JPS5925873A - 保冷用ゲルの製造法 - Google Patents
保冷用ゲルの製造法Info
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- JPS5925873A JPS5925873A JP57135230A JP13523082A JPS5925873A JP S5925873 A JPS5925873 A JP S5925873A JP 57135230 A JP57135230 A JP 57135230A JP 13523082 A JP13523082 A JP 13523082A JP S5925873 A JPS5925873 A JP S5925873A
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- water
- aqueous solution
- polyvinyl alcohol
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、保冷用ゲルの製法に係り、特にポリビニルア
ルコールから従来の保冷用ゲルに見られない優れた緒特
性の保冷用ゲルの製造法を提供する。
ルコールから従来の保冷用ゲルに見られない優れた緒特
性の保冷用ゲルの製造法を提供する。
冷却用ゲル、保冷用ゲル、保冷用熱媒体、コロイド冷媒
、保冷用具、保冷用組成物あるいは、氷のいらない氷枕
などの名称のもとに、既に各種の冷却用ゲルが提案され
、一部は実用に供されている。しかし、下記(1)〜(
9)に要約するとおり、いずれも製品性状または製法上
に難がある。
、保冷用具、保冷用組成物あるいは、氷のいらない氷枕
などの名称のもとに、既に各種の冷却用ゲルが提案され
、一部は実用に供されている。しかし、下記(1)〜(
9)に要約するとおり、いずれも製品性状または製法上
に難がある。
(1)保冷用含水ゲルの安易な製法として、寒天ゲルの
製造が著名である。すなわち、80〜94℃の熱湯また
は沸とう水へ、0,1wt%以上、例えば1〜10wt
、%相当の寒天を溶解後、室温に放冷することにより、
含水率90〜99wt%程度の含水ゲル(ヒドロゲル)
を容易に得ることができる。しかし、このゲルを冷蔵庫
の氷室で冷却後、保冷用ゲルとして、例えば氷枕あるい
は氷袋(氷のう)代替品に供する場合、寒天ゲルは弾性
に乏しく、しかもきわめてもろいため、人体に異物感を
与え、しかも使用中にゲルが崩壊するなど、快適な感触
を与えるにはほど遠い。
製造が著名である。すなわち、80〜94℃の熱湯また
は沸とう水へ、0,1wt%以上、例えば1〜10wt
、%相当の寒天を溶解後、室温に放冷することにより、
含水率90〜99wt%程度の含水ゲル(ヒドロゲル)
を容易に得ることができる。しかし、このゲルを冷蔵庫
の氷室で冷却後、保冷用ゲルとして、例えば氷枕あるい
は氷袋(氷のう)代替品に供する場合、寒天ゲルは弾性
に乏しく、しかもきわめてもろいため、人体に異物感を
与え、しかも使用中にゲルが崩壊するなど、快適な感触
を与えるにはほど遠い。
また、冷蔵庫の氷室においてしばしば氷結・硬直するた
め、氷枕あるいは氷袋(氷のう)代替品に供するに不都
合である。この場合、寒天をエチレングリコーノペプロ
ピレンクリコール等の不凍液に浸漬するか、あるいは寒
天と不凍液の双方を含む加熱水溶液を冷却することによ
り、氷結温度を低下させることはできるが、このように
して得られるゲルももろく、崩壊しゃすいため、やはり
枕その他保冷用ゲルとして不適当である。
め、氷枕あるいは氷袋(氷のう)代替品に供するに不都
合である。この場合、寒天をエチレングリコーノペプロ
ピレンクリコール等の不凍液に浸漬するか、あるいは寒
天と不凍液の双方を含む加熱水溶液を冷却することによ
り、氷結温度を低下させることはできるが、このように
して得られるゲルももろく、崩壊しゃすいため、やはり
枕その他保冷用ゲルとして不適当である。
(2) 寒天類似の、D−ガラクトース型構造、3゜
6〜アンヒドロガラクトース型構造、ポリガラクトース
の部分硫酸エステル型構造などを含有するに一カラゲナ
ンも、やはり寒天同様、容易にヒドロゲル(含水率90
〜97wt%程度)を形成するが、寒天と同じくもろい
難点があるうえ、きわめて軟弱である。このゲルを塩化
カリウムまたは塩化力ルンウムの水溶液へ浸すことによ
り、機械的強度が高まることも、古くがらしばしば強調
されてきたが、このような後処理後も、寒天同様にもろ
い事実には変りない。
6〜アンヒドロガラクトース型構造、ポリガラクトース
の部分硫酸エステル型構造などを含有するに一カラゲナ
ンも、やはり寒天同様、容易にヒドロゲル(含水率90
〜97wt%程度)を形成するが、寒天と同じくもろい
難点があるうえ、きわめて軟弱である。このゲルを塩化
カリウムまたは塩化力ルンウムの水溶液へ浸すことによ
り、機械的強度が高まることも、古くがらしばしば強調
されてきたが、このような後処理後も、寒天同様にもろ
い事実には変りない。
カラゲナンにローカスト・ビーン・ガムを併用して、ゲ
ルの弾性を高める手法も周知であるが、その効果に多く
を期待できない。
ルの弾性を高める手法も周知であるが、その効果に多く
を期待できない。
廿た、冷蔵庫氷室において氷結・硬直する事実ならびに
エチレングリコール等の不凍液による対策後の難点も寒
天の場合と同様である。
エチレングリコール等の不凍液による対策後の難点も寒
天の場合と同様である。
(3)D−マヌロン酸’M Pa 造トL −クルロン
酸型構造を含むアルギン酸のす) IJウム塩の水溶液
からも、これを酸性水溶液(pH2,5〜5)、または
カルシウム、ノ々リウム、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム
、ニッケル等の水溶性塩を含む水溶液へ滴下(あるいは
浸a)することにより、含水率97〜98wt%のヒド
ロゲルが得られるが、このゲルも周知のとおりこわれや
すく、もろいうえ、寒天の場合と同様、氷結・硬直する
。
酸型構造を含むアルギン酸のす) IJウム塩の水溶液
からも、これを酸性水溶液(pH2,5〜5)、または
カルシウム、ノ々リウム、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム
、ニッケル等の水溶性塩を含む水溶液へ滴下(あるいは
浸a)することにより、含水率97〜98wt%のヒド
ロゲルが得られるが、このゲルも周知のとおりこわれや
すく、もろいうえ、寒天の場合と同様、氷結・硬直する
。
(4)ゼラチンゲルも公知であるが、ゼラチン濃度2〜
15wt%では軟弱なゼリー状を呈するにすぎず、また
ゼラチン濃度15wt%以上、特に3゜wt%以上に高
めることにより強力なゲルが得られるものの、柔軟性を
欠く硬直体であり、含水率が低いうえ、産m−i臭を発
する難点がある。
15wt%では軟弱なゼリー状を呈するにすぎず、また
ゼラチン濃度15wt%以上、特に3゜wt%以上に高
めることにより強力なゲルが得られるものの、柔軟性を
欠く硬直体であり、含水率が低いうえ、産m−i臭を発
する難点がある。
(5) D−マンノース型構造(!: D −クルコ
ース型構造を含むこんにゃくは、多くの天然物ゲル(ゼ
ラチン、豆腐、殿粉糊、寒天、アルギン酸、カードラン
、カラゲナン、ファーセレラン、ペクチン)のうちでも
、特に形くずれし難く、しかも柔軟性と弾性をも具えて
おり、含水率97wt係にも及ぶ高含水ゲルである。し
かし、保冷用ゲルとして反復使用することにより、ゲル
の崩壊が急速に進行する。すなわち、こんにゃくは、カ
ルシウムイオンを含むアルカリ性の冷水溶液に浸されて
いるかぎり比較的安定であるが、これに冷却(凍結)・
融、解を反復する過程で、石灰の析出、偏在化が促進さ
れるに伴い、ゲルは糊状と化す。
ース型構造を含むこんにゃくは、多くの天然物ゲル(ゼ
ラチン、豆腐、殿粉糊、寒天、アルギン酸、カードラン
、カラゲナン、ファーセレラン、ペクチン)のうちでも
、特に形くずれし難く、しかも柔軟性と弾性をも具えて
おり、含水率97wt係にも及ぶ高含水ゲルである。し
かし、保冷用ゲルとして反復使用することにより、ゲル
の崩壊が急速に進行する。すなわち、こんにゃくは、カ
ルシウムイオンを含むアルカリ性の冷水溶液に浸されて
いるかぎり比較的安定であるが、これに冷却(凍結)・
融、解を反復する過程で、石灰の析出、偏在化が促進さ
れるに伴い、ゲルは糊状と化す。
[6)CMC(カルゼキシメチルセルロースーナトIJ
ラムセルロースグリコラート)の鉄、クロム、アルミ
ニウム、鉛、ノζリウム、スズ塩も提案されたが、軟弱
な糊状ゲルであり、また、しばしばゲル組織が崩壊しゃ
すい難点がある(特公昭45−1.121.0)。殿粉
またはCMCとホウ砂(四ホウ酸ナトリウム+水和物)
との反応によるゲルも著名であるが、やはり、同様に軟
弱である。
ラムセルロースグリコラート)の鉄、クロム、アルミ
ニウム、鉛、ノζリウム、スズ塩も提案されたが、軟弱
な糊状ゲルであり、また、しばしばゲル組織が崩壊しゃ
すい難点がある(特公昭45−1.121.0)。殿粉
またはCMCとホウ砂(四ホウ酸ナトリウム+水和物)
との反応によるゲルも著名であるが、やはり、同様に軟
弱である。
また、氷結・硬直すること、ならびに不凍液による対策
を施しても、やはし崩壊しやすいゲルであることに変り
はない。
を施しても、やはし崩壊しやすいゲルであることに変り
はない。
(7) ポリビニルアルコール水溶液へホウ酸(また
はホウ酸水溶液)あるいはホウ砂(またはホウ砂水溶液
)を加えると、即座にゲル化することも古くから著名で
ある。しかし、得られるゲルは、流動性で、軟弱で、単
に指先でつまむことにより直ちに千切れる。また、反復
使用中に離漿(含有水を分離)する難点がある(特公昭
45−11.210)。
はホウ酸水溶液)あるいはホウ砂(またはホウ砂水溶液
)を加えると、即座にゲル化することも古くから著名で
ある。しかし、得られるゲルは、流動性で、軟弱で、単
に指先でつまむことにより直ちに千切れる。また、反復
使用中に離漿(含有水を分離)する難点がある(特公昭
45−11.210)。
ポリビニルアルコール・ホウ砂ゲルを冷蔵庫(冷凍庫)
氷室で冷却することにより、ゲル内の水分が氷結し、こ
れに伴い、ゲルが硬直するのを回避する目的で、ボ14
dニルアルコール水溶液へ1価アルコーノペ多価アル
コール、グルコースまたは蔗糖を添加後、ホウ砂により
ゲル化させる方法も提案されたが、この場合、ゲルの強
度はかえって低下し、また、反復使用中に離漿する難点
もあるC%公昭46−19602.)。
氷室で冷却することにより、ゲル内の水分が氷結し、こ
れに伴い、ゲルが硬直するのを回避する目的で、ボ14
dニルアルコール水溶液へ1価アルコーノペ多価アル
コール、グルコースまたは蔗糖を添加後、ホウ砂により
ゲル化させる方法も提案されたが、この場合、ゲルの強
度はかえって低下し、また、反復使用中に離漿する難点
もあるC%公昭46−19602.)。
ポリビニルアルコール・ホウ砂ゲルの氷結点を低下させ
る別法として、このゲルをエチレンクリコール、プロピ
レングリコール等の不凍液へ浸漬する方式も考えられる
が、このゲルもまり、エチレンクリコール、フロピレン
ゲリコール等により更に軟弱化し、形くずれするほか、
メタノール、エタノール、アセトン等の不凍液によって
も、ゲルが崩壊する難点を有する。
る別法として、このゲルをエチレンクリコール、プロピ
レングリコール等の不凍液へ浸漬する方式も考えられる
が、このゲルもまり、エチレンクリコール、フロピレン
ゲリコール等により更に軟弱化し、形くずれするほか、
メタノール、エタノール、アセトン等の不凍液によって
も、ゲルが崩壊する難点を有する。
(8) フェノール、ナフトール、コンゴ−・レツI
S等のフェノール類またはアミン化合物、あるいIt’
ifタニウム、クロム、ジルコニウム等の金属化合物に
よるポリビニルアルコールのゲル(f[も多数提案され
ているが、いずれも上記ポリビニルアルコール・ホウ砂
ゲルと同様の難点がある。
S等のフェノール類またはアミン化合物、あるいIt’
ifタニウム、クロム、ジルコニウム等の金属化合物に
よるポリビニルアルコールのゲル(f[も多数提案され
ているが、いずれも上記ポリビニルアルコール・ホウ砂
ゲルと同様の難点がある。
(9) アルデヒド、ジアルデヒド、不飽和ニトリル
、ノイソシアナート、トリメチロールメラミン、エビク
ロロヒISリン、ビス=(β〜ヒドロキシエチル)スル
ホン、ポリアクリル酸、2メチロール尿素、無水マレイ
ン酸等の架橋剤または共重合成分によるポリビニルアル
コール水溶液化も周知であるが、いずれも化学試薬を用
いる操作を要するほか、冷蔵庫(冷凍庫)氷室如おいて
硬直し難いゲルを得るには、このゲルをエチレングリコ
ール等の不凍液へ長時間浸漬しなければならないうえ、
弾力性と柔軟性に富むゲルは得難い。
、ノイソシアナート、トリメチロールメラミン、エビク
ロロヒISリン、ビス=(β〜ヒドロキシエチル)スル
ホン、ポリアクリル酸、2メチロール尿素、無水マレイ
ン酸等の架橋剤または共重合成分によるポリビニルアル
コール水溶液化も周知であるが、いずれも化学試薬を用
いる操作を要するほか、冷蔵庫(冷凍庫)氷室如おいて
硬直し難いゲルを得るには、このゲルをエチレングリコ
ール等の不凍液へ長時間浸漬しなければならないうえ、
弾力性と柔軟性に富むゲルは得難い。
本発明者は、ポリビニルアルコールを利用シテ、機械的
緒特性にすぐれた水不溶性の、しかも、冷蔵庫(冷凍庫
)氷室において氷結し難いゲルを安価かつ安定に製造す
る方法を開発すべく検討した結果、ポリビニルアルコー
ル、水溶性多価アルコール及び高粘性水溶性高分子を含
む水溶液または懸濁水溶液を冷却・固化・真空脱水(乾
・燥)することにより、弾性に富み、柔軟性に優れる、
しかも氷結し難い固形ゲルが得られるという知見を得、
ことに効果の顕著な本発明を完成した。
緒特性にすぐれた水不溶性の、しかも、冷蔵庫(冷凍庫
)氷室において氷結し難いゲルを安価かつ安定に製造す
る方法を開発すべく検討した結果、ポリビニルアルコー
ル、水溶性多価アルコール及び高粘性水溶性高分子を含
む水溶液または懸濁水溶液を冷却・固化・真空脱水(乾
・燥)することにより、弾性に富み、柔軟性に優れる、
しかも氷結し難い固形ゲルが得られるという知見を得、
ことに効果の顕著な本発明を完成した。
即ち、本発明は、けん化度95モル係以上、粘度平均重
合度1,500以上のポリビニルアルコールと、分子中
に2〜6個の水酸基を有する炭素数2〜6の水溶性多価
アルコール、更にはポリビニルアルコールとは異なる、
2%水溶液粘度300 cP(25℃)以上の高粘性の
水溶性高分子とを含み、且つ、該ポリビニルアルコール
、該水溶性多価アルコール、該水溶性高分子の濃度を、
それぞれ1.5〜8wt%、10〜85wt%及び0.
2〜15 wt係に調整した水溶液を、−6℃より低い
温度に冷却・固化させ、しかる後、これに脱水率(冷却
・固化体の重量減少率)5wt%以上、95wt%以下
の真空脱水を施すことを特徴とする保冷用ゲルの製造法
を提供する。
合度1,500以上のポリビニルアルコールと、分子中
に2〜6個の水酸基を有する炭素数2〜6の水溶性多価
アルコール、更にはポリビニルアルコールとは異なる、
2%水溶液粘度300 cP(25℃)以上の高粘性の
水溶性高分子とを含み、且つ、該ポリビニルアルコール
、該水溶性多価アルコール、該水溶性高分子の濃度を、
それぞれ1.5〜8wt%、10〜85wt%及び0.
2〜15 wt係に調整した水溶液を、−6℃より低い
温度に冷却・固化させ、しかる後、これに脱水率(冷却
・固化体の重量減少率)5wt%以上、95wt%以下
の真空脱水を施すことを特徴とする保冷用ゲルの製造法
を提供する。
本発明によれば、ポリビニルアルコール、前記水溶性多
価アルコール及び前記高粘性水溶性高分子を含む水溶液
または懸濁水溶液をゲル化させることにより、弾性およ
び柔軟性に富み、しかも冷凍庫氷室においても氷結しな
いゲルが得られる。
価アルコール及び前記高粘性水溶性高分子を含む水溶液
または懸濁水溶液をゲル化させることにより、弾性およ
び柔軟性に富み、しかも冷凍庫氷室においても氷結しな
いゲルが得られる。
しかも、本発明では、前述の高粘性水溶性高分子を併用
することにより、本発明ゲルの使用者の趣好に応じ、肌
に与える湿潤度を調整することができる。本発明はゲル
化の過程ならびにその前処理工程において、従来合成高
分子のゲル化に常用されている酸、アルカリ、ラジカル
源、放射線、有機溶媒、反応試薬などを必要とせず、2
次的硬化処理あるいは氷結点C温度)を低下させるため
の後処理も要しない。しかも、本発明で得られるゲルは
、ソフト型(非氷結硬化性)保冷用ゲルに必要なゴム状
弾性と柔軟性および機械的強度をも兼備している。
することにより、本発明ゲルの使用者の趣好に応じ、肌
に与える湿潤度を調整することができる。本発明はゲル
化の過程ならびにその前処理工程において、従来合成高
分子のゲル化に常用されている酸、アルカリ、ラジカル
源、放射線、有機溶媒、反応試薬などを必要とせず、2
次的硬化処理あるいは氷結点C温度)を低下させるため
の後処理も要しない。しかも、本発明で得られるゲルは
、ソフト型(非氷結硬化性)保冷用ゲルに必要なゴム状
弾性と柔軟性および機械的強度をも兼備している。
また、本発明のゲルは、水または温水に不溶で、粘着性
が見られないなどの点においても、前記の、ポリビニル
アルコール水溶液の放冷ゲルとは全く異なる。即ち、本
発明は、従来のポリビニルアルコール水溶液の放冷ゲル
化、あるいは従来知られているポリビニルアルコール水
溶液の化学的処理によるゲル化などに関する知見とは全
く異なる新規ゲルを提供するものであることを意味する
。
が見られないなどの点においても、前記の、ポリビニル
アルコール水溶液の放冷ゲルとは全く異なる。即ち、本
発明は、従来のポリビニルアルコール水溶液の放冷ゲル
化、あるいは従来知られているポリビニルアルコール水
溶液の化学的処理によるゲル化などに関する知見とは全
く異なる新規ゲルを提供するものであることを意味する
。
本発明に用いるポリビニルアルコールのけん化度1d9
5モル係以上、好ましくは97モル係以上を要する。け
ん化度80〜88モル係、特に85モル%以下のポリビ
ニルアルコールを用いても、軟弱なゲルが得られるにす
ぎず、本発明の目的は達成されない。
5モル係以上、好ましくは97モル係以上を要する。け
ん化度80〜88モル係、特に85モル%以下のポリビ
ニルアルコールを用いても、軟弱なゲルが得られるにす
ぎず、本発明の目的は達成されない。
本発明に用いるポリビニルアルコールの重合度は1.5
00以上を要する。重合度300〜1,500未満、特
に1,400以下では粘稠0.または軟弱ゲルが生成す
るにすぎない。本発明においては、例えば重合度1,5
00〜3,300程度のポリビニルアルコールが使用で
きるが、通常市販されている高重合度1品(重合度1.
500〜2’、600 )をそ帽■用いるのが良い。
00以上を要する。重合度300〜1,500未満、特
に1,400以下では粘稠0.または軟弱ゲルが生成す
るにすぎない。本発明においては、例えば重合度1,5
00〜3,300程度のポリビニルアルコールが使用で
きるが、通常市販されている高重合度1品(重合度1.
500〜2’、600 )をそ帽■用いるのが良い。
本発明では、まず、ポリビニルアルコールと水溶性多価
アルコール及びポリビニルアルコールとは異なる水溶性
高分子を含む水溶iを調製する。
アルコール及びポリビニルアルコールとは異なる水溶性
高分子を含む水溶iを調製する。
ポリビニルアルコールの濃度としては、】、5〜8wt
%、好ましくは2〜6wt%とすることができる。
%、好ましくは2〜6wt%とすることができる。
この濃度を10wt%より高めると、常温における水溶
液の粘度が高まり、また貯蔵中に粘度上昇あるいは部分
的固化などの変性をきたすこともあり、取扱い難いうえ
、柔軟な肌ざわりを確保するには、いくぶん丈夫に過ぎ
るため、上記の8wt%程度にとどめるのが良い。
液の粘度が高まり、また貯蔵中に粘度上昇あるいは部分
的固化などの変性をきたすこともあり、取扱い難いうえ
、柔軟な肌ざわりを確保するには、いくぶん丈夫に過ぎ
るため、上記の8wt%程度にとどめるのが良い。
また、この濃度が低すぎると、生成するゲルの機械的強
度が低下する。したがって、この濃度としては1,5w
t%以上、好ましくは2wt%以上とするのが良い。
度が低下する。したがって、この濃度としては1,5w
t%以上、好ましくは2wt%以上とするのが良い。
本発明においては、ゲルの形成に先立ち、上記ポリビニ
ルアルコール水溶液に凍結防止剤(氷結点降下剤)とし
ての水溶性多価アルコールを溶解させる。本発明に用い
るところの、分子中に2〜6個の水酸基を有する水溶性
多価アルコールとしては、通常炭素数2〜6程度の多価
アルコールが利用される。この凍結防止剤として、例え
ばエチレングリコールが挙げられる。純エチレングリコ
ールの凝固点は一16℃であるが、濃度38vO1%お
よび58vo1%(60wt%)の水溶液の凝固点は、
それぞれ−23℃と一49℃である。したがって、前記
ポリビニルアルコール水溶液に特に多量の、例えば上記
58vo1%のエチレングリコールを共存させることは
必ずしも必要でなく、エチレングリコール濃度を35〜
40VO1%程度とすることにより、氷結点を約−20
℃まで低下させ、本発明の目的を達成することができる
。この凍結防止効果は、エチレングリコールに限らず、
1.2−プロピレンクリコール(フロピレンクリコール
) (40wt%置換、−20℃)、1,3−プロピレ
ングリコール(50wt%置換、−24℃)、グリセリ
ン(49wt%置換、−21℃)、2−メチル−2,4
−ベンタンジオール(71wt%置換、−20℃〕など
の水溶性多価アルコールにも見られ、これらによりゲル
の硬化温度は一20℃以下に低下し、通常の家庭用冷蔵
庫(冷凍庫)の氷室(−10〜−20℃)では通常、硬
化せず、氷枕及び後述する制癌剤の副作用による脱毛防
止用頭部保冷ゲルなどの用途に好適な弾性と柔軟性およ
び生体組織類似の感触を保持する。
ルアルコール水溶液に凍結防止剤(氷結点降下剤)とし
ての水溶性多価アルコールを溶解させる。本発明に用い
るところの、分子中に2〜6個の水酸基を有する水溶性
多価アルコールとしては、通常炭素数2〜6程度の多価
アルコールが利用される。この凍結防止剤として、例え
ばエチレングリコールが挙げられる。純エチレングリコ
ールの凝固点は一16℃であるが、濃度38vO1%お
よび58vo1%(60wt%)の水溶液の凝固点は、
それぞれ−23℃と一49℃である。したがって、前記
ポリビニルアルコール水溶液に特に多量の、例えば上記
58vo1%のエチレングリコールを共存させることは
必ずしも必要でなく、エチレングリコール濃度を35〜
40VO1%程度とすることにより、氷結点を約−20
℃まで低下させ、本発明の目的を達成することができる
。この凍結防止効果は、エチレングリコールに限らず、
1.2−プロピレンクリコール(フロピレンクリコール
) (40wt%置換、−20℃)、1,3−プロピレ
ングリコール(50wt%置換、−24℃)、グリセリ
ン(49wt%置換、−21℃)、2−メチル−2,4
−ベンタンジオール(71wt%置換、−20℃〕など
の水溶性多価アルコールにも見られ、これらによりゲル
の硬化温度は一20℃以下に低下し、通常の家庭用冷蔵
庫(冷凍庫)の氷室(−10〜−20℃)では通常、硬
化せず、氷枕及び後述する制癌剤の副作用による脱毛防
止用頭部保冷ゲルなどの用途に好適な弾性と柔軟性およ
び生体組織類似の感触を保持する。
これらの多価アルコールは、上述の氷結点降下剤として
の作用のほかに、本発明で得られる保冷用ゲルの機械的
強度の向上にも寄与する。すなわち単なるポリビニルア
ルコール水溶液をゲル化させる場合に比し、上記多価ア
ルコールが共存することは、ゲル強度の著しい向上をも
たらし、したがって、通常きわめて軟弱なゲルを生ずる
にすぎないポリビニルアルコールの低濃度水溶液、たと
えば2.5〜8wt%の水溶液からも、上記多価アルコ
ールが共存することにより、優れた機械的強度の保冷用
ゲルを得ることができる。
の作用のほかに、本発明で得られる保冷用ゲルの機械的
強度の向上にも寄与する。すなわち単なるポリビニルア
ルコール水溶液をゲル化させる場合に比し、上記多価ア
ルコールが共存することは、ゲル強度の著しい向上をも
たらし、したがって、通常きわめて軟弱なゲルを生ずる
にすぎないポリビニルアルコールの低濃度水溶液、たと
えば2.5〜8wt%の水溶液からも、上記多価アルコ
ールが共存することにより、優れた機械的強度の保冷用
ゲルを得ることができる。
前述のように、分子中に2〜6個の水酸基を有する水溶
性多価アルコールとしては、通常炭素数2〜6程度の多
価アルコールが利用されるが、この場合、水酸基のほか
に、更に、例えばカルボキシル基、アシル基、アミン基
、スルフヒドリル基、イミノ基、カルゼニル基、アルコ
キシ基、シアノ基、スルフィニル基、メシル基(me
syl 基) 、スルホン基、スルホニル基、ニトロ基
などの置換基を有する水溶性多価アルコールも有用であ
る。したがって、本発明の水溶性多価アルコールとして
は、例えば、前述のグリセリン、1.2−フClピレン
クリコールの他に、ポリグリセリン、1.4−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、その他年糖類(エリ
トリトール、アラビノース、キシロース、キシリトール
、グルコース、クルジトール(ソルビトール、ソルビッ
ト)、グルコン酸、グルクロン酸、クルカル酸、カラク
ツロン酸、フルクトース、グルコサミン)を挙げること
ができるが、既にわが国において、食品への多量添加が
許可されている1、2−プロピレングリコール(プロピ
レングリコール)、クリセリン、D−ソルビトールが最
も好ましい。
性多価アルコールとしては、通常炭素数2〜6程度の多
価アルコールが利用されるが、この場合、水酸基のほか
に、更に、例えばカルボキシル基、アシル基、アミン基
、スルフヒドリル基、イミノ基、カルゼニル基、アルコ
キシ基、シアノ基、スルフィニル基、メシル基(me
syl 基) 、スルホン基、スルホニル基、ニトロ基
などの置換基を有する水溶性多価アルコールも有用であ
る。したがって、本発明の水溶性多価アルコールとして
は、例えば、前述のグリセリン、1.2−フClピレン
クリコールの他に、ポリグリセリン、1.4−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、その他年糖類(エリ
トリトール、アラビノース、キシロース、キシリトール
、グルコース、クルジトール(ソルビトール、ソルビッ
ト)、グルコン酸、グルクロン酸、クルカル酸、カラク
ツロン酸、フルクトース、グルコサミン)を挙げること
ができるが、既にわが国において、食品への多量添加が
許可されている1、2−プロピレングリコール(プロピ
レングリコール)、クリセリン、D−ソルビトールが最
も好ましい。
これらは、発癌性、急性毒性、亜急性毒性、慢性毒性等
に関する動物実験結果においても問題は無いとされてお
り(NationaICancer In5t、U、S
、A、。
に関する動物実験結果においても問題は無いとされてお
り(NationaICancer In5t、U、S
、A、。
゛°発癌性データ調査レし−ト″、I)、417、p、
147゜p、265(1975)海外技術資料研究所、
石橋武二、″食品添加物の全貌°′、I)、 140〜
144、p、120〜123(1971)南江堂、石館
守三、゛′食品添加物公定書解説書°′、1)、B84
3. p、B251. p、B586(1979’)床
用書店)、例えばプロピレングリコールは、中華メンに
添加されるほか、食品着香料、着色料、保存料の溶剤と
しても用いられ、弱い静菌作用をも有する食品用、医薬
用添加物として知られる(石橋式−1“食品添加物の全
貌°′、p、140〜144(1971)、石橋武二、
“食品添加物ガイドブック“、p、178(1972)
南江堂、石館守三、″食品添加物公定書解説書″、p、
B843(1979)、床用書店)。また、グリセリン
は、ノξン、ケーキ、カステラの湿潤剤、保湿剤あるい
は清酒、合成清酒、マシュマロ、チューインガム、ゼラ
チンデザート、肉製品、キャンデーへの添加物として知
られる(石橋武二、°゛食品添加物の全貌°′、p、1
20〜123 、 I)・140・p・143(197
1’)、石館守三、゛′食品添加物公定書解説書″、p
、 B251 (1979)床用書店〕。D−ソルビト
ール(6価アルコール)は、ビタミン剤、アミノ酸製剤
、カステラ、ケーキ、ノ々ン、羊かん、甘納豆、合成酒
、マヨネーズ、・・ム、ソーセージ、清涼飲料水、みそ
、しよう油、食酢、奈良漬けなどに添加されている(石
橋武二、″食品添加物ガイドブック°′、p 、 35
(1972)南江堂、石館守三、°°食品添加物公定
書解説書”′、p、B589(1,979’) )。
147゜p、265(1975)海外技術資料研究所、
石橋武二、″食品添加物の全貌°′、I)、 140〜
144、p、120〜123(1971)南江堂、石館
守三、゛′食品添加物公定書解説書°′、1)、B84
3. p、B251. p、B586(1979’)床
用書店)、例えばプロピレングリコールは、中華メンに
添加されるほか、食品着香料、着色料、保存料の溶剤と
しても用いられ、弱い静菌作用をも有する食品用、医薬
用添加物として知られる(石橋式−1“食品添加物の全
貌°′、p、140〜144(1971)、石橋武二、
“食品添加物ガイドブック“、p、178(1972)
南江堂、石館守三、″食品添加物公定書解説書″、p、
B843(1979)、床用書店)。また、グリセリン
は、ノξン、ケーキ、カステラの湿潤剤、保湿剤あるい
は清酒、合成清酒、マシュマロ、チューインガム、ゼラ
チンデザート、肉製品、キャンデーへの添加物として知
られる(石橋武二、°゛食品添加物の全貌°′、p、1
20〜123 、 I)・140・p・143(197
1’)、石館守三、゛′食品添加物公定書解説書″、p
、 B251 (1979)床用書店〕。D−ソルビト
ール(6価アルコール)は、ビタミン剤、アミノ酸製剤
、カステラ、ケーキ、ノ々ン、羊かん、甘納豆、合成酒
、マヨネーズ、・・ム、ソーセージ、清涼飲料水、みそ
、しよう油、食酢、奈良漬けなどに添加されている(石
橋武二、″食品添加物ガイドブック°′、p 、 35
(1972)南江堂、石館守三、°°食品添加物公定
書解説書”′、p、B589(1,979’) )。
これらの多価アルコールは、化粧品、線画−、ローショ
ン、軟膏剤、錠剤結合材などにも用いられている(石館
守三、′°食品添加物公定書解説書”p、B590、p
、 B846 C1979)床用書店、゛化粧品原料基
準追補注解″、p、275、p、261、p、68(1
971)薬事日報社、日本化粧品工業連合会、“化粧品
用原料標準規格′”、 p、53、p、56、p、5
9、p、62(1965)。
ン、軟膏剤、錠剤結合材などにも用いられている(石館
守三、′°食品添加物公定書解説書”p、B590、p
、 B846 C1979)床用書店、゛化粧品原料基
準追補注解″、p、275、p、261、p、68(1
971)薬事日報社、日本化粧品工業連合会、“化粧品
用原料標準規格′”、 p、53、p、56、p、5
9、p、62(1965)。
また、1,4−ブタンジオールも毒性はきわめて低いと
され、経口投与(Oral administrati
On )による動物実験のLD!、ll(白ネズミ)
ば2!E/に9で・プロピレングリコール、D−ソルビ
トールには及ば々いものの、毒性のきわめて弱いことは
一般に認められるところである。したがって、本発明の
水溶性多価アルコールとしては、上述のプロピレングリ
コール、グリセリン、ソルビトール、1゜4−ブタンジ
オールが特に好ましい。
され、経口投与(Oral administrati
On )による動物実験のLD!、ll(白ネズミ)
ば2!E/に9で・プロピレングリコール、D−ソルビ
トールには及ば々いものの、毒性のきわめて弱いことは
一般に認められるところである。したがって、本発明の
水溶性多価アルコールとしては、上述のプロピレングリ
コール、グリセリン、ソルビトール、1゜4−ブタンジ
オールが特に好ましい。
上記の各種水溶性多価アルコールは、本発明ヒドロゲル
中に包埋され、ゲルの風乾・硬直を阻止する。その使用
量としては、それぞれの凝固点などを考慮して選定され
るが、原料水溶液中濃度として10〜85wt%、好ま
しくは30〜80wt%とする。例えばプロピレングリ
コール含fi35wt係の水溶液から得られる本発明の
ゲルを、37℃で120日間風乾しても、ゲルの弾力性
、柔、軟性、しなやかさに、はとんど変りはない。なお
、グリセリン含量30wt%あるいはグルコース32w
t%、マンニトール9wtq6などの水溶液から得られ
る本発明のゲルについても、いずれも同様の耐風乾性が
認められ、更に、これらのゲル内水分の氷結・硬直化温
度は0℃以下であることがら、冷所に保存しても、弾力
性、柔軟性、しなやかさがそのまま保持される。
中に包埋され、ゲルの風乾・硬直を阻止する。その使用
量としては、それぞれの凝固点などを考慮して選定され
るが、原料水溶液中濃度として10〜85wt%、好ま
しくは30〜80wt%とする。例えばプロピレングリ
コール含fi35wt係の水溶液から得られる本発明の
ゲルを、37℃で120日間風乾しても、ゲルの弾力性
、柔、軟性、しなやかさに、はとんど変りはない。なお
、グリセリン含量30wt%あるいはグルコース32w
t%、マンニトール9wtq6などの水溶液から得られ
る本発明のゲルについても、いずれも同様の耐風乾性が
認められ、更に、これらのゲル内水分の氷結・硬直化温
度は0℃以下であることがら、冷所に保存しても、弾力
性、柔軟性、しなやかさがそのまま保持される。
本発明においては、前記ポリビニルアルコールと水溶性
多価アルコールの他に、ポリビニルアルコールとは異な
る、2wt%水溶液粘度300cP(25℃)以上の高
粘性水溶性高分子化合物を用いる。
多価アルコールの他に、ポリビニルアルコールとは異な
る、2wt%水溶液粘度300cP(25℃)以上の高
粘性水溶性高分子化合物を用いる。
高粘性水溶性高分子を併用することにより、ポリビニル
アルコールに多価アルコールのみが含まれている場合に
得られるゲルの表面の湿潤感を幾分減少させることがで
き、本発明ゲルの使用者の趣好に応じ、肌に与える湿潤
度を調整することができる。本発明における高粘性水溶
性高分子の寄与機構は明らかでないが、水溶性低分子化
合物につめてはこの寄与が著しくないことから、本発明
のゲル内においては、粘稠な高分子水溶液により、多価
アルコールの物質移動(拡散、流失〕が著しく鈍化する
こと、水溶性高分子がヒドロゲル内の細孔を塞き゛、多
価アルコールの透過を抑制すること、更に、水溶性高分
子は、ポリビニルアルコールを例外として、通常、かな
りの保水性を有することなどに因ると考えられる。
アルコールに多価アルコールのみが含まれている場合に
得られるゲルの表面の湿潤感を幾分減少させることがで
き、本発明ゲルの使用者の趣好に応じ、肌に与える湿潤
度を調整することができる。本発明における高粘性水溶
性高分子の寄与機構は明らかでないが、水溶性低分子化
合物につめてはこの寄与が著しくないことから、本発明
のゲル内においては、粘稠な高分子水溶液により、多価
アルコールの物質移動(拡散、流失〕が著しく鈍化する
こと、水溶性高分子がヒドロゲル内の細孔を塞き゛、多
価アルコールの透過を抑制すること、更に、水溶性高分
子は、ポリビニルアルコールを例外として、通常、かな
りの保水性を有することなどに因ると考えられる。
いずれにしても、本発明における水溶性高分子としては
、保水性に難のあるポリビニルアルコールを除く、周知
の高粘性水溶性高分子が有用で、fLtハ、アルギン酸
プロピレングリコールエステル、トラガントガム、プル
ラン、アラビアゴム、ガテイガム、カラヤガム、デキス
トリン、殿粉、やまのいもの粘質物、トロロアオイ、フ
ァーセレラ7、カーF”ラン、メチルセルローヌ、グア
ーガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、寒天
、カラゲナン、ンコイダン、アルギン酸、アルギン酸1
リエタノールアミン、ペクチン、アガロース、カルボキ
ンメチルセルロース、タマリンドガム、ゼラチン、ポリ
アクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリ
ル酸、ポリビニルスルホン酸、ポリビニルピリジン、ポ
リエチレンイミン、ビニルイミタゞゾール・イタコン酸
共重合体、ポリ−(2,4−ペンタジェン−1−オール
)、ポリ(N−ビニル−2−ピロリドン)などの天然系
または合成系の、2wt%水溶液粘度300cP(25
℃)以上を与える水溶性高分子を挙げることができる。
、保水性に難のあるポリビニルアルコールを除く、周知
の高粘性水溶性高分子が有用で、fLtハ、アルギン酸
プロピレングリコールエステル、トラガントガム、プル
ラン、アラビアゴム、ガテイガム、カラヤガム、デキス
トリン、殿粉、やまのいもの粘質物、トロロアオイ、フ
ァーセレラ7、カーF”ラン、メチルセルローヌ、グア
ーガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、寒天
、カラゲナン、ンコイダン、アルギン酸、アルギン酸1
リエタノールアミン、ペクチン、アガロース、カルボキ
ンメチルセルロース、タマリンドガム、ゼラチン、ポリ
アクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリ
ル酸、ポリビニルスルホン酸、ポリビニルピリジン、ポ
リエチレンイミン、ビニルイミタゞゾール・イタコン酸
共重合体、ポリ−(2,4−ペンタジェン−1−オール
)、ポリ(N−ビニル−2−ピロリドン)などの天然系
または合成系の、2wt%水溶液粘度300cP(25
℃)以上を与える水溶性高分子を挙げることができる。
これらは、いずれも分子量が高く、その水溶液は粘稠て
、いずれも、本発明の目的を達成するのに有用である。
、いずれも、本発明の目的を達成するのに有用である。
その水溶液の粘度を例示するならば、アルギン酸ナトリ
ウム1.5wt%: 1.100cP、 2wt%:
3,730 cP、 3 wt%:29,400cP(
25℃)、カラゲナ72wt%:370 c P s
3 wt%: 4,4.QOcP、 4 wt%: 2
5,356cP(25℃)、グアーガム0.5wt%:
L350cP、1wt%:3,000cP、5 wt%
: 510,000cP(25℃)、ローカストビー
ンガム2wt%:1,100cP、3wt%:8.20
0cP、5wt%: 120,0OOcP(25℃)、
アルギン酸プロピレンクリコールエステル1wt%:
400cP(25℃)、ザンタンガム1wt%: 1,
100cP(25℃)、を−カラゲナ71.4wt%:
4+000 cP (25℃)テ、単する多価アルコ
ールの水溶液、例えばグリセリンの40wt%水溶液(
4,7cP、20℃)、50wt%水溶液(6cP、2
0℃〕、60wt%水溶液(7,3CP、 30℃)、
85wt%水溶液(112cP、 20℃)、90 w
t%水溶液(163cP、25℃)などに比し、はるか
に粘稠である。周知の水溶性高分子中、ポリアクリルア
ミドは微量ながらも残存するモノマー(アクリルアミド
)の毒性が懸念されることから、特に好ましい素材では
ないが、その他は一般に、この懸念は無く、例えばポリ
ビニルピロリドンがソフトコンタクト・レンズ用材とし
て著名であるほか、デキストラン、アルギン酸は輸血代
用品(plasma 5ubstitute)として著
名である(山村雄−11新医化学“、p、22(198
1)南江堂)。アルギン酸は、アイスクリーム、シャー
ベット、スープ、ゼ14−、ジャム、チーズ、化粧品な
どにも用いられ、カラゲナンはプリン、ゼリー、永年か
ん、アイスクリーム、シャーベット、ヨーグルト、ジャ
ム、スープに用いられる。
ウム1.5wt%: 1.100cP、 2wt%:
3,730 cP、 3 wt%:29,400cP(
25℃)、カラゲナ72wt%:370 c P s
3 wt%: 4,4.QOcP、 4 wt%: 2
5,356cP(25℃)、グアーガム0.5wt%:
L350cP、1wt%:3,000cP、5 wt%
: 510,000cP(25℃)、ローカストビー
ンガム2wt%:1,100cP、3wt%:8.20
0cP、5wt%: 120,0OOcP(25℃)、
アルギン酸プロピレンクリコールエステル1wt%:
400cP(25℃)、ザンタンガム1wt%: 1,
100cP(25℃)、を−カラゲナ71.4wt%:
4+000 cP (25℃)テ、単する多価アルコ
ールの水溶液、例えばグリセリンの40wt%水溶液(
4,7cP、20℃)、50wt%水溶液(6cP、2
0℃〕、60wt%水溶液(7,3CP、 30℃)、
85wt%水溶液(112cP、 20℃)、90 w
t%水溶液(163cP、25℃)などに比し、はるか
に粘稠である。周知の水溶性高分子中、ポリアクリルア
ミドは微量ながらも残存するモノマー(アクリルアミド
)の毒性が懸念されることから、特に好ましい素材では
ないが、その他は一般に、この懸念は無く、例えばポリ
ビニルピロリドンがソフトコンタクト・レンズ用材とし
て著名であるほか、デキストラン、アルギン酸は輸血代
用品(plasma 5ubstitute)として著
名である(山村雄−11新医化学“、p、22(198
1)南江堂)。アルギン酸は、アイスクリーム、シャー
ベット、スープ、ゼ14−、ジャム、チーズ、化粧品な
どにも用いられ、カラゲナンはプリン、ゼリー、永年か
ん、アイスクリーム、シャーベット、ヨーグルト、ジャ
ム、スープに用いられる。
1だ、カゼインはチーズに、カルボキシメチルセルロー
スは、アイスクリーム、スープに、ファーセレラン(f
urcellaran)もアイスクリーム、プリン、ゼ
リー、ジャムに、グアーガムはアイスクリーム、シャー
ベット、ヨーグルト、スープに、ペクチンはアイスクリ
ーム、ゼリー、ジャム、マーマレードに、殿粉はわらび
餅、うぃろ、うどん、スープに、タマリンドガムはウス
ターソース、とんかつソース、シャーベット、アイスク
リーム、ゼリーに、トラガントガム(tragacan
th gum)もアイスクリームに用いられているほか
、アルギン酸プロピレングリコールエステルも食品に1
%以下添加することが許容されているなど、いずれも安
全性の高いものである。
スは、アイスクリーム、スープに、ファーセレラン(f
urcellaran)もアイスクリーム、プリン、ゼ
リー、ジャムに、グアーガムはアイスクリーム、シャー
ベット、ヨーグルト、スープに、ペクチンはアイスクリ
ーム、ゼリー、ジャム、マーマレードに、殿粉はわらび
餅、うぃろ、うどん、スープに、タマリンドガムはウス
ターソース、とんかつソース、シャーベット、アイスク
リーム、ゼリーに、トラガントガム(tragacan
th gum)もアイスクリームに用いられているほか
、アルギン酸プロピレングリコールエステルも食品に1
%以下添加することが許容されているなど、いずれも安
全性の高いものである。
このように、本発明には、周知の多くの水溶性高分子が
有用であるが、後述する本発明の処法により得られるゲ
ルの肌ざわり(感触)、機械的強度、弾性、耐風乾性な
どを総合して、プルラン、ザンタンガム、トラガントガ
ム、カルボキンメチルセルロース、ポリアクリル酸、k
〜力ラうナン、λ−カラゲナン、アルギン酸プロピレン
グリコールエステルが好ましく、更に、〃−カラゲナン
、アルギン酸フロピレンクリコールエステル、λ−カラ
ゲナン、ポリアクリル酸が特に好捷しい。
有用であるが、後述する本発明の処法により得られるゲ
ルの肌ざわり(感触)、機械的強度、弾性、耐風乾性な
どを総合して、プルラン、ザンタンガム、トラガントガ
ム、カルボキンメチルセルロース、ポリアクリル酸、k
〜力ラうナン、λ−カラゲナン、アルギン酸プロピレン
グリコールエステルが好ましく、更に、〃−カラゲナン
、アルギン酸フロピレンクリコールエステル、λ−カラ
ゲナン、ポリアクリル酸が特に好捷しい。
水溶性高分子は一般に雑菌汚染を招く懸念があるが、必
要に応じ、食品保存用添加剤、即ち、安息香酸ナトリウ
ム、ソルビン酸カルンウム、p−オキン安息香酸誘導体
、デヒドロ酢酸すトリウム、デヒドロ酢酸などの抗菌剤
を用いることができる。
要に応じ、食品保存用添加剤、即ち、安息香酸ナトリウ
ム、ソルビン酸カルンウム、p−オキン安息香酸誘導体
、デヒドロ酢酸すトリウム、デヒドロ酢酸などの抗菌剤
を用いることができる。
上記高粘性水溶性高分子の使用量としては、それぞれの
粘度、溶解性、吸湿保水性などを考慮して選定されるか
、前述のとおり、水溶液中の濃度を0.2〜15wt%
、好ましくは、2〜5wt%に調整する。
粘度、溶解性、吸湿保水性などを考慮して選定されるか
、前述のとおり、水溶液中の濃度を0.2〜15wt%
、好ましくは、2〜5wt%に調整する。
本発明において、ポリビニルアルコール、水溶性多価ア
ルコール及び高粘性水溶性高分子を含む水溶液を調合す
るには、水中ヘボリビニルアルコールと水溶性多価アル
コール及び高粘性水溶性高分子を添加・溶解させる方式
のほか、例えば、あらかじめ、水中ヘボリビニルアルコ
ールを溶解シ、しかる後、ここへ多価アルコール(捷た
はその水溶液)及び高粘性水溶性高分子(貰たばその水
溶液)を混合する方式、あるいは、高粘性水溶性高分子
水溶液へ多価アルコール及びポリビニルアルコール(丑
たはそれらの水溶液)を添加・溶解させる方式などを採
ることができ、いずれにしても最終的に、ポリビニルア
ルコール濃度1.5〜Swt係、多価アルコール濃度1
0〜85wt%、高粘性水溶性高分子濃度0.2〜15
wt%に調整する。これらの場合、ポリビニルアルコー
ルは、水以外(D溶剤に難溶であることから、水溶性多
価アルコールと高粘性水溶性高分子を含む水溶液中にお
いて、しばしば、透明なミクロゲル微粒子の分散した状
態(透明懸濁水溶液状態)をとるが、これは本発明の実
施になんら差支えない。
ルコール及び高粘性水溶性高分子を含む水溶液を調合す
るには、水中ヘボリビニルアルコールと水溶性多価アル
コール及び高粘性水溶性高分子を添加・溶解させる方式
のほか、例えば、あらかじめ、水中ヘボリビニルアルコ
ールを溶解シ、しかる後、ここへ多価アルコール(捷た
はその水溶液)及び高粘性水溶性高分子(貰たばその水
溶液)を混合する方式、あるいは、高粘性水溶性高分子
水溶液へ多価アルコール及びポリビニルアルコール(丑
たはそれらの水溶液)を添加・溶解させる方式などを採
ることができ、いずれにしても最終的に、ポリビニルア
ルコール濃度1.5〜Swt係、多価アルコール濃度1
0〜85wt%、高粘性水溶性高分子濃度0.2〜15
wt%に調整する。これらの場合、ポリビニルアルコー
ルは、水以外(D溶剤に難溶であることから、水溶性多
価アルコールと高粘性水溶性高分子を含む水溶液中にお
いて、しばしば、透明なミクロゲル微粒子の分散した状
態(透明懸濁水溶液状態)をとるが、これは本発明の実
施になんら差支えない。
本発明においては、上記ポリビニルアルコール、水溶性
多価アルコール及び高粘性水溶性高分子を含む水溶液ま
たは懸濁水溶液を、所望の成型用鋳型へ注入し、冷却・
固化・成型する。
多価アルコール及び高粘性水溶性高分子を含む水溶液ま
たは懸濁水溶液を、所望の成型用鋳型へ注入し、冷却・
固化・成型する。
この場合、冷却剤としては例えば、食塩−氷(23ニア
7)(−21℃)、塩化カルシウム−氷(30ニア0)
(−55℃)などの寒剤、あるいは、Fライアイヌーメ
チルアルコール(−72℃)、液体窒素(−196℃)
などを用い、−6℃より低い温度に冷却する。また、液
体ヘリウムを用いれば一269℃まで冷却できるが、不
経済であるうえ、ゲルの品位に利点はなく、実用上はフ
レオン冷凍機を用い、例えば−20〜−80℃に冷却す
るのが良い。家庭用冷蔵庫(冷凍庫)製氷室(−10〜
−20℃)へ収めて冷却することも、もち論差し支えな
い。これに引き続き真空脱水を行なうことにより固形ゲ
ルが得られる。なお、冷却が不十分であると、得られる
ゲルの機械的強度が劣るため、本発明に好ましくない。
7)(−21℃)、塩化カルシウム−氷(30ニア0)
(−55℃)などの寒剤、あるいは、Fライアイヌーメ
チルアルコール(−72℃)、液体窒素(−196℃)
などを用い、−6℃より低い温度に冷却する。また、液
体ヘリウムを用いれば一269℃まで冷却できるが、不
経済であるうえ、ゲルの品位に利点はなく、実用上はフ
レオン冷凍機を用い、例えば−20〜−80℃に冷却す
るのが良い。家庭用冷蔵庫(冷凍庫)製氷室(−10〜
−20℃)へ収めて冷却することも、もち論差し支えな
い。これに引き続き真空脱水を行なうことにより固形ゲ
ルが得られる。なお、冷却が不十分であると、得られる
ゲルの機械的強度が劣るため、本発明に好ましくない。
したがって、本発明においては、ポリビニルアルコール
、水溶性多価アルコール及び高粘性水溶性高分子を含む
水溶液捷たは懸濁水溶液を、少なくとも一6℃以下、好
ましくは一15℃以下に到達させ、引き続き真空脱水す
ることにより、冷却。
、水溶性多価アルコール及び高粘性水溶性高分子を含む
水溶液捷たは懸濁水溶液を、少なくとも一6℃以下、好
ましくは一15℃以下に到達させ、引き続き真空脱水す
ることにより、冷却。
固化体が得られる。
本発明においては前述の冷却処理後、これを融解させる
ことなく真空脱水する。脱水率(冷却・固化ゲルの重量
減少率)が高まるとともに、ゲルの機械的強度も更に向
上するが、保冷用ゲルとしての用途を考慮するならば、
特に脱水率を高めて強固なゲルを得ることは必要でなく
、脱水率5〜95wt%、好旧バは10〜80wt%、
更に好ましくは15〜70wt%とするのが、ゲルの柔
軟性の観点から好ましい。ここで言う真空脱水は、減圧
で脱水することで、減圧度は特に限定されないが、例え
ば10 mmHg以下、好ましくはlmHg以下、更に
は0 、1 mmHg以下で行なうことができる。この
脱水工程を省略することはできない。即ち、これを実施
しないかぎり、本発明の弾性に富む、しかも機械的強度
に優れたゲルは得られず、脱水が進行するとともに、ゲ
ル強度が高まり、しかも非粘活性、耐水性などの諸性状
が著しく改善されることから、この部分脱水処理は本発
明にとり不可欠である。もつとも、本発明においては、
注射薬液の凍結乾燥あるいはコーヒー、ミルク、果汁、
めん類等の含水食品の凍結乾燥に見られる十分彦る脱水
(乾燥)処理を行う必要はなく、上述のとおりの部分脱
水処理により、十分本発明の目的が達成され、上記のと
おり、脱水が進行するに伴ないゲル強度が高まることか
ら、所望のゲル強度に応じ、脱水量を選定することがで
きる。いずれにしても、この部分的脱水処理は、本発明
に不可欠で、きわめて重大な意義を有するため、これを
省略するとき、本発明の非流動性、非粘着性、かつ高含
水性の、しかも機械的強度に優れるヒビ0ゲルは決して
得られない。
ことなく真空脱水する。脱水率(冷却・固化ゲルの重量
減少率)が高まるとともに、ゲルの機械的強度も更に向
上するが、保冷用ゲルとしての用途を考慮するならば、
特に脱水率を高めて強固なゲルを得ることは必要でなく
、脱水率5〜95wt%、好旧バは10〜80wt%、
更に好ましくは15〜70wt%とするのが、ゲルの柔
軟性の観点から好ましい。ここで言う真空脱水は、減圧
で脱水することで、減圧度は特に限定されないが、例え
ば10 mmHg以下、好ましくはlmHg以下、更に
は0 、1 mmHg以下で行なうことができる。この
脱水工程を省略することはできない。即ち、これを実施
しないかぎり、本発明の弾性に富む、しかも機械的強度
に優れたゲルは得られず、脱水が進行するとともに、ゲ
ル強度が高まり、しかも非粘活性、耐水性などの諸性状
が著しく改善されることから、この部分脱水処理は本発
明にとり不可欠である。もつとも、本発明においては、
注射薬液の凍結乾燥あるいはコーヒー、ミルク、果汁、
めん類等の含水食品の凍結乾燥に見られる十分彦る脱水
(乾燥)処理を行う必要はなく、上述のとおりの部分脱
水処理により、十分本発明の目的が達成され、上記のと
おり、脱水が進行するに伴ないゲル強度が高まることか
ら、所望のゲル強度に応じ、脱水量を選定することがで
きる。いずれにしても、この部分的脱水処理は、本発明
に不可欠で、きわめて重大な意義を有するため、これを
省略するとき、本発明の非流動性、非粘着性、かつ高含
水性の、しかも機械的強度に優れるヒビ0ゲルは決して
得られない。
真空脱水後のゲルは乳白色の不透明ゲルであるが、常温
においても水に不溶の固形ゲルであり、家庭用冷蔵庫(
冷凍庫)の製氷室においても硬直しない。
においても水に不溶の固形ゲルであり、家庭用冷蔵庫(
冷凍庫)の製氷室においても硬直しない。
本発明においては、ポリビニルアルコール、水溶性多価
アルコール及び高粘性水溶性高分子の混合水溶液または
懸濁水溶液の注入容器または鋳型の形状を任意に選定し
、所望の形状(粒状、膜状、塊状、板状、円筒状その他
任意形状)の湿潤ゲルとすることができる。最終目的物
の形状に合わせて成型してもよいし、一旦得た成型体を
切削等により別の形に成型してもよい。
アルコール及び高粘性水溶性高分子の混合水溶液または
懸濁水溶液の注入容器または鋳型の形状を任意に選定し
、所望の形状(粒状、膜状、塊状、板状、円筒状その他
任意形状)の湿潤ゲルとすることができる。最終目的物
の形状に合わせて成型してもよいし、一旦得た成型体を
切削等により別の形に成型してもよい。
本発明のゲルは、多量の水溶性多価アルコール、高粘性
水溶性高分子及び水を含有するにもかかわらず、機械的
強度の点で、寒天、アルギン酸、カラゲナン、グアール
ガム、ローカストビーンガム、アガロース、こんにゃく
等の多糖類ゲルあるいは豆腐、ゼリー等の蛋白質ゲルを
はるかにしのぎ、むしろ人間、動物等の筋肉質に類似し
、堅く握りしめても、一時的に変形するが、直ちに元の
形状に復し、形くずれしない。本発明のゲルに圧力を加
えても、含有液は浸出せず、例えば8Kj9/crn
の圧縮応力を課しても、浸出液量は含有液の2%以下
にすぎ々い。このゲルを生理食塩水に1年間浸漬したが
溶解せず、弾性及び強度もほとんど変りない(これは、
例えば、こんにゃくを数日間浸漬した場合、激しい形く
ずれが起こるのときわめて対照的である)。
水溶性高分子及び水を含有するにもかかわらず、機械的
強度の点で、寒天、アルギン酸、カラゲナン、グアール
ガム、ローカストビーンガム、アガロース、こんにゃく
等の多糖類ゲルあるいは豆腐、ゼリー等の蛋白質ゲルを
はるかにしのぎ、むしろ人間、動物等の筋肉質に類似し
、堅く握りしめても、一時的に変形するが、直ちに元の
形状に復し、形くずれしない。本発明のゲルに圧力を加
えても、含有液は浸出せず、例えば8Kj9/crn
の圧縮応力を課しても、浸出液量は含有液の2%以下
にすぎ々い。このゲルを生理食塩水に1年間浸漬したが
溶解せず、弾性及び強度もほとんど変りない(これは、
例えば、こんにゃくを数日間浸漬した場合、激しい形く
ずれが起こるのときわめて対照的である)。
本発明においては、ポリビニルアルコールがゲル素材(
ゲル化成分)として用いられる。しかし、ポリビニルア
ルコールのゲル化を阻害しない他の無機物または有機物
が共存することは差支えなく、その共存量としては、例
えばポリビニルアルコールの1/2重量以下とすること
ができる。
ゲル化成分)として用いられる。しかし、ポリビニルア
ルコールのゲル化を阻害しない他の無機物または有機物
が共存することは差支えなく、その共存量としては、例
えばポリビニルアルコールの1/2重量以下とすること
ができる。
本発明のゲルの感触としては、人間、動物の肉、イカの
刺身、魚肉、餅、ちくわ、はんぺん、ソーセージ、うい
ろに類似する。したがって、本発明のゲルは、ゲル自体
が生体組織に似た感触を有することから、弾性に富み、
肌ざわりも良く、生体組織に固着しないなどの利点を有
する。
刺身、魚肉、餅、ちくわ、はんぺん、ソーセージ、うい
ろに類似する。したがって、本発明のゲルは、ゲル自体
が生体組織に似た感触を有することから、弾性に富み、
肌ざわりも良く、生体組織に固着しないなどの利点を有
する。
本発明のゲルは、ゲル自体が生体組織に似た感触を有す
ることから、弾性に富む保冷剤、例えば氷枕、氷袋代替
品として利用することができ、家庭用冷蔵庫(冷凍庫)
製氷室においても氷結・硬直せず、常に、みずみずしい
感触とこんにゃく様の弾性が発揮される。
ることから、弾性に富む保冷剤、例えば氷枕、氷袋代替
品として利用することができ、家庭用冷蔵庫(冷凍庫)
製氷室においても氷結・硬直せず、常に、みずみずしい
感触とこんにゃく様の弾性が発揮される。
本発明のゲルは、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の透明または不透明の軟質フィルム製の
袋に包装または封入された状態において用いてもよいし
、またその甘ま包装若しくは封入せずに使用することも
できる。
リプロピレン等の透明または不透明の軟質フィルム製の
袋に包装または封入された状態において用いてもよいし
、またその甘ま包装若しくは封入せずに使用することも
できる。
本発明のゲルは、上述のように氷枕、氷袋代替品として
利用できる他、癌の化学療法(chemothe−ra
py)における副作用としての脱毛症(alopeci
a)を予防するために用いる頭部保冷ゲルに利用するこ
ともできる。この頭部保冷ゲルは、癌患者に制癌剤(c
arcinostatics)を投与(adminis
ter)することにより生ず名脱毛阻止の目的に用いる
のに好適で、特に抗生物質(antibiotics)
として多用されるダウノマイシン(Daunomyci
n)即ちダウノルビシン(Daunorubicin)
あるいはアドリアマイシン(Aariamycin)即
ち14−ヒドロキシダウノルビシン(I−′キソルビシ
y ) (14−hydroxy daunoru−b
icin、 doxorubicin)などの副作用と
しての激しい脱毛の予防・阻止に多大の利用価値を発揮
することができる。このうち、アドリアマイシンは広範
囲の癌に対し、特に優れ・た治療効果を示すことから、
しばしば重要な制癌剤として特筆されるが、その毒性の
格段に激しいことも周知である。例えばアドリアマイシ
ンを25日ごとに投与(intrave−の医薬に対す
る理解度のいかんによっては、医療に対する不信感をも
招きかねない重大問題をも惹起する。
利用できる他、癌の化学療法(chemothe−ra
py)における副作用としての脱毛症(alopeci
a)を予防するために用いる頭部保冷ゲルに利用するこ
ともできる。この頭部保冷ゲルは、癌患者に制癌剤(c
arcinostatics)を投与(adminis
ter)することにより生ず名脱毛阻止の目的に用いる
のに好適で、特に抗生物質(antibiotics)
として多用されるダウノマイシン(Daunomyci
n)即ちダウノルビシン(Daunorubicin)
あるいはアドリアマイシン(Aariamycin)即
ち14−ヒドロキシダウノルビシン(I−′キソルビシ
y ) (14−hydroxy daunoru−b
icin、 doxorubicin)などの副作用と
しての激しい脱毛の予防・阻止に多大の利用価値を発揮
することができる。このうち、アドリアマイシンは広範
囲の癌に対し、特に優れ・た治療効果を示すことから、
しばしば重要な制癌剤として特筆されるが、その毒性の
格段に激しいことも周知である。例えばアドリアマイシ
ンを25日ごとに投与(intrave−の医薬に対す
る理解度のいかんによっては、医療に対する不信感をも
招きかねない重大問題をも惹起する。
この脱毛の原因は、生体内へ投与された抗生物質が毛髪
細胞組織へ吸収されるためと見られ、この吸収速度を抑
制する意図から、生体細胞の代謝が著しく低下する(2
5℃程度)まで、毛髪細胞を冷却する努力が試みられて
いる。投与された抗生物質は、数分後に頭部へ到達し、
30〜40 min以内には頭部から去り、しかもその
後は頭部血流中にほとんど認められないことから、投与
後約40分間頭部を冷却する具体的手法が探索されてき
た。
細胞組織へ吸収されるためと見られ、この吸収速度を抑
制する意図から、生体細胞の代謝が著しく低下する(2
5℃程度)まで、毛髪細胞を冷却する努力が試みられて
いる。投与された抗生物質は、数分後に頭部へ到達し、
30〜40 min以内には頭部から去り、しかもその
後は頭部血流中にほとんど認められないことから、投与
後約40分間頭部を冷却する具体的手法が探索されてき
た。
すなわち、氷のうを頭部に巻きつける方式、多量の冷水
を含浸させたスポンジ製ヘルメット方式、更には、例え
ば塩化ビニル製中空袋により成型した帽子の中空部に、
ゼリー、寒天、ポリビニルアルコール・ホウ砂ゲルなど
を封入する方式が試みられた。しかし、氷のう方式では
、頭部に巻き付けた袋の下方へ、重力により水及び氷が
流下して偏在化するため、頭部全面を均一に冷却し難く
、また、スポンジ製ヘルメットでは、保水能に乏しく、
多量の冷水が漏出滴下するなど、実用上器がある。ポリ
塩化ビニル袋を成型した中空帽子の中空部へ冷却媒体と
しての高含水ゲルを封入する方式では、従来公知の高含
水ヒドロゲルがいずれも流動性(ポリビニルアルコール
・ホウ砂ゲル、カルボキシメチルセルロースゲル)また
は、軟弱あるいはもろい固体(寒天、ゼリー、カラゲナ
ン、アルギン酸ゲル)であるため、その形状(ヘルメッ
ト型)を保持し難く、更に弾性に乏しいため、頭部に密
着し難い欠点がある。冷却媒体の形くずれ・偏在化を阻
止するため、中空袋型ヘルメットの全面にわたり縦横に
ミシンをかけ(多数の小区画を設け)、内部充填物の移
動を防止する試み、更には、中空袋内に多数の独立小胞
(小内室)を設け、それぞれに冷却媒体を封入する試み
(特開昭56−140107)も提案されたが、やはシ
、このヘルメット自体が弾性を欠くため、頭部全面に密
着せず、空隙を生じることから、実用価値に欠ける。
を含浸させたスポンジ製ヘルメット方式、更には、例え
ば塩化ビニル製中空袋により成型した帽子の中空部に、
ゼリー、寒天、ポリビニルアルコール・ホウ砂ゲルなど
を封入する方式が試みられた。しかし、氷のう方式では
、頭部に巻き付けた袋の下方へ、重力により水及び氷が
流下して偏在化するため、頭部全面を均一に冷却し難く
、また、スポンジ製ヘルメットでは、保水能に乏しく、
多量の冷水が漏出滴下するなど、実用上器がある。ポリ
塩化ビニル袋を成型した中空帽子の中空部へ冷却媒体と
しての高含水ゲルを封入する方式では、従来公知の高含
水ヒドロゲルがいずれも流動性(ポリビニルアルコール
・ホウ砂ゲル、カルボキシメチルセルロースゲル)また
は、軟弱あるいはもろい固体(寒天、ゼリー、カラゲナ
ン、アルギン酸ゲル)であるため、その形状(ヘルメッ
ト型)を保持し難く、更に弾性に乏しいため、頭部に密
着し難い欠点がある。冷却媒体の形くずれ・偏在化を阻
止するため、中空袋型ヘルメットの全面にわたり縦横に
ミシンをかけ(多数の小区画を設け)、内部充填物の移
動を防止する試み、更には、中空袋内に多数の独立小胞
(小内室)を設け、それぞれに冷却媒体を封入する試み
(特開昭56−140107)も提案されたが、やはシ
、このヘルメット自体が弾性を欠くため、頭部全面に密
着せず、空隙を生じることから、実用価値に欠ける。
アI′1)アマイシンによる副作用としての脱毛阻止対
策として、頭皮をゴム・々ンドにより締め付け、投与す
る方式も提案されているが1頭部に外圧を加えることに
よる患者への残酷な苦痛を配慮するならば、この試みも
、決して好ましいものではない。
策として、頭皮をゴム・々ンドにより締め付け、投与す
る方式も提案されているが1頭部に外圧を加えることに
よる患者への残酷な苦痛を配慮するならば、この試みも
、決して好ましいものではない。
前述の頭部保冷方式の難点は、適切な性状の保冷用材す
なわち、ゴム状弾性を有し、しかもヘルメットとしての
形状を保持しうる機械的強度を具えた高含水ゲル(ヒド
ロゲル)を入手できないことに帰する。
なわち、ゴム状弾性を有し、しかもヘルメットとしての
形状を保持しうる機械的強度を具えた高含水ゲル(ヒド
ロゲル)を入手できないことに帰する。
本発明によれば、上記ポリビニルアルコール、水溶性多
価アルコール及び高粘性水溶性高分子を含む水溶液また
は懸濁水溶液を、ヘルメットの成型用鋳型へ注入し、冷
却・固化・成型することにより頭部保冷ゲルを作成でき
る。
価アルコール及び高粘性水溶性高分子を含む水溶液また
は懸濁水溶液を、ヘルメットの成型用鋳型へ注入し、冷
却・固化・成型することにより頭部保冷ゲルを作成でき
る。
この場合のヘルメットの形状としては、頭髪全域を被覆
することはもちろん、賛(すなわち頭の左右側面の髪)
、更には眉毛をも被覆しうるのが望ましく、単なる作業
現場用ヘルメット、野球における打者用ヘルメットなど
は不適当であるが、オートバイの運転、アイスホッケな
どに用いられるヘルメットの成型用鋳型に、所望の修正
を加え。
することはもちろん、賛(すなわち頭の左右側面の髪)
、更には眉毛をも被覆しうるのが望ましく、単なる作業
現場用ヘルメット、野球における打者用ヘルメットなど
は不適当であるが、オートバイの運転、アイスホッケな
どに用いられるヘルメットの成型用鋳型に、所望の修正
を加え。
本発明のゲルからなるヘルメットを容易に製作すること
ができる。
ができる。
本発明においては、このようにして得られたヘルメット
状ゲルをそのまま(すなわち、ポリ塩化ビニール、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の袋に包装または封入する
ことなく)直ちに頭部保冷用ヘルメットとして用いるこ
とができ、本発明のヒドロゲルの感触を直接頭部へ伝え
ることができこのヒドロゲルが伸縮性(弾性)に富むこ
とがら広範囲の頭部寸法及び形状に応じ、常に十分な密
活性が達成される。すなわち、前述のポリ塩化ビニル丑
たはゴムなどにより製作した袋へゼリー、糊状合成ゲル
などを封入する場合に比し、こんにゃく様の(あるいは
くず餅様の〕感触のヒドロゲルにより頭部を直接密着被
覆する本発明が、はるかに、人間工学的治療理念にかな
うことが明白である。特に、本発明において、グリセリ
ン、プロピレンクリコール(捷たけエチレングリコール
)を包埋したヒIS口ゲルは、保水性に富み、水分が蒸
発し難く、捷だ、たとえ若干の水分が蒸発した場合にも
、保水性に富む多価アルコール包埋ゲルであることから
、乾燥硬直をまぬがれ、常に柔軟性と弾性、更には形く
ずれしない機械的強度と優れた感触(肌ざわり)、即ち
当初のみずみずしい外見と感触が維持され、最も好まし
い効果が発揮される。
状ゲルをそのまま(すなわち、ポリ塩化ビニール、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の袋に包装または封入する
ことなく)直ちに頭部保冷用ヘルメットとして用いるこ
とができ、本発明のヒドロゲルの感触を直接頭部へ伝え
ることができこのヒドロゲルが伸縮性(弾性)に富むこ
とがら広範囲の頭部寸法及び形状に応じ、常に十分な密
活性が達成される。すなわち、前述のポリ塩化ビニル丑
たはゴムなどにより製作した袋へゼリー、糊状合成ゲル
などを封入する場合に比し、こんにゃく様の(あるいは
くず餅様の〕感触のヒドロゲルにより頭部を直接密着被
覆する本発明が、はるかに、人間工学的治療理念にかな
うことが明白である。特に、本発明において、グリセリ
ン、プロピレンクリコール(捷たけエチレングリコール
)を包埋したヒIS口ゲルは、保水性に富み、水分が蒸
発し難く、捷だ、たとえ若干の水分が蒸発した場合にも
、保水性に富む多価アルコール包埋ゲルであることから
、乾燥硬直をまぬがれ、常に柔軟性と弾性、更には形く
ずれしない機械的強度と優れた感触(肌ざわり)、即ち
当初のみずみずしい外見と感触が維持され、最も好まし
い効果が発揮される。
本発明においては、化粧品原料として認められているポ
リビニルアルコール(゛化粧品原料基準追補注解”’
p、279(1971)薬事日報社)ならびに、食品、
食品添加物、化粧品原料などとして認められているか、
あるいは少なくとも人体(皮膚、頭髪)に無害の水溶性
多価アルコールから、化学試薬または有機溶剤などを全
く用いることなく優れたヒドロゲルが得られることを特
長としており、したがって、このヒドロゲルへ皮膚また
は頭髪への有害物を混入させることが好ましくないこと
は言うまでもないが、化粧品原料あるいは内服薬、皮膚
(あるいは皮膚創面)への塗布薬の溶媒捷たは分散媒と
して周知のタルク(消石)、ベントナイト、ケイ酸アル
ミニウムなど(石橋武二、“食品添加物の全貌” p、
138(1971’)南江堂、石橋武二、°゛食品添加
物ガイドブック” p、174(1972)南江堂、゛
′化粧品原料基準追補注解II p、260(1971
)薬事日報社、°“日本薬局方”(1976)床用書店
)を、ゲル強度に支障のない範囲で添加することは差支
えない。
リビニルアルコール(゛化粧品原料基準追補注解”’
p、279(1971)薬事日報社)ならびに、食品、
食品添加物、化粧品原料などとして認められているか、
あるいは少なくとも人体(皮膚、頭髪)に無害の水溶性
多価アルコールから、化学試薬または有機溶剤などを全
く用いることなく優れたヒドロゲルが得られることを特
長としており、したがって、このヒドロゲルへ皮膚また
は頭髪への有害物を混入させることが好ましくないこと
は言うまでもないが、化粧品原料あるいは内服薬、皮膚
(あるいは皮膚創面)への塗布薬の溶媒捷たは分散媒と
して周知のタルク(消石)、ベントナイト、ケイ酸アル
ミニウムなど(石橋武二、“食品添加物の全貌” p、
138(1971’)南江堂、石橋武二、°゛食品添加
物ガイドブック” p、174(1972)南江堂、゛
′化粧品原料基準追補注解II p、260(1971
)薬事日報社、°“日本薬局方”(1976)床用書店
)を、ゲル強度に支障のない範囲で添加することは差支
えない。
本発明においては、衛生上の観点、例えば、頭髪部にお
ける雑菌を消毒または静菌する観点から、抗菌薬を、前
記ポリビニルアルコール、水溶性多価アルコール及び高
粘性水溶性高分子の混合水溶液へ添加することができる
。しかる後、前述した本発明のゲル化手法(冷却・固化
・真空部分脱水)を同様に適用することにより、やはり
、弾性に富む、肌ざわりの良いヘルメットが得られる。
ける雑菌を消毒または静菌する観点から、抗菌薬を、前
記ポリビニルアルコール、水溶性多価アルコール及び高
粘性水溶性高分子の混合水溶液へ添加することができる
。しかる後、前述した本発明のゲル化手法(冷却・固化
・真空部分脱水)を同様に適用することにより、やはり
、弾性に富む、肌ざわりの良いヘルメットが得られる。
これらの場合に用いうる抗菌薬としては、例えば、サル
ファジアジン(sulfadiazine)+銀すルフ
ァジアジン(silver 5ulfadiazine
)、ベンザルコニウムクロリド(benzalkoni
um chloride) % セタルコニウムクロリ
l’ (cetalkonium chloride)
、メチルベンゼトニウム(methylbenzeth
onium)、硫酸ネオマイシン(neomycin
5u1fate)、ヘキサクロロフェン(hexach
lorophene)、エオシン(eosine)、ペ
ニシリンG (penicillin G)、セファロ
チン(cephalothj、n )、セファロリジン
(cephalorldine)、テトラサイクリン(
tetracycline) %リンコマイシン(li
ncomycin)、ナイスタナン(nystatin
)、カナマイシン(kanamy−cin)、ペニシリ
ナーゼ抵抗性ペニシリン(penicilli+−+n
ase−reeistant penicillin)
、硫酸フラジオマイシン(fradiomycin 5
ulfate) 、乳酸銀(8i1ver1acta4
;e)などの単独使用捷たは併用が挙げられる。
ファジアジン(sulfadiazine)+銀すルフ
ァジアジン(silver 5ulfadiazine
)、ベンザルコニウムクロリド(benzalkoni
um chloride) % セタルコニウムクロリ
l’ (cetalkonium chloride)
、メチルベンゼトニウム(methylbenzeth
onium)、硫酸ネオマイシン(neomycin
5u1fate)、ヘキサクロロフェン(hexach
lorophene)、エオシン(eosine)、ペ
ニシリンG (penicillin G)、セファロ
チン(cephalothj、n )、セファロリジン
(cephalorldine)、テトラサイクリン(
tetracycline) %リンコマイシン(li
ncomycin)、ナイスタナン(nystatin
)、カナマイシン(kanamy−cin)、ペニシリ
ナーゼ抵抗性ペニシリン(penicilli+−+n
ase−reeistant penicillin)
、硫酸フラジオマイシン(fradiomycin 5
ulfate) 、乳酸銀(8i1ver1acta4
;e)などの単独使用捷たは併用が挙げられる。
−j7−
、 、、。
、 、、。
抗菌薬のうち、例えば、ナトリウムスルファジアジンの
、水に対する溶解度は50wt%にも及ぶが、スルファ
ジアジンでは1.3.0007の水に1gが溶解するに
すぎない。しかし、本発明においては、抗菌薬を、必ず
しも水溶液として用いる必要はなく、粉末あるいはその
懸濁水を、前述のポリビニルアルコール、水溶性多価ア
ルコール及び高粘性水溶性高分子の混合水溶液へ添加混
合することにより、本発明のゲル内に包埋させることが
できる。
、水に対する溶解度は50wt%にも及ぶが、スルファ
ジアジンでは1.3.0007の水に1gが溶解するに
すぎない。しかし、本発明においては、抗菌薬を、必ず
しも水溶液として用いる必要はなく、粉末あるいはその
懸濁水を、前述のポリビニルアルコール、水溶性多価ア
ルコール及び高粘性水溶性高分子の混合水溶液へ添加混
合することにより、本発明のゲル内に包埋させることが
できる。
本発明におけるポリビニルアルコール、水溶性多価アル
コール及び高粘性水溶性高分子の混合水溶液への抗菌薬
の添加量としては、多価アルコールの1/2重量以下と
することができ、例えば、硫酸フラジオマイシン0.2
〜4 wt%、サルファジアジン1〜25wt%、ペニ
シリンG O,2〜1 wt%などとすることができる
。本発明のゲルに包埋された抗菌薬は、短期間で流失す
ることはなく、長期間にわたり包埋・徐放される。例え
ば、ポリビニルアルコールと多価アルコールの混合水溶
液へ、サルファジアジン・ナトリウムを3wt%溶解後
、3g− 本発明の処決を適用して得られるヘルメットにより、成
人(男子)の頭部を40分間被覆する操作を80回反復
しても、ヘルメット内のザルファジアジン・ナトリウム
含量の95%は残存しており、しかもヘルメット内面(
頭髪、皮膚との接触部)から雑菌は検出されない。
コール及び高粘性水溶性高分子の混合水溶液への抗菌薬
の添加量としては、多価アルコールの1/2重量以下と
することができ、例えば、硫酸フラジオマイシン0.2
〜4 wt%、サルファジアジン1〜25wt%、ペニ
シリンG O,2〜1 wt%などとすることができる
。本発明のゲルに包埋された抗菌薬は、短期間で流失す
ることはなく、長期間にわたり包埋・徐放される。例え
ば、ポリビニルアルコールと多価アルコールの混合水溶
液へ、サルファジアジン・ナトリウムを3wt%溶解後
、3g− 本発明の処決を適用して得られるヘルメットにより、成
人(男子)の頭部を40分間被覆する操作を80回反復
しても、ヘルメット内のザルファジアジン・ナトリウム
含量の95%は残存しており、しかもヘルメット内面(
頭髪、皮膚との接触部)から雑菌は検出されない。
本発明において、ポリビニルアルコール、水溶性多価ア
ルコール及び高粘性水溶性高分子では水溶液又は懸濁水
溶液を冷却・同化・成型・部分脱水することにより、従
来公知のポリビニルアルコール系ゲルとは全く異なる、
機械的強度の優れた弾性に富む、肌ざわりの良いヒドロ
ゲルの得られる理由は明らかでないが、冷却・固化・成
型ならびに、これに続く部分的脱水処理時に、ポリビニ
ルアルコールの分子内および分子間にきわめて多数の水
素結合が形成され、特に、部分脱水時に、ゲル組織の結
晶化度が高まり、機械的強度と弾性が向上することに因
ると推察される。
ルコール及び高粘性水溶性高分子では水溶液又は懸濁水
溶液を冷却・同化・成型・部分脱水することにより、従
来公知のポリビニルアルコール系ゲルとは全く異なる、
機械的強度の優れた弾性に富む、肌ざわりの良いヒドロ
ゲルの得られる理由は明らかでないが、冷却・固化・成
型ならびに、これに続く部分的脱水処理時に、ポリビニ
ルアルコールの分子内および分子間にきわめて多数の水
素結合が形成され、特に、部分脱水時に、ゲル組織の結
晶化度が高まり、機械的強度と弾性が向上することに因
ると推察される。
いずれにしても、この種のポリビニルアルコール冷却・
部分脱水ゲルおよびその製法は、本発明者が初めて見い
だしたものである。
部分脱水ゲルおよびその製法は、本発明者が初めて見い
だしたものである。
本発明のポリビニルアルコール・ゲルに、ポリビニ/l
/ 7 ル:7−ル繊糺丑たはポリビニルアルコール・
フィルムに対する公知の硬化処理を施すことにより、更
に若干、ゲルの機械的強度が高捷る。
/ 7 ル:7−ル繊糺丑たはポリビニルアルコール・
フィルムに対する公知の硬化処理を施すことにより、更
に若干、ゲルの機械的強度が高捷る。
この公知の硬化(架橋)処理としては、例えば、アルデ
ヒ1?、ジアルデヒ1:″、ジイソシアナート、フェノ
ール類あるいは、チタニウム、クロム、ジルコニウム等
の金属化合物、さらにはホウ砂、アクリロニトリル、ト
リメチロールメラミン、エビクロロヒドリン、ビス−(
β−ヒドロキシエチル)スルホン、ポリアクリル酸、ジ
メチロール尿素、無水マレイン酸等による方法を挙げる
ことができる。しかし、本発明のゲルは、既に述べたと
おりの強度を有することから、これらの2次的硬化処理
を特に必要としない。
ヒ1?、ジアルデヒ1:″、ジイソシアナート、フェノ
ール類あるいは、チタニウム、クロム、ジルコニウム等
の金属化合物、さらにはホウ砂、アクリロニトリル、ト
リメチロールメラミン、エビクロロヒドリン、ビス−(
β−ヒドロキシエチル)スルホン、ポリアクリル酸、ジ
メチロール尿素、無水マレイン酸等による方法を挙げる
ことができる。しかし、本発明のゲルは、既に述べたと
おりの強度を有することから、これらの2次的硬化処理
を特に必要としない。
本発明のヒドロゲル・ヘルメットは既に述べたとおり、
生体組織に接した場合、刺激性が無く、また、頭髪、皮
膚などに固着せず、しかも柔軟な肌ざわりと充分な機械
的強度、弾力性を有し、頭部へ密着しうろことから、こ
れをあらかじめ冷蔵庫(冷凍庫〕において冷却後、頭部
に着用することにより、制癌剤投与などの場合、必要に
応じ、頭皮を20〜25℃の所望温度に冷却することが
できる。
生体組織に接した場合、刺激性が無く、また、頭髪、皮
膚などに固着せず、しかも柔軟な肌ざわりと充分な機械
的強度、弾力性を有し、頭部へ密着しうろことから、こ
れをあらかじめ冷蔵庫(冷凍庫〕において冷却後、頭部
に着用することにより、制癌剤投与などの場合、必要に
応じ、頭皮を20〜25℃の所望温度に冷却することが
できる。
′T1だ、本発明によれば、上記ポリビニルアルコール
、水溶性多価アルコール及び高粘性水溶性高分子を含む
水溶液又は懸濁水溶液から得られるゲルを人体と接触す
る部分に用いると同時に人体と接触しない面には他の材
質、たとえばポリビニルアルコールのみから製造された
氷結・硬直性の保冷用ゲルを用いた複合層型保冷用ゲル
を製作することもできる。複合層型保冷用ゲルは、ポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の透明ま
たは不透明の軟質フィルム製の袋に包装または封入され
た状態において使用することもできるし。
、水溶性多価アルコール及び高粘性水溶性高分子を含む
水溶液又は懸濁水溶液から得られるゲルを人体と接触す
る部分に用いると同時に人体と接触しない面には他の材
質、たとえばポリビニルアルコールのみから製造された
氷結・硬直性の保冷用ゲルを用いた複合層型保冷用ゲル
を製作することもできる。複合層型保冷用ゲルは、ポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の透明ま
たは不透明の軟質フィルム製の袋に包装または封入され
た状態において使用することもできるし。
かような包装若しくは封入金せずに使用することもでき
る。
る。
以下本発明の実施例につき記載する。
実施例1
けん化度99.5モル係、粘度平均重合度2,600.
4%水溶液粘度(20℃)67cPのポリビニルアルコ
ール100gを水9oogに溶解させ、これにエチレン
グリコール440gとλ−カラゲナン60gとを混合し
、これをヘルメット成型用鋳型へ注入し、−40℃で8
h放冷後、直ちに真空脱水を施し、水分200gを除き
(脱水率: 13wt係〕、次に室温に放置することに
より融解させた。
4%水溶液粘度(20℃)67cPのポリビニルアルコ
ール100gを水9oogに溶解させ、これにエチレン
グリコール440gとλ−カラゲナン60gとを混合し
、これをヘルメット成型用鋳型へ注入し、−40℃で8
h放冷後、直ちに真空脱水を施し、水分200gを除き
(脱水率: 13wt係〕、次に室温に放置することに
より融解させた。
これによシ得られたヘルメットは、淡褐色を呈するが、
弾力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するのに
十分な機械的強度をも有し、1だ冷凍庫製氷室(−20
℃)に1晩放置したが、氷結・硬直をきたさず、はぼ当
初の柔軟性と弾性が保持された。
弾力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するのに
十分な機械的強度をも有し、1だ冷凍庫製氷室(−20
℃)に1晩放置したが、氷結・硬直をきたさず、はぼ当
初の柔軟性と弾性が保持された。
これを室温に放置し、Q’Cに達した時点で、成人の頭
部に着用し、仰臥位(the horizonta]−
5upine position )をとらせた結果、
8 min後、頭皮温度は20〜22℃に達し、その後
33 min間20〜25℃に維持された。このヘルメ
ットの組成は− ポリビニルアルコール7.5wt%、
プロピレンゲリコール33.4wt%、λ−カラゲナン
4゜6wt%・水54wt%であった。
部に着用し、仰臥位(the horizonta]−
5upine position )をとらせた結果、
8 min後、頭皮温度は20〜22℃に達し、その後
33 min間20〜25℃に維持された。このヘルメ
ットの組成は− ポリビニルアルコール7.5wt%、
プロピレンゲリコール33.4wt%、λ−カラゲナン
4゜6wt%・水54wt%であった。
実施例2
けん化度99.5モル%、粘度平均重合度2,600.
4%水溶液粘度(20℃)67cPのポリビニルアルコ
ール68 g (含水率7 wt%)、フロピレンゲリ
コールIKP、フルギン酸フロピレンクリコールエステ
ル16g及び水920gからなる懸濁水溶液に120℃
X 30 minの加圧スチーム滅菌を施し、引き続き
、無菌室において攪拌し、均一に溶解させることにより
、ポリビニルアルコール3.2wt%、プロピレングリ
コール5Qwt%、アルギン酸フロピレンクリコールエ
ステルQ、8wt%の水溶液を得た。
4%水溶液粘度(20℃)67cPのポリビニルアルコ
ール68 g (含水率7 wt%)、フロピレンゲリ
コールIKP、フルギン酸フロピレンクリコールエステ
ル16g及び水920gからなる懸濁水溶液に120℃
X 30 minの加圧スチーム滅菌を施し、引き続き
、無菌室において攪拌し、均一に溶解させることにより
、ポリビニルアルコール3.2wt%、プロピレングリ
コール5Qwt%、アルギン酸フロピレンクリコールエ
ステルQ、8wt%の水溶液を得た。
この水溶液2 K9を、ヘルメット成型用鋳型へ注入し
、−350で6h放冷後、直ちに真空脱水を施し、水分
230gを除き(脱水率:12wt%)、次に室温に放
置することにより融解させた。
、−350で6h放冷後、直ちに真空脱水を施し、水分
230gを除き(脱水率:12wt%)、次に室温に放
置することにより融解させた。
これにより得られたヘルメットは、淡褐色を呈するが、
弾力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するに十
分な機械的強度を有し、また、冷蔵庫製氷室(−20℃
)に1晩放置したが、氷結・硬直化をきたさず、当初の
柔軟性と弾性が保持された。これを室温に放置し、O1
’?:達した時点で成人の頭部に着用し、仰臥位をとら
せた結果、9m1n後、頭皮温度は20〜22℃に到達
し、その後38m1n間20〜25℃に維持された。
弾力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するに十
分な機械的強度を有し、また、冷蔵庫製氷室(−20℃
)に1晩放置したが、氷結・硬直化をきたさず、当初の
柔軟性と弾性が保持された。これを室温に放置し、O1
’?:達した時点で成人の頭部に着用し、仰臥位をとら
せた結果、9m1n後、頭皮温度は20〜22℃に到達
し、その後38m1n間20〜25℃に維持された。
実施例3
けん化度97.5モル%、粘度平均重合度2.200.
4%水溶液の粘度(20℃)560Pのポリビニルアル
コール53g(含水率7wt%)、グリセリンI K9
、i−カラゲナ/109g(含水率8wt%)、水84
0gからなる懸濁水溶液に120℃×35m1nの加圧
スチーム滅菌を施し、引き続き、無菌室において攪拌し
、均一に溶解させることにより、ポリビニルアルコール
2.5wt%、グリセリン50wt%、l−力ラゲナン
5wt%の水溶液を得た。
4%水溶液の粘度(20℃)560Pのポリビニルアル
コール53g(含水率7wt%)、グリセリンI K9
、i−カラゲナ/109g(含水率8wt%)、水84
0gからなる懸濁水溶液に120℃×35m1nの加圧
スチーム滅菌を施し、引き続き、無菌室において攪拌し
、均一に溶解させることにより、ポリビニルアルコール
2.5wt%、グリセリン50wt%、l−力ラゲナン
5wt%の水溶液を得た。
この水溶液1,900 gを、予め、スチーム滅菌した
ステンレス・スチール製の、ヘルメット成型用鋳型(ヘ
ルメット深さ約21cm、外径約17m、厚み約2 c
m )へ注入し、−30℃で9h放冷後、直ちに真空脱
水を施し、水分220gを除き(脱水率12wt%)、
次に室温に放置することにより融解させた。
ステンレス・スチール製の、ヘルメット成型用鋳型(ヘ
ルメット深さ約21cm、外径約17m、厚み約2 c
m )へ注入し、−30℃で9h放冷後、直ちに真空脱
水を施し、水分220gを除き(脱水率12wt%)、
次に室温に放置することにより融解させた。
これにより得られたヘルメットは、淡褐色を呈するが、
弾力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するに十
分な機械的強度を有し、また冷蔵庫製氷室(−5〜−2
0℃)にl娩装置したが、氷結・硬直化をきたさず、当
初の柔軟性と弾性が保持された。これを室温に放置し、
0℃に達した時点で、子供(8歳)の頭部に着用し、仰
臥位をとらせた結果、8 min後1頭皮温度l−1l
:20〜22℃に到達し、その後38 min間20〜
25℃に維持された。
弾力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するに十
分な機械的強度を有し、また冷蔵庫製氷室(−5〜−2
0℃)にl娩装置したが、氷結・硬直化をきたさず、当
初の柔軟性と弾性が保持された。これを室温に放置し、
0℃に達した時点で、子供(8歳)の頭部に着用し、仰
臥位をとらせた結果、8 min後1頭皮温度l−1l
:20〜22℃に到達し、その後38 min間20〜
25℃に維持された。
比較例1
実施例3において、ヘルメット成型用鋳型へ、ポリビニ
ルアルコール、グリセリン、1−カラゲナンの水溶液1
,900gを注入後、−40℃で24h放冷後、これに
本発明の部分脱水操作を施すことなく、室温に放置・融
解させる。
ルアルコール、グリセリン、1−カラゲナンの水溶液1
,900gを注入後、−40℃で24h放冷後、これに
本発明の部分脱水操作を施すことなく、室温に放置・融
解させる。
成型体を鋳型から取出した結果は、余シにも軟弱である
ため、机上に正立させることができず、また粘着性が著
しく、これを強いて着用する場合、きわめて不快である
うえ、着脱時に手から渭り落ち易く、しかも破損し易い
ことが確認された。
ため、机上に正立させることができず、また粘着性が著
しく、これを強いて着用する場合、きわめて不快である
うえ、着脱時に手から渭り落ち易く、しかも破損し易い
ことが確認された。
即ち、本発明の冷却・真空部分脱水操作の有用性が明白
である。
である。
実施例4
ポリビニルアルコール(けん化度99.1モル%、粘度
平均重合度2.400.4%水溶液の粘度(20℃)6
0CP)の粉末108g(含水率7wt%)、グリセリ
ンl Ky、λ−カラゲナン100g、水790gの混
合懸濁水溶液に、120℃X 35 minの加圧スチ
ーム滅菌を施し、引き続き無菌室において攪拌すること
により、ポリビニルアルコール2..5wt%、グリセ
リン50wt%、λ−カラゲナン5wt%の水溶液を得
、ここへ、ノξラーヒドロキシ安息香酸ブチル100π
y(50ppm相当)と硫酸フラジオマイシン粉末10
g (5+0OOPp”相当)を溶解した。
平均重合度2.400.4%水溶液の粘度(20℃)6
0CP)の粉末108g(含水率7wt%)、グリセリ
ンl Ky、λ−カラゲナン100g、水790gの混
合懸濁水溶液に、120℃X 35 minの加圧スチ
ーム滅菌を施し、引き続き無菌室において攪拌すること
により、ポリビニルアルコール2..5wt%、グリセ
リン50wt%、λ−カラゲナン5wt%の水溶液を得
、ここへ、ノξラーヒドロキシ安息香酸ブチル100π
y(50ppm相当)と硫酸フラジオマイシン粉末10
g (5+0OOPp”相当)を溶解した。
この水溶液を、ステンレス・スチール製の、へルメット
成型用鋳型(ヘルメット深さ約23 tyn、外径約2
Q cwr 、厚み約2 cm )へ注入し、−35
℃で9h放冷後、直ちに真空脱水を施し、水分210g
を除き(脱水率:10wt%)、次に室温に放置するこ
とにより融解させた。
成型用鋳型(ヘルメット深さ約23 tyn、外径約2
Q cwr 、厚み約2 cm )へ注入し、−35
℃で9h放冷後、直ちに真空脱水を施し、水分210g
を除き(脱水率:10wt%)、次に室温に放置するこ
とにより融解させた。
これにより得られたヘルメットは、淡褐色を呈するか、
弾力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するに十
分な機械的強度を有し、また冷蔵庫製氷室(−5〜−2
0℃)に1晩放置したが、氷結・硬直は見られず、当初
の柔軟性と弾性が保持された。これを室温に放置し、0
℃に達した時点で、成人の頭部に着用し、水平仰臥位(
horizon−talsupine positio
n ) kとらせた結果、9 min後、頭皮温度は2
1〜23cに到達し、その後37m1n間21〜25℃
に維持された。
弾力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するに十
分な機械的強度を有し、また冷蔵庫製氷室(−5〜−2
0℃)に1晩放置したが、氷結・硬直は見られず、当初
の柔軟性と弾性が保持された。これを室温に放置し、0
℃に達した時点で、成人の頭部に着用し、水平仰臥位(
horizon−talsupine positio
n ) kとらせた結果、9 min後、頭皮温度は2
1〜23cに到達し、その後37m1n間21〜25℃
に維持された。
実施例5
けん化度97.5モル%、粘度平均重合度2,200.
4%水溶液の粘度(20℃) 56 cPのポリビニル
アルコール86g(含水率7wt%)、グリセリン1.
600 g、1−カラゲナン173g(含水率8wt%
)+水1,344g、1(iitf酸A ロモマイシ=
y (paromo−mycin 5ulfate )
粉末16gの懸濁混合水溶液に120℃×25m]nの
加圧スチーム滅菌を施し、引き続き、無菌室において攪
拌し、均一に溶解させることにより、ポリビニルアルコ
ール2.5wt%、グリセリン50wt%、1−カラゲ
ナン5wt%、研酸パロモマイシン5,000 ppm
の水溶液を得た。この水溶i3.IKPを、ヘルメット
成型用鋳型(ヘルメット深さ約25m、外径約22cm
、厚み約2 cm )へ注入し、−40℃で6h放冷後
、直ちに真空脱水を施し、水分200gを除き(脱水率
: 6.5wt%)、次に室温に放置することにより融
解させた。
4%水溶液の粘度(20℃) 56 cPのポリビニル
アルコール86g(含水率7wt%)、グリセリン1.
600 g、1−カラゲナン173g(含水率8wt%
)+水1,344g、1(iitf酸A ロモマイシ=
y (paromo−mycin 5ulfate )
粉末16gの懸濁混合水溶液に120℃×25m]nの
加圧スチーム滅菌を施し、引き続き、無菌室において攪
拌し、均一に溶解させることにより、ポリビニルアルコ
ール2.5wt%、グリセリン50wt%、1−カラゲ
ナン5wt%、研酸パロモマイシン5,000 ppm
の水溶液を得た。この水溶i3.IKPを、ヘルメット
成型用鋳型(ヘルメット深さ約25m、外径約22cm
、厚み約2 cm )へ注入し、−40℃で6h放冷後
、直ちに真空脱水を施し、水分200gを除き(脱水率
: 6.5wt%)、次に室温に放置することにより融
解させた。
これにより得られたヘルメットは淡褐色を呈するが、弾
力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するに十分
な機械的強度を有し、また冷蔵庫製氷室(−5〜−20
℃)に1晩放置したが、氷結・硬直は見られず、当初の
柔軟性と弾力性が保持された。これを室温に放置し、0
℃に達した時点で、成人の頭部に着用し、半伏臥位(8
θm1−prone position)をとらせた結
果、9 min後に、頭皮温度は21〜23℃に到達し
、その後39m1n間21〜25℃に維持された。
力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するに十分
な機械的強度を有し、また冷蔵庫製氷室(−5〜−20
℃)に1晩放置したが、氷結・硬直は見られず、当初の
柔軟性と弾力性が保持された。これを室温に放置し、0
℃に達した時点で、成人の頭部に着用し、半伏臥位(8
θm1−prone position)をとらせた結
果、9 min後に、頭皮温度は21〜23℃に到達し
、その後39m1n間21〜25℃に維持された。
実施例6
けん化度99,5モル%、粘度平均重合度2,600.
4%水溶液粘度(20℃)67cPのポリビニルアルコ
ール144g(含水率7wt%)、グリセリン1.75
0 g 、フルギン酸フロピレンゲリコールエステル1
75g1.oラーヒ!Sロキン安敷香酸n−ブチル0.
35g、 ’tL酸コリスチン粉末17.5g、水分1
.4188からなる懸濁水溶液に120℃X 25 m
inの加圧7チーム滅菌を施し、引き続き、無菌室にお
いて攪拌し、均一に溶解させることにより、ポリビニル
アルコール4wt%、クリセリン50wt%、アルギン
酸フロピレンクリコールエステル5wt%、パラ−ヒド
ロキシ安息香酸n−ブチル100、.1:)l)m、値
酸コリスチン5.OOOppmの水溶液を得た。、この
水溶液3,400gを、ステンレス・スチール製の、ヘ
ルメット成型用鋳型(ヘルメット深さ約26鋸、外径約
22m1厚さ約201)へ注入し、−40℃で8h放冷
後、直ちに真空脱水を施し、水分325gを除き(脱水
率9.5wt%)、次に室温に放置することにより融解
させた。
4%水溶液粘度(20℃)67cPのポリビニルアルコ
ール144g(含水率7wt%)、グリセリン1.75
0 g 、フルギン酸フロピレンゲリコールエステル1
75g1.oラーヒ!Sロキン安敷香酸n−ブチル0.
35g、 ’tL酸コリスチン粉末17.5g、水分1
.4188からなる懸濁水溶液に120℃X 25 m
inの加圧7チーム滅菌を施し、引き続き、無菌室にお
いて攪拌し、均一に溶解させることにより、ポリビニル
アルコール4wt%、クリセリン50wt%、アルギン
酸フロピレンクリコールエステル5wt%、パラ−ヒド
ロキシ安息香酸n−ブチル100、.1:)l)m、値
酸コリスチン5.OOOppmの水溶液を得た。、この
水溶液3,400gを、ステンレス・スチール製の、ヘ
ルメット成型用鋳型(ヘルメット深さ約26鋸、外径約
22m1厚さ約201)へ注入し、−40℃で8h放冷
後、直ちに真空脱水を施し、水分325gを除き(脱水
率9.5wt%)、次に室温に放置することにより融解
させた。
これにより得られたヘルメットは、淡褐色を呈するが、
弾力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するに十
分な機械的強度を有し、捷だ冷蔵庫製氷室(−5℃〜−
20℃)に1晩放置しても氷結・硬直化をきたさず、当
初の柔軟性と弾性が保持された。これを室温に放置し、
0℃に達した時点で、成人の頭部に着用し、頭高仰臥位
(h、ea、delevatea 5upine po
sition )をとらせた結果、8 min後、頭皮
温度は21〜23℃に達し、その後38 min間21
〜25℃に維持された。
弾力性と柔軟性に富み、ヘルメットとして着脱するに十
分な機械的強度を有し、捷だ冷蔵庫製氷室(−5℃〜−
20℃)に1晩放置しても氷結・硬直化をきたさず、当
初の柔軟性と弾性が保持された。これを室温に放置し、
0℃に達した時点で、成人の頭部に着用し、頭高仰臥位
(h、ea、delevatea 5upine po
sition )をとらせた結果、8 min後、頭皮
温度は21〜23℃に達し、その後38 min間21
〜25℃に維持された。
手続補正書(自発)
昭和57年9月70日
昭和57年特許 願第135230号
2、発明の名称 保冷用ゲルの製造法
3、 補正をする者
事件との関係 特許出願人
氏 名(名称) (444)日本石油株式会社住 所
虎ノ門実業会館5、 補正命
令の日付 6 補正により増加する発明の数 7 補fO対象 明細書の「発明の詳細な説明」の項
8・補正の内容 別紙のとおり 明#I書の「発明の詳細な説明」の項を以下のように補
正し丑す。
虎ノ門実業会館5、 補正命
令の日付 6 補正により増加する発明の数 7 補fO対象 明細書の「発明の詳細な説明」の項
8・補正の内容 別紙のとおり 明#I書の「発明の詳細な説明」の項を以下のように補
正し丑す。
Claims (1)
- けん化度95モル係以上、粘度平均重合度1,500以
上のポリビニルアルコールと、分子中に2〜6個の水酸
基を有する、炭素数2〜6の水溶性多価アルコール、
更ニId、ホlJ ヒニルアルコールトハ異なる、2w
t係水溶液粘度300cP(25℃)以上の高粘性の水
溶性高分子とを含み、且つ該ポリビニルアルコール、該
水溶性多価アルコール及び該水溶性高分子の濃度を、そ
れぞれ1.5〜8wt%、10〜85wt%、及び0.
2〜15wt%に調整した水溶液を、−6℃より低い温
度において冷却・固化し、しかる後、これに脱水率5w
t%以上、95wt%以下の真空脱水を施すことを特徴
とする保冷用ゲルの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57135230A JPS5925873A (ja) | 1982-08-04 | 1982-08-04 | 保冷用ゲルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57135230A JPS5925873A (ja) | 1982-08-04 | 1982-08-04 | 保冷用ゲルの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5925873A true JPS5925873A (ja) | 1984-02-09 |
JPH0328471B2 JPH0328471B2 (ja) | 1991-04-19 |
Family
ID=15146849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57135230A Granted JPS5925873A (ja) | 1982-08-04 | 1982-08-04 | 保冷用ゲルの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5925873A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5171775A (en) * | 1987-10-01 | 1992-12-15 | Dow Corning Corporation | Expanding-contracting hydrogel composite and process for preparation thereof |
EP1199064A3 (de) * | 2000-10-20 | 2003-09-17 | Wella Aktiengesellschaft | Haarbehandlungsmittel in Form eines festen und formstabilen Gels |
JP2010540478A (ja) * | 2007-10-01 | 2010-12-24 | フレゼニウス カービ ドイチュラント ゲーエムベーハー | 透明な冷却ゲル |
JP2014000299A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Kanai Educational Institution | ゲル状玩具製作キット |
JP2017179328A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-10-05 | 積水化成品工業株式会社 | ハイドロゲル及びその製造方法 |
-
1982
- 1982-08-04 JP JP57135230A patent/JPS5925873A/ja active Granted
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5171775A (en) * | 1987-10-01 | 1992-12-15 | Dow Corning Corporation | Expanding-contracting hydrogel composite and process for preparation thereof |
EP1199064A3 (de) * | 2000-10-20 | 2003-09-17 | Wella Aktiengesellschaft | Haarbehandlungsmittel in Form eines festen und formstabilen Gels |
JP2010540478A (ja) * | 2007-10-01 | 2010-12-24 | フレゼニウス カービ ドイチュラント ゲーエムベーハー | 透明な冷却ゲル |
JP2014000299A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Kanai Educational Institution | ゲル状玩具製作キット |
JP2017179328A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-10-05 | 積水化成品工業株式会社 | ハイドロゲル及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0328471B2 (ja) | 1991-04-19 |
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