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JPH0841021A - カプロラクタムのオリゴマーおよび/またはポリマーからカプロラクタムを回収する方法 - Google Patents

カプロラクタムのオリゴマーおよび/またはポリマーからカプロラクタムを回収する方法

Info

Publication number
JPH0841021A
JPH0841021A JP7045689A JP4568995A JPH0841021A JP H0841021 A JPH0841021 A JP H0841021A JP 7045689 A JP7045689 A JP 7045689A JP 4568995 A JP4568995 A JP 4568995A JP H0841021 A JPH0841021 A JP H0841021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caprolactam
distillation
distillate
reaction mixture
atmosphere
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7045689A
Other languages
English (en)
Inventor
Hugo Fuchs
フーゴ、フクス
Josef Ritz
ヨーゼフ、リッツ
Gerald Neubauer
ゲラルト、ノイバウァ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JPH0841021A publication Critical patent/JPH0841021A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D201/00Preparation, separation, purification or stabilisation of unsubstituted lactams
    • C07D201/02Preparation of lactams
    • C07D201/12Preparation of lactams by depolymerising polyamides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D201/00Preparation, separation, purification or stabilisation of unsubstituted lactams
    • C07D201/16Separation or purification

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Polyamides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カプロラクタムのオリゴマーおよび/または
ポリマーを分解し、副生物を反応させてカプロラクタム
を回収する方法を提供すること。 【構成】 カプロラクタムのオリゴマーおよび/または
ポリマーを分解し、分解により得られたカプロラクタム
を蒸留処理することによりカプロラクタムを回収する方
法であって、(a)カプロラクタムのオリゴマーおよび
/またはポリマーを分解してカプロラクタムを含有する
水性反応混合物を得、(b)(a)で得られた反応混合
物を脱水して残渣を得、(c)(b)で得られた残渣を
酸性雰囲気下で蒸留し、(d)留出物をアルカリ性雰囲
気下で蒸留し、カプロラクタムを得ることを特徴とする
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カプロラクタムのオリ
ゴマーおよび/またはポリマーを分解し、次いで分解に
より得られたカプロラクタムを蒸留処理してカプロラク
タムを回収する方法に関する。
【0002】
【従来技術】ポリカプロラクタムの製造に際して、また
これを糸、繊維、薄片などの成形部品、射出成形または
押出し成形による成形部品に加工する際に、カプロラク
タムオリゴマーおよびポリカプロラクタム塵芥が生じ、
これを処理しなければならない。同時に、ポリカプロラ
クタムから製造された実用品、例えば薄片、布地、包装
材料、成形部品も最終的には処理しなければならない。
このため、本発明によりポリカプロラクタムからカプロ
ラクタムを回収することを提案するものである。
【0003】ポリカプロラクタムは酸性雰囲気またはア
ルカリ性雰囲気でカプロラクタムに分解する。ドイツ特
許出願公開第950726号公報には、燐酸を使用して
分解を行うと燐酸含有生成物が得られ、環境保護の見地
から処理費用が割高になるという不利益を生ずる旨の記
載がある。旧東ドイツ特許第5310号明細書に記載の
水酸化ナトリウム使用による分解によると、得られたカ
プロラクタムは一般的に品質が劣り、従って、これを再
加工可能とするためには、精製コストをかけなければな
らない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、カプロラク
タムのオリゴマーおよび/またはポリマーを分解し、副
生物を反応させてカプロラクタムを回収する方法を提供
することを本発明の課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、カ
プロラクタムのオリゴマーおよび/またはポリマーのう
ちの化合物から、これらを分解し、次いで分解により得
られたカプロラクタムを蒸留処理することによりカプロ
ラクタムを回収する方法であって、(a)カプロラクタ
ムのオリゴマーおよび/またはポリマーを分解してカプ
ロラクタムを含有する水性反応混合物を得、(b)
(a)において得られた反応混合物を、脱水して残渣を
得、(c)(b)において得られた残渣を酸性雰囲気下
で蒸留し、および(d)次いで留出物をアルカリ性雰囲
気下で蒸留してカプロラクタムを得ることを特徴とする
方法により解決されることが、本発明者等により見出さ
れた。
【0006】カプロラクタムのオリゴマーおよび/また
はポリマーの分解は、種々の方法により実施される。例
えばドイツ特許出願公開第950726、同第1272
297号各公報により、200−400℃の温度で、燐
酸などの非揮発性酸の存在下に分解し、これにより得ら
れたカプロラクタムを過熱状態の水蒸気により反応混合
物から蒸留することが記載されている。
【0007】旧ドイツ特許第5310号明細書による
と、水酸化カリウムの存在下に250℃より高温で、2
0mmHg未満の加圧下に分解を行うこともできること
が記載されている。
【0008】ことに好ましい実施態様においては、カプ
ロラクタムのオリゴマーおよび/またはポリマー1重量
部につき、5−50重量部、ことに10−20重量部の
水を使用し、通常200−350℃で反応を遂行する。
反応温度を210−300℃とすると更に好ましい。ま
た通常、高圧下、例えば20−200バール、ことに2
0−100バールで分解することができる。窒素などの
不活性保護ガスを導入して圧力を高められることも実証
されている。圧力および温度条件は、液相にて相互に好
適に調節される。
【0009】通常、分解の際の滞留時間は3−6時間で
ある。ここで、使用されるカプロラクタムのオリゴマー
および/またはポリマーのうち、少なくとも60重量
%、ことに60−90重量%がカプロラクタムに分解さ
れることが実証されている。
【0010】上記実施態様の主な特徴は、アルカリ金属
水酸化物、例えば水酸化カリウムまたは、ことに水酸化
ナトリウムを併用し、pH値を10までとして分解を行
うことである。pH値を6−8とすると、ことに好まし
い。
【0011】圧力を除いた後、一般的には単量体として
のカプロラクタム、このオリゴマー、また場合により非
加水分解状態のポリカプロラクタムを含有する水溶液ま
たは懸濁液が得られる。
【0012】ポリカプロラクタムを分解するための更な
る好ましい実施態様において、カプロラクタムのオリゴ
マーおよび/またはポリマーをまず、ポリカプロラクタ
ム1重量部に対して、一般的には1−20重量部の、こ
とに2−10重量部の水を使用して加水分解する。この
時、通常200−350℃の、ことに250−300℃
の温度を保つ。この処理は一般的には高圧下で、好まし
くは15−200バールで実施されるが、この高い圧力
は付加的に、窒素などの不活性ガスを導入することによ
り得られ、液体水相が保持される。この処理は一般的に
0.5−10時間、好ましくは1−5時間の滞留時間に
より遂行される。更に、カプロラクタムのオリゴマーお
よび/またはポリマー1重量部あたり、付加的に0.0
01−0.1重量部のアルカリ金属水酸化物、好ましく
は水酸化ナトリウムを添加してもよいことが実証されて
いる。
【0013】一般的にはポリカプロラクタム、単量体の
カプロラクタム、およびこのオリゴマーを含有する水性
反応混合物が得られる。典型的な組成は、使用するポリ
カプロラクタムに対して、例えば1−70重量%のカプ
ロラクタム、0.1−10重量%のカプロラクタムのオ
リゴマー、並びに1−99重量%の懸濁液状のポリカプ
ロラクタムを有する。
【0014】次いでこのように得られた反応混合物を、
270−400℃で酸化アルミニウム渦動層中に導入
し、水蒸気およびカプロラクタムの混合物を得る。
【0015】反応混合物を、渦動層中に導入する前に圧
力を除くことができるが、合目的には反応混合物をノズ
ル開口より直接、圧力を除きながら、渦動層中に導入す
る。渦動層中への給送は、不活性ガスにより稼働するノ
ズルでの導入により実施することも可能である。
【0016】酸化アルミニウムとしては、種々の変性
体、例えばアルミナ、ベーマイト、α−酸化アルミニウ
ム、γ−酸化アルミニウムが適している。触媒として
は、ことにγ−酸化アルミニウムが適していることが明
らかになっている。触媒は、不活性ガス、例えば二酸化
炭素、アルゴンまたは窒素、好ましくは窒素を使用して
渦動状態に保たれる。目的に応じて、粒径0.05−
1.5mm、ことに0.1−0.4mmの酸化アルミニ
ウムを使用する。渦動層の高さはオリゴマーおよびポリ
マー状のカプロラクタムの触媒層中における滞留時間を
0.1−30秒、好ましくは0.5−10秒として設定
される。渦動層中における処理は常圧で行われることが
好ましが、やや低圧またはやや高圧、例えば0.5−2
バールで遂行することも可能である。
【0017】渦動層内の温度は290−360℃とする
と有利である。従って、目的に応じて290−400℃
の不活性ガスを渦動層に給送する。
【0018】渦動層から得られる混合物から、縮合可能
成分を縮合により分離し、次いで蒸留により処理する。
【0019】本発明は、カプロラクタムのオリゴマーお
よび/またはポリマーから出発するものであるが、ポリ
カプロラクタムの製造に際して、またこれを繊維、薄
片、射出成形または押出し成形部品に加工する際に生じ
る塵芥を処理しなければならず、更には、成形実用品、
例えば薄片、包装材料、布地、繊維、押出し部品も処理
しなければならない。目的に応じて、分解すべきポリカ
プロラクタム製品を、分解以前に例えばミルで粉砕し、
場合によっては事前に突き固めてもよい。粒径1−10
0mmのポリカプロラクタムから出発すると有利であ
る。
【0020】本発明において、分解後に得られる水性反
応混合物を蒸留、抽出、好ましくは蒸留などのそれ自体
公知の方法で脱水する。ここで除去した水は、一般的に
水蒸気揮発性不純物を含有し、生物学的廃水処理に引き
渡される。
【0021】更なる好ましい実施態様において、分解後
に得られる水性反応混合物を、脱水の前にそれ自体公知
の方法で、石灰、慣用の酸化剤、例えば過マンガン酸カ
リウムおよび/または活性炭により処理する。石灰、酸
化剤および活性炭の総量は実質的に反応混合物中に存在
する不純物の量に依存し、通常は水性反応混合物に対し
て0−5、好ましくは0.01−1重量%とされる。
【0022】このような処理の後、一般的に固形成分を
公知方法、例えば濾過または遠心分離器により分離、好
ましくは濾過により除去し、次いで上記方法のいずれか
により脱水する。
【0023】本発明において、脱水および場合により石
灰、酸化剤および/または活性炭による処理の後に得ら
れる残渣は蒸留される。更に上述の反応工程(b)によ
り得られた残渣に、酸または酸性イオン交換体を添加す
る。
【0024】酸性としては一般的に鉱酸、例えば硫酸、
油または燐酸、および有機酸、例えばp−トルエンスル
ホン酸、好ましくは硫酸が使用される。
【0025】酸性イオン交換体としては、例えば市販の
イオン交換体、例えばスルホン酸基を活性基として有す
る架橋ポリスチレンを使用する。
【0026】酸の使用量はカプロラクタムに対して一般
的に0.01−5重量%、好ましくは0.1−1重量%
の範囲で、イオン交換体の使用量はカプロラクタムに対
して1−30重量%、好ましくは2−10重量%の範囲
で選定される。
【0027】蒸留は通常、減圧下に、すなわち100k
Paより低い圧力で、好ましくは300−2000Pa
で実施される。この時の温度は、一般的に100−18
0℃、好ましくは120−150℃とされる。
【0028】好ましい実施態様において、実質的に低沸
点を有する成分、例えばアニリンおよび/または脂肪族
アミドを有する前留出物を別々に処理するか、また好ま
しくはアルカリ性雰囲気下の蒸留から得られる前留出物
と一緒に処理する(以下参照)。このため、蒸留により
酸性および/または塩基性雰囲気下で得られる別々の慣
用の蒸留塔の各前留出物を、給送すると有利である。還
流比1−30、好ましくは5−20で処理を行うことが
好ましく、この際、留出物として、一般的には使用量の
0.1−20重量%、好ましくは0.5−10重量%が
得られる。底留液温度130−160℃として処理し、
この場合の圧力を400−600Paとすることが好ま
しい。
【0029】このように得られた留出物を、エネルギー
を回収して、慣用の方法で燃焼装置に給送する。蒸留底
留液を目的に応じて酸性雰囲気下の蒸留段階とする。
【0030】本発明において、蒸留に硫酸が使用される
場合は、酸性雰囲気下における蒸留で得られた蒸留残渣
を硫酸分解装置に給送、燃焼させ、二酸化硫黄を得る。
シクロヘキサノンオキシムのベックマン転位よるカプロ
ラクタムの製造により得られる(例えばドイツ特許出願
公開第1194863号公報参照)ような、いわゆる抽
出水(Raffinat)と共に蒸留残渣を給送し、硫
酸分解装置中で燃焼するのが好ましい。
【0031】酸性雰囲気下の蒸留により得られる留出物
の沸点は一般的に110−130℃であり、留出物はア
ルカリ性雰囲気下における更なる蒸留に給送される。留
出物の量は使用される脱水後の残渣に対して通常1−1
0重量%である。
【0032】アルカリ性雰囲気下での蒸留は、例えばド
イツ特許出願公開第3106350号公報に記載の方法
のように実施され、この際、蒸留物質にアルカリ金属水
酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、好
ましくは水酸化ナトリウムを蒸留物質に対して0.01
−1重量%、好ましくは0.01−0.5重量%の量で
添加する。
【0033】蒸留中の圧力は50−3000Pa、好ま
しくは100−2000Paとされ、留出物は、通常、
沸点110−130℃を有する。
【0034】好ましい実施態様において、アルカリ性雰
囲気下での蒸留により得られ、例えばアミン、脂肪族ア
ミドおよびニトリルを含有する実質的に低沸点の成分を
有する前抽出物を別々に、好ましくは酸性雰囲気による
蒸留から得られる前留出物と共に処理する。酸性雰囲気
下での蒸留の前抽出物の処理方法は文献に記載されてい
る。このように得られた留出物を、エネルギーを回収し
て、慣用の方法で燃焼装置に給送する。通常、実質的に
カプロラクタムとメチルカプロラクタムを含有する蒸留
底留液を目的に応じて酸性雰囲気の蒸留段階とする。
【0035】アルカリ性雰囲気の蒸留残渣を好ましい実
施態様において蒸留処理する。更にこれを一般的に装入
物、例えばズルツァーパッキング、ポールリング、ラッ
シュヒリングを、設置した蒸留塔を使用して、好ましく
は300−1000Paの圧力範囲で、底留液温度を1
60℃までとして蒸留を行う。軽度な還流下に蒸留塔を
使用すると有利であるが、薄層蒸発装置中で蒸留を行う
こともできる。上記処理工程における留出物を目的に応
じて酸性雰囲気下の蒸留に、主にアルカリ金属化合物を
含有する蒸留残渣を好ましくは燃焼装置に給送する。燃
焼させると、通常は主生成物として炭酸ナトリウム、お
よび利用価値の高い熱エネルギーが得られる。
【0036】アルカリ性雰囲気下の蒸留により得られる
留出物は、一般的に98−99.9重量%のカプロラク
タムを含有する。
【0037】このように得られたカプロラクタムを更に
精製する必要がある場合は、結晶化(ヨーロッパ特許出
願公開第279439号公報)などの公知方法により、
および/または本発明により得られたカプロラクタムを
ベックマン転位により得られるカプロラクタムと混合
し、双方とも通常は更に精製する。
【0038】その他には、ここまでの副次的意味を観察
し、カプロラクタムオリゴマーおよび/またはポリカプ
ロラクタムの分解により得られた、脱水後の反応混合物
をまず酸性雰囲気下で蒸留し、次いでアルカリ性雰囲気
下で蒸留するか、あるいは上記と反対の順序で蒸留す
る。
【0039】本発明によるポリカプロラクタムの分解お
よび処理の方法によると、すべての残渣を再使用および
/または管理処理し、カプロラクタムを重合に必要な純
度とする。しかるに、本発明の方法は環境に適合し、原
料を節減するものである。本発明の方法は、カプロラク
タムのオリゴマーおよび/またはポリマーを含有する材
質、例えば絨緞、鋳造物、剛毛状物または他の市販のポ
リカプロラクタムを基質とする成形体の廃棄物処理に好
適である。
【0040】
【実施例】実施例1 分解装置から取り出した10000gの脱水したカプロ
ラクタムを0.3gの硫酸と共にラッシュヒリングを充
填した塔中で500Paにより蒸留した。ここで使用し
たカプロラクタムは分解装置から取り出したカプロラク
タム7787g、強蒸発分離塔から得られたカプロラク
タムの底留液1263g、及び弱蒸発分離塔から得られ
たカプロラクタム950gから構成されるものである。
【0041】上述の酸性雰囲気下における蒸留に際し、
前抽出物として600gの留出物を得た。生じた残渣は
300gであり、SO2を発生しながら燃焼した。
【0042】酸性雰囲気下における蒸留の大部分(91
00g)をズルツァーパッキングを有する第二の塔で、
0.25gの水酸化ナトリウムを添加しながら蒸留し
た。500Pa、底留液温度130℃で蒸留を実施し、
この時、前抽出物として455gの留出物を得た。酸性
雰囲気およびアルカリ性雰囲気による蒸留の各前粒子
を、共に還流比20、圧力500Paで、蒸留塔中で蒸
留した。この時、使用量に対して約10重量%の前抽出
物を再度取り出し、燃焼させた。更に、この前留出物蒸
留の底留液(959g)を、酸性雰囲気下の蒸留に給送
した。
【0043】アルカリ性条件下において遂行される2回
の蒸留の主成分(7280g)は「純ラクタム」として
の特徴を持つ、以下に記載の品質指数のカプロラクタム
から成る。
【0044】 過マンガン酸吸収値1) 3.6 濃度50重量%の水溶液の 吸光[1cmキュベット/290nm] 0.028 遊離塩基[meq/kg] 0.01 揮発性塩基[meq/kg] 0.29 オクタヒドロフェナジン[mg/kg] 0.5 色価、APHA <1 1)BASF社のカプロラクタム小冊子またはISO基
準によるカプロラクタム参照。
【0045】アルカリ性条件下で実施された2回の蒸留
により生じた底留液1365gを、圧力500Paによ
り蒸留処理した。102gの残渣は使用した全NaOH
を含有し、炭酸ナトリウムを発生しながら燃焼した。1
263gの留出物を酸性雰囲気下の蒸留に給送した(上
記参照)。
【0046】過マンガン酸の光度定量のために、被験混
合物を1000gごとに、容量100ミリリットル測定
フラスコに給送した。
【0047】次いで、蒸留後の酸性物質を含有しないp
H6.2−6.5の水を検量印まで注入し、十分に混合
した。容量100ミリリットルの第二の計量フラスコ
に、酸性物質を含有しない、pH6.2−6.5の蒸留
水を検量印まで注入した。双方のフラスコの温度がサー
モスタット中、25℃になった後(約30分)、まず水
に、その直後にカプロラクタム含有溶液に、それぞれ
2.00ミリリットルの0.01Nの過マンガン酸カリ
ウム溶液を添加した。過マンガン酸カリウムの添加を開
始するにあたり、進行にストップウォッチを使用した。
双方の計量フラスコをすぐに密封し、十分に混合し、更
にサーモスタット中に配置した。約9分後、長さ(l)
5cmの2個のキュベットを2種類の溶液で満たし、分
光光度計中に配置した。過マンガン酸カリウム溶液の添
加10分±10秒後、過マンガン酸で処理した水に対す
るカプロラクタム溶液の420nmにおける吸光(E)
を測定した。更に、過マンガン酸吸収値を2種類の溶液
の吸光値の差に係数100を乗じて求めた。
【0048】揮発性塩基の含有率をケルダール法によ
り、パルナスの装置中で測定した。更に測定毎に、4モ
ル/リットルの水酸化ナトリウム溶液100ミリリット
ルを装置のケルダールフラスコに導入し、総量70ミリ
リットルの被験溶液に20±0.1gの蒸留水を添加し
た。次いでケルダールフラスコの溶液に、約5分間水蒸
気を導入しながら、0.02モル/リットルの塩酸5.
00ミリリットル、蒸留水30ミリリットルおよび指示
薬溶液(メタノール400g中、メチルレッド0.3g
およびメチレンブルー0.3gにより製造)5滴から成
る、受け器中のフラスコ内容物50ミリリットルを蒸留
した。受け器中の過剰の塩酸を0.02モル/リットル
の水酸化ナトリウム溶液(消費量、Aミリリットル)で
逆滴定した。カプロラクタム溶液の添加を行わない非確
定値の測定により、使用した水酸化ナトリウム溶液(消
費量、Bミリリットル)の揮発性塩基の含有率を求め
た。更に、(B−A)・0.002・1000/20=
B−Ameq/kgにより揮発性塩基の含有率を算出し
た。
【0049】50%(m/m)カプロラクタム水溶液の
吸光(E)を波長(λ)390nmにおける、長さ
(l)5cmのキュベット中で測定し、ハーゼン単位
(白金−コバルト標準)で示すことにより、APHA色
価の測定をした。更に測定した吸光(E)に係数(f)
150を乗じた。
【0050】ハーゼン色価(白金−コバルト標準):こ
の単位は、2mgの塩化コバルト(II)−ヘキサハイ
ドレートの存在下、1リットルの水中にヘキサクロロ白
金(IV)酸の形で1mgの白金を含有する溶液の色と
して定義するものである。
【0051】このハーゼン単位はAPHA単位に相当す
る。
【0052】500ハーゼン単位の標準溶液の製造:1
000gの塩化コバルト(II)−ヘキサハイドレート
(COCl2・6H2O)および1.245gのカリウム
ヘキサクロロ白金(IV)酸塩(K2PtCl6)を10
0ミリリットルの計量フラスコに給送し、検量印まで注
入した。この溶液は500mgの白金を含有し、500
ハーゼン単位に相当する。
【0053】50±0.1gのカプロラクタムを、50
ミリリットルの蒸留水を含有する容量250ミリリット
ルのエルレンマイヤー・フラスコ中で溶解した。この溶
液を十分に混合し、気泡が消滅するまで放置した。
【0054】上述の2個のキュベットを蒸留水で満た
し、測定−、比較光線通路に入れ、分光光度計をλ=3
90nm、E=0.000に調節した。次いで、蒸留水
を試料キュベットから除去し、これをカプロラクタム溶
液で満たした。この溶液の吸光(E)を更に、蒸留水を
含有する比較キュベットに対してλ=390nmで測定
した。
【0055】白金−コバルト標準に基づくハーゼン単位
ないしAPHA単位の色価を以下の式により算出した。
【0056】色価=150×E390390はカプロラクタム溶液の、λ=390nmによる
長さ(l)=5cmのキュベット中における吸光を示
す。150はAPHA(ハーゼン)単位の計算係数であ
る。比較例 初めの蒸留(酸性雰囲気下における蒸留)で硫酸をまっ
たく使用しなかった以外は、上述の実施例と同様の操作
を繰り返した。
【0057】アルカリ性雰囲気下で実施した2回の蒸留
の主成分は、以下に記載の品質指数のカプロラクタムか
ら構成される。
【0058】 過マンガン酸吸収値 12 濃度50重量%の水溶液の 吸光[1cmキュベット/290nm] 0.16 遊離塩基[meq/kg] 0.3 揮発性塩基[meq/kg] 2.8 オクタヒドロフェナジン含有率[mg/kg] 1 色価、APHA 6
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲラルト、ノイバウァ ドイツ、69469、ヴァインハイム、モーツ ァルトシュトラーセ、24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カプロラクタムのオリゴマーおよび/ま
    たはポリマーのうちの化合物から、これらを分解し、次
    いで分解により得られたカプロラクタムを蒸留処理する
    ことによりカプロラクタムを回収する方法であって、 (a)カプロラクタムのオリゴマーおよび/またはポリ
    マーのうちの化合物を分解してカプロラクタムを含有す
    る水性反応混合物を得、 (b)(a)において得られた反応混合物を、脱水して
    残渣を得、 (c)(b)において得られた残渣を酸性雰囲気下で蒸
    留し、および (d)次いで留出物をアルカリ性雰囲気下で蒸留し、カ
    プロラクタムを得ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 カプロラクタムのオリゴマーおよび/ま
    たはポリマーのうちの化合物から、これらを分解し、次
    いで分解により得られたカプロラクタムを蒸留処理する
    ことによりカプロラクタムを回収する方法であって、 (a)カプロラクタムのオリゴマーおよびポリマーから
    選んだ化合物を分解してカプロラクタムを含有する水性
    反応混合物を得、 (b)(a)において得られた反応混合物を脱水して残
    渣を得、 (c′)(b)において得られた残渣をアルカリ性雰囲
    気下で蒸留し、および (d′)次いで留出物を酸性雰囲気下で蒸留してカプロ
    ラクタムを得ることを特徴とする方法。
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