JPH11277212A - 半溶融もしくは半凝固用金型 - Google Patents
半溶融もしくは半凝固用金型Info
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- JPH11277212A JPH11277212A JP8458198A JP8458198A JPH11277212A JP H11277212 A JPH11277212 A JP H11277212A JP 8458198 A JP8458198 A JP 8458198A JP 8458198 A JP8458198 A JP 8458198A JP H11277212 A JPH11277212 A JP H11277212A
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Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 良品質の製品を得るために金型の温度管理が
重要である半溶融もしくは半凝固成形において、金型温
度の制御性に優れた金型構造を提案する。 【解決手段】 入れ子型とそれを保持する主型との接触
面に凹部を形成し、この凹部に連通する給排気用エア通
路を配設すると共に、給気用エア通路に加熱用エア通路
と冷却用エア通路を併設し且つ個々のエア通路にエアバ
ルブを設けることにより、入れ子型と主型の間での断熱
性及び入れ子型の加熱効果、冷却効果を付加する。
重要である半溶融もしくは半凝固成形において、金型温
度の制御性に優れた金型構造を提案する。 【解決手段】 入れ子型とそれを保持する主型との接触
面に凹部を形成し、この凹部に連通する給排気用エア通
路を配設すると共に、給気用エア通路に加熱用エア通路
と冷却用エア通路を併設し且つ個々のエア通路にエアバ
ルブを設けることにより、入れ子型と主型の間での断熱
性及び入れ子型の加熱効果、冷却効果を付加する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素材金属を液相線
以下から凝固線以上の温度において金型内のキャビティ
部に加圧充填し成形品を得る、いわゆる半溶融もしくは
半凝固成形に使用する成型金型の金型構造の改良に関す
るものである。
以下から凝固線以上の温度において金型内のキャビティ
部に加圧充填し成形品を得る、いわゆる半溶融もしくは
半凝固成形に使用する成型金型の金型構造の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半溶融もしくは半凝固成形法は、従来の
鋳造法に比べ鋳造欠陥や偏析が少なく、金属組織が均一
で、金型寿命が長いことや成形サイクルが短いなど利点
があり、最近注目されている成形技術である。この半溶
融もしくは半凝固成形法にて欠陥の無い良好な品質の製
品を得るためには金型の温度管理が重要な点の一つであ
る。成形前に金型をバーナ等で予め所定温度に予熱して
おいて成形を開始するが、予熱は主に金型内の製品キャ
ビティ部を有する入れ子型に対して行われる。この時入
れ子型に与えられた熱量は主型との接触面より主型へと
伝達されてしまい、入れ子型の予熱を短時間で行うこと
がむずかしい。また連続して成形を行う場合に金型が金
型温度管理範囲から外れると鋳造欠陥等不具合が生じ
る。すなわち、金型温度が高すぎると金型から製品を取
り出す際に発生する離型力により、変形や割れ等の問題
が発生する。また、金型温度が低すぎると素材合金の温
度が液相線以下であるため、一般的な溶融合金のダイカ
ストに比べ加圧充填時の素材金属の流動性が悪く、製品
キャビティ部への充填不良が発生する。
鋳造法に比べ鋳造欠陥や偏析が少なく、金属組織が均一
で、金型寿命が長いことや成形サイクルが短いなど利点
があり、最近注目されている成形技術である。この半溶
融もしくは半凝固成形法にて欠陥の無い良好な品質の製
品を得るためには金型の温度管理が重要な点の一つであ
る。成形前に金型をバーナ等で予め所定温度に予熱して
おいて成形を開始するが、予熱は主に金型内の製品キャ
ビティ部を有する入れ子型に対して行われる。この時入
れ子型に与えられた熱量は主型との接触面より主型へと
伝達されてしまい、入れ子型の予熱を短時間で行うこと
がむずかしい。また連続して成形を行う場合に金型が金
型温度管理範囲から外れると鋳造欠陥等不具合が生じ
る。すなわち、金型温度が高すぎると金型から製品を取
り出す際に発生する離型力により、変形や割れ等の問題
が発生する。また、金型温度が低すぎると素材合金の温
度が液相線以下であるため、一般的な溶融合金のダイカ
ストに比べ加圧充填時の素材金属の流動性が悪く、製品
キャビティ部への充填不良が発生する。
【0003】これらを解決する手段として例えば特開平
6−304736に、入れ子型底面と主型との間に断熱
材及びスペーサを配置した金型構造が提案されている。
しかしながら、この金型構造は金型内に断熱材及びスペ
ーサを配置するため構造的に複雑となり組み立て等の段
取り性に問題があり且つ冷却効果を持ち合わせておらず
半溶融もしくは半凝固用金型として金型温度の制御性が
不十分であった。
6−304736に、入れ子型底面と主型との間に断熱
材及びスペーサを配置した金型構造が提案されている。
しかしながら、この金型構造は金型内に断熱材及びスペ
ーサを配置するため構造的に複雑となり組み立て等の段
取り性に問題があり且つ冷却効果を持ち合わせておらず
半溶融もしくは半凝固用金型として金型温度の制御性が
不十分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金型の温度
管理が重要な半溶融もしくは半凝固成形用金型におい
て、良品質の製品を安定して得るために、簡易な金型構
造で且つ金型温度を効果的に制御する金型構造を提案す
るものである。
管理が重要な半溶融もしくは半凝固成形用金型におい
て、良品質の製品を安定して得るために、簡易な金型構
造で且つ金型温度を効果的に制御する金型構造を提案す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、製品キャビテ
ィ部を有する入れ子型とそれを保持する主型からなる半
溶融もしくは半凝固成形用金型において、入れ子型と主
型との接触空間面積を大きくするために凹部を設け、外
部からの温度制御用に凹部に連通する給排気用エア通路
を設けると共に給気側エア通路に冷却用エア通路と加熱
用エア通路を併設し加熱と冷却を可能にした。且つ前記
給排気用エア通路の個々にエアバルブを設けることによ
り、入れ子型と主型の間での断熱性と共に入れ子型に加
熱及び冷却効果を付加したことを特徴とする。
ィ部を有する入れ子型とそれを保持する主型からなる半
溶融もしくは半凝固成形用金型において、入れ子型と主
型との接触空間面積を大きくするために凹部を設け、外
部からの温度制御用に凹部に連通する給排気用エア通路
を設けると共に給気側エア通路に冷却用エア通路と加熱
用エア通路を併設し加熱と冷却を可能にした。且つ前記
給排気用エア通路の個々にエアバルブを設けることによ
り、入れ子型と主型の間での断熱性と共に入れ子型に加
熱及び冷却効果を付加したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施例に従いこの発
明を説明する。図1,図3、図4において、1は半溶融
もしくは半凝固成形に用いる金型、2及び3はその製品
キャビティ部を有する入れ子型、4及び5は入れ子型を
保持する主型、6は製品キャビティ部であり、7は入れ
子型と主型との接触面に設けた凹部である。また、8は
前記凹部7に連通するように設けられた給気用エア配管
で、8aの加熱用エア通路と8bの冷却用エア通路を併
設して持ち合わせており、9は排気用エア配管である。
また、個々のエア配管には10a,10b,10cで示
すエアバルブが設けられている。ここで凹部7は図1に
示す加工性を考慮し入れ子型2,3へ加工を施し形成し
た。図3のように主型4,5側に形成してもよく、入れ
子型2,3及び主型4,5に分割形成してもよいことは
勿論である。凹部7は素材金属充填時の成形圧力による
入れ子型2,3の変形による鋳バリ発生を防止し且つ熱
交換を効果的に行うために入れ子型2,3の底面に網目
状に形成し、入れ子型側面の凹部は成形圧力の影響をほ
とんど受けないことから、主型との位置合せとして金型
見切り面部を残し全周に凹部7を形成した。ここで、凹
部7は給気エア配管8から排気エア配管9へ連続的に形
成することは勿論であり且つ凹部7の形成形状は網目状
に限らず入れ子型2,3の変形による鋳バリが発生しな
い範囲で任意な形状に形成可能で有る。
明を説明する。図1,図3、図4において、1は半溶融
もしくは半凝固成形に用いる金型、2及び3はその製品
キャビティ部を有する入れ子型、4及び5は入れ子型を
保持する主型、6は製品キャビティ部であり、7は入れ
子型と主型との接触面に設けた凹部である。また、8は
前記凹部7に連通するように設けられた給気用エア配管
で、8aの加熱用エア通路と8bの冷却用エア通路を併
設して持ち合わせており、9は排気用エア配管である。
また、個々のエア配管には10a,10b,10cで示
すエアバルブが設けられている。ここで凹部7は図1に
示す加工性を考慮し入れ子型2,3へ加工を施し形成し
た。図3のように主型4,5側に形成してもよく、入れ
子型2,3及び主型4,5に分割形成してもよいことは
勿論である。凹部7は素材金属充填時の成形圧力による
入れ子型2,3の変形による鋳バリ発生を防止し且つ熱
交換を効果的に行うために入れ子型2,3の底面に網目
状に形成し、入れ子型側面の凹部は成形圧力の影響をほ
とんど受けないことから、主型との位置合せとして金型
見切り面部を残し全周に凹部7を形成した。ここで、凹
部7は給気エア配管8から排気エア配管9へ連続的に形
成することは勿論であり且つ凹部7の形成形状は網目状
に限らず入れ子型2,3の変形による鋳バリが発生しな
い範囲で任意な形状に形成可能で有る。
【0007】(実施例1)次に上記図1に示す本発明の
金型と、図2に示す一般的な従来金型を用い半凝固のA
l合金の成形を行った結果について示す。
金型と、図2に示す一般的な従来金型を用い半凝固のA
l合金の成形を行った結果について示す。
【0008】成形はダイカストマシンを用い、素材金属
としてAl−7%Si合金を固相率30%の半凝固状態
で、射出圧力100MPa,射出速度1.0m/sで長さ:150mm,
幅:150mm,厚さ:5mmの板状の製品を繰り返し成形し
た。
としてAl−7%Si合金を固相率30%の半凝固状態
で、射出圧力100MPa,射出速度1.0m/sで長さ:150mm,
幅:150mm,厚さ:5mmの板状の製品を繰り返し成形し
た。
【0009】まず、予熱結果について示す。金型の予熱
は図1に示す本発明金型、図2に示す従来金型共に、図
示しないオイル加熱装置により入れ子型に設けられた図
示しないオイル加熱通路に加熱されたオイルを循環し行
った。この時図1に示す本発明金型では給排気エア通路
8及び9に取り付けられたエアバルブ10a,10b,
10cは全て閉じた状態とし、入れ子型2,3とそれに
対応する主型4,5の接触面に形成した凹部7に断熱効
果を持たせることとした。この結果、上記図1に示した
本発明金型では図2に示す金型に比較し金型温度を管理
温度に予熱する時間を約20%短縮することができた。こ
こで、予熱時にエアバルブ10a,10c、10bを閉
とし、給入エア通路8より加熱エアを凹部7に流入する
ことにより更に予熱時間を短縮できる。
は図1に示す本発明金型、図2に示す従来金型共に、図
示しないオイル加熱装置により入れ子型に設けられた図
示しないオイル加熱通路に加熱されたオイルを循環し行
った。この時図1に示す本発明金型では給排気エア通路
8及び9に取り付けられたエアバルブ10a,10b,
10cは全て閉じた状態とし、入れ子型2,3とそれに
対応する主型4,5の接触面に形成した凹部7に断熱効
果を持たせることとした。この結果、上記図1に示した
本発明金型では図2に示す金型に比較し金型温度を管理
温度に予熱する時間を約20%短縮することができた。こ
こで、予熱時にエアバルブ10a,10c、10bを閉
とし、給入エア通路8より加熱エアを凹部7に流入する
ことにより更に予熱時間を短縮できる。
【0010】次に予熱完了後、製品を繰り返し成形した
結果について示す。図1に示した本発明金型では、この
時も給排気用エア通路8及び9に取り付けられたエアバ
ルブ10a,10b,10cは全て閉とし、凹部7に断
熱効果を持たせた状態で成形を行った。この結果、前記
図2に示す従来金型による成形では連続成形時において
金型温度が徐々に低下し金型温度管理範囲の下限値を下
回り、製品キャビティ部6への充填不良が発生し、安定
して高品質の製品を得ることができなかった。しかしな
がら、図1に示す本発明金型による成形では、断熱効果
により連続成形時の金型温度の低下を抑え、金型温度を
管理温度範囲内に維持し安定して良品質の製品を成形す
ることができた。
結果について示す。図1に示した本発明金型では、この
時も給排気用エア通路8及び9に取り付けられたエアバ
ルブ10a,10b,10cは全て閉とし、凹部7に断
熱効果を持たせた状態で成形を行った。この結果、前記
図2に示す従来金型による成形では連続成形時において
金型温度が徐々に低下し金型温度管理範囲の下限値を下
回り、製品キャビティ部6への充填不良が発生し、安定
して高品質の製品を得ることができなかった。しかしな
がら、図1に示す本発明金型による成形では、断熱効果
により連続成形時の金型温度の低下を抑え、金型温度を
管理温度範囲内に維持し安定して良品質の製品を成形す
ることができた。
【0011】(実施例2)次に入れ子型を交換し、長
さ:150mm,幅:150mm,厚さ:15mmの板状の製品を繰り
返し成形した。予熱結果は前記結果と同様であったので
予熱完了後の連続成形を行った結果について示す。この
結果は、図2に示す従来金型による成形では予熱完了後
連続成形時において製品肉厚が大きいことから製品キャ
ビティ部6への素材合金充填量が多く、金型内での放出
熱量が増加し金型温度が徐々に上昇したため、製品取り
出し時に変形が生じ安定して良品質の製品を成形するこ
とができなかった。しかしながら、図1に示す本発明金
型による成形では、エアバルブ10b,10cを開、1
0aを閉とし凹部7に冷却エア通路8bより冷却用のエ
アを流入することにより、連続成形時の金型温度の上昇
を抑え、金型温度を管理温度範囲内に維持し、安定して
良品質の製品を成形することができた。
さ:150mm,幅:150mm,厚さ:15mmの板状の製品を繰り
返し成形した。予熱結果は前記結果と同様であったので
予熱完了後の連続成形を行った結果について示す。この
結果は、図2に示す従来金型による成形では予熱完了後
連続成形時において製品肉厚が大きいことから製品キャ
ビティ部6への素材合金充填量が多く、金型内での放出
熱量が増加し金型温度が徐々に上昇したため、製品取り
出し時に変形が生じ安定して良品質の製品を成形するこ
とができなかった。しかしながら、図1に示す本発明金
型による成形では、エアバルブ10b,10cを開、1
0aを閉とし凹部7に冷却エア通路8bより冷却用のエ
アを流入することにより、連続成形時の金型温度の上昇
を抑え、金型温度を管理温度範囲内に維持し、安定して
良品質の製品を成形することができた。
【0012】次に入れ子型を交換し、長さ:150mm,
幅:150mm,厚さ:3mmの板状の製品を繰り返し成形し
た。前記同様、予熱完了後の繰り返し成形の結果につい
てのみ示す。図2に示す従来金型による成形では予熱完
了後の連続成形時において製品肉厚が小さいことから製
品キャビティ部6への素材金属充填量が少なく、金型内
での素材合金からの放出熱量が減少し金型温度が徐々に
低下したため、キャビティ部への半凝固合金の充填が不
十分となり安定して良品質の製品を成形することができ
なかった。しかしながら、図1に示す本発明金型による
成形では、エアバルブ10a,10cを開、10bを閉
とし凹部7に加熱エア通路8aより加熱用のエアを流入
することにより、連続成形時の金型温度の低下を抑え、
金型温度を管理温度範囲内に維持し、安定して良品質の
製品を成形することができた。
幅:150mm,厚さ:3mmの板状の製品を繰り返し成形し
た。前記同様、予熱完了後の繰り返し成形の結果につい
てのみ示す。図2に示す従来金型による成形では予熱完
了後の連続成形時において製品肉厚が小さいことから製
品キャビティ部6への素材金属充填量が少なく、金型内
での素材合金からの放出熱量が減少し金型温度が徐々に
低下したため、キャビティ部への半凝固合金の充填が不
十分となり安定して良品質の製品を成形することができ
なかった。しかしながら、図1に示す本発明金型による
成形では、エアバルブ10a,10cを開、10bを閉
とし凹部7に加熱エア通路8aより加熱用のエアを流入
することにより、連続成形時の金型温度の低下を抑え、
金型温度を管理温度範囲内に維持し、安定して良品質の
製品を成形することができた。
【0013】以上の結果から、素材合金充填量の差によ
り入れ子型に与えられる熱量に差が生じるため、安定し
て良品質の製品を得るためには入れ子型の熱収支を制御
することが必要で有ることが分かる。また、本発明金型
によれば入れ子型と主型との間に形成した凹部に断熱効
果を与えることが可能で且つ凹部に連通するエア通路よ
り流入するエアの温度及び流量をコントロールすること
により入れ子型の熱収支を効率よく制御することが可能
であることが分かる。
り入れ子型に与えられる熱量に差が生じるため、安定し
て良品質の製品を得るためには入れ子型の熱収支を制御
することが必要で有ることが分かる。また、本発明金型
によれば入れ子型と主型との間に形成した凹部に断熱効
果を与えることが可能で且つ凹部に連通するエア通路よ
り流入するエアの温度及び流量をコントロールすること
により入れ子型の熱収支を効率よく制御することが可能
であることが分かる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、製品キャビティ部を有する入
れ子型とそれを保持する主型との接触面に凹部を形成
し、この凹部に連通する給排気用エア通路を配設すると
共に、給気用エア通路に加熱用エア通路と冷却用エア通
路を併設し且つ個々のエア通路にエアバルブを設けた金
型温度の制御性に優れた金型であって、本発明金型を用
いることにより、入れ子型と主型の間での断熱性及び入
れ子型の加熱効果、冷却効果を付加することにより金型
温度を目標温度に維持し、短時間での予熱完了を可能と
し安定して良品質の製品を成形することができる。
れ子型とそれを保持する主型との接触面に凹部を形成
し、この凹部に連通する給排気用エア通路を配設すると
共に、給気用エア通路に加熱用エア通路と冷却用エア通
路を併設し且つ個々のエア通路にエアバルブを設けた金
型温度の制御性に優れた金型であって、本発明金型を用
いることにより、入れ子型と主型の間での断熱性及び入
れ子型の加熱効果、冷却効果を付加することにより金型
温度を目標温度に維持し、短時間での予熱完了を可能と
し安定して良品質の製品を成形することができる。
【図1】本発明に適合する入れ子型と主型の接触面に凹
部を有する金型断面図(a)と入れ子型の底面方向矢視
図(b)である。
部を有する金型断面図(a)と入れ子型の底面方向矢視
図(b)である。
【図2】本発明金型の効果を確認するために比較として
使用した一般の従来金型断面図である。
使用した一般の従来金型断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す金型断面図(a)と
主型彫り込み部底面図(b)である。
主型彫り込み部底面図(b)である。
【図4】本発明の他の実施例を示す金型断面図(a)と
入れ子型底面方向矢視図(b)と主型彫り込み部底面図
(c)である。
入れ子型底面方向矢視図(b)と主型彫り込み部底面図
(c)である。
1 金型、2 入れ子型(固定側)、3 主型(固定
側)、4 入れ子型(固定側)、5 主型(固定側)、
6 製品キャビティ部、7 凹部、8 エア給気通路、
8a 加熱エア排気通路、8b 冷却エア給気通路、9
エア排気通路、10a,10b,10c エアバルブ
側)、4 入れ子型(固定側)、5 主型(固定側)、
6 製品キャビティ部、7 凹部、8 エア給気通路、
8a 加熱エア排気通路、8b 冷却エア給気通路、9
エア排気通路、10a,10b,10c エアバルブ
Claims (4)
- 【請求項1】 製品キャビティを有する入れ子型と、こ
れを保持する主型からなり、前記入れ子型と主型との接
触面に凹部を形成したことを特徴とする半溶融もしくは
半凝固用金型。 - 【請求項2】 請求項1の凹部に連通する給排気用エア
通路を配設したことを特徴とする半溶融もしくは半凝固
用金型。 - 【請求項3】 請求項2に記載の給気用エア通路に加熱
用エア通路と冷却用エア通路を併設したことを特徴とす
る半溶融もしくは半凝固用金型。 - 【請求項4】 請求項2又は3に記載の給排気用エア通
路の個々にエアバルブを設けたことを特徴とする半溶融
もしくは半凝固用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8458198A JPH11277212A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 半溶融もしくは半凝固用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8458198A JPH11277212A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 半溶融もしくは半凝固用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11277212A true JPH11277212A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13834652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8458198A Pending JPH11277212A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 半溶融もしくは半凝固用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11277212A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013252533A (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-19 | Japan Steel Works Ltd:The | 金属射出成形機の金型装置 |
JP2017534459A (ja) * | 2014-09-08 | 2017-11-24 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft | ガスタービンエンジンに使用可能な構成要素を成形するためのハイブリッドダイカストシステム |
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1998
- 1998-03-30 JP JP8458198A patent/JPH11277212A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013252533A (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-19 | Japan Steel Works Ltd:The | 金属射出成形機の金型装置 |
JP2017534459A (ja) * | 2014-09-08 | 2017-11-24 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft | ガスタービンエンジンに使用可能な構成要素を成形するためのハイブリッドダイカストシステム |
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