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JP7283287B2 - 半導体装置 - Google Patents

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JP7283287B2
JP7283287B2 JP2019135501A JP2019135501A JP7283287B2 JP 7283287 B2 JP7283287 B2 JP 7283287B2 JP 2019135501 A JP2019135501 A JP 2019135501A JP 2019135501 A JP2019135501 A JP 2019135501A JP 7283287 B2 JP7283287 B2 JP 7283287B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、絶縁ゲート構造を有する絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下では、IGBTという)素子とフリーホイールダイオード(以下では、FWDという)素子とが共通の半導体基板に形成された半導体装置に関するものである。
従来より、インバータ等に使用されるスイッチング素子として、例えば、IGBT素子を有するIGBT領域と、FWD素子を有するFWD領域とが共通の半導体基板に形成された半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、この半導体装置では、n型のドリフト層を構成する半導体基板の表層部にベース層が形成され、ベース層を貫通するように複数のトレンチが形成されている。そして、各トレンチには、ゲート絶縁膜およびゲート電極が順に形成されている。
また、IGBT領域におけるベース層の表層部には、トレンチに接するようにn型のエミッタ領域が形成されている。半導体基板の裏面側には、p型のコレクタ層およびn型のカソード層が形成されている。
そして、半導体基板の表面側には、ベース層およびエミッタ領域と電気的に接続される上部電極が形成されている。半導体基板の裏面側には、コレクタ層およびカソード層と電気的に接続される下部電極が形成されている。
このような半導体装置では、半導体基板の裏面側にコレクタ層が形成されている領域がIGBT素子を有するIGBT領域とされ、カソード層が形成されている領域がFWD素子を有するFWD領域とされている。なお、FWD領域では、上記構成とされていることにより、n型のカソード層およびドリフト層と、p型のベース層とによってPN接合を有するFWD素子が構成される。
そして、ベース層は、IGBT領域に位置する部分を第1ベース層とし、FWD領域に位置する部分を第2ベース層とすると、第2ベース層の不純物濃度が第1ベース層の不純物濃度より低くされている。
このような半導体装置では、第2ベース層が第1ベース層と同じ不純物濃度とされている場合と比較して、FWD素子に順電圧を印加している際に上部電極から供給される正孔を低減できる。したがって、FWD素子がリカバリ状態となった際、リカバリ電流を低減でき、スイッチング損失を低減することができる。
特開2018-73911号公報
しかしながら、上記半導体装置について本発明者らが検討したところ、上記半導体装置では、ブレークダウンが発生した際、大電流で電圧が急峻に変化する場合があることが確認された。この場合、電流集中が発生して半導体装置が破壊される可能性がある。
本発明は上記点に鑑み、破壊されることを抑制できる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1では、IGBT素子を有するIGBT領域(1a)と、FWD素子を有するFWD領域(1b)が共通の半導体基板(10)に形成されている半導体装置であって、第1導電型のドリフト層(11)と、ドリフト層の表層部に形成された第2導電型のベース層(12)と、IGBT領域において、ドリフト層のうちのベース層側と反対側に形成された第2導電型のコレクタ層(21)と、FWD領域において、ドリフト層のうちのベース層側と反対側に形成された第1導電型のカソード層(22)と、を含む半導体基板と、IGBT領域およびFWD領域において、一方向を長手方向とすると共に、ベース層よりも深くまで複数のトレンチ(13)が形成され、トレンチ内にゲート絶縁膜(14)を介してゲート電極(15)が配置されたトレンチゲート構造と、IGBT領域におけるベース層を第1ベース層(12a)とし、第1ベース層の表層部であって、トレンチと接する状態で形成された第1導電型のエミッタ領域(16)と、FWD領域におけるベース層を第2ベース層(12b)とし、第2ベース層の表層部に形成され、第2ベース層より不純物濃度が高くされたコンタクト領域(17b)と、エミッタ領域、第1ベース層、第2ベース層、コンタクト領域と電気的に接続される第1電極(19)と、コレクタ層およびカソード層と電気的に接続される第2電極(23)と、を備えている。そして、第2ベース層は、第1ベース層よりも不純物濃度が低くされており、コンタクト領域は、FWD素子に逆電圧が印加された際に空乏化しない不純物濃度とされ、トレンチの長手方向に沿って互いに離れた状態で複数形成されており、トレンチの長手方向に沿って隣合うコンタクト領域の間隔における半分の長さをy[μm]、コンタクト領域の深さをx[μm]とすると、コンタクト領域は、y<3x-0.8を満たすように形成されている。
これによれば、FWD素子に逆電圧が印加された際、空乏層が第1電極に達し難くなるため、リカバリ電流を低減しつつ、高耐量化を図ることができ、半導体装置が破壊されることを抑制できる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における半導体装置の断面図である。 図1中のII-II線に沿った半導体装置の断面図である。 図2中のC1線およびC2線に沿った不純物濃度を示す図である。 ショットキー障壁と順方向電圧との関係に関するシミュレーション結果を示す図である。 高耐量である半導体装置の電圧と電流との関係に関するシミュレーション結果を示す図である。 低耐量である半導体装置の電圧と電流との関係に関するシミュレーション結果を示す図である。 第2コンタクト領域の深さおよび隣合う第2コンタクト領域の半幅と、半導体装置の耐量に関するシミュレーション結果を示す図である。 第2実施形態における半導体装置の断面図である。 図8中のIX-IX線に沿った半導体装置の断面図である。 図9中のC3線およびC4線に沿った不純物濃度を示す図である。 第3実施形態における半導体装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。なお、本実施形態の半導体装置は、例えば、インバータ、DC/DCコンバータ等の電源回路に使用されるパワースイッチング素子として利用されると好適である。
図1および図に示されるように、本実施形態の半導体装置は、共通の半導体基板10にIGBT領域1aとFWD領域1bとが形成されたRC(Reverse Conductingの略)-IGBTとされている。なお、具体的には後述するが、本実施形態では、後述するコレクタ層21上の部分がIGBT領域とされ、後述するカソード層22上の部分がFWD領域1bとされている。
半導体装置は、n型のドリフト層11を構成する半導体基板10を有している。なお、本実施形態では、半導体基板10は、シリコン基板で構成される。そして、ドリフト層11上(すなわち、半導体基板10の一面10a側)には、p型のベース層12が形成されている。
ベース層12は、IGBT領域1aとFWD領域1bとでp型不純物濃度が変えられており、IGBT領域1aでは、FWD領域1bよりもp型不純物濃度が高くされている。以下、IGBT領域1aに形成されたベース層12を第1ベース層12aともいい、FWD領域1bに形成されたベース層12を第2ベース層12bともいう。また、第1ベース層12aおよび第2ベース層12bは、本実施形態では、半導体基板10の一面10a側からp型の不純物がイオン注入された後に熱処理されることで形成される。このため、不純物濃度が高い第1ベース層12aの方が第2ベース層12bよりも深くまで形成されている。
そして、半導体基板10には、一面10a側からベース層12を貫通してドリフト層11に達するように複数のトレンチ13が形成されている。これにより、ベース層12は、トレンチ13によって複数個に分離されている。本実施形態では、複数のトレンチ13は、IGBT領域1aおよびFWD領域1bにそれぞれ形成されている。また、本実施形態では、複数のトレンチ13は、IGBT領域1aおよびFWD領域1bの配列方向と交差する一方向(すなわち、図1中の紙面奥行方向)を長手方向としてストライプ状に形成されている。
そして、各トレンチ13は、各トレンチ13の壁面を覆うように形成されたゲート絶縁膜14と、このゲート絶縁膜14の上に形成されたポリシリコン等により構成されるゲート電極15とにより埋め込まれている。これにより、トレンチゲート構造が構成されている。
IGBT領域1aにおける第1ベース層12aの表層部(すなわち、半導体基板10の一面10a側)には、ドリフト層11よりも高不純物濃度とされたn型のエミッタ領域16、および第1ベース層12aよりも高不純物濃度とされたp型の第1コンタクト領域17aがそれぞれ形成されている。具体的には、エミッタ領域16は、第1ベース層12a内において終端し、かつ、トレンチ13の側面に接するように形成されている。また、第1コンタクト領域17aは、エミッタ領域16と同様に、ベース層12内において終端するように形成されている。
より詳しくは、エミッタ領域16は、トレンチ13間の領域において、トレンチ13の長手方向に沿ってトレンチ13の側面に接するように棒状に延設され、トレンチ13の先端よりも内側で終端する構造とされている。また、第1コンタクト領域17aは、2つのエミッタ領域16に挟まれてトレンチ13の長手方向(すなわち、エミッタ領域16)に沿って棒状に延設されている。なお、第1コンタクト領域17aは、半導体基板10の一面10aを基準としてエミッタ領域16よりも深く形成されている。
FWD領域1bにおける第2ベース層12bの表層部には、第2ベース層12bよりも高不純物濃度とされたp型の第2コンタクト領域17bが形成されている。第2コンタクト領域17bは、具体的には後述するが、FWD素子に逆電圧が印加されている際に空乏化せず、後述する上部電極19とオーミック接触する不純物濃度とされている。なお、第2ベース層12bは、後述する上部電極19とオーミック接触する不純物濃度とされていてもよいし、ショットキー接触する不純物濃度とされていてもよいが、本実施形態では、ショットキー接触する不純物濃度とされている。
図3に示されるように、本実施形態では、第2ベース層12bは、一面10a側の不純物濃度が8.0×1016cm-3程度とされている。第2コンタクト領域17bは、一面10a側の不純物濃度が6.0×1019cm-3程度とされている。なお、本実施形態では、第2コンタクト領域17bは、IGBT領域1aに形成された第1コンタクト領域17aと同じ不純物濃度とされている。
第2コンタクト領域17bは、トレンチ13の長手方向に沿って互いに離れた状態で複数形成されている。つまり、第2コンタクト領域17bは、トレンチ13の長手方向に沿って点在されている。本実施形態では、各第2コンタクト領域17bは、トレンチ13の長手方向に沿って等間隔に形成されている。そして、各第2コンタクト領域17bは、具体的には後述するが、半導体基板10の一面10aからの深さをx、トレンチ13の長手方向に沿って隣合う第2コンタクト領域17bの間隔における半分の長さをy(すなわち、隣合う第2コンタクト領域17bの間隔を2y)とすると、次のように形成されている。すなわち、各第2コンタクト領域17bは、y<3x-0.8を満たすように形成されている。なお、以下では、隣合う第2コンタクト領域17bの間隔における半分の長さyを、単に隣合う第2コンタクト領域17bの半幅yともいう。
また、本実施形態では、第2コンタクト領域17bは、トレンチ13から離間するように形成されている。そして、第2コンタクト領域17bは、第2コンタクト領域17bとトレンチ13との間隔をLとすると、L<3x-0.8を満たすように形成されている。なお、第2コンタクト領域17bは、トレンチ13と接するように形成されていてもよい。つまり、第2コンタクト領域17bは、L=0となるように形成されていてもよい。
半導体基板10の一面10a上には、BPSG(Borophosphosilicate Glassの略)等で構成される層間絶縁膜18が形成されている。層間絶縁膜18には、IGBT領域1aにおいて、エミッタ領域16および第1コンタクト領域17aを露出させる第1コンタクトホール18aが形成されている。層間絶縁膜18には、FWD領域1bにおいて、第2ベース層12bおよび第2コンタクト領域17bを露出させる第2コンタクトホール18bが形成されている。
そして、層間絶縁膜18上には、上部電極19が形成されている。上部電極19は、層間絶縁膜18に形成された第1コンタクトホール18aを通じてエミッタ領域16および第1コンタクト領域17aと電気的に接続されている。上部電極19は、層間絶縁膜18に形成された第2コンタクトホール18bを通じて第2ベース層12bおよび第2コンタクト領域17bと接続されている。つまり、層間絶縁膜18上には、IGBT領域1aにおいてエミッタ電極として機能し、FWD領域1bにおいてアノード電極として機能する上部電極19が形成されている。なお、本実施形態では、上部電極19が第1電極に相当している。
そして、上部電極19は、FWD領域1bにおいて、第2コンタクト領域17bとオーミック接触している。つまり、第2コンタクト領域17bは、上記のように、上部電極19とオーミック接触する不純物濃度とされている。また、上部電極19は、本実施形態では、FWD領域1bにおいて、第2ベース層12bとショットキー接触している。
ドリフト層11のうちのベース層12側と反対側(すなわち、半導体基板10の他面10b側)には、ドリフト層11よりも高不純物濃度とされたn型のフィールドストップ層(以下では、FS層という)20が形成されている。
そして、IGBT領域1aでは、FS層20を挟んでドリフト層11と反対側にp型のコレクタ層21が形成され、FWD領域1bでは、FS層20を挟んでドリフト層11と反対側にn型のカソード層22が形成されている。つまり、FS層20を挟んでドリフト層11と反対側には、コレクタ層21とカソード層22とが隣接して形成されている。そして、IGBT領域1aとFWD領域1bとは、半導体基板10の他面10b側に形成される層がコレクタ層21であるかカソード層22であるかによって区画されている。すなわち、本実施形態では、コレクタ層21上の部分がIGBT領域1aとされ、カソード層22上の部分がFWD領域1bとされている。
コレクタ層21およびカソード層22を挟んでドリフト層11と反対側(すなわち、半導体基板10の他面10b)には、コレクタ層21およびカソード層22と電気的に接続される下部電極23が形成されている。つまり、IGBT領域1aにおいてはコレクタ電極として機能し、FWD領域1bにおいてはカソード電極として機能する下部電極23が形成されている。本実施形態では、下部電極23が第2電極に相当している。
このように構成されることにより、IGBT領域1aにおいては、第1ベース層12aをベースとし、エミッタ領域16をエミッタとし、コレクタ層21をコレクタとするIGBT素子が構成される。また、FWD領域1bにおいては、第2ベース層12bおよび第2コンタクト領域17bをアノードとし、ドリフト層11、FS層20、カソード層22をカソードとしてPN接合されたFWD素子が構成される。
以上が本実施形態における半導体装置の構成である。本実施形態では、このようにして共通の半導体基板10にIGBT領域1aおよびFWD領域1bが形成されている。なお、本実施形態では、n型、n型、n型が第1導電型に相当しており、p型、p型が第2導電型に相当している。また、上記のように構成されていることにより、半導体基板10は、ドリフト層11、ベース層12、エミッタ領域16、第1、第2コンタクト領域17a、17b、FS層20、コレクタ層21、カソード層22を有する構成とされている。
次に、上記半導体装置の作動および効果について説明する。
まず、半導体装置は、下部電極23に上部電極19より高い電圧が印加されると、ベース層12とドリフト層11との間に形成されるPN接合が逆導通状態となって空乏層が形成される。そして、ゲート電極15に、絶縁ゲート構造の閾値電圧Vth未満であるローレベル(例えば、0V)の電圧が印加されているときには、上部電極19と下部電極23との間に電流は流れない。
IGBT素子をオン状態にするには、下部電極23に上部電極19より高い電圧が印加された状態で、ゲート電極15に、絶縁ゲート構造の閾値電圧Vth以上であるハイレベルの電圧が印加されるようにする。これにより、第1ベース層12aのうちのゲート電極15が配置されるトレンチ13と接している部分に反転層が形成される。そして、IGBT素子は、エミッタ領域16から反転層を介して電子がドリフト層11に供給されることによってコレクタ層21から正孔がドリフト層11に供給され、伝導度変調によりドリフト層11の抵抗値が低下することでオン状態となる。
また、IGBT素子をオフ状態にし、FWD素子をオン状態にする(すなわち、FWD素子をダイオード動作させる)際には、上部電極19と下部電極23に印加する電圧をスイッチングし、上部電極19に下部電極23より高い電圧を印加する順電圧印加を行う。これにより、ベース層12へ正孔が供給されると共にカソード層22へ電子が供給されることでFWD素子がダイオード動作をする。
その後、FWD素子をオン状態からオフ状態にする際には、下部電極23に上部電極19より高い電圧を印加する逆電圧印加を行う。つまり、FWD素子に順方向電流が流れている状態から当該電流を遮断する際、下部電極23に上部電極19より高い電圧を印加する逆電圧印加を行う。これにより、FWD素子がリカバリ状態となる。そして、ベース層12中の正孔が上部電極19側に引き寄せられると共にドリフト層11中の電子が下部電極23側に引き寄せられることでリカバリ電流が発生する。
この際、FWD領域1bの第2ベース層12bは、第1ベース層12aよりも不純物濃度が低くされている。このため、第2ベース層12bが第1ベース層12aと同じ不純物濃度とされている場合と比較して、FWD素子に順電圧を印加している際にベース層12へ供給される正孔を低減できる。したがって、FWD素子がリカバリ状態になった際のリカバリ電流を低減でき、スイッチング損失を低減することができる。
また、本実施形態では、FWD領域1bでは、上部電極19が第2ベース層12bとショットキー接触している。この場合、本発明者らの検討によれば、図4に示されるように、順方向電圧Vfは、ショットキー障壁が0.9eVより大きくなると急峻に低下することが確認された。
このため、本実施形態では、上部電極19は、ショットキー障壁が0.9eV以下となる材料を用いて構成され、例えば、ショットキー障壁が0.61eVとなるチタンシリサイドで構成されている。これにより、FWD素子に順電圧を印加している際、ショットキー接触の部分から電子の排出を効率的に行うことができるため、さらに正孔が注入されることを抑制できる。なお、図4は、27℃でのシミュレーション結果を示す図であるが、ショットキー障壁と順方向電圧Vfとの関係は温度が変化しても変化しない。
また、FWD素子に逆電圧が印加された場合には、ベース層12とドリフト層11との間から空乏層(以下では、単に空乏層ともいう)が伸びる。この場合、第2コンタクト領域17bは、FWD素子に逆電圧が印加された際に空乏化しない不純物濃度とされているため、空乏層は、第2コンタクト領域17bを避けるようにして上部電極19側へと伸びる。そして、半導体装置は、当該空乏層が上部電極19へ達し得る構成とされているか否かによって耐量が変化する。
具体的には、図5および図6に示されるように、空乏層が上部電極19へ達し得る構成とされているか否かにより、ブレークダウンが発生した場合の電圧Vkの状態が変化する。なお、図5は、隣合う第2コンタクト領域17bの半幅yを0.3μmとし、深さxを0.5μmとした場合のシミュレーション結果である。図6は、隣合う第2コンタクト領域17bの半幅yを0.3μmとし、深さxを0.17μmとした場合のシミュレーション結果である。また、図5および図6では、第2ベース層12bを構成するドーズ量を変化させた場合のシミュレーション結果を示している。さらに、図5および図6では、第2コンタクト領域17bを構成するドーズ量を1.0×1015cm-2としている。
すなわち、隣合う第2コンタクト領域17bの半幅yが同じ長さとされている場合、図5に示されるように、第2コンタクト領域17bが深くまで形成されている半導体装置は、第2コンタクト領域17bによって空乏層が上部電極19へ達し難くなる。このため、FWD素子に逆電圧が印加されてブレークダウンが発生し、電流Ikが増加しても電圧Vkが急峻に低下しない。この場合、半導体装置は、局所箇所に電流が集中し難くなって破壊され難くなり、高耐量となる。
一方、図6に示されるように、第2コンタクト領域17bが浅く形成されている半導体装置は、空乏層が上部電極19へと達し易くなる。このため、FWD素子に逆電圧が印加されてブレークダウンが発生した場合、電流Ikが増加した際に電圧Vkが急峻に低下する。この場合、半導体装置は、局所箇所に電流が集中し易くなって破壊され易くなるため、低耐量となる。
なお、図6に示されるように、第2ベース層12bを構成するドーズ量(すなわち、第2ベース層12bの不純物濃度)を変化させた場合、電圧Vkが急峻に低下し始める電流Ikは変化するが、電圧が急峻に低下するか否かについては変化しない。つまり、第2ベース層12bを構成するドーズ量を変化させても、低耐量な半導体装置であることに変わりはない。
そして、本発明者らは、空乏層が上部電極19に達しない構成とするため、第2コンタクト領域17bの深さx、および隣合う第2コンタクト領域17bの半幅yについて鋭意検討を行い、図7に示すシミュレーション結果を得た。なお、図7は、4×1012cm-2のドーズ量で第2ベース層12bを形成した場合のシミュレーション結果である。また、図7における低耐量半導体装置とは、上記図6に示されるように、電流Ikが増加した際に急峻に電圧Vkが低下する(すなわち、サステイン特性が悪化した)半導体装置である。図7における高耐量半導体装置とは、上記図5に示されるように、電流Ikが増加しても電圧Vkが急峻に変化しない半導体装置である。そして、図7では、トレンチ13と第2コンタクト領域17bとの間隔を十分に狭くし、トレンチ13と第2コンタクト領域17bとの間の領域から空乏層が上部電極19に達しないようにしている。
図7に示されるように、低耐量となる半導体装置および高耐量となる半導体装置は、第2コンタクト領域17bの深さx、および隣合う第2コンタクト領域17bの半幅yに依存することが確認される。そして、第2コンタクト領域17bは、y<3x-0.8であれば、高耐量の半導体装置となることが確認される。つまり、半導体装置は、第2コンタクト領域17bがy<3x-0.8を満たす構成とされていれば、FWD素子に逆電圧が印加された際に空乏層が上部電極19に達しない構成となる。したがって、本実施形態では、第2コンタクト領域17bは、y<3x-0.8も満たすように形成されている。
この場合、上記と同様に、トレンチ13と第2コンタクト領域17bとの間隔Lについても、L<3x-0.8であれば、トレンチ13と第2コンタクト領域17bとの間において、空乏層が上部電極19に達しなくなる。したがって、本実施形態では、第2コンタクト領域17bは、Ly<3x-0.8を満たすように形成されている。
以上説明したように、本実施形態では、第2ベース層12bは、第1ベース層12aより不純物濃度が低くされており、第2コンタクト領域17bは、y<3x-0.8を満たすように形成されている。このため、リカバリ電流を低減しつつ、高耐量化を図ることができ、半導体装置が破壊されることを抑制できる。
また、第2コンタクト領域17bは、L<3x-0.8も満たすように形成されている。このため、さらに高耐量化を図ることができる。
さらに、FWD領域1bでは、上部電極19が第2ベース層12bとショットキー接触しており、ショットキー障壁が0.9eV以下とされている。このため、さらにリカバリ電流を低減できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、高濃度領域を追加したものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図8および図9に示されるように、FWD領域1bの第2ベース層12bには、各第2コンタクト領域17bの下方に高濃度領域24が形成されている。つまり、FWD領域1bには、トレンチ13の長手方向に沿って高濃度領域24が互いに離れるように形成されている。
高濃度領域24は、第2コンタクト領域17bと離れて形成されている。つまり、高濃度領域24は、第2コンタクト領域17bとの間に第2ベース層12bが位置するように形成されている。
また、本実施形態では、高濃度領域24は、トレンチ13の長手方向に沿って隣合う高濃度領域24の間隔d1が、トレンチ13の長手方向に沿って隣合う第2コンタクト領域17bの間隔d2より狭くされている。
高濃度領域24の不純物濃度は、図10に示されるように、第2ベース層12bよりも高く、第2コンタクト領域17bよりも低くされ、かつFWD素子に逆電圧が印加された際に空乏化しない不純物濃度とされている。
以上説明したように、本実施形態では、第2コンタクト領域17bの下方に、第2コンタクト領域17bと離れた高濃度領域24が形成されている。このため、FWD素子に順電圧が印加されている際、第2コンタクト領域17bと高濃度領域24との間に位置する第2ベース層12bを抵抗として機能させることができ、ホールが注入されることを抑制できる。
また、高濃度領域24は、第2コンタクト領域17bよりも不純物濃度が低くされている。このため、高濃度領域24が第2コンタクト領域17bと同じ不純物濃度とされている場合と比較して、効率的に正孔が注入されることを抑制できる。
さらに、高濃度領域24は、FWD素子に逆電圧が印加された際に空乏化しない不純物濃度とされている。このため、FWD素子に逆電圧が印加された際、空乏層が上部電極19に達することをさらに抑制できる。
そして、本実施形態では、隣合う高濃度領域24の間隔d1が、隣合う第2コンタクト領域17bの間隔d2より狭くされている。このため、FWD素子に逆電圧が印加された際、空乏層が上部電極19へさらに達し難くなる。したがって、さらに高耐量化を図ることができる。
なお、例えば、第2コンタクト領域17bを高濃度領域24が形成されている位置まで単純に深くする場合、第2コンタクト領域17bの平面方向への広がりが大きくなり易くなる。この場合、第2コンタクト領域17bの不純物濃度を確保しつつ、隣合う第2コンタクト領域17bの半幅yを詳細に制御することが困難になる。このため、本実施形態のように、第2コンタクト領域17bと高濃度領域24とを分けて形成することにより、正孔の注入を抑制しつつ高耐量となる半導体装置を容易に構成できる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対し、隣合う高濃度領域24の間隔d1を変更したものである。その他に関しては、第2実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図11に示されるように、高濃度領域24は、隣合う高濃度領域24の間隔d1が隣合う第2コンタクト領域17bの間隔d2より広くなるように形成されている。
これによれば、高濃度領域24は、隣合う高濃度領域24の間隔d1が隣合う第2コンタクト領域17bの間隔d2より広くなるように形成されている。このため、FWD素子に順電圧が印加されている際、隣合う高濃度領域24の間隔d1が隣合う第2コンタクト領域17bの間隔d2以下とされている場合と比較して、電子が高濃度領域24に入り難くなり、電子が第2ベース層12bから排出され易くなる。したがって、FWD素子に順電圧が印加されている際に注入される正孔を低減でき、リカバリ電流を低減することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、第2コンタクト領域17bは、トレンチ13の長手方向に沿って等間隔に形成されているが、等間隔に形成されていなくてもよい。但し、第2コンタクト領域17bは、それぞれの隣合う第2コンタクト領域17bとの半幅yがy<3x-0.8を満たすように形成されている。
また、上記各実施形態において、上部電極19と第2ベース層12bとは、ショットキー接触ではなく、オーミック接触させられていてもよい。
さらに、上記第2実施形態において、隣合う高濃度領域24の間隔d1と隣合う第2コンタクト領域17bの間隔d2とが等しくされていてもよい。
10 半導体基板
11 ドリフト層
12 ベース層
12a 第1ベース層
12b 第2ベース層
13 トレンチ
14 ゲート絶縁膜
15 ゲート電極
16 エミッタ領域
17b 第2コンタクト領域
21 コレクタ層
22 カソード層
19 上部電極(第1電極)
23 下部電極(第2電極)

Claims (6)

  1. IGBT素子を有するIGBT領域(1a)と、FWD素子を有するFWD領域(1b)が共通の半導体基板(10)に形成されている半導体装置であって、
    第1導電型のドリフト層(11)と、前記ドリフト層の表層部に形成された第2導電型のベース層(12)と、前記IGBT領域において、前記ドリフト層のうちの前記ベース層側と反対側に形成された第2導電型のコレクタ層(21)と、前記FWD領域において、前記ドリフト層のうちの前記ベース層側と反対側に形成された第1導電型のカソード層(22)と、を含む前記半導体基板と、
    前記IGBT領域および前記FWD領域において、一方向を長手方向とすると共に、前記ベース層よりも深くまで複数のトレンチ(13)が形成され、前記トレンチ内にゲート絶縁膜(14)を介してゲート電極(15)が配置されたトレンチゲート構造と、
    前記IGBT領域における前記ベース層を第1ベース層(12a)とし、前記第1ベース層の表層部であって、前記トレンチと接する状態で形成された第1導電型のエミッタ領域(16)と、
    前記FWD領域における前記ベース層を第2ベース層(12b)とし、前記第2ベース層の表層部に形成され、前記第2ベース層より不純物濃度が高くされたコンタクト領域(17b)と、
    前記エミッタ領域、前記第1ベース層、前記第2ベース層、前記コンタクト領域と電気的に接続される第1電極(19)と、
    前記コレクタ層および前記カソード層と電気的に接続される第2電極(23)と、を備え、
    前記第2ベース層は、前記第1ベース層よりも不純物濃度が低くされており、
    前記コンタクト領域は、前記FWD素子に逆電圧が印加された際に空乏化しない不純物濃度とされ、前記トレンチの長手方向に沿って互いに離れた状態で複数形成されており、
    前記トレンチの長手方向に沿って隣合う前記コンタクト領域の間隔における半分の長さをy[μm]、前記コンタクト領域の深さをx[μm]とすると、前記コンタクト領域は、y<3x-0.8を満たしている半導体装置。
  2. 前記トレンチと前記コンタクト領域との間隔をL[μm]とすると、前記コンタクト領域は、L<3x-0.8を満たしている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記FWD領域では、前記第1電極と前記第2ベース層とがショットキー接触しており、ショットキー障壁の高さが0.9[eV]以下とされている請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記FWD領域は、前記第2ベース層における複数の前記コンタクト領域のそれぞれの下方に位置する部分に、前記コンタクト領域と離れた状態で形成された第2導電型の高濃度領域(24)を有し、
    前記高濃度領域は、不純物濃度が、前記第2ベース層よりも高く、前記コンタクト領域よりも低くされ、かつ、前記FWD素子に逆電圧が印加された際に空乏化しない不純物濃度とされている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記トレンチの長手方向に沿って隣合う前記高濃度領域の間隔(d1)は、前記トレンチの長手方向に沿って隣合う前記コンタクト領域(d2)の間隔よりも狭くされている請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記トレンチの長手方向に沿って隣合う前記高濃度領域の間隔(d1)は、前記トレンチの長手方向に沿って隣合う前記コンタクト領域(d2)の間隔よりも広くされている請求項4に記載の半導体装置。
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