JPH1037966A - 樹脂絶縁転がり軸受の取付構造およびその軸受 - Google Patents
樹脂絶縁転がり軸受の取付構造およびその軸受Info
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- JPH1037966A JPH1037966A JP21537996A JP21537996A JPH1037966A JP H1037966 A JPH1037966 A JP H1037966A JP 21537996 A JP21537996 A JP 21537996A JP 21537996 A JP21537996 A JP 21537996A JP H1037966 A JPH1037966 A JP H1037966A
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Landscapes
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- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハウジングによる軸受の幅方向の締め付け力
を樹脂被覆の幅面全面で受けることができて、確実な締
め付けが図れるようにする。 【解決手段】 外輪2の外径面および幅面を覆う電気絶
縁性の樹脂被覆6を設けた樹脂絶縁転がり軸受1をハウ
ジング6に設置する。この場合に、樹脂被覆6の外輪幅
面を覆う部分6aの略全面に接するリング状のプレート
16を設け、このプレート16を介して軸受外輪3をハ
ウジング9の本体9Aと蓋体9Bとで幅方向に締めつけ
る。
を樹脂被覆の幅面全面で受けることができて、確実な締
め付けが図れるようにする。 【解決手段】 外輪2の外径面および幅面を覆う電気絶
縁性の樹脂被覆6を設けた樹脂絶縁転がり軸受1をハウ
ジング6に設置する。この場合に、樹脂被覆6の外輪幅
面を覆う部分6aの略全面に接するリング状のプレート
16を設け、このプレート16を介して軸受外輪3をハ
ウジング9の本体9Aと蓋体9Bとで幅方向に締めつけ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軸受箱と軸との
間に電位差が生じる箇所、例えば鉄道車両用等のモータ
などに使用される樹脂絶縁転がり軸受の取付構造および
その軸受に関するものである。
間に電位差が生じる箇所、例えば鉄道車両用等のモータ
などに使用される樹脂絶縁転がり軸受の取付構造および
その軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂絶縁転がり軸受として、図4
に示すように、外輪51の外径面をPPS樹脂等の樹脂
被覆52で覆ったものがある。この軸受50は、一般に
図5に示すような形態で使用されることが多い。すなわ
ち、ハウジング53の本体53Aの内径面に軸受50を
配置し、ハウジング53の段面53aと蓋体54との間
で軸受50の幅面を締め付ける。蓋体54はボルト(図
示せず)でハウジング本体53Aに締め付け固定する。
ハウジング本体53Aおよび蓋体54には、軸受50の
内輪55と外輪51の間の空間に対応する凹部53b,
54bが設けられる。グリース給油方式の場合は、同図
に示すように、ハウジング53の内径面および段面に、
ある幅を持ったグリース補給溝57が前記凹部53bに
連通して設けられ、この溝57に外径面から連通するグ
リース補給孔58が設けられる。
に示すように、外輪51の外径面をPPS樹脂等の樹脂
被覆52で覆ったものがある。この軸受50は、一般に
図5に示すような形態で使用されることが多い。すなわ
ち、ハウジング53の本体53Aの内径面に軸受50を
配置し、ハウジング53の段面53aと蓋体54との間
で軸受50の幅面を締め付ける。蓋体54はボルト(図
示せず)でハウジング本体53Aに締め付け固定する。
ハウジング本体53Aおよび蓋体54には、軸受50の
内輪55と外輪51の間の空間に対応する凹部53b,
54bが設けられる。グリース給油方式の場合は、同図
に示すように、ハウジング53の内径面および段面に、
ある幅を持ったグリース補給溝57が前記凹部53bに
連通して設けられ、この溝57に外径面から連通するグ
リース補給孔58が設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにハ
ウジング53にグリース補給溝57が設けられていて、
この溝57が軸受50の樹脂被覆52に押し付けられる
と、樹脂被覆52の軸受幅面を覆う部分の変形が、不均
一でかつ大きくなる場合がある。
ウジング53にグリース補給溝57が設けられていて、
この溝57が軸受50の樹脂被覆52に押し付けられる
と、樹脂被覆52の軸受幅面を覆う部分の変形が、不均
一でかつ大きくなる場合がある。
【0004】この発明は上記課題を解消するものであ
り、ハウジングによる軸受の幅方向の締め付け力を、樹
脂被覆の幅面全面で受けることができて、確実な締め付
けが図れる樹脂絶縁転がり軸受の取付構造を提供するこ
とを目的とする。この発明の他の目的は、前記の確実な
締め付けを可能とながら、組み立てが容易に行える樹脂
絶縁転がり軸受の取付構造およびその軸受を提供するこ
とである。
り、ハウジングによる軸受の幅方向の締め付け力を、樹
脂被覆の幅面全面で受けることができて、確実な締め付
けが図れる樹脂絶縁転がり軸受の取付構造を提供するこ
とを目的とする。この発明の他の目的は、前記の確実な
締め付けを可能とながら、組み立てが容易に行える樹脂
絶縁転がり軸受の取付構造およびその軸受を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、外輪の外径
面および幅面を覆う電気絶縁性の樹脂被覆を設けた樹脂
絶縁転がり軸受をハウジングに設置する構造であって、
前記樹脂被覆の外輪幅面を覆う部分の略全面に接するリ
ング状のプレートを設け、このプレートを介して軸受外
輪をハウジングで幅方向に挟み付けたものである。この
ようにプレートを設けることで、ハウジングで軸受を幅
方向に締め付ける力を、樹脂被覆の軸受幅面を覆う部分
の略全面で受けることができる。そのため、安定した締
め付けが行えて、締め付けの確実が図れる。前記ハウジ
ングは、軸受外輪の幅面と接する段面、および前記軸受
外輪を嵌合する内径面に、グリース補給溝を設けたもの
であっても良い。このようなグリース補強溝を設けた場
合、一般には樹脂被覆の不均一な変形を招き易いが、こ
の場合でも前記プレートが設けられることにより、締め
付けの安定が得られる。また、上記構成において、前記
リング状のプレートは、樹脂被覆に一体成形により取付
けても良い。このように樹脂被覆に予め前記プレートを
組付け、プレート付きの軸受とすることにより、軸受使
用機器の部品点数の増加が避けられ、組み立て時にプレ
ートを介在させる手間や、部品の保管の煩雑化が防せげ
る。
面および幅面を覆う電気絶縁性の樹脂被覆を設けた樹脂
絶縁転がり軸受をハウジングに設置する構造であって、
前記樹脂被覆の外輪幅面を覆う部分の略全面に接するリ
ング状のプレートを設け、このプレートを介して軸受外
輪をハウジングで幅方向に挟み付けたものである。この
ようにプレートを設けることで、ハウジングで軸受を幅
方向に締め付ける力を、樹脂被覆の軸受幅面を覆う部分
の略全面で受けることができる。そのため、安定した締
め付けが行えて、締め付けの確実が図れる。前記ハウジ
ングは、軸受外輪の幅面と接する段面、および前記軸受
外輪を嵌合する内径面に、グリース補給溝を設けたもの
であっても良い。このようなグリース補強溝を設けた場
合、一般には樹脂被覆の不均一な変形を招き易いが、こ
の場合でも前記プレートが設けられることにより、締め
付けの安定が得られる。また、上記構成において、前記
リング状のプレートは、樹脂被覆に一体成形により取付
けても良い。このように樹脂被覆に予め前記プレートを
組付け、プレート付きの軸受とすることにより、軸受使
用機器の部品点数の増加が避けられ、組み立て時にプレ
ートを介在させる手間や、部品の保管の煩雑化が防せげ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1に基
づいて説明する。まず、概略を説明すると、この樹脂絶
縁転がり軸受の取付構造は、外輪3に樹脂被覆6を設け
た樹脂絶縁転がり軸受1をハウジング9に設置する構造
であって、前記樹脂被覆6の外輪幅面を覆う部分6aに
接するリング状のプレート16を設け、このプレート1
6を介して軸受外輪3をハウジング9で幅方向に挟み付
けたものである。
づいて説明する。まず、概略を説明すると、この樹脂絶
縁転がり軸受の取付構造は、外輪3に樹脂被覆6を設け
た樹脂絶縁転がり軸受1をハウジング9に設置する構造
であって、前記樹脂被覆6の外輪幅面を覆う部分6aに
接するリング状のプレート16を設け、このプレート1
6を介して軸受外輪3をハウジング9で幅方向に挟み付
けたものである。
【0007】軸受1は、円筒ころ軸受からなり、鍔無し
の内輪2と両鍔付きの外輪3の間に、保持器4に保持さ
れた円筒形の転動体5を介在させてある。外輪3は、外
径面から両側の幅面にわたって、電気絶縁性の樹脂被覆
6で覆ってある。樹脂被覆6の外輪幅面を覆う部分6a
は、外輪3の軌道面3aに対応する位置と略同じ位置か
またはこの位置よりも若干内径側へ延びて設けられてい
る。樹脂被覆6は、外輪3に射出形成等によって一体に
モールドしたものであり、外輪3の外径面および幅面に
は、樹脂被覆6の固定を強固にするための円周溝7,8
が形成してある。樹脂被覆6は溝7,8内までモールド
される。外輪3の軸方向幅は、樹脂被覆6を含めた幅が
内輪2と同じ幅となるようにしてある。材質例を説明す
ると、内外輪2,3および転動体5は、軸受鋼等の導電
性の材料からなる。樹脂被覆6には、ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂(PPS樹脂)、ナイロン66、ナイロ
ン44、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等
が使用される。
の内輪2と両鍔付きの外輪3の間に、保持器4に保持さ
れた円筒形の転動体5を介在させてある。外輪3は、外
径面から両側の幅面にわたって、電気絶縁性の樹脂被覆
6で覆ってある。樹脂被覆6の外輪幅面を覆う部分6a
は、外輪3の軌道面3aに対応する位置と略同じ位置か
またはこの位置よりも若干内径側へ延びて設けられてい
る。樹脂被覆6は、外輪3に射出形成等によって一体に
モールドしたものであり、外輪3の外径面および幅面に
は、樹脂被覆6の固定を強固にするための円周溝7,8
が形成してある。樹脂被覆6は溝7,8内までモールド
される。外輪3の軸方向幅は、樹脂被覆6を含めた幅が
内輪2と同じ幅となるようにしてある。材質例を説明す
ると、内外輪2,3および転動体5は、軸受鋼等の導電
性の材料からなる。樹脂被覆6には、ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂(PPS樹脂)、ナイロン66、ナイロ
ン44、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等
が使用される。
【0008】ハウジング9はハウジング本体9Aとリン
グ状の蓋体9Bとで構成される。ハウジング本体9A
は、軸受1の外輪3を嵌合させる円筒面部9aと、軸受
外輪3の幅面を当接させる段面9bとを有し、段面9b
と対向する蓋体9Bが、ハウジング本体9Aにボルト1
0で軸方向に締め付けて固定される。ハウジング本体9
Aの前記円筒面部9aは、軸受1の幅よりも若干長く形
成され、蓋体9Bは、内側面に突出した円形突部9Aa
がハウジング本体9Aの円筒面部9aに嵌合し、この嵌
合部分よりも外径側で前記ボルト10により固定が行わ
れる。ハウジング本体9Aおよび蓋体9Bは、軸受1の
内輪2と外輪3の間の空間に対向する環状の凹部11,
12を有しており、これら凹部11,12はグリース溜
まり等に使用される。グリース量の確保等のため、前記
凹部11,12の外径側の内面は、外輪3の軌道面3a
よりも若干大径となる位置まで広げられている。また、
ハウジング9Aには、円筒面部9aおよび段面9bに連
続して、グリース補給溝13,14を形成し、段部9b
のグリース補給溝14を凹部11に開口させると共に、
円筒面部9aのグリース補給溝13にハウジング外から
連通するグリース補給孔15が設けてある。
グ状の蓋体9Bとで構成される。ハウジング本体9A
は、軸受1の外輪3を嵌合させる円筒面部9aと、軸受
外輪3の幅面を当接させる段面9bとを有し、段面9b
と対向する蓋体9Bが、ハウジング本体9Aにボルト1
0で軸方向に締め付けて固定される。ハウジング本体9
Aの前記円筒面部9aは、軸受1の幅よりも若干長く形
成され、蓋体9Bは、内側面に突出した円形突部9Aa
がハウジング本体9Aの円筒面部9aに嵌合し、この嵌
合部分よりも外径側で前記ボルト10により固定が行わ
れる。ハウジング本体9Aおよび蓋体9Bは、軸受1の
内輪2と外輪3の間の空間に対向する環状の凹部11,
12を有しており、これら凹部11,12はグリース溜
まり等に使用される。グリース量の確保等のため、前記
凹部11,12の外径側の内面は、外輪3の軌道面3a
よりも若干大径となる位置まで広げられている。また、
ハウジング9Aには、円筒面部9aおよび段面9bに連
続して、グリース補給溝13,14を形成し、段部9b
のグリース補給溝14を凹部11に開口させると共に、
円筒面部9aのグリース補給溝13にハウジング外から
連通するグリース補給孔15が設けてある。
【0009】外輪3の幅面の両側に設けたプレート16
は、リング状の金属板等からなり、樹脂被覆6の外輪幅
面を覆う部分6aの略全面を覆う内径および外径に形成
されている。この例では、プレート16の外径は、軸受
外輪3の樹脂被覆6を含む外径に略等しく、また内径
は、樹脂被覆6の幅面覆い部分6aの内径縁と同じかあ
るいは若干小さくなる径としてある。プレート16は、
単独の部品として準備し、軸受1のハウジング9への組
み込み時に設置しても良く、またプレート16を予め樹
脂被覆6に一体成形により、すなわちインサート成形に
より結合させておいても良い。
は、リング状の金属板等からなり、樹脂被覆6の外輪幅
面を覆う部分6aの略全面を覆う内径および外径に形成
されている。この例では、プレート16の外径は、軸受
外輪3の樹脂被覆6を含む外径に略等しく、また内径
は、樹脂被覆6の幅面覆い部分6aの内径縁と同じかあ
るいは若干小さくなる径としてある。プレート16は、
単独の部品として準備し、軸受1のハウジング9への組
み込み時に設置しても良く、またプレート16を予め樹
脂被覆6に一体成形により、すなわちインサート成形に
より結合させておいても良い。
【0010】上記構成の樹脂絶縁転がり軸受1は、内輪
2が装着された軸(図示せず)とハウジング9との間に
電位差が生じても、樹脂被覆6による電気絶縁性によ
り、内外輪2,3間に電流が流れることが防止され、軌
道面等の電食が防止される。軸受1の潤滑は、グリース
補給孔15からグリース補給溝13,14および凹部1
1,12を介して軸受1内に補給されるグリースにより
行われる。軸受1の固定は、ハウジング本体9Aと蓋体
9Bとの間で外輪3を幅方向に締め付けることにより行
われる。この場合に、ハウジング本体9Aの段面9bに
グリース補給溝14が形成されていても、プレート16
が介在することで、ボルト10による締め付け力を樹脂
被覆6の幅面覆い部分6aの全面で受けることができ
る。また、この例のように、ハウジング本体9Aおよび
蓋体9Bにグリース溜まりとなる凹部11,12が形成
されていて、これらハウジング本体9Aおよび蓋体9B
が樹脂被覆6の幅面被覆部分6aの全面に接触できなく
ても、プレート16の介在によって締め付け力を幅面被
覆部分6aの全面で受けることができる。そのため、締
め付けが安定し、確実な締め付けが行える。また、初期
材料クリープを防止することができ、ボルト10の緩み
も防止することができる。
2が装着された軸(図示せず)とハウジング9との間に
電位差が生じても、樹脂被覆6による電気絶縁性によ
り、内外輪2,3間に電流が流れることが防止され、軌
道面等の電食が防止される。軸受1の潤滑は、グリース
補給孔15からグリース補給溝13,14および凹部1
1,12を介して軸受1内に補給されるグリースにより
行われる。軸受1の固定は、ハウジング本体9Aと蓋体
9Bとの間で外輪3を幅方向に締め付けることにより行
われる。この場合に、ハウジング本体9Aの段面9bに
グリース補給溝14が形成されていても、プレート16
が介在することで、ボルト10による締め付け力を樹脂
被覆6の幅面覆い部分6aの全面で受けることができ
る。また、この例のように、ハウジング本体9Aおよび
蓋体9Bにグリース溜まりとなる凹部11,12が形成
されていて、これらハウジング本体9Aおよび蓋体9B
が樹脂被覆6の幅面被覆部分6aの全面に接触できなく
ても、プレート16の介在によって締め付け力を幅面被
覆部分6aの全面で受けることができる。そのため、締
め付けが安定し、確実な締め付けが行える。また、初期
材料クリープを防止することができ、ボルト10の緩み
も防止することができる。
【0011】図2はこの発明の他の実施形態を示す。こ
の例の軸受1は玉軸受からなり、図1の例と同様に、外
輪3の外径面および幅面を覆う電気絶縁性の樹脂被覆6
を設けてあり、この樹脂被覆6の外輪幅面を覆う部分6
aの略全面に接するリング状のプレート16を設け、こ
のプレート16を介して軸受外輪3をハウジング9のハ
ウジング本体9Aと蓋体9Bとで幅方向に挟み付けてい
る。ハウジング9およびプレート16の構成は図1の例
と同じである。この構成の場合も、前記実施形態と同様
な各効果が得られる。
の例の軸受1は玉軸受からなり、図1の例と同様に、外
輪3の外径面および幅面を覆う電気絶縁性の樹脂被覆6
を設けてあり、この樹脂被覆6の外輪幅面を覆う部分6
aの略全面に接するリング状のプレート16を設け、こ
のプレート16を介して軸受外輪3をハウジング9のハ
ウジング本体9Aと蓋体9Bとで幅方向に挟み付けてい
る。ハウジング9およびプレート16の構成は図1の例
と同じである。この構成の場合も、前記実施形態と同様
な各効果が得られる。
【0012】図3は、この樹脂絶縁転がり軸受の取付構
造を応用した鉄道車両用モータの概略断面図を示す。モ
ータケーシング30に設けた軸受31,32を介してモ
ータ軸33が回転自在に支持され、モータケーシング3
0の内面とモータ軸33とに、界磁34と電機子35と
が設けられ、かつ電機子35と並んで整流子36が設け
られている。モータの前側の軸受31は玉軸受からな
り、後ろ側の軸受32はころ軸受からなる。これら前後
の軸受31,32に、図2,図1の樹脂絶縁転がり軸受
1およびその取付構造が採用されている。この場合、モ
ータケーシング30の一部が前記ハウジング9となる。
造を応用した鉄道車両用モータの概略断面図を示す。モ
ータケーシング30に設けた軸受31,32を介してモ
ータ軸33が回転自在に支持され、モータケーシング3
0の内面とモータ軸33とに、界磁34と電機子35と
が設けられ、かつ電機子35と並んで整流子36が設け
られている。モータの前側の軸受31は玉軸受からな
り、後ろ側の軸受32はころ軸受からなる。これら前後
の軸受31,32に、図2,図1の樹脂絶縁転がり軸受
1およびその取付構造が採用されている。この場合、モ
ータケーシング30の一部が前記ハウジング9となる。
【0013】
【発明の効果】この発明の樹脂絶縁転がり軸受の取付構
造は、樹脂被覆の外輪幅面を覆う部分の略全面に接する
リング状のプレートを設け、このプレートを介して軸受
外輪をハウジングで幅方向に挟み付けるため、ハウジン
グによる軸受の幅方向の締め付け力を、樹脂被覆の幅面
全面で受けることができて、確実な締め付けが行える。
ハウジングの軸受外輪の幅面と接する段面、および前記
軸受外輪を嵌合する内径面に、グリース補給溝が設けら
れている場合にも、前記のプレートによる締め付けの確
実化が得られる。前記プレートを前記樹脂被覆に一体成
形した場合は、軸受使用機器の組み立ての容易、および
部品の保管の簡易が図れる。
造は、樹脂被覆の外輪幅面を覆う部分の略全面に接する
リング状のプレートを設け、このプレートを介して軸受
外輪をハウジングで幅方向に挟み付けるため、ハウジン
グによる軸受の幅方向の締め付け力を、樹脂被覆の幅面
全面で受けることができて、確実な締め付けが行える。
ハウジングの軸受外輪の幅面と接する段面、および前記
軸受外輪を嵌合する内径面に、グリース補給溝が設けら
れている場合にも、前記のプレートによる締め付けの確
実化が得られる。前記プレートを前記樹脂被覆に一体成
形した場合は、軸受使用機器の組み立ての容易、および
部品の保管の簡易が図れる。
【図1】この発明の一実施形態の部分断面図である。
【図2】この発明の他の実施形態の部分断面図である。
【図3】これらの実施形態にかかる軸受取付構造を応用
した鉄道車両用モータの概略部分断面図である。
した鉄道車両用モータの概略部分断面図である。
【図4】従来の樹脂絶縁転がり軸受の断面図である。
【図5】同従来軸受の取付構造の破断斜視図である。
【符号の説明】 1…軸受 9…ハウジング 2…内輪 9A…ハウジング本体 3…外輪 9B…蓋体 6…樹脂被覆 13,14…グリース補
給溝 6a…幅面覆い部分 16…プレート
給溝 6a…幅面覆い部分 16…プレート
Claims (4)
- 【請求項1】 外輪の外径面および幅面を覆う電気絶縁
性の樹脂被覆を設けた樹脂絶縁転がり軸受をハウジング
に設置する構造であって、前記樹脂被覆の外輪幅面を覆
う部分の略全面に接するリング状のプレートを設け、こ
のプレートを介して軸受外輪をハウジングで幅方向に挟
み付けた樹脂絶縁転がり軸受の取付構造。 - 【請求項2】 前記プレートを前記樹脂被覆に一体成形
した請求項1記載の樹脂絶縁転がり軸受の取付構造。 - 【請求項3】 前記ハウジングの軸受外輪の幅面と接す
る段面、および前記軸受外輪を嵌合する内径面に、グリ
ース補給溝を設けた請求項1または請求項2記載の樹脂
絶縁転がり軸受の取付構造。 - 【請求項4】 外輪の外径面および幅面を覆う電気絶縁
性の樹脂被覆を設けた樹脂絶縁転がり軸受であって、前
記樹脂被覆の外輪幅面を覆う部分の略全面に接するリン
グ状のプレートを、前記樹脂被覆に一体成形により設け
た樹脂絶縁転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21537996A JPH1037966A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 樹脂絶縁転がり軸受の取付構造およびその軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21537996A JPH1037966A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 樹脂絶縁転がり軸受の取付構造およびその軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1037966A true JPH1037966A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16671331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21537996A Pending JPH1037966A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 樹脂絶縁転がり軸受の取付構造およびその軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1037966A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019146793A1 (ja) * | 2018-01-29 | 2019-08-01 | Ntn株式会社 | インホイールモータ駆動装置 |
JP2019131175A (ja) * | 2018-01-29 | 2019-08-08 | Ntn株式会社 | インホイールモータ駆動装置 |
DE102022118825A1 (de) * | 2022-07-27 | 2024-02-01 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Wälzlager |
KR20240036027A (ko) | 2021-07-20 | 2024-03-19 | 엔티엔 가부시키가이샤 | 절연 구름 베어링 |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP21537996A patent/JPH1037966A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019146793A1 (ja) * | 2018-01-29 | 2019-08-01 | Ntn株式会社 | インホイールモータ駆動装置 |
JP2019131175A (ja) * | 2018-01-29 | 2019-08-08 | Ntn株式会社 | インホイールモータ駆動装置 |
CN111655527A (zh) * | 2018-01-29 | 2020-09-11 | Ntn株式会社 | 轮毂电动机驱动装置 |
KR20240036027A (ko) | 2021-07-20 | 2024-03-19 | 엔티엔 가부시키가이샤 | 절연 구름 베어링 |
DE102022118825A1 (de) * | 2022-07-27 | 2024-02-01 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Wälzlager |
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