JPH06336016A - インクジェット記録方法及び記録装置 - Google Patents
インクジェット記録方法及び記録装置Info
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Landscapes
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
Abstract
改善した、インクジェット記録方法及び記録装置。 【構成】 4色ヘッド701を配列したマルチヘッド7
02をキャリッジ406に備え、同一画像領域に対して
複数回の往復記録操作を行うとともに、紙送りローラ7
03、補助ローラ704により相対的に順次紙送りを行
うことにより、印字紙707上に印字画像を完成させて
いくインクジェット記録装置において、各記録操作にお
ける分割間引画素配列は補間関係にあって、かつ前記分
割間引画素配列は、縦m画素、横n画素からなるm<n
の重宝形の基本画素グループを所定の配列規則に従って
配列した分割印字手段を有する記録装置。
Description
法及び記録装置に関するものである。
ュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴
い、それらの機器の画像形成(記録)装置の一つとし
て、インクジェット方式による記録ヘッドを用いてデジ
タル画像記録を行うものが急速に普及している。このよ
うな記録装置においては、記録速度の向上のため、複数
の記録素子を集積配列してなる記録ヘッド(以下この項
においてマルチヘッドという)として、インク吐出口お
よび液路を複数集積したものを用い、さらにカラー対応
として複数個の上記マルチヘッドを備えたものが一般的
である。
ていく際のプリンタ部の構成を示したものである。この
図において、701はインクカートリッジである。これ
らは、4色のカラーインク、ブラック、シアン、マゼン
タ、イエローがそれぞれ詰め込まれたインクタンクと、
702のマルチヘッドより構成されている。このマルチ
ヘッド上に配列するマルチノズルの様子をz方向から示
したものが図8であり、81はマルチヘッド702上に
配列するマルチノズルである。本図ではマルチノズル8
01がY軸に沿って平行に配列されているが、例えば図
のXY平面上多少の傾きを持っていても良い。この場合
には、ヘッドが進行方向Xに進んで行くのに対し、各ノ
ズルはそれぞれタイミングをずらしながら印字を行って
いくことになる。再び図7に戻る。703は紙送りロー
ラで704の補助ローラとともに印字紙707を抑えな
がら図の矢印の方向に回転し、印字紙707をy方向に
随時送っていく。また705は給紙ローラーであり印字
紙の給紙を行うとともに、703、704と同様、印字
紙707を抑える役割も果たす。706は4つのインク
カートリッジを支持し、印字とともにこれらを移動させ
るキャリッジである。これは印字を行っていないとき、
あるいはマルチヘッドの回復作業などを行うときには図
の点線で示した位置のホームポジション(h)に待機す
るようになっている。
ン)にあるキャリッジ(706)は、印字開始命令がく
ると、x方向に移動しながら、マルチヘッド(702)
上のn個のマルチノズル(81)により、紙面上に幅D
だけの印字を行う。紙面端部までデータの印字が終了す
るとキャリッジは元のホームポジションに戻り、再びx
方向への印字を行う。あるいは、往復印字であれば、−
x方向に移動しながら印字を行ってしまう。この最初の
印字が終了してから2回目の印字が始まる前までに、紙
送りローラ(703)が矢印方向への回転することによ
り幅Dだけのy方向への紙送りを行う。この様にしてキ
ャリッジ1スキャンごとにマルチヘッド幅Dだけの印字
と紙送りを行う繰り返しにより、一紙面上のデータ印字
が完成する。
クタのみ印字するものと異なり、カラーイメージ画像を
印字するに当たっては、発色性、階調性、一様性など様
々な要素が必要となる。特に一様性に関しては、マルチ
ヘッド製作工程差に生じるわずかなノズル単位のばらつ
きが、印字したときに、各ノズルのインクの吐出量や吐
出方向の向きに影響を及ぼし、最終的には印字画像の濃
度ムラとして画像品位を劣化させる原因となる。
る。図9−aにおいて、91はマルチヘッドであり、こ
れは図8のものと同様であるが、今は簡単のため8個の
マルチノズル(92)によって構成されているものとす
る。93はマルチノズル92よって吐出されたインクド
ロップレットであり、通常はこの図のように揃った吐出
量で、揃った方向にインクが吐出されるのが理想であ
る。もし、この様な吐出が行われれば、図9−bに示し
たように紙面上に揃った大きさのドットが着弾され、全
体的にも濃度ムラの無い一様な画像が得られるのである
(9−c)。しかし、実際には先にも述べたようにノズ
ル1つ1つにはそれぞれバラツキがあり、そのまま上記
と同じように印字を行ってしまうと、図10−aに示し
たようにそれぞれのノズルより吐出されるインクドロッ
プの大きさ及び向きにバラツキが生じ、紙面上に於いて
は10−bに示すように着弾される。この図によれば、
ヘッド主走査方向に対し、周期的にエリアファクター1
00%を満たせない白紙の部分が存在したり、また逆に
必要以上にドットが重なり合ったり、あるいはこの図中
央に見られる様な白筋が発生したりしている。この様な
状態で着弾されたドットの集まりはノズル並び方向に対
し、10−c図に示した濃度分布となり、結果的には、
通常人間の目でみた限りで、これらの現象が濃度ムラと
して感知される。
方法が考案されている。11図及び12図によりその方
法を説明する。この方法によると図9及び図10で示し
た印字領域を完成させるのにマルチヘッド91を3回ス
キャンしているが、その半分の4画素単位の領域は2パ
スで完成している。この場合マルチヘッドの8ノズル
は、上4ノズルと、下4ノズルのグループに分けられ、
1ノズルが1回のスキャンで印字するドットは、規定の
画像データを、ある所定の画像データ配列に従い、約半
分に間引いたものである。そして2回目のスキャン時に
残りの半分の画像データへドットを埋め込み、4画素単
位領域の印字を完成させる。以上の様な記録法を以下分
割記録法と称す。この様な分割記録法を行えば、図10
で用いた記録ヘッドと等しいものを使用しても、各ノズ
ル固有の印字画像への影響が半減されるので、印字され
た画像は11−bの様になり、10−bに見るような黒
筋や白筋が余り目立たなくなる。従って濃度ムラも11
−cに示す様に図10の場合と比べ、かなり緩和され
る。
スキャン目では、画像データをある決まった配列に従い
互いに埋め合わせる形で分割するが、以前はこの画像デ
ータ配列(間引きパターン))とは図12に示すよう
に、縦横1画素毎に、丁度千鳥格子になるようなものを
用いるのが最も一般的であった。従って単位印字領域
(ここでは4画素単位)に於いては千鳥格子を印字する
1スキャン目と、逆千鳥格子を印字する2スキャン目に
よって印字が完成されるものである。図12の12−
a,12−b,12−cはそれぞれこの千鳥、逆千鳥パ
ターンを用いたときに一定領域の記録がどのように完成
されて行くかを図9〜11と同様、8ノズルを持ったマ
ルチヘッドを用いて説明したものである。まず1スキャ
ン目では、下4ノズルを用いて千鳥パターン〇の記録を
行う(12−a)。次に2スキャン目には紙送りを4画
素(ヘッド長の1/2)だけ行い、逆千鳥パターン○の
記録を行う(12−b)。更に3スキャン目には再び4
画素(ヘッド長の1/2)だけの紙送りを行い、再び千
鳥パターンの記録を行う。(12−c)この様にして順
次4画素単位の紙送りと、千鳥、逆千鳥パターンの記録
を交互に行うことにより、4画素単位の記録領域を1ス
キャン毎に完成させていく。以上説明したように、同じ
領域内に異なる2種類のノズルにより印字が完成されて
いくことにより、濃度ムラの無い高画質な画像を得るこ
とが可能である。
07975やUSP4967203に開示されているも
のであり、その濃度ムラやつなぎスジに対する効果も有
力であることは述べられている。前者については「各主
走査の紙送りを該主走査の幅より少なくし、隣接する2
回の主走査を重複させて重複部分を形成する手段と、該
重複部分の印字ドットを2回の主走査で重ならない様に
配列する手段を備えた事を特徴とする」と開示してい
る。本件によれば既に説明した様に、間引きマスクを
「1列おきに奇数段と偶数段を互い違いに印写」として
いる場合もあるが、その他にも1回目の主走査で奇数
段、2回目の走査で偶数段を印写している場合や、各走
査でランダムに記録する場合もあり、間引きマスク及び
紙送り幅は完全には限定していない。
おいては、 「a)第1のパスで第1の帯内の上半分のみ水平垂直方
向に隣接しない交番的なピクセル位置をプリントし、 b)第2のパスで第1の帯内の第1のパスでプリントさ
れなかったピクセルと、第1の帯内の下半分の水平垂直
方向に隣接しない交番的なピクセルにプリントし、 c)第3のパスで第1、第2のパスでプリントされなか
った第1の帯内のピクセルのプリントをすると同時に、
直後に引き続く帯に第1のパスを行う」 と開示している。この様に本件に於いては分割記録を行
う間引きマスクとして垂直水平方向に隣接しない交番的
なピクセル配列を限定している。
階調表現やマルチカラー表現のために数画素まとめて疑
似画素(スーパーピクセル)を形成し、疑似画素(スー
パーピクセル)単位で水平垂直方向に隣接しない交番的
な間引きプリントを行う記録法が開示されている。そし
てこの方法によれば「上記方法を実現するためのシステ
ムをいったんプログラム・ソフトウエアかプリンタ・フ
ォームウエアのどちらか組み込んでしまえば、プログラ
ムはスーパーピクセルに関して指定された組み合わせの
色彩番号で呼び出す事が出来るので、多数の色彩を作り
出すためのコンピュータ・プログラムを作成する作業を
むやみに複雑にすること無くこのプリントの質が達成さ
れる。」と述べ、マルチカラー表現の為のプログラミン
グの単純化も効果として上げている。また、各スーパー
ピクセルは単一の均質な色彩として知覚されることを意
図しているので、スーパーピクセル内でのカラーのにじ
みは無害であるとも述べている。
紙面上を印字するタイムコストが大きくかかり、スルー
プットを下げざるを得ないという弊害があった。この様
な時、印字を更に短い時間で行うために、キャリッジの
往復印字走査という方法が考えられる。これによれば、
従来1走査の記録が行われた後に、何の記録を行うこと
も無しにホームポジションに戻っていたキャリッジ走査
が全て省かれるので、事実上一紙面の記録時間をほぼ半
減させることができる。実際モノカラーの印字方法とし
て上記往復印字を行っているものも少なくない。しか
し、本発明に示すような構成のカラーインクジェット装
置では、以下に示す要因により、未だ実現されていな
い。
びこれを印字する媒体(紙)の着弾状態図19の断面図
に示す。ここでは異なる2色のインク(ドット)を時間
差を於いて殆ど隣接した位置に吸収(記録)させた場合
を示している。注意点は、2ドット重なり部分におい
て、先に記録されたドットよりも後に打たれたドットの
方が紙面深さ方向に沈む傾向にあることである。これ
は、吐出されたインク中の染料などの色素が記録媒体と
物理的かつ化学的に結合する段階で、記録媒体と色素の
結合が有限であるために、色素の種類によって結合力に
大きな差がない限りにおいては、先に吐出されたインク
色素と記録媒体の結合が優先されるために記録媒体表面
に多く残り、後から打たれたインク色素は記録媒体表面
では結合しにくく、紙面深さ方向に沈んで染着するもの
と考えられる。
字したとしても、2種類のインクの打ち込み順序によっ
て優先色が異なり、結果的に人間の視覚特性に対し異な
る2色を表現してしまっていることとなる。図7におい
て701は印字開始位置にある4色ヘッドである。各色
が右からブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順に
配置し、往路走査ではここからX軸が示す右方向に移動
し、同時に記録する。この時、紙面上への記録順序は上
記配列順序に即するので、例えばある一定領域にグリー
ン(シアン+イエロー)信号が入力されていた場合には
各画素にシアン、イエローの順にインクが吸収される。
従って既に説明した様に、この走査では先に吸収された
シアンが優先色となり、シアンの色味の強いグリーンド
ットが形成される。逆に、紙送りがY軸方向に行われた
後の復路走査では、4色ヘッドは図の右側に位置し、今
度は往路と逆の方向に移動しながら記録する。よって打
ち込み順序も逆になり、この走査ではイエローの色味の
強いグリーンドットが得られることとなる。以上のよう
な走査を繰り返すことにより、各記録ヘッドの往路、復
路に応じて、シアンの色味の強いグリーンドットとイエ
ローの色味が強いグリーンドットとが記録される。も
し、各走査が分割印字法を行わず、各往復走査毎にヘッ
ド幅づつの紙送りが行われた場合、シアンの色味の強い
グリーンの領域とイエローの色味が強いグリーンの領域
がヘッド幅づつ交互に繰り返され、一様であるはずのグ
リーン画像に著しい画像劣化が生ずることになる。
用いることにより多少克服することができる。分割印字
では既に図12で説明した様に往路(12−a,c)で
はシアンの色味の強いグリーンドットを記録し、復路
(12−b)ではイエローの色味が強いグリーンドット
を記録する。従って、一定領域での色みは双方の色味の
ドットにより緩和されるのである。
に既に開示されている。ここでは紙送り量の限定はない
が、第1と第2(或いはそれ以上)に分割した記録走査
で同記録領域に水平垂直方向に交互に位置する画素への
補完的な記録をすることで、Tp等の媒体上でのインク
のビーディングを防止するとともに、カラー画像を形成
するときには、混色画素のインク打ち込み順を第1走査
と第2走査で逆転させることにより(往復記録)、カラ
ーバンディング(色ムラ)を防止することができる効果
を述べている。この件においては主な目的が各画素間の
ビーディングの防止であるので、1回の走査で記録され
る画素同士は、水平垂直方向において交互である(互い
に隣接しない)ことが特徴づけられている。
−194541においては複数本の記録素子列を並列配
置し、前記記録素子列に直行する方向に往復走行させ
て、ドット行列記録の主走査を行うにあたり、前記主走
査の往路において記録ドット行列の各行及び各列の少な
くとも一方における記録すべき全ドットよりも少ない個
数のドットを間欠的に記録するとともに、前記主走査の
復路において前記各行及び各列の少なくとも一方におけ
る残余のドットを間欠的に記録することにより前記複数
本の記録素子列による重複記録ドットにおける記録の重
複の順序を前記主走査の往路と復路とにて互いに異なら
せることを特徴とする記録方法」と開示している。この
件においても先に説明した分割記録のように紙送りを通
常より少なくするような制限はなく、効果としてはカラ
ーインクの重複記録に基づく記録画像の色調ずれ(色ム
ラ)による画像劣化の防止としている。この件において
は、この色調ずれの防止が主な目的であるので、各走査
で記録するドット位置の特別な制限は無く、実施例にお
いては市松模様(千鳥、逆千鳥)に加え、縦方向にのみ
交互に記録する横間引き、横方向にのみ交互に繰り返す
縦間引きが記載されている。
が、特開昭55−113573に於いても、綾目状(千
鳥、逆千鳥)パターンを用いて往復記録を行う構成を開
示している。この件では隣接するドットを連続して印写
しないようにし、それによって印写ドットが乾かないう
ちに隣接するドットを印写してドット歪が生じるのを防
止することを目的としている。よってここでは上記US
P4748453と同様に、間引きマスクが綾目状に限
定されている。
て、往復記録時の色ムラやビーディングの防止を目的と
している。従って、本件で説明した分割記録法のよう
に、ノズルばらつきに起因する濃度ムラ防止を目的とし
て行っている「各走査間の紙送り量を通常のヘッド幅以
下にする」という構成はとっていない。
記録を行えば、インク色の打ち込み順が互いに逆である
2種類の記録画素を記録領域内に均等に設けることがで
きるので、色ムラの起こり易いマルチカラーの両方向記
録が可能とされていた。
示した千鳥/逆千鳥による分割記録を行っても、色ムラ
弊害は完全には解決されておらず実用化されていない。
この理由を図4、6及び14を用いて説明する。通常イ
ンクドロップレットの量は、紙面上の各画素に与えられ
た面積よりも大きく広がるように設計されている。これ
は印字率100%データの領域に対し、白紙の部分が全
く見えない様にする為である。従って分割記録法を行っ
た時も、記録画素自体は50%しか印字されていない
が、印字媒体(記録紙)は図3に示す様にほぼ100%
の領域が覆われていることになる。この場合の紙面断面
図を図20に示す。ここでは1パス目(往路走査)で白
紙上に千鳥印字が行われ、2パス目(復路走査)で逆千
鳥印字が行われる場合を示している。2001は1パス
目(往路)印字直後のインクの様子を示し、ここで黒く
塗りつぶした部分はシアンインク、斜線はイエローイン
クである。イエローインクはシアンインクと同位置にほ
んの少しの時間差で打ち込まれているので、紙に吸収さ
れると、シアンインクは、にじみの少なく、濃度の濃い
状態で、イエローインクはシアンインクの下側や周辺部
に回り込む様に大きくにじみ、濃度の薄い印字状態とな
る。又この時、これらのインクは隣接画素までその吸収
が及び、図3の様に紙面上が殆どインクで埋め尽くされ
た形になる。
の印字は、2003に示す通り既に隣接のインクが吸収
されている上に着弾される。2パス目は復路走査である
からイエローが先に、シアンは後に印字される(200
2)。このままインクが吸収されると、最終的には20
03の様な両色ともあまり表面に現れない吸収状態にな
る。そして、最終的な印字完成画像としては1番最初に
印字されたシアンの濃度が最も強く強調され、この印字
領域は、色味がシアンを優先としたグリーン画像とな
る。逆に、復路走査を1パス目とした上記印字領域と隣
合う印字領域においては、シアンとイエローの立場が逆
転し、イエローを優先とした色味のグリーン画像が得ら
れる。
ものが図6である。この図に見るように常にヘッド下半
分が各領域の優先色を決定し、往復走査でその優先色が
逆転していることがわかる。これら優先色の異なる2つ
の領域が交互に存在するため、分割印字に於いても未だ
色ムラが現れて画像を劣化させ、往復印字が実質上は困
難な状態となっていた。
害は、上記色ムラのみでなく単色の往復印字に於いても
確認されている。以下にこれを説明する。図21は図2
0と同様1パス目と2パス目のインクの吸収状態を単色
について示したものである。この図に於いて2101は
1パス目印字後の着弾状態を表し、2102、2103
は双方とも2パス目印字後の状態を紙面断面図で表して
いる。ここで2102は1パス目が記録された直後に2
パス目を記録した状態であり、2103は1パス目記録
後にある程度の時間を於いてから2パス目を記録したも
のである。これら両者には2パス目に記録されたインク
の紙面への吸収状態に違いが現れる。2102がかなり
紙面深さ方向に吸収されているのに対し、2103では
紙面表面に2パス目のインクが広がっている。この様子
は紙面の裏側からも確認されており、2103の方が2
102よりも紙面裏側へのインク抜け具合が大きい。そ
して、この様な状態は両者の間で紙面上の濃度差となっ
て現れる(2104、2105)。
オーダーに対し、キャリッジの往復操作により発生する
時間差は、十分なものである。そしてこの要因が往復印
字を行うことにより新たな弊害となって現れる。その理
由を図22を用いて以下に説明する。
ら矢印の方向へ往路走査を行い第1スキャン幅の記録を
行う。そして1ライン分の記録が行ったところで上記ス
キャン幅の1/2の紙送りを行い、図の2202の位置
から今度は逆方向に復路走査を行う。更に上記と等しい
幅の紙送り後、2203の位置から再び往路走査として
矢印の方向への記録を行う。この時完成された印字領域
の〜の各箇所について、2つのパスの記録間隔を比
較すると以下の様になる。即ちおよびでは1パス目
の記録が終了後1/2幅の紙送りが行われた後、すぐに
2パス目の記録を行う。これに対し、、及びでは1
パス目記録後、キャリッジが1回の往復走査を行う時間
が経った後に2パス目が記録される。そして、この丁度
中間に当たる時間差で記録される箇所が、である。
従って、既に図21で説明した様に及びがこれらの
中で最も濃度の高い箇所となり、及びがこれに続
き、及びは、インクが奥深く吸収された表面濃度の
低いものとなる。よって縦方向に1/2幅づつ、が
繰り返される左側の領域と、、が繰り返される右側
の領域では濃度ムラが現れ、画像弊害となる。
み出しは、1パス目と2パス目の記録間隔に濃度が左右
される原因となり、この点に於いても往復印字が今迄不
可能で合ったことが納得できる。以上の説明は単色記録
を例に行ってきたが、この現象は混色記録の場合にも既
に説明した色ムラと共に現れて来るものであり、この場
合左右の色ムラの目立ち方、或いは色味の差異として認
識される。 また、片方向記録に於いても、記録時間差
に影響する弊害要因として次のようなものが上げられ
る。記録装置が記録途中に自らの駆動走査維持の為にヘ
ッド回復走査を行ったり、記録データが転送されてくる
の待機していたりすることがあるとキャリッジは一時的
に休止する状態となる。すると、この様な休止は上記説
明した時間差ムラよりも更に大きなオーダーで、不規則
に起こる濃度ムラを生み出す。即ち、1パス目を記録さ
れたままの状態でキャリッジが休止に入り、しばらく時
間差を於いてから印字された記録領域は他の領域よりも
濃度の濃いものとなってしまうのである。この様な要因
により起こる濃度ムラを上記時間差ムラと区別し、以後
休止ムラと称す。
て異なる問題が存在することを確認した。以下にその問
題を図を用いて説明する。
向に一定速度Vで移動しながら、平滑な紙面に対しイン
クドロップを一定速度vで吐出している状態を示してい
る。紙面が図のように平滑であって、紙面とヘッドフェ
ース面との距離dが所定の値に一定に保たれていれば、
往路と復路とで吐出タイミングを一義的に調整すること
で、紙面上には下図のように往路で印字したドットと復
路で印字したドットが等しい位置に着弾される。しか
し、紙面自体が何らかの原因で23−bの様に実際の位
置より浮き上がっていた場合、ヘッドフェース面と紙面
との距離はd’に縮まり、ヘッドが吐出してからインク
ドロップが紙面に到着するまでの時間が往路復路ともに
短縮されるために、印字ドットは下図のようにそれぞれ
が目的の位置よりズレた異なった位置に着弾されるてし
まう。同様に、同一画像領域に対する往路印字の時点で
の紙面とヘッドフェース面との距離dと復路印字の時点
での距離dとが局所的な紙の浮きなどで変化した場合は
さらに大きな着弾位置ずれが生ずる場合がある。
を用い、100%デューティー画像を両方向印字する
と、ドット着弾状態は図26の様になる。また図26は
従来よりの千鳥マスクで分割記録を両方向印字した場合
である。ここでは各ドットが正規の位置より1/4画素
づつズレた状態を示してあり、隣接ドットが必要以上に
重なり合う部分、隣接ドット間に隙間が開いてしまって
いる部分が間引きマスクに応じて異なる配置に現れてい
る。図26は全ドットが隣接ドットと逆方向に印字され
るので、1ドット毎に1ドット分の隙間が生じてしまっ
てしまい、全体的に濃度の薄い状態となる。
23で示した紙面の部分的な浮き沈みによってのみでは
なく、記録ヘッドの吐出スピードムラ、キャリッジ移動
スピードのムラ等、様々な原因により起こるものであ
る。これら要因は常にその値がキャリッジの進行方向に
対し、一定ではないので、両方向印字時の吐出タイミン
グを制御することは難しい。また、記録装置におけるヘ
ッドと紙面上との距離は装置個々にばらつきが大きい場
合もあるので、吐出タイミングの調整による往復着弾位
置制御には限界がある。
るためになされたもので、両方向印字時のドット位置ズ
レによる画像弊害と、色ムラ、休止ムラ、時間差ムラと
いった画像弊害とを同時に改善できるインクジェット記
録方法及び記録装置を提供することを目的とするもので
ある。
インクジェット記録方法及び記録装置は、複数のインク
吐出口を配列したマルチヘッドを用い、同一画像領域に
対して複数回の往復記録走査を行うとともに、相対的に
順次紙送りを行うことにより、紙面上に印字画像を完成
させていくインクジェット記録装置において、各記録走
査における分割間引き画素配列は補完関係にあって、か
つ、前記分割間引き画素配列は、縦m画素、横n画素か
ら成るm<nの長方形の基本画素グループを所定の配列
規則に従って配列した分割印字制御手段を有することを
特徴とする構成によって、前記目的を達成しようとする
ものである。
たマルチヘッドを用い、同一画像領域に対して複数回の
往復記録走査を行うとともに、相対的に順次紙送りを行
うことにより、紙面上に印字画像を完成させていくイン
クジェット記録装置において、各記録走査における分割
間引き画素配列は補完関係にあって、かつ、前記分割間
引き画素配列は、縦m画素、横n画素から成るm<nの
長方形の基本画素グループを所定の配列規則に従って配
列した分割印字制御手段を具備したインクジェット記録
装置、より好ましくは、前記縦m画素、横n画素から成
るm<nの長方形の基本画素グループの配列規則におい
て、縦方向に連続配列する画素数pが、少なくとも、m
<p<nを満足させる配列規則としたインクジェット記
録装置、ないしは、複数のインク吐出口を配列したマル
チヘッドを用い、同一画像領域に対して複数回の往復記
録走査を行うとともに、相対的に順次紙送りを行うこと
により、紙面上に印字画像を完成させていくインクジェ
ット記録方法において、各記録走査における分割間引き
画素配列は補完関係にあって、かつ、前記分割間引き画
素配列は、縦m画素、横n画素から成るm<nの長方形
の基本画素グループを所定の配列規則に従って配列した
ことを特徴とするインクジェット記録方法、より好まし
くは、前記縦m画素、横n画素から成るm<nの長方形
の基本画素グループの配列規則において、縦方向に連続
配列する画素数pが、少なくとも、m<p<nを満足さ
せる配列規則としたインクジェット記録方法を提供する
ことで、両方向印字時のドット位置ズレによる画像弊害
や、色ムラ、休止ムラ、時間差ムラといった画像弊害と
を同時に改善できるインクジェット記録方法及び記録装
置を提供することができた。
実施例のドット着弾状態を表したものでここでは1×4
の長方形を基本画素グループとし、同一の走査ではこれ
ら互いに隣接させないように互い違いに配列させたもの
である。
改善されてきた色ムラを再び劣化させること無しに、紙
面の浮き沈みや数々の駆動ムラ、吐出速度の変化によっ
てどうしても引き起こる両方向ドット位置ズレの弊害
を、出来るだけ目立たなくさせることにある。そこで、
一般的にはどのような間引きマスクの配列にすれば、こ
れらが実現できるのかを以下に説明する。
しても同条件で起きる。従って、図26に見るような隙
間を、どの位少なくさせるかが、本発明の目的効果を決
める要因の1つとなる。
路で着弾されるドットとが隣接する箇所数に一致する。
図26では1ドットおきに往路印字と復路印字が互い違
いに配列しているので、全ドットの隣に隙間が出来てし
まっている。しかし、本実施例の図27に示すような横
方向に4ドット連続させたグループを同時に印字する
と、この4ドットの中には隙間が生ぜず、4回に1回の
割合にその隙間数を抑えることが出来ているのである。
即ち、両方向印字時のドットズレの隙間数は、基本ドッ
トグループの横方向の長さに関わってくるのである。
対し、本実施例の間引き配列を用いて往復印字した場合
に、ドットずれが画像上にどの様な影響を及ぼすかを表
したものである。画像品位の目安として、これまでは1
00%デューティーの隙間の開き方を主に上げてきた
が、実際最も両方向のドットズレが目立って見えるのは
50%程度のハーフトーンである。そして、このハーフ
トーンに於いては各種ディザ法によってその画像の濃度
や粒状感、或いは両方向印字時のドットずれによる画像
劣化の現れ方が、多少なりとも異なってくる。今、図3
0ではディザAとディザBの2種類について両方向印字
時のドットが1/2画素ずれた場合と1画素ずれた場合
を示しているが、この図からも判るように等しい量だけ
ドットがズレていてもディザAでは縦線が目立ってくる
のに対し、ディザBでは比較的一様な状態を保っている
ことが判る。従って本実施例の1×4の間引き配列を用
いた場合にはディザBの様なタイプの方が画像を比較的
良好に保っておくことが出来る。図31は図30で示し
た2つのディザ法をの8×8画素内の敷居値として表し
たものである。ここでは特に図示しないが、本実施例に
於いてはディザBを用いたときの方がディザAを用いた
ときに比べどのデューティーにおいても安定して画像が
一様であることが確認されている。
×4の基本画素グループを互いに隣接しないように配列
させることにより、両方向印字時のドットずれの影響を
少なくし、一様で滑らかな画像が得られるようになる。
ンク色数において限定はしなかったが、本実施例の効果
は全ての場合に於いて有効である。
しているが縦方向には1画素分しか持ち合わせていな
い。従って従来例で説明した色ムラ、休止ムラ等につい
てはドット径が大きい場合、非印字領域へのにじみ出し
も大きくその効果が現れにくい。本実施例のような構成
は、むしろ吸収が遅く、即ち色ムラが少なく、ドット径
が小さいOHP用紙などの記録媒体が適しているといえ
るであろう。
明する。本実施例によれば、間引きマスクとして第1実
施例よりもさらに縦方向を大きくした長方形画素グルー
プを、互いに隣接しない状態に配列させたものを用いて
いることを特徴としている。その様なマスクを用いる
と、1走査に於ける非印字領域へのインクのにじみ出し
量が減少し、各走査間の時間差に起因する時間差ムラや
休止ムラ、更にはカラーインクの記録順序に起因する色
ムラを低減することが可能になっているのである。
しておく。図2は図3と比較することにより本方法の特
徴と効果をよく表すものであり、ある一定領域内の第1
走査後のインク着弾状態を示している。従来例では同じ
走査で記録するドットは互いに隣接しない交互の画素に
着弾されていたが(図3)、本実施例では全画素を3×
4のグループにまとめ、それら画素グループ内は同一パ
スで記録すると共に、各グループ同士は同一パスで互い
に隣接しない位置に記録する様に配置させたものであ
る。この様にすると図でも明らかな通り、各グループ内
のドットの重なり面積が大きくなった分、第1記録色の
インク被覆面積が減少し、それゆえ第2記録色以降で着
弾可能な白紙部分が増加する。従って往復走査によりイ
ンク打ち込み順が変わる場合でも、第1走査の優先色が
占める面積率が減少し、その分第2走査の優先色が占め
る領域が増加するので、両優先色間の片寄りがなくな
り、紙送り幅づつ繰り返される領域の色味の差も少なく
なるのである。
に示す3×4画素のドットグループによる記録法を説明
する。図5は図6の従来例と比較される本特許での記録
状態図である。16ノズルで構成されるヘッドで、8ノ
ズル幅づつの紙送りをしながら、両方向印字をしてい
る。ここで記録しているデータはシアンとイエローから
なる100%グリーン画像である。尚、これらの図では
360dpiの画素密度に対し、直径110μmのドッ
トを記録した場合を例として示している。
なっている為、1画素以上の大きさを持つ各ドットが隣
接画素へ大きくにじみ込み、送り幅毎に異なる優先色を
持つ濃度ムラを発生してしまっている。これに対し、本
方法例の図5では3×4の千鳥マスクを使用している
為、各ドットグループの中で互いにインクがにじむ分、
他領域へのにじみ込みが制限され、各領域で優先色の差
が図6に比べかなり抑えられている。
は与えられた画素密度、インク吐出量、或いは記録媒体
などの条件に応じてマスクの大きさ即ちm×nの適正値
は異なってくる。mやnが上記条件に於いて、余り小さ
すぎると本方法の効果が得られないのに対し、ドットグ
ループが人間の目に解像できる程大きすぎると、今度は
隣合うグループ同士の色味の違いが感知され、画像がざ
らつき、粗っぽいものとなってしまう。
休止ムラについても本発明は有効である。既に従来例で
説明した様に、時間差ムラとは1パス目のドットがはみ
出してにじんでいる領域に2パス目を記録する場合に見
受けられるものである。従って本方法のように、1パス
目のドット同士が互いに隣接し合い、はみ出し率が小さ
くなれば、2パス記録も1パス記録とほぼ同条件で記録
可能となり、両者が重なり合って生じる時間差に左右さ
れる要因が無くなっていくことになる。図15は図16
と比較することにより、上記効果を第1走査と第2走査
の重なり部を強調して表している。記録領域に対する重
なり部の総面積量が、本実施例では明らかに従来例より
も少ないことが解る。
内の記録画素が2回の走査にほぼ等分に記録されなけれ
ばその効果が現れない。これまで説明してきた例では、
全て100%デューティー画像を記録する場合であった
ので、図5にせよ図6にせよ必ず2回のパスで等数の画
素が記録されていた。しかし実際に信号として送られて
来るイメージデータは、ある階調を表す多値データを、
所定の2値化法により2値化し、予め決められたパター
ンに定められてから送られてくるものが多い。本方法は
それらの中でも特に多く用いられるディザ法に対し効果
的である。その1例を図18に挙げる。ここでは2値化
法としてディザ法の中でも、特にベイヤータイプを用い
ている。8×8の一定領域内に1/16(4/64)刻
みのデューティー画像が与えられた場合、以前の分割記
録と本方法例で行う分割記録方法を比較しながら、それ
ぞれが各画像データに於いてどの様に2つのパスに分配
されるのかを表している。本実施例の分割記録法と従来
の分割記録法による1走査目及び2走査目に許される記
録画素をそれぞれ黒で示している。そして、左側に示し
てある2値化された画像データが入力されて来た場合に
各記録法の各走査でそれぞれどの画素が記録されるのか
をその右側に示している。これに依れば従来の分割印字
では8/16即ち50%デューティーまで1走査のみで
印字を完成させてしまっていることが分かる。また、5
0%を過ぎても各パスでの印字画素数の片寄りは大き
く、100%になってはじめて両者の数は等しくなって
いる。この様なことが起こると、例えば50%以下の低
デューティーではヘッドの主走査方向の1画素幅のデー
タは全て同一ノズルによって記録がなされてしまい、先
に説明した分割記録法本来の目的、即ちノズルばらつき
による濃度ムラの解消が全くなされないことになる。更
に、1走査目と2走査目の記録画素の不均等は50%
(8/16)を越えた高デューティーの領域でも引き続
き、常にどのデューティーでも均等化されている本実施
例の場合と比べ、かなり上記濃度ムラにおいて画像が劣
ることが予想される。この問題は往復印字に限ったこと
でなく、片方向印字に於いても起こり得るものである。
また、同じ要因即ち、各走査での記録画素の不均等から
おこる問題現象として、上記濃度ムラ以外にデューティ
ーの異なる2色インクを用いて記録を行った場合に、既
に従来例で説明したインク打ち込み順序による色ムラも
起こさせる。この問題についても、ノズルばらつきによ
る濃度ムラと同様、やはり片方向印字でも起こる現象で
あると共に、各パスで記録される画素数を等しく分配で
きるようにすれば解決できる問題である。本実施例の3
×4のドットグループより成る間引きマスクを用いる
と、常に両走査間のドット数が均等に分割されている。
従って、上記色ムラも発生しない。また、常に同主走査
方向に並ぶドットは2回の走査、即ち2種類のノズルで
記録されるのでノズルばらつきによる濃度ムラに於いて
も、本方法は有効である。
ープを間引きマスクとして用いることにより、色ムラ、
時間差ムラ、休止ムラ及びノズルムラの無い滑らかで高
画質な画像を得ることが可能となる。マスクの形として
は、これまで述べてきた3×4のような正方形マスクで
あっても良いし、両方向印字時のドットズレによる画像
劣化を防ぐために、更に横方向に長いマスクを用いても
良い。
る分割記録法や本公開特許により、カラーインクジェッ
ト記録装置に於いて、マルチカラー及びモノカラーに於
ける両方向印字、片方向印字を色ムラ、時間差ムラ、休
止ムラ、及びノズルムラと言う弊害の無い、記録が可能
となったのである。
ループが3倍程度大きくなっているので、色ムラに対す
る効果はかなり大きいものとなるであろう。ただし、色
ムラのみ重視し過ぎて、あまり大きな基本画素グループ
を適用してしまうと、各基本画素グループ自体の塊が目
立ってきて画像が荒っぽいものとなってしまう恐れがあ
る。また、本実施例に於いても第1実施例と同様に横方
向に連続した4画素を同一記録走査で記録するので、両
方向印字時のドットずれによって生ずる隙間数は第1実
施例と同様であり(図25)、従来例(図26)と比べ
隙間数は1/4に削減されている。但しこの場合、隙間
同士が縦方向に3画素連なっているので隙間の大きさに
よっては、テクスチャーとして目立ってくることも考え
られる。
の画素数、縦方向の画素数、及びマスク内の全画素数、
更にはマスクの形状と言うように、本発明を実現する為
の間引きマスクは、その都度適切なパターンが実現可能
である。
例の4色同時に適用する間引きマスクのドット着弾状態
を図2、3と比較して示している。また、図4は図5及
び図6と同様に上記マスクを使ったときのグリーン10
0%画像の形成状態を示している。
互いに隣接しない交互の画素に着弾させる従来の方法、
図2、5では全画素を3×4のグループにまとめ、それ
らドットグループ内は同一パスで記録すると共に、各グ
ループ同士は同一パスで互いに隣接しない位置に記録す
る先に上げた第2実施例の方法である。これに対し本実
施例の図1及び4では、1×4を基本ドットグループと
し、これを横方向に2画素以上ずらしながら縦方向に隣
接配列させていったマスクで記録していっている。
重なり面積を大きくして、第1記録色のインク被覆面積
をなるべく小さくすることを主な目的としているので、
両方向印字時の色ムラ防止に主に効果的な方法であるこ
とは既に述べた。これに対し、図1では縦方向のドット
配列数が2ドット以下と少ないので、各グループ内のド
ット重なり面積は図2より幾分減少している。しかし、
図4を図5、6と比べても判るように、紙面上のグリー
ン画像も第1記録色、第2記録色が本実施例でもほぼ一
様に等分され、色ムラは殆ど弊害とはならない。
表した図である。この図に於いても図25、図26と同
様に両方向印字に於いて、既に説明した両方向のドット
位置ズレが1/4画素分起こった状態を示している。他
の2つの図に比べ、本実施例の隙間の数は少なく、一様
に隙間が分布しているので図26の様に濃度薄になるこ
とも、図25の様に縦方向のテクスチャーが目立つこと
もない。
配列させるかを説明する。図24と図25は、どちらも
横方向に4ドットづつ固めて印字しているので、画像全
体中の隙間の数は等しい。しかし、第2実施例の図25
では縦方向に4ドット分の隙間が連続配列し、その場所
や大きさがはっきりと確認されるものとなってしまう。
これに対し、本実施例の図24では1×4の基本ドット
グループを横方向に2画素以上ずらしながら縦方向に配
列させているので、隙間同士も互いに隣接することがな
く、1画素単位の小さな隙間が画像上一様に分布してい
る。この様な小さな隙間は目立たないだけでなく、ドッ
トの大きさやズレ量によっては現れない場合も多く、且
つ一様に分布しているので画像全体としては殆ど弊害と
ならない。
状態で、縦方向に隙間を連続配列させないためには、縦
方向に隣接させる基本ドットグループは必ず1画素以上
横方向にずらした位置に配置する必要がある。本実施例
の場合は、1×4の基本ドットグループを用いているか
ら、縦方向に隣接する基本ドットグループは、最低1画
素、最高4画素の範囲で左右どちらかにズレていなくて
はならないのである。
なくする為に、基本ドットグループの配列方法に与えら
れる条件としては、以下の2つが上げられることにな
る。
ト数を大きくする。
プは、左右どちらかに1画素以上ずらして配置させる。
トズレのみを対象にしたものであって、この条件を満た
すだけでは以前からの画像弊害であるノズルムラ、色ム
ラ、時間差ムラなどは克服出来るとは限らない。例え
ば、(1)の条件を満たすために基本ドットグループの
横方向があまりにも長過ぎると、本来の分割記録法の目
的であるノズルムラが緩和できないことになる。また、
本実施例のように1×4画素を基本ドットグループとし
て、(2)の左右のズレ量を4画素に固定すると第1実
施例の図27のようになるが、これではドットズレによ
る弊害はなくとも、ドットが大きい場合に第1記録色の
インク被覆率が大きくなり、色ムラが現れ易くなってし
まう。また、図28の様に常に同一方向にずらしなが
ら、基本ドットグループを配置させていくと、色ムラや
ドットズレによる弊害はないが、図のように斜め配列の
規則的なテクスチャーが目立ってしまう可能性がある。
その点、本実施例で説明した2画素以上4画素以下だけ
左右にずらしながら、縦方向に隣接させたマスクパター
ンでは、ドットズレによるムラをなくしながらも、イン
ク被覆率も低く、テクスチャーも目立たない画像を実現
できる。
た時、図18と同様に2つの走査で記録される画素位置
を示したものが図17である。この図に於いても第1走
査と第2走査の各ドット数は常に等分されているので、
各走査間の記録ドット数の片寄りに起因する色ムラに関
して、既に説明した4×4のマスクと同等な効果が得ら
れる。横方向に4画素のマスクを使用しているので、や
はり同主走査方向に配列するドットが2つの走査に等分
されているのである。4×4のマスクと同様、ベイヤー
タイプは勿論、他のディザ法に於いてもこの点で有効な
ことが多い。
1、n=4の基本ドットグループm×nを図1のように
階段状に配列することにより、縦方向に連続する画素数
pは常にm<p<nを満たすことで、上記従来例で説明
したような隙間を目立たなくすることを実現している。
また、図1、図4に示すような間引き配列をブラック、
シアン、マゼンタ、イエロー共通に用い、両方向の分割
記録方式を用いることにより、色ムラ、時間差ムラ、休
止ムラ、ノズルムラなどの弊害も同時に取り除いた、高
画質で滑らかな画像を得ることが可能となっている。
(m×n)を1×4画素として説明してきたが、縦横と
もにこの値に固定されるものではない。横方向(n)に
関しては既に説明したように、ノズルムラの弊害が現れ
ない範囲ならば、nを大きくするほどドット間の隙間数
は減少する。縦方向(m)に関しては、図25の様な隙
間の連続配置を完全に避けるためにはm=1でなければ
ならないが、画像の解像度、インク吐出量、色ムラの状
態に応じてはmが2以上であっても構わない。但し一般
的にはm<nでなければ本発明の効果は現れにくい。
引きマスクを各色及び各走査毎に異ならせた場合も考え
られる。ここではシアン、マゼンタ、イエローに関して
は第1実施例と同様の間引きマスクを用いるが、シアン
は他の2色とは補完の関係にあるマスクを各走査で交互
に用いている。また、ブラックは他色とは全く異なるマ
スクを用いている。
に優先色となる場合が多い一方、両方向のドット位置ズ
レは100%デューティーで特に目立つ。また、縦罫線
や横罫線を滑らかにするためには、縦方向にも横方向に
も、図2の様に大きなマスクを交互に配列させない方が
よい。図13のマスクによれば、縦方向に配列する画素
は往路印字ドットと復路印字ドットが1画素起きに交互
に着弾されるので、縦罫線も両方向のドットズレの目立
たない直線が得られる。また、横方向では殆ど1種類の
ノズルで印字するので紙送り量のバラツキによる横罫線
の乱れも無い。この場合、特に色ムラのみでなくノズル
ムラに対する効果も他色に比べ減少するが、直線性及び
文字品位に関してはかなり改善される。
1/16画素の割合でのみノズルムラが解消されるが、
ノズルムラと両方向の隙間ムラの状態によっては、図2
9(例1)の様に隙間数は増えるがノズルムラを解消す
る方向に設定していっても良い。また、同図(例2)の
様に本実施例のブラックと隙間数は同じであっても隙間
の位置を画像全体にバラつかせる様にしても良い。
ムラを重視し、積極的にこれを解決しようとしている。
色ムラの根本的な原因として、キャリッジの走査方向と
等しい方向に、カラーヘッドが4色配列していることが
上げられる。この様な構成を取っているので、どうして
も各色間に各走査での記録順番に差が生じてしまうので
ある。そこで、その記録順番が交互に逆転し、互いに異
なる色味のドットを形成する往路と復路において、なる
べく両者が同条件で記録されるようにしたものが上記第
3実施例の前例であった。これに対し本方法では、各走
査に於いても、なるべく各色間で優先色の差が現れない
ようにすることを目的とし、これを実現するために、色
ムラの目立ち易い組み合わせの2色でマスクを逆転させ
ている。図14は、図13の間引きマスクを用い、シア
ンとイエローで走査毎に交換しながら記録した状態を表
している。本方法の場合も図4と等しく各領域で色味の
不均等が無いことがわかる。この様な色毎に異なるマス
クを用いれば、白紙上に1番最初に記録されるインク
(往路走査のシアン、復路走査のイエロー)が紙面に吸
収されきってしまう前に、同走査内で他のカラーインク
(往路走査のイエロー、復路走査のシアン)が記録され
るので、各走査内の各色の記録条件がより均等化され、
優先色の差が現れ難くなる。
リッジ走査で記録を完成させなければならないので、カ
ラー3色全てが全く重なり合わないマスクを用いるのは
不可能である。しかし、色ムラが画像弊害として認識さ
れるカラーの組み合わせとは、実際には1組或いは2組
程度であることが多い。この様な場合には、それら2色
を異なるマスクによって記録を行うように設定すればよ
い。また、各色の組み合わせで、ほぼ均等に色ムラが目
立つような場合などは、各色で数画素づつずらした状態
のマスクを用いても良い。
目で全ての画素領域の記録を行う方向にマスクを設定し
ているので、第1走査と第2走査間の時間差が弊害要因
となる時間差ムラについては多少悪化する方向にある。
従って時間差ムラがかなり目立つような場合には第1実
施例の方が有効であるのに対し、本方法に於いては特定
の2色に於いて、特に色ムラが目立つ場合に有効である
ものである。
複数のインク吐出口を配列したマルチヘッドを用い、同
一画素領域に対して複数界の往復記録走査を行うととも
に、相対的に順次紙送りを行うことにより、紙面上に印
字画像を完成させていくインクジェット記録装置におい
て各記録走査に於ける分割間引き画素配列は補完関係に
あって、かつ、分割間引き画素配列は、縦m画素、横n
画素からなるm<nの長方形の基本画素グループを所定
の配列規則に従って配列した分割印字制御手段を具備し
たことにより、両方向印字時のドット位置ズレによる画
像弊害や、色ムラ、休止ムラ、時間差ムラといった画像
弊害とを同時に改善できることが可能となった。
字部の図
の図
印字状態を表す図
響を受ける領域を示す図
領域を示す図
の対応図
データへの対応図
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のインク吐出口を配列したマルチヘ
ッドを用い、同一画像領域に対して複数回の往復記録走
査を行うとともに、相対的に順次紙送りを行うことによ
り、紙面上に印字画像を完成させていくインクジェット
記録装置において、各記録走査における分割間引き画素
配列は補完関係にあって、かつ、前記分割間引き画素配
列は、縦m画素、横n画素から成るm<nの長方形の基
本画素グループを所定の配列規則に従って配列した分割
印字制御手段を有することを特徴とするインクジェット
記録装置。 - 【請求項2】 前記縦m画素、横n画素から成るm<n
の長方形の基本画素グループの配列規則において、縦方
向に連続配列する画素数pが、少なくとも、m<p<n
を満足させる配列規則であることを特徴とする請求項1
記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 複数のインク吐出口を配列したマルチヘ
ッドを用い、同一画像領域に対して複数回の往復記録走
査を行うとともに、相対的に順次紙送りを行うことによ
り、紙面上に印字画像を完成させていくインクジェット
記録方法において、各記録走査における分割間引き画素
配列は補完関係にあって、かつ、前記分割間引き画素配
列は、縦m画素、横n画素から成るm<nの長方形の基
本画素グループを所定の配列規則に従って配列したこと
を特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項4】 前記縦m画素、横n画素から成るm<n
の長方形の基本画素グループの配列規則において、縦方
向に連続配列する画素数pが、少なくとも、m<p<n
を満足させる配列規則とすることを特徴とする請求項3
記載のインクジェット記録方法。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12639393A JP3332471B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | インクジェット記録方法及び記録装置 |
AT01203064T ATE373282T1 (de) | 1993-05-27 | 1994-05-26 | Verfahren und vorrichtung zur tintenstrahlaufzeichnung |
AT01203063T ATE403909T1 (de) | 1993-05-27 | 1994-05-26 | Verfahren und vorrichtung zur tintenstrahlaufzeichnung |
EP01203063A EP1162567B1 (en) | 1993-05-27 | 1994-05-26 | Ink jet recording method and apparatus |
EP94303807A EP0631257B1 (en) | 1993-05-27 | 1994-05-26 | Ink jet recording method and apparatus |
AT94303807T ATE225540T1 (de) | 1993-05-27 | 1994-05-26 | Verfahren und vorrichtung zur tintenstrahlaufzeichnung |
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