JPH03262751A

JPH03262751A - 自動車内装用芯材

Info

Publication number: JPH03262751A
Application number: JP6352390A
Authority: JP
Inventors: Hirokiyo Morita; 森田　博清; Sadao Morishita; 森下　貞夫
Original assignee: Kasai Kogyo Co Ltd
Current assignee: Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date: 1990-03-14
Filing date: 1990-03-14
Publication date: 1991-11-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は自動車用ドアトリム、リヤコーナートリム等
の自動車用内装部品の芯材に好適な自動車内装用芯材に
関する。

（従来の技術〉従来、自動車の車体パネルに内装される自動車用ドアト
リム、リヤコーナートリム等の自動車の内装部品の構成
としては、保形性、並びに車体パネルへの取付剛性を備
えた芯材の表面に装飾性およびクツション性を付与する
表皮材を一体貼着したものが一般的である。

この種内装部品の芯材としては、樹脂シート、あるいは
、フィラーを混入した複合樹脂シートを使用し、樹脂シ
ートを予熱軟化させた後、コールドプレス底形すること
により所要形状に成形するコールドプレス成形方法か、
あるいは、溶融樹脂を射出成形金型内に充填して所要形
状に成形する射出成形方法が従来から知られている。

このうちコールドプレス成形方法は、比較的金型設備等
が廉価にできるが、成形性にそれ程優れたものではなく
、製品の造形自由度に制約を受けるという難点があった
。また、射出成形方法は、小型製品に最適であるが、大
型部品では、金型装置が大掛かりなものとなるため、一
般に大型部品には不向きである。

そして、上述したコールドプレス成形方法と射出成形方
法との中間に位置する方法としてスタンビングモールド
エ法（本文ではモールドプレス工法という）が最近注目
されている。

このものは第４図に示すように、モールドプレス成形用
下型１の型面上に、ゲート２を通じて半溶融状態の樹脂
材料３を分配供給した後、モールドプレス成形用上型４
を下型１に対して保合、圧締めして、モールドプレス成
形用上下型１，４により樹脂材料３を所要形状に成形す
るというものであり、コスト面、成形性において優れた
ものである。

ところで、芯材に使用する材料としては、低コストで、
かつ、成形性に優れたポリプロピレン。

ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂（フィラーを混
入したものも含む）が多用されているが、ポリオレフィ
ン系樹脂は上述したように廉価で成形性に優れる半面、
接着性が極めて悪いため、例えば、ポリオレフィン系樹
脂芯材の表面側に表皮材を貼着する場合、単に、接着剤
を媒介としただけでは接着固定できないため、接着工程
前にブライマー処理を施す必要がある。

従って、ポリオレフィン系樹脂をモールドプレス成形し
て芯材を成形する場合、芯材の表面側にブライマーをコ
ーティング処理し、しかる後、接着剤を介して表皮材を
真空成形あるいはプレス成形することにより所望の内装
部品を得るようにしているのが実情である。

（発明が解決しようとする課題）このように、従来、接着性の劣るポリオレフィン系樹脂
をモールドプレス成形して得られる内装用芯材では、ブ
ライマーをコーティング処理する加工コストが付加され
るため、工程が多くかかり、製品のコストアップを招来
するとともに、ブライマーを均一にコーティングするこ
とが難しく、均一な接着機能を得られず、製品が複雑な
形状に設定された場合には、この傾向が著しくなるとい
う欠点が指摘されている。

この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、本発
明の目的とするところは、接着性の乏しいポリオレフィ
ン系樹脂をモールドプレス成形することにより製作され
、低コストで、かつ、製品自由度を高めた自動車内装用
芯材であって、簡単な構造で表皮材に対する接合強度を
高めた自動車内装用芯材を提供することにある。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明はモールドブレス成
形用型内に半溶融状態のポリオレフィン系樹脂を分配供
給し、モールドプレス成形することにより所要形状に成
形されたポリオレフィン系樹脂板と、このポリオレフィ
ン系樹脂板のモールドプレス成形時、該樹脂板の表面側
に一体的に投錨接合される低日付不織布とから構成され
ていることを特徴とする。

（作用）以上の構成から明らかなように、ポリオレフィン系樹脂
板の表面側に低目付不織布が投錨接合されているため、
この芯材の表面側に表皮材を貼着する場合、低目付不織
布が接着媒体として機能し、強固な接合が期待できる。

更に、ポリオレフィン系樹脂のモールドプレス成形時、
樹脂板と低目付不織布とが一体化できるため、工程数を
増加することなく、表皮材に対する接着機能を高めるこ
とができる。

（実施例）以下、本発明に係る自動車内装用芯材の実施例について
添付図面を参照しながら詳細に説明する。

第１図は自動車内装用芯材の構成を示す断面図、第２図
乃至第３図は同自動車内装用芯材の成形工程を説明する
各断面図である。

第１図において、本発明による自動車内装用芯材１０は
、所要形状にモールドプレス成形されたポリオレフィン
系樹脂板１１と、このポリオレフィン系樹脂板１１の表
面に一体貼着された低目付不織布１２とから大略構成さ
れている。

更に詳しくは、上記ポリオレフィン系樹脂板１１は、ポ
リプロピレン樹脂と木粉フィラーとを混合した複合樹脂
材料を使用しており、両者の配合比は、全重量に対して
木粉フィラーの配合比が０〜４０重量部の範囲内に設定
する。すなわち木粉フィラーの配合比を多くすれば、低
コスト化に繋がる反面、成形性に劣るという相反する傾
向を持つため、製品形状や用途により樹脂と木粉フィラ
ーとの配合比は適宜決められてよい。

また、低目付不織布１２は、後述するが、ポリオレフィ
ン系樹脂板１１と投錨的に接合しており、この低日付不
織布１２の材料としては、ポリエステル、レーヨン、ｐ
ｐ、ｐｖｃ、ナイロン、ウレタン等の合成繊維を使用し
、同一素材からなる不織布、あるいは混紡不織布でもよ
く、バインダーによって各繊維を絡めたもの、あるいは
、二−ドル不織布、及びポイントシールしたものでもよ
い。

また、仕様により、ペーパーライク不織布、嵩高性不織
布を使用してもよい。

上記低日付不織布１２の目付量範囲としては２０ｇ／ｒ
ｒｒ〜１００ｇ／ｒｒｆが適当であるが、この数値はあ
くまで目安であり、用途に応じてこの範囲外に設定して
もよい。。

次に、第２図、第３図に基づいて、上記内装用芯材１０
の成形工程について詳細に説明する。

まず、第２図に示すように、モールドプレス成形用下型
２０．上型３０が開放されている状態において、下型２
０に連結されている押出成形機２１のノズル２２から、
下型２０に配設されているゲート２３を通じて、半溶融
状態のポリオレフィン系樹脂４０が下型２０の型面上の
所定箇所に分配供給される。尚、このポリオレフィン系
樹脂４０の量は、図示はしないが押出成形機２１に備わ
っている計量機構により、予め製品の面積と製品の板厚
により決められた所定量が計量される。

更に、モールドプレス成形用上下型２０．　３０間には
低目付不織布１２がクランプ装置５０によりその周縁を
保持されている。

その後、第３図に示すように、モールドプレス成形用上
型３０が図示しない昇降機構の作動により下降し、モー
ルドプレス成形用下型２０に対してモールドプレス成形
用上型３０が保合・圧締めされる。そして、プレス圧に
よりポリオレフィン系樹脂４０が上下型２０．３０の型
間クリアランスに沿って流動し、所要の曲面形状に成形
されるとともに、このポリオレフィン系樹脂板１１の表
面側に低目付不織布１２が一体貼着される。

このとき、ポリオレフィン系樹脂は接着性が極めて乏し
いが、低目付不織布１２の繊維層がポリオレフィン系樹
脂内に食い込むいわゆる投錨効果により両者は強固に接
合するものである。

（実施例）モールドプレス成形用下型に連結する押出成形機内にＰ
Ｐ８０重量部、木粉フィラー２０重量部を混入し、押出
成形機内で溶融し、温度制御によりこの複合ポリプロピ
レン樹脂を半溶融状態にして、モールドブレス成形用上
型の３か所に所定量を分配供給する。

このとき、モールド成形用下型の上方に、ポリエステル
、ＰＰ混紡不織布、目付量５０ｇ／ｒｒｆをクランプ保
持しておく。

その後、モールドプレス成形用上下型が型締めされプレ
ス成形、（プレス圧、７０ｇ／ｃｒｒｒ、プレス時間３
５秒）を行い、成形後、モールドプレス成形型から取り
出した芯材は、ドアトリム用芯材として、真空成形、プ
レス成形により表皮材を貼着して内装部品として供給で
きる。

（発明の効果）以上説明したように、本発明による自動車内装用芯材は
、接着性の乏しいポリオレフィン系樹脂を素材として、
低コストで、かつ、成形性に優れた芯材であって、ポリ
オレフィン系樹脂板のモールドプレス成形時、低目付不
織布を一体貼着し、両者の投錨接合によりポリオレフィ
ン系樹脂板と低目付不織布とを強固に一体化したもので
あるから、この低目付不織布が表皮材に対する接着媒体
として有効に機能し、成形後プライマー処理を施す必要
がなく、プライマー処理の加工コストが節約でき、大幅
なコストダウンを招来するという効果を有する。

更に、ポリオレフィン系樹脂板の表面に一体貼着された
低日付不織布が接着媒体として機能するため、プライマ
ー処理のように、コーティングむらによるプライマーの
信頼性低下や、製品の複雑形状にプライマー処理が対応
できないということがなく、本発明に係る芯材に対して
表皮材を強固に接合できるため、表皮材の剥離等の従来
不具合を有効に解決することができ、製品の信頼性が向
上するという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による自動車内装用芯材の構成を示す断
面図、第２図及び第３図は同自動車内装用芯材の成形工
程を説明する各断面図、第４図は従来の自動車内装用芯
材の成形工程を示す断面図である。１０・・・自動車内装用芯材１１・・・ポリオレフィン系樹脂板１２・・・低日付不織布２０・・・モールドプレス底形用下型２１・・・押出成形機２３・・・ゲート３０・・・モールドプレス成形用上型４０・・・ポリオレフィン系樹脂５０・・・クランプ装置

Claims

【特許請求の範囲】

１、モールドプレス成形用型（２０、３０）内に半溶融
状態のポリオレフィン系樹脂（４０）を分配供給し、モ
ールドプレス成形することにより所要形状に成形された
ポリオレフィン系樹脂板（１１）と、このポリオレフィ
ン系樹脂板（１１）のモールドプレス成形時、該樹脂板
（１１）の表面側に一体的に投錨接合される低目付不織
布（１２）とから構成されていることを特徴とする自動
車内装用芯材。