JPH07174416A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents
冷凍サイクル装置Info
- Publication number
- JPH07174416A JPH07174416A JP5319415A JP31941593A JPH07174416A JP H07174416 A JPH07174416 A JP H07174416A JP 5319415 A JP5319415 A JP 5319415A JP 31941593 A JP31941593 A JP 31941593A JP H07174416 A JPH07174416 A JP H07174416A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- compressor
- temperature sensor
- set value
- operating frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧縮機から吐出される冷媒の温度を、運転周
波数の大きな変動を生じることなく最適な状態に安定化
して圧縮機内の潤滑油の分解や劣化を防止し、圧縮機の
寿命向上が図れる冷凍サイクル装置を提供する。 【構成】 圧縮機1の吐出冷媒温度Tdが第1設定値
( 105℃)未満のとき、室内温度Taと目標温度Tsと
の差ΔTに応じて圧縮機1の運転周波数Fが制御され
る。吐出冷媒温度Tdが第1設定値以上のときには、そ
の吐出冷媒温度Tdと第2設定値( 110℃)Tdsとの差
Tdd、およびその差Tddの変化量ΔTddに応じて運転周
波数Fが制御される。
波数の大きな変動を生じることなく最適な状態に安定化
して圧縮機内の潤滑油の分解や劣化を防止し、圧縮機の
寿命向上が図れる冷凍サイクル装置を提供する。 【構成】 圧縮機1の吐出冷媒温度Tdが第1設定値
( 105℃)未満のとき、室内温度Taと目標温度Tsと
の差ΔTに応じて圧縮機1の運転周波数Fが制御され
る。吐出冷媒温度Tdが第1設定値以上のときには、そ
の吐出冷媒温度Tdと第2設定値( 110℃)Tdsとの差
Tdd、およびその差Tddの変化量ΔTddに応じて運転周
波数Fが制御される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気調和機などに用
いる冷凍サイクル装置に関する。
いる冷凍サイクル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】能力可変の圧縮機を備えた冷凍サイクル
装置では、負荷の温度と目標温度との差に応じて圧縮機
の運転周波数Fを制御することにより、負荷に対応する
最適な能力を得るものがある。
装置では、負荷の温度と目標温度との差に応じて圧縮機
の運転周波数Fを制御することにより、負荷に対応する
最適な能力を得るものがある。
【0003】このような冷凍サイクル装置では、過負荷
運転などの影響により、圧縮機の吐出冷媒温度が異常上
昇することがある。この異常上昇のままで運転が続く
と、圧縮機内に充填されている潤滑油が分解や劣化を起
こし、圧縮機の寿命に悪影響を与える。
運転などの影響により、圧縮機の吐出冷媒温度が異常上
昇することがある。この異常上昇のままで運転が続く
と、圧縮機内に充填されている潤滑油が分解や劣化を起
こし、圧縮機の寿命に悪影響を与える。
【0004】このような不具合を防ぐため、圧縮機から
吐出される冷媒の温度Tdを検知し、その検知温度Td
に応じて運転周波数Fの制御パターンを切換えるものが
ある。一例を図7に示す。
吐出される冷媒の温度Tdを検知し、その検知温度Td
に応じて運転周波数Fの制御パターンを切換えるものが
ある。一例を図7に示す。
【0005】すなわち、吐出冷媒温度Tdに対し、複数
のゾーンを定めている。Tdが 113℃未満のAゾーンに
あるとき、負荷の温度と目標温度との差に応じて運転周
波数Fを制御する。つまり、通常の運転周波数制御を実
行する。
のゾーンを定めている。Tdが 113℃未満のAゾーンに
あるとき、負荷の温度と目標温度との差に応じて運転周
波数Fを制御する。つまり、通常の運転周波数制御を実
行する。
【0006】Tdが上昇して 113℃と同じまたはそれ以
上のBゾーンに入ると、先ず運転周波数Fを30Hz下げ
る。その後、3分毎に5Hzずつ運転周波数Fを下げる。
この制御をTdが 110℃未満のAゾーンに戻るまで継続
する。なお、運転周波数Fの低下に対し、許容最低運転
周波数Fmin (たとえば28Hz)の制限を設けている。
上のBゾーンに入ると、先ず運転周波数Fを30Hz下げ
る。その後、3分毎に5Hzずつ運転周波数Fを下げる。
この制御をTdが 110℃未満のAゾーンに戻るまで継続
する。なお、運転周波数Fの低下に対し、許容最低運転
周波数Fmin (たとえば28Hz)の制限を設けている。
【0007】Bゾーンの制御の後、Tdが 110℃未満の
Aゾーンに戻ると、Bゾーンの制御に入る直前の運転周
波数Fから5Hzを減算し、この減算により得られる値を
許容最高運転周波数Fmax として定め、通常の運転周波
数制御に戻る。なお、Tdが100℃未満に下がったら、
許容最高運転周波数Fmax の制限を解除する。
Aゾーンに戻ると、Bゾーンの制御に入る直前の運転周
波数Fから5Hzを減算し、この減算により得られる値を
許容最高運転周波数Fmax として定め、通常の運転周波
数制御に戻る。なお、Tdが100℃未満に下がったら、
許容最高運転周波数Fmax の制限を解除する。
【0008】この動作を繰り返すことでTdをAゾーン
に安定させるのであるが、場合によってはTdの上昇を
抑えきれずに、Tdが 122℃を超えることがある。この
場合は、即、圧縮機の運転を停止する。
に安定させるのであるが、場合によってはTdの上昇を
抑えきれずに、Tdが 122℃を超えることがある。この
場合は、即、圧縮機の運転を停止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の制御パターンで
は、TdがAゾーンにあるとき、負荷の温度を目標温度
に至らせるための運転周波数制御がなされるだけで、T
dの上昇を抑えるための運転周波数制御はなされない。
は、TdがAゾーンにあるとき、負荷の温度を目標温度
に至らせるための運転周波数制御がなされるだけで、T
dの上昇を抑えるための運転周波数制御はなされない。
【0010】このため、TdがAゾーンからBゾーンへ
とオーバーシュート気味に一気に上昇することがある。
しかも、TdがBゾーンへ入ると、その途端、運転周波
数Fが急激に低下されてしまう。
とオーバーシュート気味に一気に上昇することがある。
しかも、TdがBゾーンへ入ると、その途端、運転周波
数Fが急激に低下されてしまう。
【0011】このようなTdの急上昇および運転周波数
Fの急低下は、結局、運転周波数Fの大きな変動を招
き、Tdを安定させるどころか大きく変動させてしま
う。この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的
とするところは、圧縮機から吐出される冷媒の温度を、
運転周波数の大きな変動を生じることなく最適な状態に
安定化して圧縮機内の潤滑油の分解や劣化を防止し、圧
縮機の寿命向上が図れる冷凍サイクル装置を提供するこ
とにある。
Fの急低下は、結局、運転周波数Fの大きな変動を招
き、Tdを安定させるどころか大きく変動させてしま
う。この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的
とするところは、圧縮機から吐出される冷媒の温度を、
運転周波数の大きな変動を生じることなく最適な状態に
安定化して圧縮機内の潤滑油の分解や劣化を防止し、圧
縮機の寿命向上が図れる冷凍サイクル装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明の冷凍サイク
ル装置は、圧縮機、凝縮器、減圧器、および蒸発器を配
管接続してなる冷凍サイクルと、負荷の温度を検知する
第1温度センサと、圧縮機から吐出される冷媒の温度を
検知する第2温度センサと、この第2温度センサの検知
温度が第1設定値未満のとき、第1温度センサの検知温
度と目標温度との差に応じて圧縮機の運転周波数を制御
する第1制御手段と、第2温度センサの検知温度が第1
設定値以上のとき第2温度センサの検知温度と第2設定
値(>第1設定値)との差およびその差の変化量に応じ
て圧縮機の運転周波数を制御する第2制御手段と、を備
える。
ル装置は、圧縮機、凝縮器、減圧器、および蒸発器を配
管接続してなる冷凍サイクルと、負荷の温度を検知する
第1温度センサと、圧縮機から吐出される冷媒の温度を
検知する第2温度センサと、この第2温度センサの検知
温度が第1設定値未満のとき、第1温度センサの検知温
度と目標温度との差に応じて圧縮機の運転周波数を制御
する第1制御手段と、第2温度センサの検知温度が第1
設定値以上のとき第2温度センサの検知温度と第2設定
値(>第1設定値)との差およびその差の変化量に応じ
て圧縮機の運転周波数を制御する第2制御手段と、を備
える。
【0013】第2の発明の冷凍サイクル装置は、第1の
発明における第2制御手段が、第2温度センサの検知温
度が第1設定値以上のとき、第1温度センサの検知温度
と目標温度との差に応じて運転周波数の第1目標値を設
定するともに、第2温度センサの検知温度と第2設定値
(>第1設定値)との差およびその差の変化量に応じて
運転周波数の第2目標値を設定し、これら第1目標値お
よび第2目標値のうち小さい方に圧縮機の運転周波数を
合わせる。
発明における第2制御手段が、第2温度センサの検知温
度が第1設定値以上のとき、第1温度センサの検知温度
と目標温度との差に応じて運転周波数の第1目標値を設
定するともに、第2温度センサの検知温度と第2設定値
(>第1設定値)との差およびその差の変化量に応じて
運転周波数の第2目標値を設定し、これら第1目標値お
よび第2目標値のうち小さい方に圧縮機の運転周波数を
合わせる。
【0014】第3の発明の冷凍サイクル装置は、第1ま
たは第2の発明における第2制御手段が、制御の実行イ
ンターバルを圧縮機の運転周波数に応じて変える。第4
の発明の冷凍サイクル装置は、第1または第2の発明に
加え、第2温度センサの検知温度が第3設定値(>第2
設定値)以上のときに圧縮機の運転を停止する第3制御
手段を設けた。
たは第2の発明における第2制御手段が、制御の実行イ
ンターバルを圧縮機の運転周波数に応じて変える。第4
の発明の冷凍サイクル装置は、第1または第2の発明に
加え、第2温度センサの検知温度が第3設定値(>第2
設定値)以上のときに圧縮機の運転を停止する第3制御
手段を設けた。
【0015】
【作用】第1の発明の冷凍サイクル装置では、圧縮機の
吐出冷媒温度が第1設定値未満のとき、負荷の温度と目
標温度との差に応じて圧縮機の運転周波数が制御され
る。吐出冷媒温度が第1設定値以上のときには、その吐
出冷媒温度と第2設定値(>第1設定値)との差および
その差の変化量に応じて圧縮機の運転周波数が制御され
る。
吐出冷媒温度が第1設定値未満のとき、負荷の温度と目
標温度との差に応じて圧縮機の運転周波数が制御され
る。吐出冷媒温度が第1設定値以上のときには、その吐
出冷媒温度と第2設定値(>第1設定値)との差および
その差の変化量に応じて圧縮機の運転周波数が制御され
る。
【0016】第2の発明の冷凍サイクル装置では、圧縮
機の吐出冷媒温度が第1設定値未満のとき、負荷の温度
と目標温度との差に応じて圧縮機の運転周波数が制御さ
れる。吐出冷媒温度が第1設定値以上のときには、負荷
の温度と目標温度との差に応じて運転周波数の第1目標
値が設定されるともに、吐出冷媒温度と第2設定値(>
第1設定値)との差およびその差の変化量に応じて運転
周波数の第2目標値が設定され、これら第1目標値およ
び第2目標値のうち小さい方に圧縮機の運転周波数が合
わせられる。
機の吐出冷媒温度が第1設定値未満のとき、負荷の温度
と目標温度との差に応じて圧縮機の運転周波数が制御さ
れる。吐出冷媒温度が第1設定値以上のときには、負荷
の温度と目標温度との差に応じて運転周波数の第1目標
値が設定されるともに、吐出冷媒温度と第2設定値(>
第1設定値)との差およびその差の変化量に応じて運転
周波数の第2目標値が設定され、これら第1目標値およ
び第2目標値のうち小さい方に圧縮機の運転周波数が合
わせられる。
【0017】第3の発明の冷凍サイクル装置では、吐出
冷媒温度が第1設定値以上のときの制御の実行インター
バルが圧縮機の運転周波数に応じて変わる。第4の発明
の冷凍サイクル装置は、第1または第2の発明に加え、
第2温度センサの検知温度が第3設定値(>第2設定
値)以上のとき、圧縮機の運転が停止される。
冷媒温度が第1設定値以上のときの制御の実行インター
バルが圧縮機の運転周波数に応じて変わる。第4の発明
の冷凍サイクル装置は、第1または第2の発明に加え、
第2温度センサの検知温度が第3設定値(>第2設定
値)以上のとき、圧縮機の運転が停止される。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において、Aは室外ユニット、B
1 ,B2 は室内ユニットである。これらユニットに、次
の冷凍サイクルが構成される。
照して説明する。図1において、Aは室外ユニット、B
1 ,B2 は室内ユニットである。これらユニットに、次
の冷凍サイクルが構成される。
【0019】能力可変式の圧縮機1の吐出口に、四方弁
2を介して室外熱交換器3が接続される。この室外熱交
換器3に、液側主管Wが接続される。この液側主管Wは
液側支管(liquid side branch pipes)W1 ,W2 に分
岐されている。液側支管W1,W2 に、室内熱交換器1
2,22が接続される。液側支管W1 ,W2 に、減圧器
として電動膨張弁11,21が設けられる。この電動膨
張弁11,21は、供給される駆動パルスの数に応じて
開度が連続的に変化するパルスモータバルブである。以
下、電動膨張弁のことをPMVと称する。
2を介して室外熱交換器3が接続される。この室外熱交
換器3に、液側主管Wが接続される。この液側主管Wは
液側支管(liquid side branch pipes)W1 ,W2 に分
岐されている。液側支管W1,W2 に、室内熱交換器1
2,22が接続される。液側支管W1 ,W2 に、減圧器
として電動膨張弁11,21が設けられる。この電動膨
張弁11,21は、供給される駆動パルスの数に応じて
開度が連続的に変化するパルスモータバルブである。以
下、電動膨張弁のことをPMVと称する。
【0020】室内熱交換器12,22にガス側支管G
1 ,G2 が接続される。このガス側支管G1 ,G2 はガ
ス側主管Gに集結されており、ガス側主管Gは上記四方
弁2を介して圧縮機1の吸込口に接続される。
1 ,G2 が接続される。このガス側支管G1 ,G2 はガ
ス側主管Gに集結されており、ガス側主管Gは上記四方
弁2を介して圧縮機1の吸込口に接続される。
【0021】室外熱交換器3の近傍に室外ファン4が設
けられる。圧縮機1の吐出口と四方弁2との間の管に、
除霜用のバイパス管5の一端が接続され、そのバイパス
管5の他端が液側主管Wに接続される。バイパス管5に
二方弁6が設けられる。室外熱交換器3に温度センサ7
が取付けられる。四方弁2と圧縮機1の吸込口との間の
管に、温度センサ8が取付けられる。圧縮機1の吐出口
に接続されている配管に、温度センサ9(圧縮機1の吐
出冷媒温度を検知する第2温度センサ)が取付けられ
る。
けられる。圧縮機1の吐出口と四方弁2との間の管に、
除霜用のバイパス管5の一端が接続され、そのバイパス
管5の他端が液側主管Wに接続される。バイパス管5に
二方弁6が設けられる。室外熱交換器3に温度センサ7
が取付けられる。四方弁2と圧縮機1の吸込口との間の
管に、温度センサ8が取付けられる。圧縮機1の吐出口
に接続されている配管に、温度センサ9(圧縮機1の吐
出冷媒温度を検知する第2温度センサ)が取付けられ
る。
【0022】室内熱交換器12,22の近傍に室内ファ
ン13,23が設けられる。室内熱交換器12に温度セ
ンサ14が取付けられる。室内熱交換器22に温度セン
サ24が取付けられる。ガス側支管G1 に温度センサ1
5が取付けられる。ガス側支管G2 に温度センサ25が
取付けられる。
ン13,23が設けられる。室内熱交換器12に温度セ
ンサ14が取付けられる。室内熱交換器22に温度セン
サ24が取付けられる。ガス側支管G1 に温度センサ1
5が取付けられる。ガス側支管G2 に温度センサ25が
取付けられる。
【0023】制御回路を図2に示す。商用交流電源30
に、室外ユニットAの室外制御部40が接続される。こ
の室外制御部40は、マイクロコンピュータおよびその
周辺回路からなる。この室外制御部40に、PMV1
1,21、二方弁6、四方弁2、室外ファンモータ4
M、温度センサ7,8,9,15,25、インバータ回
路41が接続される。
に、室外ユニットAの室外制御部40が接続される。こ
の室外制御部40は、マイクロコンピュータおよびその
周辺回路からなる。この室外制御部40に、PMV1
1,21、二方弁6、四方弁2、室外ファンモータ4
M、温度センサ7,8,9,15,25、インバータ回
路41が接続される。
【0024】インバータ回路41は、電源30の電圧を
整流し、それを室外制御部40の指令に応じた周波数お
よびレベルの電圧に変換し、出力する。この出力は圧縮
機モータ1Mの駆動電力となる。
整流し、それを室外制御部40の指令に応じた周波数お
よびレベルの電圧に変換し、出力する。この出力は圧縮
機モータ1Mの駆動電力となる。
【0025】室内ユニットB1 ,B2 はそれぞれ室内制
御部50を備える。室内制御部50は、マイクロコンピ
ュータおよびその周辺回路からなる。この室内制御部5
0に、室内温度センサ(負荷の温度を検知する第1温度
センサ)51、温度センサ14(および24)、リモー
トコントロール式の操作器52、室内ファンモータ13
M(および23M)が接続される。
御部50を備える。室内制御部50は、マイクロコンピ
ュータおよびその周辺回路からなる。この室内制御部5
0に、室内温度センサ(負荷の温度を検知する第1温度
センサ)51、温度センサ14(および24)、リモー
トコントロール式の操作器52、室内ファンモータ13
M(および23M)が接続される。
【0026】これら室内制御部50と室外制御部40と
が、それぞれ電源ラインACLおよびシリアル信号ライ
ンSLにより接続される。各室内制御部50および室外
制御部40は、シリアル信号ラインSLを用いた電源電
圧同期のデータ転送を相互に行なうことにより、空気調
和機の全般にわたる制御を行なう。
が、それぞれ電源ラインACLおよびシリアル信号ライ
ンSLにより接続される。各室内制御部50および室外
制御部40は、シリアル信号ラインSLを用いた電源電
圧同期のデータ転送を相互に行なうことにより、空気調
和機の全般にわたる制御を行なう。
【0027】各室内制御部50は、主として次の機能手
段を備える。 [1]操作器52で設定される運転条件(冷房モード指
令、暖房モード指令、室内温度の目標値Tsなどを含
む)を室外制御部40に知らせる手段。
段を備える。 [1]操作器52で設定される運転条件(冷房モード指
令、暖房モード指令、室内温度の目標値Tsなどを含
む)を室外制御部40に知らせる手段。
【0028】[2]室内温度センサ51の検知温度Ta
と操作器52で設定される室内温度の目標値Tsとの差
ΔT(=Ta−Ts)を空調負荷として検出し、その空
調負荷ΔTを室外制御部40に知らせる手段。
と操作器52で設定される室内温度の目標値Tsとの差
ΔT(=Ta−Ts)を空調負荷として検出し、その空
調負荷ΔTを室外制御部40に知らせる手段。
【0029】[3]温度センサ14(および24)の検
知温度Tcおよび室内温度センサ51の検知温度Taを
室外制御部40に知らせる手段。室外制御部40は、主
として次の機能手段を備える。
知温度Tcおよび室内温度センサ51の検知温度Taを
室外制御部40に知らせる手段。室外制御部40は、主
として次の機能手段を備える。
【0030】[1]各室外制御部50から知らされる冷
房モード指令に基づき、圧縮機1の吐出冷媒を四方弁
2、室外熱交換器3、PMV11,21、室内熱交換器
12,22、四方弁2に通して圧縮機1に戻し、冷房運
転を実行する手段。
房モード指令に基づき、圧縮機1の吐出冷媒を四方弁
2、室外熱交換器3、PMV11,21、室内熱交換器
12,22、四方弁2に通して圧縮機1に戻し、冷房運
転を実行する手段。
【0031】[2]各室外制御部50から知らされる暖
房モード指令に基づき、四方弁2を切換え、圧縮機1の
吐出冷媒を四方弁2、室内熱交換器12,22、PMV
11,21、室外熱交換器3、四方弁2に通して圧縮機
1に戻し、暖房運転を実行する手段。
房モード指令に基づき、四方弁2を切換え、圧縮機1の
吐出冷媒を四方弁2、室内熱交換器12,22、PMV
11,21、室外熱交換器3、四方弁2に通して圧縮機
1に戻し、暖房運転を実行する手段。
【0032】[3]運転時、温度センサ9の検知温度T
dが第1設定値( 105℃)未満のとき(Aゾーン)、各
室内制御部50から知らされる空調負荷ΔTの合計に応
じて圧縮機1の運転周波数F(=インバータ回路41の
出力周波数)に対する第1目標値F1 を設定し、その第
1目標値F1 に実際の運転周波数Fを合わせる手段(第
1制御手段)。
dが第1設定値( 105℃)未満のとき(Aゾーン)、各
室内制御部50から知らされる空調負荷ΔTの合計に応
じて圧縮機1の運転周波数F(=インバータ回路41の
出力周波数)に対する第1目標値F1 を設定し、その第
1目標値F1 に実際の運転周波数Fを合わせる手段(第
1制御手段)。
【0033】[4]温度センサ9の検知温度Tdが第1
設定値( 105℃)以上のとき(Bゾーン)、各室内制御
部50から知らされる空調負荷ΔTの合計に応じて運転
周波数Fに対する第1目標値F1 を設定するとともに、
温度センサ9の検知温度Tdと第2設定値( 110℃)T
dsとの差Tdd(=Tds−Td)、およびその差Tddの変
化量ΔTdd(=Tdd−前回Tdd)に応じて運転周波数F
に対する第2目標値F2 を設定し、これら第1目標値F
1 および第2目標値F2 のうち小さい方に実際の運転周
波数Fを合わせる手段(第2制御手段)。
設定値( 105℃)以上のとき(Bゾーン)、各室内制御
部50から知らされる空調負荷ΔTの合計に応じて運転
周波数Fに対する第1目標値F1 を設定するとともに、
温度センサ9の検知温度Tdと第2設定値( 110℃)T
dsとの差Tdd(=Tds−Td)、およびその差Tddの変
化量ΔTdd(=Tdd−前回Tdd)に応じて運転周波数F
に対する第2目標値F2 を設定し、これら第1目標値F
1 および第2目標値F2 のうち小さい方に実際の運転周
波数Fを合わせる手段(第2制御手段)。
【0034】[5]温度センサ9の検知温度Tdが第3
設定値( 122℃)以上のとき(Cゾーン)、圧縮機1の
運転を停止する手段(第3制御手段)。 [6]冷房運転時、温度センサ15の検知温度Tgと温
度センサ14の検知温度Tcとの差(=Tg−Tc)を
室内熱交換器(蒸発器)12における冷媒の過熱度SHと
して検出し、温度センサ25の検知温度Tgと温度セン
サ24の検知温度Tcとの差を室内熱交換器(蒸発器)
22での冷媒の過熱度SHとして検出する手段。
設定値( 122℃)以上のとき(Cゾーン)、圧縮機1の
運転を停止する手段(第3制御手段)。 [6]冷房運転時、温度センサ15の検知温度Tgと温
度センサ14の検知温度Tcとの差(=Tg−Tc)を
室内熱交換器(蒸発器)12における冷媒の過熱度SHと
して検出し、温度センサ25の検知温度Tgと温度セン
サ24の検知温度Tcとの差を室内熱交換器(蒸発器)
22での冷媒の過熱度SHとして検出する手段。
【0035】[7]冷房運転時、検出される各過熱度SH
が冷房用にあらかじめ決められている設定値SHs となる
よう、PMV11,21の開度をそれぞれ制御する冷房
用の第1制御手段。
が冷房用にあらかじめ決められている設定値SHs となる
よう、PMV11,21の開度をそれぞれ制御する冷房
用の第1制御手段。
【0036】[8]暖房運転時、温度センサ7の検知温
度Teと温度センサ8の検知温度Tsとの差(=Ts−
Te)を室外熱交換器(蒸発器)3での冷媒の過熱度SH
として検出する手段。
度Teと温度センサ8の検知温度Tsとの差(=Ts−
Te)を室外熱交換器(蒸発器)3での冷媒の過熱度SH
として検出する手段。
【0037】[9]暖房運転時、検出される過熱度SHが
暖房用にあらかじめ決められている設定値SHs となるよ
う、PMV11,21の開度をそれぞれ制御する手段。 [10]暖房運転時、定期的に、二方弁6を開いて室外熱
交換器3に対する除霜運転を実行する手段。二方弁6が
開くと、圧縮機1から吐出される高温冷媒が室外熱交換
器3に注入される。
暖房用にあらかじめ決められている設定値SHs となるよ
う、PMV11,21の開度をそれぞれ制御する手段。 [10]暖房運転時、定期的に、二方弁6を開いて室外熱
交換器3に対する除霜運転を実行する手段。二方弁6が
開くと、圧縮機1から吐出される高温冷媒が室外熱交換
器3に注入される。
【0038】つぎに、上記の構成の作用を説明する。各
操作器52で冷房モードが設定された場合、圧縮機1の
吐出冷媒が図1の実線矢印の方向に流れ、室外熱交換器
3が凝縮器、室内熱交換器12,22が蒸発器として機
能する。これにより、冷房運転が実行される。
操作器52で冷房モードが設定された場合、圧縮機1の
吐出冷媒が図1の実線矢印の方向に流れ、室外熱交換器
3が凝縮器、室内熱交換器12,22が蒸発器として機
能する。これにより、冷房運転が実行される。
【0039】各操作器52で暖房モードが設定された場
合、四方弁2が切換えられて圧縮機1の吐出冷媒が図1
の破線矢印の方向に流れ、室内熱交換器12,22が凝
縮器、室外熱交換器3が蒸発器として機能する。これに
より、暖房運転が実行される。
合、四方弁2が切換えられて圧縮機1の吐出冷媒が図1
の破線矢印の方向に流れ、室内熱交換器12,22が凝
縮器、室外熱交換器3が蒸発器として機能する。これに
より、暖房運転が実行される。
【0040】この冷房および暖房運転中、図3ないし図
6に示す運転周波数制御が実行される。室内ユニットB
1 ,B2 で室内温度Taが検知され、これら室内温度T
aと各リモコン52で設定される目標温度Tsとの差Δ
Tが空調負荷として検出される。これら空調負荷ΔTの
合計値に応じて運転周波数Fに対する第1目標値F1 が
決定される。そして、この第1目標値F1 が目標値F0
に置き換えられる。
6に示す運転周波数制御が実行される。室内ユニットB
1 ,B2 で室内温度Taが検知され、これら室内温度T
aと各リモコン52で設定される目標温度Tsとの差Δ
Tが空調負荷として検出される。これら空調負荷ΔTの
合計値に応じて運転周波数Fに対する第1目標値F1 が
決定される。そして、この第1目標値F1 が目標値F0
に置き換えられる。
【0041】圧縮機1から吐出される冷媒の温度Tdが
温度センサ9で検知され、その検知温度Tdと図4に示
すゾーン制御条件とが対比される。Tdが 113℃未満の
とき、フラグFLAGが“0”にセットされる。このフラグ
FLAGは、Tdが異常温度域である 122℃以上のCゾーン
に入ったかどうかを記憶しておくためのもので、“0”
はCゾーンにまだ入っていないことを示す。
温度センサ9で検知され、その検知温度Tdと図4に示
すゾーン制御条件とが対比される。Tdが 113℃未満の
とき、フラグFLAGが“0”にセットされる。このフラグ
FLAGは、Tdが異常温度域である 122℃以上のCゾーン
に入ったかどうかを記憶しておくためのもので、“0”
はCゾーンにまだ入っていないことを示す。
【0042】Tdが 105℃未満のAゾーンにあるとき、
実際の運転周波数Fが上記の目標値F0 に合うよう制御
される。つまり、通常の運転周波数制御である。なお、
Aゾーンは、図7に示した従来のAゾーンよりも低温度
側に設定されている。
実際の運転周波数Fが上記の目標値F0 に合うよう制御
される。つまり、通常の運転周波数制御である。なお、
Aゾーンは、図7に示した従来のAゾーンよりも低温度
側に設定されている。
【0043】Tdが上昇して 105℃以上のBゾーンに入
ると、タイムカウントtが開始され、そのタイムカウン
トtと設定時間t1 とが比較される。設定時間t1 は、
図5に示すt1 決定ルーチンによって決定される。すな
わち、目標値F0 (=F1 )が50Hz以上, 100Hz未満の
ときt1 =30秒、 100Hz以上, 150Hz未満のときt1=2
0秒、 150Hz以上のときt1 =10秒が決定される。な
お、Bゾーンは、図7に示した従来のBゾーンよりも低
温度側が広く、従来のAゾーンを含む広い領域を有して
いる。
ると、タイムカウントtが開始され、そのタイムカウン
トtと設定時間t1 とが比較される。設定時間t1 は、
図5に示すt1 決定ルーチンによって決定される。すな
わち、目標値F0 (=F1 )が50Hz以上, 100Hz未満の
ときt1 =30秒、 100Hz以上, 150Hz未満のときt1=2
0秒、 150Hz以上のときt1 =10秒が決定される。な
お、Bゾーンは、図7に示した従来のBゾーンよりも低
温度側が広く、従来のAゾーンを含む広い領域を有して
いる。
【0044】タイムカウントtが設定時間t1 に達する
と、TdとTds( 110℃)との差Tdd(=Tds−Td)
が算出され、さらにその差Tddの変化量ΔTdd(=Tdd
−前回Tdd)が算出される。これら算出結果を用いた下
式の演算により、実際の運転周波数Fに対する補正値Δ
F0 が算出される。なお、G1 = 1.0、G2 = 1.0であ
る。
と、TdとTds( 110℃)との差Tdd(=Tds−Td)
が算出され、さらにその差Tddの変化量ΔTdd(=Tdd
−前回Tdd)が算出される。これら算出結果を用いた下
式の演算により、実際の運転周波数Fに対する補正値Δ
F0 が算出される。なお、G1 = 1.0、G2 = 1.0であ
る。
【0045】ΔF0 =G1 ・Tdd+G2 ・ΔTdd たとえば、タイムカウントtが設定時間t1 に達した時
点でのTdが 109℃で、それよりt1 時間前の前回のT
dが 106℃であったとする。この場合、現時点のTdd=
110℃− 109℃= 1℃、前回のTdd= 110℃− 106℃=
4℃であるから、ΔTdd= 1℃− 4℃=− 3℃が得られ
る。
点でのTdが 109℃で、それよりt1 時間前の前回のT
dが 106℃であったとする。この場合、現時点のTdd=
110℃− 109℃= 1℃、前回のTdd= 110℃− 106℃=
4℃であるから、ΔTdd= 1℃− 4℃=− 3℃が得られ
る。
【0046】よって、ΔF0 =G1 ・( 1℃)+G2 ・
(− 3℃)=− 2Hzを得る。また、タイムカウントtが
設定時間t1 に達した時点でのTdが 113℃で、それよ
りt1 時間前の前回のTdが 109℃であったとする。こ
の場合、現時点のTdd= 110℃− 113℃=− 3℃、前回
のTdd= 110℃− 109℃= 1℃であるから、ΔTdd=
(− 3℃)−(− 1℃)=− 2℃が得られる。
(− 3℃)=− 2Hzを得る。また、タイムカウントtが
設定時間t1 に達した時点でのTdが 113℃で、それよ
りt1 時間前の前回のTdが 109℃であったとする。こ
の場合、現時点のTdd= 110℃− 113℃=− 3℃、前回
のTdd= 110℃− 109℃= 1℃であるから、ΔTdd=
(− 3℃)−(− 1℃)=− 2℃が得られる。
【0047】よって、ΔF0 =G1 ・(− 3℃)+G2
・(− 2℃)=− 5Hzを得る。実際の運転周波数Fは実
運転周波数値Ffとして記憶されており、そのFfに上
記のΔF0 が加算されて第2目標値F2 (=Ff+ΔF
0 )が設定される。
・(− 2℃)=− 5Hzを得る。実際の運転周波数Fは実
運転周波数値Ffとして記憶されており、そのFfに上
記のΔF0 が加算されて第2目標値F2 (=Ff+ΔF
0 )が設定される。
【0048】各空調負荷ΔTの合計に基づいて設定され
る第1目標値F1 と、補正値ΔF0を含む第2目標値F
2 とが比較され、両者のうち小さい方が目標値F0 と
して設定される。たとえば、F2 >F1 であれば、F1
が目標値F0 として設定される。F2 ≦F1 であれば、
F2 が目標値F0 として設定される。
る第1目標値F1 と、補正値ΔF0を含む第2目標値F
2 とが比較され、両者のうち小さい方が目標値F0 と
して設定される。たとえば、F2 >F1 であれば、F1
が目標値F0 として設定される。F2 ≦F1 であれば、
F2 が目標値F0 として設定される。
【0049】設定された目標値F0 が実運転周波数値F
fとして更新記憶される。そして、運転周波数Fが目標
値F0 に合うよう制御される。このように、Bゾーンを
従来のBゾーンよりも低温度側に拡くして従来のAゾー
ンを含む広い領域に設定するとともに、TdがBゾーン
に入った途端、BゾーンおけるTdの大きさをTdsを基
準に判断し(つまりTdd)、かつTdの変化の傾きをA
ゾーンからの履歴を含めて判断し(つまりΔTdd)、こ
れら判断結果に応じて運転周波数Fに対する補正値ΔF
0 を決定するようにしたので、運転周波数Fを必要最小
限に補正しつつTdのオーバーシュート気味の上昇を回
避することができる。よって、運転周波数Fの急激な低
下もなく、Tdを最適な状態つまりAゾーンへとスムー
ズに下降させ安定させることができる。これにより、圧
縮機1内の潤滑油の分解や劣化を防止することができ、
圧縮機1の寿命向上が図れる。
fとして更新記憶される。そして、運転周波数Fが目標
値F0 に合うよう制御される。このように、Bゾーンを
従来のBゾーンよりも低温度側に拡くして従来のAゾー
ンを含む広い領域に設定するとともに、TdがBゾーン
に入った途端、BゾーンおけるTdの大きさをTdsを基
準に判断し(つまりTdd)、かつTdの変化の傾きをA
ゾーンからの履歴を含めて判断し(つまりΔTdd)、こ
れら判断結果に応じて運転周波数Fに対する補正値ΔF
0 を決定するようにしたので、運転周波数Fを必要最小
限に補正しつつTdのオーバーシュート気味の上昇を回
避することができる。よって、運転周波数Fの急激な低
下もなく、Tdを最適な状態つまりAゾーンへとスムー
ズに下降させ安定させることができる。これにより、圧
縮機1内の潤滑油の分解や劣化を防止することができ、
圧縮機1の寿命向上が図れる。
【0050】とくに、補正値ΔF0 を求めるための制御
の実行インターバルtが目標値F0(つまり運転周波数
F)に応じて変わるので、Tdの変化に対する制御の追
従性が良好となり、Tdの安定化に大きく貢献できる。
の実行インターバルtが目標値F0(つまり運転周波数
F)に応じて変わるので、Tdの変化に対する制御の追
従性が良好となり、Tdの安定化に大きく貢献できる。
【0051】Bゾーンの制御の後、Tdが 105℃未満の
Aゾーンに戻ると、通常の運転周波数制御に戻る。ただ
し、Bゾーンの制御にもかかわらず、仮にTdが 122℃
以上のCゾーンまで上昇すると、フラグFLAGが“1”に
セットされるとともに、目標値F0 が 0Hzに設定されて
圧縮機1の運転が停止される。この停止後は、フラグFL
AGが“1”であることにより、BゾーンとCゾーンとの
境界点が 113℃となる。
Aゾーンに戻ると、通常の運転周波数制御に戻る。ただ
し、Bゾーンの制御にもかかわらず、仮にTdが 122℃
以上のCゾーンまで上昇すると、フラグFLAGが“1”に
セットされるとともに、目標値F0 が 0Hzに設定されて
圧縮機1の運転が停止される。この停止後は、フラグFL
AGが“1”であることにより、BゾーンとCゾーンとの
境界点が 113℃となる。
【0052】このように、圧縮機1の運転を強制的に停
止することにより、圧縮機1内の潤滑油の分解や劣化を
防止できることはもちろん、圧縮機モータ1Mの温度上
昇を防止でき、ひいては圧縮機モータ1Mの巻線の絶縁
劣化が防止される。
止することにより、圧縮機1内の潤滑油の分解や劣化を
防止できることはもちろん、圧縮機モータ1Mの温度上
昇を防止でき、ひいては圧縮機モータ1Mの巻線の絶縁
劣化が防止される。
【0053】その後、Tdが 113℃未満のBゾーンに戻
ると、圧縮機1が起動され、Bゾーンの制御が再開され
る。一方、暖房運転時、定期的に、二方弁6が開かれて
室外熱交換器3に対する除霜運転が実行される。すなわ
ち、二方弁6が開くと、圧縮機1から吐出される高温冷
媒が室外熱交換器3に注入され、その高温冷媒の熱によ
って室外熱交換器3に付着している霜が除去される。
ると、圧縮機1が起動され、Bゾーンの制御が再開され
る。一方、暖房運転時、定期的に、二方弁6が開かれて
室外熱交換器3に対する除霜運転が実行される。すなわ
ち、二方弁6が開くと、圧縮機1から吐出される高温冷
媒が室外熱交換器3に注入され、その高温冷媒の熱によ
って室外熱交換器3に付着している霜が除去される。
【0054】この除霜運転時、温度センサ7によって室
外熱交換器3の温度Teが検知されており、その検知温
度Teがたとえば2℃以上になると、除霜が完了したと
の判断の下に、除霜運転が終了されて暖房運転に復帰す
る。
外熱交換器3の温度Teが検知されており、その検知温
度Teがたとえば2℃以上になると、除霜が完了したと
の判断の下に、除霜運転が終了されて暖房運転に復帰す
る。
【0055】この除霜運転の終了時、図6に示すよう
に、タイムカウントtaに基づく一定時間tasにおい
て、Tdが所定値Td1 より低いかどうかの判定がなさ
れる。Tdが所定値Td1 よりも低ければ、タイムカウ
ントtbに基づく一定時間tbsだけ、運転周波数Fが所
定の低周波数Faに設定される。
に、タイムカウントtaに基づく一定時間tasにおい
て、Tdが所定値Td1 より低いかどうかの判定がなさ
れる。Tdが所定値Td1 よりも低ければ、タイムカウ
ントtbに基づく一定時間tbsだけ、運転周波数Fが所
定の低周波数Faに設定される。
【0056】一定時間tbsの経過後は、たとえTdがま
だ所定値Td1 より低くても、一定時間tasが経過する
時点で通常の運転周波数制御に復帰する。除霜運転が終
了した直後は圧縮機1内の潤滑油の希釈度が高くなって
おり、そのまま運転周波数Fが上昇してしまうと潤滑油
が分解や劣化を起こしてしまう。そこで、除霜終了時、
Tdがまだ低いうちに運転周波数Fを低周波数Faに設
定し、上記の不具合を解消するのである。なお、上記実
施例では、空気調和機への適用について説明したが、冷
蔵庫など他の機器にも同様に適用可能である。
だ所定値Td1 より低くても、一定時間tasが経過する
時点で通常の運転周波数制御に復帰する。除霜運転が終
了した直後は圧縮機1内の潤滑油の希釈度が高くなって
おり、そのまま運転周波数Fが上昇してしまうと潤滑油
が分解や劣化を起こしてしまう。そこで、除霜終了時、
Tdがまだ低いうちに運転周波数Fを低周波数Faに設
定し、上記の不具合を解消するのである。なお、上記実
施例では、空気調和機への適用について説明したが、冷
蔵庫など他の機器にも同様に適用可能である。
【0057】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、圧
縮機の吐出冷媒温度が第1設定値未満のとき、負荷の温
度と目標温度との差に応じて圧縮機の運転周波数を制御
するとともに、吐出冷媒温度が第1設定値以上のとき、
その吐出冷媒温度と第2設定値(>第1設定値)との差
およびその差の変化量に応じて圧縮機の運転周波数を制
御する構成としたので、圧縮機から吐出される冷媒の温
度を、運転周波数の大きな変動を生じることなく最適な
状態に安定化して圧縮機内の潤滑油の分解や劣化を防止
し、圧縮機の寿命向上が図れる冷凍サイクル装置を提供
できる。
縮機の吐出冷媒温度が第1設定値未満のとき、負荷の温
度と目標温度との差に応じて圧縮機の運転周波数を制御
するとともに、吐出冷媒温度が第1設定値以上のとき、
その吐出冷媒温度と第2設定値(>第1設定値)との差
およびその差の変化量に応じて圧縮機の運転周波数を制
御する構成としたので、圧縮機から吐出される冷媒の温
度を、運転周波数の大きな変動を生じることなく最適な
状態に安定化して圧縮機内の潤滑油の分解や劣化を防止
し、圧縮機の寿命向上が図れる冷凍サイクル装置を提供
できる。
【図1】この発明の一実施例の冷凍サイクルの構成図。
【図2】同実施例の制御回路のブロック図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
ト。
【図4】同実施例におけるゾーン制御条件を示す図。
【図5】同実施例におけるt1 決定ルーチンのフローチ
ャート。
ャート。
【図6】同実施例における除霜制御ルーチンのフローチ
ャート。
ャート。
【図7】従来のゾーン制御条件を示す図。
A…室外ユニット、B1 ,B2 …室内ユニット、1…能
力可変式の圧縮機、3…室外熱交換器、11,21…P
MV、12,22…室内熱交換器、9…温度センサ、4
0…室内制御部、41…インバータ回路、50…室外制
御部、51…室内温度センサ。
力可変式の圧縮機、3…室外熱交換器、11,21…P
MV、12,22…室内熱交換器、9…温度センサ、4
0…室内制御部、41…インバータ回路、50…室外制
御部、51…室内温度センサ。
Claims (4)
- 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、減圧器、および蒸発器
を配管接続してなる冷凍サイクルと、 負荷の温度を検知する第1温度センサと、 前記圧縮機から吐出される冷媒の温度を検知する第2温
度センサと、 この第2温度センサの検知温度が第1設定値未満のと
き、前記第1温度センサの検知温度と目標温度との差に
応じて前記圧縮機の運転周波数を制御する第1制御手段
と、 前記第2温度センサの検知温度が第1設定値以上のと
き、第2温度センサの検知温度と第2設定値(>第1設
定値)との差およびその差の変化量に応じて、前記圧縮
機の運転周波数を制御する第2制御手段と、 を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の冷凍サイクル装置におい
て、 第2制御手段は、前記第2温度センサの検知温度が第1
設定値以上のとき、前記第1温度センサの検知温度と目
標温度との差に応じて運転周波数の第1目標値を設定す
るともに、第2温度センサの検知温度と第2設定値(>
第1設定値)との差およびその差の変化量に応じて運転
周波数の第2目標値を設定し、これら第1目標値および
第2目標値のうち小さい方に圧縮機の運転周波数を合わ
せる。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の冷凍サイ
クル装置において、前記第2制御手段は、制御の実行イ
ンターバルが圧縮機の運転周波数に応じて変わることを
特徴とする。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の冷凍サイ
クル装置において、前記第2温度センサの検知温度が第
3設定値(>第2設定値)以上のときに圧縮機の運転を
停止する第3制御手段、を設けたことを特徴とする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31941593A JP3436962B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 冷凍サイクル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31941593A JP3436962B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 冷凍サイクル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07174416A true JPH07174416A (ja) | 1995-07-14 |
JP3436962B2 JP3436962B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=18109943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31941593A Expired - Fee Related JP3436962B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 冷凍サイクル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3436962B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102003774A (zh) * | 2010-12-29 | 2011-04-06 | 石家庄国祥运输设备有限公司 | 列车空调室内温度控制方法 |
JP2013170717A (ja) * | 2012-02-20 | 2013-09-02 | Fujitsu General Ltd | 空気調和装置 |
CN112781187A (zh) * | 2019-11-05 | 2021-05-11 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器控制方法、空调器以及可读存储介质 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP31941593A patent/JP3436962B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102003774A (zh) * | 2010-12-29 | 2011-04-06 | 石家庄国祥运输设备有限公司 | 列车空调室内温度控制方法 |
JP2013170717A (ja) * | 2012-02-20 | 2013-09-02 | Fujitsu General Ltd | 空気調和装置 |
CN112781187A (zh) * | 2019-11-05 | 2021-05-11 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器控制方法、空调器以及可读存储介质 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3436962B2 (ja) | 2003-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11378316B2 (en) | Diagnostic mode of operation to detect refrigerant leaks in a refrigeration circuit | |
JP3117339B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
US4850200A (en) | Refrigerating circuit device for air conditioning apparatus and control method thereof | |
JP3322684B2 (ja) | 空気調和機 | |
JPH11108485A (ja) | 空気調和機及び冷媒加熱器出口温度の制御方法 | |
CN103827605A (zh) | 压缩机在冷却系统中的加载和卸载 | |
WO2016125239A1 (ja) | 冷凍空調装置 | |
JP3445861B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP2009115384A (ja) | 空気調和装置 | |
KR100311859B1 (ko) | 다실형 공기조화기 | |
JP3436962B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP3438551B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP3377632B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP3481076B2 (ja) | 空気調和機の運転制御装置 | |
JP3253104B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP2003254587A (ja) | 空気調和機 | |
JPH04273949A (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JPH11153366A (ja) | 冷凍装置の起動制御装置 | |
JPH1038388A (ja) | 空気調和機とその制御方法 | |
JP3128480B2 (ja) | 冷凍装置及びその冷凍装置を用いた空気調和装置 | |
JPH04295550A (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
US12140334B2 (en) | Systems and methods for communication in HVAC system | |
JPH10141788A (ja) | 多室形空気調和機 | |
JPH07113556A (ja) | 空気調和機 | |
US20210302055A1 (en) | Systems and methods for communication in hvac system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100606 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |