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JPH08214314A - 画像伝送装置 - Google Patents

画像伝送装置

Info

Publication number
JPH08214314A
JPH08214314A JP1612095A JP1612095A JPH08214314A JP H08214314 A JPH08214314 A JP H08214314A JP 1612095 A JP1612095 A JP 1612095A JP 1612095 A JP1612095 A JP 1612095A JP H08214314 A JPH08214314 A JP H08214314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
circuit
image
encoded
picture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1612095A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Yoshida
正 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP1612095A priority Critical patent/JPH08214314A/ja
Publication of JPH08214314A publication Critical patent/JPH08214314A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 静止画像をリアルタイムで伝送する。 【構成】 動画像のMPEGデータのIピクチャの直前
に、静止画像のフレーム内符号を挿入する。静止画像が
高精細の場合、予め動画のフォーマット、例えば、SI
Fフォーマットに変換してフレーム内符号化する。高精
細静止画像をJPEG符号化して、動画とは別に送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像及び静止画像を
符号化して伝送する画像伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル画像処理技術が急速に進歩
し、画像通信も、G3規格及びG4規格で扱われる白黒
画像のみならず、カラー画像、更には動画像も実現でき
るようになった。各種画像の符号化技術が進歩し、国際
標準化が進められたことが背景にある。例えば、2値画
像の階層符号化方式であるJBIG、カラー自然画像の
符号化方式であるJPEG、テレビ電話及びテレビ会議
における動画像符号化方式であるITU−T勧告H.2
61、並びに、蓄積伝送符号化方式であるMPEG等
が、国際標準化機関ISO及びITU−Tにより標準化
されている。
【0003】これらの符号化方式は、それぞれに適した
用途を中心に普及しつつある。即ち、JBIG方式はG
3及びG4ファクシミリの次世代版に、JPEG方式は
カラー・ファクシミリに、H.261は64kbit/
s〜384kbit/sの低ビット・レートのテレビ会
議用に、MPEG方式は比較的高ビット・レートの、C
D−ROMなどの蓄積乃至放送の用途に使われつつあ
る。
【0004】しかし、これらの符号化方式は、相互に互
換性が無いので全く別々に使用されている。図16は、
テレビ会議システムの概略構成図を示す。図16では、
2つのコンピュータ10A,10BがISDN等の通信
回線12を介して接続する。コンピュータ10A,10
Bはそれぞれ、テレビ会議用ボード14A,14B、動
画像を入力するビデオ・カメラ16A,16B及び画像
を表示するモニタ18A,18Bを具備する。コンピュ
ータ10A,10Bは、H.261に従い相互に動画像
をリアルタイムで通信できる。例えば、ビデオ・カメラ
16A(又は16B)で入力された画像はテレビ会議用
ボード14A(又は14B)によりH.261に準拠し
て符号化され、通信回線12を介してコンピュータ10
B(又は10A)に転送される。コンピュータ10B
(又は10A)は、受信した画像をテレビ会議用ボード
14B(又は14A)により復号化し、モニタ18B
(又は18A)に表示する。
【0005】図17は、ファクシミリ通信の場合の概略
構成ブロック図を示す。ファクシミリ装置20A,20
Bが通信回線22を介して接続する。ファクシミリ装置
20A(又は20B)は、付属するスキャナで読み取っ
た画像をMMR等の符号化方式で符号化する。その符号
化データは、通信回線22のレート(ISDN回線では
64kbit/s)でファクシミリ装置20B(又は2
0A)に転送される。受信側のファクシミリ装置20B
(又は20A)は、受信符号を復号し、プリンタにより
ハードコピー出力する。送信時間は、ファクシミリ装置
20B,20Aの能力及び通信回線22の回線速度に依
存する。通常、数十秒から数分程度かかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】テレビ会議中、即ち、
相互に動画を伝送している最中に、資料など伝送したい
場合がある。別のファクシミリ装置を利用することもで
きるが、図18に示すような書画カメラをコンピュータ
10A,10Bに装備し、動画伝送と同じ回線で静止画
を伝送する構成が提案されている。
【0007】しかし、従来例では、書画カメラで十分な
解像度の静止画を伝送しようとすると、長い伝送時間及
び/又は大きな伝送容量が必要になり、十分な画質を確
保するには、動画伝送を一時的に中断しなければならな
かった。
【0008】本発明は、動画伝送を途切ることなしに、
十分な画質で静止画を伝送できる画像伝送装置を提示す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像伝送装
置は、動画像データを入力する動画像入力手段と、静止
画像データを入力する静止画像入力手段と、前記動画像
入力手段により入力された動画像データを、画面内符号
化及び画面間符号化を用いて符号化する符号化手段と、
前記静止画像入力手段により入力された静止画像データ
を前記符号化手段の方式の画面内符号化により符号化
し、前記符号化手段により符号化された動画像符号化デ
ータ中に、前記符号化された静止画像データを挿入して
出力する出力手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記手段により、静止画像の符号化データを動
画像の符号中に挿入して伝送するので、静止画像を動画
像と同様にリアルタイムで伝送できる。同時に、原寸サ
イズの静止画を符号化して送信するので、十分な解像度
の静止画像も伝送できる。これらにより、リアルタイム
性と解像度の両方を実現できる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例のシステム全体
を示す概略構成ブロック図である。図1において、30
は、種々のデータ(本実施例では、JPEG及びMPE
G等の各種方式により符号化された画像データ、音声デ
ータ及び制御データなど)をATM(非同期転送モー
ド)転送するATMネットワーク、32,34は、イー
サネット(米国、ゼロックス・コーポレーションの商
標)により構成されるローカル・エリア・ネットワーク
(LAN)、36はATMネットワーク30に接続さ
れ、画像データの圧縮伸長機能を有するファクシミリ装
置、38は内部にページ・メモリを有するカラー・プリ
ンタである。
【0013】40は、カラー・リーダ及びカラー・プリ
ンタを具備するカラー複写機であって、カラー・リーダ
で読み取った原稿の画像データを例えばJPEG方式に
基づいて圧縮する圧縮回路と、圧縮された画像データが
書き込まれるページ・メモリ、当該ページ・メモリに書
き込まれた圧縮画像データを読み出して伸長する伸長回
路を含む。伸長回路により伸長された画像データは、内
部のプリンタ又は外部のプリンタに供給される。
【0014】42は、ATMネットワーク30を介して
入力される画像データを蓄積記憶するファイル・サー
バ、44は、ファイル・サーバ42にデータを入出力す
るためのワークステーション、46はATMネットワー
ク30と接続されるパーソナルコンピュータ(PC)で
ある。コンピュータ46は、ローカル・エリア・ネット
ワーク32,34との間でMPEGデータ及びJPEG
データを遣り取りし、データの符号化・復号化を行なう
とともに、画像データの編集等の種々の処理を実行でき
る。また、このコンピュータ46は、ネットワーク34
又は専用線を介してプリンタ38に接続する。
【0015】48は、サーバ42と同様の構成のファイ
ル・サーバである。サーバ48には、カラー複写機40
と同様の構成のカラー複写機50が直接、接続されてい
る。
【0016】52は、ATMネットワーク30に接続さ
れているディジタル・テレビである。ディジタル・テレ
ビ52は、ATMネットワーク30を介して入力される
MPEGデータ及びJPEGデータを復号し、可視像と
してCRTディスプレイ装置に表示する。モニタ・ディ
スプレイとしては、例えば、強誘電体液晶を用いたディ
スプレイ装置であってもよい。
【0017】54は、ATMネットワーク30を介して
入力されたMPEGデータ及びJPEGデータを受信
し、圧縮状態のまま、又は所定の処理をして磁気テープ
に記録するディジタル・ビデオ・テープ・レコーダであ
る。VTR54は、また、外部から受信した非圧縮デー
タをMPEG又はJPEG方式に基づいて圧縮する画像
圧縮器を具備し、その圧縮データも磁気テープに記録で
きる。
【0018】56は、ATMネットワーク30にMPE
G画像データ及びJPEG画像データを送出するCAT
V局である。CATV局56は、ATMネットワーク3
0に放送データを出力する。
【0019】58は、ATMネットワーク30に他のA
TMネットワークを接続するためのルータ、60は、L
AN34を他のローカル・エリア・ネットワークに接続
するためのルータである。
【0020】なお、ファクシミリ装置36、プリンタ3
8、及びカラー複写機40とATMネットワーク30と
の間には、図示しないATMネットワーク・スイッチが
設けられている。
【0021】ATMネットワーク30を介して伝送され
るJPEGデータを説明する。JPEGデータは、デー
タの周波数特性や人間の視覚特性を利用してカラー静止
画を圧縮することを目的とした国際標準方式であるCC
ITT/ISOのJPEG方式に基づいて符号化された
データであり、このデータは、符号化データ及び各種マ
ーカ・コードを図2に示すようなイメージ/フレーム/
スキャンの階層構造として構成される。
【0022】即ち、JPEGデータは、SOI(Sta
rt Of Image)コード、フレーム、EOI
(End Of Image)コードから構成される。
フレームは、階層符号化されたデータの場合には、各階
層毎に複数のフレームから成り、階層符号化されていな
い場合には、単一のフレームからなる。フレームは、S
OF(Start Of Frame)コード、フレー
ム・ヘッダ及びスキャンからなり、スキャンは、SOS
(Start Of Scan)コード、スキャン・ヘ
ッダ及び符号化データからなる。スキャンは、輝度デー
タ(Y)と2つの色差データ(Cr,Cb)とを分けて
符号化する場合(ノンインタリーブさせる場合)、複数
のスキャンからなり、各データを分けずに符号化する場
合(インタリーブさせる場合)、単一のスキャンからな
る。
【0023】図3及び図4を参照して、JPEG方式の
基本的なベースライン・システムにおける符号化・復号
化のアルゴリズムを説明する。図3は、符号化系の概略
構成ブロック図を示し、図4は、復号化系の概略構成ブ
ロック図を示す。
【0024】図3を説明する。ブロック化回路110
は、入力画像データを8画素×8画素のブロックに分割
し、DCT(離散コサイン変換)回路112がブロック
化回路110から出力されるブロックを、2次元離散コ
サイン変換により1つの直流成分(DC)と63個の交
流成分(AC)から成る水平/垂直の空間周波数成分
(DCT係数)に変換する。
【0025】量子化回路114は、DCT回路112か
ら出力される各周波数成分を、各々所定の係数(量子化
係数)で除算することにより量子化する。量子化された
直流成分と交流成分は、異なるアルゴリズムで処理され
る。なお、量子化係数は一般に、周波数成分毎に異なる
値なっており、視覚上で重要な低域成分に対する量子化
係数は、高域成分に対する量子化係数に比して小さく設
定されている。これにより、比較的重要でない高域成分
の圧縮率を高め、画質に与える影響を少なくしながら、
全体としてデータ量を削減できるようにしている。
【0026】DCT変換係数の直流成分は、隣接ブロッ
クとの相関が高い。これを利用して、差分回路116
は、先行するブロックとの間で直流成分の差分を求め、
ハフマン符号化回路118が、差分回路116の出力差
分値を1次元ハフマン符号化し、直流成分の符号化デー
タとして付加回路130に出力する。
【0027】他方、交流成分については、上述の63個
の交流成分をスキャン回路120が視覚的に重要な低域
側の周波数成分から高域側に順次、ジグザグスキャンし
て1次元の配列に変換する。係数判定回路122は、各
成分の値が「0値」であるか0値以外の値(有効係数)
であるかを判定する。「0値」については、ランレング
ス・カウンタ124が0ランをカウントし、有効係数に
ついては、グループ化回路126が、その値によってグ
ループ化する。これらによって得られたランレングスと
グループ値との組み合わせを、ハフマン符号化回路12
8が、2次元ハフマン符号化し、交流成分の符号化デー
タとして付加回路130に出力する。
【0028】ハフマン符号化は、生起確率の高いもの
(直流成分については上記差分値、交流成分については
ランレングスと有効係数の組み合わせ)により短い符号
長を割り当てる。これにより、全体としてのデータ量を
削減する。更には、生起確率が低いものについて、所定
のコード(ZRLコード)を割り当てることで、有限の
コード数で総てのパターンを表現できる。
【0029】以上の処理を各ブロック単位で行なって、
1枚のカラー静止画の符号化を終了する。付加回路13
0は、以上の各符号化データに前述のマーカ・コード等
を付加し、図2に示すデータ構造のJPEGデータを出
力する。
【0030】なお、量子化回路114における量子化係
数及びハフマン符号化回路118,128におけるハフ
マン・コードは任意に設定できるので、符号化に用いら
れた量子化係数及びハフマン・コードを表わすデータ
が、SOIコードの後に付加される。
【0031】図4に示す復号化系を説明する。復号化の
アルゴリズムは基本的に符号化アルゴリズムの逆であ
る。復号化回路132は、入力された符号化データを、
一緒に入力されるハフマン・テーブルを用いて復号し、
直流成分を加算器134に、交流成分を並び換え回路1
36に供給する。加算器134は、入力する直流成分
(差分値)に先行ブロックの直流成分を加算する。並び
換え回路136は、復号された各周波数成分を元の2次
元配列に並び換える。
【0032】逆量子化回路138は、加算器134から
出力される直流成分及び並び換え回路136から出力さ
れる交流成分を逆量子化し、逆DCT回路140は、逆
量子化回路138の出力を逆離散コサイン変換する。逆
DCT回路140の出力が、復元画像データになってい
る。
【0033】このような処理を各ブロック単位で行なっ
て、1枚のカラー静止画の復号化を終了する。
【0034】図3及び図4を参照して説明した以上のア
ルゴリズムは、JPEG方式の基本的なものであるが、
これに更に各種の階層符号化を取り入れたエクステンド
・システムもJPEG方式として認められている。この
階層符号化を行なった場合には、上記SOFコードによ
って、その種類を表わすことになっている。
【0035】次に、MPEGデータを説明する。MPE
G方式は、動画像を高能率符号化することを目的とした
国際標準であり、基本的には先のJPEG方式と同様に
データの周波数特性及び人間の視覚特性を利用するが、
更に、動画像特有の時間軸方向の冗長度を利用して、よ
り高い圧縮率を達成する。
【0036】MPEG方式には、ディジタル記憶媒体用
に転送レートを最大1.5MbpsとしたMPEG1
と、伝送レートの上限を無くし、双方向ディジタル・マ
ルチメディア機器、ディジタルVTR、A−TV及び光
ファイバ・ネットワーク等の全ての伝送系で用いられる
ことを企図したMPEG2がある。基本的なアルゴリズ
ムはほぼ同様であるので、MPEG1をベースとして、
そのデータ構造及び符号化復号化のアルゴリズムを説明
する。なお、MPEG2では、使用可能な符号化方法を
複数のプロフィール(シンプル・プロフィール、メイン
・プロフィール、スケーラブル、空間スケーラブル及び
ハイ)によって規定しているが、代表的なメイン・プロ
フィールは、基本的にMPEG1とほぼ同様である MPEGによる高能率符号化方式の原理を説明する。M
PEGでは、フレーム間の差分を取ることで時間軸方向
の冗長度を低減する。そして、これによって得られた差
分データをDCT及び可変長符号化処理して空間方向の
冗長度を低減する。これらの処理により、全体として高
い圧縮率を実現する。
【0037】時間軸方向の冗長度については、動画の場
合、連続したフレーム間の相関が高いことに着目し、符
号化しようとするフレームと時間的に先行又は後行する
フレームとの差分を取ることによって、冗長度を削減で
きる。MPEGでは、図5に示すように、専らフレーム
内で符号化する符号化モードで得られるイントラ符号化
画像(Iピクチャ)の他に、時間的に先行するフレーム
との差分値を符号化する前方予測符号化画像(Pピクチ
ャ)と、時間的に先行又は後行するフレームとの差分値
若しくはそれらの両フレームによる補間フレームとの差
分値の内、最もデータ量が少ないものを符号化する両方
向予測符号化画像(Bピクチャ)とを有し、これらの符
号化モードによる各フレームを所定の順序で組み合わせ
ている。即ち、MPEGでは、Iピクチャ、Pピクチャ
及びBピクチャを夫々1枚、4枚及び10枚で1単位
(GOP)とし、先頭にIピクチャを配し、2枚のBピ
クチャと1枚のPピクチャを繰り返し配する組み合わせ
を推奨しており、一定周期でIピクチャを置くことによ
って、逆再生等の特殊再生やGOPを単位とした部分再
生を可能とするとともにエラー伝播の防止を図ってい
る。
【0038】フレーム中で新たな物体が現われた場合に
は、時間的に先行するフレームとの差分を取るよりも後
行するフレームとの差分を取った方がその差分値が少な
くなる場合がある。そこで、MPEGでは、上述のよう
な両方向予測符号化を行ない、高い圧縮率を実現してい
る。
【0039】また、MPEGでは動き補償を併用する。
即ち、先の8画素×8画素のブロックを輝度データにつ
いて4ブロック、色差データについて2ブロック集めた
ものを単位(マクロブロック)として、先行又は後行フ
レームの対応ブロック近傍のマクロブロックとの差分を
とり、一番差が少ないマクロブロックを探索することに
よって動きベクトルを検出する。そして、時間的に先行
するフレームを一旦符号化した後、再度復号したフレー
ムを先行フレームとし、この先行フレームにおけるマク
ロブロックと符号化しようとするフレームのマクロブロ
ックとの差をDCT変換及びハフマン符号化する。この
動きベクトルも、符号化されて伝送される。復号の際に
は、この動きベクトルを用いて先行又は後行フレームの
対応マクロブロック・データを抽出し、これにより、動
き補償符号化された差分データを復号化する。なお、M
PEG1はフレーム間の動き補償を採用するが、MPE
G2はフィールド間の動き補償を採用する。
【0040】MPEG方式のデータ構造は、図6に示す
ように、ビデオ・シーケンス層、GOP層、ピクチャ
層、スライス層、マクロブロック層及びブロック層から
なる。以下、各層について、下の層から順に説明する。
【0041】ブロック層は、先のJPEGと同様に、輝
度データ及び色差データ毎に8画素×8画素で各々構成
され、これを単位にDCTが行なわれる。
【0042】マクロブロック層は、上述した8画素×8
画素のブロックを輝度データについては4ブロック、色
差データについては各1ブロックまとめて、マクロブロ
ック・ヘッダを付したものである。MPEG方式では、
このマクロブロックを後述する動き補償及び符号化の単
位とする。マクロブロック・ヘッダは、各マクロブロッ
ク単位の動き補償及び量子化ステップの各データ、並び
に、各マクロブロック内の6つのDCTブロック(Y
0,Y1,Y2,Y3,Cr,Cb)がデータを有する
か否かのデータを含む。
【0043】スライス層は、画像の走査順に連なる1以
上のマクロブロック及びスライス・ヘッダからなる。同
一スライス層内の一連のマクロブロックにおける量子化
ステップは、一定とすることができる。スライス・ヘッ
ダは、各スライス層内の量子化ステップに関するデータ
を有し、各マクロブロックに固有の量子化ステップ・デ
ータがない場合には、そのスライス層内の量子化ステッ
プを一定とする。先頭のマクロブロックは、直流成分の
差分値をリセットされる。
【0044】ピクチャ層は、スライス層を1フレーム単
位で複数集めたものであり、ピクチャ・スタート・コー
ド等からなるヘッダと、これに続く1つ又は複数のスラ
イス層とからなる。ここでのヘッダには、画像の符号化
モードを示すコード、及び動き検出の精度(画素単位か
半画素単位か)を示すコードが含まれる。
【0045】GOP層は、グループ・スタート・コー
ド、シーケンスの最初からの時間を示すタイムコード等
のヘッダ、及びこれに続く複数のIフレーム、Bフレー
ム又はPフレームからなる。
【0046】ビデオ・シーケンス層は、シーケンス・ス
タート・コードから始まってシーケンス・エンド・コー
ドで終了する。その間に、画像サイズ及びアスペクト比
等の、復号に必要な制御データ及び画像サイズ等が同じ
である複数のGOPが、配列される。
【0047】このようなデータ構造を持つMPEG方式
は、その規格でビット・ストリームも規定されている。
【0048】図7及び図8を参照し、MPEG方式の符
号化装置及び復号化装置を説明する。図7は、符号化装
置の概略構成ブロック図を示し、図8は、復号化装置の
概略構成ブロック図を示す。
【0049】図7に示す符号化装置では、符号化の対象
とする画像サイズは、図9に示すように、1,920画
素×1,080画素のHigh(MPEG2におけるハ
イ・レベルに対応する。)、1,440画素×1,08
0画素のHigh1440(MPEG2におけるハイ1
440レベルに対応する。)、4:2:2又は4:2:
0のCCIR.601対応画像(MPEG2におけるメ
イン・レベルに対応する。)、SIFフォーマット、C
IFフォーマット及びQCIFフォーマットに対応した
ものがある。MPEG1及びMPEG2のロー・レベル
では、SIFフォーマットの画像サイズを対象としてい
る。
【0050】ブロック化回路210は、符号化すべき画
像データを8画素×8画素のブロックに分割し、その出
力はスイッチ214のa接点、減算器212及び動きベ
クトル検出回路234に印加される。スイッチ214
は、入力画像データをイントラ・フレーム(Iフレー
ム)とする場合にはa接点に接続し、それ以外のフレー
ム(Pフレーム又はBフレーム)にする場合にはb接点
に接続する。
【0051】イントラ・フレームの場合、ブロック化回
路210の出力はスイッチ214を介してDCT回路2
16に印加され、DCT回路216は、入力データをD
CT変換し、量子化回路218は、DCT回路216か
ら出力されるDCT係数を量子化する。可変長符号化回
路220は量子化回路218の出力を可変長符号化す
る。可変長符号化回路220の出力は、一旦、バッファ
222に記憶され、レート調整されて付加回路224に
印加される。
【0052】また、逆量子化回路228は量子化回路2
18の出力を逆量子化し、逆DCT回路230は逆量子
化回路228の出力を逆DCT変換する。スイッチ23
8はイントラ・フレームでは開放され、イントラ・フレ
ーム以外では閉成される。従って、加算器232は、イ
ントラ・フレームでは逆DCT回路230の出力をその
まま出力し、イントラ・フレーム以外では、逆DCT回
路230の出力に動き補償回路236の出力(予測値)
を加算して出力する。
【0053】動きベクトル検出回路234はブロック化
回路210の出力(符号化すべき画像)と加算器232
の出力(既に符号化した画像)とから動きベクトルを検
出し、検出値を動き補償回路236に供給する。動き補
償回路236は動きベクトル検出回路234からの動き
ベクトルに従い、加算器232の出力から得られる所定
のフレーム(先行フレーム、後行フレーム又はこれらの
補間フレーム)の動き補償した画像データを、予測値と
して、スイッチ238を介して加算器232に、及び減
算器212に出力する。即ち、動き補償回路236は、
動きベクトル検出回路234により検出された動きベク
トルに従い、加算器232の出力から得られる所定のフ
レーム(先行フレーム、後行フレーム又はこれらの補間
フレーム)における対応マクロブロックを出力する。
【0054】減算器212は、動き補償回路236の出
力からブロック化回路210の出力を減算し、その結果
をスイッチ214のb接点に印加する。従って、イント
ラ・フレーム以外の場合には、DCT回路216は差分
値を離散コサイン変換し、その変換係数は、量子化回路
218により量子化され、可変長符号化回路220によ
り可変長符号化された後、出力バッファ222を介して
付加回路224に供給される。
【0055】レート制御回路226は出力バッファ22
2の記憶データ量が一定になるように、量子化回路21
8の量子化ステップ・サイズを制御する。
【0056】可変長符号化回路220は、基本的には、
先に説明したJPEGにおけるハフマン符号化回路と同
様であるが、生起確率が低いものについて所定コード
(エスケープ・コード)を一律に割り当てる点で異な
る。
【0057】付加回路224は、出力バッファ222か
ら出力される符号化データに先に説明した各種ヘッダを
付加し、MPEG方式に対応したMPEGデータとして
出力する。
【0058】復号装置は、基本的には、上述の符号化の
逆の処理を行なう。即ち、符号化データは入力バッファ
240を介して可変長復号化回路242に印加され、こ
こで、可変長符号を復号化される。可変長復号化回路2
42の出力は逆量子化回路244により逆量子化され、
逆DCT回路246により逆離散コサイン変換され、空
間領域のデータに戻される。
【0059】スイッチ248はイントラ・フレームでは
a接点に接続し、それ以外のフレームではb接点に接続
する。逆DCT回路246の出力はスイッチ248のa
接点と、加算器252に印加され、加算器252の出力
がスイッチ248のb接点に印加されている。スイッチ
248の出力は出力バッファ254及び動き補償回路2
50に印加され、動き補償回路250の出力は加算器2
52に印加されている。これにより、イントラ・フレー
ムでは、逆DCT回路246の出力が、復元画像データ
として、スイッチ248及び出力バッファ254を介し
て外部に出力され、同時に、動き補償回路250に印加
される。動き補償回路250は、スイッチ248からの
復元画像データを動き補償し、次のフレーム間符号化フ
レームの参照フレームとして加算器252に印加する。
イントラ・フレーム以外では、加算器252は逆DCT
回路246の出力に動き補償回路250からの動き補償
データを加算し、その出力が復元画像データとしてスイ
ッチ248を介して出力バッファ254及び動き補償回
路250に印加される。
【0060】図示しない符号化識別回路が、入力バッフ
ァ240に入力する符号化データの符号化方式を識別
し、その識別結果に応じてスイッチ248を制御する。
【0061】出力バッファ254は復元された画像デー
タを一時記憶すると共に、元の空間配置に並び換えて外
部に出力する。
【0062】次に、ATM通信フォーマットを説明す
る。ATM通信では、図10に示すように、一連のビッ
ト・ストリームを複数の固定長パケットに分割し、各パ
ケットを複数(例えば、4つ)のATMセルで構成す
る。各ATMセルは、パケット・ヘッダとデータ用のペ
イロードとからなり、一般的に、パケット・ヘッダは5
バイト、データが48バイトとされている。ATM通信
は、ネットワークのビット・レートとは独立(非同期)
でデータを伝送でき、単位時間当たりの伝送セル数によ
って伝送レートを任意に設定できる。従って、種々のデ
ータを混在して伝送する伝送系に適している。
【0063】図11は、パーソナル・コンピュータ46
の概略構成ブロック図である。図11を参照し、本実施
例でのコンピュータ46の構成を説明する。コンピュー
タ46は、扱うデータのデータ量と処理に要する転送速
度に応じて選択できる複数のデータ・バスを具備する。
即ち、本実施例では、16bitデータ・バスD1、3
2bitデータ・バスD2、64bitデータ・バスD
3、拡張バスとしての128bitデータ・バスD4及
びシステム・バスSBを備えている。通常のパーソナル
・コンピュータと同様に、このコンピュータ46も、機
能拡張を可能とする拡張ボード・インタフェースを備え
ており、このインターフェースに種々の拡張ボードを接
続することにより、所望の機能を拡張できる。
【0064】310はネットワーク・インターフエ−ス
であり、内部にATM制御回路312を具備する。ネッ
トワーク・インターフェース310及び内部のATM制
御回路312を介して、上述の各伝送チャンネルとの間
で、各種データを授受できる。ATM制御回路312
は、ATMスイッチとしての機能のみならず、上述のA
TM−LANにおける輻輳制御等の各種通信制御の機能
を具備する。
【0065】314は全体を制御するCPUである。C
PU314のほかに、サブCPUとして上記バス・シス
テムを制御するバス制御回路316及びビット変換器3
18を具備する。先に述べたように、本実施例のバス・
システムでは、処理するデータの容量及び処理速度に応
じて、いずれかのデータ・バスD1〜D4,SBを適宜
使い分けることによって、必要とされる処理能力を提供
する。
【0066】320はROM、322はメモリ制御回路
である。メモリ制御回路322は、外部記憶装置324
のハード・ディスク装置326及びCD−ROM装置3
28との間でデータを授受する。
【0067】330は画像編集時等におけるデータの位
相管理等を行なう編集制御回路である。
【0068】332は表示制御回路であり、この表示制
御回路332から出力される画像データは、メモリ33
4を介してCRTディスプレイ336及び/又はFLC
ディスプレイ338に印加される、これらにより可視像
表示される。表示制御回路332はまた、表示デバイス
の種類に応じた周知の処理を行なう。
【0069】340はプリンタ制御回路である。プリン
タ制御回路340は、プリントすべきデータをメモリ3
42を介して熱転写プリンタ344又はインクジェット
方式と熱転写方式などのように複数の方式に対応するハ
イブリッド・プリンタ346に印加する。プリンタ制御
回路340は、プリントすべき画像データに応じて、プ
リンタ344,346を使い分ける。表示用と印刷用で
メモリ334,342を共用するようにしてもよい。
【0070】348は画像データを符号化復号化するコ
ーデックである。本実施例では、先に説明したように、
JPEG方式及びMPEG方式に対応している。
【0071】350は拡張ボード・インタフェースであ
り、このインターフェース350を介して各種の拡張ボ
ード352,354,356を接続でき、機能を拡張で
きる。
【0072】358はマウス/キーボード制御回路であ
り、この制御回路358を介してキーボード360及び
マウス362が接続する。
【0073】364は音声処理回路、366は音声を出
力するスピーカである。
【0074】このコンピュータにはまた、システム・ポ
ート368を介して手書き入力機器370、音声マイク
372、ビデオ・カメラ374及びイメージ・スキャナ
376が接続する。
【0075】図11に示す構成のコンピュータは、デー
タ・バスD1,D2,D3,D4、バス制御回路316
及びビット変換器318からなるバス・システムにおい
て、データ量や処理に要する転送・処理速度等に応じて
最適なデータ・バスを選択的に使用する。
【0076】拡張ボード・インターフェース350に接
続される拡張ボード352,354,356によって所
望の機能を拡張できる。例えば、上述の各プロフィール
に対応した符号化・復号化を行なうコーデック拡張ボー
ドを接続することによって、それらの処理を行なえるよ
うになる。
【0077】図12を参照して、図11におけるコーデ
ック348の構成を説明する。図12に示すように、コ
ーデック348は、データ・バス410、システム・バ
ス412に各種機能ブロックが接続される構成になって
いる。コンピュータ本体のシステム・バスSB及び各デ
ータ・バスSD1〜D4とは、マイコン・インターフェ
ース414及びデータ・インタフェース416を介して
種々のデータを授受するようになっている。
【0078】418はコーデック全体を動作制御するC
PUである。CPU418は、RAM420に予め記憶
されたプログラムに基づいて、符号化及び復号化のため
の処理を各部に実行させる。
【0079】422は入力符号化データにおけるスター
ト・コード(タイムコード)、各種ヘッダ等の制御コー
ド及び符号化データを検出するコード検出器である。コ
ード検出器422で検出された各コードは、データ・バ
ス410又はシステム・バス412を介してCPU41
8に伝送し、各部の制御に利用される。検出されたコー
ドは又、各機能ブロックが必要に応じて参照できるよう
に、パラメータ・メモリ424に記憶される。
【0080】426は動き補償ユニット、428はレー
ト制御ユニット、430は符号化バッファ・ユニット、
432は復号化バッファ・ユニットである。符号化バッ
ファ・ユニット430を介して伝送される入力画像デー
タ、又は動き補償ユニット426から伝送される動きベ
クトル・データ及び差分値は、DCT回路及び逆DCT
回路からなる変換ユニット434、量子化回路及び逆量
子化回路からなる量子化ユニット436及び可変長符号
化回路及び可変長復号化回路からなる可変長符号化ユニ
ット438により順次処理されて、出力バッファとして
機能する復号化バッファ432にメモリされ、CPU4
18により指示される所定タイミングでデータ・バス4
10及びインタフェース416を介してデータ・バスD
1〜D4に出力される。
【0081】なお、量子化ユニット436及び可変長符
号化ユニット438にはそれぞれ、量子化テーブル44
0及びハフマン・テーブル442が付属している。これ
らユニット436,438における処理を実行する上で
必要な量子化ステップやハフマン・コード等の各種パラ
メータが、上記パラメータ・メモリ424からこれらの
テーブル440,442に適宜に転送されるようになっ
ている。
【0082】復号化されるべき符号化データは、復号化
バッファ432、可変長符号化ユニット438、量子化
ユニット436及び変換ユニット434を介して処理さ
れて、出力バッファとして機能する符号化バッファ43
0にメモリされ、CPU418により指示される所定タ
イミングでデータ・バス410及びインタフェース41
6を介してデータ・バスD1〜D4に出力される。
【0083】動き補償ユニット426は、レファレンス
・バッファ444を用いて、符号化時及び復号化時にお
けるPフレーム及びBフレームの動き補償を行なう。本
実施例では、動き補償ユニット426は、JPEG符号
化におけるDC成分の差分値を得る処理にも共用され
る。
【0084】446はバス・アービタであり、パイプラ
イン処理等におけるデータ・バス410の利用権を調停
する。
【0085】このような構成のコーデックは、コンピュ
ータ本体のCPU314からの指示を受けて、CPU4
18が、所定の各ユニットを動作させ、画像データを符
号化し、又は符号化画像データを復号化する。
【0086】また、このコーデックでは、同時に複数系
統の符号化及び復号化を行なう場合、符号化と復号化を
同時に並行処理する場合、又は、コンピュータ本体にお
ける通信、表示及び印刷等の各種処理と符号化・復号化
処理を並行して行なう場合等、各種の処理態様に応じて
最適なシーケンスで上記各ユニットへのデータ転送及び
動作を制御する。このシーケンスに対応した動作プログ
ラムは、RAM420に予め記憶されている。
【0087】なお、RAM420に記憶されたプログラ
ムは、適宜に更新できるようになっている。
【0088】以上に説明した実施例では、テレビ会議に
おけるようなリアルタイム動画像通信は、以下のように
行なわれる。即ち、図11に示すような構成を有するコ
ンピュータ46が、図1に示すように、ATMネットワ
ーク30又はLAN32,34に接続されているとす
る。ビデオ・カメラ374(図11)により入力された
動画像は、システム・ポート368中の動画入力インタ
ーフェース(図示せず。)によりSIFフォーマットに
変換される。変換されたディジタル・データY,Cr,
Cbは、データ・バスD4を介してコーデック348に
転送され、図6で説明したMPEGデータに図7で説明
したようにして符号化される。本実施例では、1秒当た
り30フレームのSIFデータがリアルタイムで符号化
される。
【0089】このようにして得られたMPEGデータは
データ・バスD3を介してネットワーク・インターフェ
ース310からLAN32に送出され、他のコンピュー
タに転送される。MPEGデータを受信したコンピュー
タも、コンピュータ46と同様に図11に示す構成を具
備し、ネットワーク・インターフェース310及びデー
タ・バスD3を介してMPEGデータを取り込み、コー
デック348により復号化する。復号化処理は、図7で
説明したように行なわれる。復号されたSIFデータ
Y,Cr,Cbは、データ・バスD4を介して表示制御
回路332に転送され、RGB信号に変換される。表示
制御回路332は、そのRGBデータをメモリ334を
介してCRTディスプレイ336に印加し、画像表示さ
せる。
【0090】このような、SIFフォーマットの動画像
の符号化、送信、受信、復号化及び表示が、毎秒30フ
レームの速さで実行される。同時に、逆の経路でも動画
像が伝送される。
【0091】映像と同時に、音声も伝送される。音声
は、マイク372から入力され、システム・ポート36
8中のA/D変換器によりディジタル信号に変換され、
システム7・バスD1を介して音声処理回路364に転
送される。音声処理回路364は、入力する音声データ
を符号化する。符号化された音声データは、ネットワー
ク・インターフェース310を介して相手のコンピュー
タに送信される。符号化音声データを受信すべきコンピ
ュータは、ネットワーク・インターフェース310によ
り符号化音声データを取り込み、音声処理回路364に
より復号化して、スピーカ366から音声出力する。逆
方向にも、同様にして音声が伝送される。
【0092】このように、MPEG方式でリアルタイム
動画像伝送が行なわれている最中に、高精細なカラー静
止画像を迅速に相手コンピュータに伝送したい場合、本
実施例でも、次のように処理される。即ち、静止画像は
イメージ・スキャナ376により入力される。本実施例
では、A4サイズを400dpiの解像度で画像入力す
るとする。入力された画像データは、システム・ポート
368及びシステム・バスSBを介してコーデック34
8に転送される。コーデック348は、入力した画像デ
ータをJPEG方式で符号化する。符号化された画像デ
ータは、システム・バスD2及びネットワーク・インタ
ーフェース310を介してLAN上に出力され、当該L
ANに接続する他のコンピュータに転送される。
【0093】JPEGデータを受信したコンピュータ
も、図11に示すのと同じ構成を有するものとすると、
LAN上のデータはネットワーク・インターフェース3
10により取り込まれ、データ・バスD2を介してコー
デック348に転送され、復号化される。コーデック3
48で復元された画像データは、図13に示すフォーマ
ットになっており、データ・バスD2、ネットワーク・
インターフェース310及びLAN34を介してカラー
・プリンタ38に転送され、印刷出力される。
【0094】高精細なカラー静止画像の場合、データ量
が膨大になるので、1枚の画像を伝送する、即ち、符号
化から復号化及び出力(表示)するまでには、動画伝送
に比べ非常に時間がかかる。この意味で、高精細カラー
静止画像は、通常、動画像伝送のような意味でのリアル
タイム伝送が不可能又は極めて困難である。この問題に
対し、本実施例では、以下のように処置することで、実
質的に動画像伝送とほぼ同じレベルでのリアルタイム伝
送を実現した。
【0095】即ち、スキャナ376で読み取られた図1
3に示すフォーマットの画像を、JPEG符号化して送
信すると同時に、図9に示すSIFフォーマットに変換
する。具体的には、CPU314が、システム・ポート
368の出力画像データを取り込み、長手方向を約1/
13、短手方向を1/7に縮小して、SIFフォーマッ
トに変換する。縮小技術には、公知のスムージング・サ
ブサンプリング法又は投影法を用いればよい。
【0096】SIFフォーマットの静止画像を動画像と
同じ速度で伝送するために、その符号データを以下のよ
うに、MPEG符号の中に挿入し、動画像と一緒に伝送
する。
【0097】先に説明したように、ビデオ・カメラ37
4から常時入力されている動画像はMPEG方式により
リアルタイム符号化されている。図5及び図6で説明し
たように、MPEGデータは、フレーム内符号化されて
いるIピクチャと、前方予測符号化されているPピクチ
ャと、両方向予測符号化されているBピクチャとからな
り、Iピクチャを先頭にGOP層が形成されている。各
ピクチャの先頭には、Iピクチャ、Pピクチャ及びBピ
クチャの何れであるかを特定するピクチャ・ヘッダがあ
る。
【0098】SIFフォーマット化された静止画データ
は、MPEG方式のイントラ符号化方式で符号化され、
Iピクチャに変換される。このピクチャ・データにピク
チャ・ヘッダが付加され、図14(B)に示すようにI
ピクチャ1枚のみの符号構成にされる。ピクチャ・ヘッ
ダには、静止画1枚のみであることを示す情報が、その
ユーザ・データ領域に書き込まれる。この符号化静止画
データは、図14(A)に示すように、リアルタイム符
号化されているMPEG符号(ビット・ストリーム)の
Iピクチャの直前に挿入される。挿入タイミングは、静
止画像のイントラ符号化終了後に最初にMPEGビット
・ストリーム中に出現するIピクチャの直前である。
【0099】このように静止画イントラ・フレームを含
むMPEGビット・ストリームは、受信側のコーデック
で認識され、動画像再生とは別に静止画再生される。静
止画は、図15に示すように、動画とは別のウインドウ
に表示されるように、CPU314が表示制御回路33
2を制御する。
【0100】このように、静止画をSIFフォーマット
に変換し、動画ビット・ストリームと一緒に伝送するこ
とにより、静止画をリアルタイムで伝送でき、受信側で
モニタ画面に表示できる。SIFに縮小変換する前の高
精細カラー静止画像は、先に説明したように、別にJP
EG符号化されて送信されるので、受信側は、必要に応
じて印刷出力又はモニタ出力すればよい。また、編集及
びファイリングについては、高精細画像の方を利用でき
る。
【0101】上記実施例では、動画像及び静止画像をネ
ットワーク・インターフェース310を介してLANに
より伝送したが、ATMネットワークを介しても同様に
行なえることは明らかである。この場合、ATM制御回
路312は、図10に示すパケットによりMPEGビッ
ト・ストリーム及びJPEGビット・ストリームを伝送
する。通信回線はISDN等の公衆回線であってもよ
い。図11の拡張ボード・インターフェース350にI
SDNインターフェース・ボードを接続する。
【0102】また、動画像伝送のための符号化方式とし
てMPEG方式を、高精細カラー静止画像の符号化方式
としてJPEG方式を採用したが、他の符号化方式であ
ってもよい。例えば、動画像用にはITU−T勧告H.
261があり、静止画用にはJBIG方式がある。
【0103】本発明の適用例として、CATV等の放送
動画像に静止画を挿入することもできる。この場合、C
ATV局56は、送信(放送)すべき動画像に、先に説
明したように静止画像を挿入して、一緒に送信する。静
止画像を含むビット・ストリームは、ATMネットワー
ク30を介して伝送される。ATMネットワーク30に
接続するコンピュータ(例えば、46)は、この伝送デ
ータを取り込んで復号化し、図15に示すように、動画
像を動画ウインドウに、静止画を静止画ウインドウに表
示する。静止画には、種々の情報を付加することができ
る。
【0104】静止画は必ずしもイメージ・スキャナから
入力する必要は無く、スチル・ビデオ・カメラから入力
した画像、又は、コンピュータ上で作成した画像又はド
キュメントであってもよい。
【0105】本発明は又、ディジタルVTR54で動画
を記録する場合に、静止画を付加情報として記録すると
いう用途にも利用できる。
【0106】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、静止画像をフレーム内符号化して
動画像の符号中に挿入することにより、動画像と同様に
リアルタイムで静止画像を伝送できる。
【0107】高精細静止画像のようにサイズの大きい静
止画像については、原寸サイズの静止画を符号化送信す
ると同時に、動画と同様のサイズに縮小して符号化し、
動画符号のフレーム内符号として送信する。これによ
り、縮小画像ではあるが、リアルタイム伝送を実現で
き、且つ、高精細画像も伝送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を利用するシステム構成の
概略構成ブロック図である。
【図2】 JPEGデータのデータ構造図である。
【図3】 JPEG符号化装置の概略構成ブロック図で
ある。
【図4】 JPEG復号化装置の概略構成ブロック図で
ある。
【図5】 MPEG符号化方式のフレーム構成を示す図
である。
【図6】 MPEGデータのデータ構造図である。
【図7】 MPEG符号化装置の概略構成ブロック図で
ある。
【図8】 MPEG復号化装置の概略構成ブロック図で
ある。
【図9】 画像の各種フォーマットを示す図である。
【図10】 ATMフォーマットを示す図である。
【図11】 コンピュータ46の概略構成ブロック図で
ある。
【図12】 コーデック348の概略構成ブロック図で
ある。
【図13】 高精細カラー静止画像のフォーマットであ
る。
【図14】 本実施例におけるビデオ・シーケンスであ
る。
【図15】 動画像と静止画像を別に表示する表示画面
例である。
【図16】 テレビ会議システムの概略構成図である。
【図17】 ファクシミリ通信の基本接続構成図であ
る。
【図18】 書画カメラの外観の略図である。
【符号の説明】
10A,10B:コンピュータ 12:通信回線 14A,14B:テレビ会議用ボード 16A,16B:ビデオ・カメラ 18A,18B:モニタ 20A,20B:ファクシミリ装置 22:通信回線 30:ATMネットワーク 32,34:ローカル・エリア・ネットワーク(LA
N) 36:ファクシミリ装置 38:カラー・プリンタ 40:カラー複写機 42:ファイル・サーバ 44:ワークステーション 46:パーソナルコンピュータ(PC) 48:ファイル・サーバ 50:カラー複写機 52:ディジタル・テレビ 54:ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ 56:CATV局 58:ルータ 60:ルータ 110:ブロック化回路 112:離散コサイン変換回路 114:量子化回路 116:差分回路 118:ハフマン符号化回路 120:スキャン回路 122:係数判定回路 124:ランレングス・カウンタ 126:グループ化回路 128:ハフマン符号化回路 130:付加回路 132:復号化回路 134:加算器 136:並び換え回路 138:逆量子化回路 140:逆DCT回路 210:ブロック化回路 212:減算器 214:スイッチ 216:DCT回路 218:量子化回路 220:可変長符号化回路 222:バッファ 224:付加回路 226:レート制御回路 228:逆量子化回路 230:逆DCT回路 232:加算器 234:動きベクトル検出回路 236:動き補償回路 238:スイッチ 240:入力バッファ 242:可変長復号化回路 244:逆量子化回路 246:逆DCT回路 248:スイッチ 250:動き補償回路 252:加算器 254:出力バッファ 310:ネットワーク・インターフエ−ス 312:ATM制御回路 314:CPU 316:バス御回路 318:ビット変換器 320:ROM 322:メモリ制御回路 324:外部記憶装置 326:ハード・ディスク装置 328:CD−ROM装置 330:編集制御回路 332:表示制御回路 334:メモリ 336:CRTディスプレイ 338:FLCディスプレイ 340:プリンタ制御回路 342:メモリ 344:熱転写プリンタ 346:ハイブリッド・プリンタ 348:コーデック 350:拡張ボード・インタフェース 352,354,356:拡張ボード 358:マウス/キーボード制御回路 360:キーボード 362:マウス 364:音声処理回路 366:スピーカ 368:システム・ポート 370:手書き入力機器 372:音声マイク 374:ビデオ・カメラ 376:イメージ・スキャナ 410:データ・バス 412:システム・バス 414:マイコン・インターフェース 416:データ・インタフェース 418:CPU 420:RAM 422:コード検出器 424:パラメータ・メモリ 426:動き補償ユニット 428:レート制御ユニット 430:符号化バッファ・ユニット 432:復号化バッファ・ユニット 434:変換ユニット 436:量子化ユニット 438:可変長符号化ユニット 440:量子化テーブル 442:ハフマン・テーブル 444:レファレンス・バッファ 446:バス・アービタ D1,D2,D3,D4:データ・バス SB:システム・バス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像データを入力する動画像入力手段
    と、 静止画像データを入力する静止画像入力手段と、 前記動画像入力手段により入力された動画像データを、
    画面内符号化及び画面間符号化を用いて符号化する符号
    化手段と、 前記静止画像入力手段により入力された静止画像データ
    を前記符号化手段の方式の画面内符号化により符号化
    し、前記符号化手段により符号化された動画像符号化デ
    ータ中に、前記符号化された静止画像データを挿入して
    出力する出力手段とを有することを特徴とする画像伝送
    装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化された静止画像データは前記
    動画像データのフレームサイズに解像度変換されて符号
    化されている請求項1に記載の画像伝送装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記静止画像入力手段により入力
    された静止画像データを符号化し、出力する第2の符号
    化手段を有する請求項2に記載の画像伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の符号化手段はJPEG方式に
    より画像データを符号化する請求項3に記載の画像伝送
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の符号化手段はJBIG方式に
    より画像データを符号化する請求項3に記載の画像伝送
    装置。
  6. 【請求項6】 前記符号化手段はMPEG方式により画
    像データを符号化する請求項1、4又は5に記載の画像
    伝送装置。
  7. 【請求項7】 前記符号化手段はITU−T勧告H.2
    61方式により画像データを符号化する請求項1、4又
    は5に記載の画像伝送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100667612B1 (ko) * 1999-06-08 2007-01-15 소니 가부시끼 가이샤 이미지 처리 장치, 이미지 처리 방법 및 저장 매체
JP2009044282A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Sharp Corp デジタル映像データ再生装置及び表示装置

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