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JPH09126935A - タイヤ試験機のタイヤセンタリング装置及びタイヤセンタリング方法 - Google Patents

タイヤ試験機のタイヤセンタリング装置及びタイヤセンタリング方法

Info

Publication number
JPH09126935A
JPH09126935A JP7303729A JP30372995A JPH09126935A JP H09126935 A JPH09126935 A JP H09126935A JP 7303729 A JP7303729 A JP 7303729A JP 30372995 A JP30372995 A JP 30372995A JP H09126935 A JPH09126935 A JP H09126935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
testing machine
chuck
bead portion
rim
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7303729A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Yamaguchi
和郎 山口
Natsushiro Kino
夏四郎 嬉野
Toshikatsu Nonaka
俊克 野中
Mikio Kato
幹雄 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP7303729A priority Critical patent/JPH09126935A/ja
Publication of JPH09126935A publication Critical patent/JPH09126935A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、タイヤ試験機のリムに対してタイ
ヤを正確にセンタリングすることで、より精度良くタイ
ヤの均一性の検査を行うことができるようにしたことに
ある。 【解決手段】 本発明は、タイヤ2をタイヤ試験機1の
近傍まで搬送するタイヤ搬送手段3と、縮径又は拡径す
る複数の爪4aでタイヤのビード部2Aを把持するチャ
ック4と、チャック4を昇降自在、及び水平面内で移動
自在とするタイヤ移送手段6と、タイヤ搬送手段3に設
けられ搬送されるタイヤ2に縮径状態のチャック4が入
る程度に位置決めする位置決め手段5とを備え、タイヤ
移送手段6は、タイヤ試験機1のリム8中心に一致する
ようにチャック4を水平移動、又は旋回させた後に、チ
ャック4を垂直に下降させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤに圧力空気
を供給しながら回転させることによりタイヤの均一性を
検査するタイヤ試験機に係わり、特に、タイヤ試験機の
リム中心にタイヤをセットする際のタイヤセタリング装
置及びタイヤセンタリング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等に装着されるタイヤは、弾性率
(バネ定数)のタイヤ外周に亘って不均一が大きいと、
高速回転時に大きな振動を生じさせて走行性能を低下さ
せる要因となるため、加硫成形後にタイヤ試験機により
均一性が検査されるようになっている。このタイヤ試験
機は、通常、上リムと下リム間にタイヤを挿入して、タ
イヤの下ビード部を下リム上に配した後、これらの上・
下リムによりタイヤの上・下ビード部を保持する。そし
て、タイヤに対してドラム等の代用路面を押圧しなが
ら、上・下リムを回動駆動することで、上・下リムを介
してタイヤを回動させることによって、タイヤの均一性
を検査するようにしている。このように、タイヤの上・
下ビード部を上・下リムで保持して、タイヤを各リムと
共に回動させるのは、タイヤの上・下ビード部が自動車
等のタイヤホイールに組み込まれるため、加硫成形時に
精度よく形成されているからである。
【0003】ところで、タイヤ試験機によるタイヤの均
一性の検査において、下リムの中心に対するタイヤの位
置決めが正確にセンタリングされていなく、偏心してい
ると、上・下リムを介して回動されるタイヤが両リムの
中心に対して偏心回動して、代用路面に対する押圧力が
不均一になることから、タイヤの均一性の検査を精密に
行うことが出来なくなるので、タイヤ試験機の下リムに
対するタイヤのセンタリングを正確に行う必要がある。
従って、従来技術のタイヤ試験機のタイヤセンタリング
方法には、図5に示すように(U.S. PATENT No.4,846,3
34参照)、加硫成形されたタイヤ101をコンベア10
2でタイヤ試験機100の下リム103の上方に搬送し
た後、コンベア102の両外側に配置された2対4本の
センタリングアーム104,104,・・・でタイヤ1
01の外径面を押し、各センタリングアーム104,1
04,・・の先端とタイヤ101との反力が4本ともバ
ランスする位置でタイヤ101を位置決めする。そし
て、下リム103を上昇して位置決めされたタイヤ10
1のビード部101Aを授受して、上リム105とでタ
イヤ101を保持した後、タイヤ101に対してドラム
106(代用路面)を押圧しながら、上・下リム10
3,105を回動駆動することで、上・下リム103,
105を介してタイヤ101を回動させることによっ
て、タイヤ101の均一性を検査する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術のタイヤ試験機のタイヤセンタリング方法では、加硫
成形されたタイヤの外径面が真円で、且つタイヤのバネ
定数がタイヤの外径全周の亘って一定であれば、幾何学
的に正確にタイヤをタイヤ試験機の下リムにセンタリン
グすることができるが、実際には、タイヤの外径面は真
円でなく、バネ定数も一定ではないために(例えば、厚
みが不均一である場合等)、4本のセンタリングアーム
でタイヤの外径面を均等な力で押しても、タイヤを下リ
ムにセンタリングすることができず、タイヤの上・下ビ
ード部と下リムとの中心とは不一致となる。この結果、
リムとタイヤのフィッティングが測定毎に変化し、測定
結果のバラツキが発生し、精密にタイヤの均一性を検査
することができない恐れがある。
【0005】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたもので、タイヤ試験のリムに対してタイヤを正確に
センタリングすることで、より精度良くタイヤの均一性
の検査を行うことのできるタイヤ試験機のタイヤセンタ
リング装置及びタイヤセンタリング方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のタイヤ試験機のタイヤセンタリング装置及
びタイヤセンタリング方法では、請求項1においては、
タイヤのビード部の中心を、タイヤ試験機のリムの中心
に一致するように位置決めして、前記リムで前記タイヤ
のビード部を保持するタイヤ試験機のタイヤセンタリン
グ装置であって、前記タイヤを前記タイヤ試験機の近傍
まで搬送するタイヤ搬送手段と、縮径又は拡径する複数
の爪で前記タイヤのビード部を把持するチャックと、前
記チャックを昇降自在、及び水平面内で移動自在とする
タイヤ移送手段と、前記タイヤ搬送手段に設けられ搬送
される前記タイヤに縮径状態の前記チャックが入る程度
に位置決めする位置決め手段とを備え、前記タイヤ移送
手段は、前記タイヤ試験機のリム中心に一致するように
前記チャックを水平移動、又は旋回させた後に、前記チ
ャックを垂直に下降させるものであることを特徴とする
ものである。これにより、タイヤ寸法の基準であるタイ
ヤのビード部を、チャックの各爪で把持して、このタイ
ヤのビード部中心をタイヤ試験機のリム中心に一致する
ようにした後に、リムでタイヤのビード部を保持するの
で、タイヤをタイヤ試験機のリムに対して高精度にセン
タリングすることができる。また、縮径又は拡径するタ
イヤ移送手段の各爪でタイヤのビード部を把持するよう
にしているので、タイヤ試験機の近傍まで搬送するタイ
ヤ搬送手段を設ければよく、タイヤ試験機のリム中心ま
でタイヤを搬送するような、従来技術のコンベアを必要
としない。更に、タイヤ試験機のリム中心へのセンタリ
ングがチャックの各爪でタイヤのビード部を把持して行
うので、タイヤのタイヤ試験機の近傍での位置決めを正
確に行う必要がなく、チャックの各爪でタイヤのビード
部を把持することが可能な位置に搬送すればよく、タイ
ヤのタイヤ試験機への搬送を極めて容易に行うことがで
きる。
【0007】請求項2においては、請求項1のものに、
前記タイヤ移送手段は、前記タイヤ試験機の本体に対し
て昇降自在に取り付けられた昇降体と、前記昇降体に回
動自在に設けられた回転軸と、前記回転軸に設けられ前
記チャックを水平移動、又は旋回させる旋回体とを、備
えてなることを特徴とするものである。これにより、タ
イヤ試験機の本体を基準として、チャックを昇降移動、
又は水平移動、旋回させることで、極めて高精度にタイ
ヤのビード部をタイヤ試験機のリム中心にセンタリング
して保持することができる。
【0008】請求項3においては、タイヤのビード部の
中心を、タイヤ試験機のリム中心に一致させて前記リム
で前記タイヤのビード部を保持するタイヤ試験機のタイ
ヤセンタリング方法であって、前記タイヤを、タイヤ搬
送手段により前記タイヤ試験機の近傍まで搬送しつつ、
縮径状態の複数の爪を有するチャックが入る程度に位置
決め手段で位置決めした後、前記位置決め手段で位置決
めされた前記タイヤのビード部内に、タイヤ移送手段の
昇降で縮径状態の前記チャックの各爪を挿入しつつ、当
該各爪を拡径して前記タイヤのビード部を把持すると共
に、前記タイヤを把持した前記チャックを、前記タイヤ
移送手段で水平移動、又は旋回して、前記タイヤのビー
ド部中心を前記タイヤ試験機のリム中心に一致させた
後、前記チャックを垂直に下降させて前記リムで前記タ
イヤのビード部を保持するようにしたことを特徴とする
ものである。これにより、タイヤ寸法の基準であるタイ
ヤのビード部を、チャックの各爪で把持して、このタイ
ヤのビード部中心をタイヤ試験機のリム中心に一致する
ようにした後に、リムでタイヤのビード部を保持するの
で、タイヤをタイヤ試験機のリムに対して高精度にセン
タリングすることができる。また、縮径又は拡径するタ
イヤ移送手段の各爪でタイヤのビード部を把持するよう
にしているので、タイヤ試験機の近傍まで搬送するタイ
ヤ搬送手段を設ければよく、タイヤ試験機のリム中心ま
でタイヤを搬送するような、従来技術のコンベアを必要
としない。更に、タイヤ試験機のリム中心へのセンタリ
ングがチャックの各爪でタイヤのビード部を把持して行
うので、タイヤのタイヤ試験機の近傍での位置決めを正
確に行う必要がなく、チャックの各爪でタイヤのビード
部を把持することが可能な位置に搬送すればよく、タイ
ヤのタイヤ試験機への搬送を極めて容易に行うことがで
きる。
【0009】請求項4においては、請求項3のものに、
前記チャックの各爪が、相互に連動して拡径又は縮径さ
れるもので、前記タイヤ移送手段の各爪を、縮径状態で
前記タイヤのビード部内に挿入した後、前記タイヤの周
方向に等間隔を有して拡径することにより前記タイヤの
ビード部の把持が行われることを特徴とするものであ
る。これにより、チャックの各爪を連動してタイヤの周
方向に等間隔を有してタイヤのビード部を把持すること
ができるので、タイヤ搬送手段で搬送されるタイヤ毎が
搬入領域の一定位置に搬送されない場合においても、常
に、各爪の拡径によりタイヤがタイヤのビード部の中心
とタイヤ移送手段との中心するように補正されて把持さ
れることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
るタイヤ試験機のタイヤセンタリング装置及びタイヤセ
ンタリング方法について、図面を参照して説明する。
【0011】先ず、図1及び図2に基づいて本発明のタ
イヤ試験機のタイヤセンタリング装置について説明す
る。図1及び図2において、タイヤ試験機のタイヤセン
タリング装置は、タイヤの均一性の検査を行うタイヤ試
験機1と、図示しないタイヤ加硫機及びポストキュアイ
ンフレータを経て形成されたタイヤ2をタイヤ試験機1
に搬送・搬出するタイヤ搬送手段3と、搬送されるタイ
ヤ2の位置決めを行う位置決め手段5と、タイヤ搬送手
段3で搬送されたタイヤ2を把持するチャック4と、チ
ャック4を昇降、及び旋回(水平移動)させてタイヤ搬
送手段3とタイヤ試験機1の間で移送するタイヤ移送手
段6とを有して構成される。
【0012】タイヤ試験機1は、タイヤ2の寸法基準と
なる上ビード部2Aを保持する上リム7と、タイヤ2の
寸法基準となる下ビード部2Bを保持する下リム8とを
有している。このタイヤ2の上・下ビード部2A,2B
は、自動車等のタイヤホイールに組み込まれるため精度
良く成形されている。下リム8は、可動スピンドル9の
上端部に固定されており、下ハウジング10内を貫通し
て回転自在に、且つこの軸方向に固定された状態で支持
されている。この下ハウジング10の下端は可動スピン
ドル9を昇降させる昇降用シリンダ11のシリンダロッ
ド11aに受部材12を介して連結されており、この昇
降用シリンダ11はこの中間部が地面等に立設された本
体フレーム13に固定されている。また、可動スピンド
ル9の上面には、断面台形の雄型係合部材14が固定さ
れており、この雄型係合部材14は固定スピンドル15
に形成された雌型凹部16に係合可能にされている。1
7は可動スピンドル9の下面から雄型係合部材14に亘
って形成された空気導入孔であって、図示しない空気圧
送手段から圧力空気が導入されると共に、この圧力空気
を雄型係合部材14の周側面の開口から上・下リム7,
8で保持されたタイヤ2内に供給する。そして、固定ス
ピンドル15の下端部には、上リム7が固定されてい
る。固定スピンドル15は、本体フレーム13の搬入側
Aで各スピンドル9,15の軸方向に並行に立設された
本体サイドフレーム13Aに取り付け固定された上ハウ
ジング17内を貫通して回動自在に、且つこの軸方向に
固定された状態で支持されていると共に、この軸端側が
図示しない駆動モータに連結されている。18は上リム
7と下リム8との間で、固定スピンドル15の軸方向に
直交する方向に進退可能にされた代用路面となるドラム
であって、上リム7と下リム8側の進出により両リム
7,8とで保持されたタイヤ2の外径面に所定の押圧力
で押し付けられて、タイヤ2の回動と共に回動するよう
になっている。これにより、可動スピンドル9の雄型係
合部材14が雌型凹部16に係合された状態で、上記駆
動モータにより固定スピンドル15が回動駆動される
と、この回動力が雄型係合部材14を介して可動スピン
ドル9に伝達されて、可動スピンドル9と共に回動する
ことによって、可動スピンドル9に固定された上リム7
と固定スピンドル15に固定された下リム8とが同期的
に回動してタイヤ2を回動させるようになっている。
【0013】タイヤ搬送手段3は、図示しないポストキ
ュアインフレータから加硫成形されたタイヤ2をタイヤ
試験機1の搬入側Aの近傍まで搬送する搬入側コンベア
20と、タイヤ試験機1の下リム8を横切ってタイヤ均
一性の検査が完了したタイヤ2を搬出側Bから所定場所
まで搬送する搬出側コンベア21とで構成され、各コン
ベア20,21は並列に設けられた複数のローラ23を
有している。また、搬出側コンベア21は、下リム8
(下ハウジング10も含む)が上リム7に対して昇降可
能とする通過穴24が形成されており、均一性の検査が
完了したタイヤ2を下リム8の下降の際に授受して、搬
出側Bへ搬送する。そして、タイヤ搬送手段3の搬入側
コンベア20は、位置決め手段5の検知信号を授受して
制御を司る図示しない制御手段に接続されている。この
位置決め手段5は後に説明するチャック4の各爪4aで
タイヤ2の上ビード部2Aを把持可能とする、すなわ
ち、タイヤ2に縮径状態のチャック4が入る程度に位置
決めできるように、タイヤ試験機1の近傍に配置される
光センサであって、この検知光aの光軸が搬入側コンベ
ア20の幅方向に延びている。これにより、タイヤ2が
タイヤ搬送手段3の搬入側コンベア20でタイヤ試験機
1側に搬送されて、タイヤ2が位置決め手段5(光セン
サ)の検知光aを遮ると上記制御手段が搬入側コンベア
20の作動を停止して、タイヤ2を搬入位置P2に位置
決めするようになっている。尚、位置決め手段5は、こ
れに限定されるのでなく、搬入側コンベア20で搬送さ
れるタイヤ2がタイヤ試験機1の近傍まで搬送された時
に、この搬入側コンベア20から複数の停止アームを突
出させてタイヤ2を搬入位置2に位置決めするような構
成としてもよい。
【0014】一方、タイヤチャック4は、本体フレーム
13に立設された本体サイドフレーム13Aに固着され
たタイヤ移送手段6に昇降自在、又は旋回(水平移動)
自在に支持されており、放射方向に一斉に拡径又は縮径
する3本の爪4a(3本以上であってもよい。)を周方
向等間隔に有している。そして、タイヤ2内に縮径状態
の各爪4aを差し込んで、各爪4aを連動して作動させ
るチャック用シリンダ28で拡径すると、各爪4aでタ
イヤ2の上ビード部2Aが把持され、チャック用シリン
ダ28で各爪4aを縮径するとタイヤ2が開放されるよ
うになっている。また、タイヤチャック4の具体的な構
造は、図3(a)及び図3(b)に示すように、タイヤ
移送手段の旋回アーム6に軸30を介して回動自在に軸
支された太陽歯車31と、この太陽歯車31に噛み合う
3個の遊星歯車32と、各遊星歯車32の軸33に回動
自在に連結されたアーム4bの先端に垂下された大径の
端部4cを有する爪4aとを備えてなるもので、各遊星
歯車32が太陽歯車31の周方向に等間隔を有して配置
されている。そして、各遊星歯車32は、太陽歯車31
の軸30に回動自在に外嵌された筒状部材34の周方向
に等間隔を有して突出する3つの連結部材35に回動自
在に連結されている。また、太陽歯車31の軸30にチ
ャック用シリンダ28のシリンダロッド28aがリンク
機構36を介して連結されている。これにより、チャッ
ク用シリンダ28でリンク機構55を介して太陽歯車3
1を回動させると、各遊星歯車32も一斉に回動して、
アーム4bと爪4aはタイヤ2を開放する縮小位置
(図3中の二点鎖線で示す位置)とタイヤ2を把持する
拡径位置(図3中の実線で示す位置)とを取り得るよ
うになっている。尚、タイヤチャック4については、図
3(a)及び図3(b)に示される構造に限定されるも
のでなく、拡径することでタイヤ2の上ビード部2Aを
把持してタイヤ試験機1の下リム8に装着できる構造と
したものであれば、如何なる構造のものを適用してもよ
い。
【0015】タイヤ移送手段6は、本体サイドフレーム
11Aの延在方向に設けられたガイドレール40と、ガ
イドレール40上を昇降スライドする複数の昇降体4
1,41と、各昇降体41,41に支持ブラケト42を
介して回動自在にされた回転軸43と、回転軸43と同
時に回動可能に固定されタイヤチャック4を旋回させる
旋回アーム44とで構成されている。これにより、タイ
ヤチャック4は旋回アーム44により旋回移動し、タイ
ヤ試験機1の上リム7と下リム8との間であって下リム
8の中心にタイヤチャック4の中心を一致させる装着位
置P1と、搬入側コンベア20上の搬入位置P2とを取
り得るようになっている。尚、昇降体41には昇降用シ
リンダ45のシリンダロッド45aが連結されて、この
シリンダロッド45aの進退により昇降するようになっ
ている。また、タイヤ移送手段6の具体的な構造として
は、図4(a)及び図4(b)に示されるものがあり、
以下に説明する。先ず、図4(a)において、本体サイ
ドフレーム13Aに固定されたガイドレール40を昇降
スライドする各昇降体41,41には、断面コ字形状の
支持ブラケット42が固定されている。この支持ブラケ
ット42にはガイドレール40の延在方向に延びる回転
軸43が回動自在に軸支され、この回転軸43には同時
に回動する旋回アーム44が固定されている。そして、
旋回アーム44は支持ブラケット42から突出してチャ
ック4を旋回自在に保持しており、支持ブラケット42
内に配置された旋回シリンダ50のシリンダロッド50
aに連結されている。これにより、旋回シリンダ50に
よるシリンダロッド50aの進退により旋回アーム44
は、回転軸43を軸心として旋回されるようになってい
る。また、昇降用シリンダ45は本体サイドフレーム1
3Aに固定されて、このシリンダロッド45aが下方に
位置する昇降体41に連結されている。次に、図4
(b)において、ガイドレール40は固定部材51,5
1を介して本体サイドフレーム13Aに回動自在に設け
られており、このガイドレール40を昇降スライドする
昇降体41,41に旋回アーム44が固定されている。
旋回アーム44には上端に位置する固定部材51に固定
された昇降用シリンダ45のシリンダロッド45aが連
結されており、この昇降用シリンダ45のシリンダロッ
ド45aの進退で旋回アーム44が昇降スライドさせる
ようになっている。そして、ガイドレール40の下面に
は、この下面から下方に向かって本体サイドフレーム1
3A側に折れ曲がる旋回部材55が連結されており、こ
の旋回部材55の端部には旋回シリンダ50のシリンダ
ロッド50aが連結されている。これにより、旋回シリ
ンダ50によるシリンダロッド50aの進退により旋回
部材55を介して旋回アーム44は、回転軸43を軸心
として回動されるようになっている。尚、タイヤ移送手
段6の構成については、これらに限定されるのでない。
【0016】このように、本発明の実施の形態における
タイヤ試験機のタイヤセンタリング装置は、以上のよう
に構成されるが、次に、この装置を用いて行われる、タ
イヤ試験機のタイヤセンタリング方法について説明す
る。
【0017】先ず、上記タイヤ加硫機及びポストキュア
インフレータを経て形成されたタイヤ2を搬入側コンベ
ア20により、タイヤ試験機1の搬入側A近傍であっ
て、縮径状態にあるタイヤチャック4の各爪4aをタイ
ヤ2内に挿入して、上ビード部2Aを把持できる搬入位
置P2まで搬送すると、位置決め手段5により搬入側コ
ンベア20の作動を停止して、タイヤ2の位置決めが行
われる。そして、タイヤ移送手段6の旋回アーム44を
下降しつつ、旋回して、搬入位置P2にあるタイヤ2内
(タイヤ2の上ビード部2Aと下ビード部2B間の内
側)にタイヤチャック4の縮径状態の各爪4aを挿入す
る。
【0018】次に、チャック用シリンダ28を作動して
各歯車31,32を介してタイヤチャック4を、各爪4
aを拡径位置〔図3(b)に示す〕まで拡径して、各
爪4aをタイヤ2の上ビード部2Aに押し付ける状態に
する。このとき、タイヤ2の中心が旋回アーム44の旋
回軌道上でない場合であっても、拡径されて行くタイヤ
チャッカ4の各爪4aのうち最先にタイヤ2の上ビード
部2Aに当接する爪4aによる押付力で、タイヤ2が各
ビード部2A,2Bの中心をタイヤチャック4の中心に
一致するように移動されるので、搬送側コンベア20に
よるタイヤ2のタイヤ試験機1近傍への搬送を正確に行
う必要がなく、極めて容易に行うことができる。そし
て、タイヤ移動手段6の旋回アーム44をスライド用シ
リンダ45の作動で上昇させつつ、タイヤ試験機1内に
旋回させて、この旋回アーム44の上昇過程でタイヤチ
ャック4の各爪4aの端部4cでタイヤ2の上ビード部
2Aの内側から把持して、タイヤ試験機1の上リム7と
下リム8との間で、各リム7,8の中心とタイヤチャッ
ク4の中心(タイヤ2の各ビード部2A,2Bの中心)
とが一致する装着位置P1まで移送する。
【0019】その後、タイヤ移送手段6の旋回アーム4
4を、再び、下降させることによりタイヤ2の下ビード
部2Bを、搬出側コンベア21の通過穴24から上リム
7側に突き出されている下リム8上に係合させると共
に、タイヤチャック4の各爪4aを縮小位置〔図3
(b)に示す〕まで縮径することで、タイヤ2の下ビー
ド部2Bを下リム8で保持する。そして、タイヤ移送手
段6の旋回アーム44を上昇しつつ旋回させてタイヤ試
験機1内からタイヤチャック4を退避させた後、昇降用
シリンダ11により、可動スピンドル9が上昇されるこ
とによって、可動スピンドル9を介して下リム8が上昇
されて、下リム8でタイヤ2の下ビード部2Bを、上リ
ム7でタイヤ2の上ビード部2Aを保持する。このと
き、上・下リム7,8でタイヤ2が保持されると、雄型
係合部材14が雌型凹部16内に係合して、可動スピン
ドル9と固定スピンドル15とが一体的にされる。そし
て、図示しない空気圧送手段から圧力空気が空気導入孔
17を通ってタイヤ2内に導入した後、図示しない駆動
モータが固定スピンドル15を回動駆動させると、雄型
係合部材14と雌型凹部16とが十分に係合されている
ため、回動力が可動スピンドル9に確実に伝達されて、
上・下リム7,8と共にタイヤ2が回動され、この回動
されたタイヤ2の外径面に代用路面となるドラム18を
所定の押圧力で押し付けて均一性の検査が行われる。
【0020】また、タイヤ2の均一性の検査が完了する
と、固定スピンドル15の回動を停止すると共に、昇降
用シリンダ11で可動スピンドル9を下リム8、タイヤ
2と共に下降させて、下リム8が通過穴24を通過する
時にタイヤ2を搬出側コンベア21上に載置し、この搬
出側コンベア21を駆動することにより検査済のタイヤ
2をタイヤ試験機1の搬出側Bから所定場所まで搬送す
る。
【0021】
【発明の効果】このように本発明のタイヤ試験機のタイ
ヤセンタリング装置及びタイヤセンタリング方法によれ
ば、請求項1では、タイヤ寸法の基準であるタイヤのビ
ード部を、チャックの各爪で把持して、このタイヤのビ
ード部中心をタイヤ試験機のリム中心に一致するように
した後に、リムでタイヤのビード部を保持するので、タ
イヤをタイヤ試験機のリムに対して高精度にセンタリン
グすることができるので、リムとタイヤのフィッティン
グがタイヤの均一性の測定毎に一定となって、測定結果
のバラツキを防止でき、高精度にタイヤの均一性を検査
することが可能となる。また、縮径又は拡径するタイヤ
移送手段の各爪でタイヤのビード部を把持するようにし
ているので、タイヤ試験機の近傍まで搬送するタイヤ搬
送手段を設ければよく、タイヤ試験機のリム中心までタ
イヤを搬送するような、従来技術のコンベアを必要とし
ない。更に、タイヤ試験機のリム中心へのセンタリング
がチャックの各爪でタイヤのビード部を把持して行うの
で、タイヤのタイヤ試験機の近傍での位置決めを正確に
行う必要がなく、チャックの各爪でタイヤのビード部を
把持することが可能な位置に搬送すればよく、タイヤの
タイヤ試験機への搬送を極めて容易に行うことができ
る。
【0022】請求項2では、請求項1の効果に加えて、
タイヤ試験機の本体を基準として、チャックを昇降移
動、又は水平移動、旋回させることで、極めて高精度に
タイヤのビード部をタイヤ試験機のリム中心にセンタリ
ングして保持することができるので、更に、リムとタイ
ヤのフィッティングがタイヤの均一性の測定毎に一定と
なって、測定結果のバラツキを防止でき、高精度にタイ
ヤの均一性を検査することが可能となる。
【0023】請求項3では、タイヤ寸法の基準であるタ
イヤのビード部を、チャックの各爪で把持して、このタ
イヤのビード部中心をタイヤ試験機のリム中心に一致す
るようにした後に、リムでタイヤのビード部を保持する
ので、タイヤをタイヤ試験機のリムに対して高精度にセ
ンタリングすることができるので、リムとタイヤのフィ
ッティングがタイヤの均一性の測定毎に一定となって、
測定結果のバラツキを防止でき、高精度にタイヤの均一
性を検査することが可能となる。。また、縮径又は拡径
するタイヤ移送手段の各爪でタイヤのビード部を把持す
るようにしているので、タイヤ試験機の近傍まで搬送す
るタイヤ搬送手段を設ければよく、タイヤ試験機のリム
中心までタイヤを搬送するような、従来技術のコンベア
を必要としない。更に、タイヤ試験機のリム中心へのセ
ンタリングがチャックの各爪でタイヤのビード部を把持
して行うので、タイヤのタイヤ試験機の近傍での位置決
めを正確に行う必要がなく、チャックの各爪でタイヤの
ビード部を把持することが可能な位置に搬送すればよ
く、タイヤのタイヤ試験機への搬送を極めて容易に行う
ことができる。
【0024】請求項4においては、請求項3の効果に加
えて、チャックの各爪を連動してタイヤの周方向に等間
隔を有してタイヤのビード部を把持することができるの
で、チャックの各爪の拡径によりタイヤがタイヤのビー
ド部の中心とチャックの中心とを一致するように把持さ
れることになるので、各爪で把持されたタイヤのビード
部を、リムでより正確に保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるタイヤ試験機のタ
イヤセンタリング装置を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるタイヤ試験機のタ
イヤセンタリング装置を示す上面図である。
【図3】図1及び図2におけるタイヤ試験システムのタ
イヤ移送手段の構造を示した図であって、(a)は側面
図、(b)は(a)のA−A断面の矢視図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるタイヤ試験機のタ
イヤセンタリング装置のタイヤ移送手段を示す図であっ
て、(a)はタイヤ移送手段の第1変形例を示す拡大
図、(b)はタイヤ移送手段の第2変形例を示す拡大図
である。
【図5】従来技術のタイヤ試験機のタイヤセンタリング
方法を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 タイヤ試験機 2 タイヤ 2A 上ビード部 2B 下ビード部 3 タイヤ搬送手段 4 タイヤチャック 4a 爪 5 位置決め手段 6 タイヤ移送手段 7 上リム 8 下リム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 タイヤ試験機のタイヤセンタ
リング装置及びタイヤセンタリング方法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 幹雄 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤのビード部の中心を、タイヤ試験
    機のリムの中心に一致するように位置決めして、前記リ
    ムで前記タイヤのビード部を保持するタイヤ試験機のタ
    イヤセンタリング装置であって、 前記タイヤを前記タイヤ試験機の近傍まで搬送するタイ
    ヤ搬送手段と、 縮径又は拡径する複数の爪で前記タイヤのビード部を把
    持するチャックと、 前記チャックを昇降自在、及び水平面内で移動自在とす
    るタイヤ移送手段と、 前記タイヤ搬送手段に設けられ搬送される前記タイヤに
    縮径状態の前記チャックが入る程度に位置決めする位置
    決め手段とを備え、 前記タイヤ移送手段は、前記タイヤ試験機のリム中心に
    一致するように前記チャックを水平移動、又は旋回させ
    た後に、前記チャックを垂直に下降させるものであるこ
    とを特徴とするタイヤ試験機のタイヤセンタリング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記タイヤ移送手段は、 前記タイヤ試験機の本体に対して昇降自在に取り付けら
    れた昇降体と、前記昇降体に回動自在に設けられた回転
    軸と、前記回転軸に設けられ前記チャックを水平移動、
    又は旋回させる旋回体とを、備えてなることを特徴とす
    る請求項1記載のタイヤ試験機のタイヤセンタリング装
    置。
  3. 【請求項3】 タイヤのビード部の中心を、タイヤ試験
    機のリム中心に一致させて前記リムで前記タイヤのビー
    ド部を保持するタイヤ試験機のタイヤセンタリング方法
    であって、 前記タイヤを、タイヤ搬送手段により前記タイヤ試験機
    の近傍まで搬送しつつ、縮径状態の複数の爪を有するチ
    ャックが入る程度に位置決め手段で位置決めした後、 前記位置決め手段で位置決めされた前記タイヤのビード
    部内に、タイヤ移送手段の昇降で縮径状態の前記チャッ
    クの各爪を挿入しつつ、当該各爪を拡径して前記タイヤ
    のビード部を把持すると共に、 前記タイヤを把持した前記チャックを、前記タイヤ移送
    手段で水平移動、又は旋回して、前記タイヤのビード部
    中心を前記タイヤ試験機のリム中心に一致させた後、前
    記チャックを垂直に下降させて前記リムで前記タイヤの
    ビード部を保持するようにした、ことを特徴とするタイ
    ヤ試験機のタイヤセンタリング方法。
  4. 【請求項4】 前記チャックの各爪が、相互に連動して
    拡径又は縮径されるもので、 前記タイヤ移送手段の各爪を、縮径状態で前記タイヤの
    ビード部内に挿入した後、前記タイヤの周方向に等間隔
    を有して拡径することにより前記タイヤのビード部の把
    持が行われることを特徴とする請求項3記載のタイヤ試
    験機のタイヤセンタリング方法。
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