JPH1095285A - ドア用ワイヤーハーネスの取付装置 - Google Patents
ドア用ワイヤーハーネスの取付装置Info
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- JPH1095285A JPH1095285A JP25317696A JP25317696A JPH1095285A JP H1095285 A JPH1095285 A JP H1095285A JP 25317696 A JP25317696 A JP 25317696A JP 25317696 A JP25317696 A JP 25317696A JP H1095285 A JPH1095285 A JP H1095285A
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- door
- side wall
- wire harness
- hole
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- 238000009434 installation Methods 0.000 claims 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 16
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 16
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- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 2
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- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドアパネルへのドアトリムの装着作業及びド
ア用ワイヤーハーネスの取付作業が簡単にできるように
する。 【解決手段】 ドアパネル10の内側壁12bの貫通孔
18にドア用ワイヤーハーネス30を挿通してその端末
のコネクタ40を前側壁12aに固定するための装置。
ドアトリム28側にワイヤーハーネス30を配索し、コ
ネクタ40をアーム50等によってドアトリム28側に
保持し、かつ前側壁12a側へ移動できるようにする。
ドアパネル10内にはコネクタ案内用のレール60,6
2を設ける。そして、貫通孔18にコネクタ40を通し
ながらドアトリム28を装着する際、コネクタ40がレ
ール60,62に案内されながら前側壁12aへ移動す
るように構成する。
ア用ワイヤーハーネスの取付作業が簡単にできるように
する。 【解決手段】 ドアパネル10の内側壁12bの貫通孔
18にドア用ワイヤーハーネス30を挿通してその端末
のコネクタ40を前側壁12aに固定するための装置。
ドアトリム28側にワイヤーハーネス30を配索し、コ
ネクタ40をアーム50等によってドアトリム28側に
保持し、かつ前側壁12a側へ移動できるようにする。
ドアパネル10内にはコネクタ案内用のレール60,6
2を設ける。そして、貫通孔18にコネクタ40を通し
ながらドアトリム28を装着する際、コネクタ40がレ
ール60,62に案内されながら前側壁12aへ移動す
るように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のドアに
ドア用ワイヤーハーネスを取付けるための装置に関する
ものである。
ドア用ワイヤーハーネスを取付けるための装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等のドアには、スイッ
チ、ウインドレギュレータ、スピーカ等の電装品が搭載
されるとともに、これらの電装品に電源を供給するため
のドア用ワイヤーハーネスが取付けられる。ここで、上
記ドアのドアパネルには、一般に、車室内への雨風の侵
入を防ぐためのドア用ウェザーストリップが装着される
ため、このドア用ウェザーストリップによるシール性を
良好に確保しながら、その内外にわたって上記ドア用ワ
イヤーハーネスを簡単に配索できるようにする工夫が求
められる。
チ、ウインドレギュレータ、スピーカ等の電装品が搭載
されるとともに、これらの電装品に電源を供給するため
のドア用ワイヤーハーネスが取付けられる。ここで、上
記ドアのドアパネルには、一般に、車室内への雨風の侵
入を防ぐためのドア用ウェザーストリップが装着される
ため、このドア用ウェザーストリップによるシール性を
良好に確保しながら、その内外にわたって上記ドア用ワ
イヤーハーネスを簡単に配索できるようにする工夫が求
められる。
【0003】そのための手段として、例えば実開平6−
45869号公報には、図15に示すような構造が開示
されている。同図に示すドアパネル80は、車両外側の
アウターパネル81と車両内側のインナーパネル82と
で構成されている。インナーパネル82は、車両内側
(図15では手前側)に向く内側壁82bと、図略のド
アヒンジに連結される前側壁(ヒンジ側壁)82aと、
この前側壁以外の周壁(底壁及び後側壁)とを一体に有
し、上記前側壁82aと内側壁82bとの境界部分近傍
を通るようにしてウェザーストリップ86が装着されて
いる。ヒンジ側壁82aには、コネクタ嵌入孔92と、
上下一対のボルト挿通孔94A,94Bとが穿設される
一方、内側壁82bには、ハーネス挿通用の貫通孔88
と、各種電装品を取付けるための取付孔90とが穿設さ
れている。
45869号公報には、図15に示すような構造が開示
されている。同図に示すドアパネル80は、車両外側の
アウターパネル81と車両内側のインナーパネル82と
で構成されている。インナーパネル82は、車両内側
(図15では手前側)に向く内側壁82bと、図略のド
アヒンジに連結される前側壁(ヒンジ側壁)82aと、
この前側壁以外の周壁(底壁及び後側壁)とを一体に有
し、上記前側壁82aと内側壁82bとの境界部分近傍
を通るようにしてウェザーストリップ86が装着されて
いる。ヒンジ側壁82aには、コネクタ嵌入孔92と、
上下一対のボルト挿通孔94A,94Bとが穿設される
一方、内側壁82bには、ハーネス挿通用の貫通孔88
と、各種電装品を取付けるための取付孔90とが穿設さ
れている。
【0004】これに対し、上記内側壁82bを覆うドア
トリム98には、予めドア用ワイヤーハーネス100が
所定形状に配索されている。このドア用ワイヤーハーネ
ス100は、単一の幹線部102と、この幹線部102
から分岐する複数の支線部104,105,106とを
有し、各支線部104〜106の端末に上記電装品側の
コネクタと結合されるコネクタ108が設けられてい
る。上記幹線部102の端末にも車両前方に向かうコネ
クタ110が設けられ、このコネクタ110の周囲に取
付部112が設けられており、この取付部112には図
略のねじ孔が設けられている。
トリム98には、予めドア用ワイヤーハーネス100が
所定形状に配索されている。このドア用ワイヤーハーネ
ス100は、単一の幹線部102と、この幹線部102
から分岐する複数の支線部104,105,106とを
有し、各支線部104〜106の端末に上記電装品側の
コネクタと結合されるコネクタ108が設けられてい
る。上記幹線部102の端末にも車両前方に向かうコネ
クタ110が設けられ、このコネクタ110の周囲に取
付部112が設けられており、この取付部112には図
略のねじ孔が設けられている。
【0005】この構造によれば、各コネクタ108を電
装品側のコネクタに結合し、かつ、コネクタ110及び
取付部112をドアパネル80の貫通孔88内に挿入し
てコネクタ110をコネクタ嵌入孔92に後方から嵌め
込むようにしながら、ドアトリム98をドアパネル80
に装着し、その後、ボルト挿通孔94A,94Bにボル
ト96A,96Bを挿通してこれらを取付部112側の
ねじ孔に螺合し、締め付けることにより、ドア用ワイヤ
ーハーネス100をドアパネル80とドアトリム98と
の間に配索した状態でそのコネクタ110を前側壁82
aに固定することができる。そして、このコネクタ11
0にボディ側のコネクタを結合することにより、ボディ
側の電源回路等と各電装品とを上記ドア用ワイヤーハー
ネス100を介して接続できる。
装品側のコネクタに結合し、かつ、コネクタ110及び
取付部112をドアパネル80の貫通孔88内に挿入し
てコネクタ110をコネクタ嵌入孔92に後方から嵌め
込むようにしながら、ドアトリム98をドアパネル80
に装着し、その後、ボルト挿通孔94A,94Bにボル
ト96A,96Bを挿通してこれらを取付部112側の
ねじ孔に螺合し、締め付けることにより、ドア用ワイヤ
ーハーネス100をドアパネル80とドアトリム98と
の間に配索した状態でそのコネクタ110を前側壁82
aに固定することができる。そして、このコネクタ11
0にボディ側のコネクタを結合することにより、ボディ
側の電源回路等と各電装品とを上記ドア用ワイヤーハー
ネス100を介して接続できる。
【0006】従って、この構造では、ドアの組立ライン
上ではドア用ワイヤーハーネス100の配索作業を行わ
ずに当該ハーネスの取付ができる。
上ではドア用ワイヤーハーネス100の配索作業を行わ
ずに当該ハーネスの取付ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構造では、コネク
タ110をまず貫通孔88からドアパネル80の内部に
挿入し、次いで、このコネクタ110をコネクタ嵌入孔
92内に後方から嵌め込むために、コネクタ110に複
雑な動きをさせる必要がある。この時、上記コネクタ1
10をもつドア用ワイヤーハーネス100は既にドアト
リム98側に固定されているため、上記コネクタ110
だけでなく、これよりも数段大きなドアトリム98全体
にも上記の複雑な動きをさせなければならない。すなわ
ち、ドアパネル80にドアトリム98を装着する際に
は、上記ドアパネル80へコネクタ110を固定するの
に必要な操作と同じ複雑な操作をドアトリム98全体に
ついて行わなければならず、その作業は非常に面倒なも
のとなる。
タ110をまず貫通孔88からドアパネル80の内部に
挿入し、次いで、このコネクタ110をコネクタ嵌入孔
92内に後方から嵌め込むために、コネクタ110に複
雑な動きをさせる必要がある。この時、上記コネクタ1
10をもつドア用ワイヤーハーネス100は既にドアト
リム98側に固定されているため、上記コネクタ110
だけでなく、これよりも数段大きなドアトリム98全体
にも上記の複雑な動きをさせなければならない。すなわ
ち、ドアパネル80にドアトリム98を装着する際に
は、上記ドアパネル80へコネクタ110を固定するの
に必要な操作と同じ複雑な操作をドアトリム98全体に
ついて行わなければならず、その作業は非常に面倒なも
のとなる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、ドアパ
ネルへのドアトリムの装着作業と、ドア用ワイヤーハー
ネスのコネクタの固定作業との双方を簡単にできるドア
用ワイヤーハーネスの取付装置を提供することを目的と
する。
ネルへのドアトリムの装着作業と、ドア用ワイヤーハー
ネスのコネクタの固定作業との双方を簡単にできるドア
用ワイヤーハーネスの取付装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、車体内方に向く内側壁とドア
ヒンジが連結されるヒンジ側壁とが形成されたドアパネ
ルと、このドアパネルにその内側壁を内側から覆うよう
に装着されるドアトリムとの間にドア用ワイヤーハーネ
スを配索し、かつ、このドア用ワイヤーハーネスを上記
内側壁に設けられた貫通孔に挿通した状態でこのドア用
ワイヤーハーネスの端末に設けられたコネクタを上記ヒ
ンジ側壁に固定するためのドア用ワイヤーハーネスの取
付装置において、上記ドアトリムに、このドアトリム側
に配索されるドア用ワイヤーハーネスの上記コネクタを
上記内側壁の貫通孔に対応する位置に上記ヒンジ側壁に
向かう方向へ移動可能に保持するコネクタ保持部を設け
るとともに、このドアパネルへのドアトリムの装着に伴
って上記コネクタを上記ヒンジ側壁もしくはその近傍位
置まで移動させるコネクタ作動手段を備えたものであ
る。
の手段として、本発明は、車体内方に向く内側壁とドア
ヒンジが連結されるヒンジ側壁とが形成されたドアパネ
ルと、このドアパネルにその内側壁を内側から覆うよう
に装着されるドアトリムとの間にドア用ワイヤーハーネ
スを配索し、かつ、このドア用ワイヤーハーネスを上記
内側壁に設けられた貫通孔に挿通した状態でこのドア用
ワイヤーハーネスの端末に設けられたコネクタを上記ヒ
ンジ側壁に固定するためのドア用ワイヤーハーネスの取
付装置において、上記ドアトリムに、このドアトリム側
に配索されるドア用ワイヤーハーネスの上記コネクタを
上記内側壁の貫通孔に対応する位置に上記ヒンジ側壁に
向かう方向へ移動可能に保持するコネクタ保持部を設け
るとともに、このドアパネルへのドアトリムの装着に伴
って上記コネクタを上記ヒンジ側壁もしくはその近傍位
置まで移動させるコネクタ作動手段を備えたものであ
る。
【0010】この装置において、上記コネクタを上記貫
通孔からドアパネル内に挿入するようにしながらドアト
リムをドアパネルに装着すれば、この装着に伴ってコネ
クタ作動手段が上記コネクタを自動的にヒンジ側壁へ向
けて移動させるため、その後はこのコネクタを簡単にヒ
ンジ側壁に固定することができる。すなわち、ドアトリ
ムをドアパネルに装着する際に複雑な操作を行わなくて
も、ヒンジ側壁へのコネクタの固定をすることができ
る。
通孔からドアパネル内に挿入するようにしながらドアト
リムをドアパネルに装着すれば、この装着に伴ってコネ
クタ作動手段が上記コネクタを自動的にヒンジ側壁へ向
けて移動させるため、その後はこのコネクタを簡単にヒ
ンジ側壁に固定することができる。すなわち、ドアトリ
ムをドアパネルに装着する際に複雑な操作を行わなくて
も、ヒンジ側壁へのコネクタの固定をすることができ
る。
【0011】より具体的には、上記コネクタとドアトリ
ムとを撓み変形可能なアームを介して連結し、このアー
ムがほぼ無変形の状態で上記コネクタが上記内側壁の貫
通孔に対応する位置に保持され、上記アームの撓み変形
に伴って上記コネクタが上記ヒンジ側壁に向かって移動
するように上記アームの形状を設定するとともに、上記
ドアパネル内に、上記コネクタ作動手段として、上記貫
通孔から挿入されるコネクタと当接し、上記ドアパネル
へのドアトリムの装着に伴って上記コネクタを上記ヒン
ジ側壁へ案内する案内部材を設けたものが、好適であ
る。この装置によれば、ドアトリムの装着の際、アーム
の撓み変形を伴って、コネクタが案内部材の案内を受け
て自動的にヒンジ側壁へ移送される。
ムとを撓み変形可能なアームを介して連結し、このアー
ムがほぼ無変形の状態で上記コネクタが上記内側壁の貫
通孔に対応する位置に保持され、上記アームの撓み変形
に伴って上記コネクタが上記ヒンジ側壁に向かって移動
するように上記アームの形状を設定するとともに、上記
ドアパネル内に、上記コネクタ作動手段として、上記貫
通孔から挿入されるコネクタと当接し、上記ドアパネル
へのドアトリムの装着に伴って上記コネクタを上記ヒン
ジ側壁へ案内する案内部材を設けたものが、好適であ
る。この装置によれば、ドアトリムの装着の際、アーム
の撓み変形を伴って、コネクタが案内部材の案内を受け
て自動的にヒンジ側壁へ移送される。
【0012】この案内部材としては、上記貫通孔からド
アトリム内に挿入されるコネクタの奥側面とほぼ接触す
る位置から上記固定位置へ向かって延びる奥側レール
と、上記貫通孔から挿入されるコネクタの位置よりもヒ
ンジ側壁に近い位置から上記固定位置へ向かって上記奥
側レールと平行に延び、この奥側レールとで上記コネク
タの所定部分を挟む手前側レールとをドアパネル内に固
定したものが好適である。この装置によれば、コネクタ
の移動当初は上記奥側レールによってコネクタを案内で
き、移動が進むと奥側レールと手前側レールとの双方に
よってコネクタをより安定した状態で案内することがで
きる。
アトリム内に挿入されるコネクタの奥側面とほぼ接触す
る位置から上記固定位置へ向かって延びる奥側レール
と、上記貫通孔から挿入されるコネクタの位置よりもヒ
ンジ側壁に近い位置から上記固定位置へ向かって上記奥
側レールと平行に延び、この奥側レールとで上記コネク
タの所定部分を挟む手前側レールとをドアパネル内に固
定したものが好適である。この装置によれば、コネクタ
の移動当初は上記奥側レールによってコネクタを案内で
き、移動が進むと奥側レールと手前側レールとの双方に
よってコネクタをより安定した状態で案内することがで
きる。
【0013】ここで、上記案内部材の途中に、上記ヒン
ジ側壁に近接した位置まで到達したコネクタの逆行を阻
止する逆行阻止部を設ければ、例えばヒンジ側壁の外側
からボルトを挿入してコネクタを固定する場合等におい
て、このコネクタにボルトが押付けられてもこれに対す
る反力を十分に確保することが可能となる。
ジ側壁に近接した位置まで到達したコネクタの逆行を阻
止する逆行阻止部を設ければ、例えばヒンジ側壁の外側
からボルトを挿入してコネクタを固定する場合等におい
て、このコネクタにボルトが押付けられてもこれに対す
る反力を十分に確保することが可能となる。
【0014】また本発明では、上記コネクタから上記ヒ
ンジ側壁と反対側の方向に被保持部を延設し、この被保
持部に被係止部を設け、この被保持部がヒンジ側壁から
嵌入される形状をもつケースをドアトリムに設けるとと
もに、このケースに、上記コネクタ及び被保持部をヒン
ジ側壁に向かう方向に付勢するばね部材と、このばね部
材の弾発力に抗して上記被係止部を係止する係止部とを
設け、上記貫通孔からドアパネル内にコネクタが挿入さ
れる際に上記係止部と被係止部との係合を解除する係合
解除部材をドアパネル内に設けるようにしてもよい。
ンジ側壁と反対側の方向に被保持部を延設し、この被保
持部に被係止部を設け、この被保持部がヒンジ側壁から
嵌入される形状をもつケースをドアトリムに設けるとと
もに、このケースに、上記コネクタ及び被保持部をヒン
ジ側壁に向かう方向に付勢するばね部材と、このばね部
材の弾発力に抗して上記被係止部を係止する係止部とを
設け、上記貫通孔からドアパネル内にコネクタが挿入さ
れる際に上記係止部と被係止部との係合を解除する係合
解除部材をドアパネル内に設けるようにしてもよい。
【0015】この装置によれば、コネクタの被係止部が
ばね部材の付勢力に抗してケースの係止部に係止されて
いる状態、すなわちコネクタの被保持部がケース内に没
入している状態で、コネクタを貫通孔からドアパネル内
に簡単に挿入できる。そして、この挿入を行いながらド
アパネルにドアトリムを装着すれば、ドアパネル内の係
合解除部材により上記被係止部と係止部との係合が解除
され、コネクタ及び被保持部はばね部材の付勢力によっ
てヒンジ側壁へ移送される。
ばね部材の付勢力に抗してケースの係止部に係止されて
いる状態、すなわちコネクタの被保持部がケース内に没
入している状態で、コネクタを貫通孔からドアパネル内
に簡単に挿入できる。そして、この挿入を行いながらド
アパネルにドアトリムを装着すれば、ドアパネル内の係
合解除部材により上記被係止部と係止部との係合が解除
され、コネクタ及び被保持部はばね部材の付勢力によっ
てヒンジ側壁へ移送される。
【0016】より具体的には、上記被保持部においてド
アパネルの奥側に面する側壁に撓み変形可能な撓み片を
形成し、この撓み片に、当該撓み片が無変形の状態で上
記ケースの係止部と係合する被係止部と、上記貫通孔か
らドアパネル内にコネクタが挿入される際に上記係合解
除部材と当接する被操作部とを設けるとともに、これら
係合解除部材と被操作部との当接に伴い上記撓み片が撓
み変形してその被係止部と上記係止部との係合が解除さ
れるようにしたものが、好適である。
アパネルの奥側に面する側壁に撓み変形可能な撓み片を
形成し、この撓み片に、当該撓み片が無変形の状態で上
記ケースの係止部と係合する被係止部と、上記貫通孔か
らドアパネル内にコネクタが挿入される際に上記係合解
除部材と当接する被操作部とを設けるとともに、これら
係合解除部材と被操作部との当接に伴い上記撓み片が撓
み変形してその被係止部と上記係止部との係合が解除さ
れるようにしたものが、好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図10を参照しながら説明する。
〜図10を参照しながら説明する。
【0018】図2に示すドアパネル10の下部は、車両
外側のアウターパネル11と車両内側のインナーパネル
12とからなる中空状をなし、その上にドアサッシュ1
4が一体に形成されている。インナーパネル12は、車
両内方(図4では手前)を向く内側壁12bと、図略の
ドアヒンジが連結される前側壁(ヒンジ側壁)12a
と、この前側壁以外の周壁(底壁及び後側壁)とを有
し、上記前側壁12aと内側壁12bとの境界部分近傍
を通るようにしてウェザーストリップ16が装着されて
いる。ただし、図1,図5,図8ではウェザーストリッ
プ16の図示を省略している。
外側のアウターパネル11と車両内側のインナーパネル
12とからなる中空状をなし、その上にドアサッシュ1
4が一体に形成されている。インナーパネル12は、車
両内方(図4では手前)を向く内側壁12bと、図略の
ドアヒンジが連結される前側壁(ヒンジ側壁)12a
と、この前側壁以外の周壁(底壁及び後側壁)とを有
し、上記前側壁12aと内側壁12bとの境界部分近傍
を通るようにしてウェザーストリップ16が装着されて
いる。ただし、図1,図5,図8ではウェザーストリッ
プ16の図示を省略している。
【0019】前側壁12aにおいて、上記ウェザースト
リップ16よりも車両外側(図2では左側)よりの位置
にはコネクタ嵌入孔22が穿設され、その上下の位置に
ボルト挿通孔24A,24Bが穿設されている。これら
ボルト挿通孔24A,24Bには、後述のコネクタ40
を固定するためのボルト26A,26Bが挿通可能とさ
れている。
リップ16よりも車両外側(図2では左側)よりの位置
にはコネクタ嵌入孔22が穿設され、その上下の位置に
ボルト挿通孔24A,24Bが穿設されている。これら
ボルト挿通孔24A,24Bには、後述のコネクタ40
を固定するためのボルト26A,26Bが挿通可能とさ
れている。
【0020】内側壁12bにおいては、上記コネクタ嵌
入孔22とほぼ同等の高さ位置であって、このコネクタ
嵌入孔22の近傍の位置に、ハーネス挿通用の貫通孔1
8が穿設されている。また、各種電装品(スピーカー、
スイッチ類等)の配設位置に対応する位置には、これら
の電装品をそれぞれ取付けるための取付孔20が穿設さ
れている。
入孔22とほぼ同等の高さ位置であって、このコネクタ
嵌入孔22の近傍の位置に、ハーネス挿通用の貫通孔1
8が穿設されている。また、各種電装品(スピーカー、
スイッチ類等)の配設位置に対応する位置には、これら
の電装品をそれぞれ取付けるための取付孔20が穿設さ
れている。
【0021】一方、上記内側壁12bを覆うドアトリム
28には、上記内側壁12bと対向する面上に予めドア
用ワイヤーハーネス30が配索されている。このドア用
ワイヤーハーネス30は、単一の幹線部32と、この幹
線部32から分岐する複数の支線部34,35,36と
を有し、各支線部34〜36の端末に上記電装品側のコ
ネクタと結合されるコネクタ38が設けられるととも
に、上記幹線部32の端末にはボディ側のコネクタと結
合されるコネクタ40が設けられている。そして、各コ
ネクタ38が各電装品と結合可能となる形状で各支線部
34〜36がドアトリム28上に固定される一方、幹線
部32はフリーな状態とされており、上記コネクタ40
は、ドアパネル10の幅方向(図1では上下方向)と平
行に延びるアーム50を介してドアトリム28に連結さ
れている。
28には、上記内側壁12bと対向する面上に予めドア
用ワイヤーハーネス30が配索されている。このドア用
ワイヤーハーネス30は、単一の幹線部32と、この幹
線部32から分岐する複数の支線部34,35,36と
を有し、各支線部34〜36の端末に上記電装品側のコ
ネクタと結合されるコネクタ38が設けられるととも
に、上記幹線部32の端末にはボディ側のコネクタと結
合されるコネクタ40が設けられている。そして、各コ
ネクタ38が各電装品と結合可能となる形状で各支線部
34〜36がドアトリム28上に固定される一方、幹線
部32はフリーな状態とされており、上記コネクタ40
は、ドアパネル10の幅方向(図1では上下方向)と平
行に延びるアーム50を介してドアトリム28に連結さ
れている。
【0022】このコネクタ40の構造並びに当該コネク
タ40とアーム50との連結構造を図3及び図4に示
す。コネクタ40のハウジング前面(前側壁12aに向
かう面)には、前記ボディ側コネクタと結合される結合
部42が設けられ、この結合部42は上記前側壁12a
のコネクタ嵌入孔22内に嵌入可能な形状とされてい
る。コネクタ40のハウジングの上下面には、それぞれ
ナット44A,44Bが突設され、各ナット44A,4
4Bには、これを前後方向(図1では左右方向)に貫通
するねじ孔46A,46Bが設けられている。これらね
じ孔46A,46Bの前側開口周縁部には、上記ボルト
26A,26Bの先端を誘い込むためのテーパー面45
A,45Bが全周に亘って形成されている。
タ40とアーム50との連結構造を図3及び図4に示
す。コネクタ40のハウジング前面(前側壁12aに向
かう面)には、前記ボディ側コネクタと結合される結合
部42が設けられ、この結合部42は上記前側壁12a
のコネクタ嵌入孔22内に嵌入可能な形状とされてい
る。コネクタ40のハウジングの上下面には、それぞれ
ナット44A,44Bが突設され、各ナット44A,4
4Bには、これを前後方向(図1では左右方向)に貫通
するねじ孔46A,46Bが設けられている。これらね
じ孔46A,46Bの前側開口周縁部には、上記ボルト
26A,26Bの先端を誘い込むためのテーパー面45
A,45Bが全周に亘って形成されている。
【0023】このコネクタ40のハウジングにおいて、
上記ドアトリム28に対向する側面には、このドアトリ
ム28に向けて被保持部48が突設されている。この実
施の形態における被保持部48は、上記側面から側方に
延びる主部48aと、この主部48aの先端から上下に
突出する突出部48bとを有する略T字状をなしてい
る。また、この被保持部48の前面(図4では下側面)
には係合突起48cが突設されている。
上記ドアトリム28に対向する側面には、このドアトリ
ム28に向けて被保持部48が突設されている。この実
施の形態における被保持部48は、上記側面から側方に
延びる主部48aと、この主部48aの先端から上下に
突出する突出部48bとを有する略T字状をなしてい
る。また、この被保持部48の前面(図4では下側面)
には係合突起48cが突設されている。
【0024】これに対し、上記アーム50のコネクタ4
0側の端部には、上記被保持部48を保持する保持部5
2が形成されている。この保持部52は、上記被保持部
48全体が前側(図3では手前側)からすき間なく嵌入
される形状(換言すれば被保持部48を上下から抱くよ
うにこれに外嵌される形状)の嵌合壁(嵌合部)56
と、この嵌合壁56の後端を塞ぐ閉塞壁58とを一体に
有し、嵌合壁56の内側面には係合突起57が突設され
ている。そして、この係合突起57を上記係合突起48
cが乗り越えるまで被保持部48が上記嵌合壁56に嵌
合されることにより、上記閉塞壁58がコネクタ40の
背面(図4では右側面)に当接した状態でコネクタ40
が保持部52に固定されるようになっている。
0側の端部には、上記被保持部48を保持する保持部5
2が形成されている。この保持部52は、上記被保持部
48全体が前側(図3では手前側)からすき間なく嵌入
される形状(換言すれば被保持部48を上下から抱くよ
うにこれに外嵌される形状)の嵌合壁(嵌合部)56
と、この嵌合壁56の後端を塞ぐ閉塞壁58とを一体に
有し、嵌合壁56の内側面には係合突起57が突設され
ている。そして、この係合突起57を上記係合突起48
cが乗り越えるまで被保持部48が上記嵌合壁56に嵌
合されることにより、上記閉塞壁58がコネクタ40の
背面(図4では右側面)に当接した状態でコネクタ40
が保持部52に固定されるようになっている。
【0025】一方、上記アーム52のドアトリム28側
の端部には、上記保持部52と同等の形状をもつ保持部
54が形成され、ドアトリム28には上記被保持部48
と同等の形状をもつ被保持部49(図1及び図6参照)
が突設されており、この被保持部49と上記保持部54
との嵌合によりアーム50とドアトリム28とが連結さ
れている。
の端部には、上記保持部52と同等の形状をもつ保持部
54が形成され、ドアトリム28には上記被保持部48
と同等の形状をもつ被保持部49(図1及び図6参照)
が突設されており、この被保持部49と上記保持部54
との嵌合によりアーム50とドアトリム28とが連結さ
れている。
【0026】なお、本発明においてアーム50とコネク
タ40及びドアトリム28との結合構造は問わず、接着
や一体成形等の手段を用いてもよい。また、アーム50
の本数も問わず、例えば上下に並ぶ複数本のアームを介
してコネクタ40とドアトリム28とを連結するように
してもよい。
タ40及びドアトリム28との結合構造は問わず、接着
や一体成形等の手段を用いてもよい。また、アーム50
の本数も問わず、例えば上下に並ぶ複数本のアームを介
してコネクタ40とドアトリム28とを連結するように
してもよい。
【0027】アーム50自体は、合成樹脂等の比較的弾
性に富んだ材料で形成され、ドアパネル10の前後方向
(図1の左右方向)の肉厚が比較的薄い長尺板状をな
し、中間部がドアパネル10の後方よりに(図1では右
側よりに)わん曲しており、前方(図1では左方)に撓
みやすい状態となっている。そして、このアーム50が
無変形の状態では、図1に示すように、ドアパネル10
へのドアトリム28の装着時にコネクタ40が貫通孔1
8を通過できる位置に保持される一方、この状態からア
ーム50が撓み変形することにより上記コネクタ40が
前側(すなわち前側壁12a側)へ移動できるように、
アーム50の形状が設定されている。
性に富んだ材料で形成され、ドアパネル10の前後方向
(図1の左右方向)の肉厚が比較的薄い長尺板状をな
し、中間部がドアパネル10の後方よりに(図1では右
側よりに)わん曲しており、前方(図1では左方)に撓
みやすい状態となっている。そして、このアーム50が
無変形の状態では、図1に示すように、ドアパネル10
へのドアトリム28の装着時にコネクタ40が貫通孔1
8を通過できる位置に保持される一方、この状態からア
ーム50が撓み変形することにより上記コネクタ40が
前側(すなわち前側壁12a側)へ移動できるように、
アーム50の形状が設定されている。
【0028】ドアパネル10の内部には、図1及び図5
〜図8に示すように、上下一対の奥側レール60と、同
じく上下一対の手前側レール62とが配設されている。
奥側レール60は、図5に示すようにコネクタ40が貫
通孔18を通じてドアパネル10内にその幅方向に沿っ
て挿入された状態で上記コネクタ40のナット部44
A,44Bの側面に奥側(車両外側)より当接する位置
から前側壁12aに至るまで直線状に延びており、水平
な支持アーム64を介してアウターパネル11側に支持
されている。手前側レール62は、前記図5の状態で上
記ナット部44A,44Bよりも前方(図5では左方)
の位置から前側壁12aに至るまで上記奥側レール60
と同等の高さ位置でこれと平行に延びており、水平な支
持アーム64を介して内側壁12b側に支持されてい
る。この手前側レール62と奥側レール60との離間寸
法は、両レール62,60に各ナット部44A,44B
の側面が接触して案内される寸法に設定されている。ま
た、手前側レール62の後端部(図5では左端部)は、
上記ナット部44A,44Bの誘い込みを目的に内側壁
12b側に多少屈曲している。
〜図8に示すように、上下一対の奥側レール60と、同
じく上下一対の手前側レール62とが配設されている。
奥側レール60は、図5に示すようにコネクタ40が貫
通孔18を通じてドアパネル10内にその幅方向に沿っ
て挿入された状態で上記コネクタ40のナット部44
A,44Bの側面に奥側(車両外側)より当接する位置
から前側壁12aに至るまで直線状に延びており、水平
な支持アーム64を介してアウターパネル11側に支持
されている。手前側レール62は、前記図5の状態で上
記ナット部44A,44Bよりも前方(図5では左方)
の位置から前側壁12aに至るまで上記奥側レール60
と同等の高さ位置でこれと平行に延びており、水平な支
持アーム64を介して内側壁12b側に支持されてい
る。この手前側レール62と奥側レール60との離間寸
法は、両レール62,60に各ナット部44A,44B
の側面が接触して案内される寸法に設定されている。ま
た、手前側レール62の後端部(図5では左端部)は、
上記ナット部44A,44Bの誘い込みを目的に内側壁
12b側に多少屈曲している。
【0029】さらに、上記奥側レール60及び手前側レ
ール62において上記前側壁12aの近傍個所には、こ
の前側壁12aに向かうに従ってアウターパネル11に
近づく方向に傾斜する傾斜部60a,62aが形成さ
れ、奥側レール62の傾斜部62aの終端部分(図1で
は左側部分)が一部除去されて隙間66が形成されてい
る。
ール62において上記前側壁12aの近傍個所には、こ
の前側壁12aに向かうに従ってアウターパネル11に
近づく方向に傾斜する傾斜部60a,62aが形成さ
れ、奥側レール62の傾斜部62aの終端部分(図1で
は左側部分)が一部除去されて隙間66が形成されてい
る。
【0030】なお、図1等において68は、ドアパネル
10へのドアトリム28の装着時に貫通孔18の周縁部
と接触するシール部材であり、当該接触により貫通孔1
8内への雨水等の侵入が防止されるようになっている。
10へのドアトリム28の装着時に貫通孔18の周縁部
と接触するシール部材であり、当該接触により貫通孔1
8内への雨水等の侵入が防止されるようになっている。
【0031】この装置によれば、例えば次の要領でドア
用ワイヤーハーネス30の取付ができる。
用ワイヤーハーネス30の取付ができる。
【0032】 ドアトリム28上にドア用ワイヤーハ
ーネス30を配索し、コネクタ40をアーム50を介し
てドアトリム28に連結する。
ーネス30を配索し、コネクタ40をアーム50を介し
てドアトリム28に連結する。
【0033】 各コネクタ38を電装品側コネクタに
結合させ、かつ、コネクタ40を貫通孔18からドアパ
ネル10内に挿入するようにしながら、ドアトリム28
をドアパネル10に装着すべくこれに近づける。この
時、まず、図5及び図6に示すように上下のナット部4
4A,44Bが上下一対の奥側レール60の後端部に当
接する。この状態からさらにドアトリム28をドアパネ
ル10に近づけると、アーム50の撓み変形を伴って、
コネクタ40が前側壁12aへ近づく方向に移動する。
この移動の当初は、図7に示すようにコネクタ40が奥
側レール60によってのみ案内されることになるが、移
動が進むと図8(a)に示すように両ナット部44A,
44Bが奥側レール60と手前側レール62との間に入
り込み、両レール60,62によってより安定した状態
で案内されるようになる。そして、図8(b)に示すよ
うにドアトリム28をドアパネル10に完全装着した状
態では、コネクタ40が前側壁12aに近接する位置に
到達し、そのナット部44A,44Bの奥側かつ後側の
コーナー部(図9では右上コーナー部)が隙間66に嵌
まり込んだ状態となる。
結合させ、かつ、コネクタ40を貫通孔18からドアパ
ネル10内に挿入するようにしながら、ドアトリム28
をドアパネル10に装着すべくこれに近づける。この
時、まず、図5及び図6に示すように上下のナット部4
4A,44Bが上下一対の奥側レール60の後端部に当
接する。この状態からさらにドアトリム28をドアパネ
ル10に近づけると、アーム50の撓み変形を伴って、
コネクタ40が前側壁12aへ近づく方向に移動する。
この移動の当初は、図7に示すようにコネクタ40が奥
側レール60によってのみ案内されることになるが、移
動が進むと図8(a)に示すように両ナット部44A,
44Bが奥側レール60と手前側レール62との間に入
り込み、両レール60,62によってより安定した状態
で案内されるようになる。そして、図8(b)に示すよ
うにドアトリム28をドアパネル10に完全装着した状
態では、コネクタ40が前側壁12aに近接する位置に
到達し、そのナット部44A,44Bの奥側かつ後側の
コーナー部(図9では右上コーナー部)が隙間66に嵌
まり込んだ状態となる。
【0034】 図9及び図10に示すように、両ボル
ト挿通孔24A,26Aに前側からボルト26A,26
Bを挿入し、これを回転させながらボルト先端をナット
部44A,44Bのねじ孔46A,46Bに螺合挿入す
る。この時、コネクタ40は一旦ボルト26A,26B
から後方への押付け力を受けるが、そのナット部44
A,44Bの後側コーナー部が隙間66に嵌まり込むこ
とにより、この位置から後方へのコネクタ40の逆行が
阻止されるので、上記ボルト26A,26Bの押付けに
対する反力は十分に確保される。また、コネクタ40全
体は奥側レール60との当接で回転が規制されているの
で、上記螺合が進行するにつれ、コネクタ40が前側壁
12a側へ引き寄せられる。従って、この状態で両ボル
ト26A,26Bを締め付けることにより、コネクタ4
0を前側壁12aに固定することができ、このコネクタ
40の結合部42にボディ側のコネクタを結合すること
により、ボディ側の電源回路等とドア用ワイヤーハーネ
ス30とを接続することができる。
ト挿通孔24A,26Aに前側からボルト26A,26
Bを挿入し、これを回転させながらボルト先端をナット
部44A,44Bのねじ孔46A,46Bに螺合挿入す
る。この時、コネクタ40は一旦ボルト26A,26B
から後方への押付け力を受けるが、そのナット部44
A,44Bの後側コーナー部が隙間66に嵌まり込むこ
とにより、この位置から後方へのコネクタ40の逆行が
阻止されるので、上記ボルト26A,26Bの押付けに
対する反力は十分に確保される。また、コネクタ40全
体は奥側レール60との当接で回転が規制されているの
で、上記螺合が進行するにつれ、コネクタ40が前側壁
12a側へ引き寄せられる。従って、この状態で両ボル
ト26A,26Bを締め付けることにより、コネクタ4
0を前側壁12aに固定することができ、このコネクタ
40の結合部42にボディ側のコネクタを結合すること
により、ボディ側の電源回路等とドア用ワイヤーハーネ
ス30とを接続することができる。
【0035】この装置では、予めドアトリム28側にド
ア用ワイヤーハーネス30を配索してからドアトリム2
8をドアパネル10に装着するので、組立ライン上でド
ア用ワイヤーハーネス30の配索作業をする必要がな
い。しかも、ドアトリム28の装着時には、コネクタ4
0を貫通孔18からドアパネル10内に車両外側方向へ
向けて挿入するだけでよく、これと同時にコネクタ40
を前方へ移動させる必要はないので、前記図15に示し
た従来構造と異なり、ドアトリム28全体を複雑に動か
す必要がない。換言すれば、ごく普通にドアトリム28
をドアパネル10に装着する作業を行えば、これに伴っ
てコネクタ40が自動的に前側壁12aにほぼ到達する
位置まで移動することとなり、その後はボルト24A,
24Bの操作だけで簡単にコネクタ40を前側壁12a
に固定することができる。
ア用ワイヤーハーネス30を配索してからドアトリム2
8をドアパネル10に装着するので、組立ライン上でド
ア用ワイヤーハーネス30の配索作業をする必要がな
い。しかも、ドアトリム28の装着時には、コネクタ4
0を貫通孔18からドアパネル10内に車両外側方向へ
向けて挿入するだけでよく、これと同時にコネクタ40
を前方へ移動させる必要はないので、前記図15に示し
た従来構造と異なり、ドアトリム28全体を複雑に動か
す必要がない。換言すれば、ごく普通にドアトリム28
をドアパネル10に装着する作業を行えば、これに伴っ
てコネクタ40が自動的に前側壁12aにほぼ到達する
位置まで移動することとなり、その後はボルト24A,
24Bの操作だけで簡単にコネクタ40を前側壁12a
に固定することができる。
【0036】なお、この実施の形態では、ドアトリム2
8を完全装着した状態でコネクタ40が前側壁12aに
近接するものを示したが、当該完全装着時にアーム50
の弾発力でコネクタ40が前側壁12aに押付けられる
ようにアーム50の形状を設定してもよい。
8を完全装着した状態でコネクタ40が前側壁12aに
近接するものを示したが、当該完全装着時にアーム50
の弾発力でコネクタ40が前側壁12aに押付けられる
ようにアーム50の形状を設定してもよい。
【0037】また、同実施形態ではナット部44A,4
4Bを挟むように両レール60,62の位置を設定した
が、これらのレール60,62によってコネクタハウジ
ングの本体部分を挟むようにしてもよい。
4Bを挟むように両レール60,62の位置を設定した
が、これらのレール60,62によってコネクタハウジ
ングの本体部分を挟むようにしてもよい。
【0038】次に、第2の実施の形態を図11〜図13
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0039】この実施の形態では、前記アーム50に代
え、コネクタ保持部を構成するケース70がドアトリム
28側に設けられている。このドアトリム28は、ドア
パネル10の前後方向に延びて前側に開口する断面四角
形状の嵌入孔71を有し、この嵌入孔71をドアパネル
10の奥側(図11,12では上側)から覆う側壁に貫
通溝70a及び係止孔70bが形成されている。貫通溝
70aは、上記側壁の前端(図12では左端)から後方
(図12では右方)へ向けて側壁中間部まで延び、係止
孔70bは、上記貫通溝70aの終端からさらに後方に
離間した位置に設けられている。
え、コネクタ保持部を構成するケース70がドアトリム
28側に設けられている。このドアトリム28は、ドア
パネル10の前後方向に延びて前側に開口する断面四角
形状の嵌入孔71を有し、この嵌入孔71をドアパネル
10の奥側(図11,12では上側)から覆う側壁に貫
通溝70a及び係止孔70bが形成されている。貫通溝
70aは、上記側壁の前端(図12では左端)から後方
(図12では右方)へ向けて側壁中間部まで延び、係止
孔70bは、上記貫通溝70aの終端からさらに後方に
離間した位置に設けられている。
【0040】これに対し、コネクタ40のハウジングに
は、上記嵌入孔71に嵌入可能な角筒状の被保持部72
が後方に延設されている。この被保持部72において上
記貫通溝70aや係止孔70b側に面する側壁にはコ字
状のスリット76が形成され、このスリット76によ
り、後端部が自由端部とされた片持ちはり状の撓み片7
3が囲まれている。この撓み片73の中間部には、上記
貫通溝73aを通じてケース外方へ突出する被操作突起
73aが突設され、撓み片73の自由端部には上記係止
孔70bと係合可能な被係止突起(被係止部)70bが
形成されている。
は、上記嵌入孔71に嵌入可能な角筒状の被保持部72
が後方に延設されている。この被保持部72において上
記貫通溝70aや係止孔70b側に面する側壁にはコ字
状のスリット76が形成され、このスリット76によ
り、後端部が自由端部とされた片持ちはり状の撓み片7
3が囲まれている。この撓み片73の中間部には、上記
貫通溝73aを通じてケース外方へ突出する被操作突起
73aが突設され、撓み片73の自由端部には上記係止
孔70bと係合可能な被係止突起(被係止部)70bが
形成されている。
【0041】そして、図12に示すように嵌入孔71の
底部に圧縮ばね77を入れてから当該嵌入孔71に被保
持部72を嵌入し、押し込むことにより、上記圧縮ばね
77が圧縮変形した状態で被係止部73bが係止孔70
bに嵌まり込み、圧縮ばね77の弾発力に抗してコネク
タ40が図11a及び図12に示す没入位置に保持され
るようになっており、この没入位置は、コネクタ40が
貫通孔18からドアパネル10内に挿入可能な位置とさ
れている。また、貫通孔18の開口面積は、この貫通孔
18を上記コネクタ40とケース70との双方が同時に
通過できる程度まで大きく設定されている。
底部に圧縮ばね77を入れてから当該嵌入孔71に被保
持部72を嵌入し、押し込むことにより、上記圧縮ばね
77が圧縮変形した状態で被係止部73bが係止孔70
bに嵌まり込み、圧縮ばね77の弾発力に抗してコネク
タ40が図11a及び図12に示す没入位置に保持され
るようになっており、この没入位置は、コネクタ40が
貫通孔18からドアパネル10内に挿入可能な位置とさ
れている。また、貫通孔18の開口面積は、この貫通孔
18を上記コネクタ40とケース70との双方が同時に
通過できる程度まで大きく設定されている。
【0042】一方、ドアパネル10内には、ドアトリム
28の装着時に上記被操作突起73aと当接する位置に
圧接解除部材75が設けられ、この圧接解除部材75と
被操作突起73aとの当接により被操作突起73aがケ
ース70内に押し込まれ、撓み片73が内側に強制的に
撓み変形させられるようになっている(図12の二点鎖
線)。
28の装着時に上記被操作突起73aと当接する位置に
圧接解除部材75が設けられ、この圧接解除部材75と
被操作突起73aとの当接により被操作突起73aがケ
ース70内に押し込まれ、撓み片73が内側に強制的に
撓み変形させられるようになっている(図12の二点鎖
線)。
【0043】次に、この装置の作用を説明する。
【0044】図11(a)及び図12に示すように、コ
ネクタ40が没入位置に保持されている状態(すなわち
被係止突起73bが係止孔73bに係止されている状
態)でドアトリム28をドアパネル10に装着すると、
被操作突起73aが係合解除部材75に当接し、この係
合解除部材75によって押圧されることにより、撓み片
73が図12の二点鎖線位置まで撓み変形する。これに
より、上記被操作突起73bが係止孔70bから離脱し
(すなわち両者の係合が解除され)、被保持部72及び
これとつながるコネクタ40は圧縮ばね77の弾発力で
前側に押し出される。これにより、コネクタ40は図1
1(b)に示すように前側壁12に当接する位置もしく
は近接する位置まで到達する。従って、その後は前記第
1の実施の形態と同様にボルト26A,26Bの操作だ
けで簡単にコネクタ40を前側壁12aに固定すること
ができる。
ネクタ40が没入位置に保持されている状態(すなわち
被係止突起73bが係止孔73bに係止されている状
態)でドアトリム28をドアパネル10に装着すると、
被操作突起73aが係合解除部材75に当接し、この係
合解除部材75によって押圧されることにより、撓み片
73が図12の二点鎖線位置まで撓み変形する。これに
より、上記被操作突起73bが係止孔70bから離脱し
(すなわち両者の係合が解除され)、被保持部72及び
これとつながるコネクタ40は圧縮ばね77の弾発力で
前側に押し出される。これにより、コネクタ40は図1
1(b)に示すように前側壁12に当接する位置もしく
は近接する位置まで到達する。従って、その後は前記第
1の実施の形態と同様にボルト26A,26Bの操作だ
けで簡単にコネクタ40を前側壁12aに固定すること
ができる。
【0045】なお、この実施の形態において、圧縮ばね
77の弾発力により押し出されるコネクタ40のストロ
ークが比較的小さい場合には、必ずしもレール60,6
2等の案内部材を設けなくてもよい。また、第3の実施
の形態として図15(a)(b)に示すように、後方
(同図(b)では右方)に向かうに従って広がる案内片
78をコネクタ嵌入孔22の周縁部から後方に延設し、
これらの案内片78によってコネクタ嵌入孔22へコネ
クタ40を誘い込むようにしてもよい。
77の弾発力により押し出されるコネクタ40のストロ
ークが比較的小さい場合には、必ずしもレール60,6
2等の案内部材を設けなくてもよい。また、第3の実施
の形態として図15(a)(b)に示すように、後方
(同図(b)では右方)に向かうに従って広がる案内片
78をコネクタ嵌入孔22の周縁部から後方に延設し、
これらの案内片78によってコネクタ嵌入孔22へコネ
クタ40を誘い込むようにしてもよい。
【0046】本発明においてコネクタ40を前側壁12
aに固定する手段も問わず、上記ボルト26A,26B
の他、専用の係止具等を用いてもよい。
aに固定する手段も問わず、上記ボルト26A,26B
の他、専用の係止具等を用いてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明は、ドアトリムに、
このドアトリム側に配索されるドア用ワイヤーハーネス
の上記コネクタを上記内側壁の貫通孔に対応する位置に
上記ヒンジ側壁に向かう方向へ移動可能に保持するコネ
クタ保持部を設けるとともに、このドアパネルへのドア
トリムの装着に伴って上記コネクタを上記ヒンジ側壁も
しくはその近傍位置まで移動させるコネクタ作動手段を
備えたものであるので、ドアトリムに複雑な動きをさせ
ることなく当該ドアトリムをドアパネルにごく普通に装
着しながら、この装着時にコネクタを自動的にヒンジ側
壁の固定位置へ向けて移動させることができ、ドアトリ
ムの装着作業及びコネクタの固定作業を簡単に行うこと
ができる効果がある。
このドアトリム側に配索されるドア用ワイヤーハーネス
の上記コネクタを上記内側壁の貫通孔に対応する位置に
上記ヒンジ側壁に向かう方向へ移動可能に保持するコネ
クタ保持部を設けるとともに、このドアパネルへのドア
トリムの装着に伴って上記コネクタを上記ヒンジ側壁も
しくはその近傍位置まで移動させるコネクタ作動手段を
備えたものであるので、ドアトリムに複雑な動きをさせ
ることなく当該ドアトリムをドアパネルにごく普通に装
着しながら、この装着時にコネクタを自動的にヒンジ側
壁の固定位置へ向けて移動させることができ、ドアトリ
ムの装着作業及びコネクタの固定作業を簡単に行うこと
ができる効果がある。
【0048】例えば、上記コネクタとドアトリムとを撓
み変形可能なアームを介して連結し、このアームがほぼ
無変形の状態で上記コネクタが上記内側壁の貫通孔に対
応する位置に保持され、上記アームの撓み変形に伴って
上記コネクタが上記ヒンジ側壁に向かって移動するよう
に上記アームの形状を設定するとともに、上記ドアパネ
ル内に、上記コネクタ作動手段として、上記貫通孔から
挿入されるコネクタと当接し、上記ドアパネルへのドア
トリムの装着に伴って上記コネクタを上記ヒンジ側壁へ
案内する案内部材を設けたものによれば、特別な駆動手
段を用いることなく、アームの撓み変形を利用した簡単
な構造でドアトリムの装着に伴うコネクタの移送ができ
る。
み変形可能なアームを介して連結し、このアームがほぼ
無変形の状態で上記コネクタが上記内側壁の貫通孔に対
応する位置に保持され、上記アームの撓み変形に伴って
上記コネクタが上記ヒンジ側壁に向かって移動するよう
に上記アームの形状を設定するとともに、上記ドアパネ
ル内に、上記コネクタ作動手段として、上記貫通孔から
挿入されるコネクタと当接し、上記ドアパネルへのドア
トリムの装着に伴って上記コネクタを上記ヒンジ側壁へ
案内する案内部材を設けたものによれば、特別な駆動手
段を用いることなく、アームの撓み変形を利用した簡単
な構造でドアトリムの装着に伴うコネクタの移送ができ
る。
【0049】ここで、上記案内部材として、上記貫通孔
からドアトリム内に挿入されるコネクタの奥側面とほぼ
接触する位置から上記固定位置へ向かって延びる奥側レ
ールと、上記貫通孔から挿入されるコネクタの位置より
もヒンジ側壁に近い位置から上記固定位置へ向かって上
記奥側レールと平行に延び、この奥側レールとで上記コ
ネクタの所定部分を挟む手前側レールとをドアパネル内
に固定したものによれば、コネクタの移動当初から上記
奥側レールによってコネクタを案内でき、しかも、移動
がある程度進んだ後は上記奥側レールと手前側レールと
の双方によってコネクタをより安定した状態で案内でき
る効果が得られる。
からドアトリム内に挿入されるコネクタの奥側面とほぼ
接触する位置から上記固定位置へ向かって延びる奥側レ
ールと、上記貫通孔から挿入されるコネクタの位置より
もヒンジ側壁に近い位置から上記固定位置へ向かって上
記奥側レールと平行に延び、この奥側レールとで上記コ
ネクタの所定部分を挟む手前側レールとをドアパネル内
に固定したものによれば、コネクタの移動当初から上記
奥側レールによってコネクタを案内でき、しかも、移動
がある程度進んだ後は上記奥側レールと手前側レールと
の双方によってコネクタをより安定した状態で案内でき
る効果が得られる。
【0050】また、上記案内部材の途中に、上記ヒンジ
側壁に近接した位置まで到達したコネクタの逆行を阻止
する逆行阻止部を設けたものによれば、例えばヒンジ側
壁の外側からボルトを挿入してコネクタを固定する場合
等において、上記ボルトの挿入に必要な反力を十分に確
保してコネクタ固定作業をより円滑にできる効果が得ら
れる。
側壁に近接した位置まで到達したコネクタの逆行を阻止
する逆行阻止部を設けたものによれば、例えばヒンジ側
壁の外側からボルトを挿入してコネクタを固定する場合
等において、上記ボルトの挿入に必要な反力を十分に確
保してコネクタ固定作業をより円滑にできる効果が得ら
れる。
【0051】また、上記コネクタから上記ヒンジ側壁と
反対側の方向に被保持部を延設し、この被保持部に被係
止部を設け、この被保持部がヒンジ側壁から嵌入される
形状をもつケースをドアトリムに設けるとともに、この
ケースに、上記コネクタ及び被保持部をヒンジ側壁に向
かう方向に付勢するばね部材と、このばね部材の付勢力
に抗して上記被係止部を係止する係止部とを設け、上記
貫通孔からドアパネル内にコネクタが挿入される際に上
記係止部と被係止部との係合を解除する係合解除部材を
ドアパネル内に設けたものにおいても、ばね部材の弾発
力を利用した簡単な構造で、コネクタをヒンジ側壁まで
移動させることができる効果が得られる。
反対側の方向に被保持部を延設し、この被保持部に被係
止部を設け、この被保持部がヒンジ側壁から嵌入される
形状をもつケースをドアトリムに設けるとともに、この
ケースに、上記コネクタ及び被保持部をヒンジ側壁に向
かう方向に付勢するばね部材と、このばね部材の付勢力
に抗して上記被係止部を係止する係止部とを設け、上記
貫通孔からドアパネル内にコネクタが挿入される際に上
記係止部と被係止部との係合を解除する係合解除部材を
ドアパネル内に設けたものにおいても、ばね部材の弾発
力を利用した簡単な構造で、コネクタをヒンジ側壁まで
移動させることができる効果が得られる。
【0052】ここで、上記被保持部においてドアパネル
の奥側に面する側壁に撓み変形可能な撓み片を形成し、
この撓み片に、当該撓み片が無変形の状態で上記ケース
の係止部と係合する被係止部と、上記貫通孔からドアパ
ネル内にコネクタが挿入される際に上記係合解除部材と
当接する被操作部とを設けるとともに、これら係合解除
部材と被操作部との当接に伴い上記撓み片が撓み変形し
てその被係止部と上記係止部との係合が解除されるよう
にすれば、上記被操作突起を係合解除部材に当接させる
だけの簡単な構造で、上記被係止部と係止部との係合を
解除することができる。
の奥側に面する側壁に撓み変形可能な撓み片を形成し、
この撓み片に、当該撓み片が無変形の状態で上記ケース
の係止部と係合する被係止部と、上記貫通孔からドアパ
ネル内にコネクタが挿入される際に上記係合解除部材と
当接する被操作部とを設けるとともに、これら係合解除
部材と被操作部との当接に伴い上記撓み片が撓み変形し
てその被係止部と上記係止部との係合が解除されるよう
にすれば、上記被操作突起を係合解除部材に当接させる
だけの簡単な構造で、上記被係止部と係止部との係合を
解除することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるドア用ワイ
ヤーハーネスの取付装置において、ドアパネルにドアト
リムを装着する前の状態を示す断面平面図である。
ヤーハーネスの取付装置において、ドアパネルにドアト
リムを装着する前の状態を示す断面平面図である。
【図2】上記ドアパネルに上記ドアトリムを装着する前
の状態を示す斜視図である。
の状態を示す斜視図である。
【図3】上記装置に設けられるアームとコネクタとの連
結構造を示す斜視図である。
結構造を示す斜視図である。
【図4】上記連結構造を示す断面平面図である。
【図5】上記ドアパネル内に上記コネクタを挿入した直
後の状態を示す断面平面図である。
後の状態を示す断面平面図である。
【図6】上記ドアパネル内に上記コネクタを挿入した直
後の状態を示す断面正面図である。
後の状態を示す断面正面図である。
【図7】上記コネクタの挿入後に当該コネクタが移動し
た当初の状態を示す斜視図である。
た当初の状態を示す斜視図である。
【図8】(a)は上記コネクタの移動中の状態を示す断
面平面図、(b)はドアトリムの装着が完了して上記コ
ネクタが前側壁にほぼ到達した状態を示す断面平面図で
ある。
面平面図、(b)はドアトリムの装着が完了して上記コ
ネクタが前側壁にほぼ到達した状態を示す断面平面図で
ある。
【図9】上記コネクタを上記前側壁に固定する様子を示
す断面平面図である。
す断面平面図である。
【図10】上記コネクタを上記前側壁に固定する様子を
示す一部断面側面図である。
示す一部断面側面図である。
【図11】(a)は本発明の第2の実施の形態にかかる
ドア用ワイヤーハーネスの取付装置においてドアパネル
にドアトリムを装着する前の状態を示す断面平面図、
(b)は装着後の状態を示す断面平面図である。
ドア用ワイヤーハーネスの取付装置においてドアパネル
にドアトリムを装着する前の状態を示す断面平面図、
(b)は装着後の状態を示す断面平面図である。
【図12】図11に示す装置の要部を示す断面平面図で
ある。
ある。
【図13】図11に示す装置の要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図14】(a)は本発明の第3の実施の形態における
コネクタ嵌入孔の周辺部分を示す正面図、(b)は当該
周辺部分の断面側面図である。
コネクタ嵌入孔の周辺部分を示す正面図、(b)は当該
周辺部分の断面側面図である。
【図15】従来のドア用ワイヤーハーネスの取付構造に
おいてドアパネルにドアトリムを装着する前の状態を示
す斜視図である。
おいてドアパネルにドアトリムを装着する前の状態を示
す斜視図である。
10 ドアパネル 12 インナーパネル 12a 前側壁(ヒンジ側壁) 12b 内側壁 16 ウェザーストリップ 18 貫通孔 22 コネクタ嵌入孔 28 ドアトリム 30 ドア用ワイヤーハーネス 40 コネクタ 50 アーム 60 奥側レール 62 手前側レール 66 隙間(逆行阻止部) 70 ケース 70b 係止孔(係止部) 72 被保持部 73 撓み片 73a 被操作突起(被操作部) 73b 被係止突起(被係止部) 75 係合解除部材 77 圧縮ばね(ばね部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 博 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 車体内方に向く内側壁とドアヒンジが連
結されるヒンジ側壁とが形成されたドアパネルと、この
ドアパネルにその内側壁を内側から覆うように装着され
るドアトリムとの間にドア用ワイヤーハーネスを配索
し、かつ、このドア用ワイヤーハーネスを上記内側壁に
設けられた貫通孔に挿通した状態でこのドア用ワイヤー
ハーネスの端末に設けられたコネクタを上記ヒンジ側壁
に固定するためのドア用ワイヤーハーネスの取付装置に
おいて、上記ドアトリムに、このドアトリム側に配索さ
れるドア用ワイヤーハーネスの上記コネクタを上記内側
壁の貫通孔に対応する位置に上記ヒンジ側壁に向かう方
向へ移動可能に保持するコネクタ保持部を設けるととも
に、このドアパネルへのドアトリムの装着に伴って上記
コネクタを上記ヒンジ側壁もしくはその近傍位置まで移
動させるコネクタ作動手段を備えたことを特徴とするド
ア用ワイヤーハーネスの取付装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のドア用ワイヤーハーネス
の取付装置において、上記コネクタとドアトリムとを撓
み変形可能なアームを介して連結し、このアームがほぼ
無変形の状態で上記コネクタが上記内側壁の貫通孔に対
応する位置に保持され、上記アームの撓み変形に伴って
上記コネクタが上記ヒンジ側壁に向かって移動するよう
に上記アームの形状を設定するとともに、上記ドアパネ
ル内に、上記コネクタ作動手段として、上記貫通孔から
挿入されるコネクタと当接し、上記ドアパネルへのドア
トリムの装着に伴って上記コネクタを上記ヒンジ側壁へ
案内する案内部材を設けたことを特徴とするドア用ワイ
ヤーハーネスの取付装置。 - 【請求項3】 請求項2記載のドア用ワイヤーハーネス
の取付装置において、上記案内部材として、上記貫通孔
からドアトリム内に挿入されるコネクタの奥側面とほぼ
接触する位置から上記固定位置へ向かって延びる奥側レ
ールと、上記貫通孔から挿入されるコネクタの位置より
もヒンジ側壁に近い位置から上記固定位置へ向かって上
記奥側レールと平行に延び、この奥側レールとで上記コ
ネクタの所定部分を挟む手前側レールとをドアパネル内
に固定したことを特徴とするドア用ワイヤーハーネスの
取付装置。 - 【請求項4】 請求項2または3記載のドア用ワイヤー
ハーネスの取付装置において、上記案内部材の途中に、
上記ヒンジ側壁に近接した位置まで到達したコネクタの
逆行を阻止する逆行阻止部を設けたことを特徴とするド
ア用ワイヤーハーネスの取付装置。 - 【請求項5】 請求項2記載のドア用ワイヤーハーネス
の取付装置において、上記コネクタから上記ヒンジ側壁
と反対側の方向に被保持部を延設し、この被保持部に被
係止部を設け、この被保持部がヒンジ側壁から嵌入され
る形状をもつケースをドアトリムに設けるとともに、こ
のケースに、上記コネクタ及び被保持部をヒンジ側壁に
向かう方向に付勢するばね部材と、このばね部材の弾発
力に抗して上記被係止部を係止する係止部とを設け、上
記貫通孔からドアパネル内にコネクタが挿入される際に
上記係止部と被係止部との係合を解除する係合解除部材
をドアパネル内に設けたことを特徴とするドア用ワイヤ
ーハーネスの取付装置。 - 【請求項6】 請求項5記載のドア用ワイヤーハーネス
の取付装置において、上記被保持部においてドアパネル
の奥側に面する側壁に撓み変形可能な撓み片を形成し、
この撓み片に、当該撓み片が無変形の状態で上記ケース
の係止部と係合する被係止部と、上記貫通孔からドアパ
ネル内にコネクタが挿入される際に上記係合解除部材と
当接する被操作部とを設けるとともに、これら係合解除
部材と被操作部との当接に伴い上記撓み片が撓み変形し
てその被係止部と上記係止部との係合が解除されるよう
にしたことを特徴とするドア用ワイヤーハーネスの取付
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25317696A JPH1095285A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | ドア用ワイヤーハーネスの取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25317696A JPH1095285A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | ドア用ワイヤーハーネスの取付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1095285A true JPH1095285A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17247605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25317696A Withdrawn JPH1095285A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | ドア用ワイヤーハーネスの取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1095285A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109624875A (zh) * | 2017-09-11 | 2019-04-16 | 弗吉亚内饰工业 | 包括可变形外表面的修饰元件 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP25317696A patent/JPH1095285A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109624875A (zh) * | 2017-09-11 | 2019-04-16 | 弗吉亚内饰工业 | 包括可变形外表面的修饰元件 |
CN109624875B (zh) * | 2017-09-11 | 2023-04-07 | 弗吉亚内饰工业 | 包括可变形外表面的修饰元件 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031202 |