、 各空気袋 2 1 aから 2 1 e の長手方 向両端部を除いて確保されている。

この構成によ り、 繰返し膨縮されるマッサージ用の各空気 袋 2 1 aから 2 1 e に、 その膨張に伴って接着剤 3 7 を引き 剥がす力が作用することを抑制できる。 このため、 長期間に 渡り各空気袋 2 1 aから 2 1 e を第 1 マツ 卜 1 6 の所定位置 に保持することが可能である。 以上説明した点以外の構成は、 図 7 A、 図 7 B、 図 8、 及び図 9 に示されない構成を含めて 第 1 実施形態と同じである。

図 1 O A及び図 1 0 Bはこの発明の第 3 実施形態を示して いる。 この実施形態は基本的には第 1 実施形態と同じ構成で ある。 このため、 同じ部分には第 1 実施形態と同じ符号を付 して、 その構成及び作用の説明を省略し、 以下異なる部分に ついて説明する。

第 3 実施形態では、 マッ ト レスベース 1 5 上に着脱可能に 積層されるマツ 卜 2 0 を単層と している。 この単層マツ 卜 2 0 は軟質発泡ウ レタンフォームで作られている。 単層マツ 卜 2 0の一面 2 0 a に複数の空気袋 2 1 aから 2 1 e が取付け られている。 この取付けは、 外装袋を用いても、 或いは接着 剤で直に取付けもよい。

マッ ト レスカバ一 1 8 内での単層マツ 卜 2 0の姿勢は、 図 1 O Aに示す上向き姿勢、 又はこの姿勢から上下が逆様とな るよう に単層マツ 卜 2 0 を反転した姿勢、 つま り 、 図 1 0 B に示す下向き姿勢のいずれかを選択できる。 上向き姿勢では 空気袋 2 1 aから 2 1 eが取付けられている一面 2 0 aが上 向きとなる。 下向き姿勢では前記一面 2 0 aが下向きとなる。

この選択によ り 、 第 3 実施形態でも、 ベッ ド 1 上の人体に 対する各空気袋 2 1 aから 2 1 e の相対位置を変えることが 可能である。 このため、 第 1 実施形態と同様に、 マッサージ を しないマツ ト レスと して使用する際の使用感を向上できる とともに、 マッサージの強さを調整する選択肢を多様化する ことが可能である。 以上説明した事項以外の構成は、 図 1 0 A、 図 1 0 B に示されない構成を含めて第 1 実施形態と同じ である。

図 1 1 はこの発明の第 4 実施形態を示している。 この実施 形態は基本的には第 1 実施形態と同じ構成である。 このため、 同じ部分には第 1 実施形態と同じ符号を付して、 その構成及 び作用の説明を省略し、 以下異なる部分について説明する。

第 4 実施形態では、 各空気袋 2 1 aから 2 1 e の上、 具体 的には各外装袋 2 3 a から 2 3 e の上面の夫々 に、 1 又は数 個の押圧凸部 4 0 を突設している。 これら押圧凸部 4 0 は硬 質ゴムなどからなる。 外装袋 2 3 a から 2 3 e を省略する場 合には、 押圧凸部 4 0 を各空気袋 2 1 aから 2 1 e の上面に 直接突設すればよい。

このよう に押圧凸部 4 0 を設けたことによ り、 強いマッサ ージをすることが可能である。 つま り、 各空気袋 2 1 aから 2 1 e を膨張させた時に、 人体に対する圧迫個所を押圧凸部 4 0 に集中させることができる。 なお、 マ ッサージを しない 場合には、 軟質発泡ウ レタンフォームからなる第 2 マツ 卜 1 7 により、 押圧凸部 4 0の異物感を抑制できる。

以上説明した事項以外の構成は、 図 1 1 に示されない構成 を含めて第 1 実施形態と同じである。 このため、 この第 4 実 施形態においてもこの発明の目的を達成することが可能であ る。

この発明をべッ ドと して実施する場合、 基礎マツ 卜 レスを 省略することは可能である。

この発明で、 マッサージ要素と して、 空気袋に代えてバイ ブレータを用いることができる。 また、 マッサージ要素と し て、 空気袋とバイブレータとを併用 してもよい。 バイブレー 夕を用いる場合、 バイブレータの駆動部にはバイブレータの 強さや動作間隔などを電気的に制御する制御部を用いればよ い。 しかも、 制御部からバイブレータ に至る駆動力伝達系と して、 一部が溝内に収容される電線を用いて実施することが できる。

産業上の利用可能性

以上説明したよう にこの発明は、 マツ 卜 レスにマッサージ 要素を設けて、 このマッサージ要素の動作によ り マツ 卜 レス 上の人体をマッサージする上で有用なマッサージ装置の分野、 このマッサージ装置を製造する分野、 このマッサージ装置を 備えるベッ ドの分野、 さ らにはこのベッ ドを製造する分野に 有効である。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . マ ッサージ要素が設けられたマ ツ 卜 レスを具備するマツ サージ装置であって、

前記マ ツ 卜 レスが、

弾性変形可能なマツ 卜 レスベースと、

互いに重ねて使用される とと も に互いに独立 して取扱う こ とが可能であって、 前記マ ツ 卜 レスベース上に取外 し可能に 積層されるク ッ シ ョ ン材製の複数のマ ツ 卜 と、

複数の前記マ ツ 卜を出 し入れ可能に収容する と と もに前記 マツ 卜 レスベースを収容するマ ツ 卜 レスカバーと、

複数の前記マツ 卜の内の一つに設けられた前記マ ッサージ を備えている。

2 . 請求項 1 に記載のマ ッサージ装置において 刖 ^マ ツ 卜 が凹みからなるマ ッサージ要素配設領域を有し こ の領域に 前記マッサージ要素が配設されている。

3 . 請求項 1 に記載のマ ッサージ装置において 刖 マ ッサ ージ要素が、 空気を給排気する駆動装置によ リ 膨縮される空 気袋であって、 この空気袋の膨張時に前記マツ 卜 との接触が 維持される部分が、 接着剤を用いて前記マ ツ 卜 に接着されて いる。

4 . 請求項 〗 に記載のマ ッサージ装置において、 前記マ ッサ ージ要素が出 し入れ可能に収容される外装袋を備え、 前記マ ッサージ要素が空気を給排気する駆動装置によ リ 膨縮される 空気袋であって、 この空気袋が前記外装袋を介して前記マ ツ 卜の内の一つに取付けられている。

5 . 基礎マツ 卜 レスの下面を設置面から離して設置される べッ ドであって、

マッサージ要素が設けられて前記基礎マツ 卜 レス上に載置 される上部マツ 卜 レス、 及び前記マッサージ要素を動作させ る駆動装置を備え、 この駆動装置の駆動部が前記基礎マツ 卜 レスの下面と前記設置面との間に配設されたマッサージ装置 を具備し、

前記上部マツ 卜 レスが、

弾性変形可能なマツ 卜 レスベースと、

互いに重ねて使用されるとともに互いに独立して取扱う こ とが可能であって、 前記マツ 卜 レスべ一ス上に取外し可能に 積層されるク ッシ ョ ン材製の複数のマツ 卜と、

複数の前記マツ 卜を出し入れ可能に収容するとともに前記 マツ 卜 レスベースを収容するマツ 卜 レスカバーと、

複数の前記マツ 卜の内の一つに設けられた前記マッサージ 要素と、

を備えている。

6 . 請求項 5 に記載のベッ ドにおいて、 前記マツ 卜が凹みか らなるマッサージ要素配設領域を有し、 この領域に前記マツ サージ要素が配設されている。

7 . 請求項 5 に記載のベッ ドにおいて、 前記マッサージ要素 が、 空気を給排気する駆動装置によ リ膨縮される空気袋であ つて、 この空気袋の膨張時に前記マツ 卜との接触が維持され る部分が、 接着剤を用いて前記マツ 卜に接着されている。

8 . 請求項 5 に記載のベッ ドにおいて、 前記マッサージ要素 が出し入れ可能に収容される外装袋を備え、 前記マッサージ 要素が空気を給排気する駆動装置によ リ膨縮される空気袋で あって、 この空気袋が前記外装袋を介して前記マツ 卜の内の 一つに取付けられている。

9 . マッサージ要素が設けられたマツ 卜 レスを具備するマツ サージ装置であって、

m言己マツ 卜 レス力 、

弾性変形可能なマツ 卜 レスベースと、

このマツ 卜 レスベース上に取外し可能に重ねて使用される ク ッシ ョ ン材製のマツ 卜と、

このマツ 卜の一面に設けられた前記マッサージ要素と、 前記マツ 卜を出し入れ可能に収容するとともに前記マツ 卜 レスベースを収容するマツ 卜 レスカバーと、

を備えている。

Ί 0 . 請求項 9 に記載のマッサージ装置において、 前記マツ 卜が凹みからなるマッサージ要素配設領域を有し、 この領域 に前記マッサージ要素が配設されている。

1 1 . 請求項 9 に記載のマッサージ装置において、 前記マツ サージ要素が、 空気を給排気する駆動装置によ リ膨縮される 空気袋であって、 この空気袋の膨張時に前記マツ 卜との接触 が維持される部分が、 接着剤を用いて前記マツ 卜に接着され ている。

1 2 . 請求項 9 に記載のマッサージ装置において、 前記マツ サージ要素が出し入れ可能に収容される外装袋を備え、 前記 マッサージ要素が空気を給排気する駆動装置によ リ膨縮され る空気袋であって、 この空気袋が前記外装袋を介して前記マ ッ 卜の内の一つに取付けられている。

1 3 . 基礎マツ 卜 レスの下面を設置面から離して設置され るべッ ドでめって、

マッサージ要素が設けられて前記基礎マツ 卜 レス上に載置 される上部マツ 卜 レス、 及び前記マッサージ要素を動作させ る駆動装置を備え、 この駆動装置の駆動部が前記基礎マツ 卜 レスの下面と前記設置面との間に配設されたマッサージ装置 を具備し、

前記上部マツ 卜 レスが、

弾性変形可能なマツ 卜 レスベースと、

このマツ 卜 レスベース上に取外し可能に重ねて使用される ク ッショ ン材製のマツ 卜と、

このマツ 卜の一面に設けられた前記マッサージ要素と、 前記マツ 卜を出し入れ可能に収容すると ともに前記マツ 卜 レスベースを収容するマツ 卜 レスカバ一と、

を備えている。

1 4 . 請求項 1 3 に記載のベッ ドにおいて、 前記マツ 卜が凹 みからなるマッサージ要素配設領域を有し、 この領域に前記 マッサージ要素が配設されている。

1 5 . 請求項 1 3 に記載のベッ ドにおいて、 前記マッサージ 要素が、 空気を給排気する駆動装置によリ膨縮される空気袋 であって、 この空気袋の膨張時に前記マツ 卜との接触が維持 される部分が、 接着剤を用いて前記マツ 卜に接着されている。

1 6 . 請求項 1 3 に記載のベッ ドにおいて、 前記マッサージ 要素が出し入れ可能に収容される外装袋を備え、 前記マッサ ージ要素が空気を給排気する駆動装置によ リ膨縮される空気 袋であって、 この空気袋が前記外装袋を介して前記マツ 卜の 内の一つに取付けられている。