JPH08321116A - 光磁気ディスク記録再生装置のディスクカートリッジ収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置薄型化を図りながら、ディスクカートリ
ッジ収納部のディスクカートリッジがたつき及びディス
クカートリッジ内のディスクがたつきを抑制することが
できる光磁気ディスク記録再生装置のディスクカートリ
ッジ収納装置を提供する。 【構成】 ディスク３０２を収容したディスクカートリ
ッジ３００を収納するカートリッジ収納部３３の底面部
に開口部３４とラトルばね装着部３５とを設け、ラトル
ばね４４を、ばね線４４ａを折曲げて押さえ部４５と装
着部位とを形成して構成し、このラトルばね４４を、そ
の装着部位で前記ラトルばね装着部３５に装着して、前
記押さえ部４５を前記開口部３４内に位置した状態で斜
め上方に立ち上げた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状記録媒体
（以下、ディスクという。）、またはディスクが収納さ
れたディスクカートリッジが複数枚装着されるものであ
って、複数枚のディスクまたはディスクカートリッジの
内、いずれか一枚の記録／再生を可能にした光磁気ディ
スク記録再生装置に係わり、特に、この光磁気ディスク
記録再生装置におけるディスクカートリッジ収納装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の光磁気ディスク記録再生装置にお
けるディスクカートリッジ収納装置の一例として特開平
６−６０５９１号公報に開示された技術がある。この開
示技術は、ディスクカートリッジ中央にある磁性体金属
でできたディスククランプを磁石の力で吸引し、これに
よりディスクカートリッジ内部でのディスクをディスク
カートリッジの片側に押し付け、または、ばね材をスト
ッカ底部に設置して、このばね材によりディスククラン
プを押圧してディスクカートリッジ内部でのディスクの
遊びを除去するようにしたものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た磁石によるディスククランプの吸引構成またはばね材
によるディスククランプの押圧構成は、ディスクカート
リッジ厚み方向に構成する必要があり、複数枚のディス
クカートリッジを重ねた場合、厚み方向の寸法が大きく
なり、装置薄型化が図りにくいという問題点があった。

【０００４】また、ばね材によるディスククランプの押
圧でラトルノイズ防止機構を構成する場合、このディス
ククランプの中央を押圧するものであるが、この場合、
ディスククランプは、ディスククランプ面に平行な面に
は振動等の外力で移動可能なため、ラトルノイズが完全
には除去できないという問題点があった。

【０００５】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、ディスクカ
ートリッジ厚み方向の寸法が小さくなって、ディスクカ
ートリッジ収納部が複数段重ねられた場合でも厚み方向
の寸法が小さくなり、装置薄型化を図ると共に、振動下
におけるディスクカートッリジ内のディスクがたつきを
完全に除去することができる光磁気ディスク記録再生装
置のディスクカートリッジ収納装置を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の光磁気ディスク記録再生装置のディスク
カートリッジ収納装置は、ディスクを収容したディスク
カートリッジを収納するディスクカートリッジ収納部の
底面部に開口部とラトルばね装着部とを設け、ラトルば
ねを、ばね線を折曲げて押さえ部と装着部位とを形成し
て構成し、このラトルばねを、その装着部位で前記ラト
ルばね装着部に装着して、前記押さえ部を前記開口部内
に位置した状態で斜め上方に立ち上げたことを特徴とす
る。

【０００７】そして、前記ラトルばねの押さえ部をばね
線を折り曲げて直線状の頂端部とこの頂端部を挟んだ両
側に傾斜部を有する台形状に形成し、このラトルばねを
前記開口部内に位置させて斜め上方に立ち上げた状態で
前記押さえ部の頂端部を前記ディスクカートリッジ収納
部の中心から偏位させることが好ましい。

【０００８】

【作用】かかる構成により、請求項１に係わる光磁気デ
ィスク記録再生装置のディスクカートリッジ収納装置に
あっては、ディスクカートリッジ厚み方向の寸法が小さ
くなる。したがって、ディスクカートリッジ収納部が複
数段重ねられた場合でも厚み方向の寸法が小さくなり、
装置薄型化を図ることができる。

【０００９】また、請求項２に係わる光磁気ディスク記
録再生装置のディスクカートリッジ収納装置にあって
は、上記した効果に加えて、前記ストッカのディスクカ
ートリッジ収納部にディスクカートリッジを挿入した場
合、前記ラトルばねの台形状の押さえ部が、ディスクカ
ートリッジ中央部の丸孔に挿入されて、この押さえ部の
頂端部がディスクの中央部の凹部の面部に圧接すると共
に、押さえ部の両側の傾斜部が凹部の縁部に圧接するよ
うになって、ディスクの上下、前後および左右のがたつ
きを押さえることができて、ラトルノイズを完全に除去
できる。

【００１０】しかも、前記ラトルばねは、その装着部位
で前記ラトルばね装着部に装着してあり、前記押さえ部
が台形状であるために、このラトルばねを逃がすことな
しにディスクカートリッジの挿入、排出動作が可能にな
る。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１２】図１は本発明に係わるディスクカートリッ
ジ収納装置を備えた光磁気ディスク記録再生装置の一部
省略した斜視図、図２は同光磁気ディスク記録再生装置
のメインシャーシの一部省略した斜視図、図３は同光磁
気ディスク記録再生装置においてストッカ部を省略した
斜視図、図４は本発明に係わるディスクカートリッジ収
納装置の正面側から見た斜視図、図５は同ディスクカー
トリッジ収納装置の背面側から見た斜視図である。

【００１３】光磁気ディスク記録再生装置に使用する光
磁気記録方式のＭＤカートリッジであるディスクカート
リッジ３００は、図１１に示すようにディスクカートリ
ッジケース３０１内に収納された情報記録用ディスク
（以下、ディスクという）３０２と、ディスクカートリ
ッジケース３０１の一辺に設けられたディスクアクセス
孔３０３と、このディスクアクセス孔３０３を開閉する
スライドシャッター３０４とを備えている。

【００１４】そして、前記ディスクカートリッジケース
３０１の裏面の前側左右にはディスクカートリッジ把持
用凹部３０５Ｌ、３０５Ｒが形成してあり、ディスクカ
ートリッジケース３０１の左、右端面部には前後方向に
沿う溝部３０６Ｌ、３０６Ｒが形成してあり、右の溝部
３０６Ｒの途中にはシャッター係止部材（図示せず）が
設けてあり、このシャッター係止部材は前記溝部３０６
Ｒ側にスプリング（図示せず）により付勢されていて、
引っ込めることができるものである。

【００１５】そして、このシャッター係止部材にスライ
ドシャッター３０４の係止爪部３０７が係止している。
また、このスライドシャッター３０４の右端面部にはシ
ャッター開閉孔３０８が設けてある。

【００１６】光磁気ディスク記録再生装置は図１乃至図
３に示すようにメインシャーシ１を備えており、このメ
インシャーシ１の前面にはエスカッションパネル２Ａお
よびエスカッションパネル蓋２Ｂが設けてあり、エスカ
ッションパネル２Ａの前面には（ＥＪ／ＬＤ）ボタン２
Ｃが設けてある。

【００１７】前記メインシャーシ１内は、その前半部が
ストッカ部収納部イに、後半部がエレベータ収納部ロに
なされており、このエレベータ収納部ロの底に相当する
部分に、サスペンションシャーシ３が、その四隅の取付
脚部３Ａでダンパー４を介して固着してある。このサス
ペンションシャーシ３には、その中央部に位置させてタ
ーンテーブル５が配置してあり、また、サスペンション
シャーシ３には、ターンテーブル５の側方に位置させて
光ピックアップ（図示せず）が設けてあり、この光ピッ
クアップはねじ送り機構（図示せず）により前記ディス
ク３０２の半径方向に移動するようにしてある。そし
て、前記エレベータ収納部ロにはエレベータシャーシ１
０が昇降可能に設けてあり、このエレベータシャーシ１
０がカートリッジホルダ１１を保持している。

【００１８】また、前記メインシャーシ１のストッカ部
収納部イには、ストッカ部８が収納してある。このスト
ッカ部８は、ストッカ保持部材であるスライドシャーシ
９と、このスライドシャーシ９に着脱可能に保持される
ストッカ２７とを備えており、前記ストッカ２７は、図
４乃至図７に示すようにストッカ本体３０とストッカ外
板３１とを有しており、このストッカ本体３０は、上、
下面部３０ａ、３０ｂ及び左、右面部３０ｃ、３０ｄを
有していて、前後面が解放された筐体構成であり、この
ストッカ本体３０の内部には５枚の棚板部３２が上下方
向に所定の間隔で配置してあって、６段のディスクカー
トリッジ収納部３３が形成してある。そして、ディスク
カートリッジ収納部３３の入口部はストッカ本体３０の
前面３０ｅより後退している。そして、前記棚板部３２
の中央部には円形状の開口部３４が形成してあり、これ
らの棚板部３２には図８に示すようにラトルばね装着部
３５が設けてある。

【００１９】このラトルばね装着部３５は、前記棚板部
３２の後端部の左側に設けた係止孔部３５Ａと、棚板部
３２の後端部に突設した押え片部３５Ｂと、棚板部３２
の前記丸孔３４を横切る線上に位置して、前記開口部３
４より前側の部分に形成された係止孔３５Ｃ及び前記開
口部３４より後側の部分に形成された溝３５Ｄとから構
成してある。

【００２０】そして、前記ラトルばね装着部３５にはラ
トルばね４４が装着してある。これらのラトルばね４４
は、図７に示すようにばね線４４ａを折り曲げて成る押
さえ部４５と、この押さえ部４５の前端側を直線状に延
ばして成る前側係止部４６と、前記押さえ部４５の後端
側を直線状に延ばして成る後側係止部４７と、この後側
係止部４７に対して直角に屈曲された回り止め部４８と
から構成してあり、前側係止部４６と後側係止部４７と
回り止め部４８とで装着部位を構成している。

【００２１】そして、前記ラトルばね４４の押さえ部４
５は、ばね線４４ａを折り曲げて直線状の頂端部４５ａ
とこの頂端部４５ａを挟んだ両側に傾斜部４５ｂを有す
る台形状に形成してある。

【００２２】このように構成されたラトルばね４４は、
図８に示すように、その前側係止部４６が前記係止孔３
５Ｃに係止され、後側係止部４７が前記溝３５Ｄに係止
され、回り止め部４８が押え片部３５Ｂに押さえられて
おり、この回り止め部４８の端部が前記係止孔部３５Ａ
に係止されて前記棚板部３２に装着してあり、ラトルば
ね４４の押さえ部４５は前記棚板部３２の前記開口部３
４に位置した状態で斜め上方に立ち上がっている。この
場合、前記押さえ部４５の頂端部４５ａは図９に示すよ
うに前記ディスクカートリッジ収納部３３の中心から偏
位している。そして、前記ストッカ外板３１が、これの
底面部３１ａを前記ストッカ本体３０の下面部に当接す
ると共に、左、右面部３１ｂ、３１ｃをストッカ本体３
０の左、右面部に当接し、これら左、右面部３１ｂ、３
１ｃの上端部を図４及び図５に示すように連結プレート
５３で連結して、このストッカ本体３０に装着されてい
る。

【００２３】また、前記ストッカ外板３１の右面部３１
ｃには図８に示すように連結板１１に連設された状態で
複数のディスクカートリッジ側圧ばね１２が取り付けて
あり、これらのディスクカートリッジ側圧ばね１２は前
記カートリッジ収納部３３内に挿入してある。

【００２４】次に、作動を説明する。前記ストッカ２７
のディスクカートリッジ収納部３３に図８に示すように
ディスクカートリッジ３００を挿入する。これらのディ
スクカートリッジ収納部３３の底部、すなわち棚板部３
２にはラトルばね４４が装着してあるために、このラト
ルばね４４の台形状の押さえ部４５が、図９及び図１０
に示すようにディスクカートリッジ３００の中央部の丸
孔１３に挿入されて、この押さえ部４５の頂端部４５ａ
が情報記録用ディスク３０２の中央部の凹部３０２Ａの
面部３０２Ｂに圧接し、押さえ部４５の前後の傾斜部４
５ｂが凹部３０２Ａの縁部３０２Ｃに圧接する。このた
めに、ディスク３０２の上下、前後および左右のがたつ
きを押さえることができて、ラトルノイズを完全に除去
できる。

【００２５】また、前記カートリッジ収納部３３にディ
スクカートリッジ３００を挿入することにより、左の誤
挿入防止爪機構１６の誤挿入防止爪１７の爪部１８がデ
ィスクカートリッジ３００の左側面部に設けられた溝部
３０６Ｌに、板バネ１９がディスクカートリッジ３００
のディスクカートリッジ保持用凹部３０５Ｌに係合する
と共に、右の誤挿入防止爪機構２０の誤挿入防止爪２１
がディスクカートリッジ３００の右側面部に設けた溝部
３０６Ｒに係合する。

【００２６】また、前記ディスクカートリッジ収納部３
３にディスクカートリッジ３００を挿入することによ
り、前記ディスクカートリッジ収納部３３に設けられた
ディスクカートリッジ側圧ばね１２がディスクカートリ
ッジ３００の右側面部に圧接する。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に係わる
光磁気ディスク記録再生装置のディスクディスクカート
リッジ収納装置は、ディスクを収容したディスクカート
リッジを収納するデクカートリッジ収納部の底面部に開
口部とラトルばね装着部とを設け、ラトルばねを、ばね
線を折曲げて押さえ部と装着部位とを形成して構成し、
このラトルばねを、その装着部位で前記ラトルばね装着
部に装着して、前記押さえ部を前記開口部内に位置した
状態で斜め上方に立ち上げたことから、ディスクカート
リッジ厚み方向の寸法が小さくなる。したがって、ディ
スクカートリッジ収納部が複数段重ねられた場合でも厚
み方向の寸法が小さくなり、装置薄型化を図ることがで
きる。

【００２８】また、請求項２に係わる光磁気ディスク記
録再生装置のディスクカートリッジ収納装置は、請求項
１に係わる光磁気ディスク記録再生装置のディスクカー
トリッジ収納装置において、前記ラトルばねの押さえ部
をばね線を折り曲げて直線状の頂端部とこの頂端部を挟
んだ両側に傾斜部を有する台形状に形成し、このラトル
ばねを前記開口部内に位置させて斜め上方に立ち上げた
状態で前記押さえ部の頂端部を前記ディスクカートリッ
ジ収納部の中心から偏位させたことにより、上記した効
果の加えて、前記ストッカのディスクカートリッジ収納
部にディスクカートリッジを挿入した場合、前記ラトル
ばねの台形状の押さえ部が、ディスクカートリッジ中央
部の丸孔に挿入されて、この押さえ部の頂端部がディス
クの中央部の凹部の面部に圧接すると共に、押さえ部の
両側の傾斜部が凹部の縁部に圧接するようになって、デ
ィスクの上下、前後および左右のがたつきを押さえるこ
とができて、ラトルノイズを完全に除去できる。

【００２９】しかも、前記ラトルばねは、その装着部位
で前記ラトルばね装着部に装着してあり、前記押さえ部
が台形状であるために、このラトルばねを逃がすことな
しにディスクカートリッジの挿入、排出動作が可能にな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わるディスクカートリッジ収納装置
を備えた光磁気ディスク記録再生装置の一部省略した斜
視図

【図２】同光磁気ディスク記録再生装置のメインシャー
シの一部省略した斜視図

【図３】同光磁気ディスク記録再生装置においてストッ
カ部を省略した斜視図

【図４】本発明に係わるディスクカートリッジ収納装置
のストッカ部の正面側から見た斜視図

【図５】同ディスクカートリッジ収納装置のストッカ部
の背面側から見た斜視図

【図６】同ディスクカートリッジ収納装置のストッカ部
の分解斜視図

【図７】同ストッカ部のストッカの背面側から見た斜視
図

【図８】ディスクカートリッジがディスクカートリッジ
ホルダに挿入された状態の平面図

【図９】ディスクカートリッジが収納された状態のスト
ッカの正面図

【図１０】ディスクカートリッジ収納部におけるラトル
ばねによるディスクカートリッジへの押さえの説明図

【図１１】（１）はディスクカートリッジの斜視図 （２）はディスクカートリッジの断面図

【符号の説明】

３３ ディスクカートリッジ収納部 ３４ 開口部 ３５ ラトルばね装着部 ４４ ラトルばね ４４ａ ばね線 ４５ 押さえ部 ３００ ディスクカートリッジ ３０２ ディスク

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクを収容したディスクカートリッ
   ジを収納するディスクカートリッジ収納部の底面部に開
   口部とラトルばね装着部とを設け、ラトルばねを、ばね
   線を折曲げて押さえ部と装着部位とを形成して構成し、
   このラトルばねを、その装着部位で前記ラトルばね装着
   部に装着して、前記押さえ部を前記開口部内に位置した
   状態で斜め上方に立ち上げたことを特徴とする光磁気デ
   ィスク記録再生装置のディスクカートリッジ収納装置。
2. 【請求項２】 前記ラトルばねの押さえ部をばね線を折
   り曲げて直線状の頂端部とこの頂端部を挟んだ両側に傾
   斜部を有する台形状に形成し、このラトルばねを前記開
   口部内に位置させて斜め上方に立ち上げた状態で前記押
   さえ部の頂端部を前記ディスクカートリッジ収納部の中
   心から偏位させた請求項１記載の光磁気ディスク記録再
   生装置のディスクカートリッジ収納装置。