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JPH0723172Y2 - 油圧ブレーカにおけるチゼル戻し装置 - Google Patents

油圧ブレーカにおけるチゼル戻し装置

Info

Publication number
JPH0723172Y2
JPH0723172Y2 JP935991U JP935991U JPH0723172Y2 JP H0723172 Y2 JPH0723172 Y2 JP H0723172Y2 JP 935991 U JP935991 U JP 935991U JP 935991 U JP935991 U JP 935991U JP H0723172 Y2 JPH0723172 Y2 JP H0723172Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chisel
piston
chamber
diameter portion
breaker body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP935991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0498580U (ja
Inventor
郁男 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teisaku Corp
Original Assignee
Teisaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teisaku Corp filed Critical Teisaku Corp
Priority to JP935991U priority Critical patent/JPH0723172Y2/ja
Publication of JPH0498580U publication Critical patent/JPH0498580U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0723172Y2 publication Critical patent/JPH0723172Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は油圧ショベル車等に取
付けられて破砕作業に適用される油圧ブレーカにおける
チゼル戻し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ブレーカは図5に示すように複数個
の油室を有するブレーカ本体aと、ブレーカ本体a内の
圧油の流れを切換える切換弁bと、圧油によって駆動さ
れて軸方向へ進退動するピストンcと、ピストンcに反
復叩打されるチゼルdとを備えている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】油圧ブレーカのチゼル
dに下向きの打撃力が加えられる場合にはピストンc及
びチゼルdがブレーカ本体aの軸心eに沿って進退動す
るので、ピストンcと、ブレーカ本体aのスライド面a
1,a2,a3,a4との間隙が全周にわたってほぼ均
等な状態でピストンcが正常にスライドするが、チゼル
dを横方向へ叩打したり、チゼルdをこじた状態で叩打
する場合にはチゼルdは図5に示すようにその軸心fが
ブレーカ本体aの軸心eと斜交し、またその基端面d1
が傾いた姿勢でピストンc側へ押込まれてその傾いた基
端面d1とピストンcの先端面c1とが衝突するので、
ピストンcが軸心eに対して傾いた姿勢で駆動されて例
えばスライド面a1,a4とピストンcとが異常摺接
し、ブレーカ本体aとピストンcとの間で焼付きが起生
し易い問題点がある。本考案は上記問題点を解消してチ
ゼルの不正復帰状態を防止することを課題とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案はブレーカ本体の
先端に挿着されてピストンによって反復叩打されるチゼ
ルには外径が局部的に拡大された拡径部を形成するとと
もに、前記ブレーカ本体の先端付近に形成されて前記拡
径部がスライド可能に密嵌されたスライド孔内には前記
拡径部の進動に伴って容積が減縮する加圧室を形成し、
前記拡径部が前記加圧室内の流体圧によって戻り方向へ
押圧されて前記チゼルがピストンの退動時にピストン側
へ押し戻されるように構成した油圧ブレーカにおけるチ
ゼル戻し装置を要旨とするものである。
【0005】
【作用】ブレーカ本体のスライド孔内に密嵌されて拡径
部を有するチゼルが進動したピストンによって叩打され
てからピストンが退動すると、前記拡径部が前記スライ
ド孔内に形成された加圧室内の流体圧によって戻り方向
へ押圧され、前記チゼルがピストンの進退動毎にピスト
ン側へ押し戻されて退動端へ復帰する。
【0006】
【考案の効果】本考案は前記したように構成してあるの
で、ピストンによって叩打されて進動したチゼルをその
拡径部の全周にわたって均等に加えられる押圧力によっ
てピストン側へ的確に押し戻すことができ、拡径部を円
滑にスライドさせてチゼルを常に適正な姿勢で退動端へ
復帰させ、チゼルの不正復帰状態を防止することができ
る。従って、チゼルとピストンとを常に適正状態で衝突
させてピストンとそのスライド面との間で焼付きが起生
する不具合を解消することができる。
【0007】
【実施例】次に、本考案の第1実施例を図1に従って説
明する。油圧ブレーカBのブレーカ本体1はフロントキ
ャップ1aとシリンダ1bとバックキャップ1cとが軸
方向に連設されて形成され、シリンダ1b内には基端部
にフランジ部2aが突出形成されて中央部付近に上受圧
面2bと下受圧面2cとが形成されたピストン2が軸方
向へのスライド可能に挿入されている。シリンダ1bの
スライド孔の周面には変圧油室3と、低圧油室4と、パ
イロット油室5と、高圧油室6とが上から順にそれぞれ
環状に凹設されている。
【0008】ブレーカ本体1に取着された切換弁15の
弁箱15aにはシリンダ1bの変圧油室3に連通された
プランジャ孔16が形成され、このプランジャ孔16内
には縦孔17aと、横孔17bと、上受圧面17cと、
下受圧面17dとが形成された段付円筒状のプランジャ
17が軸方向へのスライド可能に密嵌されている。プラ
ンジャ孔16の周面には油圧ポンプ18に連通された上
高圧室19と、油タンク20と低圧油室4とに連通され
た低圧室21と、パイロット油室5に連通された変圧室
22と、油圧ポンプ18と上高圧室19と高圧油室6と
に連通された下高圧室23とが上から順にそれぞれ環状
に凹設されている。
【0009】プランジャ17が上昇端へ退動すると、変
圧油室3内へ高圧油が供給されてピストン2が上下受圧
面2b,2cの面積差によって下方へ進動し、ピストン
2が下降端へ進動すると、切換弁15の低圧室21と変
圧室22とが連通されて変圧室22が低圧となり、プラ
ンジャ17が下方へ進動する。プランジャ17が下降端
へ進動すると、変圧油室3内が低圧となってピストン2
が高圧油室6内の高圧油によって上方へ退動し、ピスト
ン2が退動端へ退動すると、変圧室22内へ高圧油が供
給されてプランジャ17が上下受圧面17c,17dの
面積差によって上方へ退動し、上記一連の動作が反復さ
れてピストン2が反復進退動する。
【0010】バックキャップ1c内にはピストン2のフ
ランジ部2aがスライド可能に密嵌されてフランジ部2
aによって前エア室7aと後エア室7bとに区画された
スライド孔7が形成され、前エア室7aと後エア室7b
とは前エア室7aから後エア室7bへのエアの流入を阻
止する逆止弁9を備えたエア管路8によって連通され、
後エア室7bには後エア室7bからエアの流出を阻止す
る逆止弁11を備えたエア供給管路10が接続されてい
る。
【0011】ブレーカ本体1のフロントキャップ1a内
にはピストン2によって反復叩打されるチゼル25が軸
方向へのスライド可能に挿着され、チゼル25の上部に
は外径が局部的に拡大された拡径部25aがフランジ状
に突出形成されるとともに、フロントキャップ1aには
拡径部25aがスライド可能に密嵌されたスライド孔2
6が形成されている。スライド孔26内にはチゼル25
の進動方向側に配設されて拡径部25aの進動動作に伴
って容積が減縮する加圧室27が形成されるとともに、
ブレーカ本体1にはスライド孔7内の前エア室7aと加
圧室27とを連通する連通路28が形成されている。
【0012】ピストン2の進動時にはスライド孔7の前
エア室7aの容積が漸減して前エア室7a内のエアが連
通路28を通じて加圧室27内へ流入し、ピストン2が
チゼル25を叩打すると、チゼル25が加圧室27内の
エア圧に抗して進動して被破砕部を衝打する。ピストン
2が進動端から上方へ退動すると、後エア室7b内のエ
アがエア管路8を通じて前エア室7a内へ流入し、さら
に前エア室7a内から連通路28を通じて加圧室27内
へ流入してチゼル25の拡径部25aが加圧室27内の
エア圧によって戻り方向へ押圧されてチゼル25がピス
トン2側へ退動し、チゼル25がピストン2によって叩
打される毎にチゼル25が加圧室27内のエア圧によっ
てピストン2側へ押し戻されて退動端へ復帰する。
【0013】続いて、上記した実施例の作用と効果を説
明する。本例ではピストン2が進動端でチゼル25を叩
打してから退動すると、ピストン2のフランジ部2aの
退動に伴ってエアが前エア室7a内から連通路28を通
じて加圧室27内へ流入してチゼル25の拡径部25a
が加圧室27内のエア圧によって戻り方向へ押圧される
ように構成してある。
【0014】このため、ピストン2によって叩打されて
進動したチゼル25は拡径部25aの全周にわたって均
等に加えられる押圧力によってピストン2側へ的確に押
し戻され、チゼル25の拡径部25aがスライド孔26
内を円滑にスライドしてチゼル25が常に適正な姿勢で
退動端へ復帰し、チゼル25の不正復帰状態を防止する
ことができる。従って、チゼル25を横方向へ叩打した
り、チゼル25をこじた状態で叩打しても、チゼル25
の基端面25bとピストン2の先端面2dとが常に平行
な状態で衝突するので、ピストン2の軸心がブレーカ本
体1の軸心に対して斜交した状態でピストン2が駆動さ
れてピストン2とスライド面との間で焼付きが起生する
不具合を解消することができる。
【0015】次に、図2に示す本考案の第2実施例につ
いて説明すると、ブレーカ本体1のバックキャップ1c
内にはピストン2の基端部が突入されたガス室30が形
成され、第1実施例におけるピストン2の基端部のフラ
ンジ部2aが切除されるとともに、チゼル25の拡径部
25aがスライド可能に密嵌されたスライド孔26内の
加圧室27とブレーカ本体1の低圧室4とが連通路31
によって連通されて加圧室27内には圧油が導入されて
いる。
【0016】そして、ピストン2の進動時には加圧室2
7内の圧油がチゼル25の拡径部25aによって押出さ
れて連通路31、低圧油路4、低圧室21を通じて油タ
ンク20内へ流出する一方、ピストン2が退動すると、
拡径部25aを戻り方向へ押圧する圧油が低圧油室4内
から連通路31を通じて加圧室27内へ流入し、ピスト
ン2の退動毎にチゼル25が加圧室27内の圧油によっ
てピストン2側へ押し戻されて退動端へ復帰する。
【0017】次に、図3に示す第3実施例について説明
すると、本例では第2実施例の連通路31が削除されて
加圧室27内にはガスが封入され、ピストン2の進動時
には加圧室27内のガスがチゼル25の拡径部25aで
圧縮され、ピストン2の退動時には拡径部25aが加圧
室27内の圧縮ガスによって戻り方向へ押圧されてチゼ
ルがピストン2の退動毎にピストン2側へ押し戻される
ように構成されている。
【0018】次に、図4に示す第4実施例について説明
すると、本例では加圧室27はガスが封入されたアキュ
ムレータ33に連通路34を介して連通され、ピストン
2の進動時にはガスが加圧室27内からアキュムレータ
33内へ流出し、ピストン2の退動時にはガスがアキュ
ムレータ33内から加圧室27内へ流入してチゼル25
の拡径部25aが加圧室27内のガスによって戻り方向
へ押圧され、チゼル25がピストン2の退動毎にピスト
ン2側へ押し戻されるように構成されている。
【0019】なお、第2実施例〜第4実施例のその他の
作用と効果については第1実施例と同様であるため、そ
の説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のチゼル戻し装置を示す油圧ブレー
カの縦断面図である。
【図2】第2実施例のチゼル戻し装置を示す油圧ブレー
カの縦断面図である。
【図3】第3実施例のチゼル戻し装置を示す油圧ブレー
カの縦断面図である。
【図4】第4実施例のチゼル戻し装置を示す油圧ブレー
カの縦断面図である。
【図5】チゼル及びピストンの異常動作を説明する従来
の油圧ブレーカの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ブレーカ本体 2 ピストン 25 チゼル 25a 拡径部 26 スライド孔 27 加圧室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーカ本体の先端に挿着されてピスト
    ンによって反復叩打されるチゼルには外径が局部的に拡
    大された拡径部を形成するとともに、前記ブレーカ本体
    の先端付近に形成されて前記拡径部がスライド可能に密
    嵌されたスライド孔内には前記拡径部の進動に伴って容
    積が減縮する加圧室を形成し、前記拡径部が前記加圧室
    内の流体圧によって戻り方向へ押圧されて前記チゼルが
    ピストンの退動時にピストン側へ押し戻されるように構
    成したことを特徴とする油圧ブレーカにおけるチゼル戻
    し装置。
JP935991U 1991-01-30 1991-01-30 油圧ブレーカにおけるチゼル戻し装置 Expired - Lifetime JPH0723172Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP935991U JPH0723172Y2 (ja) 1991-01-30 1991-01-30 油圧ブレーカにおけるチゼル戻し装置

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JP935991U JPH0723172Y2 (ja) 1991-01-30 1991-01-30 油圧ブレーカにおけるチゼル戻し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0498580U JPH0498580U (ja) 1992-08-26
JPH0723172Y2 true JPH0723172Y2 (ja) 1995-05-31

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ID=31741985

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