JPH06319749A - 手術用抑制帯 - Google Patents
手術用抑制帯Info
- Publication number
- JPH06319749A JPH06319749A JP5113281A JP11328193A JPH06319749A JP H06319749 A JPH06319749 A JP H06319749A JP 5113281 A JP5113281 A JP 5113281A JP 11328193 A JP11328193 A JP 11328193A JP H06319749 A JPH06319749 A JP H06319749A
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- JP
- Japan
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- band
- patient
- cloth
- belt
- restraint
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】全身麻酔を施された患者等を手術用ベッドに固
定するに際し、作業性が良好で、且つ、患者が圧迫感、
緊縛感等を感ずることがなく、確実に固定することが可
能な手術用抑制帯を提供する。 【構成】布製の帯状体中にキルト地などの緩衝材を収納
し、帯状体の両端左右に係止が容易な接着布等を設け、
帯状体の大きさを、上肢用は手関節から肘関節まで、下
肢用は膝関節を含む大腿の1/2を覆うことのできるも
のとする。
定するに際し、作業性が良好で、且つ、患者が圧迫感、
緊縛感等を感ずることがなく、確実に固定することが可
能な手術用抑制帯を提供する。 【構成】布製の帯状体中にキルト地などの緩衝材を収納
し、帯状体の両端左右に係止が容易な接着布等を設け、
帯状体の大きさを、上肢用は手関節から肘関節まで、下
肢用は膝関節を含む大腿の1/2を覆うことのできるも
のとする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、局所的な圧迫が少な
く、患者に与える緊縛感が弱く、且つ、患者を固定する
ための作業性に優れ、確実に固定することのできる手術
用抑制帯に関する。
く、患者に与える緊縛感が弱く、且つ、患者を固定する
ための作業性に優れ、確実に固定することのできる手術
用抑制帯に関する。
【0002】
【従来の技術】手術のため麻酔中の患者は、狭い手術ベ
ットの上で同一体位を強制され寝返りをすることもでき
ない。施術に携わる人達は、このような患者の安全性及
び安楽性を考慮して、合併症を予防し手術が円滑に行わ
れるように最大限の努力をしている。全身麻酔を施す手
術の場合、患者を手術用ベッドに確実に固定しておく必
要があるが、従来は患者の上肢及び下肢を紐状の抑制具
(以下、抑制紐という)によってベッドに固定する方法
が採られている。
ットの上で同一体位を強制され寝返りをすることもでき
ない。施術に携わる人達は、このような患者の安全性及
び安楽性を考慮して、合併症を予防し手術が円滑に行わ
れるように最大限の努力をしている。全身麻酔を施す手
術の場合、患者を手術用ベッドに確実に固定しておく必
要があるが、従来は患者の上肢及び下肢を紐状の抑制具
(以下、抑制紐という)によってベッドに固定する方法
が採られている。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら、上記の抑制紐で
は、ベッド側端から紐を渡して結ぶのにかなりの時間を
要し、作業性が劣っており、麻酔導入から手術開始まで
の多忙な時間の中で、そのような作業に多くの時間を費
やすのは好ましくないことである。また、従来法では確
実に固定することが難しく、麻酔の導入時或いは覚醒時
の体動等により、上下肢が抑制紐から外れてしまった
り、逆に抑制紐により過度に圧迫したりすることがあ
り、局所の圧迫による循環或いは神経障害等を起こすこ
ともあって、改善が望まれている。
は、ベッド側端から紐を渡して結ぶのにかなりの時間を
要し、作業性が劣っており、麻酔導入から手術開始まで
の多忙な時間の中で、そのような作業に多くの時間を費
やすのは好ましくないことである。また、従来法では確
実に固定することが難しく、麻酔の導入時或いは覚醒時
の体動等により、上下肢が抑制紐から外れてしまった
り、逆に抑制紐により過度に圧迫したりすることがあ
り、局所の圧迫による循環或いは神経障害等を起こすこ
ともあって、改善が望まれている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】本発明は、主に全身麻酔時、
患者に過度の圧迫感、緊縛感を与えることなく、患者を
確実に手術用ベッドに固定することができ、しかも固定
作業が極めて容易である手術用抑制帯を提供することを
課題とする。
患者に過度の圧迫感、緊縛感を与えることなく、患者を
確実に手術用ベッドに固定することができ、しかも固定
作業が極めて容易である手術用抑制帯を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、緩衝材を内部
に収納した帯状体の端部に係止部を設けたことを特徴と
する手術用抑制帯に関する。前記のような問題を有して
いた従来の抑制紐は、幅が数cm、多くの場合5cm以
下であったが、これを上肢用で10〜30cm、好まし
くは15〜25cm、下肢用で15〜35cm、好まし
くは20〜30cmの帯状とする。この抑制帯によっ
て、上肢は手関節から肘関節までを、下肢は従来2本の
抑制紐によって大腿と下肢の一部のみを固定していたも
のを、膝を含む大腿の凡そ1/2をそれぞれ覆うことが
でき、圧迫感、緊縛感を伴わない確実な固定が可能とな
る。
に収納した帯状体の端部に係止部を設けたことを特徴と
する手術用抑制帯に関する。前記のような問題を有して
いた従来の抑制紐は、幅が数cm、多くの場合5cm以
下であったが、これを上肢用で10〜30cm、好まし
くは15〜25cm、下肢用で15〜35cm、好まし
くは20〜30cmの帯状とする。この抑制帯によっ
て、上肢は手関節から肘関節までを、下肢は従来2本の
抑制紐によって大腿と下肢の一部のみを固定していたも
のを、膝を含む大腿の凡そ1/2をそれぞれ覆うことが
でき、圧迫感、緊縛感を伴わない確実な固定が可能とな
る。
【0006】帯状体の材質としては、耐久性があり肌触
りの良い、例えば、綾織りの綿等が好ましいが、それだ
けでは腰が弱く作業性が劣り、また、上肢用では肘が曲
がってしまったり、下肢用では膝関節の屈曲により膝部
分が突き出してしまったりする。そのため、帯状体の内
部に緩衝材を収納して抑制帯の腰を強くし、作業性が良
好であって、且つ、患者に不快感を与えるほどに硬くは
ないものとするのが好ましい。そのような緩衝材として
は、例えば、発泡ポリエチレン製のシート、気泡入り緩
衝材[例えば、宇部興産株式会社より商品名エアーキャ
ップ(登録商標)として市販されている製品]、キルト
地等が挙げられる。これら緩衝材は、袋状とした帯状体
中に、帯状体とほぼ同寸法のものを収納すればよいが、
そのままでは材質によっては滑り出てくる場合があるた
め、帯状体端部をホック、ボタン、接着布[マジックテ
ープ(登録商標)]等で部分的に閉止することが好まし
い。
りの良い、例えば、綾織りの綿等が好ましいが、それだ
けでは腰が弱く作業性が劣り、また、上肢用では肘が曲
がってしまったり、下肢用では膝関節の屈曲により膝部
分が突き出してしまったりする。そのため、帯状体の内
部に緩衝材を収納して抑制帯の腰を強くし、作業性が良
好であって、且つ、患者に不快感を与えるほどに硬くは
ないものとするのが好ましい。そのような緩衝材として
は、例えば、発泡ポリエチレン製のシート、気泡入り緩
衝材[例えば、宇部興産株式会社より商品名エアーキャ
ップ(登録商標)として市販されている製品]、キルト
地等が挙げられる。これら緩衝材は、袋状とした帯状体
中に、帯状体とほぼ同寸法のものを収納すればよいが、
そのままでは材質によっては滑り出てくる場合があるた
め、帯状体端部をホック、ボタン、接着布[マジックテ
ープ(登録商標)]等で部分的に閉止することが好まし
い。
【0007】係止部としてはホック、ボタン等も使用し
得るが、接着布が最も好ましい。接着布の大きさとして
は、上肢用は抑制帯本体の両端左右にそれぞれ幅数c
m、長さ5〜20cm程度が好ましい。また、下肢用と
しては幅は上肢用と同程度、長さは20〜30cm程度
が好ましい。この係止部も布等のみに接着布を付設した
だけでは、腰が弱く作業性が劣るため、袋状の布製帯状
体中に、例えば、前記の緩衝材と同様の腰の強い材料を
収納し、その表面に接着布を付設したものが好ましい。
得るが、接着布が最も好ましい。接着布の大きさとして
は、上肢用は抑制帯本体の両端左右にそれぞれ幅数c
m、長さ5〜20cm程度が好ましい。また、下肢用と
しては幅は上肢用と同程度、長さは20〜30cm程度
が好ましい。この係止部も布等のみに接着布を付設した
だけでは、腰が弱く作業性が劣るため、袋状の布製帯状
体中に、例えば、前記の緩衝材と同様の腰の強い材料を
収納し、その表面に接着布を付設したものが好ましい。
【0008】抑制帯本体の大きさは、例えば、上肢用が
幅が20cm、長さが30cm程度、下肢用が幅25c
m、長さ75cm程度であればよい。勿論、この寸法は
患者の体格に合わせて決定するのが理想ではあるが、費
用とその効果を考えれば現実的ではなく、そこまでしな
くても上記の寸法の抑制帯本体に、上記の寸法の係止部
を設ければ、患者の体格を問わず充分適用可能である。
このような抑制帯を使用した場合、装着後の緩みやずれ
もなく、再固定の必要もない。上記の寸法範囲を外れた
場合、患者の固定が確実にできなかったり、また、大き
過ぎる場合は手術操作の妨げともなり好ましくない。
幅が20cm、長さが30cm程度、下肢用が幅25c
m、長さ75cm程度であればよい。勿論、この寸法は
患者の体格に合わせて決定するのが理想ではあるが、費
用とその効果を考えれば現実的ではなく、そこまでしな
くても上記の寸法の抑制帯本体に、上記の寸法の係止部
を設ければ、患者の体格を問わず充分適用可能である。
このような抑制帯を使用した場合、装着後の緩みやずれ
もなく、再固定の必要もない。上記の寸法範囲を外れた
場合、患者の固定が確実にできなかったり、また、大き
過ぎる場合は手術操作の妨げともなり好ましくない。
【0009】尚、従来の抑制紐と本発明の抑制帯との作
業性を比較してみたところ、固定に要する時間は、上肢
の場合、抑制紐では平均12秒であったものが、抑制帯
では約2秒となり、また、下肢の場合、抑制紐では平均
13秒であったものが、平均8秒となり、大きな改善効
果がみられた。
業性を比較してみたところ、固定に要する時間は、上肢
の場合、抑制紐では平均12秒であったものが、抑制帯
では約2秒となり、また、下肢の場合、抑制紐では平均
13秒であったものが、平均8秒となり、大きな改善効
果がみられた。
【0010】
【発明の効果】本発明の手術用抑制帯によれば、局所的
な圧迫、緊縛等がなく、体動時に肘関節或いは膝関節が
抑制帯から抜け出たりすることがない。また、手術用ベ
ッドと患者の上下肢との固定が確実になると共に、患者
に包み込まれているような安心感を与えることができ
る。更に、前記のように固定作業に要する時間が大幅に
短縮され、施術に携わる人達の負担軽減にもなる。
な圧迫、緊縛等がなく、体動時に肘関節或いは膝関節が
抑制帯から抜け出たりすることがない。また、手術用ベ
ッドと患者の上下肢との固定が確実になると共に、患者
に包み込まれているような安心感を与えることができ
る。更に、前記のように固定作業に要する時間が大幅に
短縮され、施術に携わる人達の負担軽減にもなる。
Claims (1)
- 【請求項1】緩衝材を内部に収納した帯状体の端部に係
止部を設けたことを特徴とする手術用抑制帯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5113281A JPH06319749A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 手術用抑制帯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5113281A JPH06319749A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 手術用抑制帯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06319749A true JPH06319749A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14608208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5113281A Pending JPH06319749A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 手術用抑制帯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06319749A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007083706A1 (ja) | 2006-01-18 | 2007-07-26 | Jms Co., Ltd. | 上肢固定具 |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP5113281A patent/JPH06319749A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007083706A1 (ja) | 2006-01-18 | 2007-07-26 | Jms Co., Ltd. | 上肢固定具 |
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