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JPH11352335A - 光ファイバの被覆除去装置 - Google Patents

光ファイバの被覆除去装置

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Publication number
JPH11352335A
JPH11352335A JP15644698A JP15644698A JPH11352335A JP H11352335 A JPH11352335 A JP H11352335A JP 15644698 A JP15644698 A JP 15644698A JP 15644698 A JP15644698 A JP 15644698A JP H11352335 A JPH11352335 A JP H11352335A
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JP
Japan
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holder
optical fiber
coating
fiber
coating removing
Prior art date
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Application number
JP15644698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3844595B2 (ja
Inventor
Yasuaki Fujiwara
康晃 藤原
Toshiyuki Tanaka
利行 田中
Yasuhiro Tamaki
康博 玉木
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP15644698A priority Critical patent/JP3844595B2/ja
Publication of JPH11352335A publication Critical patent/JPH11352335A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3844595B2 publication Critical patent/JP3844595B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性がよく、容易に所望の除去長が得られ
るとともに、携帯性に優れた被覆除去装置を提供する。 【解決手段】 ファイバホルダ2から突出して、挿入さ
れた光ファイバ1の被覆材を除去する被覆除去手段2
2,31を具備してなる被覆除去体13と、ファイバホ
ルダ2を被覆除去体13に対して進退自在に保持するホ
ルダ保持体14とを備える。被覆除去体13またはホル
ダ保持体14の一方または両方には、対向する相手側に
向けて出没可能な位置決め部材47a,47bが取り付
けられ、突出状態の位置決め部材に被覆除去体13また
はホルダ保持体14が突き当てられることにより、被覆
除去体13とホルダ保持体14との間の最小離間距離が
設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの被覆
材を除去する被覆除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ファイバを取り扱い易くする
ために、一次被覆層が被覆された複数本の光ファイバ素
線を平行、且つ一列に並べて一括的に二次被覆層で被覆
を施し、テープ状に一体化した、いわゆる光ファイバテ
ープ心線が広く使用されている。この光ファイバテープ
心線としては、光ファイバの高密度化を図るために、二
次被覆層がより薄く形成された薄型のものが製造され、
使用されるようになっている。
【0003】従来、この種の光ファイバテープ心線は、
他の光ファイバやデバイスと接続させるために所定の部
位で切断して用いられるが、この光ファイバテープ心線
を切断する場合には、被覆層を除去して裸ファイバを剥
き出しにする必要がある。この被覆除去には、光ファイ
バテープ心線の被覆材を一括的に除去する被覆除去装置
が多く用いられている。
【0004】そして、この種の被覆除去装置としては、
例えば、図7に示すように、光ファイバ(光ファイバテ
ープ心線)1が固定されたファイバホルダ2をホルダ保
持体3に保持させ、この光ファイバ1の先端側を上下一
対の切断刃を有するカッタホルダ4の間に挟み込み、光
ファイバ1の被覆材に切り込みを入れるとともに、光フ
ァイバ1の切断刃から先端側を予めヒータ等により酸化
しない温度に加熱されたホットプレート上に挟持状態で
載置するものが知られている。
【0005】この装置では、ホットプレート上の被覆材
を熱で溶かした後に、ホルダ保持体3をガイド棒5を案
内にして、先端側と反対の方向に移動させることで、切
断位置より先端側の被覆材が切断刃で移動を規制される
ことによって裸ファイバが引き抜かれ、被覆材が除去さ
れる。
【0006】ところで、上記被覆が除去された裸ファイ
バは、フェルール等に挿入されて成端されるが、このフ
ェルールには複数の種類があり、それぞれ挿入される裸
ファイバの長さが異なる。そのため、上記の被覆除去装
置を用いて光ファイバ1の被覆を除去する際にも、フェ
ルールに合わせて除去長を変える必要がある。
【0007】従来、上記の被覆除去装置で除去長を変え
るときには、図7に示すように、所定の幅を有するスペ
ーサ6を用意し、その軸部7をホルダ保持体3の嵌合孔
8に嵌合させることにより、カッタホルダ4とホルダ保
持体3との間の最小離間距離を調節していた。これによ
り、切断位置より先端側の被覆材の長さが調整されてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の光ファイバの被覆除去装置には、以下の
ような問題が存在する。スペーサ6は、被覆材の除去長
に合わせて数種類用意する必要があるが、スペーサ6の
大きさによっては、一つの嵌合孔8では対応できず、内
径の異なる複数の嵌合孔を設ける等の工夫が必要にな
り、コスト増の原因になってしまう。
【0009】また、複数のスペーサ6を、被覆除去装置
とは別個に携帯しなければならず、持ち運びが不便であ
り、スペーサ6を紛失してしまう危険性もあった。さら
に、スペーサ6を取り替える際にも、その都度、軸部7
を嵌合孔8に嵌合させなければならず作業性が悪かっ
た。
【0010】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、被覆材を除去する際にも、作業性がよく、
容易に所望の除去長が得られるとともに、携帯性に優れ
た光ファイバの被覆除去装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、以下の構成を採用している。請求項1記
載の光ファイバの被覆除去装置は、一端が突出した状態
でファイバホルダに固定された光ファイバの被覆材を除
去する光ファイバの被覆除去装置であって、前記ファイ
バホルダから突出された光ファイバが挿入可能に構成さ
れ、挿入された前記光ファイバの被覆材を除去する被覆
除去手段を具備してなる被覆除去体と、着脱自在に装着
された前記ファイバホルダを前記被覆除去体に対して進
退自在に保持するホルダ保持体とを備え、前記被覆除去
体または前記ホルダ保持体の一方または両方には、対向
する相手側に向けて出没可能な位置決め部材が取り付け
られ、突出状態の該位置決め部材に前記被覆除去体また
はホルダ保持体が突き当てられることにより、被覆除去
体とホルダ保持体との間の最小離間距離が設定されるよ
うになっていることを特徴とするものである。
【0012】従って、本発明の光ファイバの被覆除去装
置では、位置決め部材を対向する相手側に向けて突出さ
せた状態で、ホルダ保持体を被覆除去体に対して進出さ
せて、位置決め部材が相手側に当接すると、ホルダ保持
体の進出が停止し、位置決め部材の突出量に対応して被
覆除去体とホルダ保持体との間の最小離間距離が設定さ
れる。これにより、ファイバホルダから突出された光フ
ァイバの被覆除去体に対する挿入量が調整される。
【0013】請求項2記載の光ファイバの被覆除去装置
は、請求項1記載の光ファイバの被覆除去装置におい
て、前記位置決め部材は、棒状であり、前記ファイバホ
ルダの進退方向と略直交する方向に位置する軸線周り
に、互いに長さの異なるものが複数本回転自在に軸支さ
れていることを特徴とするものである。
【0014】従って、本発明の光ファイバの被覆除去装
置では、位置決め部材を軸線周りに回転させて、それぞ
れ対向する相手側に突出させたときに、位置決め部材の
突出量に対応して、被覆除去体とホルダ保持体との間の
離間距離が設定されることにより、ファイバホルダから
突出された光ファイバの被覆除去体に対する挿入量が調
整される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ファイバの被覆
除去装置の実施の形態を、図1ないし図6を参照して説
明する。ここでは、位置決め部材をホルダ保持体に設け
る場合の例を用いて説明する。図1において、符号9は
光ファイバの被覆除去装置を、符号2はファイバホルダ
をそれぞれ示している。
【0016】ファイバホルダ2は、略直方体形状の基台
10と、該基台10の上面10aに対し開閉自在となる
ようヒンジ結合された二つの板状の開閉部材11,11
とを有するものである。基台10の上面10aの幅方向
における中央には、全長さ方向に延在して溝(図示せ
ず)が形成されている。このファイバホルダ2は、両開
閉部材11,11を上面10aに対し開かせた状態で溝
に光ファイバ1を直線状に嵌合させ、その後、両開閉部
材11,11を閉じることで光ファイバ1を、一端が突
出した状態で固定するものである。また、ファイバホル
ダ2の長さ方向における両端の幅方向における中央に
は、それぞれ直方体形状の突起12,12が形成されて
いる。
【0017】被覆除去装置9は、被覆除去体(カッタヘ
ッド)13と、該被覆除去体13のファイバホルダ2側
に設けられ、該ファイバホルダ2を被覆除去体13に対
して進退自在とするホルダ保持体14と、該ホルダ14
に取り付けられた軸体46および棒状の位置決め部材4
7a、47bとから概略構成されている。被覆除去体1
3は、いずれも略直方体形状のカッタホルダ15,16
を有しており、これらカッタホルダ15,16はそれぞ
れ対向する対向面15a、16aが接合するように、且
つ互いに開閉自在となるよう一側縁17でヒンジ結合さ
れている。
【0018】カッタホルダ15の対向面15aの側縁1
7と反対側には、ガイド孔18,18が側縁17に沿う
方向に二箇所形成されている。対向面15aの幅方向の
中央には、上記進退方向である光ファイバの長さ方向に
延在して、該光ファイバ1を幅方向に位置決めするガイ
ド溝19が形成されており、ガイド溝19の深さは光フ
ァイバ1の厚さの約1/2に設定されている。ガイド溝
19のファイバホルダ2と反対側の端部には、凹部20
が形成されている。また、ガイド溝19の長さ方向中間
には、平面視矩形の矩形孔21がガイド溝19に直交す
るように設けられており、矩形孔21には、該矩形孔2
1の長さ方向に延在させて被覆除去手段である切刃22
が配設されている。
【0019】図2に示すように、カッタホルダ15に
は、断面視コ字状の孔部23が形成されており、孔部2
3の底部24は、一端側Sが対向面15aに接近するよ
うに、該対向面15aに対して30°傾斜している。ま
た、孔部23は、底部24において対向面15aに開口
しており、この開口部が矩形孔21になっている。底部
24には、薄板状で弾力性を有する、例えばバネ鋼で形
成された上記被覆除去手段22が、刃先を一端側Sへ向
け、且つ矩形孔21に臨ませて、押さえ板25を介して
取付ネジ26で固定されている。
【0020】一方、図1に示すように、カッタホルダ1
6の対向面16aの側縁17と反対側には、ガイド孔1
8,18に嵌合してカッタホルダ15,16を位置決め
するガイドピン27,27が側縁17に沿う方向に二箇
所設けられている。対向面16aの幅方向の中央には、
光ファイバ1の長さ方向に延在して、該光ファイバ1を
幅方向に位置決めするガイド溝28が、カッタホルダ1
5,16を閉じたときにガイド溝19と対向するように
形成されており、ガイド溝28の深さは光ファイバ1の
厚さの約1/2に設定されている。そして、これらガイ
ド溝19,28には、ファイバホルダ2から突出された
光ファイバ1が挿入可能になっている。
【0021】ガイド溝28のファイバホルダ2と反対側
の端部近傍には、対向面16aから突出するガイドピン
29,29がガイド溝28の幅と同寸法離間して設けら
れている。また、ガイド溝28の長さ方向中間には、平
面視矩形の矩形孔30がガイド溝28に直交するように
設けられており、矩形孔30には、該矩形孔30の長さ
方向に延在させて被覆除去手段である切刃31が配設さ
れている。
【0022】図2に示すように、カッタホルダ16に
は、断面視コ字状の孔部32が形成されており、孔部3
2の底部33は、一端側Sが対向面16aに接近するよ
うに、該対向面16aに対して30°傾斜している。ま
た、孔部32は、底部33において対向面16aに開口
しており、この開口部が矩形孔30になっている。底部
33には、薄板状で弾力性を有する上記被覆除去手段3
1が、刃先を光ファイバ1の一端側Sへ向け、且つ矩形
孔30に臨ませて、押さえ板34を介して取付ネジ35
で固定されている。これら被覆除去手段22,31は、
ガイド溝19,28で位置決めされる光ファイバ1の厚
さ方向の中心からそれぞれ等距離に、且つ光ファイバ1
の厚さより若干大きな間隔をあけるように配設されてい
る。
【0023】また、カッタホルダ16には、幅方向の両
側位置に、光ファイバ1の長さ方向に沿って複数(二箇
所)の嵌合穴36,36がそれぞれ穿設されており、こ
れら嵌合穴36,36にはそれぞれガイド棒37,37
がカッタホルダ16の一端側Sにおいて固定されてい
る。図3に示すように、ガイド棒37,37の他端側T
の先端には、大径の係止部38が設けられており、ま
た、係止部38より一端側Sの外周面には断面視V字状
のV溝50,51が、互いに間隔をあけて軸線回りに形
成されている。
【0024】図4(d)に示すように、ホルダ保持体1
4は、正面視略長方形状をなす基板部39と、該基板部
39の上記長さ方向における両端部に、基板部39に対
して垂直をなして上方へ突出するように形成された係止
部40,40とを有しており、両係止部40,40には
基板部39に対し反対側(図4(d)における上側)に
凹部41,41がそれぞれ形成されている。
【0025】このホルダ保持体14には、光ファイバ1
に固定状態とされたファイバホルダ2が、両係止部4
0,40の間に下面10bを基板部39に当接するまで
嵌合される。このとき、係止部40,40の凹部41,
41にファイバホルダ2の突起12,12がそれぞれ嵌
合する。
【0026】ここで、ファイバホルダ2は、ホルダ保持
体14に対するファイバホルダ2の嵌合および嵌合解除
を作業者の手による程度の外力付与で行え、該外力付与
の解除で嵌合状態が維持されるように嵌合力が設定され
ている。
【0027】基板部39の幅方向両側には、長さ方向に
沿って嵌合穴42,42が形成されている。嵌合穴4
2,42は、カッタホルダ16に形成された嵌合穴3
6,36とそれぞれ連通すると共に、ガイド棒37,3
7と上記長さ方向に移動自在に嵌合するものである。こ
こで、これらのガイド棒37,37および嵌合穴42,
42は、ガイド棒37,37が嵌合穴42,42に対
し、作業者の手による程度の外力付与で移動し、該外力
付与の解除で嵌合穴42,42に対し位置が固定される
ような嵌合力が設定されている。
【0028】また、図4(c)に示すように、嵌合穴4
2,42間には、幅方向に間隔をあけて二つの嵌合溝4
8,48が上記長さ方向に延在するように形成されてい
る。この嵌合溝48,48は、位置決め部材47a,4
7bがそれぞれ嵌入、収納されるものであって、ホルダ
保持体14に対する位置決め部材47a,47bの嵌合
および嵌合解除を作業者の手による程度の外力付与で行
え、該外力付与の解除で嵌合状態が維持されるように嵌
合力が設定されている。
【0029】また、図4(a)(b)に示すように、基
板部39には、軸体46が嵌着される嵌着孔46が上記
長さ方向と直交する方向に沿って、且つ嵌合溝48,4
8に開口するように形成されている。図2に示すよう
に、位置決め部材47a、47bは、一端側が軸体46
に、該軸体46周りに回転自在に軸支されている。
【0030】また、図5に示すように、位置決め部材4
7a、47bは、回転先端部を被覆除去体13に対向さ
せた使用位置にあるときに、ホルダ保持体14からの突
出量が、位置決め部材47aは長さL1、位置決め部材
は長さL2と、互いに異なるように、且つ回動先端部を
使用位置から180°回転させた退避位置にあるときに
ホルダ保持体14から突出しないようにその長さがそれ
ぞれ設定されている。
【0031】一方、ホルダ保持体14の一端側Sには、
嵌合穴42,42に臨ませて雌ネジ43,43が、嵌合
穴42,42の軸線と直交するように上方からそれぞれ
形成されている。そして、図2に示すように、これら雌
ネジ43,43には、ボールプランジャー44,44が
螺着している。ボールプランジャー44,44の嵌合穴
37、37側には、嵌合穴42,42に接近する方向に
付勢されたボール45が保持されている。
【0032】そして、ファイバホルダ2は、上記のよう
にホルダ保持体14に嵌合保持された状態において、固
定支持した光ファイバ1の突出部分の軸線をガイド棒3
7,37の軸線と平行させ、カッタホルダ15,16の
ガイド溝19,28に挿入されて幅方向に位置決めされ
た光ファイバ1の軸線と一致させるようになっている。
【0033】以上により、ホルダ保持体14は、ファイ
バホルダ2を着脱自在に保持するとともに、装着状態に
おいて該ファイバホルダ2を被覆除去体13に対して、
固定された光ファイバ1の幅方向に位置決めし、且つ光
ファイバ1の軸線方向、すなわち、長さ方向にのみ進退
自在に移動する。
【0034】上記の構成の光ファイバの被覆除去装置9
を用いた作業について以下に説明する。ここでは、まず
図1に示すように、位置決め部材47aを使用位置に、
位置決め部材47bを退避位置に位置させた状態で光フ
ァイバ1の被覆材を除去する手順について説明する。ま
ず、ファイバホルダ2の両開閉部材11,11を基台1
0に対して開かせた状態で、光ファイバ1を基台10に
セットし、両開閉部材11,11を閉じて光ファイバ1
をその一端がファイバホルダ2から突出した状態で固定
する。
【0035】次に、被覆除去体13のカッタホルダ15
が開いた状態にあるカッタホルダ16に対して、突出し
た光ファイバ1の一端側を、カッタホルダ16に設けら
れたガイドピン29,29を案内にしてガイド溝28に
挿入、載置させつつ、ファイバホルダ2をホルダ保持体
14の係止部40,40間に嵌合させる。
【0036】ここで、ホルダ保持体14を被覆除去体1
3へ進出させると、図2に示すように、位置決め部材4
7aがカッタホルダ16に突き当てられて、被覆除去体
13とホルダ保持体14とは、これらの間の最小離間距
離が位置決め部材47aの突出量である長さL1に設定
された状態で位置決めされる。これにより、ファイバホ
ルダ2から突出された光ファイバ1の被覆除去体13に
対する挿入量、すなわち被覆除去手段31より先端側に
ある光ファイバ1の長さが調整される。
【0037】そして、カッタホルダ16にヒンジ結合さ
れたカッタホルダ15を、その対向面15aがカッタホ
ルダ16の対向面16aに接合するように閉状態とす
る。このとき、カッタホルダ16のガイドピン27,2
7とカッタホルダ15のガイド孔18,18とが嵌合し
て、これらカッタホルダ15,16が互いに位置決めさ
れることにより、ガイド溝19,28および被覆除去手
段22,31が正確に位置決めされる。これにより、光
ファイバ1は、ガイド溝19,28で幅方向が位置決め
される。なお、カッタホルダ15が閉じたときに、ガイ
ドピン29,29は、カッタホルダ15の凹部20に入
り込むので、カッタホルダ15,16の開閉に支障を来
すことはない。
【0038】一方、カッタホルダ15がカッタホルダ1
6に対して閉じると、図6に示すように、被覆除去手段
22,31が裸ファイバ1aに僅かな隙間を有する状態
でそれぞれ被覆材1bに切り込まれる。そして、図3に
示すように、この状態でホルダ保持体14をファイバホ
ルダ2とともにカッタホルダ16からガイド棒33の案
内で、上記光ファイバ1の長さ方向の他端側Tへ退避さ
せると、光ファイバ1の被覆材1bの内、被覆除去手段
22,31から一端側Sが、該被覆除去手段22,31
によって削り取られて除去される。この削り取られた被
覆材1bは、被覆除去手段22,31が配設される孔部
23,32からそれぞれ排出される。
【0039】そして、ホルダ保持体14は、ボールプラ
ンジャー42のボール45がガイド棒33のV溝51に
係合すると共に、ガイド棒33の係止部38がホルダ保
持体14に係止することによりその移動が停止する。か
くして、除去長Lの長さを有する裸ファイバ1aが、フ
ァイバホルダ2に対して位置決めされた状態で得られ
る。
【0040】次に、このようにして被覆材1bが除去さ
れた状態の光ファイバ1を、ファイバホルダ2に固定状
態のまま、被覆除去装置9から取り外し、そのままファ
イバホルダ2において不図示の接続器に装着して光接続
を行う。なお、位置決め部材47a,47bは、ホルダ
保持体14の嵌合溝48,48に嵌合状態が維持されて
それぞれ嵌入、収納されているので、上記除去作業時
に、ホルダ保持体14から外れて作業に支障を来すこと
はない。
【0041】続いて、位置決め部材47bを用いて被覆
材を除去する手順について説明する。 まず、突出され
る光ファイバの長さが、上記と同じ長さのファイバホル
ダ2をホルダ保持体14に嵌合させるとともに、位置決
め部材47aを退避位置に、位置決め部材47bを使用
位置に、それぞれ軸体46周りに回転させて位置させ
る。
【0042】そして、上記と同様の手順で被覆除去作業
を行うことにより、被覆除去体13とホルダ保持体14
との間の最小離間距離が長さL2に設定され、除去長
(L+L1−L2)の長さを有する裸ファイバ1aが、
ファイバホルダ2に対して位置決めされた状態で得られ
る。
【0043】同様に、両位置決め部材47a,47bを
退避位置に位置させて、ファイバホルダ2から突出する
長さが上記と同じ光ファイバ1の被覆を除去すると、除
去長(L+L1)の長さを有する裸ファイバ1aが、フ
ァイバホルダ2に対して位置決めされた状態で得られ
る。すなわち、位置決め部材47a,47bの被覆除去
体13に対する出没を調整することにより、L、(L+
L1−L2)、(L+L1)の3種類の除去長を得るこ
とができる。
【0044】本実施の形態の光ファイバの被覆除去装置
では、光ファイバ1の被覆材の除去長を変える際にも、
位置決め部材47a、47bを回転させて使用位置また
は退避位置に移動させるだけなので、作業性が大幅に向
上する。また、これら位置決め部材47a、47bがホ
ルダ保持体14に取り付けられているので、落下して紛
失することがなく、携帯性も非常に優れている。さら
に、被覆材の除去長に対応させるには、位置決め部材4
7a、47bの長さを変えるだけで済むので、ホルダ保
持体14側に何らかの工夫を凝らす必要がなく、従って
コスト増になることもない。しかも、両位置決め部材4
7a、47bは、使用位置、退避位置のどちらにあって
も嵌合状態が維持された状態でホルダ保持体14の嵌合
溝48,48に嵌入、収納され、且つ退避位置であって
もホルダ保持体14から突出していないので、ホルダ保
持体14から外れてしまって被覆除去作業や携行に支障
を来すこともない。
【0045】なお、上記実施の形態において、二本の位
置決め部材をホルダ保持体のみに取り付ける構成とした
が、これに限られることなく、三本以上の位置決め部材
を取り付ける構成であってもよく、また被覆除去体のみ
に取り付ける構成や双方に取り付ける構成であってもよ
い。双方に取り付ける場合、取り付け可能な位置決め部
材の本数が増加するため、より多くの除去長に対応する
ことが可能になる。
【0046】また、被覆除去体とホルダ保持体との間に
位置決め部材を出没させる手段として、位置決め部材を
軸体周りに回転させる構成としたが、ホルダ保持体に、
上記進退方向に延在する貫通孔を形成し、この貫通孔に
一端がホルダ保持体から出没自在な位置決め部材を摺動
自在、且つボールプランジャー等により所望の位置で係
止自在に配置するような構成であってもよい。
【0047】そして、光ファイバの被覆を除去する手段
として切刃により被覆材を削り取る構成としたが、これ
に限定されるものではなく、従来技術のように、ホット
プレートを用いて被覆材を熱で溶かすものでもよい。ま
た、光ファイバを複数の裸ファイバが被覆されたテープ
心線としたが、これに限られることなく、ガイド溝およ
びガイドピンを適宜設定することにより単心の光ファイ
バ心線であっても対応することができる。さらに、ファ
イバホルダをカッタホルダに対して移動させる構成とし
たが、固定されたファイバホルダに対してカッタホルダ
を移動させるような構成であってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る光
ファイバの被覆除去装置は、被覆除去体とホルダ保持体
の一方または両方に、対向する相手側に突き当てられる
ことにより、被覆除去体とホルダ保持体との間の最小離
間距離が設定される位置決め部材が取り付けられる構成
となっている。これにより、この光ファイバの被覆除去
装置では、被覆除去体とホルダ保持体との間の最小離間
距離を容易に調節することができ、作業性が大幅に向上
するとともに、位置決め部材が落下して紛失することが
なく、携帯性も向上するという優れた効果が得られる。
【0049】請求項2に係る光ファイバの被覆除去装置
は、互いに長さの異なる位置決め部材が複数本回転自在
に軸支される構成となっている。これにより、この光フ
ァイバの被覆除去装置では、複数の除去長に容易に、且
つコスト増になることなく対応できるという優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、位置
決め部材が設けられた被覆除去装置の外観斜視図であ
る。
【図2】 同被覆除去装置の断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態を示す図であって、ホル
ダ保持体が被覆除去体から離間した位置に位置決めされ
た断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態を示す図であって、被覆
除去装置を構成するホルダ保持体の(a)は左側面図、
(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は正面図で
ある。
【図5】 二本の位置決め部材が取り付けられた被覆除
去装置の下面図である。
【図6】 本発明の実施の形態を示す図であって、切刃
が被覆材に切り込まれた断面図である。
【図7】 従来技術による光ファイバの被覆除去装置の
一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ(光ファイバテープ心線)、1b…被覆
材、2…ファイバホルダ、9…被覆除去装置、13…被
覆除去体(カッタヘッド)、14…ホルダ保持体、2
2,31…被覆除去手段(切刃)、47a,47b…位
置決め部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が突出した状態でファイバホルダ
    (2)に固定された光ファイバ(1)の被覆材(1b)
    を除去する光ファイバの被覆除去装置(9)であって、 前記ファイバホルダから突出された光ファイバが挿入可
    能に構成され、挿入された前記光ファイバの被覆材を除
    去する被覆除去手段(22,31)を具備してなる被覆
    除去体(13)と、 着脱自在に装着された前記ファイバホルダを前記被覆除
    去体に対して進退自在に保持するホルダ保持体(14)
    とを備え、 前記被覆除去体または前記ホルダ保持体の一方または両
    方には、対向する相手側に向けて出没可能な位置決め部
    材(47a、47b)が取り付けられ、突出状態の該位
    置決め部材に前記被覆除去体またはホルダ保持体が突き
    当てられることにより、被覆除去体とホルダ保持体との
    間の最小離間距離が設定されるようになっていることを
    特徴とする光ファイバの被覆除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバの被覆除去装
    置において、 前記位置決め部材は、棒状であり、前記ファイバホルダ
    の進退方向と略直交する方向に位置する軸線周りに、互
    いに長さの異なるものが複数本回転自在に軸支されてい
    ることを特徴とする光ファイバの被覆除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014219518A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社フジクラ 光ファイバホルダ

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