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JPH0776060A - 熱可塑性弗素樹脂/ゴム接着複合体及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑性弗素樹脂/ゴム接着複合体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0776060A
JPH0776060A JP22351893A JP22351893A JPH0776060A JP H0776060 A JPH0776060 A JP H0776060A JP 22351893 A JP22351893 A JP 22351893A JP 22351893 A JP22351893 A JP 22351893A JP H0776060 A JPH0776060 A JP H0776060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
rubber composition
fluororesin
adhesive
butadiene copolymer
Prior art date
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Granted
Application number
JP22351893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3193540B2 (ja
Inventor
Hiroshi Hirakawa
弘 平川
Takeshi Kawaguchi
剛 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性弗素樹脂とゴムとが強固に接着し、
かつ優れた動的接着性を有する弗素樹脂/ゴム接着複合
体及びその製造方法を提供する。 【構成】 弗素樹脂に対する複合相手として、水素添加
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムにメタクリ
ル酸と酸化亜鉛との混合物又はメタクリル酸亜鉛及び有
機過酸化物を配合したゴム組成物を接着した複合体、並
びに該ゴム組成物を接着層として、弗素樹脂にブチルゴ
ム,アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム,アク
リルゴム,クロロスルホン化ポリエチレンゴム及びヒド
リンゴムを接着した複合体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性弗素樹脂とゴム
との接着複合体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性弗素樹脂(以下、弗素樹脂と略
す)は、耐薬品性,耐候性,耐ガスバリア性,耐油性,
食品安全性等多くの優れた物性を有する柔軟な加工し易
い熱可塑性樹脂であり、耐蝕機器分野,食品・衛生分
野,電気・電線分野等で用途開発が進んでいる。一方、
ゴムは、弗素樹脂に比べると高い弾性を有し、しかも安
価である。
【0003】したがって、弗素樹脂とゴムを接合して接
着複合体にすることができれば、弗素樹脂と各ゴムのそ
れぞれ特長を保有する工業的メリットの大きい材料にす
ることが可能である。たとえば、ゴム製ホースの外表面
に弗素樹脂層を接合すれば、優れた耐候性,耐熱劣化
性、耐ガスバリア性等を付与することが可能になる。ま
たゴム製ベルトの表面に弗素樹脂層を接着すれば、耐油
性や耐薬品性を向上させることが可能になる。
【0004】しかしながら、弗素樹脂とゴムとは、接着
性に乏しく、強固に接着することができなかった。従
来、弗素樹脂の接着剤としてイソシアナート系接着剤が
知られているが、この接着剤は、静的接着性は良好であ
るものの、動的接着性に劣るため屈曲等の曲げ変形を受
けると容易に剥離し、耐久性のある接着力が得られるも
のではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、弗素
樹脂とゴムとが強固に接着し、かつ優れた動的接着性を
有する弗素樹脂/ゴム接着複合体及びその製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の弗素樹脂/ゴム接着複合体は、弗素樹脂と、
水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム
(以下、水素添加NBRと略す)にメタクリル酸と酸化
亜鉛との混合物又はメタクリル酸亜鉛及び有機過酸化物
を配合したゴム組成物(以下、変性NBRゴム組成物と
称する)とを接着一体化したことを特徴とする。
【0007】また、本発明の他の弗素樹脂/ゴム接着複
合体は、弗素樹脂と、ブチルゴム(以下、IIRと略
す),アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(以
下、NBRと略す),アクリルゴム(以下、ACMと略
す),クロロスルホン化ポリエチレンゴム(以下、CS
Mと略す)及びヒドリンゴム(以下、CHCと略す)か
らなる群から選ばれたゴムを主成分とするゴム組成物と
を、接着層として変性NBRゴム組成物を介して接着一
体化したことを特徴とするものである。
【0008】本発明の弗素樹脂/ゴム接着複合体の製造
方法は、弗素樹脂と、IIR,NBR,ACM,CS
M,CHCからなる群から選ばれたゴムを主成分とする
未加硫ゴム組成物との間に、未加硫の変性NBRゴム組
成物を介在させて、前記未加硫ゴム組成物を双方ともに
加硫すると同時に、接着一体化することを特徴とするも
のである。
【0009】このように変性NBRゴム組成物は、弗素
樹脂に対し優れた接着性を有するため、弗素樹脂との接
着複合体にすることができると共に、さらにこの変性N
BRゴム組成物を接着層とすれば、IIR,NBR,A
CM,CSM,CHCからなる群から選ばれたゴムを主
成分とするゴム組成物との接着複合体にすることができ
る。
【0010】本発明において、熱可塑性弗素樹脂とは、
柔軟性セグメントの弗素ゴムからなる幹ポリマーに結晶
性の弗素樹脂からなる枝ポリマーをグラフト共重合した
樹脂をいう。好ましくは、弗素ゴムにポリビニリデンフ
ロライドをグラフト共重合したポリマーが挙げられる。
具体的には、セントラル硝子社から製造販売されている
“セフラルソフトG150”(商品名)を例示すること
ができる。
【0011】また、弗素樹脂と複合させるゴム組成物と
しては、IIR,NBR,ACM,CSM,CHCから
なる群から選ばれたゴムを主成分とするゴム組成物があ
る。これらゴム組成物は、いずれも特に限定されるもの
ではなく公知のものを使用することができる。本発明に
おいて、弗素樹脂の複合相手のゴムとして又は接着層と
して使用される変性NBRゴム組成物には、エチレン性
不飽和ニトリル単位を10〜60重量部含有し、共役ジ
エン単位を30重量部以下を含有する水素添加NBR1
00重量部に対し、メタクリル酸亜鉛を20〜200重
量部配合し、さらに有機過酸化物を0.5〜20重量部
配合したものが挙げられる。具体的には日本ゼオン社か
ら製造販売されているZSC2295(商品名)があ
る。メタクリル酸亜鉛は、その原料のメタクリル酸と酸
化亜鉛を、メタクリル酸/酸化亜鉛のモル比が1/0.
5〜1/3の範囲になるように配合することもできる。
この場合、上記水素添加NBR100重量部に対してメ
タクリル酸を20〜60重量部、酸化亜鉛を10〜60
重量部の範囲で配合することが望ましい。
【0012】本発明の接着複合体において、変性NBR
ゴム組成物は、それ自身が弗素樹脂との複合体のゴム層
を構成できるばかりでなく、弗素樹脂に対してIIR,
NBR,ACM,CSM,CHCからなる群から選ばれ
たゴムを主成分とするゴム組成物を接着させる接着剤と
しての機能を有する。すなわち、IIR,NBR,AC
M,CSM,CHCを主成分とするゴム組成物は、いず
れも弗素樹脂に直接接着させることはできないが、変性
NBRゴム組成物を介して接着させることが可能になる
のである。
【0013】本発明の接着複合体の製造方法において、
変性NBRゴム組成物は未加硫状態で接着処理に供す
る。未加硫状態であることにより、これを加熱下に加硫
させると、未加硫の変性NBRゴム組成物が架橋反応を
起こして弗素樹脂との間、ゴム組成物同士の間で強固に
接着するようになる。この変性NBRゴム組成物を接着
剤として使用するときは、厚さ10μm〜1.0mmの
フィルム状にして使用することが望ましい。その厚さを
10μm以上にすることにより接着強度を高めることが
できる。しかし、接着強度は1.0mm以上の厚さで飽
和するようになるので、上限を1.0mmにするのが経
済的である。
【0014】他方、IIR,NBR,CSM,ACM,
CHCを主成分とするゴム組成物も接着処理するとき
は、それぞれ未加硫状態で使用する。加硫済みのときは
変性NBRゴム組成物に対する接着性が低下するからで
ある。接着条件としては、未加硫の変性NBRゴム組成
物及び上記IIR,NBR,CSM,ACM,CHCを
主成分とするゴム組成物がそれぞれ加硫する条件下、好
ましくは160〜180℃、15〜30分間、プレス下
に加熱するのがよい。
【0015】
【実施例】
実施例 市販の弗素樹脂(セントラル硝子社製“セフラルソフト
G150”)からなる樹脂板を切断して150mm×5
0mm×2. 5mmの樹脂板を製作した。水素添加NB
Rとメタクリル酸亜鉛を主成分として含有するゴム組成
物(日本ゼオン社製ZSC−2295)85重量%に、
水素添加NBR(日本ゼオン社製ZETPOL202
0)15重量%を添加混練した後、この混合物100重
量部に対して4,4−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)ジフェニルアミン(老化防止剤,Naugard−
445)1.5重量部、1,3−ビスターシャリーブチ
ルパーオキシ−イソプロピルベンゼン(化薬アクゾ社製
有機過酸化物“パーカドックス14/40“)5重量部
を、それぞれ添加配合して未加硫の変性NBRゴム組成
物を調製し、このゴム組成物から150mm×50mm
×0.5mmのフィルムを作製した。
【0016】表1に示す配合組成のACM,NBR,C
HC,IIR,CSMをそれぞれ含有する5種類の未加
硫ゴム組成物1〜5を調製し、これらゴム組成物1〜5
を用いて、それぞれ150mm×50mm×2. 5mm
の未加硫ゴムシートに成形した。 表1中の数値は、いずれも重量部である。
【0017】*1:日本ゼオン社製NIPOL AR
72LS *2:日本ゼオン社製GECHRON 3102 *3:ハイパロン−40 *4:Pb34 (レビタルマスター) *5:4,4−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフ
ェニルアミン(老化防止剤445) *6:ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(老化防止
剤NBC) *7:N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニ
レンジアミン(老化防止剤3C) *8:脂肪酸ソーダ石鹸(ノンサールSN−1) *9:脂肪酸カリ石鹸(ノンサールTK−1) *10:エチレンチオウレアのマスター(レビタルマスタ
ー#22) *11:ベンゾチアジルジスルフィド *12:ジペンタメチレンチウラムテトラサルファイド *13:N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド *14:テトラメチルチウラムモノスルフィド 上記弗素樹脂板に、それぞれ変性NBRゴム組成物から
なる未加硫ゴムフィルムを積層し、170℃,20分間
加熱して加硫すると同時に接着させた。また、上記弗素
樹脂板と上記5種類のゴム組成物1〜5からなる未加硫
ゴムシートとの間に、それぞれ前記変性NBRゴム組成
物の未加硫ゴムフィルムを介在させ、上記と同条件下に
加熱して加硫すると同時に接着させた。得られた5種類
の接着複合体の接着性を下記の方法により評価した結
果、いずれも接着性良好(○)であった。
【0018】接着性の評価方法:熱可塑性弗素樹脂接着
複合体の接着性は、接着力の大きさで評価するのは正確
ではない、。そこで、幅約20mmのサンプルを作製し
て剥離テストを行い、乾麺剥離を起こった場合は、たと
え接着力が高くても不良(×)と評価した。他方、界面
剥離を起こさなかった場合は、複合体の接着界面を中心
にして約0.5mmの厚さのシートを剃刀で切り出し、
その接着界面付近に剃刀で傷を入れて剥離テストを行
い、シートが内部で凝集破壊を起こすほどに強固に接着
している場合を接着性良好 (○) と評価した。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、弗素樹脂に対する複合
相手として変性NBRゴム組成物を使用することによ
り、弗素樹脂と上記変性NBRゴム組成物とが強固に接
着した接着複合体を得ることができる。また、上記変性
NBRゴム組成物を接着層とすることにより、弗素樹脂
とIIR,NBR,ACM,CSM,CHCとがそれぞ
れ強固に接着し、かつ優れた動的接着性を有する接着複
合体を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性弗素樹脂と、水素添加アクリロ
    ニトリル−ブタジエン共重合体ゴムにメタクリル酸と酸
    化亜鉛との混合物又はメタクリル酸亜鉛及び有機過酸化
    物を配合したゴム組成物とを接着一体化した熱可塑性弗
    素樹脂/ゴム接着複合体。
  2. 【請求項2】 熱可塑性弗素樹脂と、ブチルゴム,アク
    リロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム,アクリルゴ
    ム,クロロスルホン化ポリエチレンゴム及びヒドリンゴ
    ムからなる群から選ばれたゴムを主成分とするゴム組成
    物とを、接着層として水素添加アクリロニトリル−ブタ
    ジエン共重合体ゴムにメタクリル酸と酸化亜鉛との混合
    物又はメタクリル酸亜鉛及び有機過酸化物を配合したゴ
    ム組成物を介して接着一体化した熱可塑性弗素樹脂/ゴ
    ム接着複合体。
  3. 【請求項3】 熱可塑性弗素樹脂と、ブチルゴム,アク
    リロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム,アクリルゴ
    ム,クロロスルホン化ポリエチレンゴム及びヒドリンゴ
    ムからなる群から選ばれたゴムを主成分とする未加硫ゴ
    ム組成物との間に、水素添加アクリロニトリル−ブタジ
    エン共重合体ゴムにメタクリル酸と酸化亜鉛との混合物
    又はメタクリル酸亜鉛及び有機過酸化物を配合した未加
    硫ゴム組成物を介在させて、前記未加硫のゴム組成物を
    双方ともに加硫すると同時に、接着一体化する熱可塑性
    弗素樹脂/ゴム接着複合体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180052424A (ko) * 2016-11-10 2018-05-18 주식회사 화인 고무 시트의 제조 방법 및 이 제조 방법에 의해 제조되는 가방용 고무 시트

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