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JPH09272255A - 画像表示媒体および画像形成方法 - Google Patents

画像表示媒体および画像形成方法

Info

Publication number
JPH09272255A
JPH09272255A JP9025316A JP2531697A JPH09272255A JP H09272255 A JPH09272255 A JP H09272255A JP 9025316 A JP9025316 A JP 9025316A JP 2531697 A JP2531697 A JP 2531697A JP H09272255 A JPH09272255 A JP H09272255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
hologram
display medium
image display
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9025316A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Ito
則之 伊藤
Takehide Kita
武秀 喜多
Atsushi Kijima
厚 木島
Kazuhisa Hoshino
和久 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP9025316A priority Critical patent/JPH09272255A/ja
Publication of JPH09272255A publication Critical patent/JPH09272255A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】1枚毎に異なる任意の画像を簡易に形成可能と
し、かつ偽造・変造・改竄を防止する手段としての機能
を備えた画像を有する画像表示媒体および画像形成方法
を提供する。 【解決手段】画像表示媒体はRGB分解画像の濃淡につ
いて網点面積の大小で表現するようにデータ変換を行
い、そのデータに基づき、特定の視域における観測色が
RGBの3原色のいずれかに適合する空間周波数を有す
る3種類のホログラムまたは回折格子からなるホログラ
ムリボンを用いて被転写体にサーマル転写プリンタによ
り、RGB網点分解画像をホログラムまたは回折格子の
網点ドットの転写による網点画像が形成され、このホロ
グラムまたは回折格子のドットからなる網点画像はRG
B画像データに応じたカラー画像として観察することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばIDカー
ド、クレジットカードや有価証券、証明書類等に転写さ
れる画像表示媒体およびこの画像表示媒体を形成する画
像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光の干渉を用いて立体画像を
再生し得るホログラムの開発が進められている。このホ
ログラムは、高度な製造技術を要し、かつ箔状に形成可
能なことから、たとえば、偽造・変造・改竄を防止する
手段としてクレジットカード、有価証券、証明書類等の
物品の一部に貼着して使用されている。ホログラムをこ
れらの物品に貼着するための方法としては、ホログラム
転写箔を物品に転写する方法が一般に用いられている。
【0003】図6は、従来のホログラム転写箔の構成を
模式的に示す縦断面図である。このホログラム転写箔
は、箔状の基材51の片面上(図6では下側)に、剥離
層52とホログラム形成層53がこの順で形成され、ホ
ログラム形成層53上には、ホログラム形成層53のレ
リーフ面53aを覆って反射性薄膜層54が形成され、
さらに反射性薄膜層54上には、接着層55が形成され
ている。このホログラム転写箔を被転写体である上記物
品に転写するには、接着層55を物品の表面に接着し、
基材51を剥離層52より剥離する。基材51は、剥離
層52との界面で剥離し、剥離層52は、物品側に残存
して保護層として機能することになる。ここで、転写後
に物品側に移行する各層(剥離層52、ホログラム形成
層53、反射性薄膜層54、接着層55)が転写層であ
る。
【0004】このようなホログラムは、光学的な撮影方
法によって微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のマ
スターホログラムを作成し、このマスターホログラムか
ら、電気メッキ法により凹凸パターンを複製したニッケ
ル製のプレス版を作成し、このプレス版を、上記ホログ
ラム形成層53上に加熱、押圧するといった周知の方法
により、大量複製が行われている。
【0005】また、このホログラムとは異なり、微小な
エリアに複数種類の単純な回折格子を配置して画素と
し、これら画素に基づく画像を表現するグレーティング
イメージ、ピクセルグラムといった回折格子像も、上記
ホログラムと同様の方法で大量複製が行われ、上記のよ
うに偽造・変造・改竄を防止する手段として、また画像
表示手段として使用されている。
【0006】一方、これら大量複製されたホログラムを
有するホログラム転写箔を転写、貼着する方法は、加熱
した金属製の刻印と物品の間にホログラム転写箔を配置
し、刻印でホログラム転写箔を物品に押圧するホットス
タンプ方式が一般的である。またこの他には、上記刻印
の代わりに、加熱されたロールを使用するロール転写方
式が採用されている。さらに、最近では、透明ホログラ
ム転写箔をオーバーコートとして使用したカード類の提
供が広まっており、この関連で、サーマルヘッドを用い
てホログラム転写箔を転写するサーマルヘッド転写方式
も利用されつつある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のホロ
グラムもしくは回折格子といった光回折構造を有するも
のは、上記のようにオリジナルからの同一画像を大量複
製し被転写体に転写貼着して画像表示体とすることには
適しているが、反面、顔写真やID画像等の1枚1枚異
なる画像を形成することができないという問題があっ
た。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、被転写体に1枚毎に異なる任意の画像を簡易に形
成可能とし、かつ偽造・変造・改竄を防止する手段とし
ての機能を備えた画像を有する画像表示媒体および画像
形成方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の手段を特徴としている。請求項1の
発明の画像表示媒体は、支持体上に、剥離層が形成さ
れ、この剥離層上に、ホログラムまたは回折格子が形成
されたレリーフ面を有する光回折構造形成層がレリーフ
面を反剥離層側に向けて形成され、この光回折構造形成
層のレリーフ面に反射性薄膜層が形成され、この反射性
薄膜層上に接着層が形成された光回折構造転写部材によ
り微小面積のドット形状で転写されて網点画像が形成さ
れる画像表示媒体であって、ホログラムまたは回折格子
のドットが、特定の視域における観測色がRGBの3原
色のいずれかに適合する空間周波数を有する3種類のホ
ログラムまたは回折格子からなることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1の画像
表示媒体において、網点画像は、この画像により特定さ
れる個人、或いはこの画像を保持する画像表示媒体の所
有者又は使用者、発行者、作成者を特定する固有情報で
あることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1の画像
表示媒体において、網点画像は、地紋・細紋からなる文
字、模様を構成してなることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3の画像表示媒体において、網点画像の最小構成は、ド
ット径5μm以上のドットであることを特徴とする。
【0013】請求項5の発明の画像形成方法は、特定の
視域における観測色がRGBの3原色のいずれかになる
空間周波数を有する3種類のホログラムまたは回折格子
が形成された光回折構造転写部材をRGB分解分解画像
情報に対応させて、3種類のホログラムまたは回折格子
からなる網点画像をそれぞれ転写することにより、カラ
ーホログラム画像またはカラー回折格子画像を形成する
ことを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項5の画像
形成方法において、網点画像の最小構成は、ドット径5
μm以上のドットであることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は、一実施形態に係る光回折
構造転写部材の構成を模式的に示す縦断面図である。光
回折構造はホログラムまたは回折格子を示す。この光回
折構造転写部材は、基材21の片面上(図1では下側)
に剥離層22が形成され、この剥離層22上には光回折
構造形成層23が形成されている。また、基材21の剥
離層22とは反対側(図1では上側)の面には、バック
コート層26が形成されている。光回折構造形成層23
の剥離層22とは反対側の面には、レリーフ面23aが
設けられており、このレリーフ面23a上には、反射性
薄膜層24が、蒸着法またはスパッタリング法等の薄膜
形成法により形成されている。この反射性薄膜層24上
には、接着層25が形成されている。レリーフ面23a
は、レリーフ型ホログラムを構成する微細な凹凸パター
ンが形成されたニッケル製のプレス版を、光回折構造形
成層23上に加熱、押圧する等の周知の方法により形成
可能である。
【0016】基材21は、たとえば、厚さ12μm程度
の透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ムが用いられる。基材21の材料としては、この他に、
ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹脂、天
然樹脂、紙、合成紙等から単独で選択されたもの、ある
いはこれらの中の複数が組み合わされた複合体が使用可
能である。
【0017】剥離層22は、光回折構造形成層23をよ
り効果的に図示せぬ被転写体に転写するために設けられ
たものであり、たとえば、以下の配合比からなる組成物
がグラビア印刷法により、乾燥温度110℃、厚さ0.
8μmで形成されている。 アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部
【0018】剥離層22の材料としては、他に、熱可塑
性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素系ポリプロピ
レン樹脂、あるいはこれらにオイルシリコン、脂肪酸ア
ミド、ステアリン酸亜鉛を添加したものが使用可能であ
る。また、これら有機材料の他に、適宜な無機材料を用
いてもよい。
【0019】光回折構造形成層23の材料は、屈折率n
=1.3〜1.5程度で、エンボス成形性が良好でプレ
スむらが生じにくく、明るい再生像が得られ、さらに剥
離層22および反射性薄膜層24との接着性が良好な樹
脂が好適であり、たとえば、以下の配合比からなる組成
物が、グラビア印刷法により、乾燥温度110℃、厚さ
0.5μmで形成されている。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ウレタン樹脂 … 5部 メチルエチルケトン …40部 トルエン …40部 また、レリーフ面23aは、上記組成のホログラム層2
3に対し、版面温度がたとえば165℃のプレス成型を
行うことにより形成されている。
【0020】光回折構造形成層23の材料としては、他
に、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン(メタ)ア
クリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポ
キシ(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリ
レート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン
(メタ)アクリレート等の熱硬化性樹脂、あるいはこれ
らの混合物、さらにはラジカル重合性不飽和基を有する
熱成型性材料等が使用可能である。また、上記以外のも
のでも、ホログラム画像が形成可能な安定性を有する材
料であれば使用可能である。
【0021】反射性薄膜層24は、光線を反射する層で
あって、たとえば、60nmの厚さのAl(アルミニウ
ム)が真空蒸着法によって形成されている。他の形成法
としては、スパッタリング法やイオンプレーティング法
等の薄膜形成法が適用可能であり、層厚としては10〜
nmの範囲が好ましい。なお、反射性薄膜層24の材料
としては、他に、例えばAu、Ag、Cu等の金属反射
性を有する物質が使用可能である。また、反射性と透過
性を合わせ持つ高屈折率の透明材料も使用可能である。
すなわち、反射性薄膜層24は、屈折率が光回折構造形
成層23よりも高く、透明性を有する材料が好適で、上
記材料の他に、たとえば、次の表1に示す無機材料が使
用可能となっている。
【0022】
【表1】
【0023】接着層25は、たとえば、以下の配合比か
らなる組成物がグラビア印刷法により、乾燥温度110
℃、厚さ1.0μmで形成されている。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部 なお、接着層25としては、上記の他に、反射性薄膜層
24を変質させたり冒すものでなければ通常用いられる
ものでよく、たとえば、アクリル系接着剤、ポリエステ
ル系ポリアミド等が使用可能であるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0024】バックコート層26は、サーマルヘッド
(転写部材)で転写する際のスティッキングを防ぎ、リ
ボンがサーマルヘッドに貼り付くことを防止するための
層であって、たとえば、以下の配合比からなる組成物が
グラビア印刷法により、乾燥温度110℃、厚さ1.0
μmで形成されている。 ビニル系樹脂 …50部 イソシアネート硬化剤 … 5部 シリコーンワックス … 1部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部 なお、バックコート層26としては、光回折構造転写部
材がサーマルヘッドに貼り付くことを防止する機能を有
していれば通常用いられているものでよく、バインダと
しては、たとえば熱可塑性アクリル樹脂、セルロース系
樹脂、ポリエステル系樹脂、あるいはアクリルポリオー
ル、ポリエステルポリオールの熱硬化性樹脂、さらには
シリコーン系のEB硬化性樹脂等が使用可能である。こ
れらに、スリップ剤として各種界面活性剤、ポリエチレ
ンワックス、シリコーンワックス等の滑剤、タルク等の
充填剤を必要に応じて添加したものが使用可能である。
【0025】図2は、上記一実施形態に係る光回折構造
転写部材の構成を示す平面図であり、本実施形態では、
2光束干渉法で作成した単純回折格子をホログラムパタ
ーンとして使用している。そのホログラムパターンは、
それぞれ3原色であるRGB(R:レッド、G:グリー
ン、B:ブルー)のリボンに対応した空間周波数を有す
る必要がある。ホログラムパターンの空間周波数は、必
要とする色の波長、照射光の角度、および視域に応じて
決定される。本実施形態の場合、図2に示すRホログラ
ムエリア31、Gホログラムエリア32、Bホログラム
エリア33には、それぞれ次のような空間周波数を有す
るホログラムパターンが形成されている。 Rホロ
グラムエリア31…1140line/mm Gホログラムエリア32…1310line/mm Bホログラムエリア33…1540line/mm なお、光回折構造転写部材の送り機構を制御するため
に、レジスタマーク34が同様にホログラムパターンで
形成されている。また、本実施形態では、1本の光回折
構造転写部材にRGB3色分のホログラムエリア31、
32、33が形成されているが、それぞれ3本の光回折
構造転写部材を作成し、マルチヘッドで転写することも
可能である。
【0026】上記構成の光回折構造転写部材を用い、サ
ーマルヘッド(図示しない)を用いてカード等の被転写
体に網点画像51を転写・形成し、図3に示す画像表示
媒体41を得た。この画像表示媒体41の網点画像51
は画像表示媒体一枚ごとに異なる回折格子画像が形成可
能である。この網点画像51を構成する各ドット52
は、カラー画像を形成する場合の濃度表現として面積階
調で表現するため、ドット径は5μm以上で形成するこ
とが好ましい。これは転写される転写層の厚みが5μm
程度であり、これ以下では多色を重ねて転写形成した場
合に、転写された周辺部が大きく変形するため、画像の
荒れ、ぼやけとなって観察されるので、形成される画像
の品質の低下を招くおそれがある。またドットの形状は
丸形状が好ましいが、これ以外に矩形状、三角形状、楕
円形状などとすることができる。
【0027】また、この網点画像51は、形成される画
像表示媒体の用途に応じて、任意の画像情報を表示する
ことができ、絵柄・写真・マーク・模様などの画像に限
らず、文字情報を網点によって構成されたものとするこ
とができる。例えば、IDカード・パスポート・免許証
・各種証明書などの各種情報媒体の使用者又は所有者と
しての証明として形成される顔写真、サイン、或いは記
される者の氏名、固有のコード番号、固有のマークなど
の固有情報を網点画像として表示することが可能であ
る。また上記の各種情報媒体の作成者・発行者などを特
定する固有情報も網点画像として表示することもでき
る。さらに上記の情報以外にも地紋や細紋のような模
様、絵柄など、従来デザインとして用いられてきたもの
も網点画像として形成することができる。
【0028】次いで、この画像表示媒体41の観察方法
を、図4に基づき説明する。その観察方法は、例えば画
像表示媒体41の表面の天頂方向45度から白色照射光
42を照射し、正面の0度の位置である観察点43で観
察する。この観察方法を前提として、RGBそれぞれの
色を、R光の波長620nm、G光の波長540nm、
B光の波長460nmと規定することにより、空間周波
数、波長および入反射角の関係式から、RGBそれぞれ
のホログラムエリアに形成されるホログラムパターンの
空間周波数を決定した。
【0029】このように、本発明の画像表示媒体は、そ
の状面に形成する網点画像をRGB分解画像の濃淡につ
いて網点面積の大小で表現するようにデータ変換を行
い、そのデータに基づき、上記の光回折構造転写部材を
用いて被転写体である白色の塩化ビニル製カードに公知
のサーマル転写プリンタにより転写を行い、それぞれ転
写する網点面積に応じサーマルヘッドの発熱ドット数を
増減させることで、RGB網点分解画像の転写、印字の
各工程の画像形成方法により作成した。
【0030】上記方法で作成した光回折構造形成画像
(ホログラム画像または回折格子画像)、すなわちホロ
グラム又は回折格子の網点からなる網点画像51を有す
る画像表示媒体41は、従来のクレーティングイメー
ジ、ピクセルグラムといった回折格子画像と同様の装飾
効果を有し、かつ図4で示した前述の観察方法における
特定視域(RGBの3原色のいずれかに適合する空間周
波数を有する3種類のホログラムまたは回折格子により
規定される視域)にて観察することにより、RGB画像
データに応じたカラー画像(網点画像51)を観察する
ことができ、さらに画像表示媒体一枚毎に異なるホログ
ラム又は回折格子の網点からなる画像とすることも可能
である。
【0031】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。他の実施形態の光回折構造転写部材の構成、被転
写体および作成方法は、図3で示した上記実施形態と同
様であるが、反射性薄膜層24を、透明性を合わせ持つ
ZnSを使用している。この反射性薄膜層24は、ホロ
グラムを光らせるための反射性材料であって、かつ被転
写体の画像情報を透過するための透明材料である。ここ
では、その反射性薄膜層24は、厚さ80nmのZnS
が真空蒸着法により形成されている。また、被転写体に
は、熱転写プリンタと昇華性カラーリボンを用いてカラ
ー画像を印字したカードを使用した。さらに、図5に示
すように、印字したカラー画像データをホログラムRG
B画像データに使用し、カラーリボンで印字した印字画
像12の上に、位置的に重なるように光回折構造転写部
材による回折格子画像13を転写し、画像表示媒体11
を作成した。
【0032】この画像表示媒体11は、その1枚ごとに
異なるホログラム画像又は回折格子画像とすることがで
き、印字画像12と反射性および透明性を有するホログ
ラム画像又は回折格子画像を同じデータで重ねたことに
より、独特の装飾効果を有する画像表示媒体を作成する
ことができた。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、特定の視域における観測色がRGBのいずれかにな
る空間周波数を有するホログラムまたは回折格子の網点
からなるホログラム画像または回折格子画像を被転写体
に転写・形成することができ、この網点画像はRGB画
像データに応じたカラー画像として観察することができ
る。これによりIDカード・パスポート・免許証・各種
証明書などの各種情報媒体1枚ごとにそれぞれ異なる顔
写真やID画像等の固有の情報を偽造・変造・改竄など
の不正行為の防止手段としての機能を簡易に提供できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像表示媒体の網点画像の形成に用い
られる光回折構造転写部材を模式的に示す縦断面図であ
る。
【図2】図1の光回折構造転写部材の平面図である。
【図3】本発明の画像表示媒体の一実施形態を示す概略
平面図である。
【図4】光回折構造転写部材により画像を転写・形成し
た画像表示媒体の観察方法を示す側面図である。
【図5】本発明の画像表示媒体の他の実施形態を示す概
略平面図である。
【図6】従来のホログラム転写箔を模式的に示す縦断面
図である。
【符号の説明】
21…基材(支持体) 22…剥離層 23…光回折構造形成層 23a…レリーフ 24…反射性薄膜層 25…接着層 41…画像表示媒体 51…網点画像 52…ドット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 19/06 G06K 19/00 D (72)発明者 星野 和久 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、剥離層が形成され、この剥離
    層上に、ホログラムまたは回折格子が形成されたレリー
    フ面を有する光回折構造形成層がレリーフ面を反剥離層
    側に向けて形成され、この光回折構造形成層のレリーフ
    面に反射性薄膜層が形成され、この反射性薄膜層上に接
    着層が形成された光回折構造転写部材により微小面積の
    ドット形状で転写されて網点画像が形成される画像表示
    媒体であって、 前記ホログラムまたは回折格子のドットが、特定の視域
    における観測色がRGBの3原色のいずれかに適合する
    空間周波数を有する3種類のホログラムまたは回折格子
    からなることを特徴とする画像表示媒体。
  2. 【請求項2】前記網点画像は、この画像により特定され
    る個人、或いはこの画像を保持する画像表示媒体の所有
    者又は使用者、発行者、作成者を特定する固有情報であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  3. 【請求項3】前記網点画像は、地紋・細紋からなる文
    字、模様を構成してなることを特徴とする請求項1の記
    載の画像表示媒体。
  4. 【請求項4】前記網点画像の最小構成は、ドット径5μ
    m以上のドットであることを特徴とする請求項1ないし
    3の何れかに記載の画像表示媒体。
  5. 【請求項5】特定の視域における観測色がRGBの3原
    色のいずれかになる空間周波数を有する3種類のホログ
    ラムまたは回折格子が形成された光回折構造転写部材を
    RGB分解分解画像情報に対応させて、前記3種類のホ
    ログラムまたは回折格子からなる網点画像をそれぞれ転
    写することにより、カラーホログラム画像またはカラー
    回折格子画像を形成することを特徴とする画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】前記網点画像の最小構成は、ドット径5μ
    m以上のドットであることを特徴とする請求項5に記載
    の画像形成方法。
JP9025316A 1996-02-09 1997-02-07 画像表示媒体および画像形成方法 Pending JPH09272255A (ja)

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JP9025316A JPH09272255A (ja) 1996-02-09 1997-02-07 画像表示媒体および画像形成方法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-24226 1996-02-09
JP2422696 1996-02-09
JP9025316A JPH09272255A (ja) 1996-02-09 1997-02-07 画像表示媒体および画像形成方法

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ID=26361714

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JP9025316A Pending JPH09272255A (ja) 1996-02-09 1997-02-07 画像表示媒体および画像形成方法

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JP (1) JPH09272255A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000221916A (ja) * 1999-02-04 2000-08-11 Toppan Printing Co Ltd Ovd画像付き画像表示媒体及びこの作製方法並びにこれに用いる複合型転写シート
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