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JPH05207983A - 固体状導電性ポリマー組成物を含む生物医療電極 - Google Patents

固体状導電性ポリマー組成物を含む生物医療電極

Info

Publication number
JPH05207983A
JPH05207983A JP4303612A JP30361292A JPH05207983A JP H05207983 A JPH05207983 A JP H05207983A JP 4303612 A JP4303612 A JP 4303612A JP 30361292 A JP30361292 A JP 30361292A JP H05207983 A JPH05207983 A JP H05207983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
conductive
present
polymer
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4303612A
Other languages
English (en)
Inventor
Rosa Uy
ウイ ロサ
Timothy M Dietz
マイケル ディーツ ティモシー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minnesota Mining and Manufacturing Co filed Critical Minnesota Mining and Manufacturing Co
Publication of JPH05207983A publication Critical patent/JPH05207983A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/24Detecting, measuring or recording bioelectric or biomagnetic signals of the body or parts thereof
    • A61B5/25Bioelectric electrodes therefor
    • A61B5/263Bioelectric electrodes therefor characterised by the electrode materials
    • A61B5/268Bioelectric electrodes therefor characterised by the electrode materials containing conductive polymers, e.g. PEDOT:PSS polymers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は水の存在量に関係なくイオン的に導
電性である組成物の提供にある。 【構成】 固形状導電性ポリマー組成物を開示する。こ
の組成物は溶媒ポリマー、イオン塩、及び任意的にこの
組成物を粘着性及び柔軟性にするのに十分な量における
本質的に不揮発性な可塑剤を有する。この組成物14に
接している電気的接続のための手段14を有する生物医
療電極も開示する。この組成物の製造方法及び電極も開
示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体状導電性ポリマー組
成物であってこの組成物に存在している水の量に関係な
くイオン的に導電性であるもの、このような組成物を含
む、生物医療電極及びこのような組成物を製造する方法
に関連する。
【0002】
【従来の技術】近年の医療は、電気信号又は電流を患者
身体から受け取る又はそれに導入する数多くの診断、治
療及び電気外科工程を利用している。これらの工程にお
いて用いる医療装置と患者の皮膚との間の接触面は通常
何らかの柔軟な生物医療電極である。このような電極は
典型的には、この装置に電気的に接続されていなければ
ならない導体、及び患者の皮膚に付着させた又はそうで
なければ接触させている導電媒体を含む。
【0003】生物医療電極を用いる治療工程は、痛みの
処置のために用いられる経皮的電子神経刺激(TEN
S)装置;側変症のような症状を処置するために用いら
れる神経筋刺激(NMS)装置;患者の心拍を除細動す
るために哺乳類患体の胸腔に電気的エネルギーを付与す
る除細動電極;及び電気外科の際に施す切開部の中に放
出せしめる電気エネルギーを受け取るための分散型電極
を利用する。
【0004】生物医療電極を用いる診断工程には、生体
機能由来の電気的出力のモニター、例えば心臓活動のモ
ニター及び心臓の機能不全の診断のための心電図(EC
G)が含まれる。各診断、治療又は電気外科方法に関し
て、電解質を含むイオン的に導電性の媒体を有する少な
くとも1つの生物医療電極を、哺乳動物の皮膚の対象部
分に付着させるか又はそうでなければ接着させ、そして
これを更に電気的診断、治療又は電気外科装置に電気的
に接続させる。この電気外科装置の本質的な構成要素
は、哺乳動物の皮膚と診断、治療又は電気外科装置との
間の接触面として働く導電性媒体である。
【0005】生物医療電極において好適に利用されてい
る導電性媒体は、二種類のポリマー導電性材料、即ち、
ゲル電解質又はポリ電解質のいづれかを利用する。ゲル
電解質及びポリ電解質の両方とも、導電性ゲル、クリー
ム又は導電性接着剤の形態におけるイオン的に電導性の
ポリマー系である。MacCallum 編 Polymer Electrolyte
Reviews , Elsevier Applied Science, New York
(1987) における頁139−141の、F. M. Grayによ
る第6章「Mixed Polymer Systems 」に詳細の通り、ゲ
ル電解質はポリマー溶媒−塩の系として定義され、ここ
でこのポリマーの役割は導電性マトリックスの中では二
次的である。このポリマーは、塩を溶媒和せしめ且つ導
電性媒体として働く、低分子量高誘電率溶媒のための増
粘剤として働く。
【0006】この溶媒は水溶液、又は水及び多価アルコ
ールより成る共溶媒のいづれでもよい。米国特許第4,
406,827号(Carim)は生物医療電極におけるゲル
電解質の利用を詳細し、ここではグアーガムネットワー
クが塩化カリウム溶液を閉じ込めるためのマトリックス
として働いている。適切に機能するため、この導電性グ
アーガムゲル電解質系は水の存在を必要とする。残念な
がら、このゲル電解質系はイオン性導電性を保つのに必
要な必須の水の脱水を受け易い。
【0007】更にGrayの頁139−141に詳細されて
いる通り、ポリ電解質は水性媒体におけるイオン性ポリ
マーの溶解によって生成される導電性マトリックスであ
る。イオン性ポリマーはイオン塩と共有結合ポリマーの
ハイブリドであり、そして両者に共通する構造的特徴を
有することができる。ここでもこのポリマー系にとって
水は、イオン性ポリマーのイオンを解離させるため及び
イオンの移動性を高めるようこのポリマーを可塑化する
ための不可決な成分である。ポリ電解質のイオン誘電率
は水含有量の関数である。米国特許第4,524,08
7号(Engel)は、ポリ電解質ポリマー導電材料を用いる
生物医療電極を詳細している。この場合において、この
ポリ電解質は、水及びグリセリンの中に分散された、部
分的に中和されたポリアクリル酸ホモポリマーより成る
導電性接着剤である。残念ながら、ポリ電解質−含有生
物医療電極も水の脱水を受け易く、これはこのポリマー
のイオン導電性を低める。
【0008】ゲル電解質又はポリ電解質のいづれかを用
いている生物医療電極からの水の損失は未解決の問題を
有する。外装を施すことによってこの包装内における生
物医療電極の水蒸気圧を安定化せしめる作業にもかかわ
らず、生物医療電極が一但通常雰囲気に暴露されたな
ら、脱水が始まり、受け入れることのできない電極特性
がもたらされる。接着特性を有するポリ電解質のケース
においては、脱水は哺乳動物の皮膚への電極の接着性の
低下をももたらす。
【0009】乾燥ポリ電解質生物医療電極を作るための
手法は米国特許第5,003,978号(Dunshearth, J
r.)に開示されており、ここでは導電性接着剤を導電性
支持体上にコートしている。この支持体は、微細に粋砕
せしめた粉末を添加したポリマー材料より成る。この導
電性接着剤は水をベースとする接着剤より成り、この接
着剤にわたって塩化物イオンの拡散を有する。この接着
剤中の水は5重量%以下である。
【0010】乾燥ポリ電解質生物医療電極を作るための
他の手法は米国特許第4,273,135号(Larimore
ら)に開示されている。この導電性材料は、ポリマーに
混和性な試薬によって可塑化されている実質的に水溶性
ポリマーのみの非イオン性水溶性ポリマーを含む、粘着
性の整合性(comformable)非イオン親水性合成ポリマー
より本質的に成る。電極を適用するとき、患者の皮膚を
わずかにすりむかせ、そして水又は正常食塩水溶液で湿
らせて電解質導電性を与える。従って、たとえこの電極
が保存の際に乾いていても、利用するためには水又は水
性溶液を必要とする。
【0011】第三の種類のポリマー導電性材料が知ら
れ、そしてこれは前記したMacCallum編、Polymer Elect
rolyte Reviews I 、特にその中のGrayによる第5及び
第6章の課題である。これらの材料はポリマー電解質と
呼ばれており、これらはイオン的導電性ポリマー材料で
あり、イオン塩が溶媒和ポリマーマトリックスの中に直
接熔解されている。従って、このポリマーのポリマー主
鎖における非炭素原子とこの塩の陽イオンとの直接的相
互作用が導電性固溶液をもたらしている。
【0012】高いイオン導電性を有する導電性ポリマー
電解質が米国特許第4,855,077号(Shikinami
ら)に開示されている。この場合において、このポリマ
ーイオン導電体は、セグメント化ポリウレタンであっ
て、そのセグメントにポリエチレンオキシド、ポリプロ
ピレンオキシド他を有し、且つこのセグメントとイオン
化合物によって形成される複合体による高イオン導電性
を有するものより成る。ポリアルキレンオキシドの利用
は、ほとんど又は完全にゴム状態にあるアモルファス相
凝集体を有するポリマーをもたらし、なぜならポリアル
キレンオキシドのガラス転移温度は室温より低いからで
ある。従ってこのポリマーは接着特性を有する材料とな
ることができ、そして粘着力を授けるためにそれに添加
された可塑剤を含むことができる。ところで、Sikinami
らは有機溶媒系を用いてプレポリマーからのポリウレタ
ンの重合を必要としており、これは最終製品の中に残留
オリゴマー単位を残す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明は固体状導電性ポリマー組成物をもたら
し、これは製造、保存又は利用の際の水の存在量に関係
なくイオン的に導電性である。本発明の固体状導電性ポ
リマーは、製造後及び利用し終える前の水又はその他の
揮発成分の脱水に原因する導電性の損失を受けにくい。
又、このような組成物の導電性は、湿潤雰囲気条件にお
ける水のこのような組成物への吸着によって損傷されな
い。
【0014】本発明の組成物は製造中に存在している微
量の水によって作られうる。このような組成物は大気水
分からの保護を必要とせずに、湿潤又は乾燥条件におい
て保存できる。このような組成物は、診断、治療又は電
気外科工程の際に出くわし易い量の外気水分、体液又は
滲出物に関係なく利用できる。簡潔すると、本発明の組
成物は、哺乳動物の皮膚と接触する生物医療電極におけ
る組成物にイオン的導電性をもたらすための水を必要と
する問題を解決する。本発明の組成物は水の有無に無関
係に機能する。このような組成物において水は許容され
るが、しかし使用のために必要とはされない。
【0015】本発明の固体状導電性ポリマー組成物は、
哺乳動物の皮膚と、電気的診断、治療又は電気外科装置
への電気的接続のための手段との間に導電的に接触して
いる生物医療電極における導電性媒体として利用でき
る。該組成物における水の存在にもかかわらず、イオン
的に導電性である固体状導電性ポリマー組成物は、ポリ
マー電解質複合物、並びにもしこの複合物が粘着性且つ
柔軟性でないなら、任意的に、この組成物を粘着性及び
柔軟性にするのに十分な量の本質的に不揮発性可塑剤を
含んで成る。ポリマー電解質複合物は、溶媒和ポリマー
に溶かされているイオン塩の固溶液を含んで成る。導電
性固溶液は、溶媒和ポリマーによるイオン塩の解離、陽
イオンポリマー複合物及びその対イオンの形成より得ら
れる。この陽イオンポリマー複合物は、ポリマー鎖にお
ける非炭素原子の直接的相互作用によって生ずる。
【0016】溶媒和ポリマーはホモポリマーであって、
各モノマー単位が少なくとも一個の電離性非炭素原子を
有するもの、又はコポリマーであって、少なくとも一種
のモノマー単位が、このモノマー単位の側鎖に含まれて
いる少なくとも一個の電離性非炭素原子を有するものの
いづれでもよい。本発明は、生物医療電極における導電
性媒体としての、前記した固体状導電性ポリマー組成物
の利用ももたらす。
【0017】生物医療電極は、導電性媒体である前記し
た固体状導電性ポリマー組成物、及びこの導電性媒体と
電気的診断、治療又は電気外科装置との間の電気的接触
相互作用のための手段を含んで成る。本発明の特徴は、
本発明の固体状導電性ポリマー組成物においてイオン導
電性を確実にするために水又はその他の揮発性可塑剤を
必要としないことにある。
【0018】本発明の他の特徴は、本発明の固体状導電
性ポリマー組成物が、周囲条件にて本質的に不揮発性で
ある可塑剤を利用できることにある。本発明の他の特徴
は、本発明の固体状導電性ポリマー組成物を含む生物医
療電極が、脱水又はその他の揮発性液体の蒸発に影響さ
れない又は言い換えれば感受性でないことにある。
【0019】本発明の他の特徴は、本発明の固体状導電
性ポリマー組成物を含む生物医療電極を大気に開放され
た容器の中で保存でき、イオン導電性のために水の存在
を必要とする生物医療電極にとって従来必要とされてい
るほど包装の規制を必要としないことにある。本発明の
利点は、本発明の固体状導電性ポリマー組成物が、不揮
発性ゲル及びクリームから不揮発性導電性接着剤までに
わたる広範囲の導電性材料を提供するために可塑化され
てよいことにある。
【0020】本発明の他の利点は、診断工程における利
用の際によりばらつきのないインピーダンスが得られる
ことにあり、その理由は、本発明の固体状導電性ポリマ
ー組成物を含む生物医療電極は、この組成物に存在する
水又は極性溶媒の量に無関係に機能するからである。本
発明の他の利点は、本発明の組成物を有する生物医療電
極の利用は、使用前の特別な皮膚の準備を必要としない
ことにある。事実、水がないことは、本発明の生物医療
電極が哺乳動物の皮膚に接したときの「冷たい」感触の
負担を小さくする。
【0021】本発明の他の利点は、本発明の組成物が、
生物医療電極のための電気的接続のための手段上の非常
に薄いコーティングとして、イオン導電性を提供するこ
とにある。従って、本発明の生物医療電極は小さい形状
を有することができ、そして哺乳動物の皮膚の種々の輪
郭上に適応できる。本発明の他の観点は、本発明の固体
状導電性ポリマー組成物の作り易さである。不揮発性固
体状導電性ポリマー組成物の調製方法は、溶媒和ポリマ
ー、イオン塩、及び必要ならばこの組成物を粘着性及び
柔軟性にするのに必要な本質的に不揮発性の可塑剤を、
本質的に揮発性の溶媒の中で混合し、次いで不揮発性固
体状導電性ポリマー組成物を作るためにこの組成物に存
在している水とは無関係にこの溶媒を除去することを含
んで成る。
【0022】蒸発は、本質的に揮発性な溶媒の量を減ら
す製造効率にとって好ましい方法である。蒸発の程度は
当業者の選択に従って調整されうる。この組成物に存在
している水の量とは無関係に、本発明の固体状導電性ポ
リマー組成物は導電性を保持するため、本発明の組成物
を作るときにこのような揮発溶媒をほぼ完全に蒸発させ
ることが好ましい。
【0023】本発明のこの観点の特徴は、本発明の固体
状導電性ポリマー組成物を製造する方法が、該組成物に
おいて本質的に揮発性な液体を必要とはしないが、それ
が存在し続けることを許容することにある。本発明の他
の特徴は、固体状導電性ポリマー組成物が、支持体、好
ましくは電気的に導電性な表面を有する支持体上の約
0.25mm以下の非常に薄いコーティングにおいて作ら
れうることにある。
【0024】本発明の他の特徴は、固体状導電性ポリマ
ー組成物が揮発性溶媒、例えば環境的に好ましい水を用
いて作られうることにある。本発明の利点は、本発明の
固体状導電性ポリマー組成物が生態学的に適応する材料
を利用して最少工程数によって得られうることにある。溶媒和ポリマー 本発明の固体状導電性ポリマー組成物において有用な溶
媒和ポリマーは、ホモポリマーであって各モノマー単位
が少なくとも1個の電離性非炭素原子を有するものであ
るか、又はコポリマーであって少なくとも一種のモノマ
ー単位がその側鎖に含まれる少なくとも1個の電離性非
炭素原子を有するものいづれかでありうる。モノマー単
位における非炭素原子の限定でない例には、酸素、窒
素、硫黄及びリンが含まれる。
【0025】考えられる溶媒和ポリマーのなかで、ポリ
(N−ビニルラクタム);ポリアクリルアミドもしくは
そのイオン形態;ポリアクリル酸もしくはその塩;ポリ
酢酸ビニルを加水分解せしめることから作られるポリ
(ビニルアルコール);ポリ(ビニルメチルエーテ
ル);ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、その塩、この酸のコポリマー、この酸の塩
のコポリマー、もしくはその混合物;又はこれらの溶媒
和ポリマーの組合せが有用である。このような可能な溶
媒和ポリマーの中で、架橋ポリ(N−ビニルラクタ
ム);架橋ポリアクリルアミド;架橋ポリアクリル酸も
しくはその塩;架橋ポリ(2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸)、その塩、この酸の架橋コポ
リマー、この酸の塩の架橋コポリマーもしくはこれらの
混合物;又はこれらの架橋溶媒和ポリマーの組合せが好
ましい。これらの好ましい溶媒和ポリマーの中で、架橋
ポリ(N−ビニルラクタム)が特に好ましい。
【0026】溶媒和ポリマーは導電性ポリマー組成物の
中で、約5〜98重量%の量において存在していてよ
い。この組成物に粘着性及び柔軟性を授けるために可塑
剤の加えられた組成物において、この溶媒和ポリマーは
この導電性ポリマー組成物の約5〜約50重量%、そし
て好ましくは約20〜約45重量%を占めることができ
る。
【0027】ポリ(N−ビニルラクタム)は、N−ビニ
ルラクタムモノマー単位を含む未架橋ホモポリマー又は
未架橋コポリマーでよく、これは例えば照射による架橋
の後、哺乳動物の皮膚に生体適合性である可塑剤におい
て膨潤性である。好ましくは、未架橋ホモポリマー又は
未架橋コポリマーは放射線架橋していないときは哺乳動
物の皮膚に生体適合性である可塑剤に可溶性である。N
−ビニルラクタムモノマー単位がこのポリマーの全モノ
マー単位の大部分を占める。
【0028】N−ビニルラクタムモノマーの限定でない
例は、N−ビニル−2−ピロリドン;N−ビニル−2−
バレロラクタム;N−ビニル−2−カプロラクタム;及
び以上のいづれもの混合物である。好ましくは、N−ビ
ニルラクタムはN−ビニル−2−ピロリドンである。好
ましくは、ポリ(N−ビニルラクタム)はN−ビニル−
2−ピロリドンのホモポリマーである。
【0029】N−ビニルラクタムモノマー単位と一緒に
有用な非−N−ビニルラクタムコモノマーの限定でない
例には、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリル
酸、メタクリル酸、ヒドロキシエチルメタクリレート、
アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチル−1
−プロパンスルホン酸又はその塩、及び酢酸ビニルが含
まれる。
【0030】N−ビニルラクタムモノマー単位は、固体
状形態にあるポリ(N−ビニルラクタム)において存在
するモノマー単位の約50重量%以下を構成することは
ない。好ましくは、N−ビニルラクタムモノマー単位
は、ポリ(N−ビニルラクタム)の70〜100重量
%、そして最も好ましくは、ポリ(N−ビニルラクタ
ム)の90〜100重量%を占める。
【0031】未架橋のポリ(N−ビニルラクタム)ホモ
ポリマー及びポリ(N−ビニルピロリドン)/ポリ酢酸
ビニルコポリマーは市販されている。本発明にとって有
用な市販されているポリ(N−ビニルピロリドン)の入
手源の限定でない例には、Wilwaukee, WI の Aldrich C
hemical Co., Parsippany, NJ の BASF.及び Wayne,NJ
のGAF である。
【0032】ポリ(N−ビニルラクタム)は少なくとも
K−15の、そして好ましくは少なくともK−60、そ
して最も好ましくは少なくともK−90のフィッケンチ
ャーK値を有すことができる。フィッケンチャーK値は
Molyneaux, Water-Soluble Polymers : Properties and
Behavior,第一巻、CRC Press,1983年、項151−
152に詳細されている。
【0033】電離放射への暴露の後、ポリ(N−ビニル
ラクタム)は水の中で少なくとも約15、好ましくは水
の中で約20−35、そして最も好ましくは水の中で約
25の膨潤容量S、即ちポリマー1グラム当りに収着さ
れる液体のミリリッター量を有する。膨潤容量は、ポリ
(N−ビニルラクタム)における化学架橋単位の関数と
してのポリマー膨潤の測定値であり、以下の式に従う: S=C(λ1/3 −λ0 1/3) (式中、Sはポリマー1g当りに収着した水の測定値で
あり、Cはポリマーの特徴的な定数、即ちこのポリマー
1g当りに収着する水のミリリッター量であり、λは架
橋接点の間のポリマーセグメントにおける主鎖原子の平
均数であり、そしてλ0 はSが0のときの架橋接点の間
のポリマーセグメントにおける主鎖炭素原子の平均数で
ある)。膨潤容量及びこの式は、Erredeの"Molecular I
nterpretations of Sorption in Polymers Part I " Ad
vances in Polymer Science 第99巻、Springer-Verla
g, Berlin Heidelberg Germany (頁21−36,199
1)に説明されている。
【0034】本発明において有用なポリ(N−ビニルラ
クタム)は、架橋されうる任意の形態であってよいが、
好ましくは固体状形態にある。固体状形態の限定でない
例には、粒子、ペレット、シート、ひも、ファイバー、
膜、フィルム及びその他の三次元機能的形態が含まれ
る。好ましくは、ポリ(N−ビニルラクタム)は約0.
1マイクロメーターから約250マイクロメーター、そ
して好ましくは約10マイクロメーターから約75マイ
クロメーターのサイズの粒子の形態にある。
【0035】架橋ポリ(N−ビニルラクタム)組成物
は、化学架橋剤を用いる遊離基重合法、例えば米国特許
第4,848,353号(Engel)もしくはEPO公開番
号第0,322,098号(Duan)に開示されている方
法を用いて、又は例えば国際出願番号07/792,4
42号(ドケット番号45911PCT1A)に開示さ
れている電離放射線を用いて調製できる。
【0036】架橋ポリアクリルアミド;架橋ポリアクリ
ル酸もしくはその塩;架橋ポリ(2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸)もしくはその塩、この
酸の架橋コポリマー、この酸の塩の架橋コポリマーもし
くはこれらの混合物;又はこれらの組合せは、当業者に
知られる遊離基重合法によって調製できる。本質的に不揮発性の可塑剤 もし固体状導電性ポリマー組成物が、それを粘着性及び
柔軟性、更に好ましくは感圧接着性にする可塑剤を必要
とするなら、この可塑剤は溶媒和ポリマーを吸収するこ
とができ、且つ哺乳動物の皮膚に生体適合性である、本
質的に不揮発の液体又は液体の組合せでありうる。
【0037】本質的に不揮発性とは、本発明において用
いられる溶媒和ポリマーとイオン塩のポリマー電解質複
合物を十分に粘着性且つ柔軟性にする可塑剤が、この組
成物を処理する温度又は保存条件温度にさらされた後に
この一定量の可塑剤の10%以下で蒸発することをい
う。本質的に不揮発性の可塑剤の限定でない例には、多
価アルコール(例えばエチレングリコール、プロピレン
グルコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール及
びグリセリン)、並びに周囲条件において不揮発性であ
り、且つ哺乳動物に皮膚刺激又は毒性反応を生じせしめ
ない他の可塑剤が含まれる。
【0038】本質的に不揮発性な可塑剤は、固体状導電
性ポリマー組成物に粘着性及び柔軟性、並びに好ましく
は感圧接着性をも授けるための十分な量において加える
ことができる。粘着性、柔軟性の固体状導電性感圧接着
剤を形成するために加える可塑剤の量は、利用する溶媒
和ポリマーの種類及び溶媒和ポリマーにおける架橋の程
度に依存する。
【0039】この本質的に不揮発性な可塑剤は、この固
体状導電性ポリマー組成物の約0〜約95重量%の範囲
にてこの溶媒和ポリマーに加えることができる。このポ
リマー電解質複合物の接着特性をコントロールするため
に、利用する可塑剤の量を調節することができる。好ま
しくは、加えられる可塑剤の量は、この溶媒和ポリマー
が架橋ポリ(N−ビニルラクタム)のとき、この組成物
の約50〜75重量%の範囲であることができる。好ま
しくは、可塑剤の量は、この溶媒和ポリマーが架橋ポリ
アクリル酸;架橋ポリアクリルアミド;又は架橋ポリ
(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸)もしくはその塩、この酸の架橋コポリマー、この酸
の塩の架橋コポリマー、又はこれらの混合物のとき、こ
の組成物の約65〜75重量%に範囲することができ
る。
【0040】本質的に不揮発な可塑剤のなかで、グリセ
リン及びポリエチレングリコールが好ましく、そしてポ
リエチレングリコールが最も好ましい。グリセリン及び
ポリエチレングリコールは混合して用いられうる。グリ
セリンはこの本質的に不揮発性な可塑剤の100重量%
までを占めることができる。好ましくは、ポリエチレン
グルコールはこの本質的に不揮発性な可塑剤の100重
量%までを占めることができる。分子量300又は分子
量400のいづれかのポリエチレングリコールが好まし
く、そして分子量300がより好ましい。
【0041】驚くべきことに、本発明の固体状導電性ポ
リマー組成物は、イオン導電性を提供する本発明におい
て用いられるポリマー電解質複合物にとっての可塑剤と
して水を利用すること、又は水もしくは周囲条件にて蒸
発可能な任意のその他の揮発性液体を保持することを必
要としない。固体状導電性ポリマー組成物に粘着性及び
柔軟性、並びに好ましくは感圧接着性を授ける本質的に
不揮発性の可塑剤に依存することにより、このような固
体状導電性ポリマー組成物を利用する生物医療電極は、
この組成物の成分の脱水によるイオン導電性変化を伴わ
ない傾向にある。
【0042】本発明の固体状導電性ポリマー組成物は水
の存在を必要としないが、このような組成物はイオン導
電性又は接着特性を失うことなくこのような組成物にお
ける水の存在を許容できる。従って、本発明の固体状導
電性ポリマー組成物は、製造、保存又は利用の際に存在
している水の量に関係なく機能する。イオン塩 溶媒和ポリマーは、本発明の固体状導電性ポリマー組成
物を形成するように可塑化されうるポリマー電解質複合
物を形成するため、この溶媒和ポリマーの非炭素原子と
相互作用するための十分な量の1又は複数種のイオン塩
を含む。実際、固体状導電性ポリマー組成物は(a)溶
媒和ポリマーにおいて解離している1又は複数種のイオ
ン塩の導電性固溶液並びに(b)任意的に、マトリック
スに粘着性及び柔軟性、並びに好ましくは感圧接着性を
授けるのに十分な量の本質的に不揮発性な可塑剤、のマ
トリックスである。これにより驚くべきことに、イオン
塩と溶媒和ポリマーとの相互作用はこの組成物にイオン
導電性を提供する。ポリ電解質組成物に従来利用されて
いるイオン性又は極性溶媒、例えば水は、生物医療電極
の導電性媒体にイオン導電性を授けるのに必要ではな
い。
【0043】溶媒和ポリマーとの相互作用に有用なイオ
ン塩の限定でない例には、塩化リチウム、過塩素酸リチ
ウム、クエン酸ナトリウム及び好ましくは塩化ナトリウ
ムが含まれる。有用なイオン導電性を提供するには、イ
オン塩はこの固体状導電性ポリマー組成物の約0.5重
量%〜約5重量%の量において存在することができる。
好ましくは、イオン塩はこの固体状導電性ポリマー組成
分の約2〜約3重量%の量において存在する。生物医療電極 本発明の固体状導電性ポリマー組成物を利用する生物医
療電極は診断、治療及び電気外科目的にとって有用であ
る。その最も基礎的な形状において、生物医療電極は哺
乳動物の皮膚に接触する導電性媒体、及びこの導電性媒
体と電気的診断、治療又は電気外科装置との間の電気的
接続相互作用のための手段を含んで成る。
【0044】図1及び2はいづれも、剥離ライナー12
上の使い捨て診断用心電図(EKG)又は経皮的電気神
経刺激(TENS)電極10を示す。電極10は、保護
用剥離ライナー12の剥離に基づいて患者哺乳動物皮膚
に接する、生体適合性且つ接着性導電媒体の領域14を
含む。電極10は、電気的接続のための手続16を含
み、これは導電性媒体の領域14と接している導電性接
着面部分18、並びに電気装置(図示せず)との機械的
及び電気的接触のためのタブ部分20(これは導電性媒
体の領域14と接していない)を含んで成る。電気的接
続のための手段16は、導電性媒体の領域14と接して
いる側面22に少なくともコートしている導電層26を
含む。
【0045】典型的なEKG導電体部材16は、厚み約
0.05−0.2ミリミッターを有する材料のストリッ
プ、例えばポリエステルフィルムを含んで成り、そして
これは側面22上に約2.5−12マイクロメーター、
そして好ましくは約5マイクロメーターの厚みの銀/塩
化銀のコーティング26を有することが予想される。現
状好ましいのは、Ercon, Inc. of Waltham, MAから「R
−300」インクとして市販されている銀/塩化銀イン
クによってコートされているICI Americas ofHopewell,
VAから、「Mellinex」505−300,329,33
9フィルムとして市販されているポリエステルフィルム
である。TENS導電部材16は非布帛織物、例えばLy
dall, Inc. of Troy, NYより「Manniweb」として市販さ
れているポリエステル/セルロースファイバーの織物よ
り作られていることができ、そしてその側面22上にAc
heson Colloids Company of Port Huronから「SS24
363」インクとして市販されているカーボンインク層
26を有する。電極クリップ(図示せず)と導電性部材
16との間の機械的接触性を高めるため、導電性コーテ
ィング26を有する側面22の反対側のタブ部分20
に、接着剤を裏付けしたポリエチレンテープを適用する
ことができる。3M社から「Blenderm」として市販され
ている外科用テープがこの目的のために利用できる。
【0046】本発明の固体状導電性ポリマー組成物を有
する生物医療電極を利用する他の種類の治療工程は、患
者の異常な心拍を除細動するために、哺乳動物患体の胸
腔に電気的エネルギーを放出せしめることにある。生物
医療電極を介する高電圧(例えば2,000ボルト)高
電流(例えば40アンペア)電荷の導入及び他の生物医
療電極を介するこの電荷の受容は電気回路を完成せしめ
る。除細動にとって有用な電極の例は米国特許第3,9
98,215号(Andersonら)に開示されている。
【0047】患者の皮膚への電流の適用を含む他の種類
の治療工程はイオン導入法であり、これは電流の助けに
よって哺乳動物の皮膚に又はその中にイオン導入活性薬
品を導入する。本発明の固体状導電性ポリマー組成物を
用いる生物医療電極を利用する他の種類の医療工程は電
気外科である。この場合において、この生物医療電極
は、電気外科用切開電極を用いて切開部位にて患者に導
入した分散状態の電気信号を受け取るために働く。電気
外科システムは通常、モニターされる症状に基づいて要
求される高周波交流を提供する発生器、非常に高い電流
密度を有する切開電極及び低い電流密度を提供する非常
に大きな表面積を有する平らな分散型生物医療電極を含
んで成る。この分散型生物医療電極を、外科処理にかけ
ない哺乳動物の皮膚の部分に密接且つ連続接触するよう
に置く。交流回路は、この分散型生物医療電極とこの切
開電極との間で、この患体にわたって完成される。この
分散型電極の患者との接触又は発生器のいづれかからの
しゃ断は、交流回路が患体から離れる箇所で、患者を電
気的熱傷にかけることができる。
【0048】分散型電極は図3及び4に示す。分散型電
極30は、生体適合感圧接着剤32が一方の面にコート
している絶縁裏地(バッキング)31を含んで成る。こ
の裏地31は独立気泡ポリエチレンフォームでありう
る。電極プレート33は生体適合感圧接着剤32の部分
に付いている。電極プレート33はアルミホイルである
か、又は整合性ポリマー裏地34、例えば一方の面にア
ルミニウムが付着しているポリエステルでありうる。こ
の電極プレート33は、この分散型電極30をリード線
(これは使用されているときは電気外科発生器に接続さ
れている)に電気的に接続させるのに適する、一体とな
って連結されている接続タブ35を有する。本発明の電
気的−導電性接着剤36の領域は、接続タブ35を除い
て電極プレート33の電気的−導電性表面全体を覆って
いる。感圧接着剤によって二重コートされている絶縁ス
トリップ37は、裏地31及び生体適合感圧接着剤32
が下にある接続タブ35の表面部分を覆っている。裏地
31及び生体適合感圧接着剤32は、電極プレート33
及び電気的−導電性接着剤36の周辺を超えて広がるエ
プロン38を有する。エプロン38及び絶縁ストリップ
37は、電極プレート33を患者の皮膚との直接的接触
から絶縁させるために働き、これによって熱的火傷を回
避させ、更には電気的にショートした回路をもたらしう
る他の導電体(例えば血液又は水)との接触を断つ。接
続タブ35を支えるのは非布帛ポリエステルの補強層3
9であり、これは接着剤32を含み、そしてタブ35に
接する片面がコートされた接着層を有する。任意的に剥
離ライナー40を、使用前での接着剤32及び36の保
護のために利用できる。
【0049】好ましくは、患者の皮膚との優れた接着性
及び電気的接触(熱いスポット又は動きに基づく接触の
ロスを避ける)を得るため、本発明のプレート33及び
接着剤36の表面積は約130cm2 である。好ましく
は、本発明の接着剤36は約0.5mmの厚さでコートし
ている。導電性接着剤領域として本発明の固体状導電性
ポリマー組成物を利用できる生物医療電極の他の例は、
米国特許第4,527,087号;第4,539,99
6号;第4,554,924号;第4,848,353
号(全てEngel);第4,846,185号(Carim);第
4,771,713号(Roberts);第4,715,38
2号(Strand);第5,012,810号(Strandら)
及び第5,133,356号(Bryanら)に開示されてい
る電極を含む。
【0050】診断用EKG工程のために用いるとき、図
1及び2に示す電極が好ましい。心電図(ECG)工程
のモニターのために用いるとき、米国特許第5,01
2,810号に開示されている電極が好ましい。除細動
工程又は電気外科工程のために用いるとき、図3及び4
に示す又は米国特許第4,539,996号に開示され
ている電極が好ましい。
【0051】ある場合において、電気的接続のための手
段は、生物医療電極の周辺から伸びた電気的導電性タ
ブ、例えば米国特許第4,848,353号に開示され
ているものであるか、又は絶縁裏地材料におけるスリッ
ト又はシームにわたって伸びた導電部材、例えば米国特
許第5,012,810号において参照できるものであ
りうる。これ以上に、電気的接続のための手段はアイレ
ット又はその他のスナップ型接続器、例えば米国特許第
4,846,185号に開示されているものでありう
る。他方、例えば米国特許第5,012,810号にお
いて参照できるように、電気的導電性タブはそれに固定
されているアイレット又はその他のスナップ型接続器を
有することができる。更に、電気的接続のための手段は
リード線、例えば米国特許第4,771,783号に見
られるものでありうる。利用する電気的接続のための手
段の種類にかかわらず、本発明の好ましい接着性固体状
導電性ポリマー組成物は、診断、治療又は電気外科目的
のための生物医療電極上の導電性接着剤の領域として備
っていることができる。固体状導電性ポリマー組成物の製法 本発明の本質的に不揮発性な固体状導電性ポリマー組成
物の製造方法は、最少の生態学的適合性製造工程数を利
用することができる。溶媒和ポリマー、イオン塩、及び
必要ならば任意的に本質的に不揮発性の可塑剤を、周囲
温度にて又はそれ以上の温度で本質的に不揮発性である
溶媒、例えば水、エタノール、メタノール、イソプロパ
ノール、アセトン、ヘプタン及び酢酸エチルの中に混合
せしめる。この揮発性溶媒中に存在している溶媒和ポリ
マー、イオン塩及び任意の本質的に不揮発性の可塑剤の
一定量の混合物を次に支持体の表面の上に注型する。こ
の支持体は不活性支持体、例えば更なる処理の前の保存
のためのライナー又は電気的に導電性な表面を有する電
気的接続のための手段の表面でありうる。次に熱、マイ
クロウェーブエネルギー、赤外線エネルギー、対流空気
流等の適用により、この支持体上の不揮発性固体状導電
性ポリマー組成物を作るためにこの溶媒を本質的に蒸発
させる。典型的には、約65℃に熱した乾燥オーブンが
利用されうる。生成ライナーを任意的に固体状導電性ポ
リマー組成物の領域にわたって積層化せしめて、この領
域を汚染から保護することができる。
【0052】非常に薄い固体状導電性ポリマー組成物の
コーティングを支持体表面に適用することができる。約
0.05mm〜約0.38mm、そして好ましくは約0.1
8mm〜約0.25mmに範囲する厚みのコーティングを溶
媒の蒸発の後に得るため、このコーティングの厚みは約
0.125mm〜約1.25mm、そして好ましくは約0.
75mm〜約1mmに範囲する。柔軟な電気的に導電性の支
持体上の、この極端に薄い導電性且つ好ましくは接着性
の組成物のコーティングを用いて、小さく且つ整合な生
物医療電極を作ることができる。
【0053】他方、本発明の固体状導電性ポリマー組成
物はモノマー及び架橋剤から、米国特許第4,524,
087号に開示されている方法(光開始剤、並びに約3
50nmの波長及び1.2ミリワット/cm2 強度にと窒素
雰囲気下において約4分間にわたって作動させる15ワ
ットの暗光を利用する)に類似の方法において作ること
ができる。ここで得られる固体状導電性ポリマー組成物
は水を必要としないため、この処理に水は加えない。
【0054】該組成物はバッチプロセス又は連続ライン
プロセスにおいて調製できる。連続プロセスによって調
製するとき、ライナーの積層、不揮発性固体状導電性ポ
リマー組成物の領域、及び支持体を、バルク包装のため
のロール上に巻き付け、そして更に処理するか、又は当
業者に知られるダイを用いて個々の電極もしくは更なる
処理のための電極副集成部品へと切ることができる。米
国特許第4,795,516号(Strand)及び米国特許
第4,798,624号(Craigheadら)は電極のストリ
ップを作るための、ロールからの材料ストリップの巻き
出し及び位置合わせした連続状態におけるこのようなス
トリップの積み重ねを包含する、生物医療電極の連続製
造のために有用なプロセス及び装置を開示する。
【0055】例えば、連続ストリップ集成の一方法は、
幅約8.9cmの電気的に導電性の表面上への架橋ポリ
(N−ビニルピロリドン)、ポリエチレングリコール及
び塩化カリウムの水性混合物のコーティングであること
ができ、ここでこのコーティングはこような幅の中央の
約5.1cmの区画に適用する。溶媒の蒸発後、このコー
トされた電気的導電性表面をこのストリップに沿って二
分割し、そして更に約2.54cmの間隔で直角に切り、
2.54cm×2.54cmの導電性接触面部分18及び
2.54cm×1.9cmのタブ部分20を有する約2.5
4cm×4.4cmの寸法の図1において示す複数の電極1
0が得られる。
【0056】本発明の更なる詳細を以下の実施例で説明
する。
【0057】
【実施例】例1 約10マイクロメーター〜約75マイクロメーターのサ
イズを有する固体状形態粒子における、Parisippany, N
J のBASFから市販されている未架橋ポリ(N−ビニルピ
ロリドン)約100gを再度封をできるプラスチック袋
に入れ、窒素を15分間吹き込み、コバルト−60高エ
ネルギー源を用いて155kGysのガンマー線を照射し、
架橋固形ポリ(N−ビニルピロリドン)を製造した。
【0058】18gのグリセリン、0.1gの塩化カリ
ウム及び90gの水より成る溶液に9gの架橋ポリ(N
−ビニル−2−ピロリドン)を加えて混合物を調製し
た。この混合物を平衡となるまで攪拌し、次いでこの混
合物を、Waltham, MA のErcon,Inc. からのE1700
銀インクによってコートされている8.9cmライナー銀
の中央の5.1cmのストリップ上にコートした。このコ
ートせしめたストリップを66℃のオーブンの中で30
分間乾かし、本質的に水を蒸発させた。ここで得られる
銀コート化ライナーの固体状導電性ポリマーを有する生
物医療電極は、2.54cm×2.54cmの導電性部分及
び2.54cm×1.9cmのタブ部分を有する電極を切る
ことによって作り、人の腕上でインピーダンスを測定し
て試験した。
【0059】交流インピーダンスを測定した。測定はLe
nexa, KansasのXtratek 社からのXtratek ET−65A
ECG電極テスターを用いて行い、そしてECG電極
に基づく測定値に適する低レベルシグナルを用いて「背
合わせ」(接着剤−対−接着剤)連結した電極ペアーに
基づいて常法において行った。10Hzでのインピーダン
スを記録した。皮膚インピーダンスに関して、12人の
パネリストを評価し、パネリストの腕に本例1に従って
調製した生物医療電極を置き、そしてkOhmにおける交流
インピーダンスについてPalo Alto CAのHewlett Packar
d により製造された4800Aベクターインピーダンス
メータを用いて10Hzの周波数にて測定した。医療装置
発展協会(Association for the Advancement of Medica
l Instrumentation : AAMI) は、「背合わせ」交流電極
インピーダンスに関して、10Hzの周波数での受け入れ
られる交流インピーダンスは2000Ohm 以下であるべ
きと認めている。人間の皮膚インピーダンスにとっては
約500kOhm以下が受け入られると見い出されている。
皮膚インピーダンスのための電極の性能を、0分、6分
及び12分の時間間隔でkOhmにおいて以下に記載する。
【0060】 第1表 サンプル 0 分でのkOhm 6 分でのkOhm 12分でのkOhm 例1 293 211 198 例2 254 206 201例2 例1に従って固体状導電性ポリマー組成物を調製した
が、ただしこの組成物は9gの架橋ポリ(N−ビニル−
2−ピロリドン)、18gの400MWポリエチレング
リコール及び0.1gの塩化カリウムより成る。第1表
には、例1に従う工程を利用して、16人を用いた人の
腕における例2に関する電極についての交流インピーダ
ンスの結果を示す。
【0061】上記例2に従って調製したサンプルを解放
エンベロープの中に入れ、本発明の電極の性能に基づく
貯蔵寿命の効果を調べた。電極のサンプルを以下の時間
間隔で試験した:室温にて3日、1週間、2週間、4週
間及び8週間後;並びに49℃で4週間及び8週間後
(両者とも最初は室温)。人間皮膚インピーダンスはHe
wlett-Packard 4800Aベクターインピーダンスメー
ターを用いて測定した。Lenexa, KansasのXtratek 社か
らのXtratek ET−65A ECG電極テスターを用い
て、直流オフセット値及び背合わせ交流インピーダンス
を測定した。皮膚接着は、人間の背中に生物医療電極を
適用し、次いで均一な適用を完全にするために2kgのロ
ーラーでロールすることによって測定した。機械的引っ
張り装置(これは幅2.54cmの金属クリップに接続さ
れた11.4kgのテスト線を引っ張るモーター動力スク
リュードライブより成る)を用い、この適用の後、すみ
やかに背中から電極を剥離した。この金属クリップはこ
の引っ張り試験中、各電極にその2.54cmの幅にて連
結した。電極を13−14cm/分の速度で背中に対して
水平に平行で引っ張った。接着データーはグラム/2.
54cmで報告し、そしてこの電極の剥離の開始から全体
の剥離の平均値に基づいている。
【0062】この試験の結果を以下の第2表に示す。直
流オフセット値はこの試験期間中、100mvolt 以下の
AAMI標準値内であった。インピーダンスはこの試験
期間中、2000Ohm 以下のAAMI標準値内であっ
た。この試験期間中の各間隔での皮膚インピーダンスは
500kOhm以下であった。
【0063】
【表1】
【0064】記載した各DCオフセット値及び交流背合
わせ電極インピーダンス値は16組の電極の平均値であ
る。報告した皮膚電流インピーダンス及び皮膚接着値は
24のデーター点より成るパネルから得られる平均値で
ある。固体状導電性ポリマー組成物は、8週間にわたる
試験期間中常に2mM以下であるDCオフセット値を有し
ていた。
【0065】室温に放置した電極に関する皮膚接着はか
なり一定であったが、8週間目のサンプルは接着性の低
下を有していた。皮膚接着性は高温での放置により上昇
した。電極に関する皮膚交流インピーダンスは放置期間
にわたって劇的に変化しなかった。例3−7 溶媒和ポリマー:本質的に不揮発性な可塑剤:イオン塩
のそれぞれの重量%比率を46:51:3から26:7
1:3まで変えた範囲の組成にわたる固体状導電性ポリ
マー組成物についての皮膚交流インピーダンス及び皮膚
接着値を測定した。各組成物は例2に従って調製した。
例1に従って調製した架橋ポリ(N−ビニルピロリド
ン)(PVP)を溶媒和ポリマーとした。ポリエチレング
リコール(分子量400)を本質的に不揮発性な可塑剤
とした。塩化カリウムをイオン塩とした。第3表には、
この表において示す各例について得られる16のデータ
ーの平均値の結果を報告している。第3表のデーター
は、皮膚インピーダンス及び皮膚接着値の両方を考慮し
て好ましい組成が、約32重量%の溶媒和ポリマー、6
5重量%の不揮発性可塑剤及び約3重量%のイオン塩で
あることを示唆した。
【0066】
【表2】
【0067】例8−14 例2に従って電極を調製したが、ただしイオン塩の重量
%の量を約0.5重量%から約5重量%までの塩化カリ
ウムとして変えた。それぞれの残りの99〜95重量%
は、32重量%のポリ(N−ビニル−2−ピロリドン)
及び65重量%のポリエチレングリコール(400M.
W.)の一定比率とした。
【0068】皮膚インピーダンスデータを例5の工程に
従って集収した。第4表はその結果を示す。 第4表 皮膚インピー 皮膚インピー 皮膚インピー ダンス(kOms) ダンス(kOms) ダンス(kOms) %KCC T=0分 T=6分 T=12分 8 0.5 290 243 235 9 1.0 271 229 217 10 1.5 259 218 208 11 2.0 262 215 203 12 2.5 269 223 212 13 3.0 257 210 201 14 4.0 283 226 296 例3−7の結果と例8−14の結果の比較より、現状好
ましい本発明の固体状導電性ポリマー組成物の組成は、
33重量%の架橋ポリ(N−ビニルピロリドン)、65
重量%のポリエチレングリコール及び2重量%の塩化カ
リウムを含んで成る。例15 100gの水に、Wayne, NJ のAmerican Cynamidから市
販されているポリアクリルアミド(分子量5百万)8.
9g及び塩化カリウム2gを加えた。この混合物を一夜
膨潤させた。この膨潤混合物にグリセリン(89グラ
ム)を加え、そしてこの最終混合物を均質にした。この
混合物を銀導電性裏地に厚さ0.5mmでコートし、次い
で66℃で20分間乾かした。この材料を2.54cm×
3.81cmの長方形ストリップに切ることによって電極
を作り、ここでこの上面の2.54cm×2.54cmの領
域にこの混合物がコートし、そして2.54cm×1.2
7cmの露出した銀導電材料のタブ部分が残っている。一
組の電極を接着剤−対−接着剤(背合わせ)で連結さ
せ、これは0.1mVのD.C.オフセット値及び100
Ohm の電極インピーダンスを有していた。3人のボラン
ティアの腕上で試験した平均皮膚インピーダンスは18
9kOhmであった。例16 3.4gのグリセリンに34gのポリアクリルアミド−
2−メチル−プロパンスルホン酸ナトリウム塩(水の中
で固形分10%;Milwaukee, W.IのAldrich より市販)
を加えた。次にこの混合物に塩化カリウム(0.2g)
を加え、そして溶解したら、この溶液を厚さ0.5mmで
銀裏地にコートし、そして66℃で15分間乾かした。
例15に従って電極を作った。背合わせ交流インピーダ
ンスは65Ohm 、D.C.オフセット値は9.4mvolt
、そして9人の結果を平均した平均皮膚インピーダン
スは275kOhmと測定された。例17 粘着性且つ柔軟性ではあるが、感圧接着性でない組成物
を調製するため、5.5gの未架橋ポリ(N−ビニル−
2−ピロリドン)ホモポリマー(Parsippany,NJのBASF
から市販されているK−90)を、10.8gのポリエ
チレングリコール(BASFより市販されているPluracol
E400,400M.W.)、15gの水及び0.33gの
塩化カリウムより成る溶液に加えて混合物を調製した。
この混合物を平衡となるまで攪拌した。次にこの混合物
を銀ライナー上に0.5mmの厚みでコートし、そして6
6℃で15分間乾かした。例15に従って電極を作っ
た。交流インピーダンスは1,016Ohm であった。D
Cオフセット値は3.3mvolt であった。9人の結果を
平均した平均皮膚インピーダンスは141kOhmであっ
た。例18 ポリアクリル酸10g(1,000,000MW ; Aldrich より市
販)を50gのグリセリン、80gの水及び1.4gの
塩化カリウムに加えた。この混合物を攪拌した平衡にし
た。次にこの混合物を銀裏地に0.5mmの厚さでコート
し、そして66℃で15分間乾かした。例15に従って
電極を作った。交流インピーダンスは118Ohm であっ
た。DCオフセット値は0.5mvolt であった。9人を
用いた平均皮膚インピーダンスは164kOhmであった。例19 ポリアクリル酸によって三種のサンプルを調製し、その
うちの二種はNaOHで中和した。このサンプルは、
0.25gの塩化カリウムを30.0gの水に溶かし、
次いで10.0gのグリセリンを加えることによって作
った。次に未架橋ポリアクリル酸1.0g(Aldrich ;
1,000,000MW)をこの溶液に加え、そしてこの混合物を
2時間平衡化させた。一つのサンプルは中和しなかっ
た。第2のサンプルは50重量%の水性NaOH溶液
0.66gを加えることによって約50%中和させた。
第3のサンプルは、50重量%の水性NaOH溶液1.
12gを加えることによって約100%中和させた。例
15に記載の方法に従ってこれらの溶液から電極を作っ
た。第5表はインピーダンス及び電圧測定値の結果を示
す。
【0069】 第5表 サンプル ACインピーダンス D.C.オフセット値 %中和率 (Ohm) (mvolt) 0 34 -0.3 50 10 -0.1 100 31 -0.4例20 67.4gのグリセリンに2.5gのKClを加えた。
この塩溶液をシェーカーの中で15時間混合した。別の
容器に、30gのN−ビニル−ピロリドン、0.02g
のジアリルマレエート架橋剤及び0.06gの2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン光開始剤(Ci
ba Geigyより「Irgacure651」として市販されている
ベンジルジメチルケタール)を混ぜ合わせた。この2種
類の混合物を一緒に混ぜ合わせ、そして1.2ミリワッ
ト/cm2 の強度にて作動させた暗光(Sylvaniaより入手
できる350nmのランプ)のもとで、窒素雰囲気下にお
いて4分間にわたり、シート状に硬化せしめた。この硬
化導電性接着剤を、2.54cm×2.54cmの導電部分
を有する銀ライン化裏地上に積層せしめることによって
電極を作成した。背合わせインピーダンスは400Ohm
であった。DCオフセット値は0.8mVであった。例21 例2に従って電極を作ったが、ただし可塑剤をポリエチ
レングリコール(分子量300)とした。この電極を湿
潤チャンバーの中で、60%の湿度で37℃及び90%
の湿度で49℃のそれぞれにてインキュベートした。こ
の電極をこのインキュベーション期間の前後で秤量し
た。接着剤重量に基づく%水含有量において表わす水取
り込み量を計算した。これらの電極の電気的特性をAA
MI標準に従って評価した。結果を第6表に示す。
【0070】 第6表 DCオフセット値 ACインピーダンス 電 極 % 水 mV (Ohm) コントロール(イン キュベーションなし) 0.1 95 1 3 2.4 66 2 34 0.6 59 3 48 0.4 3 これらの結果は、本発明の固体状導電性ポリマー組成物
が、保存又は利用の最中に存在している水の量に関係な
くイオン的に導電性であることを示す。例22及び23 ポリビニルメチルエール(水に50重量%)の溶液をAl
drich Chem. Co. より入手した。この溶液16.05g
に、0.4gの塩化リチウム及び5.6gの水を加え
た。この組成物は粘着性且つ柔軟性であるため、不揮発
性可塑剤は一切必要としなかった。この組成物を例15
に記載の通りに銀導電性裏地の上に広げ、そして乾かし
て電極を作った。この電極のACインピーダンスは4Oh
m 、そしてDCオフセット値は0.0mVであった。
【0071】23gのポリビニルメチルエーテル溶液を
2gのグリセリン、0.53gの塩化カリウム及び1
1.08gの水に加えることで別のサンプルを作った。
例15に詳細の通りに電極を作るため、生成した粘着性
且つ柔軟性の固体状導電性ポリマー組成物を乾かした後
に銀コート化裏地に載せた。ACインピーダンスは2Oh
m と測定され、そしてDCオフセット値は0.0mVであ
った。例24 ポリアクリルアミド及びポリ(ビニルアルコール)(PV
A)より成るコポリマー系を調製した。PVAはポリア
クリルアミドの粘着特性を高めるために加えた。このポ
リアクリルアミド溶液は10gのポリアクリルアミド、
60gのグリセリン、2gのKCl及び100gの水よ
り成る。PVA溶液は、10gのPVA(88%が加水
分解;Aldrich Chemicalより)を、常に攪拌している7
0gの沸騰水に溶かし、次いで20gのグリセリンを加
えることによって調製した。10重量部のポリアクリル
アミド溶液を1重量部のPVA溶液に混合することによ
ってコポリマー混合物を調製した。この混合物を銀導電
性裏地に0.5mmの厚みでコートし、そして66℃で2
0分間乾かした。例15に従う方法で電極を作った。A
Cインピーダンスは163Ohm 、そしてDCオフセット
値は0.5mVであった。例25 固体状導電性ポリマー組成物を、25%の接着剤固形分
より成る水性混合物でコートした。容器に11,250
gの水及び75.0gの塩化カリウムを加え、次いで溶
けるまで混合した。次に2,437.5gのPEG40
0(Carbowaxブランド、Union Cabide)を加え、そして
この混合物を均質となるまで攪拌した。窒素雰囲気下に
おいて115kGysのガンマー線によって架橋させたポリ
(N−ビニル−2−ピロリドン)粒子(1,237.5
gのBASF K−90)を次にこの混合物に加え、そ
して高速ミキサーによって30分間強く攪拌した。ドラ
ムをプラスチック袋でシールし、次いで一夜平衡にし
た。24時間放置後、この混合物を再び攪拌し、そして
ここで得られる混合物はコーティングの用意が整った。
【0072】コーティング装置にナイフオーバーベッド
コーター及び全部で三つの通路を利用している乾燥オー
ブン(各通路は長さ3.05m)を装備させた。この三
つの通路は乾燥通路であり、それぞれ温度コントロール
ユニットを採用している。接着剤混合物を低剥離性ポリ
エチレンテレフタレート裏地(Ercon Inc. より市販され
ているAg/AgClインクがその上にコートされてい
る)上にコートした。この接着剤は0.8mm〜1.0mm
の厚みとした。ラインスピードは1.9m/分とした。
三つの乾燥通路の温度はそれぞれ121℃、121℃及
び60℃とした。ガラス転移温度比較試験 本発明の固体状導電性ポリマー組成物を含む生物医療電
極と比較しての、市販されているホリ電解質含有生物医
療電極の乾き易さを実証するためにガラス転移を調べ
た。ガラス転移温度の上昇は、接着剤組成物における水
の損失を示唆する。多数の市販されている電極と本例に
従って作った電極のガラス転移温度を以下の工程に従っ
て測定した。ガラス転移温度 報告するガラス転移温度は、Highstown, NJ のMettler
Instrument社より市販されているMettler TA3000
システムを採用して測定した。このシステムはMettler
TC10プロセッサー、Mettler 示差走査熱量bt(D
SC)30低温セル、及びMinnesota Valley Engineeri
ng(MVE)液体窒素リザーバーを用いている。接着剤
のサンプルを40マイクロリッターのアルミ製るつぼ
(MettlerのME−27331)に入れた。次にこのる
つぼをMettler DSC低温セルに入れた。この低温セル
も、液体窒素で充満されたMVE極低温型LAB50容
器に接続させた。次にDSC熱分析を50℃〜−140
℃で、10℃/分の率で測定した。次にこのDSS熱分
析からガラス転移点を測定し、そして第6表に℃で報告
する。報告する値はDSC曲線から得られる中点値であ
る。
【0073】第7表は市販のポリ電解質生物医療電極と
本発明の生物医療電極の、初期及び14日にわたって周
囲条件に暴露した後に測定したガラス転移温度の比較で
ある。ガラス転移温度は、この固体状導電性ポリマーの
乾燥状態を促進せしめる66℃で15分間乾かした電極
に関しても測定した。この場合、例1,15,17,1
8及び21−23由来の電極と、最初にこのような電極
を調製するのに採用したのと同一の温度で同一の時間に
わたって再加熱せしめている。
【0074】第8表は人の腕の上の皮膚インピーダンス
及び背合わせ交流電極インピーダンスを示す。
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】
【0077】市販の電極サンプルのガラス転移温度にお
ける変化は、水の損失に対するこれらのシステムの感受
性を実証する。一方、本発明の固体状導電性ポリマー組
成物を含む各ポリマー電解質電極のガラス転移温度は、
14日後又は65℃で15分にわたる第二加熱の後にも
本質的に変化せず、なぜなら本発明の固体状導電性ポリ
マー組成物は水又は蒸発に対して感受性であるその他の
揮発性可塑剤を含まないからである。従って、本発明の
固体状導電性ポリマー組成物のイオン導電性は周囲条件
にさらした後も保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体状導電性ポリマー組成物を含む生
物医療電極の上面図を示す。
【図2】図1の生物医療電極の側面図を示す。
【図3】電気外科中に電流を受け取るために用いられる
分散型生物医療電極の透視図を示す。
【図4】図3の分散型生物医療電極の断面図を示す。
【符号の説明】
10…電極 12…剥離ライナー 14…導電性媒体領域 16…電気的接続手段 18…導電性接触面部分 20…タブ部分 26…導電層 30…分散型電極 31…裏地 32…接着剤 33…電極プレート 34…ポリマー裏地 35…接続タブ 36…導電性接着剤領域 37…絶縁ストリップ 38…エプロン 39…補強層 40…剥離ライナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ティモシー マイケル ディーツ アメリカ合衆国,ミネソタ 55144−1000, セント ポール,スリーエム センター (番地なし)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体状導電性ポリマー組成物であって、
    該組成物における水の存在量に関係なくイオン導電性で
    あり、 (a)ポリマー電解質複合物、並びに (b)任意的に、もしこの複合物が粘着性及び柔軟性で
    ないならば、この組成物を粘着性及び柔軟性にするのに
    十分な量において存在する本質的に不揮発性な可塑剤を
    含んで成り;前記ポリマー電解質複合物が溶媒和ポリマ
    ー及びイオン塩を含んで成り;前記溶媒和ポリマーが、
    各モノマー単位が少なくとも1個の電離性(イオン化)
    非炭素原子を有するホモポリマー、又は少なくとも一種
    のモノマー単位が少なくとも1個の電離性非炭素原子を
    このモノマー単位の側鎖において含んで有するコポリマ
    ーを含んで成る、組成物。
  2. 【請求項2】 生物医療電極であって、 (a)請求項1に記載の固体状導電性ポリマー組成物を
    含んで成る導電性媒体(14)及び (b)前記導電性媒体と、電気的診断、治療又は電気外
    科装置との間の電気的接続相互作用のための手段(1
    6)を含んで成る生物医療電極。
  3. 【請求項3】 前記溶媒和ポリマーが、ポリ(N−ビニ
    ルラクタム);ポリアクリルアミドもしくはその塩イオ
    ン形態;ポリアクリル酸もしくはその塩;ポリ(ビニル
    アルコール);ポリ(ビニルメチルエーテル);ポリ
    (2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
    酸)、その塩、その酸のコポリマー、その酸の塩のコポ
    リマー、もしくはその混合物;又はこれらの組合せを含
    んで成り;そしてここでこの可塑剤がこの組成物の約0
    〜約95重量%の量において存在している、請求項1又
    は請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記溶媒和ポリマーが架橋ポリアクリル
    アミドもしくはそのイオン形態;架橋ポリアクリル酸も
    しくはその塩;架橋ポリ(2−アクリルアミド−2−メ
    チルプロパンスルホン酸)、その塩、その酸の架橋コポ
    リマー、その酸の塩の架橋コポリマーもしくはその混合
    物;又はこれらの組合せを含んで成り;ここでこの可塑
    剤は多価アルコールであり、そして粘着性、柔軟性且つ
    感圧接着性組成物を形成するようこの組成物の約50〜
    約95重量%の量において存在し;そしてここで前記イ
    オン塩は塩化リチウム、過塩素酸リチウム、クエン酸ナ
    トリウム、塩化カリウム又はそれらの混合物を含んで成
    り、そしてこの組成物の約0.5〜約5重量%の量にお
    いて存在している、 請求項1又は2に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記ポリ(N−ビニルラクタム)がこの
    組成物の約20〜約45重量%の量において存在してい
    る架橋ポリ(N−ビニルビロリドン)であり;ここで前
    記多価アルコールがグリセリン、ポリエチレングルコー
    ル又はその混合物を含んで成り、そしてこの組成物の約
    50〜約75重量%の量において存在しており;ここで
    前記イオン塩がこの組成物の約2〜約3重量%の量にお
    いて存在している塩化カリウムであり;そしてここで前
    記電気的接続手段が、前記導電性媒体と接している導電
    性接触面部分(18)及び前記導電性媒体と接していな
    いタブ部分(20)を有する導電部材(16)を含んで
    成る、 請求項2に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 固体状導電性ポリマー組成物を製造する
    方法であって: (a)(1)溶媒和ポリマー、イオン塩、及び任意的にも
    しこの組成物を粘着性且つ柔軟性にすることが必要なら
    ば一定量の本質的に不揮発性な可塑剤を、周囲温度以上
    で本質的に揮発性な溶媒の中に混合せしめて懸濁物もし
    くは溶液を形成せしめるか、又は(2)溶媒和ポリマー
    を形成するよう重合可能な少なくとも一種のモノマー、
    イオン塩、モノマー架橋剤、光開始剤及び任意的にもし
    この組成物を粘着性且つ柔軟性にすることが必要ならば
    一定量の本質的に不揮発性な可塑剤を混合せしめ; (b)(1)段階(a)の(1)の懸濁物もしくは溶液を
    支持体上に注型せしめるか、又は (b)(2) 段階 (a)
    の(2) の混合物を支持体上に注型せしめ;そして (c)(1)この組成物において存在している水の量に関
    係なくイオン導電性である固体状導電性ポリマー組成物
    を形成するためにこの溶媒を除去するか、又は (c)(2) この組成物において存在している水の量に関
    係なくイオン導電性である固体状導電性ポリマー組成物
    を形成するために遊離基重合によって、存在しているな
    らばこのモノマーを重合せしめることを含んで成り;こ
    こで前記支持体は任意的に電気導電性表面を有し、これ
    によって前記表面上の前記組成物から生物医療電極を形
    成せしめることを含んで成る方法。
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