JPH02280310A - 電解コンデンサ用電極材料の製造方法 - Google Patents
電解コンデンサ用電極材料の製造方法Info
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- JPH02280310A JPH02280310A JP10188189A JP10188189A JPH02280310A JP H02280310 A JPH02280310 A JP H02280310A JP 10188189 A JP10188189 A JP 10188189A JP 10188189 A JP10188189 A JP 10188189A JP H02280310 A JPH02280310 A JP H02280310A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は電解コンデンサ用電極材料の製造方法に関し、
殊に静電容量の増大を図ることのできる電極材料の製造
方法に関するものである。
殊に静電容量の増大を図ることのできる電極材料の製造
方法に関するものである。
[従来の技術]
電解コンデンサの性能を向上させる手段としては、例え
ば特開昭59−167009号、同61〜1826号、
同61〜214420号等に見られる様な各種の技術が
提案されており、i極材料自体の静電容量の増大が検討
されている。
ば特開昭59−167009号、同61〜1826号、
同61〜214420号等に見られる様な各種の技術が
提案されており、i極材料自体の静電容量の増大が検討
されている。
電極材料の静電容量の増大を図る為のほぼ確立された考
“え方では、電極材料用基材の表面を粗面化して表面積
を増大させ、その表面に高誘電体皮膜を形成するのがも
っとも効果的であるとされる。また前記高話電体皮膜表
面に微細な凹凸を形成しておけば、該表面積の拡大によ
り、静電容量はより一層増大すると言われている。
“え方では、電極材料用基材の表面を粗面化して表面積
を増大させ、その表面に高誘電体皮膜を形成するのがも
っとも効果的であるとされる。また前記高話電体皮膜表
面に微細な凹凸を形成しておけば、該表面積の拡大によ
り、静電容量はより一層増大すると言われている。
例えば特開昭61〜214420号に開示された技術で
は、エツチング法で粗面化された基材表面に真空蒸着法
1不活性ガス中蒸着法、スパッタリング法、イオンブレ
ーティング法等を適用して導電性金属皮膜を形成してい
る。この技術によれば、第2図に示す様に、粗面化され
た基材1の表面3上に金属皮膜2が形成され、従ってこ
の金属皮III 2には突出部5が形成され、この突出
部5は直径Rh旬、02〜1.OAtmO球頭状である
ことが好ましいとされる。そして金属皮膜2は酸化皮膜
となって高説電体となり、上記形状特性によって静電容
量が増大する。
は、エツチング法で粗面化された基材表面に真空蒸着法
1不活性ガス中蒸着法、スパッタリング法、イオンブレ
ーティング法等を適用して導電性金属皮膜を形成してい
る。この技術によれば、第2図に示す様に、粗面化され
た基材1の表面3上に金属皮膜2が形成され、従ってこ
の金属皮III 2には突出部5が形成され、この突出
部5は直径Rh旬、02〜1.OAtmO球頭状である
ことが好ましいとされる。そして金属皮膜2は酸化皮膜
となって高説電体となり、上記形状特性によって静電容
量が増大する。
[発明が解決しようとする課題]
第3図は不活性ガス中蒸着法を実施する為の装置を示す
概略説明図であり、図中10は真空容器、12はガス導
入管、13は蒸発源、14は電子銃、15は蒸発物質を
夫々示す。蒸発物質15(金属物質)は電子銃14から
放出された電子ビームによる加熱を受けて蒸発し、基材
1の表面に付着して金属皮膜2を形成する金属皮膜2に
前記突出部5を形成するには、Ar等の不活性ガスをガ
ス導入管12から導入することが不可欠である。即ち通
常の蒸着法においては雰囲気圧が低い場合には、皮膜が
平滑で緻密な膜となり表面拡大の効果が発揮されないの
で、不活性ガスを導入して皮膜を多孔質の柱状組織とし
、静電容量の増大に有効な突出部5を形成する様にして
いる。−船釣に真空蒸着法、スパッタリング法およびイ
オンブレーティング法では、金属が原子状態で蒸発して
基材表面に飛来し、該基材表面上に金属皮11i 2が
形成されるのであるが、形成される膜の形態は雰囲気圧
の影響を受けるから、雰囲気圧を適正に調整する為の不
活性ガスの導入は不可欠である。
概略説明図であり、図中10は真空容器、12はガス導
入管、13は蒸発源、14は電子銃、15は蒸発物質を
夫々示す。蒸発物質15(金属物質)は電子銃14から
放出された電子ビームによる加熱を受けて蒸発し、基材
1の表面に付着して金属皮膜2を形成する金属皮膜2に
前記突出部5を形成するには、Ar等の不活性ガスをガ
ス導入管12から導入することが不可欠である。即ち通
常の蒸着法においては雰囲気圧が低い場合には、皮膜が
平滑で緻密な膜となり表面拡大の効果が発揮されないの
で、不活性ガスを導入して皮膜を多孔質の柱状組織とし
、静電容量の増大に有効な突出部5を形成する様にして
いる。−船釣に真空蒸着法、スパッタリング法およびイ
オンブレーティング法では、金属が原子状態で蒸発して
基材表面に飛来し、該基材表面上に金属皮11i 2が
形成されるのであるが、形成される膜の形態は雰囲気圧
の影響を受けるから、雰囲気圧を適正に調整する為の不
活性ガスの導入は不可欠である。
上述の如く、これまで提案されてきた技術では、いずれ
の皮膜形成方法を採用するにしても、不活性ガスの導入
は不可欠である。しかしながら上記各種皮膜形成方法に
よって、第2図に示した様な好ましい皮膜形態を獲得す
る為には、不活性ガスの圧力・tL量等について微妙な
調整が必要であり、また蒸発源と基材間の距離によって
も皮膜形態が左右されることから、成膜条件の制御が困
難であるという欠点がある。また不活性ガスの費用も軽
視することはで籾ない。更に、こうして形成される多孔
質の柱状組織の皮膜は、基材との密着性が悪く、それ自
身の強度も低いことから、電解コンデンサの製作中に該
皮膜が損傷し、これが電解コンデンサの性能低下を招く
という問題もある。
の皮膜形成方法を採用するにしても、不活性ガスの導入
は不可欠である。しかしながら上記各種皮膜形成方法に
よって、第2図に示した様な好ましい皮膜形態を獲得す
る為には、不活性ガスの圧力・tL量等について微妙な
調整が必要であり、また蒸発源と基材間の距離によって
も皮膜形態が左右されることから、成膜条件の制御が困
難であるという欠点がある。また不活性ガスの費用も軽
視することはで籾ない。更に、こうして形成される多孔
質の柱状組織の皮膜は、基材との密着性が悪く、それ自
身の強度も低いことから、電解コンデンサの製作中に該
皮膜が損傷し、これが電解コンデンサの性能低下を招く
という問題もある。
本発明はこうした技術的課題を解決する為になされたも
のであって、その目的は、上述の様な不都合を生じるこ
となく、電解コンデンサの静電容量の向上を図り得る様
な、電解材料を製造する方法を提供する点にある。
のであって、その目的は、上述の様な不都合を生じるこ
となく、電解コンデンサの静電容量の向上を図り得る様
な、電解材料を製造する方法を提供する点にある。
[課題を解決する為の手段]
上記目的を達成し得た本発明とは、基材表面にTi皮膜
を形成して電解コンデンサ用電極材料を製造するに当た
り、陰極アークプラズマ蒸着法を適用し、ベース圧力を
1xlO−4Torr以下とすると共に、反応ガスおよ
び不活性ガスのいずれも導入しない状態でアーク放電々
流を80〜120Aとし、基材表面にTi皮膜を厚さ0
.1〜1.0μm形成する工程を含む点に要旨を有する
電解コンデンサ用電極材料の製造方法である。
を形成して電解コンデンサ用電極材料を製造するに当た
り、陰極アークプラズマ蒸着法を適用し、ベース圧力を
1xlO−4Torr以下とすると共に、反応ガスおよ
び不活性ガスのいずれも導入しない状態でアーク放電々
流を80〜120Aとし、基材表面にTi皮膜を厚さ0
.1〜1.0μm形成する工程を含む点に要旨を有する
電解コンデンサ用電極材料の製造方法である。
[作用]
本発明は上述の如く構成されるが、要するにベース圧力
およびアーク放電々流を適切な範囲に設定しつつ、反応
ガス(この点については後述する)や不活性ガスのいず
れをも導入しない状態で陰極アークプラズマ蒸′着法を
実行して基材上にTi皮膜を形成すれば;希望する形態
の電極材料が得られることを見出し、ここに本発明を完
成した。
およびアーク放電々流を適切な範囲に設定しつつ、反応
ガス(この点については後述する)や不活性ガスのいず
れをも導入しない状態で陰極アークプラズマ蒸′着法を
実行して基材上にTi皮膜を形成すれば;希望する形態
の電極材料が得られることを見出し、ここに本発明を完
成した。
陰極アークプラズマ蒸着法は、例えば特公昭58−30
33号に開示された「アーク堆積方法」として知られる
、真空での薄膜形成法の一種であり、蒸発粒子のイオン
化率が高く、高密度・高付着力の膜を比較的低温の基材
の上に形成できるという特徴を有する。この蒸着法は、
N2゜CH4等の反応性ガス雰囲気中でTiN。
33号に開示された「アーク堆積方法」として知られる
、真空での薄膜形成法の一種であり、蒸発粒子のイオン
化率が高く、高密度・高付着力の膜を比較的低温の基材
の上に形成できるという特徴を有する。この蒸着法は、
N2゜CH4等の反応性ガス雰囲気中でTiN。
Tic、T1CN、ZrN、CrN等の化合物からなる
耐摩耗性膜、耐食性膜、装飾膜を形成する為に主に利用
されており、特に切削工具への耐摩耗性膜のコーティン
グ技術として広く適用されている。
耐摩耗性膜、耐食性膜、装飾膜を形成する為に主に利用
されており、特に切削工具への耐摩耗性膜のコーティン
グ技術として広く適用されている。
第4図は本発明を実施する為に構成される陰極アークプ
ラズマ蒸着装置を示す概略説明図、第5図は蒸発の様子
を示す原理図である。尚図中110.13.15は前記
第3図に付したのと同一の参照符号を付しており、また
17はアーク電源、18はバイアス電源、19は陰極点
120は陽極、21はマクロパーティクルを夫々示す。
ラズマ蒸着装置を示す概略説明図、第5図は蒸発の様子
を示す原理図である。尚図中110.13.15は前記
第3図に付したのと同一の参照符号を付しており、また
17はアーク電源、18はバイアス電源、19は陰極点
120は陽極、21はマクロパーティクルを夫々示す。
アーク電源17によって蒸発源13に電圧を印加すると
、金属製蒸発物質(カソード)15の表面上を陰極点(
アークスポット)19がランダムに動きまわり、この陰
極点19にアーク電流が集中する。陰極点19の大きさ
は一般に1〜3μmφ程度であり、この陰極点19中の
電流は10A/μm2程度である。この様な大電流密度
が陰極点19に集中する結果、蒸発物質はフラッシュ蒸
発する。この蒸発気体中には、電子、イオン、中性蒸気
原子および0.2〜1.0μm程度の粒子(以下これを
マクロパーティクルと呼ぶ)等が含まれる。蒸発気体は
第4図に示す様に、蒸発源13から基材lに向かって放
出され、基材1の表面に?ff1j突して、基材1上に
金属皮膜2を形成する。この様にして形成される金属皮
膜2の模式図を第1図に示す。尚図中21はマクロパー
ティクルを示す。またバイアス電源は必要に応じて基材
1に負のバイアス電圧を付加する為のものであり、基材
1への金属皮膜2の密着性を向上させるのに効果的であ
る。
、金属製蒸発物質(カソード)15の表面上を陰極点(
アークスポット)19がランダムに動きまわり、この陰
極点19にアーク電流が集中する。陰極点19の大きさ
は一般に1〜3μmφ程度であり、この陰極点19中の
電流は10A/μm2程度である。この様な大電流密度
が陰極点19に集中する結果、蒸発物質はフラッシュ蒸
発する。この蒸発気体中には、電子、イオン、中性蒸気
原子および0.2〜1.0μm程度の粒子(以下これを
マクロパーティクルと呼ぶ)等が含まれる。蒸発気体は
第4図に示す様に、蒸発源13から基材lに向かって放
出され、基材1の表面に?ff1j突して、基材1上に
金属皮膜2を形成する。この様にして形成される金属皮
膜2の模式図を第1図に示す。尚図中21はマクロパー
ティクルを示す。またバイアス電源は必要に応じて基材
1に負のバイアス電圧を付加する為のものであり、基材
1への金属皮膜2の密着性を向上させるのに効果的であ
る。
この様に陰極アークプラズマ蒸着法を適用し、反応ガス
および不活性ガスのいずれも導入しない状態で基材1表
面上に金属皮11M2を形成すれば、蒸発物質15から
金属原子やイオンと共に放出されたマクロパーティクル
21が金属皮1112に適度な凹凸を形成し、これが電
極材料の静電容量の増大に寄与する。また反応ガスや不
活性ガスの導入が不要であることから、蒸発源13と基
材1間の影響も小さく、操業の安定化が図れる。さらに
この方法によって形成される皮膜は、密着性および強度
も十分なものが得られる。
および不活性ガスのいずれも導入しない状態で基材1表
面上に金属皮11M2を形成すれば、蒸発物質15から
金属原子やイオンと共に放出されたマクロパーティクル
21が金属皮1112に適度な凹凸を形成し、これが電
極材料の静電容量の増大に寄与する。また反応ガスや不
活性ガスの導入が不要であることから、蒸発源13と基
材1間の影響も小さく、操業の安定化が図れる。さらに
この方法によって形成される皮膜は、密着性および強度
も十分なものが得られる。
元来、耐摩耗性膜、耐食性膜および装fiii fil
を形成するに当たっては、蒸発物質のマクロパーティク
ルは膜の不均一性や表面粗度の悪化等の原因となり、好
ましいものではないとされており、陰極アークプラズマ
蒸着法による膜形成の欠点とされていた。そこで陰極ア
ークプラズマ蒸着法で上記各種膜を形成するに際しては
、第3図に示した如く反応性ガスを真空容器10内に導
入して行なうのが一般的であり、これによってマクロパ
ーティクルの発生を大幅に減少し、実用上支障のない程
度の均一な膜の製造が実施されてきた。この理由は反応
性ガスを導入すると、金属製蒸発物質(カソード)の表
面に反応生成物例えばTiNやTiCの膜が形成され、
これらの生成物は金属製蒸発物質よりも高い融点を持っ
ているため、陰極点(アークスポット)での溶融が減少
し、マクロパーティクルが減少するものと考えられる。
を形成するに当たっては、蒸発物質のマクロパーティク
ルは膜の不均一性や表面粗度の悪化等の原因となり、好
ましいものではないとされており、陰極アークプラズマ
蒸着法による膜形成の欠点とされていた。そこで陰極ア
ークプラズマ蒸着法で上記各種膜を形成するに際しては
、第3図に示した如く反応性ガスを真空容器10内に導
入して行なうのが一般的であり、これによってマクロパ
ーティクルの発生を大幅に減少し、実用上支障のない程
度の均一な膜の製造が実施されてきた。この理由は反応
性ガスを導入すると、金属製蒸発物質(カソード)の表
面に反応生成物例えばTiNやTiCの膜が形成され、
これらの生成物は金属製蒸発物質よりも高い融点を持っ
ているため、陰極点(アークスポット)での溶融が減少
し、マクロパーティクルが減少するものと考えられる。
本発明における陰極アークプラズマ蒸着法の適用は、同
方法のこれまでの一般的な実施様式によるものではなく
、従来欠点とされていた特徴即ち反応性ガス(または不
活性ガス)の存在しない状態で生成し易いマクロパーテ
ィクルを積極的に利用したものである。
方法のこれまでの一般的な実施様式によるものではなく
、従来欠点とされていた特徴即ち反応性ガス(または不
活性ガス)の存在しない状態で生成し易いマクロパーテ
ィクルを積極的に利用したものである。
本発明で各要件を限定した理由は次の通りである。
まずベース圧力はI X 10−’To r r (0
,013Pa)以下とする必要がある。これはベース圧
力が1xlO−4Torrを超えると真空容器内に存在
する残留ガスの皮膜への影響が顕著になるからである。
,013Pa)以下とする必要がある。これはベース圧
力が1xlO−4Torrを超えると真空容器内に存在
する残留ガスの皮膜への影響が顕著になるからである。
即ち残留ガスとTiの反応生成物(例えばTiNやTi
02)が膜に不純物として混入したり、基材表面に付着
している残留ガスの為に膜の付着力が低下する。尚ここ
でベース圧力は、蒸発開始時の圧力の意味であり、この
ベース圧力を所定の値に設定してお籾さえすれば成膜中
のガス導入は不要であるから、圧力の制御は不要である
。
02)が膜に不純物として混入したり、基材表面に付着
している残留ガスの為に膜の付着力が低下する。尚ここ
でベース圧力は、蒸発開始時の圧力の意味であり、この
ベース圧力を所定の値に設定してお籾さえすれば成膜中
のガス導入は不要であるから、圧力の制御は不要である
。
アーク放電々流が増大するほどマクロパーティクルが増
加する傾向を示すが、電極材料に希望する形態を与えて
静電容量の増大効果を得る為には、アーク放電々流は8
0A以上とする必要がある。しかしながらアーク放電々
流が100A程度となるとマクロパーティクルの増加は
飽和状態となり、更に120Aを超えると陰極点が2つ
以上に分かれる可能性が大きくなり静電容量の低下を招
く。
加する傾向を示すが、電極材料に希望する形態を与えて
静電容量の増大効果を得る為には、アーク放電々流は8
0A以上とする必要がある。しかしながらアーク放電々
流が100A程度となるとマクロパーティクルの増加は
飽和状態となり、更に120Aを超えると陰極点が2つ
以上に分かれる可能性が大きくなり静電容量の低下を招
く。
陰極アークプラズマ蒸着法によれば、Ti以外にもTa
、Cu、Fe等の金属皮III 2を形成することもで
きるが、酸化によって生じるTiO2の誘電率が大きい
ことおよび他の金属に比べて耐久性や強度の点に優れて
いることから、本発明では基材1上に形成する金属皮膜
2をTIに限定した。また金属皮膜2の厚さは静電容量
にそれほど大きな影響を及ぼすものではないが、0.1
μm未満であると、静電容量のばらつき(膜厚分布の影
響)が現われ、これに対し1.0μmを超えるとTiタ
ーゲットのコストの増大を招き好ましくない。従って本
発明ではTi皮膜の厚さは0.1〜1.0μmに設定し
た。
、Cu、Fe等の金属皮III 2を形成することもで
きるが、酸化によって生じるTiO2の誘電率が大きい
ことおよび他の金属に比べて耐久性や強度の点に優れて
いることから、本発明では基材1上に形成する金属皮膜
2をTIに限定した。また金属皮膜2の厚さは静電容量
にそれほど大きな影響を及ぼすものではないが、0.1
μm未満であると、静電容量のばらつき(膜厚分布の影
響)が現われ、これに対し1.0μmを超えるとTiタ
ーゲットのコストの増大を招き好ましくない。従って本
発明ではTi皮膜の厚さは0.1〜1.0μmに設定し
た。
一方本発明で使用する基材1についてはこれまで用いら
れてきた基材を用いればよく特に限定するものではない
が、表面をエツチング処理したアルミニウム箔が最も一
般的である。但し、基材には導電性材料の他に、非導電
性材料を用いることもできる。即ち電極材料として要求
される電気的導通能は基材1表面の金属皮1i2(Ti
皮膜)で行なわれるので、基材1そのものには導電性で
あることか要求される訳ではない。
れてきた基材を用いればよく特に限定するものではない
が、表面をエツチング処理したアルミニウム箔が最も一
般的である。但し、基材には導電性材料の他に、非導電
性材料を用いることもできる。即ち電極材料として要求
される電気的導通能は基材1表面の金属皮1i2(Ti
皮膜)で行なわれるので、基材1そのものには導電性で
あることか要求される訳ではない。
尚本発明を実施する為の装置としては、前記第4図に示
した様なバッチ式のものに限らず、例えばN6図に示す
様なロールコータ方式のものであってもよく、この様な
装置であれば、巻出しロール321巻取りロール33お
よび冷却ロール34によってコイル状基材31を送給し
つつ金属皮膜2の連続的な形成が達成され、生産性の向
上が図れる。
した様なバッチ式のものに限らず、例えばN6図に示す
様なロールコータ方式のものであってもよく、この様な
装置であれば、巻出しロール321巻取りロール33お
よび冷却ロール34によってコイル状基材31を送給し
つつ金属皮膜2の連続的な形成が達成され、生産性の向
上が図れる。
以下本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、下
記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・
後記の趣旨に徴して設計変更することはいずれも本発明
の技術的範囲に含まれるものである。
記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・
後記の趣旨に徴して設計変更することはいずれも本発明
の技術的範囲に含まれるものである。
[実施例]
表面をエツチング処理したアルミニウム箔を基材1とし
て用い、アーク放電々流を様々に変え、第4図に示した
装置によって基材1上に様々なTi皮膜を形成した。尚
このときのベース圧力(残留ガス)は5.5 X 10
−’To r rであり、反応ガスおよび不活性ガスは
導入せず、バイアス電圧は印加しない状態であった。
て用い、アーク放電々流を様々に変え、第4図に示した
装置によって基材1上に様々なTi皮膜を形成した。尚
このときのベース圧力(残留ガス)は5.5 X 10
−’To r rであり、反応ガスおよび不活性ガスは
導入せず、バイアス電圧は印加しない状態であった。
得られた電極材料の静電容量を測定したところ、第1表
に示す結果が得られた。尚第1表中には比較例の1つと
して、Ti皮膜を形成しない電第1表 第1表から明らかな様に、本発明で規定する要件を満足
する実施例(No、1.4〜6)は、いずれも大きな静
電容量が得られている。
に示す結果が得られた。尚第1表中には比較例の1つと
して、Ti皮膜を形成しない電第1表 第1表から明らかな様に、本発明で規定する要件を満足
する実施例(No、1.4〜6)は、いずれも大きな静
電容量が得られている。
[発明の効果]
以上に述べた如く本発明方法によれば、従来技術で示し
た様な不都合を生じることなく、最適な電解コンデンサ
用電極材が実現できた。
た様な不都合を生じることなく、最適な電解コンデンサ
用電極材が実現できた。
第1図は本発明方法によって形成される金属皮膜2を示
す模式図、第2図は従来の金属皮膜2の形態を示す模式
図、第3図は不活性ガス中蒸着法を実施する為の装置を
示す概略説明図、第4図は本発明方法を実施する為に構
成される陰極アークプラズマ蒸着装置を示す概略説明図
、第5図は陰極アークプラズマ蒸着法における金属蒸発
の様子を示す原理図、第6図は本発明方法を実施する為
に構成される陰極アークプラズマ蒸着装置の他の例を示
す概略説明図である。 1.31・・・基材 2・・・金属皮膜10・・・
真空容器 13・・・蒸発源5・・・蒸発物質
17・・・アーク電源8・・・バイアス電源 19・
・・陰極点0・・・陽極 1・・・マクロパーティクル
す模式図、第2図は従来の金属皮膜2の形態を示す模式
図、第3図は不活性ガス中蒸着法を実施する為の装置を
示す概略説明図、第4図は本発明方法を実施する為に構
成される陰極アークプラズマ蒸着装置を示す概略説明図
、第5図は陰極アークプラズマ蒸着法における金属蒸発
の様子を示す原理図、第6図は本発明方法を実施する為
に構成される陰極アークプラズマ蒸着装置の他の例を示
す概略説明図である。 1.31・・・基材 2・・・金属皮膜10・・・
真空容器 13・・・蒸発源5・・・蒸発物質
17・・・アーク電源8・・・バイアス電源 19・
・・陰極点0・・・陽極 1・・・マクロパーティクル
Claims (1)
- 基材表面にTi皮膜を形成して電解コンデンサ用電極材
料を製造するに当たり、陰極アークプラズマ蒸着法を適
用し、ベース圧力を1×10^−^4Torr以下とす
ると共に、反応ガスおよび不活性ガスのいずれも導入し
ない状態でアーク放電々流を80〜120Aとし、基材
表面にTi皮膜を厚さ0.1〜1.0μm形成する工程
を含むことを特徴とする電解コンデンサ用電極材料の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1101881A JP2968800B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 電解コンデンサ用電極材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1101881A JP2968800B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 電解コンデンサ用電極材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02280310A true JPH02280310A (ja) | 1990-11-16 |
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