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JPH1135451A - 口腔内溶解型錠剤およびその製造方法 - Google Patents

口腔内溶解型錠剤およびその製造方法

Info

Publication number
JPH1135451A
JPH1135451A JP17504794A JP17504794A JPH1135451A JP H1135451 A JPH1135451 A JP H1135451A JP 17504794 A JP17504794 A JP 17504794A JP 17504794 A JP17504794 A JP 17504794A JP H1135451 A JPH1135451 A JP H1135451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tablet
low
melting
orally
substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP17504794A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Masuda
義典 増田
Takao Mizumoto
隆雄 水本
Muneo Fukui
宗夫 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP17504794A priority Critical patent/JPH1135451A/ja
Publication of JPH1135451A publication Critical patent/JPH1135451A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 薬効成分、糖類及び低融点物質を含有する口
腔内溶解型錠剤であり、かつ低融点物質が薬効成分およ
び糖類との間に粒子間架橋を形成して成る多孔質構造を
有する口腔内溶解型錠剤である。薬効成分、糖類及び低
融点物質を混合し、この混合物を低圧で打錠し、得られ
た錠剤を低融点物質が溶融する温度に加温し、その後放
冷することにより多孔質構造を形成させる口腔内溶解型
錠剤の製造方法である。 【効果】 口腔内において速やかな崩壊性、溶解性を示
すとともに、従来から薬剤の製造に用いられている設備
を用いて製造が可能であり、また低圧で打圧を行っても
適度な硬度を有するため、打錠障害を回避することがで
きるとともに、マスキング粒子、徐放性粒子に対しても
適用が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は口腔内において速やかな
崩壊性、溶解性を有し、かつ、低圧で打錠を行っても適
度な硬度を有する口腔内溶解型錠剤およびその製造方法
に関する。口腔内溶解型錠剤とは、口腔内において水を
服用することなしに、だ液により実用上十分な崩壊性、
溶解性を有する錠剤のことである。ここで実用上十分な
崩壊性、溶解性とは、口腔内で5〜120秒程度で崩壊
あるいは溶解することを意味する。
【0002】
【従来の技術】従来、経口用の医薬品剤型は種々知られ
ているが、患者の飲みやすさを考慮した剤型は少なく、
特に薬剤の服用に問題の多い高齢者や小児に適した剤型
の開発が求められていた。
【0003】例えば、錠剤やカプセル剤は、嚥下力の弱
い高齢者や小児が服用する場合、飲み込みにくく、咽
頭、食道につかえる等の問題がある。また、散剤、顆粒
剤では、口腔内に薬剤が残り嚥下しずらく、口中に不快
感が残り、また、高齢者が服用する場合にはむせたり、
義歯間に顆粒が入り込み不快感を感じたりするケースも
ある。さらに、これらの経口剤は服用時に水を必要とす
るため、高齢者や小児では夜間の排尿の問題があり、ま
た、水を用意するのが困難な場合も多い。シロップ剤
は、高齢者や小児に好ましいとされる剤型であるが、計
量により正しい量の服用を行うことは難しく、必ずしも
高齢者や小児に適しているとは言い難い。
【0004】これらの事情を考慮し、高齢者、小児等の
服用に適する剤型として、口腔内溶解型錠剤の開発が進
められてきた。従来の口腔内溶解型錠剤には、凍結乾燥
工程を経て製造されるものと、打錠により製造されるも
のとがあるが、前者の例として、特公昭58―2441
0号公報には、錠剤内容物を該錠剤内容物に対し不活性
な−30〜+25℃で凍結する溶剤と混合し、この際、
溶剤を全混合物の5〜80重量%とし、混合物を不活性
冷却媒体中に入れることにより固化させ、溶剤の凍結点
より低い温度で圧縮して錠剤とし、さらに凍結乾燥また
は自然乾燥等により溶剤を揮発させて崩壊性の良好な多
孔性錠剤を製造する方法が記載されている。
【0005】また、後者の例としては、特開平5―27
1054号公報に、薬効成分と糖類、および糖類の粒子
表面が湿る程度の水分とを含む混合物を打錠し乾燥する
と、適当な強度を有し、かつ口腔内で速やかに崩壊、溶
解する多孔性構造を有する口腔内溶解型錠剤が得られる
ことが開示されている。さらに、特開平5―31055
8号公報には、成形性の悪いマンニトールまたは乳糖に
嵩比重60g/100ml未満のソルビトール粉粒体を
配合することにより、成形性の高い他の添加剤、例えば
セルロース系化合物、アクリル酸系化合物、ゼラチンな
どの配合量低減が図れ、崩壊性に優れた固形製剤組成物
が得られることが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、凍結乾
燥型口腔内溶解型錠剤は、口腔内での崩壊性、溶解性に
は優れているものの、錠剤の硬度が十分でないため、通
常の錠剤に用いられるPTP(Press Through Pack)包
装等は使用できず、また、製剤の配送、携帯中、あるい
は服用のために製剤を取り出す際等に、製剤のくずれ、
割れが生じやすく、取扱いが困難であった。さらに、生
産工程上において、新たに凍結乾燥機を購入しなければ
ならず、凍結乾燥機は一度に大量の薬剤を処理すること
ができない、処理に時間を要する等のデメリットがあっ
た。
【0007】一方、打錠型口腔内溶解型錠剤は、凍結乾
燥型口腔内溶解型錠剤の有する種々の問題点を解決して
いるが、口腔内における崩壊性、溶解性という点では、
未だ十分とはいえない。通常の製剤は 錠剤調製用の顆
粒あるいは粉末を錠剤機にかけ、打圧により一定の硬度
を有する錠剤を得るために、通常、500〜2000k
g/杵という高い圧力で成形を行う。しかし、薬効成分
や添加剤等の物理化学的性質、添加量によっては、キャ
ッピング等の打錠障害が生じるという問題があり、ま
た、マスキング粒子、徐放性粒子を打錠する場合にはそ
れらの粒子が破壊され、その性質を損なう恐れがあっ
た。
【0008】以上の点に鑑みて凍結乾燥型口腔内溶解型
錠剤および打錠型口腔内溶解型錠剤が有するこれらの問
題点を解決し、口腔内での速やかな崩壊性および溶解
性、製造工程および流通過程における適度な強度、従来
の製造工程への適合性等を兼ね備えた口腔内溶解型錠剤
の開発が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の性
質を有する口腔内溶解型錠剤およびその製造法を開発す
べく種々検討した結果、薬効成分と糖類、および低融点
物質を配合して錠剤を得た後、一旦、低融点物質を溶融
させてから再固化すると、口腔内において速やかな崩壊
性、溶解性を有し、かつ適度な強度を有する多孔質の口
腔内溶解型錠剤となり得ることを見いだし、本発明を完
成させた。すなわち本発明によれば、薬効成分、糖類及
び低融点物質を含有する口腔内溶解型錠剤であり、かつ
該低融点物質が前記薬効成分および前記糖類との間に粒
子間架橋を形成して成る多孔質構造を有する口腔内溶解
型錠剤が提供される。また本発明によれば、薬効成分、
糖類及び低融点物質を混合し、この混合物を低圧で打錠
し、得られた錠剤を該低融点物質が溶融する温度に加温
し、その後放冷することにより多孔質構造を形成させる
ことを特徴とする口腔内溶解型錠剤の製造方法が提供さ
れる。
【0010】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明の口腔内溶解型錠剤は、薬効成分、糖類および低融点
物質を主成分とするが、該低融点物質が、薬効成分およ
び糖類との間に粒子間架橋を形成しており多孔質構造と
なっている。本発明の形態としては、薬効成分と糖類が
別個に粒子を形成している場合、薬効成分と糖類が混じ
り合った状態で粒子を形成している場合、薬効成分がマ
スキングされた粒子又は徐放化された粒子として形成し
ている場合等が挙げられる。
【0011】なお、ポリエチレングリコールなどの水溶
性低融点物質または/及びワックス状物質を加熱溶融さ
せて得られる粒状物としては、従来から苦み薬物の隠
蔽、徐放性製剤等に広く用いられている。例えば、特開
平5−194193号公報では、ポリエチレングリコー
ルを用い、溶融造粒により不快な味をマスクした粒状物
を開示している。また特開平2−223533号公報で
は、ワックスであるポリグリセリン脂肪酸エステルを加
熱融解後、噴霧冷却し、マトリックス状の放出制御細粒
が開示されている。しかし、これらは、いずれも溶融・
再固化の過程で、薬物がワックスまたはポリエチレング
リコール中に分散したマトリックス構造を形成させ、薬
物の放出速度を制御するものであり、本発明の熱処理に
よる錠剤の構造、即ち、低融点物質を溶融/再固化させ
ることにより粒子間の接着をさせた構造とし、錠剤強度
を高めることによって得られる錠剤とはその構造が全く
異なっているものである。
【0012】本発明において用いられる低融点物質とし
ては、薬学的に許容され、薬効成分および糖類との間に
粒子間架橋を形成し多孔質構造をとり得るものであれば
特に制限されない。低融点物質の添加の目的が口腔内に
おける速やかな崩壊性・溶解性を有するための多孔質構
造を得る点、さらに多孔質構造を維持した状態で所望の
錠剤強度(硬度)を得る点にあるため、低融点物質とし
ては薬学的に許容される添加物で、その融点が40℃以
上であることが好ましく、40〜90℃を示すものがさ
らに好ましい。40℃より低い融点を示すものは、室内
保存時、その保存場所によっては低融点物質が再溶融
し、錠剤特性が変化する等、所望の効果が期待できない
ことが懸念される。また90℃より高い融点を示すもの
は、熱に対して不安定な薬効成分には適用できない。特
に好ましくは融点50〜80℃のものが挙げられる。
【0013】ここで云う“融点”とは、固相が緩慢に液
相に転移する温度のことである。また、本発明に用いら
れる低融点物質としては、固体状、例えば粒子状、粉末
状、又は薄片状のものであれば特に制限されないが、好
ましくは粉末状又は粒子状のものである。ここでいう低
融点物質の粉末とは、多数の固体微粒子の集合体をい
い、低融点物質の粒子とは、前記粉末を流動層造粒機、
転動造粒機等により造粒した粒、もしくはスプレードラ
イ、スプレーコンジーリング等により調製した粒をい
う。薄片状のものを用いる場合には、一般的な粉砕、ス
プレードライ等の工程により前記粉末状にして使用して
もよい。
【0014】低融点物質の具体的な例としては、ワック
ス類、界面活性剤、ポリエチレングリコールが挙げられ
る。これらの低融点物質は、単独で用いてもよく、二種
以上のものを用いてもよい。ワックス類は、融点が40
〜90℃、好ましくは50〜90℃のものを用いること
が望ましく、例えばミリスチン酸(融点54℃)、パル
ミチン酸(融点63℃)、ステアリン酸(融点69〜7
0℃)等の高級脂肪酸類;セタノール(融点49℃)、
ステアリルアルコール(融点56〜60℃)等の高級ア
ルコール類、硬化ヒマシ油(融点85〜87℃)、硬化
ナタネ油(融点69℃)等の各種硬化油類;パラフィン
ワックス(融点50〜57℃)、マイクロクリスタンワ
ックス(融点60〜75℃)等のパラフィン類;カルナ
ウバロウ(融点72〜86℃)、蜜ロウ(融点61〜6
5℃)、サラシ蜜ロウ(融点61〜65℃)等の天然ワ
ックス類等が挙げられる。
【0015】界面活性剤は、融点が40〜90℃、好ま
しくは46〜69℃のものを用いることが望ましく、例
えば、ポリオキシエチレン[160]ポリオキシプロピ
レン[30]グリコール(融点46〜56℃)、ポリオ
キシエチレン[196]ポリオキシプロピレン[67]
グリコール(融点50〜62℃)、ポリオキシエチレン
[105]ポリオキシプロピレン[5]グリコール(融
点50〜54℃)等の各種ポリエチレンポリオキシプロ
ピレングリコール類;ショ糖ステアリン酸エステル(融
点55〜69℃)、ショ糖オレイン酸エステル(融点5
0〜54℃)等のショ糖脂肪酸エステル類が挙げられ
る。
【0016】本発明の特徴は、低融点物質が溶融・再固
化の過程を経て粉子間接着を生じさせることにより、多
孔質構造を維持した状態で所望の錠剤強度(硬度)を得
ることにある。従って、界面活性剤では特にHLBのよ
うな界面活性剤作用に依存することなく、40℃以上の
融点を有するものであれば特に制限されない。またポリ
エチレングリコールは、融点が40〜70℃、好ましく
は53〜64℃のものを用いることが望ましく、例え
ば、マクロゴール1540(融点42〜46℃、イギリ
ス薬局方(BP)1988)、マクロゴール4000
(融点53〜57℃、分子量2600〜3800、日本
薬局方XII改正)、マクロゴール6000(融点56
〜61℃、分子量7300〜9300、日本薬局方XI
I改正)、マクロゴール20000(融点56〜64
℃、分子量15000〜25000、日本薬局方XII
改正)等が挙げられる。
【0017】硬化油などのワックス類は、上記したよう
に、従来、徐放性製剤の放出制御基剤、苦みを有する薬
物のマスキング剤、さらには、打錠時の滑沢剤などに用
いられてきた。また、ショ糖脂肪酸エステルなどの界面
活性剤は、従来、難溶性薬物の可溶化剤、吸収促進剤、
打錠時の滑沢剤などに用いられてきた。ポリエチレング
リコールは、従来、薬剤において、コーティング膜に柔
軟性を持たせるためのコーティング基剤の可塑剤とし
て、苦みを有する薬物を溶融造粒し、苦みを緩和するた
めのマスキング剤として、あるいは、打錠時の流動性を
確保するため、造粒時に添加する結合剤として、さらに
は、熱に安定で水に不安定な薬物を溶融コートすること
により安定化するための安定化剤として用いられてき
た。しかしながら、これらワックス類、界面活性剤およ
びポリエチレングリコール等の低融点物質が、口腔内に
おける速やかな崩壊性・溶解性を有するための多孔質構
造を得て、さらに多孔質構造を維持した状態で所望の錠
剤強度(硬度)を得る目的で口腔内溶解型錠剤に用いら
れるのは、本発明が初めてである。
【0018】本発明の口腔内溶解型錠剤において、添加
する低融点物質の量は、全量に対し0.5〜25重量%
が好ましい。低融点物質の添加量が0.5重量%未満で
は、所望の錠剤硬度と空隙率を同時に満たすことは困難
であり、一方25重量%を超えると、口腔内における速
やかな崩壊性、溶解性を達成することは困難である。
【0019】また、本発明に適用される薬効成分として
は、特に制限はなく、錠剤の嚥下が困難な者、高齢者、
小児を対象とした薬剤、あるいは水なしで飲めることよ
り、日常生活を行いながら投薬を行うことが必要な薬
剤、飲水制限のある患者用の製剤、頓服用薬剤等が好ま
しいものとして挙げられる。利用価値の高い薬剤とし
て、具体的には次のものが挙げられる。
【0020】(R)−5−[(1−メチル−3−インド
リル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−
IH−ベンズイミダゾールハイドロクロライドおよびそ
の塩,オンダンセトロン,グラニセトロンなどのセロト
ニン5HT3 受容体拮抗薬,インドメタシン,イブプ
ロフェン,イブフェナック,アルクロフェナック,ジク
ロフェナック,メフェナム酸,フルルビプロフェン,フ
ルフェナム酸,ケトプロフェン,フェニルブタゾン,サ
リチル酸メチル等の非ステロイド系抗炎症剤。コルチゾ
ン,ヒドロコルチゾン,プレドニゾロン,デキサメタゾ
ン,ジプロピオン酸ベタメサゾン,吉草酸ベタメタゾ
ン,プレドニゾロン,トリアムシノロン,フルオシノロ
アセトニド等のステロイド系抗炎症剤。
【0021】ベンドロフルロチアジドカンマポリチアジ
ド,メチクロアジド,トリクロルメチアジド,チクロベ
ンチアジド,ペンチルヒドロクロロチアジド,ヒドロク
ロロチアジド,ブメタニド等の利尿剤。エモナプリド,
ジアゼパム,ニトラゼパム,フルニトラザパム,ロラゼ
パム,プラゼパム,フルジアセパム,クロナゼパム,ク
ロルプロマジン,レセルピン,クロフルベリロール,ト
リフルペリドール,ハロペリドール,モペロンプロムペ
リドール,エチゾラム等の抗精神病剤。バルビタール,
チオペンタール,フェノバルビタール,シクロバルビタ
ール等の催眠剤。
【0022】エトサクシミド,パルプロ酸ナトリウム,
アセタゾラミド,メプロバメート等の抗てんかん剤。ク
ロルゾキサゾン,レボドバ等の抗パーキンス剤。メトク
ロプラミド,塩酸メトクロプラミド等の制吐剤。インス
リン,テストステロン,メチルテストステロン,プロゲ
ステロン,エストラジオール等のホルモン剤。モルヒ
ネ,アスピリン,コデイン,アセトアミノフェン、アセ
トアニリド,アミノピリン,ロキリプロフェン等の鎮痛
剤。スルファミン,スルファモノメトキシン,スルファ
メチゾール等のサルファ剤。
【0023】ニトログリセリン,硝酸イソソルビド,四
硝酸ペンタエリスリトール,プロパニルニトレート,ジ
ピリダモール,塩酸パパベリン等の冠血管拡張剤。ファ
モチジン,シメチジン,塩酸ラニチジン,塩酸ロキサジ
ンアセタート等のH2 受容体拮抗剤。アジマリン,ピ
ンドロール,プロプラノロール,キニジン,アムリノ
ン,ミルリノン等の抗不整脈治療剤。カフェイン,ジゴ
キシン,ジギトキシン等の強心剤。塩酸ニカルジピン,
塩酸ジルチアゼム,ニバジピン,ニフェジピン,ニトレ
ジピン,ニゾルジピン,ニモジピン,ニルジピン等のカ
ルシウム拮抗薬。
【0024】塩酸ジフェンヒドラミン,カルビノキサミ
ン,ジフェニルピラリン,フェンベンズアミン,マレイ
ン酸クロルフェニラミン,マレイン酸ブロムフェニラミ
ン,ジフェニルイミダゾール,クレミゾール等の抗ヒス
タミン剤。テトラサイクリン,オキシテトラサイリン,
メタサイクリン,ドキシサイクリン,ミノサイクリン,
クロラムフェニコール類,エリスロマイシン類,リンコ
マイシン,ペニシリンG,クリングマイシン,カナマイ
シン,クロラムフェニコール,フラジオマイシン,スト
レプトマイシン,ゲンタマイシン等の抗生物質。5−フ
ルオロウラシル,ウラシル,シタラビン,ブロククスウ
リジン,ブスルファン,アクチノマイシン,ブレオマイ
シン,マイトマイシン等の抗悪性腫瘍剤。
【0025】グリベンクラミド,エパルレスタット等の
糖尿病薬。アロプリノール,コルヒチン,ベンズブロマ
ロン等の通風治療薬。フマル酸ケトチフェン,クロモグ
リク酸ナトリウム,アンレキサノクス等の抗アレルギー
剤。クロニジン,アテノロール,ドキサゾシン,ビリブ
ロロール,シラザプリル,リシノプリル,ニルバルニジ
ピン,マニジピン,硝酸イソソルビド,ジルチアゼム,
ニコラレジル,硫酸グアネチジン,塩酸アモスラロー
ル,アラセプリル,塩酸デラプリル,マレイン酸エナラ
プリル等の降圧剤。
【0026】塩酸インデロキサジン,塩酸チアブリド,
塩酸ビフェメラン等の中枢神経系用薬ダントロレンナト
リウム等の骨格筋弛緩剤。塩酸エベリジン,塩酸チザニ
ジン,ブチルスコポラミン,臭化メチルアトロピン等の
鎮痙剤。シンバスタチン,ブラバスタチンナトリウム等
の高脂血症用剤。フマル酸フォルモテロール,硫酸サル
ブタモール,塩酸プロカテロール等の気管支拡張剤。
【0027】塩酸タムスロシン,ブラゾシン等のαアド
レナリン受容体遮断薬、血糖降下剤、経口避妊薬。ロキ
ソプロフェン等の鎮痛抗炎症剤。ドンベリドン,シサプ
リド等の消化管運動改善剤。デプレノン等の抗胃炎,抗
胃潰瘍剤。アルファカルシドール等の骨粗しょう症剤。
クロルマシソン等の前立腺肥大症剤。アンプロキソール
等の去痰剤。オキサトモド,ケトチフェン等のアレルギ
ー性鼻炎剤。アゼラスチン,プロカテロール,テルフェ
ナジン等の喘息薬。又は解熱鎮痛消炎活性,消化性抗潰
瘍活性等を有する動物薬もしくは生殖器官用等各器官用
動物薬等。
【0028】また、本発明は、医薬品に限らず造影剤等
の診断用薬品、健康食品や機能性食品、口臭除去剤や歯
垢染色剤等の口腔用薬剤等、本製剤の特性を活かした様
々な用途に応用できるものであり活性成分の範囲は特に
制限されない。活性成分の配合量は、その性質にもよる
が固形成分全体の90重量%以下が好ましい。一般に、
適用する活性成分は溶解時に不快な味を呈しない成分が
好ましい。不快な味を呈する成分に適用する場合は、適
当な隠蔽処理を施すことが好ましい。さらに、徐放化が
望ましい活性成分は、公知の方法により、活性成分の放
出を制御した粒子となるよう、適当な徐放化処理を施す
ことが好ましい。
【0029】本発明の口腔内溶解型錠剤は、薬効成分を
通常全量に対して90重量%以下、好ましくは80重量
%以下程度含有する。尚、薬効成分の含有量について
は、所望の薬効を発現する量が含有されていればよく、
例えば低用量で有効とされる薬効成分の場合には0.0
01重量%程度であっても本発明の錠剤の有用性を享受
することができるため、薬効成分の下限には特に制限が
ない。又、高用量で有効とされるものについても、通常
の製剤化工程では錠剤の大型化が問題となるところであ
るが、本発明にて製剤化することにより、錠剤全量のほ
とんどが薬効成分であっても口腔内溶解型錠剤に製造す
ることができ、本発明の有用性は極めて大きい。
【0030】本発明に用いられる糖類は、水溶性で薬効
成分に対し悪影響を及ぼさないものであれば特に制限は
なく、例えば、白糖、カップリング・シュガー、フラク
トオリゴ糖、パラチノース、ブドウ糖、麦芽糖、果糖、
乳糖、異性化乳糖(ラクチュロース)、還元乳糖(ラク
チトール)等の糖、ソルビトール、マンニトール、マル
チトール、キシリトール、還元パラチノース等の糖アル
コールが挙げられる。これらの糖類は、単独で、または
2種以上を併用して用いてもよい。
【0031】本発明の錠剤は、さらに崩壊剤、結合剤、
酸味料、発泡剤、人工甘味料、香料、滑沢剤および着色
剤からなる群より選択された1あるいは2以上の成分を
含有してもよい。尚、崩壊剤としては、例えば、コーン
スターチやバレイショデンプンなどデンプン、カルメロ
ースカルシウム等が例示され、結合剤としては、例え
ば、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の合成高
分子、アラビアゴム末、ゼラチン等の天然高分子、プル
ラン等の多糖類及びマルトース、マルチトール、ソルビ
トール等の糖類が挙げられる。
【0032】酸味料としては、例えば、クエン酸、酒石
酸、リンゴ酸等が挙げられ、発泡剤としては、例えば、
重曹等が挙げられる。人工甘味料としては、例えば、サ
ッカリンナトリウム、グリチルリチン二カリウム、アス
パルテーム、ステビア、ソーマチン等が挙げられる。香
料としては、例えば、レモン、レモンライム、オレン
ジ、メントール等が挙げられ、また、滑沢剤としては、
例えば、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エス
テル、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸
等が例示される。着色剤としては、例えば、食用黄色5
号、食用赤色2号、食用青色2号等の食用色素;食用レ
ーキ色素;ベンガラ等が挙げられる。
【0033】本発明の口腔内溶解型錠剤は、多孔質構造
を有している。なお、ここで云う“多孔質構造”とは、
通常空隙率が10〜50%、好ましくは20〜40%の
ものを意味する。このため本発明錠剤は口腔内における
速やかな崩壊性・溶解性を有するとともに適度な錠剤強
度(硬度)を有する。
【0034】次に本発明の錠剤の製造方法について説明
する。まず、薬効成分と糖類、場合によっては添加剤を
混合し、必要な場合には造粒を行う。あるいは薬効成分
と糖類、場合によっては添加剤を別個に造粒した後、こ
れらを混合する。次に粒子状又は粉末状の低融点物質を
配合し、低圧で打錠し形を整える。最後に加温等によ
り、添加した低融点物質を一旦溶融させた後、放冷によ
り再固化する。
【0035】図1は、本発明の錠剤の一実施例におけ
る、低融点物質粒子の溶融前後における錠剤内部の状態
を示す模式図であるが、図中1は糖類あるいは薬効成分
の粒子を表し、2は低融点物質粒子又は粉末を表す。低
融点物質2を溶融する前の段階においては、錠剤中の粒
子は粒子間の隙間を維持した状態で分散している。その
ため、多孔質構造を有しているものの、粒子間が密にな
っている通常の錠剤とは異なり、硬度がなく、極めて崩
壊し易い状態のものである。しかし、低融点物質2を一
旦溶融させてから再固化することにより、低融点物質が
薬効成分と糖類の粒子間に架橋3を形成し、粒子間の接
着に寄与するため、錠剤全体の硬度が高まるのである。
また、低融点物質2が溶融することにより、錠剤の多孔
質性が増大するという効果もある。錠剤が口腔内におい
て速やかな崩壊性、溶解性を有するには、多孔質構造で
あることが好ましいが、本発明の錠剤において多孔質構
造を得るためには、低融点物質を粉末又は粒子状で添加
することは極めて重要である。
【0036】また、本発明の錠剤は低圧で成形されるた
め、打錠障害が生じにくく、添加する薬効成分等の物理
化学的特性、添加量に制限をうけにくいとともに、マス
キング粒子、徐放性粒子にも適用できることも本発明の
特長である。放出制御を施した徐放性粒子を錠剤化する
場合、一般に打錠圧により放出制御機構にダメージが生
じ、溶出速度が促進されることが知られている。そこ
で、例えば多孔性結晶セルロースを用いて打錠する技術
(特開平5−32542号公報)、または、徐放性顆粒
に予め製剤助剤等を層積した技術(特開昭63−398
11号公報)等が知られている。また、前記技術では顆
粒の形態のまま通常の錠剤としたものであり、本発明の
効果の一つである口腔内における速やかな崩壊性、溶解
性を併せ持つことは困難である。しかし、本発明は、低
圧で打錠可能なため上記技術を必要とせずに、徐放性粒
子の溶出速度を変化させない状態で徐放性粒子の錠剤化
が可能である。本発明の錠剤の製造において、薬効成
分、糖類、添加剤等の混合は、一般の製剤の製造におい
て用いられている方法によって行われる。具体的にはV
型混合機(徳寿工作所(株)製)、W型混合機(徳寿工
作所(株)製)、クロスロータリー混合機(明和工業
(株)製)等を用いて行われる。この混合物に低融点物
質を混合する際も同様である。
【0037】打錠においても、錠剤の成型に一般的に使
用される装置が用いられ、例えば、単発式打錠機(菊水
製作所(株)製)、ロータリー式打錠機(畑鉄工所
(株)製)等が用いられる。打錠の際の成形圧力は低圧
で行うことが望ましく、通常、300kg/杵以下、好
ましくは200kg/杵以下である。また、打錠後の錠
剤の硬度は2kg以下である。打錠時において粉体の流
動性が必要な場合には、薬効成分、糖類、添加剤をそれ
ぞれ単独で、あるいは混合物として造粒することがで
き、例えば流動層造粒機(大川原製作所(株)製)、バ
ーチカルミキサー(三英製作所(株)製)、攪拌造粒機
(深江産業(株)製)等を用いて、糖類または水溶性高
分子などの水溶液を結合剤として被覆、造粒を行う。
【0038】また、低融点物質を溶融させる方法として
は加温が一般的であるが、通風乾燥装置(松井製作所
(株)製)等の乾燥装置が用いられる。また、加熱温
度、加熱時間には特に制限は無く、低融点物質が溶融す
る条件であればよいが、例えば、50〜90℃で1分〜
1時間等である。本発明製剤は、製剤取扱い上十分な強
度を有し、通常の錠剤と同様に実用に供しうるものであ
る。ここに、『製剤取扱い上十分な強度』とは、最低限
通常PTP包装に適用可能な強度であり、この強度を有
していればそれ以外の取扱い、例えば配送、携帯等にも
十分耐えうると考えられる。
【0039】PTP包装に適用可能な強度すなわち、通
常のPTP包装のカバーシートから製剤を押し出して取
り出すことが可能な強度のめやすとして、錠剤の縦方向
の硬度が挙げられる。その硬度は錠剤の大きさ、形状に
より異なるが、例えば直径約8.0mmの時1.0kg
以上、直径約10.0mmの時1.5kg以上、直径約
12.0mmの時2.0kg以上が好ましい。本発明製
剤は、いずれの大きさの場合にもPTP包装からの取り
出しに十分耐えうる強度を有するものである。本発明の
『速やかな崩壊性、溶解性』とは、口腔内で水を服用す
ることなしでも、だ液により実用上十分な崩壊性もしく
は溶解性を有することを意味する。ここに実用上十分な
崩壊性または溶解性とは、個人差もあるが、通常口腔内
で5〜120秒程度、好ましくは10〜60秒程度、更
に好ましくは10〜40秒程度で崩壊もしくは溶解する
ことを示すものである。
【0040】本発明製剤の糖を主体とする構造体は、口
腔内で急速にだ液により脆弱化し、次第に崩壊もしくは
溶解するものであるが、更に、口腔内の圧迫すなわち上
アゴと舌による圧力あるいは下による“舐める”動作等
が行われることによって、より短時間で崩壊もしくは溶
解する。
【0041】口腔内の乾いたあるいはだ液の少ない人に
おいては、口中を湿らす程度の水もしくは湯を用いるこ
とにより、本製剤を適用することもできる。また、本製
剤を口腔内で崩壊もしくは溶解した後、または一部崩壊
もしくは溶解した状態で少量の水とともに飲むこともで
きる。このような服用方法においても飲み込みやすさ、
あるいは用いる水の量がわずかですむ等の本発明製剤の
メリットを享受できる。尚、本発明製剤を通常の錠剤と
同様に水とともにそのまま服用しても何らさしつかえは
ない。本発明製剤は、含有する活性成分による制限がな
い限り、患者の好みに応じてあるいは状況に応じてこれ
らの服用方法を選択できるものである。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0043】(試験例)また、本発明の効果を更に詳細
に説明するため、実施例で得られた錠剤について下記要
領で測定した。 (1)硬度試験 錠剤硬度計(シュロイニゲル社製)を用いて測定した。
試験は3乃至10回(n=3乃至10)行い、その平均
値を示す。 (2)口腔内水なし崩壊、溶解試験 健康な成人男子の口腔内に水なしで(水分を含まず)口
腔内に圧縮成型物を含ませ、圧縮成型物が口腔内のだ液
のみで完全に崩壊、溶解するまでの時間を測定した。
【0044】(3)空隙率 錠剤の空隙率を次式により求めた。 V;錠剤の体積 W;錠剤の重量 ρ;錠剤を構成する粉体の比重 試験は、実施例8(3回)、実施例9(4回)、実施例
10(4回)を除き、10回行い、その平均値を示し
た。
【0045】(実施例1)マンニトール(東和化成工業
(株))400gを、マルトース(サンマルトミドリ、
林原商事(株))20gを水180gに溶解したマルト
ース水溶液を用いて、流動層造粒機(大川原製作所
(株)製)にて造粒した。マルトース量10gまではス
プレー圧3kg/cm2 で微粒子コーティングを行い、
その後は、スプレー圧0.5kg/cm2 で造粒を行っ
た。造粒物を乾燥した後、184.8gに対しポリエチ
レングリコール6000(PEG6000:三洋化成
(株))(分子量6000)を15g、ステアリン酸マ
グネシウムを0.2g配合し、ロータリー式打錠機(畑
鉄工所(株)製)にて、1錠300mg、φ10mm、
10mmRの杵を用いて圧力72kg/杵で打錠した。
さらに、得られた錠剤を70℃で1時間、通風乾燥した
後、放冷することにより本発明の錠剤を得た。錠剤の口
腔内での溶解時間は17秒で、硬度は3.3kgであっ
た(硬度試験回数(n=3))。また、この錠剤の空隙
率は37%であった。
【0046】(実施例2)マルトース(サンマルトS、
林原商事(株))184.8gに対し、PEG6000
を15g、ステアリン酸マグネシウムを0.2g配合
し、ロータリー式打錠機を用い、1錠300mg、φ1
0mm、10mmRの杵で圧力103kg/杵にて打錠
した。さらに得られた錠剤を70℃で1時間、通風乾燥
した後放冷することにより本発明の錠剤を得た。錠剤の
口腔内での溶解時間は20秒で、硬度は3.5kgであ
った(硬度試験回数(n=3))。また、この錠剤の空
隙率は33%であった。
【0047】(実施例3)乳糖(ダイラクトース、フロ
イント産業(株))184.8gに、PEG6000を
15g、ステアリン酸マグネシウムを0.2g配合し、
ロータリー式打錠機を用い、1錠300mg、φ10m
m、10mmRの杵で圧力112kg/杵にて打錠し
た。さらに得られた錠剤を70℃で1時間、通風乾燥し
た後放冷することにより本発明の錠剤を得た。錠剤の口
腔内での溶解時間は17秒で、硬度は4.1kgであっ
た(硬度試験回数(n=3))。また、この錠剤の空隙
率は32%であった。
【0048】(実施例4)乳糖388gを、ヒドロキシ
プロピルセルロース(HPC―SL、日本曹達)12g
を水118gに溶解したHPC水溶液を用いて、流動層
造粒機にて造粒した。造粒物を乾燥した後、184.8
gに対しPEG6000を15g、ステアリン酸マグネ
シウムを0.2g配合し、ロータリー式打錠機にて、1
錠300mg、φ10mm、10mmRの杵を用いて圧
力62kg/杵で打錠した。さらに、得られた錠剤を7
0℃で1時間、通風乾燥した後放冷することにより本発
明の錠剤を得た。錠剤の口腔内での溶解時間は20秒
で、硬度は3.0kgであった(硬度試験回数(n=
3))。また、この錠剤の空隙率は38%であった。
【0049】(実施例5)マンニトール800gに対
し、水65gを用い、バーチカル造粒機で造粒した。造
粒物を乾燥した後、184.8gに対しPEG6000
を15g、ステアリン酸マグネシウムを0.2g配合
し、ロータリー式打錠機にて、1錠300mg、φ10
mm、10mmRの杵を用いて圧力195kg/杵で打
錠した。さらに、得られた錠剤を70℃で1時間、通風
乾燥した後放冷することにより本発明の錠剤を得た。錠
剤の口腔内での溶解時間は22秒で、硬度は3.9kg
であった(硬度試験回数(n=3))。また、この錠剤
の空隙率は23%であった。
【0050】(実施例6)マンニトール500gを、マ
ルトース(サンマルトミドリ、林原商事(株))24.
3gを水218.7gに溶解したマルトース水溶液を用
いて、流動層造粒機にて造粒した。マルトース量10g
まではスプレー圧3kg/cm2 で微粒子コーティング
を行った。このコート品485.8gにファモチジン1
7.6g、アスパルテーム5.2g、リンゴ酸10.5
gを混合後、先のマルトース水溶液を用い、流動層造粒
機にてスプレー圧0.5kg/cm2 で造粒を行った。
造粒物を乾燥した後、150gに対しPEG6000を
11.3g、ステアリン酸マグネシウムを0.16g配
合し、ロータリー式打錠機にて、1錠318mg、φ1
0mm、10mmRの杵で打錠した。さらに、得られた
錠剤を70℃で1時間、通風乾燥した後放冷することに
より本発明の錠剤を得た。錠剤の口腔内での溶解時間は
20秒で、硬度は6.0kgであった(硬度試験回数
(n=3))。また、この錠剤の空隙率は40%であっ
た。
【0051】(実施例7)マンニトール396.9gお
よびグリベンクラミド3.5gの混合物を、マルトース
21gを水189gに溶解したマルトース水溶液を用い
て、流動層造粒機にて造粒した。マルトース量8gまで
はスプレー圧3kg/cm2 で微粒子コーティングを行
い、その後は、スプレー圧0.6kg/cm2 で造粒を
行った。造粒物を乾燥した後、149.8gに対しPE
G6000を7.5g、ステアリン酸マグネシウムを
0.15g配合し、ロータリー式打錠機にて、1錠31
3mg、φ10mm、10mmRの杵を用いて圧力86
kg/杵で打錠した。さらに、得られた錠剤を80℃で
10分間、通風乾燥した後放冷することにより本発明の
錠剤を得た。錠剤の口腔内での溶解時間は30秒で、硬
度は4.5kgであった(硬度試験回数(n=1
0))。また、この錠剤の空隙率は38%であった。
【0052】(実施例8)マルトース(サンマルトS、
林原商事(株))179.8gに対し、PEG6000
を20g、ステアリン酸マグネシウムを0.2g配合
し、ロータリー式打錠機を用い、1錠300mg、φ1
0mm、10mmRの杵で圧力111kg/杵にて打錠
した。さらに得られた錠剤を70℃で1時間、通風乾燥
した後放冷することにより本発明の錠剤を得た。錠剤の
口腔内での溶解時間は20秒で、硬度は3.8kgであ
った(硬度試験回数(n=3))。また、この錠剤の空
隙率は37%であった。
【0053】(実施例9)ブドウ糖(日本食品加工
(株))178gに対し、PEG6000を20g、シ
ュガーエステル(三菱化成食品(株)製)を2g配合
し、ロータリー式打錠機を用い、1錠300mg、φ1
0mm、10mmRの杵で圧力157kg/杵にて打錠
した。さらに得られた錠剤を70℃で1時間、通風乾燥
した後放冷することにより本発明の錠剤を得た。錠剤の
口腔内での溶解時間は32秒で、硬度は3.8kgであ
った(硬度試験回数(n=3))。また、この錠剤の空
隙率は35%であった。
【0054】(実施例10)マンニトール400gを、
マルトース(サンマルトミドリ、林原商事(株))20
gを水180gに溶解したマルトース水溶液を用いて、
流動層造粒機にて造粒した。マルトース量10gまでは
スプレー圧3kg/cm2 で微粒子コーティングを行
い、その後は、スプレー圧0.5kg/cm2 で造粒を
行った。造粒物を乾燥した後、造粒品18gに対し、ア
セトアミノフェン(吉富製薬(株))12g,PEG6
000を1.5g混合し、オイルプレス機にて1錠30
0mg、φ10mm,10mmRの杵を用いて打錠し
た。この時の錠剤硬度は Schleuniger錠剤硬度計にて0
kgを示した。さらに得られた錠剤を80℃で15分
間、通風乾燥後放冷することにより本発明の錠剤を得
た。錠剤の口腔内での溶解時間は15秒で、硬度は5.
7kgであった(硬度試験回数(n=3))。また、こ
の錠剤の空隙率は33%であった。
【0055】(実施例11)マンニトール8kgに対し
て、マルトース水溶液を用い、流動層造粒機(大川原製
作所(株)、FLO-5)で造粒した。この時、マルトース
量0.2kgまでは10%マルトース水溶液を用いて、
スプレー圧2.5kg/cm2で微粒子コーティングを
行い、その後、マルトース量0.4kgの20%マルト
ース水溶液を用いて、スプレー圧1.5kg/cm2
造粒を行った。このマンニトールの造粒物190gにポ
リエチレングリコール4000(PEG4000)(分
子量4000)(日本油脂(株))を10g、ステアリ
ン酸マグネシウム0.2gを混合し、ロータリー式打錠
機を用い、1錠300mg、φ10mm、10mmRの
杵で76kg/杵で打錠した。さらに得られた錠剤を8
0℃で10分間、通風乾燥後放冷することにより本発明
の錠剤を得た。錠剤の口腔内での溶解時間は20秒で、
硬度は4.0kgであった(硬度試験回数(n=
3))。また、この錠剤の空隙率は、35%であった。
【0056】(実施例12)マンニトール8kgに対し
て、マルトース水溶液を用い、流動層造粒機(大川原製
作所(株)、FLO-5)で造粒した。この時、マルトース
量0.2kgまでは10%マルトース水溶液を用いて、
スプレー圧2.5kg/cm2 で微粒子コーティングを
行い、その後、マルトース量0.2kgの10%マルト
ース水溶液を用いて、スプレー圧1.5kg/cm2
造粒を行った。別に、フレーク状のPEG20000
(日本油脂(株))150gをメタノール850g、水
100gに溶解し、スプレードライを行い、粉末状のポ
リエチレングリコール20000(PEG20000)
(分子量20000)を調製した。次いで、先の造粒物
237.25gに対し、粉末状にしたPEG20000
を12.5g、ステアリン酸マグネシウム0.25gを
混合し、ロータリー式打錠機を用い、1錠300mg、
φ10mm、10mmRの杵にて圧力80kg/杵で打
錠した。さらに得られた錠剤を80℃で10分間、通風
乾燥後放冷することにより本発明の錠剤を得た。錠剤の
口腔内での溶解時間は20秒で、硬度は4.3kgであ
った(硬度試験回数(n=3))。また、この錠剤の空
隙率は、38%であった。
【0057】(実施例13)実施例11で調製したマン
ニトールの造粒品160gにPEG6000(日本油脂
(株))を40g、ステアリン酸マグネシウム0.2g
を混合し、ロータリー式打錠機を用い、1錠300m
g、φ10mm、10mmRの杵にて圧力128kg/
杵で打錠した。さらに得られた錠剤を80℃で10分
間、通風乾燥後放冷することにより本発明の錠剤を得
た。錠剤の口腔内での溶解時間は25秒で、硬度は6.
2kgであった(硬度試験回数(n=3))。また、こ
の錠剤の空隙率は35%であった。
【0058】(実施例14)アセトアミノフェン225
g、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学
(株)、TC−5E)22.5gをメタノール・水
(4:1、w/w)混液に溶解させた。流動層造粒機中
にて、このアセトアミノフェン溶液をセルフィア102
(旭化成(株))450gに対しコーティングを行い細
粒を得た。さらに、薬物放出を制御するために、エチル
セルロースを97.2g、TC−5Eを20.7g溶解
させたメタノール・塩化メチレン(4:1、w/w)混
液を、この細粒575gに対しコーティングを行い、徐
放性細粒を得た。次に得られたアセトアミノフェンを含
む徐放性細粒60gに対し、実施例11で調製したマン
ニトールの遺粒品を224.7g、PEG6000を1
5g、ステアリン酸マグネシウムを0.3g混合し、ロ
ータリー式打錠機を用い、1錠300mg、φ10m
m、10mmRの杵にて圧力43kg/杵で打錠した。
さらに得られた錠剤を80℃で10分間、通風乾燥後放
冷することにより本発明の錠剤を得た。錠剤の口腔内で
の溶解時間は15秒で、硬度は2.2kgであった(硬
度試験回数(n=5))。また、この錠剤の空隙率は、
38%であった。
【0059】(実施例15)アセトアミノフェン600
gに対し、マルトース30gを溶解させた30%水溶液
を用い、バーチカルミキサー(三英製作所(株))にて
造粒を行った。得られたアセトアミノフェン造粒品25
2gに対し、実施例11で調製したマンニトールの造粒
品を25.2g、PEG6000を22.5g、ステア
リン酸マグネシウムを0.75g混合し、ロータリー式
打錠機を用い、1錠300mg、φ10mm、10mm
Rの杵にて圧力76kg/杵で打錠した。さらに得られ
た錠剤を80℃で20分間、通風乾燥後放冷することに
より本発明の錠剤を得た。錠剤の口腔内での溶解時間は
15秒で、硬度は2.2kgであった(硬度試験回数
(n=4))。また、この錠剤の空隙率は、30%であ
った。
【0060】(実施例16)実施例11で調製したマン
ニトールの造粒品284.7g、ステアリン酸(川研フ
ァインケミカル(株))15g、ステアリン酸マグネシ
ウム0.3gを混合し、ロータリー式打錠機を用い、1
錠300mg、φ10mm、10mmRの杵で打錠し
た。打錠後の錠剤硬度はシュロイニゲル社製錠剤硬度計
にて1.4kgを示した。さらに得られた錠剤を80℃
で15分間、通風乾燥後放冷することにより本発明の錠
剤を得た。錠剤の口腔内での溶解時間は20秒で、硬度
は3.6kgであった(硬度試験回数(n=5))。ま
た、この錠剤の空隙率は、37%であった。
【0061】(実施例17)実施例11で調製したマン
ニトールの造粒品229.75g、ショ糖脂肪酸エステ
ル(シュガーエステルS770、三菱化成食品(株))
20g、ステアリン酸マグネシウム0.25gを混合
し、ロータリー式打錠機を用い、1錠300mg、φ1
0mm、10mmRの杵で打錠した(打錠圧130kg
/杵)。さらに得られた錠剤を80℃で10分間、通風
乾燥した後、放冷することにより本発明の錠剤を得た。
この錠剤の口腔内での溶解時間は20秒で、硬度は3.
5kg(硬度試験回数(n=5))であった。また、こ
の錠剤の空隙率は28%であった。
【0062】(実施例18)実施例11で調製したマン
ニトールの造粒品237.25g、粗砕したポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレングリコール(プルロニッ
クF68、旭電化工業(株))12.5g、ステアリン
酸マグネシウム0.25gを混合し、ロータリー式打錠
機を用い、1錠300mg、φ10mm、10mmRの
杵で打錠した(打錠圧122kg/杵)。さらに得られ
た錠剤を60℃で15分間、通風乾燥した後、放冷する
ことにより本発明の錠剤を得た。この錠剤の口腔内での
溶解時間は15秒で、硬度は3.0kg(硬度試験回数
(n=5))であった。また、この錠剤の空隙率は、3
1%であった。
【0063】(実施例19)実施例11で調製したマン
ニトールの造粒品244.75g、硬化ナタネ油(ラブ
リワックス103、川研ファインケミカル(株))5
g、ステアリン酸マグネシウム0.25gを混合し、ロ
ータリー式打錠機を用い、1錠300mg、φ10m
m、10mmRの杵で打錠した(打錠圧103kg/
杵)。さらに得られた錠剤を80℃で15分間、通風乾
燥した後、放冷することにより本発明の錠剤を得た。こ
の錠剤の口腔内での溶解時間は35秒で、硬度は3.3
kg(硬度試験回数(n=5))であった。また、この
錠剤の空隙率は、32%であった。
【0064】
【発明の効果】本発明の口腔内溶解型錠剤は、口腔内に
おいて速やかな崩壊性、溶解性を示すとともに、従来か
ら薬剤の製造に用いられている設備を用いて製造が可能
であり、また低圧で打圧を行っても適度な硬度を有する
ため、打錠障害を回避することができるとともに、マス
キング粒子、徐放性粒子に対しても適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の錠剤の一実施例における、低融点物質
の粉末又は粒子の溶融前後における錠剤内部の状態を示
す模式図である。
【符号の説明】
1・・・糖類あるいは薬効成分の粒子、2・・・低融点物質の
粉末又は粒子、3・・・低融点物質による架橋

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬効成分、糖類および低融点物質を含有す
    る口腔内溶解型錠剤であり、かつ該低融点物質が前記薬
    効成分および前記糖類との間に粒子間架橋を形成して成
    る多孔質構造を有することを特徴とする口腔内溶解型錠
    剤。
  2. 【請求項2】低融点物質が、薬学的に許容される添加物
    であり、かつ融点が40℃以上である請求項1記載の口
    腔内溶解型錠剤。
  3. 【請求項3】低融点物質が、ワックス類、界面活性剤及
    びポリエチレングリコールから選ばれる1種または2種
    以上から成る請求項1〜2記載の口腔内溶解型錠剤。
  4. 【請求項4】低融点物質が、全量に対し0.5〜25重
    量%含有される請求項1記載の口腔内溶解型錠剤。
  5. 【請求項5】空隙率が、10〜50%である多孔質構造
    を有する請求項1記載の口腔内溶解型錠剤。
  6. 【請求項6】薬効成分が、全量に対し0.001〜90
    重量%含有される請求項1記載の口腔内溶解型錠剤。
  7. 【請求項7】さらに崩壊剤、結合剤、酸味料、発泡剤、
    人工甘味料、香料、滑沢剤および着色剤からなる群より
    選択された1種あるいは2種以上の成分を含有する請求
    項1〜6のいずれかに記載の口腔内溶解型錠剤。
  8. 【請求項8】薬効成分、糖類および低融点物質を混合
    し、この混合物を低圧で打錠し、得られた錠剤を該低融
    点物質が溶融する温度に加温し、その後放冷することに
    より多孔質構造を形成させることを特徴とする口腔内溶
    解型錠剤の製造方法。
  9. 【請求項9】該低融点物質を粉末又は粒子状態で添加す
    る請求項8記載の口腔内溶解型錠剤の製造方法。
  10. 【請求項10】300kg/杵以下の低圧で打錠する請
    求項8記載の口腔内溶解型錠剤の製造方法。
  11. 【請求項11】さらに崩壊剤、結合剤、酸味料、発泡
    剤、人工甘味料、香料、滑沢剤及び着色剤からなる群よ
    り選択された1種または2種以上の成分を混合する請求
    項8〜10のいずれかに記載の口腔内溶解型錠剤の製造
    方法。
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