JPH1017030A - 包装袋 - Google Patents
包装袋Info
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- JPH1017030A JPH1017030A JP8336352A JP33635296A JPH1017030A JP H1017030 A JPH1017030 A JP H1017030A JP 8336352 A JP8336352 A JP 8336352A JP 33635296 A JP33635296 A JP 33635296A JP H1017030 A JPH1017030 A JP H1017030A
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- JP
- Japan
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- film
- heat
- bag
- packaging bag
- bag body
- Prior art date
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D81/00—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
- B65D81/34—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
- B65D81/3446—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated by microwaves
- B65D81/3461—Flexible containers, e.g. bags, pouches, envelopes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D75/00—Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
- B65D75/008—Standing pouches, i.e. "Standbeutel"
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Package Specialized In Special Use (AREA)
- Bag Frames (AREA)
- Packages (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 電子レンジで加熱調理するのに適した包装袋
を得る。 【解決手段】 一定方向の引裂カット性を有するフィル
ム1aを用いて袋本体を形成し、一面側が他面側に比べ
て比較的熱接着強度の低いイージーピール面2aである
両面熱接着性の帯状フィルムに多数の小孔2cを穿設し
たガス透過性フィルム2を、上記袋本体内に該袋本体を
構成する上記合成樹脂フィルム1aの引裂カット方向に
沿って配置して、その両端部を上記袋本体周縁部のヒー
トシール部でフィルム1a,1b間に挟んで一体的にヒ
ートシールすると共に、該ガス透過性フィルム2のイー
ジーピール面2aの全面又は周縁部を上記袋本体1の一
面側を形成する合成樹脂フィルム1aにヒートシール
し、かつ袋本体の一面側を形成する合成樹脂フィルム1
aの上記ガス透過性フィルム2の端部に対応する位置に
タブ部5を形成する。
を得る。 【解決手段】 一定方向の引裂カット性を有するフィル
ム1aを用いて袋本体を形成し、一面側が他面側に比べ
て比較的熱接着強度の低いイージーピール面2aである
両面熱接着性の帯状フィルムに多数の小孔2cを穿設し
たガス透過性フィルム2を、上記袋本体内に該袋本体を
構成する上記合成樹脂フィルム1aの引裂カット方向に
沿って配置して、その両端部を上記袋本体周縁部のヒー
トシール部でフィルム1a,1b間に挟んで一体的にヒ
ートシールすると共に、該ガス透過性フィルム2のイー
ジーピール面2aの全面又は周縁部を上記袋本体1の一
面側を形成する合成樹脂フィルム1aにヒートシール
し、かつ袋本体の一面側を形成する合成樹脂フィルム1
aの上記ガス透過性フィルム2の端部に対応する位置に
タブ部5を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種食品、消臭
剤、芳香剤、乾燥剤、脱炭素剤、各種忌避剤等の包装用
として用いることができ、特に電子レンジで加熱調理す
る食品の包装用として好適に使用される包装袋に関し、
更に詳述すると、常時は良好な耐熱性、ガスバリヤー
性、シール強度等の食品用包装袋に要求される諸特性を
十分に満足すると共に、食品を包装袋ごと電子レンジで
加熱調理する際には、加熱調理時に発生する蒸気を良好
に排出することが可能な包装袋に関する。
剤、芳香剤、乾燥剤、脱炭素剤、各種忌避剤等の包装用
として用いることができ、特に電子レンジで加熱調理す
る食品の包装用として好適に使用される包装袋に関し、
更に詳述すると、常時は良好な耐熱性、ガスバリヤー
性、シール強度等の食品用包装袋に要求される諸特性を
十分に満足すると共に、食品を包装袋ごと電子レンジで
加熱調理する際には、加熱調理時に発生する蒸気を良好
に排出することが可能な包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、包装容器には、ディスプレーによる販売促進効果、
内容物の保護,保存,使用時の利便性等を考慮して種々
の機能を付与することが提案,実施されている。例え
ば、食品の容器を例にとると、上述の包装容器に求めら
れる機能を付与するため、包装容器を形成する素材とし
て各種合成樹脂フィルム、紙、アルミ等を複合(ラミネ
ート)した材料を用いることが行われており、勿論これ
らの素材はディスプレーの為の印刷が施されて、最終的
にはパウチ、トレー、チューブ、瓶、箱などの形態に加
工され、これらの中に各種食品が収容されて流通,販売
されるものである。
ら、包装容器には、ディスプレーによる販売促進効果、
内容物の保護,保存,使用時の利便性等を考慮して種々
の機能を付与することが提案,実施されている。例え
ば、食品の容器を例にとると、上述の包装容器に求めら
れる機能を付与するため、包装容器を形成する素材とし
て各種合成樹脂フィルム、紙、アルミ等を複合(ラミネ
ート)した材料を用いることが行われており、勿論これ
らの素材はディスプレーの為の印刷が施されて、最終的
にはパウチ、トレー、チューブ、瓶、箱などの形態に加
工され、これらの中に各種食品が収容されて流通,販売
されるものである。
【0003】近年、コンビニエンスストアーに代表され
る販売様式の変化、独身者や高齢者の増加、流通の合理
化、電子レンジ等の利用による調理方法の変化など、食
品を取り巻く社会環境が急速に変化しており、これに伴
って上記利便性、安全性、味等に対する消費者の要求も
多様に変化してきており、従って包装容器に期待又は要
求される機能も広範囲で高度なものとなってきている。
る販売様式の変化、独身者や高齢者の増加、流通の合理
化、電子レンジ等の利用による調理方法の変化など、食
品を取り巻く社会環境が急速に変化しており、これに伴
って上記利便性、安全性、味等に対する消費者の要求も
多様に変化してきており、従って包装容器に期待又は要
求される機能も広範囲で高度なものとなってきている。
【0004】一方、食品の保存処理方法としては、ボイ
ル処理、レトルト殺菌処理、冷凍保存、真空包装、不活
性ガス置換包装、無菌包装など種々の方法があり、これ
らの保存処理方法は、食品の適性や流通,保存期間等に
見合った適宜な方法が採用されている。この場合、包装
容器は、採用されるこれらの保存処理方法に対して良好
な適性及び耐性を有している必要があることは当然であ
るが、消費者の要求する利便性や調理方法をも考慮する
必要があり、例えば電子レンジで加熱調理する場合の利
便性や安全性を考慮すると現状の包装容器には十分満足
し得る機能を備えたものは見あたらないのが現状であ
る。
ル処理、レトルト殺菌処理、冷凍保存、真空包装、不活
性ガス置換包装、無菌包装など種々の方法があり、これ
らの保存処理方法は、食品の適性や流通,保存期間等に
見合った適宜な方法が採用されている。この場合、包装
容器は、採用されるこれらの保存処理方法に対して良好
な適性及び耐性を有している必要があることは当然であ
るが、消費者の要求する利便性や調理方法をも考慮する
必要があり、例えば電子レンジで加熱調理する場合の利
便性や安全性を考慮すると現状の包装容器には十分満足
し得る機能を備えたものは見あたらないのが現状であ
る。
【0005】この点について詳述すると、例えば最近の
食品の加工,流通,調理の代表的な過程は、食品加工
→真空包装→ボイル(スチーム)殺菌→冷凍流通
保存→電子レンジでの調理 であるが、このとき包装
容器に要求される基本的な機能は上記〜の過程にお
ける耐性と、の過程における安全性及び利便性であ
る。このような工程を経る食品の包装容器としては、袋
状に形成された包装袋が汎用されているが、この場合そ
の素材には、真空を維持し得るガスバリヤー性、ボイル
(スチーム)殺菌時のボイル(スチーム)に対する耐熱
耐水性及び冷凍流通保存時の低温耐性(強度,ピンホー
ルなど)が必要であり、複数の素材を積層するラミネー
ト構造の設計などによりガスバリヤー性、耐熱耐水性、
低温耐性を付与すると共に、蒸気圧力に対する強固なシ
ール強度が必要である。またその反面、上記過程の電
子レンジによる加熱調理時には、簡単に開封することが
できて内容物が簡単に取り出せること、及び包装袋のま
ま電子レンジ内に投入して調理することができる利便性
が要求される。
食品の加工,流通,調理の代表的な過程は、食品加工
→真空包装→ボイル(スチーム)殺菌→冷凍流通
保存→電子レンジでの調理 であるが、このとき包装
容器に要求される基本的な機能は上記〜の過程にお
ける耐性と、の過程における安全性及び利便性であ
る。このような工程を経る食品の包装容器としては、袋
状に形成された包装袋が汎用されているが、この場合そ
の素材には、真空を維持し得るガスバリヤー性、ボイル
(スチーム)殺菌時のボイル(スチーム)に対する耐熱
耐水性及び冷凍流通保存時の低温耐性(強度,ピンホー
ルなど)が必要であり、複数の素材を積層するラミネー
ト構造の設計などによりガスバリヤー性、耐熱耐水性、
低温耐性を付与すると共に、蒸気圧力に対する強固なシ
ール強度が必要である。またその反面、上記過程の電
子レンジによる加熱調理時には、簡単に開封することが
できて内容物が簡単に取り出せること、及び包装袋のま
ま電子レンジ内に投入して調理することができる利便性
が要求される。
【0006】この場合、包装袋を単に開封して電子レン
ジ内に投入し、加熱調理することはできない。即ち、こ
の種の食品には少なからず水分や油分などの液状成分が
含まれており、その量によってはこれら液状成分が漏れ
ででしまうため開封した包装袋を横置きにして電子レン
ジ内に投入することができず、適宜な容器に移し換える
必要がある。また、自立性をもたせた包装袋も提案され
ており、この自立袋(スタンディングパウチ)によれ
ば、その上部を開封して電子レンジ内に置いて加熱調理
することは可能であるが、加熱調理時の熱,蒸気の発生
に起因する転倒のおそれや、電子レンジに備えられたタ
ーンテーブルにより回転させた場合の転倒のおそれなど
の理由から、その自立安定性は信頼がおけるものではな
く、この場合、油性食品から生じた液体は非常に高温と
なるため転倒による流出は危険性を伴い、このような方
法は採用しかねるものである。
ジ内に投入し、加熱調理することはできない。即ち、こ
の種の食品には少なからず水分や油分などの液状成分が
含まれており、その量によってはこれら液状成分が漏れ
ででしまうため開封した包装袋を横置きにして電子レン
ジ内に投入することができず、適宜な容器に移し換える
必要がある。また、自立性をもたせた包装袋も提案され
ており、この自立袋(スタンディングパウチ)によれ
ば、その上部を開封して電子レンジ内に置いて加熱調理
することは可能であるが、加熱調理時の熱,蒸気の発生
に起因する転倒のおそれや、電子レンジに備えられたタ
ーンテーブルにより回転させた場合の転倒のおそれなど
の理由から、その自立安定性は信頼がおけるものではな
く、この場合、油性食品から生じた液体は非常に高温と
なるため転倒による流出は危険性を伴い、このような方
法は採用しかねるものである。
【0007】一方、電子レンジによる加熱調理に適性を
有する包装袋としては、種々の提案があるが、包装体内
に食品を収容した状態で、上述の真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌→冷凍流通保存→電子レンジでの
調理という一連の工程に良好に供することができるもの
は皆無であるといっても過言ではない。
有する包装袋としては、種々の提案があるが、包装体内
に食品を収容した状態で、上述の真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌→冷凍流通保存→電子レンジでの
調理という一連の工程に良好に供することができるもの
は皆無であるといっても過言ではない。
【0008】例えば、電子レンジによる加熱調理に適性
を有する包装袋としては、熱接着性を有するフィルム材
料を重ね合わせ、その周縁部をヒートシールして袋状に
形成した包装袋において、(1)シール部の一部のシー
ル強度を弱くして、電子レンジによる加熱時の蒸気圧で
この部分を破裂させ、開口部を形成する構造を有するも
の、(2)シール部の一部に小さな未シール部を形成
し、ラミネートされていないフィルムの密着性を利用し
て、未加圧状態では内部の液体がこの未シール部から流
出しないような構造を有するもの、などの提案がある
が、これら(1),(2)の包装袋は、電子レンジによ
る加熱調理時に完全な開口部が形成され包装袋内の蒸気
圧を効果的に低下させることはできるが、同時に内部の
液体が流出してしまうものである。従って、これらの包
装袋は自立袋(スタンディングパウチ)の形態とする必
要があるが、この形態では十分な安全性が確保できない
ことは上述した通りである。また、未シール部を形成し
た上記(2)の包装袋は、上記真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌の工程で要求される機能を全く発揮す
ることができず、部分的にシール強度を弱くした上記
(1)の包装袋は、上記ボイル(スチーム)殺菌の工
程で電子レンジによる加熱調理時と同様に開口部が形成
されてしまい、殺菌処理を施すことができないものであ
る。
を有する包装袋としては、熱接着性を有するフィルム材
料を重ね合わせ、その周縁部をヒートシールして袋状に
形成した包装袋において、(1)シール部の一部のシー
ル強度を弱くして、電子レンジによる加熱時の蒸気圧で
この部分を破裂させ、開口部を形成する構造を有するも
の、(2)シール部の一部に小さな未シール部を形成
し、ラミネートされていないフィルムの密着性を利用し
て、未加圧状態では内部の液体がこの未シール部から流
出しないような構造を有するもの、などの提案がある
が、これら(1),(2)の包装袋は、電子レンジによ
る加熱調理時に完全な開口部が形成され包装袋内の蒸気
圧を効果的に低下させることはできるが、同時に内部の
液体が流出してしまうものである。従って、これらの包
装袋は自立袋(スタンディングパウチ)の形態とする必
要があるが、この形態では十分な安全性が確保できない
ことは上述した通りである。また、未シール部を形成し
た上記(2)の包装袋は、上記真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌の工程で要求される機能を全く発揮す
ることができず、部分的にシール強度を弱くした上記
(1)の包装袋は、上記ボイル(スチーム)殺菌の工
程で電子レンジによる加熱調理時と同様に開口部が形成
されてしまい、殺菌処理を施すことができないものであ
る。
【0009】このように、上述の真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌→冷凍流通保存→電子レンジでの
調理という一連の工程に良好に供することができる包装
袋はほとんど見あたらないのが現状であり、このような
包装袋の開発が望まれている。
(スチーム)殺菌→冷凍流通保存→電子レンジでの
調理という一連の工程に良好に供することができる包装
袋はほとんど見あたらないのが現状であり、このような
包装袋の開発が望まれている。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、常時は良好な耐熱性、ガスバリヤー性、シール強度
等の食品用包装袋に要求される諸特性を十分に満足し、
真空包装→ボイル(スチーム)殺菌→冷凍流通保存の工
程に良好に供することができると共に、内部に収容した
食品を包装袋ごと電子レンジで加熱調理する際には、加
熱調理時に発生する蒸気を良好かつ安全に排出すること
が可能な包装袋を提供することを目的とする。
で、常時は良好な耐熱性、ガスバリヤー性、シール強度
等の食品用包装袋に要求される諸特性を十分に満足し、
真空包装→ボイル(スチーム)殺菌→冷凍流通保存の工
程に良好に供することができると共に、内部に収容した
食品を包装袋ごと電子レンジで加熱調理する際には、加
熱調理時に発生する蒸気を良好かつ安全に排出すること
が可能な包装袋を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、複数の熱接着性合成樹脂フィルムを重ね合
わせ、又は一枚の熱接着性合成樹脂フィルムを折り返し
て重ね合わせ、その周縁部をヒートシールすることによ
り袋状に形成した包装袋であって、上記熱接着性合成樹
脂フィルムとして一定方向の引裂カット性を有するフィ
ルムを用いて袋本体を形成し、一面側が他面側に比べて
熱接着強度の低いイージーピール面である両面熱接着性
の帯状フィルムに多数の小孔を穿設したガス透過性フィ
ルムを、上記袋本体内に該袋本体を構成する上記合成樹
脂フィルムの引裂カット方向に沿って配置して、その両
端部を上記袋本体周縁部のヒートシール部でフィルム間
に挟んで一体的にヒートシールすると共に、該ガス透過
性フィルムのイージーピール面の全面又は周縁部を上記
袋本体の一面側を形成する合成樹脂フィルムにヒートシ
ールし、かつ袋本体の一面側を形成する合成樹脂フィル
ムの上記ガス透過性フィルムの端部に対応する位置にタ
ブ部を形成してなることを特徴とする包装袋を提供す
る。
成するため、複数の熱接着性合成樹脂フィルムを重ね合
わせ、又は一枚の熱接着性合成樹脂フィルムを折り返し
て重ね合わせ、その周縁部をヒートシールすることによ
り袋状に形成した包装袋であって、上記熱接着性合成樹
脂フィルムとして一定方向の引裂カット性を有するフィ
ルムを用いて袋本体を形成し、一面側が他面側に比べて
熱接着強度の低いイージーピール面である両面熱接着性
の帯状フィルムに多数の小孔を穿設したガス透過性フィ
ルムを、上記袋本体内に該袋本体を構成する上記合成樹
脂フィルムの引裂カット方向に沿って配置して、その両
端部を上記袋本体周縁部のヒートシール部でフィルム間
に挟んで一体的にヒートシールすると共に、該ガス透過
性フィルムのイージーピール面の全面又は周縁部を上記
袋本体の一面側を形成する合成樹脂フィルムにヒートシ
ールし、かつ袋本体の一面側を形成する合成樹脂フィル
ムの上記ガス透過性フィルムの端部に対応する位置にタ
ブ部を形成してなることを特徴とする包装袋を提供す
る。
【0012】本発明の包装袋は、食品包装用の包装袋と
して要求される各種耐性、ガスバリヤー性及びシール強
度等の諸特性を低下させることなく、電子レンジによる
加熱調理時には発生した蒸気を確実かつ安全に排出する
ことができる機能を有するものであり、つまり常時は完
全密封状態を確実に維持することができ、かつ電子レン
ジによる加熱調理時には簡単かつ安全に開口部を形成す
ることができるという二律背反的課題を解決したもので
ある。
して要求される各種耐性、ガスバリヤー性及びシール強
度等の諸特性を低下させることなく、電子レンジによる
加熱調理時には発生した蒸気を確実かつ安全に排出する
ことができる機能を有するものであり、つまり常時は完
全密封状態を確実に維持することができ、かつ電子レン
ジによる加熱調理時には簡単かつ安全に開口部を形成す
ることができるという二律背反的課題を解決したもので
ある。
【0013】即ち、本発明の包装袋は、複数の熱接着性
合成樹脂フィルムを重ね合わせ、又は一枚の熱接着性合
成樹脂フィルムを折り返して重ね合わせ、その周縁部を
ヒートシールすることにより袋状に形成した包装袋であ
り、完全な密閉性を得ることができ、フィルム素材を内
容物や殺菌,保存処理の方法に応じて適宜選定すること
により、良好な耐熱性、ガスバリヤー性、シール強度等
を確実に得ることができるものである。そして、この包
装袋内に収容した食品を包装袋ごと電子レンジで加熱調
理する場合には、上記タブ部を摘んで包装袋の一面を引
き裂くことにより、包装袋を構成するフィルムに開口部
を設け、この開口部を通して包装袋内に生じた蒸気圧を
外部へと逃がすことにより、良好な加熱調理を行うもの
である。
合成樹脂フィルムを重ね合わせ、又は一枚の熱接着性合
成樹脂フィルムを折り返して重ね合わせ、その周縁部を
ヒートシールすることにより袋状に形成した包装袋であ
り、完全な密閉性を得ることができ、フィルム素材を内
容物や殺菌,保存処理の方法に応じて適宜選定すること
により、良好な耐熱性、ガスバリヤー性、シール強度等
を確実に得ることができるものである。そして、この包
装袋内に収容した食品を包装袋ごと電子レンジで加熱調
理する場合には、上記タブ部を摘んで包装袋の一面を引
き裂くことにより、包装袋を構成するフィルムに開口部
を設け、この開口部を通して包装袋内に生じた蒸気圧を
外部へと逃がすことにより、良好な加熱調理を行うもの
である。
【0014】この場合、本発明の包装袋にあっては、上
記タブ部を摘んでフィルムの一部を引き裂く際、このフ
ィルムが一定方向の引裂カット性を有するものであるた
め、その引裂カット方向に沿って所定の幅で所定箇所が
確実に開口し、かつ上記タブ部は包装袋内に配設された
上記帯状のガス透過性フィルムの端部に対応した位置に
設けられており、しかもこのガス透過性フィルムは袋本
体を形成するフィルムの引裂カット方向に沿って配設さ
れていると共に、そのイージーピール面の全面又は周縁
部が引き裂かれる側のフィルムに熱接着されているの
で、引き裂かれたフィルム片は容易にこのガス透過性フ
ィルムから剥がれてこのガス透過性フィルムに沿って上
記開口部が形成され、かつ形成された開口部はこのガス
透過性フィルムにより塞さがれた状態となる。そして、
加熱調理時に生じる蒸気圧はこのガス透過性フィルムに
穿設した多数の小孔を通して外部に排出され、しかもこ
のガス透過性フィルムに形成する小孔の大きさを適宜設
定することにより、該ガス透過性フィルムにより液体が
包装袋外に流出することを防止することができ、良好か
つ安全に加熱調理を行うことができるものである。
記タブ部を摘んでフィルムの一部を引き裂く際、このフ
ィルムが一定方向の引裂カット性を有するものであるた
め、その引裂カット方向に沿って所定の幅で所定箇所が
確実に開口し、かつ上記タブ部は包装袋内に配設された
上記帯状のガス透過性フィルムの端部に対応した位置に
設けられており、しかもこのガス透過性フィルムは袋本
体を形成するフィルムの引裂カット方向に沿って配設さ
れていると共に、そのイージーピール面の全面又は周縁
部が引き裂かれる側のフィルムに熱接着されているの
で、引き裂かれたフィルム片は容易にこのガス透過性フ
ィルムから剥がれてこのガス透過性フィルムに沿って上
記開口部が形成され、かつ形成された開口部はこのガス
透過性フィルムにより塞さがれた状態となる。そして、
加熱調理時に生じる蒸気圧はこのガス透過性フィルムに
穿設した多数の小孔を通して外部に排出され、しかもこ
のガス透過性フィルムに形成する小孔の大きさを適宜設
定することにより、該ガス透過性フィルムにより液体が
包装袋外に流出することを防止することができ、良好か
つ安全に加熱調理を行うことができるものである。
【0015】ここで、上記ガス透過性フィルムに形成す
る小孔は、通常丸穴状の小孔とされるが、本発明にあっ
てはこの小孔を切り込み線状に形成した小さなスリット
とすることもできる。小孔をこのような小さなスリット
とした場合には、ガス透過性フィルムのイージーピール
面の全面を袋本体を形成するフィルムに熱接着する際
に、このスリットの両縁部が互いに接着して塞がった状
態となる場合があるが、この場合加熱調理時に生じる蒸
気圧により包装袋内圧が上昇することによってこのスリ
ットがはじけるように開孔し、蒸気圧をこのスリットを
通して確実に包装袋外へと排出することができる。
る小孔は、通常丸穴状の小孔とされるが、本発明にあっ
てはこの小孔を切り込み線状に形成した小さなスリット
とすることもできる。小孔をこのような小さなスリット
とした場合には、ガス透過性フィルムのイージーピール
面の全面を袋本体を形成するフィルムに熱接着する際
に、このスリットの両縁部が互いに接着して塞がった状
態となる場合があるが、この場合加熱調理時に生じる蒸
気圧により包装袋内圧が上昇することによってこのスリ
ットがはじけるように開孔し、蒸気圧をこのスリットを
通して確実に包装袋外へと排出することができる。
【0016】また、本発明の包装袋では、上記タブ部を
摘んでフィルムを引き裂いて開口部を形成する際、フィ
ルム周縁部のヒートシール部を引き剥すこととなるが、
この場合開口部形成のために引き剥されるヒートシール
部は、上記ガス透過性フィルムを挟んでヒートシールさ
れている部分であり、この場合上記ガス透過性フィルム
は一面側が比較的熱接着性の低いイージーピール面で、
他面側が良好な熱接着性を有するものであるから、上記
イージーピール面側にヒートシールされた引き裂かれた
フィルム片は、容易にこのガス透過性フィルムから引き
剥すことができ、所謂イージーピール機能が得られるの
で加熱調理時の利便性にも優れると共に、袋本体を形成
する他方のフィルム(引き裂かれない側のフィルム)は
熱接着性が良好なガス透過性フィルムの他面側とヒート
シールされているので、引き裂き開口部を形成する際に
このガス透過性フィルムが引き裂かれたフィルム片と共
に上記他方のフィルムから剥がれてしまうようなことが
なく、形成される開口部をこのガス透過性フィルムで確
実に塞ぐことができるものである。また、このようにガ
ス透過性フィルムのイージーピール面によりイージーピ
ール性を得ると共に、該ガス透過性フィルムの他面側は
袋本体を構成する他方のフィルムに良好な接着強度をも
ってヒートシールされるので、イージーピール機能によ
る利便性を損なうことなく、優れた密閉性を確実に得る
ことができるものである。
摘んでフィルムを引き裂いて開口部を形成する際、フィ
ルム周縁部のヒートシール部を引き剥すこととなるが、
この場合開口部形成のために引き剥されるヒートシール
部は、上記ガス透過性フィルムを挟んでヒートシールさ
れている部分であり、この場合上記ガス透過性フィルム
は一面側が比較的熱接着性の低いイージーピール面で、
他面側が良好な熱接着性を有するものであるから、上記
イージーピール面側にヒートシールされた引き裂かれた
フィルム片は、容易にこのガス透過性フィルムから引き
剥すことができ、所謂イージーピール機能が得られるの
で加熱調理時の利便性にも優れると共に、袋本体を形成
する他方のフィルム(引き裂かれない側のフィルム)は
熱接着性が良好なガス透過性フィルムの他面側とヒート
シールされているので、引き裂き開口部を形成する際に
このガス透過性フィルムが引き裂かれたフィルム片と共
に上記他方のフィルムから剥がれてしまうようなことが
なく、形成される開口部をこのガス透過性フィルムで確
実に塞ぐことができるものである。また、このようにガ
ス透過性フィルムのイージーピール面によりイージーピ
ール性を得ると共に、該ガス透過性フィルムの他面側は
袋本体を構成する他方のフィルムに良好な接着強度をも
ってヒートシールされるので、イージーピール機能によ
る利便性を損なうことなく、優れた密閉性を確実に得る
ことができるものである。
【0017】このように、本発明の包装袋によれば、常
時は完全な密閉状態を保持し得、良好な耐熱性、ガスバ
リヤー性、シール強度等の食品用包装袋に要求される諸
特性を十分に満足し得、真空包装→ボイル(スチーム)
殺菌→冷凍流通保存の工程に良好に供することができる
と共に、内部に収容した食品を包装袋ごと電子レンジで
加熱調理する際には、加熱調理時に発生する蒸気を良好
かつ安全に排出することができるものである。
時は完全な密閉状態を保持し得、良好な耐熱性、ガスバ
リヤー性、シール強度等の食品用包装袋に要求される諸
特性を十分に満足し得、真空包装→ボイル(スチーム)
殺菌→冷凍流通保存の工程に良好に供することができる
と共に、内部に収容した食品を包装袋ごと電子レンジで
加熱調理する際には、加熱調理時に発生する蒸気を良好
かつ安全に排出することができるものである。
【0018】なお、本発明の包装袋は、上述のように食
品の包装、特に電子レンジによる加熱調理を想定した食
品の包装に好適に用いられるものであるが、食品以外に
も消臭剤、芳香剤、乾燥剤、脱酸素剤、忌避剤等の常時
は密封しておくことが必要で、かつ使用時にはガス透過
性を要する用途に、好適に使用されるものである。
品の包装、特に電子レンジによる加熱調理を想定した食
品の包装に好適に用いられるものであるが、食品以外に
も消臭剤、芳香剤、乾燥剤、脱酸素剤、忌避剤等の常時
は密封しておくことが必要で、かつ使用時にはガス透過
性を要する用途に、好適に使用されるものである。
【0019】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、図面を参照して
本発明をより具体的に説明する。図1〜図6は、本発明
の一実施例にかかる包装袋aを示すものである。この包
装袋aは、長方形に裁断した2枚の合成樹脂フィルム1
a,1bを互いに重ね合わせ、その周縁部をヒートシー
ルして袋状に形成した袋本体1の内部に、帯状のガス透
過性フィルム2を幅方向に沿って配設したものである。
なお、図面では、ヒートシールされた部分には斜線を施
してある。
本発明をより具体的に説明する。図1〜図6は、本発明
の一実施例にかかる包装袋aを示すものである。この包
装袋aは、長方形に裁断した2枚の合成樹脂フィルム1
a,1bを互いに重ね合わせ、その周縁部をヒートシー
ルして袋状に形成した袋本体1の内部に、帯状のガス透
過性フィルム2を幅方向に沿って配設したものである。
なお、図面では、ヒートシールされた部分には斜線を施
してある。
【0020】上記合成樹脂フィルム1a,1bは、熱接
着性を有し良好にヒートシールし得ると共に、ガスバリ
ヤー性を有するものが用いられ、内容物や殺菌処理,流
通保存方法等に応じて適宜選定される。この場合、少な
くとも上記一方のフィルム1aは、一定方向の引裂カッ
ト性を有するものが用いられ、本実施例では引裂カット
方向が袋本体1の幅方向と一致するように用いられてい
る(図1,2,5中の矢印参照)。
着性を有し良好にヒートシールし得ると共に、ガスバリ
ヤー性を有するものが用いられ、内容物や殺菌処理,流
通保存方法等に応じて適宜選定される。この場合、少な
くとも上記一方のフィルム1aは、一定方向の引裂カッ
ト性を有するものが用いられ、本実施例では引裂カット
方向が袋本体1の幅方向と一致するように用いられてい
る(図1,2,5中の矢印参照)。
【0021】このような、合成樹脂フィルム1a,1b
としては、特に制限されるものではないが、一軸延伸さ
れたポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム等の一定方向に引裂カット性を有する
フィルムに、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム
等の熱接着性フィルムを積層したラミネートフィルムを
好適に用いることができ、この場合上記引裂カット性を
有するフィルムと熱接着性フィルムとの間にナイロンフ
ィルム、アルミニウム箔、エチレン・ビニルアルコール
共重合体フィルム等を挟んで3層以上のラミネートフィ
ルムとしてもよい。なお、包装袋aの裏側を形成する上
記フィルム1bは必ずしも一定方向に引裂カット性を有
するフィルムを用いる必要はないが、表側を形成する上
記フィルム1aとの良好なヒートシール性を得るため、
上記フィルム1aと同様の熱接着層を有するものが好適
に用いられる。
としては、特に制限されるものではないが、一軸延伸さ
れたポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム等の一定方向に引裂カット性を有する
フィルムに、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム
等の熱接着性フィルムを積層したラミネートフィルムを
好適に用いることができ、この場合上記引裂カット性を
有するフィルムと熱接着性フィルムとの間にナイロンフ
ィルム、アルミニウム箔、エチレン・ビニルアルコール
共重合体フィルム等を挟んで3層以上のラミネートフィ
ルムとしてもよい。なお、包装袋aの裏側を形成する上
記フィルム1bは必ずしも一定方向に引裂カット性を有
するフィルムを用いる必要はないが、表側を形成する上
記フィルム1aとの良好なヒートシール性を得るため、
上記フィルム1aと同様の熱接着層を有するものが好適
に用いられる。
【0022】次に、上記ガス透過性フィルム2は、一面
側が他面側2bに比べて熱接着強度の低いイージーピー
ル面2aである両面熱接着性の帯状フィルムに多数の小
孔2cを穿設したものであり、上述のように袋本体1の
内部に幅方向に沿って、即ち上記フィルム1aの引裂カ
ット方向に沿って帯状に配設されたものである。この場
合、該ガス透過性フィルム2の両端部は、袋本体1周縁
部のヒートシール部で上記両フィルム1a,1b間に挟
まれた状態で一体的に熱接着されていると共に、該ガス
透過性フィルム2のイージーピール面2aは上記袋本体
1の表側を形成する上記フィルム1aの内面に全面的に
ヒートシールされている。
側が他面側2bに比べて熱接着強度の低いイージーピー
ル面2aである両面熱接着性の帯状フィルムに多数の小
孔2cを穿設したものであり、上述のように袋本体1の
内部に幅方向に沿って、即ち上記フィルム1aの引裂カ
ット方向に沿って帯状に配設されたものである。この場
合、該ガス透過性フィルム2の両端部は、袋本体1周縁
部のヒートシール部で上記両フィルム1a,1b間に挟
まれた状態で一体的に熱接着されていると共に、該ガス
透過性フィルム2のイージーピール面2aは上記袋本体
1の表側を形成する上記フィルム1aの内面に全面的に
ヒートシールされている。
【0023】このガス透過性フィルム2は、一面側が比
較的熱接着性の低いイージーピール面2aとなっている
と共に、他面側2bは良好な熱接着性を有する両面熱接
着性の合成樹脂フィルムに多数の小孔を形成したもので
あればよく、特に限定されるものではないが、通常は比
較的熱接着性が低いフィルムと良好な熱接着性を有する
フィルムとを積層し、比較的熱接着性が低いフィルム側
の面をイージーピール面2a、良好な熱接着性を有する
フィルム側を他面2bとしたラミネートフィルムが用い
られ、これに多数の小孔を穿設して上記ガス透過性フィ
ルム2とすることができる。
較的熱接着性の低いイージーピール面2aとなっている
と共に、他面側2bは良好な熱接着性を有する両面熱接
着性の合成樹脂フィルムに多数の小孔を形成したもので
あればよく、特に限定されるものではないが、通常は比
較的熱接着性が低いフィルムと良好な熱接着性を有する
フィルムとを積層し、比較的熱接着性が低いフィルム側
の面をイージーピール面2a、良好な熱接着性を有する
フィルム側を他面2bとしたラミネートフィルムが用い
られ、これに多数の小孔を穿設して上記ガス透過性フィ
ルム2とすることができる。
【0024】ここで、上記イージーピール面2aを形成
する比較的熱接着性が低いフィルムとしては、ポリプロ
ピレンとポリスチレンとのポリマーアロイフィルム、表
面に凝集破壊層を有するポリプロピレン共押出しフィル
ム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム等が例示さ
れ、また上記他面2bを形成する良好な熱接着性を有す
るフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレンフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体
フィルム等が例示される。この場合、必要に応じて、上
記比較的熱接着性が低いフィルムと良好な熱接着性を有
するフィルムとの間にポリエステルフィルム、ナイロン
フィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファンフィル
ム、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム等を
挟んで3層又は4層以上のフィルムとしてもよい。な
お、特に制限されるものではないが、上記他面2b側を
形成する良好な熱接着性を有するフィルムとしては、袋
本体1を形成するフィルム1bとの接着性を考慮する
と、該フィルム1bの熱接着層と同一の材料とすること
が好ましい。
する比較的熱接着性が低いフィルムとしては、ポリプロ
ピレンとポリスチレンとのポリマーアロイフィルム、表
面に凝集破壊層を有するポリプロピレン共押出しフィル
ム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム等が例示さ
れ、また上記他面2bを形成する良好な熱接着性を有す
るフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレンフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体
フィルム等が例示される。この場合、必要に応じて、上
記比較的熱接着性が低いフィルムと良好な熱接着性を有
するフィルムとの間にポリエステルフィルム、ナイロン
フィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファンフィル
ム、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム等を
挟んで3層又は4層以上のフィルムとしてもよい。な
お、特に制限されるものではないが、上記他面2b側を
形成する良好な熱接着性を有するフィルムとしては、袋
本体1を形成するフィルム1bとの接着性を考慮する
と、該フィルム1bの熱接着層と同一の材料とすること
が好ましい。
【0025】また、このガス透過性フィルム2に穿設す
る小孔2cは、通常丸穴状の小孔とされ、この場合その
孔径は、特に制限されるものではないが、50〜200
0μm、特に100〜300μmとすることが好まし
く、これにより蒸気を良好に袋本体1外に排出し得ると
共に、内容物から生じた液成分がこの小孔2cを通って
袋本体1外に流出することを確実に防止することができ
る。一方、特に図示していないが、この小孔2cを切り
込み線状の小さなスリットとすることもでき、このよう
なスリットはカッターの刃先の如き穿設刃を単に突き刺
すことにより、容易に形成することができるので、上記
ガス透過性フィルム2の製造効率を向上させることがで
きる。このように、上記小孔2cを切り込み線状の小さ
なスリットとする場合、そのスリットの長さは、特に制
限されるものではないが、0.1〜2cm、特に0.5
〜1cmとすることが好ましく、これにより良好に蒸気
圧を外部へと排出すると共に、内部の液成分の流出を確
実に防止することができる。また、特に制限されるもの
ではないが、このスリットはガス透過性フィルム2の長
さ方向、即ち上記フィルム1aの引裂カット方向に沿っ
て形成することが好ましく、これにより上記フィルム1
aの一部を引き裂いて、このガス透過性フィルム2のイ
ージーピール面2aから引き剥す際に、このスリットが
引き裂かれて大きくなってしまうことを確実に防止する
ことができる。
る小孔2cは、通常丸穴状の小孔とされ、この場合その
孔径は、特に制限されるものではないが、50〜200
0μm、特に100〜300μmとすることが好まし
く、これにより蒸気を良好に袋本体1外に排出し得ると
共に、内容物から生じた液成分がこの小孔2cを通って
袋本体1外に流出することを確実に防止することができ
る。一方、特に図示していないが、この小孔2cを切り
込み線状の小さなスリットとすることもでき、このよう
なスリットはカッターの刃先の如き穿設刃を単に突き刺
すことにより、容易に形成することができるので、上記
ガス透過性フィルム2の製造効率を向上させることがで
きる。このように、上記小孔2cを切り込み線状の小さ
なスリットとする場合、そのスリットの長さは、特に制
限されるものではないが、0.1〜2cm、特に0.5
〜1cmとすることが好ましく、これにより良好に蒸気
圧を外部へと排出すると共に、内部の液成分の流出を確
実に防止することができる。また、特に制限されるもの
ではないが、このスリットはガス透過性フィルム2の長
さ方向、即ち上記フィルム1aの引裂カット方向に沿っ
て形成することが好ましく、これにより上記フィルム1
aの一部を引き裂いて、このガス透過性フィルム2のイ
ージーピール面2aから引き剥す際に、このスリットが
引き裂かれて大きくなってしまうことを確実に防止する
ことができる。
【0026】上記袋本体1のヒートシールされた周縁部
は、上記ガス透過性フィルム2の一方の端部に対応した
位置に部分的な未シール部3が形成されている。この未
シール部3は、図4に示されているように、フィルム1
a,1bの周縁部を接着しているヒートシール部の一部
をコの字状に折曲させることにより、両フィルム1a,
1bの側縁部に開放するように形成されており、該未シ
ール部3の上下両端部にはそれぞれスリット状の切り込
み4,4が形成されており、両切り込み4,4間のフィ
ルム1a端部がタブ部5となっている。
は、上記ガス透過性フィルム2の一方の端部に対応した
位置に部分的な未シール部3が形成されている。この未
シール部3は、図4に示されているように、フィルム1
a,1bの周縁部を接着しているヒートシール部の一部
をコの字状に折曲させることにより、両フィルム1a,
1bの側縁部に開放するように形成されており、該未シ
ール部3の上下両端部にはそれぞれスリット状の切り込
み4,4が形成されており、両切り込み4,4間のフィ
ルム1a端部がタブ部5となっている。
【0027】この包装袋aは、電子レンジによる加熱調
理を想定した加工食品の包装用として好適に使用される
もので、この場合、例えば図中参照符号6で示した上端
縁部のみを残して周縁部の三方をヒートシールした三方
袋として上記袋本体1を形成し、この未シールの上端6
から内容物を収容した後、未シールの上端縁部6をヒー
トシールして密封包装するものである。この場合、必要
に応じて真空包装とすることができる。
理を想定した加工食品の包装用として好適に使用される
もので、この場合、例えば図中参照符号6で示した上端
縁部のみを残して周縁部の三方をヒートシールした三方
袋として上記袋本体1を形成し、この未シールの上端6
から内容物を収容した後、未シールの上端縁部6をヒー
トシールして密封包装するものである。この場合、必要
に応じて真空包装とすることができる。
【0028】このように本実施例の包装袋1aで包装し
た食品は、包装したままの状態でボイル(スチーム)殺
菌し、冷凍流通保存後、包装袋1ごと電子レンジによる
加熱調理に付することができる。
た食品は、包装したままの状態でボイル(スチーム)殺
菌し、冷凍流通保存後、包装袋1ごと電子レンジによる
加熱調理に付することができる。
【0029】次に、電子レンジにより本実施例の包装袋
a内の内容物を加熱調理する場合は、まず図5に示した
ように、上記タブ部5を摘んで上記フィルム1aの一部
を幅方向に沿って引き裂くことにより、該フィルム1a
に開口部を設ける。この場合、本包装袋aにあっては、
上記タブ部5を摘んでフィルム1aの一部を幅方向に沿
って引き裂く際、このフィルム1aが幅方向に沿って引
裂カット性を有するものであるため、開口部は袋本体1
の幅方向に沿ってタブ部5の幅のまま帯状に形成され、
かつ引き裂かれたフィルム片がガス透過性フィルム2の
イージーピール面2aから剥がれながら該開口部が形成
されるので、上記ガス透過性フィルム2上に帯状の開口
部が形成される。このとき該開口部の幅は上記ガス透過
性フィルム2の幅よりも小さくなるので、ガス透過性フ
ィルム2の周縁部はフィルム1aの開口部内面周縁部に
ヒートシールされたままとなり、形成された開口部はこ
のガス透過性フィルムにより塞がれた状態となる。
a内の内容物を加熱調理する場合は、まず図5に示した
ように、上記タブ部5を摘んで上記フィルム1aの一部
を幅方向に沿って引き裂くことにより、該フィルム1a
に開口部を設ける。この場合、本包装袋aにあっては、
上記タブ部5を摘んでフィルム1aの一部を幅方向に沿
って引き裂く際、このフィルム1aが幅方向に沿って引
裂カット性を有するものであるため、開口部は袋本体1
の幅方向に沿ってタブ部5の幅のまま帯状に形成され、
かつ引き裂かれたフィルム片がガス透過性フィルム2の
イージーピール面2aから剥がれながら該開口部が形成
されるので、上記ガス透過性フィルム2上に帯状の開口
部が形成される。このとき該開口部の幅は上記ガス透過
性フィルム2の幅よりも小さくなるので、ガス透過性フ
ィルム2の周縁部はフィルム1aの開口部内面周縁部に
ヒートシールされたままとなり、形成された開口部はこ
のガス透過性フィルムにより塞がれた状態となる。
【0030】ここで、上記タブ部5を摘んでフィルム1
aを引き裂き開口部を形成する際、フィルム1a,1b
間のヒートシール部を引き剥すこととなるが、この場合
開口部形成のために引き剥されるヒートシール部は、図
6(A)に示されているように、上記ガス透過性フィル
ム2を挟んでフィルム1aとフィルム1bとがヒートシ
ールされている部分であるが、この場合上記ガス透過性
フィルム2のイージーピール面2a側にヒートシールさ
れた引き裂かれたフィルム片は、容易にこのガス透過性
フィルム2から引き剥すことができ、所謂イージーピー
ル機能が得られるので加熱調理時の利便性にも優れると
共に、袋本体1を形成する他方のフィルム1b(引き裂
かれない側のフィルム)は熱接着性が良好なガス透過性
フィルム2の他面側2bとヒートシールされているの
で、引き裂き開口部を形成する際にこのガス透過性フィ
ルム2が引き裂かれたフィルム片と共に上記他方のフィ
ルム1bから剥がれてしまうようなことがなく、形成さ
れる開口部をこのガス透過性フィルム2で確実に塞ぐこ
とができるものである。
aを引き裂き開口部を形成する際、フィルム1a,1b
間のヒートシール部を引き剥すこととなるが、この場合
開口部形成のために引き剥されるヒートシール部は、図
6(A)に示されているように、上記ガス透過性フィル
ム2を挟んでフィルム1aとフィルム1bとがヒートシ
ールされている部分であるが、この場合上記ガス透過性
フィルム2のイージーピール面2a側にヒートシールさ
れた引き裂かれたフィルム片は、容易にこのガス透過性
フィルム2から引き剥すことができ、所謂イージーピー
ル機能が得られるので加熱調理時の利便性にも優れると
共に、袋本体1を形成する他方のフィルム1b(引き裂
かれない側のフィルム)は熱接着性が良好なガス透過性
フィルム2の他面側2bとヒートシールされているの
で、引き裂き開口部を形成する際にこのガス透過性フィ
ルム2が引き裂かれたフィルム片と共に上記他方のフィ
ルム1bから剥がれてしまうようなことがなく、形成さ
れる開口部をこのガス透過性フィルム2で確実に塞ぐこ
とができるものである。
【0031】このようにして、包装袋aにガス透過性フ
ィルム2で塞さがれた開口部を設け、この状態で電子レ
ンジ内に投入して内容物を包装袋aごと加熱調理するも
のである。このとき、加熱により包装袋a内に生じる蒸
気圧は上記ガス透過性フィルム2の小孔2cを通して外
部に排出され、しかもこの小孔2cの孔径を上述のよう
に設定することにより、ガス透過性フィルム2により液
体が包装袋1a外に流出することを確実に防止すること
ができ、良好かつ安全に加熱調理を行うことができるも
のである。
ィルム2で塞さがれた開口部を設け、この状態で電子レ
ンジ内に投入して内容物を包装袋aごと加熱調理するも
のである。このとき、加熱により包装袋a内に生じる蒸
気圧は上記ガス透過性フィルム2の小孔2cを通して外
部に排出され、しかもこの小孔2cの孔径を上述のよう
に設定することにより、ガス透過性フィルム2により液
体が包装袋1a外に流出することを確実に防止すること
ができ、良好かつ安全に加熱調理を行うことができるも
のである。
【0032】この場合、上記小孔2cを、上述のよう
に、小孔2cを切り込み線状の小さなスリットとした場
合には、上記ガス透過性フィルム2のイージーピール面
2aの全面を袋本体を形成するフィルム1aに熱接着す
る際に、このスリットの両縁部が互いに接着して塞がっ
た状態となる場合があるが、この場合加熱調理時に生じ
る蒸気圧により包装袋内圧が上昇することによってこの
スリットがはじけるように開孔し、蒸気圧をこのスリッ
トを通して確実に包装袋外へと排出することができるも
のである。
に、小孔2cを切り込み線状の小さなスリットとした場
合には、上記ガス透過性フィルム2のイージーピール面
2aの全面を袋本体を形成するフィルム1aに熱接着す
る際に、このスリットの両縁部が互いに接着して塞がっ
た状態となる場合があるが、この場合加熱調理時に生じ
る蒸気圧により包装袋内圧が上昇することによってこの
スリットがはじけるように開孔し、蒸気圧をこのスリッ
トを通して確実に包装袋外へと排出することができるも
のである。
【0033】ここで、本実施例では、2枚のフィルム1
a,1bを互いに重ね合わせ、その四方の周縁部をヒー
トシールすることにより袋本体1を形成したが、1枚の
フィルムを2つ折りにして重ね合わせ、その三方の周縁
部をヒートシールすることにより袋本体を形成するよう
にしてもよく、また図7,8に示したように、2枚のフ
ィルム1a,1bを重ね合わせると共に、その下端部に
同様の材料からなる第3のフィルム1cを二つ折りにし
て挟み込み、3枚のフィルム1a,1b,1cの周縁部
をヒートシールすることにより、図8に示されているよ
うに、底壁を有する自立性包装袋(スタンディングパウ
チ)bとすることもできる。なお、図7,8に示した包
装袋bのその他の構成及び作用効果は、上述の図1〜6
に示した包装袋aと同様であるので、同一の構成部分に
同一の参照符号を付してその説明を省略する。
a,1bを互いに重ね合わせ、その四方の周縁部をヒー
トシールすることにより袋本体1を形成したが、1枚の
フィルムを2つ折りにして重ね合わせ、その三方の周縁
部をヒートシールすることにより袋本体を形成するよう
にしてもよく、また図7,8に示したように、2枚のフ
ィルム1a,1bを重ね合わせると共に、その下端部に
同様の材料からなる第3のフィルム1cを二つ折りにし
て挟み込み、3枚のフィルム1a,1b,1cの周縁部
をヒートシールすることにより、図8に示されているよ
うに、底壁を有する自立性包装袋(スタンディングパウ
チ)bとすることもできる。なお、図7,8に示した包
装袋bのその他の構成及び作用効果は、上述の図1〜6
に示した包装袋aと同様であるので、同一の構成部分に
同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0034】このように、本発明の包装袋によれば、常
時は完全な密閉状態を保持し得、良好な耐熱性、ガスバ
リヤー性、シール強度等の食品用包装袋に要求される諸
特性を十分に満足し得、真空包装→ボイル(スチーム)
殺菌→冷凍流通保存の工程に良好に供することができる
と共に、内部に収容した食品を包装袋ごと電子レンジで
加熱調理する際には、加熱調理時に発生する蒸気を良好
かつ安全に排出することができるものである。
時は完全な密閉状態を保持し得、良好な耐熱性、ガスバ
リヤー性、シール強度等の食品用包装袋に要求される諸
特性を十分に満足し得、真空包装→ボイル(スチーム)
殺菌→冷凍流通保存の工程に良好に供することができる
と共に、内部に収容した食品を包装袋ごと電子レンジで
加熱調理する際には、加熱調理時に発生する蒸気を良好
かつ安全に排出することができるものである。
【0035】次に、実験例を示し、本発明の効果を具体
的に示す。 [実験例1]引裂カット方向に一軸延伸されたポリプロ
ピレンフィルム(厚さ25μm)と無延伸ポリプロピレ
ンフィルム(厚さ60μm)とをラミネートしたフィル
ムを袋本体1用フィルム1a,1bとして用いると共
に、無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ20μm)と
ポリプロピレン・ポリスチレンポリマーアロイフィルム
(厚さ30μm)とをポリエステルフィルム(厚さ12
μm)を挟んでラミネートし、孔径200μmの丸穴状
の小孔を多数穿孔した帯状のフィルムをガス透過性フィ
ルム2として用い、図1〜5に示した包装袋aと同様の
包装袋を作製した。
的に示す。 [実験例1]引裂カット方向に一軸延伸されたポリプロ
ピレンフィルム(厚さ25μm)と無延伸ポリプロピレ
ンフィルム(厚さ60μm)とをラミネートしたフィル
ムを袋本体1用フィルム1a,1bとして用いると共
に、無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ20μm)と
ポリプロピレン・ポリスチレンポリマーアロイフィルム
(厚さ30μm)とをポリエステルフィルム(厚さ12
μm)を挟んでラミネートし、孔径200μmの丸穴状
の小孔を多数穿孔した帯状のフィルムをガス透過性フィ
ルム2として用い、図1〜5に示した包装袋aと同様の
包装袋を作製した。
【0036】このとき、まず、図1〜3に参照符号6で
示された袋本体1の上端縁部のみを残してヒートシール
を行い三方袋とし、その上端開口部から米飯150gを
充填した後、減圧下で上端開口部をヒートシールして袋
を密封し、真空包装パックとした。
示された袋本体1の上端縁部のみを残してヒートシール
を行い三方袋とし、その上端開口部から米飯150gを
充填した後、減圧下で上端開口部をヒートシールして袋
を密封し、真空包装パックとした。
【0037】この真空包装パックを、一日冷蔵庫で冷蔵
保存した後、上述した手順に従ってガス透過性フィルム
2で塞がれた開口部をフィルム1aに形成し、横向きに
電子レンジに投入して500wで5分間加熱調理した。
このとき、加圧蒸気は上記ガス透過性フィルム2の小孔
2cを通して包装袋a外に排出され、破袋等の損傷もな
く、米飯は100℃まで良好に加温された。
保存した後、上述した手順に従ってガス透過性フィルム
2で塞がれた開口部をフィルム1aに形成し、横向きに
電子レンジに投入して500wで5分間加熱調理した。
このとき、加圧蒸気は上記ガス透過性フィルム2の小孔
2cを通して包装袋a外に排出され、破袋等の損傷もな
く、米飯は100℃まで良好に加温された。
【0038】[実験例2]内容物を炊飯した粥150g
とした以外は実施例1と同様の実験を行った。このとき
も水分の流出及び破袋等の損傷もなく、粥は100℃ま
で良好に加温された。
とした以外は実施例1と同様の実験を行った。このとき
も水分の流出及び破袋等の損傷もなく、粥は100℃ま
で良好に加温された。
【0039】以上、実施例及び実験例を示して本発明を
具体的に説明したが、本発明の包装袋は上記実施例に限
定されるものではなく、その構成は適宜変更することが
できる。例えば、上記実施例及び実験例では、ガス透過
性フィルム2のイージーピール面2a全面を袋本体1の
表面側を形成するフィルム1aにヒートシールしたが、
イージーピール面2aの周縁部のみをフィルム1aにヒ
ートシールするようにしてもよく、また上記実施例及び
実験例では、袋本体1周縁部のヒートシール部の一部に
部分的に未シール部3を形成すると共に、この未シール
部3に切り込み4,4を形成してタブ部5を形成した
が、袋本体1の周縁部を均一にヒートシールすると共
に、表側フィルム1aから延出して形成された舌状のタ
ブを袋本体1の縁部から突出した状態に設けてもよい。
更に、袋本体1の形態や開口部の形成位置などその他の
構成についても本発明の要旨を逸脱しない限り、種々変
更して差し支えない。
具体的に説明したが、本発明の包装袋は上記実施例に限
定されるものではなく、その構成は適宜変更することが
できる。例えば、上記実施例及び実験例では、ガス透過
性フィルム2のイージーピール面2a全面を袋本体1の
表面側を形成するフィルム1aにヒートシールしたが、
イージーピール面2aの周縁部のみをフィルム1aにヒ
ートシールするようにしてもよく、また上記実施例及び
実験例では、袋本体1周縁部のヒートシール部の一部に
部分的に未シール部3を形成すると共に、この未シール
部3に切り込み4,4を形成してタブ部5を形成した
が、袋本体1の周縁部を均一にヒートシールすると共
に、表側フィルム1aから延出して形成された舌状のタ
ブを袋本体1の縁部から突出した状態に設けてもよい。
更に、袋本体1の形態や開口部の形成位置などその他の
構成についても本発明の要旨を逸脱しない限り、種々変
更して差し支えない。
【0040】更にまた、本発明の包装袋は、上記実施例
及び実験例に示したように、食品の包装、特に電子レン
ジによる加熱調理を想定した食品の包装に好適に用いら
れるものであるが、その用途はこれに限定されるもので
はなく、例えば消臭剤、芳香剤、乾燥剤、脱酸素剤、忌
避剤等の常時は密封しておくことが必要で、かつ使用時
にはガス透過性を要する用途に、好適に使用されるもの
である。
及び実験例に示したように、食品の包装、特に電子レン
ジによる加熱調理を想定した食品の包装に好適に用いら
れるものであるが、その用途はこれに限定されるもので
はなく、例えば消臭剤、芳香剤、乾燥剤、脱酸素剤、忌
避剤等の常時は密封しておくことが必要で、かつ使用時
にはガス透過性を要する用途に、好適に使用されるもの
である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の包装袋に
よれば、常時は完全な密閉状態を保持し得、良好な耐熱
性、ガスバリヤー性、シール強度等の食品用包装袋に要
求される諸特性を十分に満足し得、真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌→冷凍流通保存の工程に良好に供する
ことができると共に、内部に収容した食品を包装袋ごと
電子レンジで加熱調理する際には、加熱調理時に発生す
る蒸気を良好かつ安全に排出することができる。
よれば、常時は完全な密閉状態を保持し得、良好な耐熱
性、ガスバリヤー性、シール強度等の食品用包装袋に要
求される諸特性を十分に満足し得、真空包装→ボイル
(スチーム)殺菌→冷凍流通保存の工程に良好に供する
ことができると共に、内部に収容した食品を包装袋ごと
電子レンジで加熱調理する際には、加熱調理時に発生す
る蒸気を良好かつ安全に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる包装袋を示す正面図
である。
である。
【図2】同包装袋を示す背面図である。
【図3】同包装袋を示す断面図である。
【図4】同包装袋のタブ部の形成箇所を示す拡大正面図
である。
である。
【図5】同包装袋にガス抜き用の開口部を形成する際の
状態を示す正面図である。
状態を示す正面図である。
【図6】同包装袋にガス抜き開口部を形成する際の動作
を説明する概略断面図であり、(A)は開口前、(B)
は開口時をそれぞれ示す。
を説明する概略断面図であり、(A)は開口前、(B)
は開口時をそれぞれ示す。
【図7】本発明の他の実施例にかかる包装袋を示す正面
図である。
図である。
【図8】同包装袋を示す断面図である。
a,b 本発明の包装袋 1 袋本体 1a 表側フィルム(合成樹脂フィルム) 1b 裏側フィルム(合成樹脂フィルム) 1c 底面フィルム(合成樹脂フィルム) 2 ガス透過性フィルム 2a イージーピール面 2c 小孔 3 未シール部 4 切り込み 5 タブ部 6 上端縁部
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の熱接着性合成樹脂フィルムを重ね
合わせ、又は一枚の熱接着性合成樹脂フィルムを折り返
して重ね合わせ、その周縁部をヒートシールすることに
より袋状に形成した包装袋であって、上記熱接着性合成
樹脂フィルムとして一定方向の引裂カット性を有するフ
ィルムを用いて袋本体を形成し、一面側が他面側に比べ
て熱接着強度の低いイージーピール面である両面熱接着
性の帯状フィルムに多数の小孔を穿設したガス透過性フ
ィルムを、上記袋本体内に該袋本体を構成する上記合成
樹脂フィルムの引裂カット方向に沿って配置して、その
両端部を上記袋本体周縁部のヒートシール部でフィルム
間に挟んで一体的にヒートシールすると共に、該ガス透
過性フィルムのイージーピール面の全面又は周縁部を上
記袋本体の一面側を形成する合成樹脂フィルムにヒート
シールし、かつ袋本体の一面側を形成する合成樹脂フィ
ルムの上記ガス透過性フィルムの端部に対応する位置に
タブ部を形成してなることを特徴とする包装袋。 - 【請求項2】 袋本体周縁の上記ガス透過性フィルムの
端部に対応した位置に部分的な未シール部を形成すると
共に、該未シール部に互いに所定間隔離間した一対の切
り込みを形成して、該切り込み間をタブ部とした請求項
1記載の包装袋。 - 【請求項3】 ガス透過性フィルムに形成した小孔が孔
径50〜2000μmの孔である請求項1又は2に記載
の包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8336352A JPH1017030A (ja) | 1996-03-19 | 1996-12-02 | 包装袋 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9020296 | 1996-03-19 | ||
JP8-90202 | 1996-03-19 | ||
JP8336352A JPH1017030A (ja) | 1996-03-19 | 1996-12-02 | 包装袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1017030A true JPH1017030A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=26431699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8336352A Pending JPH1017030A (ja) | 1996-03-19 | 1996-12-02 | 包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1017030A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990064608A (ko) * | 1999-04-13 | 1999-08-05 | 이정민 | 발효 가스 배출부가 있는 파우치 |
WO2001019702A1 (en) * | 1999-09-10 | 2001-03-22 | Tecksom International Limited | Packaging and/or related openable sealing means for packaging |
JP2002255237A (ja) * | 2001-03-01 | 2002-09-11 | Hosokawa Yoko Co Ltd | 易開封包装袋 |
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JP2016531057A (ja) * | 2013-09-09 | 2016-10-06 | ブルサトリ,カルロ | 液体又は固体の物質用の、加熱又は冷却装置を包含する袋 |
JP2021160830A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | 大日本印刷株式会社 | パウチおよびパウチの使用方法 |
WO2021241030A1 (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | 朋和産業株式会社 | 加熱食品用包装材 |
US11229095B2 (en) | 2014-12-17 | 2022-01-18 | Campbell Soup Company | Electromagnetic wave food processing system and methods |
JP2022512592A (ja) * | 2018-10-03 | 2022-02-07 | コーネル・ユニバーシティー | 貯蔵安定なポテト製品 |
KR20220076788A (ko) * | 2020-12-01 | 2022-06-08 | 조흥묵 | 다층이형필름을 이용한 증기배출용 파우치 |
IT202100014999A1 (it) * | 2021-06-09 | 2022-12-09 | Cibo Ci Srl Soc Agricola | Unita’ di conservazione e accrescimento di sementi e metodo di confezionamento di tali sementi in detta unita’ |
-
1996
- 1996-12-02 JP JP8336352A patent/JPH1017030A/ja active Pending
Cited By (12)
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061018 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061025 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061225 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070131 |