JPH08312560A - 電動圧縮機 - Google Patents
電動圧縮機Info
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- JPH08312560A JPH08312560A JP11820295A JP11820295A JPH08312560A JP H08312560 A JPH08312560 A JP H08312560A JP 11820295 A JP11820295 A JP 11820295A JP 11820295 A JP11820295 A JP 11820295A JP H08312560 A JPH08312560 A JP H08312560A
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- Japan
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- oil
- compression mechanism
- suction pipe
- oil pump
- pump
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 寝込み起動運転条件下における油の各軸受け
摺動部分への潤滑性向上と圧縮機使用上の信頼性向上を
目的とする。 【構成】 底部に油溜めを有した密閉容器1内に、圧縮
機構部7と、この圧縮機構部7を駆動する電動機4と、
この電動機4の回転力を前記圧縮機構部7に伝達する主
軸23と、前記圧縮機構部7の摺動部に潤滑油を供給す
るオイルポンプ24を具備し、前記オイルポンプ24の
吸入管24aに上下可動な吸入口30を設けたことを特
徴とする電動圧縮機。
摺動部分への潤滑性向上と圧縮機使用上の信頼性向上を
目的とする。 【構成】 底部に油溜めを有した密閉容器1内に、圧縮
機構部7と、この圧縮機構部7を駆動する電動機4と、
この電動機4の回転力を前記圧縮機構部7に伝達する主
軸23と、前記圧縮機構部7の摺動部に潤滑油を供給す
るオイルポンプ24を具備し、前記オイルポンプ24の
吸入管24aに上下可動な吸入口30を設けたことを特
徴とする電動圧縮機。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷暖房、あるいは冷蔵
庫等の冷却装置に用いられる電動圧縮機に関する。
庫等の冷却装置に用いられる電動圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷暖房、あるいは冷蔵庫等の
冷却装置にはロータリ圧縮機やスクロール圧縮機等の電
動圧縮機が用いられてきている。
冷却装置にはロータリ圧縮機やスクロール圧縮機等の電
動圧縮機が用いられてきている。
【0003】次に従来の代表例としてスクロール圧縮機
について、図4(特開平2−27186)を用いて説明
する。
について、図4(特開平2−27186)を用いて説明
する。
【0004】同図において、シェル51は、水平方向に
延在する中心軸線をもつ筒体によって構成されている。
このシェル51は、底部に各軸受け摺動部分を潤滑する
油を貯蔵する油溜め52が設けられており、内部には作
動流体を圧縮する圧縮機構組立体53が設けられてい
る。この圧縮機構組立体53は、各々が互いに偏心して
組み合わされた固定スクロール54と揺動スクロール5
5およびこれら両スクロールのうち揺動スクロール55
を駆動するモータステータ56とモータロータ57を有
する組立体によって構成されている。固定スクロール5
4は、吐出口54a、ガス吸入口54bおよび渦巻きラ
ップ54cを有し軸受け支え58に固定されている。5
9は前記揺動スクロール55を連結する主軸で前記軸受
け支え58によって支承され、かつ前記シェル51内に
設けられており、前記モータステータ56およびモータ
ロータ57からなるモータAによって回転するように構
成されている。この主軸59には、前記軸受け摺動部3
4および下端部に開口しかつ軸線方向に延在する給油通
路59aに連通しかつ径方向に開口する油孔59bが設
けられている。60は前記油溜め27に臨む管体61を
有するハウジングで、前記揺動スクロール55の軸線方
向に設けられ、かつボルト等によって前記モータAのモ
ータステータ56固定されている。このハウジング60
の管体は、第1の油孔60aを介して後述するポンプの
吸入空間部に連通している。62は前記主軸59の回転
によって駆動する容積型のポンプでポンプステータ62
aとポンプモータ62bを有するトロコイドポンプ62
からなり、前記ハウジング60の内部に収納されてい
る。66は作動流体をシェル内に吸入する吸入配管で、
前記モータステータ56のコイルエンド近傍に位置し、
例えばろう付けによって前記シェル51のモータ側鏡板
上部に取り付けられている。
延在する中心軸線をもつ筒体によって構成されている。
このシェル51は、底部に各軸受け摺動部分を潤滑する
油を貯蔵する油溜め52が設けられており、内部には作
動流体を圧縮する圧縮機構組立体53が設けられてい
る。この圧縮機構組立体53は、各々が互いに偏心して
組み合わされた固定スクロール54と揺動スクロール5
5およびこれら両スクロールのうち揺動スクロール55
を駆動するモータステータ56とモータロータ57を有
する組立体によって構成されている。固定スクロール5
4は、吐出口54a、ガス吸入口54bおよび渦巻きラ
ップ54cを有し軸受け支え58に固定されている。5
9は前記揺動スクロール55を連結する主軸で前記軸受
け支え58によって支承され、かつ前記シェル51内に
設けられており、前記モータステータ56およびモータ
ロータ57からなるモータAによって回転するように構
成されている。この主軸59には、前記軸受け摺動部3
4および下端部に開口しかつ軸線方向に延在する給油通
路59aに連通しかつ径方向に開口する油孔59bが設
けられている。60は前記油溜め27に臨む管体61を
有するハウジングで、前記揺動スクロール55の軸線方
向に設けられ、かつボルト等によって前記モータAのモ
ータステータ56固定されている。このハウジング60
の管体は、第1の油孔60aを介して後述するポンプの
吸入空間部に連通している。62は前記主軸59の回転
によって駆動する容積型のポンプでポンプステータ62
aとポンプモータ62bを有するトロコイドポンプ62
からなり、前記ハウジング60の内部に収納されてい
る。66は作動流体をシェル内に吸入する吸入配管で、
前記モータステータ56のコイルエンド近傍に位置し、
例えばろう付けによって前記シェル51のモータ側鏡板
上部に取り付けられている。
【0005】このように構成されたスクロール圧縮機に
おいては、モータAが駆動すると、作動流体であるガス
は図4に実線矢印で示すように吸入配管66からモータ
ステータ56のコイルエンド上方の吸入空間29内に吸
入され、モータステータ56の外周面とシェル51の内
周面の隙間を通過してモータを冷却した後、軸受け支え
58の上方の切り欠き58cを通過してガス吸入口54
bから圧縮室13内に取り込まれる。一方、油は図4に
波線矢印で示すように流れる。すなわち、主軸59の回
転によって、ポンプロータ62bが回転すると、ポンプ
ステータ62aの従動によってポンプ62が駆動するた
め、油が管体61から第1の油孔を介してポンプ62の
吸入空間に流入し、ポンプ62の吐出室からフレーム6
4の油孔59cを介して給油通路59aに圧送され、軸
受け支え58の凹部58bおよび主軸59の油孔59b
を介して軸受け摺動部18、34、37、38に供給さ
れる。そして油は軸受け摺動部18から流出して油排出
室58a内に流入し、油排出室58aの開口部から油溜
め52に戻る。
おいては、モータAが駆動すると、作動流体であるガス
は図4に実線矢印で示すように吸入配管66からモータ
ステータ56のコイルエンド上方の吸入空間29内に吸
入され、モータステータ56の外周面とシェル51の内
周面の隙間を通過してモータを冷却した後、軸受け支え
58の上方の切り欠き58cを通過してガス吸入口54
bから圧縮室13内に取り込まれる。一方、油は図4に
波線矢印で示すように流れる。すなわち、主軸59の回
転によって、ポンプロータ62bが回転すると、ポンプ
ステータ62aの従動によってポンプ62が駆動するた
め、油が管体61から第1の油孔を介してポンプ62の
吸入空間に流入し、ポンプ62の吐出室からフレーム6
4の油孔59cを介して給油通路59aに圧送され、軸
受け支え58の凹部58bおよび主軸59の油孔59b
を介して軸受け摺動部18、34、37、38に供給さ
れる。そして油は軸受け摺動部18から流出して油排出
室58a内に流入し、油排出室58aの開口部から油溜
め52に戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
オイルポンプ62の吸入口が底部に近いところで設けら
れた圧縮機においては、潤滑油が冷媒に対して相溶性の
場合には定常運転時に潤滑油が冷媒によく溶け込み、ポ
ンプ62によって油が汲み上げられ、各軸受け摺動部に
十分な給油をすることができるが、圧縮機の周囲温度が
非常に低温で、かつ長期間運転が停止されている場合、
圧縮機内の潤滑油と冷媒が分離状態に近く、再起動時に
油の比重が冷媒よりも軽いために下部に冷媒が多く存在
し、オイルポンプ62には油の吸入が少なく、摺動部へ
の潤滑性が悪くなり、その結果焼損してしまい、圧縮機
使用上の信頼性が低下するという問題があった。また、
潤滑油が冷媒に対して非相溶性の場合には、寝込み起動
時ではもちろんのこと、安定運転時でも前記同様、分離
状態が続き、潤滑性を低下させてしまう可能性があっ
た。
オイルポンプ62の吸入口が底部に近いところで設けら
れた圧縮機においては、潤滑油が冷媒に対して相溶性の
場合には定常運転時に潤滑油が冷媒によく溶け込み、ポ
ンプ62によって油が汲み上げられ、各軸受け摺動部に
十分な給油をすることができるが、圧縮機の周囲温度が
非常に低温で、かつ長期間運転が停止されている場合、
圧縮機内の潤滑油と冷媒が分離状態に近く、再起動時に
油の比重が冷媒よりも軽いために下部に冷媒が多く存在
し、オイルポンプ62には油の吸入が少なく、摺動部へ
の潤滑性が悪くなり、その結果焼損してしまい、圧縮機
使用上の信頼性が低下するという問題があった。また、
潤滑油が冷媒に対して非相溶性の場合には、寝込み起動
時ではもちろんのこと、安定運転時でも前記同様、分離
状態が続き、潤滑性を低下させてしまう可能性があっ
た。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、各軸受け摺動部分の焼損発生を防止することが
でき、もって圧縮機使用上の信頼性を確実に向上させる
ことができる電動圧縮機を提供するものである。
もので、各軸受け摺動部分の焼損発生を防止することが
でき、もって圧縮機使用上の信頼性を確実に向上させる
ことができる電動圧縮機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、第1の手段として底部に油溜めを有した
密閉容器内に、圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動す
る電動機と、この電動機の回転力を前記圧縮機構部に伝
達する主軸と、前記圧縮機構部の摺動部に潤滑油を供給
するオイルポンプを具備し、前記オイルポンプの吸入管
に上下可動な吸入口を設けたことを特徴とする電動圧縮
機にしたものである。
めに本発明は、第1の手段として底部に油溜めを有した
密閉容器内に、圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動す
る電動機と、この電動機の回転力を前記圧縮機構部に伝
達する主軸と、前記圧縮機構部の摺動部に潤滑油を供給
するオイルポンプを具備し、前記オイルポンプの吸入管
に上下可動な吸入口を設けたことを特徴とする電動圧縮
機にしたものである。
【0009】第2の手段として前記オイルポンプの吸入
管にフロートを具備したものである。
管にフロートを具備したものである。
【0010】第3の手段として前記オイルポンプの吸入
管を曲折可能な部材で構成したものである。
管を曲折可能な部材で構成したものである。
【0011】第4の手段として前記オイルポンプの吸入
管の少なくとも一部に上下スライド可動部を設けたもの
である。
管の少なくとも一部に上下スライド可動部を設けたもの
である。
【0012】
【作用】上記手段による作用は、以下に記すとおりであ
る。
る。
【0013】上記第1の手段によれば、油と冷媒の相溶
状態に応じて吸入口を適当な高さに設けることができ、
その結果、オイルポンプには比較的に粘度の高い油が吸
入される。
状態に応じて吸入口を適当な高さに設けることができ、
その結果、オイルポンプには比較的に粘度の高い油が吸
入される。
【0014】さらに第2の手段によれば、ポンプ吸入管
にフロートを設けることにより、安定運転時だけでな
く、オイルと冷媒が、2相分離に近い状態であって、油
が上部に存在していても、吸入口が常に、オイルレベル
面に応じて可動することができる。
にフロートを設けることにより、安定運転時だけでな
く、オイルと冷媒が、2相分離に近い状態であって、油
が上部に存在していても、吸入口が常に、オイルレベル
面に応じて可動することができる。
【0015】第3の手段によれば、吸入管を曲折可能な
部材にすることにより、油と冷媒の中のいろいろな箇所
へ動かすことができ、相溶状態にむらがあっても比較的
に粘度の高い油の所へ自由に導くことができる。
部材にすることにより、油と冷媒の中のいろいろな箇所
へ動かすことができ、相溶状態にむらがあっても比較的
に粘度の高い油の所へ自由に導くことができる。
【0016】第4の手段によれば、吸入管の一部を上下
スライド可動にすることにより、常に吸入口を下方へ向
けて設けてあるので、油が吸入しやすく、かつ構造も比
較的簡素なものにできる。
スライド可動にすることにより、常に吸入口を下方へ向
けて設けてあるので、油が吸入しやすく、かつ構造も比
較的簡素なものにできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参考
に説明する。
に説明する。
【0018】図1は、本発明の実施例1である。同図に
おいて、1は密閉容器、2は吸入管、3は吐出管であ
る。4は電動機、5は電動機のステータ、6は電動機の
ロータ、7は圧縮機構部である。23は主軸で、22は
電動機の回転力を圧縮機構部7に伝達するクランク軸で
ある。本実施例はスクロール圧縮機であるので、圧縮機
構部7は、旋回スクロール13、固定スクロール8、旋
回軸受18および、軸受部品19等から構成されてい
る。軸受部品19はクランク軸22の大軸部を支承して
いる。12は隔壁部材で密閉容器1に固定してあり、こ
の密閉容器1を圧縮機構部7が存在する空間と吐出管3
が存在する空間とに2分割している。
おいて、1は密閉容器、2は吸入管、3は吐出管であ
る。4は電動機、5は電動機のステータ、6は電動機の
ロータ、7は圧縮機構部である。23は主軸で、22は
電動機の回転力を圧縮機構部7に伝達するクランク軸で
ある。本実施例はスクロール圧縮機であるので、圧縮機
構部7は、旋回スクロール13、固定スクロール8、旋
回軸受18および、軸受部品19等から構成されてい
る。軸受部品19はクランク軸22の大軸部を支承して
いる。12は隔壁部材で密閉容器1に固定してあり、こ
の密閉容器1を圧縮機構部7が存在する空間と吐出管3
が存在する空間とに2分割している。
【0019】この隔壁部材12の中央部には、主軸23
の一端を支承する第2の軸受29を取り付けている。ま
た、隔壁部材12には、冷媒ガスが通るガス噴出穴31
を設けている。そしてこのガス噴出穴31に対向する位
置にガス衝突板32を設けている。24は、圧縮機構部
7の摺動部に潤滑油を供給するオイルポンプであって、
オイルポンプの吸入管24aの一部には、冷媒やオイル
に対して浮くことのできる軽い材料で上下に伸縮可能な
管30が設けられている。さらにオイルポンプ24の吸
入管24aを備えた吸入板を延長して、前記のガス衝突
板32を構成している。28は、吐出管3の周囲を囲む
ように構成している箱体である。
の一端を支承する第2の軸受29を取り付けている。ま
た、隔壁部材12には、冷媒ガスが通るガス噴出穴31
を設けている。そしてこのガス噴出穴31に対向する位
置にガス衝突板32を設けている。24は、圧縮機構部
7の摺動部に潤滑油を供給するオイルポンプであって、
オイルポンプの吸入管24aの一部には、冷媒やオイル
に対して浮くことのできる軽い材料で上下に伸縮可能な
管30が設けられている。さらにオイルポンプ24の吸
入管24aを備えた吸入板を延長して、前記のガス衝突
板32を構成している。28は、吐出管3の周囲を囲む
ように構成している箱体である。
【0020】次に、このような構成によるスクロール圧
縮機の動作について説明する。冷媒ガスの流れは太い矢
印で示す。
縮機の動作について説明する。冷媒ガスの流れは太い矢
印で示す。
【0021】電動機ロータ6の回転にともなって、クラ
ンク軸22、旋回軸受18が回転し、その結果、旋回ス
クロール13が固定スクロール8の周囲を旋回運動し、
旋回スクロール羽根15と固定スクロール羽根9で囲ま
れた空間に圧縮作用が発生する。すると、低圧の冷媒ガ
スが吸入管2から吸い込まれて、旋回スクロール羽根1
5と固定スクロール羽根9の空間で圧縮されて、吐出穴
10から密閉容器1内に吐き出される。その後、高圧に
なった冷媒ガスは圧縮機構部7に設けたガス通路26、
電動機ステータ5のガス通路27を通過した後、オイル
ポンプ24の周囲を通過し、箱体28の周囲を回り込ん
で、最後に吐出管3より密閉容器1の外へでていく。
ンク軸22、旋回軸受18が回転し、その結果、旋回ス
クロール13が固定スクロール8の周囲を旋回運動し、
旋回スクロール羽根15と固定スクロール羽根9で囲ま
れた空間に圧縮作用が発生する。すると、低圧の冷媒ガ
スが吸入管2から吸い込まれて、旋回スクロール羽根1
5と固定スクロール羽根9の空間で圧縮されて、吐出穴
10から密閉容器1内に吐き出される。その後、高圧に
なった冷媒ガスは圧縮機構部7に設けたガス通路26、
電動機ステータ5のガス通路27を通過した後、オイル
ポンプ24の周囲を通過し、箱体28の周囲を回り込ん
で、最後に吐出管3より密閉容器1の外へでていく。
【0022】一方、油の流れを細い矢印で示す。通常運
転時では、密閉容器1の下部に溜った油25はオイルポ
ンプ24によって吸い込まれ、昇圧された後、クランク
軸22のオイル通路33を経て、最初に旋回スクロール
軸17と旋回軸受け18間の摺動面を潤滑する。この
後、油は端板14の背面に達するが、端板14の背面に
は円環状のシール部材21が配設してあるので、油はシ
ール部材21でせきとめられる。端板14の背面の油は
この後、クランク軸22の大軸部と軸受け部品7間の摺
動部を潤滑しながら流れ、軸受けカバー27内へ吐き出
された後、密閉容器1内へ戻る。
転時では、密閉容器1の下部に溜った油25はオイルポ
ンプ24によって吸い込まれ、昇圧された後、クランク
軸22のオイル通路33を経て、最初に旋回スクロール
軸17と旋回軸受け18間の摺動面を潤滑する。この
後、油は端板14の背面に達するが、端板14の背面に
は円環状のシール部材21が配設してあるので、油はシ
ール部材21でせきとめられる。端板14の背面の油は
この後、クランク軸22の大軸部と軸受け部品7間の摺
動部を潤滑しながら流れ、軸受けカバー27内へ吐き出
された後、密閉容器1内へ戻る。
【0023】しかしながら、圧縮機周囲温度が非常に低
く、かつ運転が停止されて、油と冷媒が圧縮機内で寝込
まれている場合などでは潤滑油が冷媒に対して相溶性で
あっても、このような条件によっては、油が冷媒から分
離し、比重が軽いために、冷媒の上部に相を形成するこ
ともある。その結果、起動の際にオイルポンプ24の吸
入管24a回りは、油相が少なく、粘性の低い冷媒を吸
入して、摺動部分の潤滑性を低下させる原因にもなる。
そこで、第1の実施例では、冷媒と油のそれぞれの比重
以下の軽い、蛇腹状の管30を吸入管24aの少なくと
も一部に形成することにより、油面に応じて伸縮し、常
に油面付近に吸入口が存在することができ、比較的高い
粘度の油を吸入し、各摺動部への潤滑性も向上させるこ
とができる。
く、かつ運転が停止されて、油と冷媒が圧縮機内で寝込
まれている場合などでは潤滑油が冷媒に対して相溶性で
あっても、このような条件によっては、油が冷媒から分
離し、比重が軽いために、冷媒の上部に相を形成するこ
ともある。その結果、起動の際にオイルポンプ24の吸
入管24a回りは、油相が少なく、粘性の低い冷媒を吸
入して、摺動部分の潤滑性を低下させる原因にもなる。
そこで、第1の実施例では、冷媒と油のそれぞれの比重
以下の軽い、蛇腹状の管30を吸入管24aの少なくと
も一部に形成することにより、油面に応じて伸縮し、常
に油面付近に吸入口が存在することができ、比較的高い
粘度の油を吸入し、各摺動部への潤滑性も向上させるこ
とができる。
【0024】また、図2に示す第2、第3の実施例とし
ては、ポンプ24吸入口を油面付近で保持する別の方法
としてオイルポンプの吸入管24aにフロート34を設
け、例えぱ、吸入管24aを曲折可能な部材で構成した
ものにすることにより、フロート34で吸入管24aを
適当な油域まで持ち上げ、導き、油を吸入し、各摺動部
への潤滑性を向上させることができる。
ては、ポンプ24吸入口を油面付近で保持する別の方法
としてオイルポンプの吸入管24aにフロート34を設
け、例えぱ、吸入管24aを曲折可能な部材で構成した
ものにすることにより、フロート34で吸入管24aを
適当な油域まで持ち上げ、導き、油を吸入し、各摺動部
への潤滑性を向上させることができる。
【0025】さらに、図3に示す第4の実施例として
は、オイルポンプ吸入管24aの少なくとも一部に上下
スライド可動部35を設け、かつその周囲にフロート3
4をつけたものである。
は、オイルポンプ吸入管24aの少なくとも一部に上下
スライド可動部35を設け、かつその周囲にフロート3
4をつけたものである。
【0026】フロート34により、油面に応じて吸入口
は可動し、また吸入口が下方へ常に開いているため、油
が吸入されやすい構成になっている。
は可動し、また吸入口が下方へ常に開いているため、油
が吸入されやすい構成になっている。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
底部に油溜めを有した密閉容器内に、圧縮機構部と、こ
の圧縮機構部を駆動する電動機と、この電動機の回転力
を前記圧縮機構部に伝達する主軸と、前記圧縮機構部の
摺動部に潤滑油を供給するオイルポンプを具備し、前記
オイルポンプの吸入管に上下可動な吸入口を設けたこと
により、油と冷媒の相溶状態に応じて吸入口を適当な高
さに設けることができ、その結果、オイルポンプには比
較的に粘度の高い油が吸入され、摺動部への潤滑性を向
上することができる。
底部に油溜めを有した密閉容器内に、圧縮機構部と、こ
の圧縮機構部を駆動する電動機と、この電動機の回転力
を前記圧縮機構部に伝達する主軸と、前記圧縮機構部の
摺動部に潤滑油を供給するオイルポンプを具備し、前記
オイルポンプの吸入管に上下可動な吸入口を設けたこと
により、油と冷媒の相溶状態に応じて吸入口を適当な高
さに設けることができ、その結果、オイルポンプには比
較的に粘度の高い油が吸入され、摺動部への潤滑性を向
上することができる。
【0028】また本発明は、ポンプ吸入管にフロートを
設けることにより、安定運転時だけでなく、オイルと冷
媒が、2相分離に近い状態であって、油が上部に存在し
ていても、吸入口が常に、オイルレベル面に応じて可動
するので、粘度の高い油の吸入をすることができ、各摺
動部分への良好な潤滑をすることができる。
設けることにより、安定運転時だけでなく、オイルと冷
媒が、2相分離に近い状態であって、油が上部に存在し
ていても、吸入口が常に、オイルレベル面に応じて可動
するので、粘度の高い油の吸入をすることができ、各摺
動部分への良好な潤滑をすることができる。
【0029】また本発明は、吸入管を曲折可能な部材に
することにより、油と冷媒の中のいろいろな箇所へ動か
すことができ、相溶状態にむらがあっても比較的に粘度
の高い油の所へ自由に導くことができる。
することにより、油と冷媒の中のいろいろな箇所へ動か
すことができ、相溶状態にむらがあっても比較的に粘度
の高い油の所へ自由に導くことができる。
【0030】また本発明は、吸入管の一部を上下スライ
ド可動にすることにより、常に吸入口を下方へ向けて設
けてあるので、油が吸入しやすく、かつ構造も比較的簡
素なものにできる。
ド可動にすることにより、常に吸入口を下方へ向けて設
けてあるので、油が吸入しやすく、かつ構造も比較的簡
素なものにできる。
【図1】本発明の実施例1を示すスクロール圧縮機の断
面図
面図
【図2】本発明の実施例2、3を示すスクロール圧縮機
のオイルポンプ付近要部断面図
のオイルポンプ付近要部断面図
【図3】本発明の実施例4を示すスクロール圧縮機のオ
イルポンプ付近要部断面図
イルポンプ付近要部断面図
【図4】従来のスクロール圧縮機の断面図
1 密閉容器 2 吸入管 3 吐出管 4 電動機 7 圧縮機構部 22 クランク軸 23 主軸 24 オイルポンプ 25 油溜め部 30,35 吸入管可動部 34 フロート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二上 義幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】底部に油溜めを有した密閉容器内に、冷媒
を圧縮する圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動する電
動機と、この電動機の回転力を前記圧縮機構部に伝達す
る主軸と、前記圧縮機構部の摺動部に潤滑油を供給する
オイルポンプを具備し、前記オイルポンプの吸入管に上
下可動な吸入口を設けたことを特徴とする電動圧縮機。 - 【請求項2】オイルポンプの吸入管にフロートを具備し
た請求項1に記載の電動圧縮機。 - 【請求項3】オイルポンプの吸入管を曲折可能な部材で
構成した請求項1に記載の電動圧縮機。 - 【請求項4】オイルポンプの吸入管の少なくとも一部に
上下スライド可動部を設けた請求項1に記載の電動圧縮
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11820295A JPH08312560A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11820295A JPH08312560A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 電動圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08312560A true JPH08312560A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14730722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11820295A Pending JPH08312560A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 電動圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08312560A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010010790A1 (ja) * | 2008-07-25 | 2010-01-28 | 日立アプライアンス株式会社 | 横型スクロール圧縮機 |
CN112483406A (zh) * | 2020-12-07 | 2021-03-12 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种涡旋压缩机和空调器 |
-
1995
- 1995-05-17 JP JP11820295A patent/JPH08312560A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010010790A1 (ja) * | 2008-07-25 | 2010-01-28 | 日立アプライアンス株式会社 | 横型スクロール圧縮機 |
CN102089526A (zh) * | 2008-07-25 | 2011-06-08 | 日立空调·家用电器株式会社 | 卧式涡旋压缩机 |
US8888476B2 (en) | 2008-07-25 | 2014-11-18 | Hitachi Appliances, Inc. | Horizontal scroll compressor |
CN112483406A (zh) * | 2020-12-07 | 2021-03-12 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种涡旋压缩机和空调器 |
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