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JPH10329051A - ねじ締め機とその制御方法 - Google Patents

ねじ締め機とその制御方法

Info

Publication number
JPH10329051A
JPH10329051A JP9150001A JP15000197A JPH10329051A JP H10329051 A JPH10329051 A JP H10329051A JP 9150001 A JP9150001 A JP 9150001A JP 15000197 A JP15000197 A JP 15000197A JP H10329051 A JPH10329051 A JP H10329051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
clutch
screw tightening
tightening machine
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP9150001A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotoshi Hayakawa
博敏 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP9150001A priority Critical patent/JPH10329051A/ja
Publication of JPH10329051A publication Critical patent/JPH10329051A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ締め機の胴径を小さくし、ねじ締め機を
使った緩め作業を可能にし、かつクラッチ部の摩耗を抑
制するねじ締め機を提供することを目的とする。 【解決手段】 第1のモータ1と、第2のモータ4と、
第2のモータ4の回転軸40に連結されたドライバビッ
ト7と、第1のモータ1とドライバビット7との間に設
けられた電磁クラッチ6とを備えたねじ締付機におい
て、第1のモータ1と第2のモータ4は同一軸線上に直
列に配置し、電磁クラッチ6は第1のモータ1の回転軸
10と第2のモータ4の回転軸40との間に配置したも
のである。したがって、ねじ締め機本体の胴径を小さく
することができるので、作業者が容易にねじ締め機を把
持でき、作業性が良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家電製品、自動
車、住宅および建築物の組立作業等に使用される、小形
軽量のねじ締め機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねじ締め機は組立作業時間の短縮
化のため、電動あるいは空圧を利用して自動化されてい
るが、ドライバビットの回転速度の高速化とともに締め
付けトルクの高精度化が望まれ、その機能として高速回
転機能と高トルク発生機能が要求されている。この要求
を満たすため、第1の従来例として、例えば図4に示す
ような構成を持つねじ締め機が開示されている(例え
ば、特開昭59−69273号公報)。すなわち、1X
は低速高トルクを発生する高トルクドライバ、2Xは高
速低トルクを発生する低トルクドライバ、3Xはベル
ト、5Xはプーリ、6Xは一方クラッチ、7はドライバ
ビット、81X及び82Xはそれぞれ高トルクドライバ
1Xおよび低トルクドライバ2Xから制御装置8Xに締
付完了の信号を送出する信号回路、83X及び84Xは
制御装置8Xからそれぞれ1X及び2Xに駆動信号を送
出する信号回路、Sはねじを表す。この従来のねじ締め
機は、低トルクドライバ2Xを回転させると、一方クラ
ッチ6Xが高トルクドライバ1Xに対してフリーにな
り、低トルクドライバ2Xに直結されたトライバビット
7は低トルクドライバ2Xが発生しているトルクをその
ままねじSに伝達する。このため、ねじSは低トルクに
て図示していない被締結物に対して締め付けられること
となる。ここでねじSが着座すると着座完了信号が出さ
れ、制御装置8Xは更に高トルクドライバ1Xにも駆動
信号を出す。ねじSは低トルクにて締め付けられてお
り、ドライバビット7は回転していない状態であるか
ら、一方クラッチ6Xを通じて高トルクドライバ1Xの
トルクはドライバビット7に伝達され、ねじSは締め付
けられる。すなわち、低トルクドライバ2Xで高速性
を、高トルクドライバ1Xで高トルクの締め付けを実現
するものである。
【0003】また、第2の従来例として、例えば図5に
示すような構成のねじ締め機が開示されている(例え
ば、特開平3−32531公報)。すなわち、1Xはモ
ータ、6Xは一方クラッチ、7はドライバビット、10
Xは回転軸、11Xは高速回転軸13Xと低速回転軸1
4Xとに異なる回転数とトルクを出力する分割ギア、1
2Xはクラッチ、15Xは主軸、16Xはモータ1Xの
電流変化を検出するセンサ、17Xは検出信号の微分検
出回路、18Xは信号を比較判別してスイッチ19Xを
オフ遮断する制御回路部、20Xはモータ1Xの電源入
力端子である。この従来技術によれば、一例を示すと、
モータ1Xが6000rpmで回転し、分割ギア11X
によって回転軸10Xの回転は回転数が200rpmの
高速回転軸13Xと、回転数が60rpmの低速回転軸
14Xにそれぞれ分割、減速され、さらに低速回転軸1
4Xの回転数は減速機111Xによって最終的に6rp
mに減速される。ねじを実際に締めるときは、高速回転
軸13Xに設けたクラッチ12Xが接続し、ねじの着座
までは200rpmで回転し、トルクが上昇するとクラ
ッチ12Xが滑って回転速度が低下する。主軸15Xの
回転数が6rpm以下になると、一方クラッチ6Xによ
って低速回転軸14Xのトルクによって締め付けられ
る。このようにねじ締めに当たり、高速回転軸13Xの
高速回転により座付きを行い、座付き後の締め付けは一
方クラッチ6Xの動作によって高トルクで行うものであ
る。
【0004】さらに、第3の従来例として、例えば図6
に示すような構成のねじ締め機が開示されている(例え
ば、特開平7−164340公報)。すなわち、モータ
1Xの回転軸10Xには遊星歯車機構3の第1段の太陽
歯車31が連結されている。太陽歯車31の回転力は遊
星歯車32とキャリア33を介して高速回転軸13Xに
伝達される。また、高速回転軸13Xに伝達された回転
力は、高速回転軸13Xに設けられた第2段の太陽歯車
34、第2段の遊星歯車35、遊星歯車35を回転自在
に保持するキャリア36とを介して、噛み合いクラッチ
60Xの駆動側噛み合い部61Xに伝達されるようにし
てある。高速回転軸13Xは下方に延長されて、軸受を
介して主軸15Xに回転自在に支承されている。高速回
転軸13Xには摺動部材30Xが軸線方向に摺動自在に
スプライン連結されている。摺動部材30Xの下部には
カム装置31Xの一方側を構成するローラ状のカム従動
子31aXが高速回転軸13Xに垂直に支承されてい
る。また、主軸15Xの上部にはカム装置31Xの他方
側を構成する乗り上げカム31bXがカム従動子31a
Xと対向するように軸継手32Xを介して連結されてい
る。なお、軸継手32Xには、カム装置31Xの回転方
向の動作範囲を超えて回転しないようにストッパ機構が
設けられている。
【0005】太陽歯車34と摺動部材30Xとの間に
は、圧縮コイルバネ33Xが高速回転軸13Xに沿って
介設され、カム装置31Xの部分を拡大して示した図7
に示すように、圧縮コイルバネ33Xはカム従動子31
aXを乗り上げカム31bXに形成したV字溝の第一カ
ム位置p、またはそれより太陽歯車側にある平坦な第二
カム位置qに圧接するようにしてある。さらに、キャリ
ア36下端には、噛み合いクラッチ60Xの一方側を構
成する駆動側噛み合い部61Xが軸線方向に摺動可能に
連結されていると共に、キャリア36と駆動側噛み合い
部61Xとの間には、弾性部材として圧縮バネ35Xが
介設されている。また、主軸15Xには筒状の伝動部材
36Xが軸線方向に連動可能にスプライン連結されると
共に、摺動部材30Xと軸線方向に連動可能に、かつ回
転方向に連動不能に玉軸受37Xを介して係合されてい
る。伝動部材36X上端には、駆動側噛み合い部61X
と対向して、噛み合いクラッチ60Xの他方側を構成す
る被動側噛み合い部62Xが設けられている。また、伝
動部材36Xの外周部の所定位置に環状溝38Xが穿設
されると共にハウジング21Xには環状溝38Xを近接
センサで検出する位置検出器39Xが設けられている。
【0006】前記構成において、主軸15Xにトルクが
小さいねじ込み状態のとき、図7に示すように、カム装
置31Xのカム従動子31aXは下位の第一カム位置p
においてカム31bXに圧接されるので、摺動部材30
Xはカム装置31Xを介して主軸15Xと回転に連動可
能になる。その時、摺動部材30Xは伝動部材36Xと
共に下位に保持されるので噛み合いクラッチ60Xの被
動側噛み合い部62Xは駆動側噛み合い部61Xと非噛
み合い状態にある。したがって、モータ1Xの回転は回
転軸10X、遊星歯車機構3とその高速回転軸13X、
摺動部材30X、カム装置31X及び軸継手32Xを順
次介して出力軸15Xに伝動される。次の段階として、
主軸15Xにかかるトルクが大きいねじ締め状態に移行
したとき、カム装置31Xは軸線方向に推力を発生し、
カム従動子31aXは負荷トルクに応じて圧縮コイルバ
ネ33Xに抗して第一カム位置pから上位の第二カム位
置qに押動されると共にカム31bXと回転方向に連動
不能となる。この動作により、摺動部材30Xが玉軸受
け37Xを介して伝動部材36Xと一体に上方に変位す
ると共に、被動側噛み合い部62Xが上方に移動して、
駆動側噛み合い部61Xと噛み合い、噛み合いクラッチ
60Xの接続が行われる。したがって、モータ1Xの回
転は、回転軸10X、遊星歯車機構3とそのキャリア3
6、噛み合いクラッチ60Xおよび伝動部材36Xを順
次介して主軸15Xに伝動される。このようにして、メ
カ的な手法によって高速回転のねじ込みと高トルクの締
め付けが実現できるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1の
従来例では、回転駆動源となる2台のモータが並列に並
んでいるためにねじ締め機の胴径が大きくなり、実際に
作業者がねじ締め機を把持して作業することは困難であ
った。また、ねじ締め作業には、ねじを締め付ける作業
のみならず、一度締めたねじを緩める作業も頻繁にあ
る。ところが従来のねじ締め機では一方クラッチを使用
しているためねじの緩め作業ができないという欠点があ
った。上記第2の従来例では、モータからの回転を高速
回転軸と低速回転軸の2つの回転軸をねじ締め機の胴体
の中に並列に設置し、しかも多くの段差歯車を形成しな
ければならないためにねじ締め機の胴径が大きくなり、
前従来技術同様に作業者がねじ締め機を把持してねじ締
め作業を行うことは困難である。またこの従来技術のね
じ締め機も同様に一方クラッチを使用しているためねじ
緩め作業ができないという欠点があった。また、上記第
3の従来例では、低トルクから高トルクのねじ締めに移
行する際にカム装置のカム従動子及びカム、並びに噛み
合いクラッチの噛み合い部34a及び34bが高速回転
から低速回転に突然移行しかつ高トルクが印加され、強
く摩擦するため、ねじ締め機を長時間使用するとこれら
の部分が摩耗し、トルク移行ができなくなるという欠点
があった。本発明は、高速回転を維持しつつ、ねじ締め
機の胴径を小さくし、ねじ締め機を使った緩め作業を可
能にし、かつクラッチ部の摩耗を抑制するねじ締め機を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の手段は、第1のモータと、第2のモータと、
前記第2のモータの回転軸に連結されたドライバビット
と、前記第1のモータと前記ドライバビットとの間に設
けられたクラッチとを備えたねじ締付機において、前記
第1のモータと前記第2のモータは同一軸線上に直列に
配置され、前記クラッチは前記第1のモータの回転軸と
前記第2のモータの回転軸との間に配置されているもの
である。第2の手段は、前記第1のモータと前記クラッ
チの間に減速機を配置してあるものである。第3の手段
は、前記減速機が、前記第1のモータの回転軸に連結さ
れた太陽歯車と、前記太陽歯車と噛み合う複数の遊星歯
車と、前記遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、
前記遊星歯車に噛み合う内歯車とを有する遊星歯車機構
で構成され、前記クラッチが、前記キャリアと連結され
た駆動軸側のクラッチ板と、前記第2のモータの回転軸
に連結された被駆動側のクラッチ板とを備えたものであ
る。
【0009】第4の手段は、前記第2のモータの回転軸
と前記ドライバビットの間にトルクセンサを設けたもの
である。第5の手段は、前記トルクセンサが、前記第2
のモータの回転軸と前記ドライバビットの間に設けら
れ、前記トルクセンサの回転軸が、1部又は全体が磁歪
材料で構成され、前記トルクセンサの回転軸のトルク変
化を前記磁歪材料の透磁率の変化として検出する励磁・
検出コイルが、前記トルクセンサの回転軸の外周に非接
触で形成されたものである。第6の手段は、前記トルク
センサが、ねじ締め時に前記減速機に伝わる前記ドライ
バビットの反力を検出する歪みゲージで構成されたもの
である。第7の手段は、前記歪みゲージが、前記第2の
モータのハウジングに二重構造の歪み管を固定し、前記
歪み管の内管の外壁に歪みゲージを張り付け、前記歪み
管の下部を把持部に連結したものである。第8の手段
は、前記第1のモータおよび前記第2のモータが電動モ
ータまたはエアモータのいづれか一方で構成されたもの
である。第9の手段は、前記クラッチが、噛み合いクラ
ッチ、摩擦クラッチ、流体クラッチまたは電磁クラッチ
のいづれか1種類で構成されたものである。第10の手
段は、前記第1のモータの回転軸に連結された第1のエ
ンコーダと、前記第2のモータの回転軸に連結された第
2のエンコーダとを備えたものである。
【0010】第11の手段は、前記第1のエンコーダの
出力と、前記第2のエンコーダの出力と、前記トルクセ
ンサの出力とを入力とし、前記第1のモータ、前記第2
のモータおよび前記電磁クラッチの各動作指令を出力す
る制御回路部を備えたものである。第12の手段は、前
記制御回路部が、前記第1のモータの負荷電流を検知す
る電流検出回路と、前記電流検出回路の出力からトルク
値を演算するトルク演算処理回路とを備えたものであ
る。第13の手段は、前記制御回路部が、前記第1のエ
ンコーダ、前記第2のエンコーダおよび前記トルクセン
サの出力信号のうち任意の出力信号を選択して、前記信
号の出力値を表示するセンサ出力表示手段を備えたもの
である。第14の手段は、第1のモータと第2のモータ
とを同一軸線上に配置し、前記第1のモータの回転角度
を検出する第1のエンコーダと前記第2のモータの回転
角度を検出する第2のエンコーダとを設け、前記第2の
モータの回転軸にドライバビットを連結し、前記第1の
モータの回転軸と前記第2のモータの回転軸との間にク
ラッチを備えたねじ締めつけ機の制御方法において、前
記第2のモータが動作していない状態で、かつ前記クラ
ッチが接続状態であるときには前記第1のモータを動作
させ、前記クラッチが非接続状態にあるときは前記第2
のモータを動作させる方法である。第15の手段は、ね
じの締め付け時に、前記クラッチが接続状態になった時
を起点として前記第1のエンコーダからの出力信号によ
り、前記第1のモータが所定の回転角度になったとき、
前記第1のモータを停止させてねじ締めを完了させる方
法である。第16の手段は、前記ドライバビットに加わ
るトルクを検出するトルクセンサを設け、ねじの締め付
け時に、前記クラッチが接続状態になった時を起点とし
て、前記第1のエンコーダの信号と前記トルクセンサの
信号との両方の信号から、トルク値を回転角度で微分
し、この微分値が所定の値になったときに、前記第1の
モータを停止させてねじ締めを完了させる方法である。
第17の手段は、前記トルクセンサの信号、前記第1の
モータおよび前記第2のモータの動作指令信号を有線ま
たは無線の通信の何れか一方の手段よって伝達する方法
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。図1は本発明の第1の実施例を示す構成
図である。図において、100は軸ユニット部で、回転
軸10を備えた第1のモータ1、第1のモータ1の回転
速度および回転角度を検出する第1のエンコーダ2、第
1のモータ1の回転軸10に連結された遊星歯車機構か
らなる減速機3、第1のモータ1と同軸線上に回転軸4
0を備えた第2のモータ4、第2のモータ4の回転速度
及び回転角度を検出する第2のエンコーダ5、一方が減
速機3の出力側に、他方が第2のエンコーダ5に連結さ
れた電磁クラッチからなるクラッチ6、および回転軸4
0に連結されたドライバビット7から構成されている。
【0012】第1のモータ1は永久磁石からなるロータ
11と、電機子コイル12を装着したステータ13とを
備え、カップリング14によって第1のエンコーダ2の
回転軸21に連結される。第1のエンコーダ2は、ガラ
ス基板上に金属薄膜スリットを設け、回転軸21に固定
されたディスク22と、受光素子及び発光素子有する光
センサヘッド23とからなり、回転軸10の回転速度と
回転角度を検出するものである。第1のモータ1の回転
軸10のもう一方の端は、カップリング15を介して減
速機3の太陽歯車31に結合されている。減速機3は、
太陽歯車31に噛み合う第1段の遊星歯車32と、遊星
歯車32を回転自在に支持する第1段のキャリア33
と、キャリア33に連結された第2段の太陽歯車34
と、太陽歯車34と噛み合う第2段の遊星歯車35と、
遊星歯車35に連結される第2段のキャリア36とを備
え、遊星歯車32、35はそれぞれ、円筒状のハウジン
グ37の内側に設けられた内歯車38A,38Bにそれ
ぞれ噛み合わされている。キャリア36の回転軸36A
は、更にカップリング39を介してクラッチ6の駆動軸
61に連結されている。
【0013】クラッチ6は、円板状の接続板62を設け
た駆動軸61と、接続板62に対向して設けられた駆動
軸側のクラッチ板63Aと、クラッチ板63Aに対向し
て設けられた被動軸側のクラッチ板63Bと、クラッチ
板63Aの軸方向端部に設けられた永久磁石64と、永
久磁石64と接続板62との間に設けられたバネ65
と、ハウジング37の内側に固定され、励磁することに
より永久磁石64を反発する電磁コイル66とから構成
されている。クラッチ6が非接続状態にある時、接続板
62はバネ65によって駆動軸側のクラッチ板63に圧
接される。一方、クラッチ6が接続状態にある時、電磁
コイル67からの反発力によって永久磁石64と共に、
駆動軸側のクラッチ板63Aが下方に押し下げられる。
したがって、クラッチ板63Aは接続板62から離脱す
ると共に、被動軸側のクラッチ板63Bと噛み合う。被
動軸側のクラッチ板63Bはカップリング67を介して
第2のエンコーダ5の回転軸51の一方端に結合されて
いる。第2のエンコーダ5は第1のエンコーダ2と同様
の構成を備えており、回転軸51の他方端は、カップリ
ング68を介して第2のモータ4の回転軸40の一方端
に結合されている。第2のモータ4は第1のモータ1と
ほぼ同様の構成を備えており、回転軸40の他方端はド
ライバビット7に結合されている。
【0014】軸ユニット部100の動作を制御する制御
回路部8は第1のモータ1,第2のモータ4の駆動回路
81Aおよび81B、第1のエンコーダ2および第2の
エンコーダ5の出力信号をそれぞれ処理するエンコーダ
信号処理回路82Aおよび82B、クラッチ6を駆動す
る電磁クラッチ駆動回路83、第1のモータ1および第
2のモータ4に供給する駆動電流を検知する電流検出回
路84A、および電流値をトルク換算するトルク演算処
理回路84Bを備えてある。また、CPU,ROM,R
AMからなり、各種入力信号を受け制御信号を発する演
算回路を有する制御部85、外部ホストコンピュータと
データ伝送を行うデータ送信回路86Aおよびデータ受
信回路86B、ねじ締めトルク等を入力する設定部86
C、設定部86Cからのデータを制御部85に入力する
入力回路86D、フォトカプラ86Eを備えている。制
御部85は、フォトカプラ86Eを介して、モータ駆動
回路81Aおよび及び82B並びに電磁クラッチ駆動回
路83に駆動信号を送り、かつ制御部85との制御信号
を伝達するようにしてある。制御部85には表示部87
によって、ねじ締めのトルク等のデータを表示するよう
にしてある。
【0015】ここで上記構成の動作を説明する。ねじS
を被締結物Wにねじ締めする過程では、まず、設定部8
6Cまたは外部ホストコンピュータに締結トルク、ねじ
込み速度、着座トルク等の初期設定値を入力し、制御部
85に送る。なお、本実施例ではワイヤケーブルを使用
した有線伝送であるが、送信方法は光ファイバを使用し
た有線伝送、又は電波若しくは赤外線による無線伝送も
可能である。続いて、ドライバビット7をねじSの頭部
に差し込むと共に、制御部85から電磁クラッチ駆動回
路83を介して駆動信号を送り、クラッチ6を非接続状
態にする。この状態で、制御部85からフォトカプラ8
6Eを通して第2のモータ4を始動させる指令をモータ
駆動回路81Bに送る。第2のモータ4が始動し始める
と、所定のねじ込み速度になるように第2のエンコーダ
5からの信号をエンコーダ信号処理回路82Bで信号処
理し、その出力であるデジタル信号を制御部85にフィ
ードバックし、制御部85で第2のモータ4の回転速度
をコントロールする。例えば、第2のモータ4を定格回
転数である3000rpmで駆動させ、ドライバビット
7によりねじSを被締結物Wにねじ込む。
【0016】ねじSが着座点に到達して回転軸40のト
ルクが上昇し、電流検出回路84A、トルク演算処理回
路84Bを介して制御部85が所定のトルクに到達した
ことを感知すると、制御部85から第2のモータ4を停
止する指令がモータ駆動回路81Bに送られる。第2の
エンコーダ5によって第2のモータ4の回転の停止を検
知した瞬間、制御部85から電磁クラッチ駆動回路83
にクラッチ6を接続する指令が送られ、クラッチ6の駆
動軸側のクラッチ板63Aと被動軸側のクラッチ板63
Bとが接続される。続いて、制御部85からフォトカプ
ラ86Eを通してモータ駆動回路81Aに第1のモータ
1を動作させる指令が送られる。第1のモータ1の回転
始動によってその回転力が減速機3、クラッチ6、第2
のモータ4の回転軸40を順次介してドライバビット7
に伝えられる。そして、ねじSが締め付けられ、電流検
出回路84A、トルク演算処理回路84Bを介して制御
部85が所定のトルクに到達したことを感知すると、制
御部85から第1のモータ1の停止指令がモータ駆動回
路81Aに送られ、以上の過程でねじ締めが完了する。
【0017】本実施例では、減速機3の第1段及び第2
段の減速比をそれぞれ10:1とし、第1のモータ1の
回転軸10の定格回転数3000rpm、定格トルク
0.02kgf・mとすると、回転性能は、最終的に減
速機3の後では定格回転数30rpm、定格トルク1.
41kgf・mとなった。そこで、ねじ込みの回転数を
3000rpm、着座トルクを0.2kgf・m、締め
付け回転数を50rpm、および締結トルクを1.5k
gf・mに設定して5M−10Lのねじのねじ締め試験
を行った結果、平均1.2secでねじ締めを完了する
ことができ、しかも締結トルクのばらつきも設定値から
±1%以内にすることができた。以上のように、本発明
のねじ締め機は正確かつ迅速なねじ締め可能である。な
お、上記のねじ締め試験ではトルク法によってねじの締
め付けを行ったが、回転角度法またはトルク勾配法によ
るねじ締めも可能である。回転角度法では、ねじの締め
付け時にクラッチ6が接続状態になった時を起点として
第1のエンコーダ2からの信号を制御部85に送り、所
定の回転角度になったときねじ締めを完了するものであ
る。また、トルク勾配法では、ねじの締め付け時にクラ
ッチ6が接続状態になった時を起点として、第1のエン
コーダ2の信号とトルク演算処理回路84Bの信号との
両方の信号を制御部85に送り、トルク値を回転角度で
微分し、この微分値が所定の値になったところでねじ締
めを完了するものである。
【0018】以上のように、本発明のねじ締め機では、
高トルクを発生させる第1のモータ1と高速回転を実現
する第2のモータ4を回転軸が同一軸上になるように直
列に配置して、しかもその間にクラッチ6を設置してい
るため、従来技術のねじ締め機のように胴径が大きくな
らない。よって作業者が容易にねじ締め機を片手でも把
持できるので作業性が良くなる。また、一方クラッチを
使用していないのでねじ締め機を使ったねじ緩め作業も
可能となる。また、高速回転のねじ込みから低速回転の
締め付けに移行するとき、軸の回転が完全に停止してか
ら電磁クラッチを接続するので、従来のねじ締め機のよ
うなクラッチ板の摩耗がない。なお、本実施例では、ク
ラッチに電磁クラッチを使用したが、噛み合いクラッ
チ、摩擦クラッチ又は流体クラッチを使用し、手動ある
いは電磁弁などを利用してクラッチの入り・切りの動作
をすることででも本実施例と同様の効果が得られる。さ
らに、本実施例では第1のモータ1の出力側に遊星歯車
機構からなる減速機を使用したが、減速機を使用しない
で、低速で定格出力が第2のモータ4よりも大きな第1
のモータ1を使用すれば本実施例と同様の効果が期待で
きる。また本実施例では回転駆動源に電動モータを使用
したが、電動モータの代わりにエアモータを使用しても
よい。
【0019】図2は本発明の第2の実施例を示す構成図
である。本発明のねじ締め機は、上記第1の実施例の電
流検出回路84A,トルク演算処理回路84Bの代わり
に、第1の実施例に示したねじ締め機の第2のモータ4
とドライバビット7との間に磁歪式のトルクセンサ9A
を設置して、ドライバビット7に加わるトルクを検出す
るようにしたものである。トルクセンサ9Aの回転軸9
0は、第2のモータ4の回転軸40とドライバビット7
の回転軸70とにそれぞれカップリング91および92
でそれぞれ連結されている。回転軸90の表面にはスリ
ット状の磁歪薄膜93を形成してある。磁歪薄膜93
は、スパッタリング法によって形成されたもので、Ni
Fe、Ni等の磁歪効果を有する材料である。さらに、
磁歪薄膜93に対向する回転軸90の回りに、励磁・検
出コイル94が非接触で巻線され、ねじ締め時の回転軸
90のねじり歪みを磁歪材料の透磁率の変化として検出
するようにしてある。
【0020】制御回路部8には、トルクセンサ9Aの励
磁・検出コイル94を駆動する励磁コイル駆動回路88
と、励磁・検出コイル94からの検出信号を入力とする
トルクセンサ信号処理回路89Aと、そのアナログ信号
をデジタル信号に変換するA/D変換器89Bとを設
け、A/D変換器89Bの出力を制御部85に入力する
ようにしてある。このように、トルクセンサ9Aをねじ
締め機に設置することにより、着座点のトルク検出、あ
るいは最終締め付けトルクの正確な検出が可能となると
共に、ねじ込み完了時の第1のモータ4の停止、クラッ
チ6の接続、およびねじ締め付け開始および完了時の第
1のモータ1の始動及び停止を、トルクセンサ9Aの信
号を検出しながら高速に行うことが出来る。なお、本実
施例ではトルク検出にスパッタリングによって形成した
NiFe、Ni等の磁歪効果を有するストライプ状の磁
歪薄膜93を使用したが、回転軸90に磁歪効果を有す
る箔を接着剤で貼付してもよい。また、回転軸90自体
を磁歪効果を有する例えばマルエージ鋼等を使用しても
本実施例と同様の効果を得ることが出来る。
【0021】図3は、本発明の第3の実施例を示すねじ
締め機の断面模式図である。この場合、上記第2の実施
例で磁歪薄膜93を用いたトルクセンサ9Aの代わり
に、歪みゲージ式のトルクセンサ9Bを備えたものであ
る。すなわち、図3において9Bはトルクセンサで、第
2のモータ4のハウジング41の軸方向端面に、回転軸
40を囲むように起歪体に相当する二重構造の歪み管9
5を固定し、歪み管95の内管の外壁に歪みゲージ96
を張り付けたものである。さらに歪み管95の下部は把
持部97に連結されたものである。ねじの締め付け時、
すなわちクラッチ6が接続状態で、第1のモータ1が動
作している時には、把持部97が固定されているので、
減速機3の内歯車38A,38Bにかかる回転反力と第
1のモータ1のステータ13にかかる回転反力とによっ
て二重構造の歪み管95がねじり歪みを生じる。このね
じり歪みを歪みゲージ96で検出することにより、回転
軸40に加わるトルクを求めるものである。また、ねじ
込み時、すなわちクラッチ6が非接続状態で、第2のモ
ータ4が駆動している時には、第2のモータ4のステー
タ42にかかる反力によって二重構造の歪み管95がね
じり歪みを生じる。このねじり歪みを歪みゲージ96で
検出し、回転軸40に加わるトルクを求めるものであ
る。トルクセンサ9Bをねじ締め機に設置することによ
り、着座点のトルク検出、あるいは最終締め付けトルク
の正確な検出が可能となると共に、ねじ込み完了時の第
2のモータ4の停止、クラッチ6の接続、およびねじ締
め付け開始及び完了時の第1のモータ1の始動及び停止
をトルクセンサ9Bの信号を検出しながら高速に行うこ
とが出来る。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
トルクを発生させるモータ1Cと高速回転を実現するモ
ータ1Dが直列に配置して、しかもその間にクラッチを
設置しているため、従来技術のねじ締め機より胴径を小
さくすることができる。よって、作業者が容易にねじ締
め機を把持できるので作業性が良くなる。また一方クラ
ッチを使用していないので、ねじ締め機を使ったねじ緩
め作業も可能となる。さらに、高速回転のねじ込みから
低速回転の締め付けに移行するとき、駆動軸の回転が完
全に停止してから電磁クラッチを接続するので、従来の
ねじ締め機のようなクラッチ板の摩耗が少なく、寿命の
長いねじ締め機を提供できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】 本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図3】 本発明の第3の実施例を示す構成図である。
【図4】 第1の従来例を示す構成図である。
【図5】 第2の従来例を示す構成図である。
【図6】 第3の従来例を示す側断面図である。
【図7】 第3の従来例の要部を示す側断面図である。
【符号の説明】
1:第1のモータ、10:回転軸、11:ロータ、1
2:電機子コイル、13:ステータ、14、15、3
9、67、68、91、92:カップリング:2:第1
のエンコーダ、21:回転軸、22:ディスク、23:
光センサヘッド、3:減速機、31、34:太陽歯車、
32、35:遊星歯車、33、36:キャリア、37:
ハウジング、38A,38B:内歯車、4:第2のモー
タ、40:回転軸、41:ハウジング、42:ステー
タ、5:第2のエンコーダ、51:回転軸、6:クラッ
チ、61:駆動軸、62:接続板、63A,63B:ク
ラッチ板、64:永久磁石、65:バネ、66:電磁コ
イル、7:ドライバビット、8:制御回路部、81A,
81B:モータ駆動回路、82A,82B:エンコーダ
信号処理回路、83:電磁クラッチ駆動回路、84A:
電流検出回路、84B:トルク演算処理回路、85:制
御部、86A:データ送信回路、86B:データ受信回
路、86C:設定部、86D:入力回路、86E:フォ
トカプラ、87:表示部、88:励磁コイル駆動回路、
89A:トルクセンサ信号処理回路、89B:A/D変
換器、9A,9B:トルクセンサ、93:磁歪薄膜、9
4:励磁・検出コイル、95:歪み管、96:歪みゲー
ジ、97:把持部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16D 15/00 F16D 15/00 // F16H 3/44 F16H 3/44 Z

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のモータと、第2のモータと、前記
    第2のモータの回転軸に連結されたドライバビットと、
    前記第1のモータと前記ドライバビットとの間に設けら
    れたクラッチとを備えたねじ締付機において、 前記第1のモータと前記第2のモータは同一軸線上に直
    列に配置され、前記クラッチは前記第1のモータの回転
    軸と前記第2のモータの回転軸との間に配置されている
    ことを特徴とするねじ締め機。
  2. 【請求項2】 前記第1のモータと前記クラッチの間に
    減速機が配置されていることを特徴とする請求項1記載
    のねじ締め機。
  3. 【請求項3】 前記減速機は、前記第1のモータの回転
    軸に連結された太陽歯車と、前記太陽歯車と噛み合う複
    数の遊星歯車と、前記遊星歯車を回転自在に支持するキ
    ャリアと、前記遊星歯車に噛み合う内歯車とを有する遊
    星歯車機構で構成され、前記クラッチが、前記キャリア
    と連結された駆動軸側のクラッチ板と、前記第2のモー
    タの回転軸に連結された被駆動側のクラッチ板とを備え
    たことを特徴とする請求項2記載のねじ締め機。
  4. 【請求項4】 前記第2のモータの回転軸と前記ドライ
    バビットの間にトルクセンサを設けてあることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のねじ締め機。
  5. 【請求項5】 前記トルクセンサは、その回転軸の1部
    又は全体が磁歪材料で構成され、前記トルクセンサの回
    転軸のトルク変化を前記磁歪材料の透磁率の変化として
    検出する励磁・検出コイルが、前記トルクセンサの回転
    軸の外周に非接触で形成されていることを特徴とする請
    求項4記載のねじ締め機。
  6. 【請求項6】 前記トルクセンサは、ねじ締め時に前記
    減速機に伝わる前記ドライバビットの反力を検出する歪
    みゲージで構成されていることを特徴とする請求項4記
    載のねじ締め機。
  7. 【請求項7】 前記トルクセンサは、前記第2のモータ
    のハウジングに二重構造の歪み管を固定し、前記歪み管
    の内管の外壁に歪みゲージを張り付け、前記歪み管の下
    部を把持部に連結してあることを特徴とする請求項6記
    載のねじ締め機。
  8. 【請求項8】 前記第1のモータおよび前記第2のモー
    タは電動モータまたはエアモータのいづれか一方で構成
    されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれ
    かに記載のねじ締め機。
  9. 【請求項9】 前記クラッチは、噛み合いクラッチ、摩
    擦クラッチ、流体クラッチまたは電磁クラッチのいづれ
    か1種類で構成されていることを特徴とする請求項1な
    いし8のいずれかに記載のねじ締め機。
  10. 【請求項10】 前記第1のモータの回転軸に連結され
    た第1のエンコーダと、前記第2のモータの回転軸に連
    結された第2のエンコーダとを備えたことを特徴とする
    請求項1ないし9のいずれかに記載のねじ締め機。
  11. 【請求項11】 前記第1のエンコーダの出力と、前記
    第2のエンコーダの出力と、前記トルクセンサの出力と
    を入力とし、前記第1のモータ、前記第2のモータおよ
    び前記クラッチの各動作指令を出力する制御回路部を備
    えたことを特徴とする請求項10記載のねじ締め機。
  12. 【請求項12】 前記制御回路部は、前記第1のモータ
    の負荷電流を検知する電流検出回路と、前記電流検出回
    路の出力からトルク値を演算するトルク演算処理回路と
    を備えたことを特徴とする請求項11記載のねじ締め
    機。
  13. 【請求項13】 前記制御回路部は、前記第1のエンコ
    ーダ、前記第2のエンコーダおよび前記トルクセンサの
    出力信号のうち任意の出力信号を選択して、前記出力信
    号の出力値を表示する表示部を備えたことを特徴とする
    請求項11または12に記載のねじ締め機。
  14. 【請求項14】 第1のモータと第2のモータとを同一
    軸線上に配置し、前記第1のモータの回転角度を検出す
    る第1のエンコーダと前記第2のモータの回転角度を検
    出する第2のエンコーダとを設け、前記第2のモータの
    回転軸にドライバビットを連結し、前記第1のモータの
    回転軸と前記第2のモータの回転軸との間にクラッチを
    備えたねじ締めつけ機の制御方法において、前記第2の
    モータが動作していない状態で、かつ前記クラッチが接
    続状態であるときには前記第1のモータを動作させ、前
    記クラッチが非接続状態にあるときは前記第2のモータ
    を動作させることを特徴とするねじ締め機の制御方法。
  15. 【請求項15】 ねじの締め付け時に、前記クラッチが
    接続状態になった時を起点として前記第1のエンコーダ
    からの出力信号により、前記第1のモータが所定の回転
    角度になったとき、前記第1のモータを停止させてねじ
    締めを完了させることを特徴とする請求項14記載のね
    じ締め機の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記ドライバビットに加わるトルクを
    検出するトルクセンサを設け、ねじの締め付け時に、前
    記クラッチが接続状態になった時を起点として、前記第
    1のエンコーダの信号と前記トルクセンサの信号との両
    方の信号から、トルク値を回転角度で微分し、この微分
    値が所定の値になったときに、前記第1のモータを停止
    させてねじ締めを完了させることを特徴とする請求項1
    4または15に記載のねじ締め機の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記トルクセンサの信号、前記第1の
    モータおよび前記第2のモータの動作指令信号を有線ま
    たは無線の通信の何れか一方の手段よって伝達すること
    を特徴とする請求項14ないし16のいずれかに記載の
    ねじ締め機の制御方法。
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