JPH07137071A - ガス注入ノズル - Google Patents
ガス注入ノズルInfo
- Publication number
- JPH07137071A JPH07137071A JP5285131A JP28513193A JPH07137071A JP H07137071 A JPH07137071 A JP H07137071A JP 5285131 A JP5285131 A JP 5285131A JP 28513193 A JP28513193 A JP 28513193A JP H07137071 A JPH07137071 A JP H07137071A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- injection nozzle
- gas injection
- wall
- gas discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1734—Nozzles therefor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金型内に射出注入された溶融樹脂の内部に金
型内より加圧ガスを圧入して中空構造を有する射出成形
品を製造する際に使用するガス注入ノズルを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 金型内に射出注入された溶融樹脂の内部に加
圧ガスを圧入し、中空構造を有する成形品を成形するた
めのガス注入ノズルであって、該ガス注入ノズルの先端
のガス吐出部内壁が凹凸形状を有することを特徴とする
ガス注入ノズル。
型内より加圧ガスを圧入して中空構造を有する射出成形
品を製造する際に使用するガス注入ノズルを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 金型内に射出注入された溶融樹脂の内部に加
圧ガスを圧入し、中空構造を有する成形品を成形するた
めのガス注入ノズルであって、該ガス注入ノズルの先端
のガス吐出部内壁が凹凸形状を有することを特徴とする
ガス注入ノズル。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ひけや反りのない外観
の美麗な成形品を射出成形する装置に使用するガス注入
ノズルに関する。更に詳しくは、金型内に射出注入され
た溶融樹脂内部に金型内より加圧ガスを圧入して中空構
造を有する射出成形品を製造する際に使用するガス注入
ノズルに関するものである。
の美麗な成形品を射出成形する装置に使用するガス注入
ノズルに関する。更に詳しくは、金型内に射出注入され
た溶融樹脂内部に金型内より加圧ガスを圧入して中空構
造を有する射出成形品を製造する際に使用するガス注入
ノズルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】溶融した熱可塑性樹脂を射出成形により
成形する際、ひけや反りのない外観の美麗な成形品を得
るため、特開昭６４−１４０１２号公報等に溶融した熱
可塑性樹脂を金型内に射出し、該溶融した熱可塑性樹脂
内に加圧ガスを導入して熱可塑性樹脂にガス含有中空部
を造り、その後金型が開く前にガス含有中空部内のガス
圧を大気中に解放する熱可塑性樹脂の製造装置が開示さ
れている。
成形する際、ひけや反りのない外観の美麗な成形品を得
るため、特開昭６４−１４０１２号公報等に溶融した熱
可塑性樹脂を金型内に射出し、該溶融した熱可塑性樹脂
内に加圧ガスを導入して熱可塑性樹脂にガス含有中空部
を造り、その後金型が開く前にガス含有中空部内のガス
圧を大気中に解放する熱可塑性樹脂の製造装置が開示さ
れている。
【０００３】例えば上記公開公報で示されているガス注
入ノズルの場合は熱可塑成樹脂中に加圧ガス体を注入す
る前に該ガス注入ノズル先端のガス吐出部内に溶融樹脂
が充填された後、ガス吐出部内のガス吐出孔から加圧ガ
スが注入される。この時、該ガスノズル先端のガス吐出
部内に充填された溶融樹脂の中心部には金型内の該ガス
含有中空部を造るためのガス流路が形成され、且つ、固
化の始まった半溶融の溶融樹脂が該ガス吐出部内壁に加
圧ガスでもって密着し、加圧ガスの濾洩を防ぐ作用があ
る。
入ノズルの場合は熱可塑成樹脂中に加圧ガス体を注入す
る前に該ガス注入ノズル先端のガス吐出部内に溶融樹脂
が充填された後、ガス吐出部内のガス吐出孔から加圧ガ
スが注入される。この時、該ガスノズル先端のガス吐出
部内に充填された溶融樹脂の中心部には金型内の該ガス
含有中空部を造るためのガス流路が形成され、且つ、固
化の始まった半溶融の溶融樹脂が該ガス吐出部内壁に加
圧ガスでもって密着し、加圧ガスの濾洩を防ぐ作用があ
る。
【０００４】しかしながら、従来技術では該ガス注入ノ
ズル先端のガス吐出孔から加圧ガスを注入する際に加圧
ガスがガス吐出部に充填された溶融樹脂を吹き飛ばして
しまい加圧ガスが濾洩し、所望のガス含有中空部を有し
た熱可塑性樹脂成形品が得られない場合がある。具体的
には、樹脂の種類、樹脂の粘度、ガス射出圧力、ガス射
出のタイミング等の成形条件によって上記吹き飛ばし現
象が生じ、安定した所望のガス含有中空部を有した熱可
塑性樹脂成形品が得られない場合がある。
ズル先端のガス吐出孔から加圧ガスを注入する際に加圧
ガスがガス吐出部に充填された溶融樹脂を吹き飛ばして
しまい加圧ガスが濾洩し、所望のガス含有中空部を有し
た熱可塑性樹脂成形品が得られない場合がある。具体的
には、樹脂の種類、樹脂の粘度、ガス射出圧力、ガス射
出のタイミング等の成形条件によって上記吹き飛ばし現
象が生じ、安定した所望のガス含有中空部を有した熱可
塑性樹脂成形品が得られない場合がある。
【０００５】このような吹き飛ばし現象が生じた場合、
ガス射出圧力の調整やガス射出タイミングの調整で改善
できることもあるが所望とするガス含有中空部を有した
熱可塑性樹脂成形品の美麗な外観や中空率を得られない
おそれがある。
ガス射出圧力の調整やガス射出タイミングの調整で改善
できることもあるが所望とするガス含有中空部を有した
熱可塑性樹脂成形品の美麗な外観や中空率を得られない
おそれがある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような従来技術の課題を解決し、加圧ガスの溶融樹
脂内部への円滑な圧入を行うためのガス注入ノズルを提
供することにある。
したような従来技術の課題を解決し、加圧ガスの溶融樹
脂内部への円滑な圧入を行うためのガス注入ノズルを提
供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決する装置について鋭意研究を重ねた結果、該ガス
注入ノズルの先端のガス吐出部内壁に凹凸形状を有する
ことで、詳しくはガス体の流れ方向に対し垂直方向に連
続した凹部又は凸部を１又は複数配設、該ガス吐出部内
壁にガス体の流れ方向に連続した凹部又は凸部を複数配
設、該ガス吐出部内壁に孔又は瘤を複数個配設、該ガス
吐出部内壁底部を一部カットすることにより、該ガス注
入ノズル先端のガス吐出孔から加圧ガスを注入する際に
加圧ガスがガス吐出部に充填された溶融樹脂を吹き飛ば
すことなく、加圧ガスが濾洩せず所望のガス含有中空部
を有した熱可塑性樹脂成形品が得られうることを見出
し、本発明に到達した。
を解決する装置について鋭意研究を重ねた結果、該ガス
注入ノズルの先端のガス吐出部内壁に凹凸形状を有する
ことで、詳しくはガス体の流れ方向に対し垂直方向に連
続した凹部又は凸部を１又は複数配設、該ガス吐出部内
壁にガス体の流れ方向に連続した凹部又は凸部を複数配
設、該ガス吐出部内壁に孔又は瘤を複数個配設、該ガス
吐出部内壁底部を一部カットすることにより、該ガス注
入ノズル先端のガス吐出孔から加圧ガスを注入する際に
加圧ガスがガス吐出部に充填された溶融樹脂を吹き飛ば
すことなく、加圧ガスが濾洩せず所望のガス含有中空部
を有した熱可塑性樹脂成形品が得られうることを見出
し、本発明に到達した。
【０００８】すなわち、本発明は、金型内に射出注入さ
れた溶融樹脂の内部に加圧ガスを圧入し、中空構造を有
する成形品を成形するためのガス注入ノズルであって、
該ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内壁に凹凸形状を
有することを特徴とするガス注入ノズルに関する発明で
ある。
れた溶融樹脂の内部に加圧ガスを圧入し、中空構造を有
する成形品を成形するためのガス注入ノズルであって、
該ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内壁に凹凸形状を
有することを特徴とするガス注入ノズルに関する発明で
ある。
【０００９】本発明において、ガス注入ノズルの先端の
ガス吐出部内壁に凹凸形状は、以下の実施態様が望まし
い。 ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内壁にガス体の
流れ方向に対し垂直方向に連続した凹部が一個以上配設
され、該凹部は円周方向に連続でその深さはガス吐出部
の内径に対し、１０〜３０％が望ましい。凹部は流れ方
向に対し、対称でも非対称であってもよい。具体的な実
施態様を図４、６、及び７に示す。図４の左図はガス体
の流れ方向に平行な面の断面図であり、右図は流れ方向
に垂直な面の断面図である。図６及び７は、左図にガス
体の流れ方向に平行な面の断面図を示し、右図は流れ方
向に垂直な面の断面図をそれぞれ示す。
ガス吐出部内壁に凹凸形状は、以下の実施態様が望まし
い。 ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内壁にガス体の
流れ方向に対し垂直方向に連続した凹部が一個以上配設
され、該凹部は円周方向に連続でその深さはガス吐出部
の内径に対し、１０〜３０％が望ましい。凹部は流れ方
向に対し、対称でも非対称であってもよい。具体的な実
施態様を図４、６、及び７に示す。図４の左図はガス体
の流れ方向に平行な面の断面図であり、右図は流れ方向
に垂直な面の断面図である。図６及び７は、左図にガス
体の流れ方向に平行な面の断面図を示し、右図は流れ方
向に垂直な面の断面図をそれぞれ示す。
【００１０】 ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内
壁にガス体の流れ方向に対し垂直方向に連続した凸部が
一個以上配設され、その高さはガス吐出部の内径に対
し、１０〜３０％が望ましい。凸部は流れ方向に対し、
対称でも非対称であってもよい。具体的な実施態様を図
５、８及び９に示す。図５、８及び９は、左図にガス体
の流れ方向に平行な面の断面図を示し、右図は流れ方向
に垂直な面の断面図をそれぞれ示す。
壁にガス体の流れ方向に対し垂直方向に連続した凸部が
一個以上配設され、その高さはガス吐出部の内径に対
し、１０〜３０％が望ましい。凸部は流れ方向に対し、
対称でも非対称であってもよい。具体的な実施態様を図
５、８及び９に示す。図５、８及び９は、左図にガス体
の流れ方向に平行な面の断面図を示し、右図は流れ方向
に垂直な面の断面図をそれぞれ示す。
【００１１】 ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内
壁に孔が設けられ、該孔は流れ方向に対称、もしくは非
対称の位置に２個以上配設され、その深さはガス吐出部
の内径に対し、１０〜５０％が望ましい。具体的な実施
態様を図１０、１１に示す。図１０、１１は、左図にガ
ス体の流れ方向に平行な面の断面図を示し、右図は流れ
方向に垂直な面の断面図をそれぞれ示す。
壁に孔が設けられ、該孔は流れ方向に対称、もしくは非
対称の位置に２個以上配設され、その深さはガス吐出部
の内径に対し、１０〜５０％が望ましい。具体的な実施
態様を図１０、１１に示す。図１０、１１は、左図にガ
ス体の流れ方向に平行な面の断面図を示し、右図は流れ
方向に垂直な面の断面図をそれぞれ示す。
【００１２】 ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内
壁に溜が設けられ、該溜は流れ方向に対称、もしくは非
対称の位置に２個以上配設され、その高さはガス吐出部
の内径に対し、１０〜５０％が望ましい。具体的な実施
態様を図１２、１３に示す。図１２、１３は、左図にガ
ス体の流れ方向に平行な面の断面図を示し、右図は流れ
方向に垂直な面の断面図をそれぞれ示す。
壁に溜が設けられ、該溜は流れ方向に対称、もしくは非
対称の位置に２個以上配設され、その高さはガス吐出部
の内径に対し、１０〜５０％が望ましい。具体的な実施
態様を図１２、１３に示す。図１２、１３は、左図にガ
ス体の流れ方向に平行な面の断面図を示し、右図は流れ
方向に垂直な面の断面図をそれぞれ示す。
【００１３】 ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内
壁の該内壁底部にカット部が配設され、その位置はガス
注入孔近傍の位置が望ましく、その深さはガス吐出部の
内径に対し、１０〜５０％が望ましい。具体的な実施態
様を図１４、１５に示す。図１４、１５は、左図にガス
体の流れ方向に平行な面の断面図を示し、右図は流れ方
向に垂直な面の断面図をそれぞれ示す。
壁の該内壁底部にカット部が配設され、その位置はガス
注入孔近傍の位置が望ましく、その深さはガス吐出部の
内径に対し、１０〜５０％が望ましい。具体的な実施態
様を図１４、１５に示す。図１４、１５は、左図にガス
体の流れ方向に平行な面の断面図を示し、右図は流れ方
向に垂直な面の断面図をそれぞれ示す。
【００１４】本発明の垂直方向に連続した凹部または凸
部、ガス体流れ方向に連続した凹部または凸部、孔又は
溜の深さ及び高さについては、上記深さ及び高さより小
であれば効果が少なく、一方上記深さ及び高さより大で
あれば成形後のガス吐出部に形成された成形品の一部に
離型不良が生ずる場合があり、連続した成形サイクルに
支障をきたすおそれがあるので好ましくない。
部、ガス体流れ方向に連続した凹部または凸部、孔又は
溜の深さ及び高さについては、上記深さ及び高さより小
であれば効果が少なく、一方上記深さ及び高さより大で
あれば成形後のガス吐出部に形成された成形品の一部に
離型不良が生ずる場合があり、連続した成形サイクルに
支障をきたすおそれがあるので好ましくない。
【００１５】本発明の吐出部内壁カットの深さについて
は、浅ければ効果が少なく、深すぎると焼け樹脂の蓄積
等によりガスの注入が安定しないことがある。但し、本
発明のガス吐出部内の凹凸形状が連続した微細な凹凸形
状、すなわちシボ加工等のような加工を施した場合は前
述した深さ、高さの制限等はなく、微細な凹凸形状でも
良好な効果が気体できることはいうまでもない。
は、浅ければ効果が少なく、深すぎると焼け樹脂の蓄積
等によりガスの注入が安定しないことがある。但し、本
発明のガス吐出部内の凹凸形状が連続した微細な凹凸形
状、すなわちシボ加工等のような加工を施した場合は前
述した深さ、高さの制限等はなく、微細な凹凸形状でも
良好な効果が気体できることはいうまでもない。
【００１６】本発明のガス注入ノズルは、該ガス注入ノ
ズルの先端に設けられたガス吐出のための開口部と開口
部に連結する配管系から構成されており、該ガス注入ノ
ズルの先端のガス吐出部内壁の凹凸形状は、前述の開口
部に配設された逆止弁の近傍が望ましい。
ズルの先端に設けられたガス吐出のための開口部と開口
部に連結する配管系から構成されており、該ガス注入ノ
ズルの先端のガス吐出部内壁の凹凸形状は、前述の開口
部に配設された逆止弁の近傍が望ましい。
【００１７】本発明のガス注入ノズルを用いて金型内の
溶融樹脂の内部に加圧ガスを圧入し、所望の形状に構成
された成形品は、中空構造部に圧入されている加圧ガス
の圧力作用を維持しながら冷却され、冷却が完了すると
金型から取り出されるが、成形品を金型から取り出す際
に、前記中空構造部に残存している加圧ガスの圧力作用
によって成形品が変形するのを防止するために、金型を
開くに先立ってガス注入ノズルを、例えば、往復運動に
よって移動し、中空構造部の加圧ガスを解放する態様に
おいては、本発明のガス注入ノズルを用いることにより
該ガス注入ノズル先端のガス注入孔から加圧ガスを注入
する際に加圧ガスでもってガス吐出部に充填された溶融
樹脂を吹き飛ばすことなく、加圧ガスが濾洩せず、所望
のガス含有中空部を有した熱可塑性樹脂成形品が得られ
る。
溶融樹脂の内部に加圧ガスを圧入し、所望の形状に構成
された成形品は、中空構造部に圧入されている加圧ガス
の圧力作用を維持しながら冷却され、冷却が完了すると
金型から取り出されるが、成形品を金型から取り出す際
に、前記中空構造部に残存している加圧ガスの圧力作用
によって成形品が変形するのを防止するために、金型を
開くに先立ってガス注入ノズルを、例えば、往復運動に
よって移動し、中空構造部の加圧ガスを解放する態様に
おいては、本発明のガス注入ノズルを用いることにより
該ガス注入ノズル先端のガス注入孔から加圧ガスを注入
する際に加圧ガスでもってガス吐出部に充填された溶融
樹脂を吹き飛ばすことなく、加圧ガスが濾洩せず、所望
のガス含有中空部を有した熱可塑性樹脂成形品が得られ
る。
【００１８】ここで、本発明によるガス注入ノズルの先
端のガス吐出部内壁に凹凸形状を付与したガス注入ノズ
ルは特開平４−３１０１６号公報に開示されている様に
ガス注入ノズル先端を加熱装置で加熱することも効果的
である。
端のガス吐出部内壁に凹凸形状を付与したガス注入ノズ
ルは特開平４−３１０１６号公報に開示されている様に
ガス注入ノズル先端を加熱装置で加熱することも効果的
である。
【００１９】
【作用】本発明のガス注入ノズルの先端のガス吐出部内
壁に凹凸形状を有する、詳しくはガス体の流れ方向に対
し垂直方向に連続した凹部又は凸部を１又は複数配設、
該ガス吐出部内壁にガス体の流れ方向に連続した凹部又
は凸部を複数配設、該ガス吐出部内壁に孔又は瘤を複数
個配設、該ガス吐出部内壁底部を一部カットすることで
ガス吐出部内に加圧ガスを注入する際に加圧ガスでもっ
て該ガス吐出部に充填された溶融樹脂を吹き飛ばすこと
なく、加圧ガスが濾洩せしめないことができる。
壁に凹凸形状を有する、詳しくはガス体の流れ方向に対
し垂直方向に連続した凹部又は凸部を１又は複数配設、
該ガス吐出部内壁にガス体の流れ方向に連続した凹部又
は凸部を複数配設、該ガス吐出部内壁に孔又は瘤を複数
個配設、該ガス吐出部内壁底部を一部カットすることで
ガス吐出部内に加圧ガスを注入する際に加圧ガスでもっ
て該ガス吐出部に充填された溶融樹脂を吹き飛ばすこと
なく、加圧ガスが濾洩せしめないことができる。
【００２０】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を好ましい実施
例に基づき説明する。尚、所定の窒素ガス圧をかけたと
きの評価の記載は、以下の記号によった。 ○：吹き飛ばしなし △：成形毎に吹き飛ばしがあったり、なかったり ×：吹き飛ばしあり
例に基づき説明する。尚、所定の窒素ガス圧をかけたと
きの評価の記載は、以下の記号によった。 ○：吹き飛ばしなし △：成形毎に吹き飛ばしがあったり、なかったり ×：吹き飛ばしあり
【００２１】実施例１〜１２ 図１に示す構造のガス注入ノズルを有する金型を使用
し、中空成形品を成形した。図１において、金型の可動
型１側に油圧シリンダー６の駆動によって往復運動する
ガス注入ノズル５を設けた。図２に示す如く、ガス注入
ノズル５は先端に逆止弁８を配設、ガス吐出部８内壁に
それぞれ加工を施したガスノズルで実験を行った。又、
可動型１に設置されているガス体注入口１３は、金型キ
ャビィティ４に向けて開口しており、ガス注入ノズル５
が成形時に金型と密着し、溶融樹脂１２がガス注入ノズ
ルの外へ流出するのを防止できる構造とした。
し、中空成形品を成形した。図１において、金型の可動
型１側に油圧シリンダー６の駆動によって往復運動する
ガス注入ノズル５を設けた。図２に示す如く、ガス注入
ノズル５は先端に逆止弁８を配設、ガス吐出部８内壁に
それぞれ加工を施したガスノズルで実験を行った。又、
可動型１に設置されているガス体注入口１３は、金型キ
ャビィティ４に向けて開口しており、ガス注入ノズル５
が成形時に金型と密着し、溶融樹脂１２がガス注入ノズ
ルの外へ流出するのを防止できる構造とした。
【００２２】ポリカーボネート樹脂（三菱ガス化学
（株）製、商品名：ユーピロンＳ３０００Ｒ 自然色）
を射出成形機シリンダー３内にて樹脂温度２８０℃に溶
融、可塑化した。金型を型締め後、図３〜１４に示すガ
ス体注入ノズル５をそれぞれ使用して、油圧シリンダー
６にて可動側１に設けたガス注入口１３に密着させた
後、射出圧力１１３０ｋｇ／ｃｍ2 にて前記金型キャビ
ティ４内に射出注入した。射出開始後３．０秒後に射出
動作を停止し、同時に、ガス注入ノズル５よりそれぞれ
８０、１３０、１８０ｋｇ／ｃｍ2 の三水準の圧縮窒素
ガスを圧入し、ガス吐出部の溶融樹脂の吹き飛ばし現象
を見極めた。吹き飛ばしが認められず、ガス保持ができ
た場合には６０秒間冷却した後、成形品内の圧縮窒素ガ
スをシリンダー６にてガス注入ノズルを後退させ大気中
に解放し、型開きを行った。図３〜１４に示すガス体注
入ノズルを使用した場合の評価結果を表１〜３に示す。
（株）製、商品名：ユーピロンＳ３０００Ｒ 自然色）
を射出成形機シリンダー３内にて樹脂温度２８０℃に溶
融、可塑化した。金型を型締め後、図３〜１４に示すガ
ス体注入ノズル５をそれぞれ使用して、油圧シリンダー
６にて可動側１に設けたガス注入口１３に密着させた
後、射出圧力１１３０ｋｇ／ｃｍ2 にて前記金型キャビ
ティ４内に射出注入した。射出開始後３．０秒後に射出
動作を停止し、同時に、ガス注入ノズル５よりそれぞれ
８０、１３０、１８０ｋｇ／ｃｍ2 の三水準の圧縮窒素
ガスを圧入し、ガス吐出部の溶融樹脂の吹き飛ばし現象
を見極めた。吹き飛ばしが認められず、ガス保持ができ
た場合には６０秒間冷却した後、成形品内の圧縮窒素ガ
スをシリンダー６にてガス注入ノズルを後退させ大気中
に解放し、型開きを行った。図３〜１４に示すガス体注
入ノズルを使用した場合の評価結果を表１〜３に示す。
【００２３】
【表１】実施例番号 １ ２ ３ ４ ガス吐出部内壁 円周方向に 円周方向に 流れ方向に 流れ方向に の形状 １つの凹部 １つの凸部 ２つの凹部 ３つの凹部 図 番 図４ 図５ 図６ 図７ 窒素ガス圧力 80 kgf/cm2 ○ ○ ○ ○ 130 kgf/cm2 ○ ○ △ ○ 180 kgf/cm2 ○ ○ × ○
【００２４】
【表２】実施例番号 ５ ６ ７ ８ ガス吐出部内壁 流れ方向に 流れ方向に 孔２個 孔３個 の形状 ２つの凸部 ３つの凸部 図 番 図８ 図９ 図10 図11 窒素ガス圧力 80 kgf/cm2 ○ ○ ○ ○ 130 kgf/cm2 △ ○ × ○ 180 kgf/cm2 × ○ × ○
【００２５】
【表３】実施例番号 ９ １０ １１ １２ ガス吐出部内壁 瘤２個 瘤３個 底部一部 底部一部 の形状 カット カット 図 番 図12 図13 図14 図15 窒素ガス圧力 80 kgf/cm2 ○ ○ ○ ○ 130 kgf/cm2 △ ○ ○ ○ 180 kgf/cm2 × ○ ○ ○（焼けあり）
【００２６】比較例１ ガス注入ノズル５に設けた該ガス吐出部８壁面に何等加
工をしない（図３）以外は、実施例の操作を繰り返し
た。各窒素ガス圧力での評価結果を下記に示す。 80 kgf/cm2 ：△ 130 kgf/cm2 ：× 180 kgf/cm2
：× 図３に示すごとく、 80 kgf/cm2 を越えるとガス吐出部
の溶融樹脂が吹き飛ばされた。
工をしない（図３）以外は、実施例の操作を繰り返し
た。各窒素ガス圧力での評価結果を下記に示す。 80 kgf/cm2 ：△ 130 kgf/cm2 ：× 180 kgf/cm2
：× 図３に示すごとく、 80 kgf/cm2 を越えるとガス吐出部
の溶融樹脂が吹き飛ばされた。
【００２７】
【発明の効果】本発明のガス注入ノズルの先端のガス吐
出部内壁に凹凸形状を有する、詳しくはガス体の流れ方
向に対し垂直方向に連続した凹部又は凸部を１又は複数
配設、該ガス吐出部内壁にガス体の流れ方向に連続した
凹部又は凸部を複数配設、該ガス吐出部内壁に孔又は瘤
を複数個配設、該ガス吐出部内壁底部を一部カットする
ことでガス吐出部内に加圧ガスを注入する際に加圧ガス
でもって該ガス吐出部に充填された溶融樹脂を吹き飛ば
すことなく、加圧ガスが濾洩せずに溶融樹脂の内部に円
滑に加圧ガス体の注入を行うことができ、安定した連続
サイクルで所望の中空構造を有する成形品を射出成形す
ることができる。
出部内壁に凹凸形状を有する、詳しくはガス体の流れ方
向に対し垂直方向に連続した凹部又は凸部を１又は複数
配設、該ガス吐出部内壁にガス体の流れ方向に連続した
凹部又は凸部を複数配設、該ガス吐出部内壁に孔又は瘤
を複数個配設、該ガス吐出部内壁底部を一部カットする
ことでガス吐出部内に加圧ガスを注入する際に加圧ガス
でもって該ガス吐出部に充填された溶融樹脂を吹き飛ば
すことなく、加圧ガスが濾洩せずに溶融樹脂の内部に円
滑に加圧ガス体の注入を行うことができ、安定した連続
サイクルで所望の中空構造を有する成形品を射出成形す
ることができる。
【図１】 本発明のガス注入ノズルの設置場所を示す模
式図である。
式図である。
【図２】 図１の本発明におけるガス注入ノズルＡを拡
大した断面模式図である。
大した断面模式図である。
【図３】 比較例１で使用した図１におけるＡ部を拡大
した模式図である。
した模式図である。
【図４】 ガス吐出部壁面に円周方向に１つの連続した
凹部を設けた場合の断面模式図である。
凹部を設けた場合の断面模式図である。
【図５】 ガス吐出部壁面に円周方向に１つの連続した
凸部を設けた場合の断面模式図である。
凸部を設けた場合の断面模式図である。
【図６】 ガス吐出部壁面に流れ方向に２つの連続した
凹部を設けた場合の断面模式図である。
凹部を設けた場合の断面模式図である。
【図７】 ガス吐出部壁面に流れ方向に３つの連続した
凹部を設けた場合の断面模式図である。
凹部を設けた場合の断面模式図である。
【図８】 ガス吐出部壁面に流れ方向に２つの連続した
凸部を設けた場合の断面模式図である。
凸部を設けた場合の断面模式図である。
【図９】 ガス吐出部壁面に流れ方向に連続した３つの
凸部を設けた場合の断面模式図である。
凸部を設けた場合の断面模式図である。
【図１０】 ガス吐出部壁面に孔２個を対称に設けた場
合の断面模式図である。
合の断面模式図である。
【図１１】 ガス吐出部壁面に孔を３個設けた場合の断
面模式図である。
面模式図である。
【図１２】 ガス吐出部壁面に瘤を対称の位置に２個設
けた場合の断面模式図である。
けた場合の断面模式図である。
【図１３】 ガス吐出部壁面に瘤を３個設けた場合の断
面模式図である。
面模式図である。
【図１４】 ガス吐出部内壁面の底部を一部カットした
場合の模式図である。
場合の模式図である。
【図１５】 ガス吐出部内壁面の底部を一部カットした
場合の模式図である。
場合の模式図である。
１：可動型 ２：固定型 ３：射出成形機シリンダー ４：金型キャビィティ ５：ガス注入ノズル ６：油圧シリンダー ７：ガス体導通管 ８：ガス吐出部 ９：ガス体注入孔 １０：ガス体流路 １１：逆止弁 １２：溶融樹脂 １３：ガス体注入口 １４：ヒーター １５：形成されたガス体流路 １６：ガス吐出孔
Claims (5)
- 【請求項１】 射出成形機により金型内に射出注入され
た溶融樹脂の内部に加圧ガスを圧入し、中空構造を有す
る成形品を成形するためのガス注入ノズルであって、該
ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内壁が凹凸形状を有
することを特徴とするガス注入ノズル。 - 【請求項２】 ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内壁
にガス体の流れ方向に対し垂直方向に連続した凹部又は
凸部を１又は複数配設することを特徴とする請求項１に
記載のガス注入ノズル。 - 【請求項３】 ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内壁
にガス体の流れ方向に連続した凹部又は凸部を複数配設
することを特徴とする請求項１に記載のガス注入ノズ
ル。 - 【請求項４】 ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内壁
に孔又は瘤を複数個配設することを特徴とする請求項１
に記載のガス注入ノズル。 - 【請求項５】 ガス注入ノズルの先端のガス吐出部内壁
底部を一部カットすることを特徴とする請求項１に記載
のガス注入ノズル。
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