JPS59106958A - アルミニウム層を含む積層体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 さらに詳しくはレトルト加熱殺菌処理等の水蒸気処理、
もしくは湯殺菌処理等の熱水処理を受けても金属光沢を
保持する、金属アルミニウムおよびプラスチックス又は
紙材を主層とするアルミニウム層を含む積層体に関する
。

従来の包装材料、特に食品の室温における長期保存に耐
える容器（・ぞウチ、ボトル、缶等）に用いられる包装
材料等であって、プラスチックス又は紙材を主層とする
ものは、ガスバリヤ−性（％に酸素ガスに対する）の確
保のため、ガスバリヤ−性に優れた有機膜（エチレン−
ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、セロ
ファン等）、もしくはアルミニウム箔（圧延によシ製造
され、厚さは通常８μｍ以上）金言む積層体よりなるも
のが大部分であった。しかし前者の有機膜によるガスバ
リヤ−性は十分でなく、通常冷蔵保存や、有機膜の厚み
を厚くすることによって、内容食品の酸化による劣化の
防止を図っている。

一方後者のアルミニウム箔を用いる場合は、内容食品を
充填密封後のレトルト加熱殺菌処理又は湯殺菌処理のさ
いに、アルεニウム箔上のプラスチックス膜を通って高
温水蒸気が透過し、アルミニウム表面と反応して、該表
面は不均一に変化し、金属光沢を失って、斑らな、ねず
み色にくすんだ外観を呈し易いという問題を有する。さ
らにアルミニラム箔は比較的高価であシ、マたびん等の
容器には適用できないという問題を有する。

本発明は以上に述べた従来技術の問題点に鑑みなされた
ものであって、本発明はレトルト加熱殺菌処理や湯殺菌
処理等の処理によって高温の水蒸気が透過しても、金属
光沢を保持して、高級品イメージを有し、かつガスバリ
ヤ−に優れて、しかも材料コストが低い、金属アルミニ
ウムおよびプラスチックス又は紙材を主層とする包装用
積層体を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため本発明は、プラスチックス又は
紙材を主とする基層の上に、厚さ約３００・　〜３００
０Ｘの蒸着金属アルミニウム層を形成し、該金属アルミ
ニウム層の上に保護膜層を形成してなる積層体であって
、該基層および／または該保護膜層の少なくとも該アル
ミニウム層と接する部分は、遊離のカルボキシル基を樹
脂１００グラム当り０．１〜１７００ミＩＪ当量含有す
る該樹脂よりなることを特徴とするアルミニウム層を含
む積層体を提供するものである。

以下実施例である図面を参照しながら本発明について説
明する。

第１図の積層体１は、基層２、蒸着金属アルミニウム層
３（以下アルミニウム層とよぶ）、および保護膜層４よ
りなっている。アルミニウム層３は、厚さ約３００〜３
０００１であって、基層２の上に金属アルミニウムを、
真空蒸着、イオンブレーティング、父はス・ぞツタリン
グ等の所謂気相メッキ法によって付着せしめることによ
って形成される。

基層２は、この形成に耐える機械的強度（％にフィルム
の場合）、および耐熱性を有する必要がある。さらに容
器に形成、内容物を充填密封後、レトルト加熱殺菌処理
や湯殺菌処理等の処理を受ける場合は、これらの処理に
耐える耐熱水性、熱的寸法安定性、および耐水膨潤性等
の性質ヲ有する必要がある。このような物理的条件を満
して、基層２に使用しうるプラスチックスとしては、延
伸ポリエチレンテレフタレートのような線状ポリエステ
ル樹脂、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、！
＋）ｆロビレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポ
リオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、
ＡＳＩｔ脂、ＡＢＳ樹脂、ボリアばド樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリイミン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ビニリデン系共重合体、尿素樹脂、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、キシレン−
ホルムアルデヒド樹脂、アセタール樹脂、クマロンイン
デン樹脂、ノアリルフタレート樹脂、フン素樹脂等が挙
げられる。

さらに高温の水蒸気の透過によって、アルミニウム層３
が金属光沢を失なわないためには、基層２の少なくとも
アルミニウム層３と接する部分の樹脂（例えば積層体の
場合、アルミニウム層３と接する層の樹脂）が、遊離の
カルボキシル基を該樹脂（すなわちプラスチックス）１
００グラム当り０．１〜１７００ミリ当量、好ましくは
０．２〜５００ミリ当量含有することが望ましい。ただ
し保護膜層４の少なくともアルミニウム層３と接する部
分（５） が、遊離のカルボキシル基を樹脂１００グラム当り帆１
〜１７００ミリ当量含有する該樹脂よりなる場合は、必
ずしもその必要はない。

遊離のカルボキシル基の量が、前記の０．］ミ’Ｊ当量
より少ない場合は、金属光沢の保存性が乏しく、一方１
７００ミＩＪ当量を越えて含まれる場合は、そのような
樹脂のもつ物理的性質が適用上の困難さをもたらす。

基層２は、上記の物理的、化学的条件を満す樹脂単体、
もしくはこれらのブレンド又は積層体よりなる。また基
層２が、紙材を含む場合は、硫酸紙、クラフト紙、セロ
ファン等の両面を上記範囲のカルボキシル基に蔭尖云表
を含む樹脂で被覆されたものが使用される。基層２は、
フィルム状又はシート状であってもよく、また成形体（
例えばボトル、カップ、又は缶状体）であってもよい。

アルミニウム層３の厚さは、約３００〜３０００Ｘであ
ることが必要である。約３００Ｘより薄いと、連続した
膜を形成することが困難で、ガスバリヤ−性が低下し、
まだ十分な金属光沢も得られ（６） ず、一方約３０００Ｘより厚くしても、ガスバリヤ−性
の向上は乏しく、逆に材料および製造コスト高を招くか
らである。

保護膜層４は、基層２の上に形成されたアルミニウム層
３が摩擦等によシ欠落するのを防止する機能を有する。

従って強靭な有機被膜よりなることが望ましく、さらに
高温の水蒸気が透過しても、アルミニウム層３の金属光
沢を保持する作用を有する被膜よりなる必要がある。か
つレトルト加熱殺菌処理等によっても変質しない程度の
耐熱水性、耐高温水蒸気性を有することが望ましい。

このような有機被膜を形成可能な材料としては、低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−ゾロピレン共重合体、アイオノマー等のポリ
オレフィン樹脂、線状ポリエステル樹脂、？リアミド樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ＡＢＳ　８４１１Ｗ　、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体・フェノールｍ　脂、フラン樹脂、キンレ
ンーホルムアルデヒド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、
クマロンインデン樹脂、アルキッド樹脂、熱硬化型アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、ウレ夛ン樹脂、熱硬化型ポリ
エステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ノアリルフタ
レート樹脂、アクロレイン樹脂、ビスマレイミド樹脂、
シクロペンタン、）　ｘ　ン樹脂、トリアリルシアヌレ
ート樹脂等、およびこれらの組合せからなる樹脂等が挙
げられる。

そして基層２の少なくともアルミニウム層３と接する部
分が、前記のように樹脂１００グラム当り遊離のカルボ
キシル基を０．１〜１７００ミリ当量含む該樹脂より形
成されていない場合は、保護膜層４の少なくともアルミ
ニウム層と接する部分が、樹脂ｌＯＯグラム当シ当離遊
離ルボキシル基を０．１〜１７００ミリ当量好ましくは
０．２〜５００ミリ当量含有する該樹脂よりなることが
必要である。

その理由は基層２について前述した夫−と同じである。

保護膜層４は、塗布又はラミネート等によって形成され
るが、その厚さは、これら樹脂の種類に応じて、約０．
５〜１０００μｍ１さらに好ましくは、約２〜５００μ
ｍであることが好ましい。約０．５μｍより薄い場合は
、保護機能が十分でなく、約１０００μｍより厚い場合
は実用的でないからである。

アルミニウム層３が、基層２および／または保護膜層４
を透過する高温の水蒸気によって侵されずに金属光沢を
保持するためには、上記の範囲の量の遊離のカルボキシ
ル基を含む樹脂が、前記のようにアルミニウム層３に接
している必要がある。

高分子鎖中に遊離のカルボキシル基を含む樹脂としては
、例えば末端カルボキシル基を有するポリエステル樹脂
、あるいは側鎖にカルボキシル基を有する、アクリル酸
、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等をモノマ一単
位として含む重合体等が例示される。

また上記範囲内の量の遊離のカルボキシル基を含有する
ように、ラウリン酸、カプロン酸等の炭素数４〜１８の
脂肪族直鎖モノカルボン酸類、マロン酸、コハク酸、マ
レイン酸等の脂肪族ノカルボン酸類、および安息香酸、
フタル酸、テレフタ（９） ル酸、サリチル酸、没食子酸、ピロメリット酸等の芳香
族カルデン酸類、ダイマー脂肪酸、重合脂肪酸、ロジン
酸等天然脂質からのカルデン酸類等のカルボキシル基を
含む化合物（Ａ）、又は上記化合物（Ａ）を含む重合体
、又はモノマ一単位としてカルボキシル基を含む化合物
が用いられている重合体（例えばアクリル酸系ポリマー
）等が配合された樹脂であってもよい。

また共存する他の物質、もしくは空気中の水分、又はレ
トルト殺菌処理時等に浸透した水分等と反応して遊離の
カルボキシル基を生成する酸無水物、例えば無水マレイ
ン酸、無水オクチルコハク酸、無水フタル酸、無水テト
ラヒドロフタル酸、無水ピロメリット酸、およびその誘
導体、無水グルタル酸およびその誘導体等や、これらを
含有する重合体等が配合された樹脂であってもよい。

本発明の積層体は、アルミニウム層の両面に接する基層
および／または保護膜層の樹脂に、適量の遊離のカルゲ
キシ基が含まれているので、レトルト加熱殺菌処理（例
えば１２０℃×３０分、又（１０） は１４５℃×３分の）、又は湯殺菌等の処理によって、
基層および保護膜層を高温の水蒸気が透過しても、金属
光沢を保持できるという効果を奏することができる。

壕だアルミニウム層は所定範囲の厚さの、ごく薄い蒸着
金属アルミニウム層よりなるので、ガスバリヤ−性に優
れ、かつ材料および製造コストが低く、またボトル等の
成形体にも適用できるという利点を有する。

以下実施例について説明する。

実施例１ 片面に厚さ５００Ｘの金属アルミニウム層ヲ蒸着した２
５μｍの２軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム
の蒸着面に、東洋紡製Ｃｏｐｏｌｙｅｓｔｅｒ樹脂〔酸
価４．５　ＫｏｎＩｎ９／＃　）溶液〔固型分１０　Ｗ
ｔ　％、クロロホルム（市販品、特級）溶液〕をパーコ
ーターで塗布し、１８０℃×５分間乾熱オーブンで溶剤
を除去して（溶剤除去後の塗膜厚８μｍ）、金属光沢を
有する積層体を製造した。この積層体を１２０℃×３０
分間の過熱水蒸気処理したが、金属光沢は失われなかっ
た。この積層体の酸素ガス透過度をＭｏ−ｃｏｎ社製社
製酸素ガス透過試験器オキシランで測定した結果０．４
　ｃｃ７ｍ２．ｄ　ａｙ、ａｔｍ　（ａｔ２７℃）であ
った。

実施例２ 実施例１と同様な金属アルミニウム蒸着ポリエチレンテ
レフタレートフィルムの蒸着面に、東洋インク（株）製
アクリルーエポキシ系塗料〔酸価３２．６　ＫＯＨｍ９
／、９　、固型分３６ｗｔ％〕市販品全バーコーターで
塗布し、１９０℃Ｘ１２分間乾熱オーブンで焼付けて（
焼付後の塗膜厚７μｍ）、金属光沢を有する積層体を製
造した。この積層体を１２０℃×３０分間の過熱水蒸気
処理したが、金属光沢は失われなかった。この積層体の
酸素ガス透過度は０．４　ｃｃ／ｍ２．　ｄａｙ、ａｔ
ｍであった。

実施例３ 実施例１と同様な金属アルミニウム蒸着ポリエチレンテ
レフタレートフィルムの蒸着面に、シ工ｐ−１３８（ユ
リア樹脂）を１４．９重量部になる様に配合して得たエ
ポキシーユリア樹脂塗料〔固型分３０　ｗｔ％、トルエ
ン−メチルエチルケトン等量混合溶剤溶液〕に、１．１
５重量部のコ・・り酸（市販品特級）を添加してパーコ
ーターにより塗布した。

このフィルムを２００℃×１２分間乾熱オープンで焼付
けて（焼付後の塗膜厚７μｍ）、金属光沢を有する積層
体を製造した。父上記の方法でコ・・り酸を含まない組
成の金属光沢を有する積層体も同時に製造し、以下の実
験を行なった。

これら２種類（コ・・り酸の有無）の積層体を、１２０
℃×６０分間の過熱水蒸気処理した結果、コ・・り酸ヲ
含まないエポキシーユリア樹脂塗料を塗布したフィルム
は透明になり、一方コ・・り酸を含むエポキシーユリア
樹脂塗料を塗布したフィルムは金属光沢は失われなかっ
た。この金属光沢が失なわれなかった積層体の酸素ガス
透過度は０．４ｃｃ／ｍ２．　ｄａｙ、ａｔｍ　（ａｔ
　２７℃）であった。

実施例４ 実施例１と同様な金属アルミニウム蒸着ポリエ（１３） チレンテレフタレートフィルムの蒸着面に、シェル化学
（株）製エピコー）　１００７のエポキシ樹脂１００重
量部に、大日本インキ（株）製ベッカミンＰ−１３８（
ユリア樹脂）を１４．９重量部になる様に配合して得た
、エポキシーユリア樹脂塗料〔固型分３０．ｗｔ％、ト
ルエン−メチルエチルケトン等量混合溶剤溶液〕に、さ
らにテレフタル酸（市販品特級）を２．２重量部添加し
てパーコーターによシ塗布した。このフィルムを２００
℃×１２分間乾熱オーブンで焼付けて（焼付後の塗膜厚
７μｍ）、金属光沢を有する積層体を製造した。

父上記の方法でテレフタル酸を含まない組成の金属光沢
を有する積層体も同時に製造し、以下の実験を行なった
。

これら２種類（テレフタル酸配合の有無）の積層体を１
２０℃×６０分間の過熱水蒸気処理した結果、テレフタ
ル酸を含まないエポキシーユリア樹脂塗料を塗布したフ
ィルムは透明になシ、一方テレフタル酸を含むエポキシ
ーユリア樹脂塗料を塗布したフィルムは金属光沢は失わ
れなかった。

（１４） この金属光沢が失われなかった積層体の酸素ガス透過度
は０．４　ｃｃ／ｍ２．ｄａｙ、ａｔｍ　（ａｔ　２７
℃）であった。

実施例５ 実施例１と同一のアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフ
タレートフィルムのアルミニウム蒸着面の表面に、三井
石油化学工業製無水マレイン酸変性？リオレフィン樹脂
ノｅウダ〜ＮＳ　−１００（商品名）を塗着させ、テフ
ロンシートで上部ヲ積い、２００℃のホットプレスのプ
レート間に挾み、２分間Ｉｏ　ｋｇｌαの加圧加熱を行
なった。

テフロンシートを剥して得た塗膜厚さ約６０１１ｍの積
層体を、１２０℃×６０分の過熱水煮気中処理を行なっ
たが金属光沢は失なわれ々かった。またこの積層体の酸
素ガス透過度は０．４ｃｃ／ｍ２．ｄａｙ。

ａｔｍ　（ａｔ　２７℃）であった。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例である積層体の縦断面図である。 １・・・積層体、２・・・基層、３・・・金属アルミニ
ウム層、４・・・保護膜層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　プラスチックス又は紙材を主とする基層の上
   に、厚さ約３００〜３０００Ｘの蒸着金属アルミニウム
   層全形成し、該金属アルミニウム層の上に保護膜層を形
   成してなる積層体であって、該基層および／または該保
   護膜層の少なくとも該アルミニウム層と接する部分は、
   遊離のカルボキシル基を樹脂１００グラム当り０．１〜
   １７００ミリ当量含有する該樹脂よシなることを特徴と
   するアルはニウム層を含む積層体。