JP7279591B2 - Vehicle network system - Google Patents
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Description
本発明は、車両に搭載された複数の電子制御装置同士の間での通信を行うための車両用ネットワークシステムに関する。 The present invention relates to a vehicle network system for communicating between a plurality of electronic control units mounted on a vehicle.
従来、車両用ネットワークシステムとしてEthernetが用いられている(例えば特許文献1参照)。そして、このような車両用ネットワークシステムとして、車両内を複数のゾーンに分割し、それら複数のゾーンのそれぞれに電子制御装置を配置して各電子制御装置同士をEthernetで接続する構成のものが提案されている。なお、Ethernetは登録商標である。また、本明細書では、電子制御装置のことをECUと称することがある。
2. Description of the Related Art Conventionally, Ethernet is used as a network system for vehicles (see
上記構成において、各ゾーンに配置されたECUは、対応するゾーンに設けられたセンサ、アクチュエータ、スイッチなどの機器を制御するものであり、ゾーンECUと呼ばれる。このような構成の車両用ネットワークシステムによれば、各ゾーン内で配線が閉じられることになり、それにより、配線の煩雑さの低減およびワイヤハーネスの重量の軽減を図ることができるとともに、各ゾーン内でセンサなどを制御することができるといったメリットが得られる。 In the above configuration, the ECU arranged in each zone controls devices such as sensors, actuators and switches provided in the corresponding zone, and is called a zone ECU. According to the vehicle network system having such a configuration, the wiring is closed within each zone. It has the advantage of being able to control sensors and the like inside.
上述したような従来の車両用ネットワークシステム(以下、従来技術と称す)において、各ゾーンECUは、通常の動作状態である起動状態と、その起動状態よりも電力の消費量が少ないスリープ状態と、の切り替えが可能な構成であり、機器の制御を実行していなときにはスリープ状態となっている。したがって、所定のゾーンECUによる機器の制御を実行させる場合、そのゾーンECUを起動させる必要がある。 In the above-described conventional vehicle network system (hereinafter referred to as conventional technology), each zone ECU has an active state, which is a normal operating state, a sleep state, which consumes less power than the active state, and a sleep state. can be switched, and it is in a sleep state when it is not executing device control. Therefore, when a predetermined zone ECU is to control a device, it is necessary to activate that zone ECU.
このような従来技術では、次のような問題が生じるおそれがある。以下、従来技術による問題について、運転席のドアに設置されたスイッチを操作することにより燃料タンクの蓋のロックを解除する装置、つまり燃料タンクの蓋を開けるための装置であるフューエルリッドオープナーを例に説明する。すなわち、Ethernetは、通信線を共有するバス型通信ではないため、従来技術では、上記スイッチが操作されたときには、そのスイッチを制御するゾーンECUから、燃料タンクの蓋の開閉を制御するゾーンECUまでの間に介在する各ゾーンECUを順番に起動していかなければならない。 Such prior art may cause the following problems. In the following, regarding the problems of the prior art, a device that unlocks the lid of the fuel tank by operating a switch installed in the door of the driver's seat, that is, a fuel lid opener, which is a device for opening the lid of the fuel tank, is taken as an example. explain. That is, since Ethernet is not a bus-type communication that shares a communication line, in the conventional technology, when the switch is operated, the zone ECU controlling the switch and the zone ECU controlling the opening and closing of the fuel tank lid are connected. Each zone ECU intervening between must be activated in order.
一般的な車両の構成を考慮すると、上記スイッチを制御するゾーンECUから蓋の開閉を制御するゾーンECUまでの間に介在する各ゾーンECUを順番に起動する際、例えば6段階程度の起動手続きが必要になると考えられる。ここで、1ホップの起動に要する時間が例えば100msであるとすると、上記スイッチが操作された時点から実際に蓋が開く時点までの遅延時間が600ms程度といった比較的長い時間となり、ユーザに違和感などを与えるおそれがある。 Considering the configuration of a general vehicle, when sequentially activating each zone ECU intervening between the zone ECU that controls the switch and the zone ECU that controls the opening and closing of the lid, the activation procedure requires, for example, about six steps. considered to be necessary. Here, assuming that the time required to activate one hop is, for example, 100 ms, the delay time from the time the switch is operated to the time the lid is actually opened is a relatively long time of about 600 ms. may give
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ゾーンECUの起動による遅延時間を短縮することができる車両用ネットワークシステムを提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a vehicle network system capable of shortening the delay time due to activation of a zone ECU.
請求項1に記載の車両用ネットワークシステムは、車両(2)に搭載された複数の電子制御装置(3、5、7、9、11、13、14、16、18、20、22、24)同士の間での通信を行うためのものである。この場合、前記車両内は、複数のゾーン(Z1~Z12)に分割されている。そして、前記車両用ネットワークシステムは、ゾーンECU(3、5、7、9、11、14、16、18、20、22、24)、セントラルECU(13)、基幹通信線(26)および補助通信線(28)を備える。前記ゾーンECUは、前記複数のゾーンのそれぞれに配置され、対応する前記ゾーンに設けられた機器(4、6、8、10、12、15、17、19、21、23、25)を制御する前記電子制御装置である。前記セントラルECUは、前記ゾーンECUを統合的に制御する前記電子制御装置である。
A vehicle network system according to
前記基幹通信線は、前記ゾーンECUおよび前記セントラルECUのそれぞれの間を接続するとともに非バス型通信を行うための通信線である。前記補助通信線は、前記ゾーンECUおよび前記セントラルECUのそれぞれの間を接続するとともにバス型通信を行うための通信線である。前記ゾーンECUは、通常の動作状態である起動状態と、前記起動状態よりも電力の消費量が少ないスリープ状態と、の切り替えが可能な構成である。 The trunk communication line is a communication line for connecting between the zone ECU and the central ECU and performing non-bus type communication. The auxiliary communication line is a communication line that connects between the zone ECU and the central ECU and performs bus-type communication. The zone ECU is configured to be capable of switching between an activated state, which is a normal operating state, and a sleep state, which consumes less power than the activated state.
上記構成では、前記ゾーンECUおよび前記セントラルECUのそれぞれの間では、前記基幹通信線を介して前記機器の制御に関する各種の情報の伝達が行われる。また、上記構成では、複数の前記ゾーンECUのそれぞれの間では、前記補助通信線を介して前記ゾーンECUを前記起動状態へと切り替えるための起動情報の伝達が行われるようになっている。このように、上記構成では、バス型通信を行うための補助通信線を用いて各ゾーンECUを起動させることができるため、従来技術のように各ゾーンECUを順番に起動させる必要がない。したがって、上記構成によれば、従来技術に比べ、ゾーンECUの起動による遅延時間を短縮することができるという優れた効果が得られる。 In the above configuration, various types of information relating to control of the equipment are transmitted between the zone ECU and the central ECU via the backbone communication line. Further, in the above configuration, activation information for switching the zone ECU to the activated state is transmitted between each of the plurality of zone ECUs via the auxiliary communication line. As described above, in the above configuration, each zone ECU can be activated using an auxiliary communication line for performing bus-type communication, so unlike the prior art, it is not necessary to sequentially activate each zone ECU. Therefore, according to the above configuration, it is possible to obtain an excellent effect of being able to shorten the delay time due to activation of the zone ECU as compared with the conventional technology.
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1~図5を参照して説明する。
A plurality of embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In addition, the same code|symbol is attached|subjected to the substantially same structure in each embodiment, and description is abbreviate|omitted.
(First embodiment)
A first embodiment will be described below with reference to FIGS. 1 to 5. FIG.
図1および図2に示す本実施形態の車両用ネットワークシステム1は、車両2に搭載された複数のECU同士の間での通信を行うためのシステムである。この場合、図1に示すように、車両2内は、複数のゾーン、具体的には12のゾーンZ1~Z12に細かく分割されている。なお、図2では、図1に示した構成のうち一部の構成だけが示されている。ゾーンZ1は、車両2の前方右側の領域に設けられたFront Right Zoneである。ゾーンZ1には、ゾーンECU3およびゾーンECU3により制御される複数の機器4が設けられる。なお、図1では、機器4および後述する他のゾーンに設けられる機器が3つ図示されているが、各ゾーンに設けられる機器の数は2つでもよいし、4つ以上でもよい。
A
ゾーンZ2は、車両2の前方左側の領域に設けられたFront Left Zoneである。ゾーンZ2には、ゾーンECU5およびゾーンECU5により制御される複数の機器6が設けられる。ゾーンZ3は、ゾーンZ1とゾーンZ2の間の領域に設けられたFront Zoneである。ゾーンZ3には、ゾーンECU7およびゾーンECU7により制御される複数の機器8が設けられる。
The zone Z2 is the Front Left Zone provided in the front left area of the
ゾーンZ4は、右側の前席である運転席のドア付近の領域に設けられたFR Door Zoneである。ゾーンZ4には、ゾーンECU9およびゾーンECU9により制御される複数の機器10が設けられる。ゾーンZ5は、左側の前席である助手席のドア付近の領域に設けられたFL Door Zoneである。ゾーンZ5には、ゾーンECU11およびゾーンECU11により制御される複数の機器12が設けられる。ゾーンZ6は、ゾーンZ4とゾーンZ5の間の領域に設けられたCenter Zoneである。ゾーンZ6には、セントラルECU13が設けられる。
Zone Z4 is the FR Door Zone provided in the area near the door of the driver's seat, which is the front seat on the right side. A
ゾーンZ7は、右側の後席のドア付近の領域に設けられたRR Door Zoneである。ゾーンZ7には、ゾーンECU14およびゾーンECU14により制御される複数の機器15が設けられる。ゾーンZ8は、左側の後席のドア付近の領域に設けられたRL Door Zoneである。ゾーンZ8には、ゾーンECU16およびゾーンECU16により制御される複数の機器17が設けられる。ゾーンZ9は、ゾーンZ7とゾーンZ8の間の領域に設けられたRear Passenger Zoneである。ゾーンZ9には、ゾーンECU18およびゾーンECU18により制御される複数の機器19が設けられる。
Zone Z7 is the RR Door Zone provided in the area near the door of the right rear seat. A
ゾーンZ10は、車両2の後方右側の領域に設けられたRear Right Zoneである。ゾーンZ10には、ゾーンECU20およびゾーンECU20により制御される複数の機器21が設けられる。ゾーンZ11は、車両2の後方左側の領域に設けられたRear Left Zoneである。ゾーンZ11には、ゾーンECU22およびゾーンECU22により制御される複数の機器23が設けられる。ゾーンZ12は、ゾーンZ10とゾーンZ11の間の領域に設けられたRear Zoneである。ゾーンZ12には、ゾーンECU24およびゾーンECU24により制御される複数の機器25が設けられる。
Zone Z10 is a Rear Right Zone provided in the area on the rear right side of
なお、以下の説明では、ゾーンZ1~Z12について、それぞれを区別する必要がない場合には、符号を省略して単にゾーンと総称することとする。また、ゾーンECU3、5、7、9、11、14、16、18、20、22、24および機器4、6、8、10、12、15、17、19、21、23、25についても、それぞれを区別する必要がない場合には、同様に符号を省略して総称することとする。
In the following description, the zones Z1 to Z12 are collectively referred to simply as zones, omitting their reference numerals, when there is no need to distinguish between them. In addition, for the
図2に示すように、各ゾーンECUが制御する機器としては、具体的には、センサ、アクチュエータ、スイッチなどとなっている。各ゾーンECUは、複数のゾーンのそれぞれに配置され、対応するゾーンに設けられた機器を制御する。各ゾーンECUが制御対象の機器との間で信号をやり取りするための信号線は、そのゾーン内に設けられている。このように、上記構成の車両用ネットワークシステム1では、各ゾーン内で配線が閉じられていると言える。
As shown in FIG. 2, the devices controlled by each zone ECU are specifically sensors, actuators, switches, and the like. Each zone ECU is arranged in each of a plurality of zones and controls the equipment provided in the corresponding zone. A signal line for exchanging signals between each zone ECU and a device to be controlled is provided within the zone. In this manner, in the
セントラルECU13は、モビリティコンピュータとも呼ばれ、各ゾーンECUを統合的に制御する。各ゾーンECUおよびセントラルECU13のそれぞれの間は、基幹通信線26により接続されている。基幹通信線26は、非バス型通信を行うための通信線である。非バス型通信としては、例えばEthernetなどの広帯域通信が挙げられる。基幹通信線26が分岐する箇所には、Ethernet Switchであるスイッチングハブ27が設けられている。各ゾーンECUおよびセントラルECU13のそれぞれの間では、基幹通信線26を介して機器の制御に関する各種の情報の伝達が行われる。
The
図3に示すように、本実施形態の車両用ネットワークシステム1では、各ゾーンECUおよびセントラルECU13のそれぞれの間は、基幹通信線26に加え、補助通信線28によっても接続されている。補助通信線28は、バス型通信を行うための通信線である。バス型通信としては、例えばCAN、LINなどの通信が挙げられる。なお、図3では、図1に示した構成のうち一部の構成だけが示されている。
As shown in FIG. 3 , in the
ゾーンECUは、通常の動作状態である起動状態と、その起動状態よりも電力の消費量が少ないスリープ状態と、の切り替えが可能な構成となっている。ゾーンECUは、機器の制御を実行していなときにはスリープ状態となっている。そのため、所定のゾーンECUによる機器の制御を実行させる際には、その所定のゾーンECUを起動させる必要がある。各ゾーンECUは、後述するWakeUpフレームが与えられると、または、自身の制御対象の機器から起動のための起動信号が与えられると、スリープ状態から起動状態へと切り替わるようになっている。 The zone ECU is configured to be capable of switching between an active state, which is a normal operating state, and a sleep state, which consumes less power than the active state. The zone ECU is in a sleep state when it does not control the equipment. Therefore, when a predetermined zone ECU is to control the equipment, it is necessary to activate the predetermined zone ECU. Each zone ECU switches from the sleep state to the wake-up state when a WakeUp frame, which will be described later, is given, or when a wake-up signal for wake-up is given from a device to be controlled by the zone ECU.
本実施形態の車両用ネットワークシステム1では、複数のゾーンECUのそれぞれの間では、補助通信線28を介してWakeUpフレームの伝達が行われるようになっている。WakeUpフレームは、ゾーンECUをスリープ状態から起動状態へと切り替えるための起動情報である。この場合、WakeUpフレームによる起動対象は、全てのゾーンECUとなっている。各ゾーンECUは、自身の制御対象の機器から起動信号が与えられると、起動するとともに、補助通信線28を介してWakeUpフレームを他のゾーンECUに与えるようになっている。
In the
以上説明したように、本実施形態の車両用ネットワークシステム1では、各ゾーンECUのそれぞれの間において、バス型通信を行う補助通信線28を介してWakeUpフレームの伝達が行われることにより、全てのゾーンECUを一斉に起動させることができる。つまり、本実施形態によれば、従来技術のように各ゾーンECUを順番に起動させる必要がないため、従来技術に比べ、ゾーンECUの起動による遅延時間を短縮することができるという優れた効果が得られる。
As described above, in the
このような本実施形態により得られる効果は、従来技術の構成と比較することで一層明確になる。そこで、以下では、従来技術の構成に相当する比較例と比較する形で、本実施形態により得られる効果を詳細に説明する。なお、比較例において本実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。図4に示すように、比較例では、各ゾーンECUのそれぞれの間は、Ethernetなどの非バス型通信を行うための基幹通信線26によってのみ接続されている。
Such effects obtained by the present embodiment become clearer by comparing with the configuration of the prior art. Therefore, in the following, the effects obtained by the present embodiment will be described in detail in comparison with a comparative example corresponding to the configuration of the prior art. In the comparative example, substantially the same configurations as those of the present embodiment are denoted by the same reference numerals, and descriptions thereof are omitted. As shown in FIG. 4, in the comparative example, each zone ECU is connected only by a
このような比較例における起動手続きの一例について、例えば、ゾーンECU9の制御対象の機器10が「起動要因の発生部」であるとともにゾーンECU22の制御対象の機器23が「起動させる機器」である場合を例に説明する。なお、上述した「起動要因の発生部」および「起動させる機器」とは、例えば次のようなものである。すなわち、所定のスイッチが操作されると、所定のアクチュエータが動作する、といった機能(例えばフューエルリッドオープナーなど)を考えたとき、上記所定のスイッチが「起動要因の発生部」に相当し、上記所定のアクチュエータが「起動させる機器」に相当する。
As for an example of the activation procedure in the comparative example, for example, when the
この場合、まず、機器10からゾーンECU9に対して起動信号が与えられる。これにより、ゾーンECU9は、起動するとともに基幹通信線26を介してゾーンECU18を起動させる。すると、ゾーンECU18は、起動するとともに基幹通信線26を介してゾーンECU24を起動させる。これにより、ゾーンECU24は、起動するとともに基幹通信線26を介してゾーンECU22を起動させる。すると、ゾーンECU22は、起動するとともに機器23の動作制御を開始する。
In this case, first, an activation signal is given from the
このように、比較例では、起動要因の発生部である機器10から起動させる機器である機器23へと至る経路上に存在する各ゾーンECUを順番に起動させていかなければならない。このような比較例の場合、上述したケースでは、ゾーンECU9を起動する手続きと、ゾーンECU18を起動する手続きと、ゾーンECU24を起動する手続きと、ゾーンECU22を起動する手続きと、機器23を動作させるための手続きと、の5段階の起動手続きが必要となる。
As described above, in the comparative example, each zone ECU present on the route from the
一方、本実施形態では、図3に示したように、機器10からゾーンECU9に対して起動信号が与えられると、ゾーンECU9が起動する。ゾーンECU9は、起動すると、バス型通信を行う補助通信線28を介してWakeUpフレームを送信する。これにより、ゾーンECU18、24、22を含む全てのゾーンECUが一斉に起動する。すると、ゾーンECU22は、起動するとともに機器23の動作制御を開始する。
On the other hand, in this embodiment, as shown in FIG. 3, the
このように、本実施形態では、起動要因の発生部である機器10と同じゾーンZ4に設けられたゾーンECU9が起動した後は、全てのゾーンECUを一斉に起動させることができる。このような本実施形態の場合、上述したケースでは、ゾーンECU9を起動する手続きと、ゾーンECU9以外の全てのゾーンECUを一斉に起動させる手続きと、機器23を動作させるための手続きと、の3段階の起動手続きが必要となる。このように、本実施形態によれば、比較例に対し、起動手続きが少なくなるため、ゾーンECUの起動による遅延時間が短縮されることが分かる。
As described above, in the present embodiment, after the
また、比較例では、起動要因の発生部から起動させる機器へと至る経路上に存在するゾーンECUの数が多くなるほど起動手続きの数が増えて遅延時間が増加するのに対し、本実施形態では、起動要因の発生部から起動させる機器へと至る経路上に存在するゾーンECUの数に関係なく、常に3段階の起動手続きだけでよい。したがって、本実施形態による遅延時間の短縮効果は、起動要因の発生部から起動させる機器へと至る経路上に存在するゾーンECUの数が多くなるほど、一層顕著なものとなる。 Further, in the comparative example, as the number of zone ECUs present on the route from the activation factor generation unit to the device to be activated increases, the number of activation procedures increases and the delay time increases. , irrespective of the number of zone ECUs present on the route from the source of the activation factor to the device to be activated, only the three-step activation procedure is always required. Therefore, the effect of shortening the delay time according to the present embodiment becomes more pronounced as the number of zone ECUs present on the route from the activation factor generator to the device to be activated increases.
一般に、人は、自身が何らかの操作を実行した時点から、その操作の結果として何らかの動作が実行される時点までの遅延時間が500ms程度になると遅いと感じる。そこで、比較例では、このような遅延時間が500ms程度になることで問題が生じるおそれがある一方で、本実施形態では、そのような問題が生じるおそれがない具体的なユースケースを説明する。なお、以下の説明では、1ホップの起動、つまり1つの起動手続きに要する時間は、例えば100msであるとする。 In general, people perceive that a delay time of about 500 ms from when they perform some operation to when some action is performed as a result of that operation is slow. Therefore, in the comparative example, such a delay time of about 500 ms may cause a problem, but in the present embodiment, a specific use case in which such a problem does not occur will be described. In the following description, it is assumed that the activation of one hop, that is, the time required for one activation procedure is 100 ms, for example.
[1]第1具体例
第1具体例としては、前述したフューエルリッドオープナーが挙げられる。この場合、ゾーンZ4の機器10のいずれかがスイッチであり、ゾーンZ11の機器23のいずれかが燃料タンクの蓋のロックを解除するためのアクチュエータであるとする。図5に示すように、比較例では、スイッチ(機器10)が操作されてから蓋のロックを解除するためのアクチュエータ(機器23)が動作するまでの間には、ゾーンECU9を起動する手続きと、スイッチングハブ27を起動するための手続きと、ゾーンECU18を起動する手続きと、ゾーンECU24を起動する手続きと、ゾーンECU22を起動する手続きと、機器23を動作させるための手続きと、の6段階の起動手続きが必要となる。
[1] First Specific Example As a first specific example, there is the fuel lid opener described above. In this case, one of the
このように、比較例では、上記スイッチが操作された時点から実際に蓋が開く時点までに6段階の起動手続きが必要になると考えられ、その結果、遅延時間が600ms程度といった比較的長い時間となり、ユーザに対して違和感、ストレスなどを与えるおそれがある。これに対し、本実施形態によれば、第1具体例のユースケースであっても、3段階の起動手続きだけでよく、遅延時間が300ms程度に抑えられるため、ユーザに対して違和感などを与えるおそれがない。 As described above, in the comparative example, it is considered that six steps of start-up procedures are required from the time the switch is operated to the time the lid is actually opened, resulting in a relatively long delay time of about 600 ms. , there is a risk of giving the user a sense of discomfort, stress, or the like. On the other hand, according to the present embodiment, even in the use case of the first specific example, only three steps of startup procedures are required, and the delay time can be suppressed to about 300 ms. No fear.
[2]第2具体例
第2具体例としては、ユーザが車両2のドアノブなどに触れることによりドアをアンロックするスマートエントリー機能が挙げられる。このような第2具体例において、比較例では、照合ECUとして機能するゾーンECUの搭載場所、車両2の構成などに依存するものの、ユーザがドアノブに触れてからドアがアンロックされるまでの間には、4~6段階の起動手続きが必要となる。
[2] Second Specific Example As a second specific example, there is a smart entry function that unlocks the door when the user touches a doorknob or the like of the
このように、比較例では、ユーザがドアノブに触れた時点から実際にドアがアンロックされる時点までに4~6段階の起動手続きが必要になると考えられ、その結果、遅延時間が最大で600ms程度といった比較的長い時間となり、ユーザに対して違和感、ストレスなどを与えるおそれがある。これに対し、本実施形態によれば、第2具体例のユースケースであっても、3段階の起動手続きだけでよく、遅延時間が300ms程度に抑えられるため、ユーザに対して違和感などを与えるおそれがない。 Thus, in the comparative example, it is thought that four to six stages of activation procedures are required from the time the user touches the doorknob to the time the door is actually unlocked, resulting in a maximum delay time of 600ms. This is a relatively long period of time, which may give a sense of discomfort and stress to the user. On the other hand, according to the present embodiment, even in the use case of the second specific example, only three steps of startup procedures are required, and the delay time can be suppressed to about 300 ms. No fear.
[3]第3具体例
第3具体例としては、ドアの解錠に連動してヘッドライト、ドアミラーランプ、ブレーキランプなどの各種ランプが点灯するウェルカムランプ機能が挙げられる。このような第3具体例において、比較例では、照合ECUとして機能するゾーンECUの搭載場所、車両2の構成などに依存するものの、スマートキーなどによるドア解錠からゾーンZ10(Rear Right Zone)およびゾーンZ11(Rear Left Zone)に設けられた、つまり車両2の後方に設けられたランプが点灯するまでの間には、5~7段階の起動手続きが必要となる。
[3] Third Specific Example A third specific example includes a welcome lamp function in which various lamps such as headlights, door mirror lamps, and brake lamps are turned on in conjunction with unlocking of the door. In the third specific example, in the comparative example, although it depends on the installation location of the zone ECU functioning as a collation ECU, the configuration of the
このように、比較例では、ドア解錠から実際に車両2の後方に設けられたランプが点灯する時点までに5~7段階の起動手続きが必要になると考えられ、その結果、遅延時間が最大で700ms程度といった比較的長い時間となり、ユーザに対して違和感、ストレスなどを与えるおそれがある。なお、このようなランプ点灯までの遅延時間は、特に夜間において問題になる可能性が高い。これに対し、本実施形態によれば、第3具体例のユースケースであっても、3段階の起動手続きだけでよく、遅延時間が300ms程度に抑えられるため、夜間においても、ユーザに対して違和感などを与えるおそれがない。
As described above, in the comparative example, it is considered that five to seven stages of start-up procedures are required from when the door is unlocked to when the lamp provided at the rear of the
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について図6を参照して説明する。
図6に示す本実施形態の車両用ネットワークシステム31では、補助通信線28を介して行われるバス型通信はCANであり、各ゾーンECUには、Selective WakeUp機能を有するCAN用トランシーバが搭載されている。この場合、WakeUpフレームによる起動対象は、特定のゾーンECUとなっている。つまり、この場合、WakeUpフレームは、特定のゾーンECUだけをスリープ状態から起動状態へと切り替えるための起動情報である。
(Second embodiment)
A second embodiment will be described below with reference to FIG.
In the
起動対象とするゾーンECUの指定は、起動要因の発生部となる機器からゾーンECUに送信される起動信号により行われる。Selective WakeUp機能を有するCAN用トランシーバは、CANのバス(補助通信線28)の状態を常時監視しており、自身が設けられたゾーンECUに対する起動要求を含むWakeUpフレームが送信された場合、自身が設けられたゾーンECUを起動させる機能を有する。 A zone ECU to be activated is designated by an activation signal transmitted from a device that generates an activation factor to the zone ECU. A CAN transceiver having a Selective WakeUp function constantly monitors the state of the CAN bus (auxiliary communication line 28), and when a WakeUp frame containing a wake-up request to the zone ECU in which it is provided is transmitted, itself It has the function of activating the provided zone ECU.
次に、上記構成による各ゾーンECUの起動手続きの一例について、例えば、ゾーンECU9の制御対象の機器10が起動要因の発生部であるとともにゾーンECU24の制御対象の機器25が起動させる機器である場合を例に説明する。まず、機器10からゾーンECU9に対して起動信号が与えられる。この場合、起動信号には、起動させる機器が機器25であることを表す情報が含まれている。つまり、起動信号には、起動対象とするゾーンECUを特定することができる情報が含まれている。なお、起動信号には、このような情報に代えてまたは加えて、起動対象とするゾーンECUを直接指定する情報、つまり起動対象がゾーンECU18、24であることを表す情報が含まれていてもよい。
Next, an example of the activation procedure of each zone ECU configured as described above will be described, for example, in the case where the
ゾーンECU9は、上記した起動信号を受信すると起動し、その起動信号に含まれる情報に基づいて起動対象とするゾーンECUを判断する。そして、ゾーンECU9は、バス型通信を行う補助通信線28を介して、ゾーンECU18、24を起動対象とするWakeUpフレーム、つまりゾーンECU18、24に対する起動要求を含むWakeUpフレームを送信する。これにより、ゾーンECU18、24が起動する。すると、ゾーンECU24は、起動するとともに機器25の動作制御を開始する。なお、この場合、ゾーンECU22は、起動されることなく、スリープ状態に維持される。
The
以上説明したように、本実施形態の車両用ネットワークシステム31によっても、第1実施形態と同様、従来技術のように各ゾーンECUを順番に起動させる必要がないため、従来技術に比べ、ゾーンECUの起動による遅延時間を短縮することができる。また、本実施形態でも、第1実施形態と同様、起動要因の発生部から起動させる機器へと至る経路上に存在するゾーンECUの数に関係なく、常に3段階の起動手続きだけでよいため、上述の経路上に存在するゾーンECUの数に関係なく、遅延時間が短縮されて高速な起動を実現することができる。
As described above, in the
また、本実施形態では、WakeUpフレームは、特定のゾーンECUだけをスリープ状態から起動状態へと切り替えるための起動情報となっている。そのため、本実施形態によれば、所望する動作を実現するために必要となるゾーンECUと中継器であるスイッチングハブ27だけを起動させることが可能となり、各種機器の無駄な起動が抑制され、その結果、消費電力が低減されるという効果が得られる。
Further, in the present embodiment, the WakeUp frame is wakeup information for switching only a specific zone ECU from the sleep state to the wakeup state. Therefore, according to the present embodiment, it is possible to activate only the zone ECU and the switching
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について図7を参照して説明する。
図7に示す本実施形態の車両用ネットワークシステム41では、第2実施形態の車両用ネットワークシステム31と同様、補助通信線28を介して行われるバス型通信はCANであり、各ゾーンECUには、Selective WakeUp機能を有するCAN用トランシーバが搭載されている。
(Third Embodiment)
A third embodiment will be described below with reference to FIG.
In the
本実施形態の車両用ネットワークシステム41では、複数のゾーンECUおよびセントラルECU13のそれぞれの間では、補助通信線28を介してSleepフレームの伝達が行われるようになっている。Sleepフレームは、特定のゾーンECUを起動状態からスリープ状態へと切り替えるためのスリープ情報である。Sleepフレームには、スリープ対象とするゾーンECUを特定することができる情報が含まれている。この場合、各ゾーンECUは、自身に対するスリープ要求を含むSleepフレームが送信された場合、起動状態からスリープ状態へと切り替わるようになっている。
In the
次に、上記構成による特定のゾーンECUをスリープ状態へと切り替えるための手続きの一例について、例えばゾーンECU22がスリープ対象である場合を例に説明する。まず、所定のゾーンECU、例えばゾーンECU9が、車両2の状態などの各種条件からスリープさせるゾーンECUを決定する。その後、ゾーンECU9は、補助通信線28を介して、ゾーンECU22をスリープ対象とするSleepフレーム、つまりゾーンECU22に対するスリープ要求を含むSleepフレームを送信する。
Next, an example of a procedure for switching a specific zone ECU configured as described above to a sleep state will be described, for example, when the
これにより、ゾーンECU22は、起動状態からスリープ状態へと切り替わる。なお、この場合、ゾーンECU18、24は、スリープ状態へと遷移することなく起動状態に維持される。また、このとき、Sleepフレームを送信したゾーンECU9と、起動状態に維持される他のゾーンECU18、24は、このSleepフレームによりスリープ状態に切り替えられたゾーンECUを特定するための情報、具体的には、ゾーンECU22がスリープ状態に切り替えられた旨を表すログを保持するようになっている。
As a result, the
以上説明したように、本実施形態の車両用ネットワークシステム41では、補助通信線28を利用して特定のゾーンECUをスリープ状態へと切り替えるためのSleepフレームの送信を行うことが可能となっている。そのため、本実施形態によれば、車両2の状態などに応じて必要となるゾーンECUだけを起動状態に維持するとともに不要なゾーンECUをスリープ状態へと切り替えることが可能となり、各種機器の無駄な起動が抑制され、その結果、消費電力が低減されるという効果が得られる。
As described above, in the
また、本実施形態では、Sleepフレームにより特定のゾーンECUがスリープ状態へ切り替えられたとき、起動状態に維持されている他のゾーンECUは、そのSleepフレームによりスリープ状態に切り替えられたゾーンECUを特定するためのログを保持するようになっている。このようにすれば、Sleepフレームによりスリープ状態へ切り替えられたゾーンECUに対して再びスリープ要求が出されること、つまり無駄なSleepフレームの送信の発生を防止することができる。 Further, in the present embodiment, when a specific zone ECU is switched to the sleep state by the Sleep frame, the other zone ECUs kept in the activated state identify the zone ECU switched to the sleep state by the Sleep frame. It is designed to keep a log for In this way, it is possible to prevent a sleep request from being issued again to the zone ECU that has been switched to the sleep state by the Sleep frame, that is, the unnecessary transmission of the Sleep frame.
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について図8を参照して説明する。
図8に示す本実施形態の車両用ネットワークシステム51では、各ゾーンECUおよびセントラルECU13のそれぞれの間では、補助通信線28を介して、基幹通信線26を介して伝達される情報のうち少なくともいずれかと同様の情報の伝達が行われるようになっている。上記情報としては、例えば、車両2の走行系(例えば、走る、曲がる、止まるなど)の制御情報Daなど、車両2の走行に関連する重要な情報が挙げられる。
(Fourth embodiment)
A fourth embodiment will be described below with reference to FIG.
In the
以上説明したように、本実施形態の車両用ネットワークシステム51では、基幹通信線26を介して伝達される情報の一部、具体的には車両2の走行に関連する重要な情報である制御情報Daなどについて、補助通信線28を利用して冗長化して送信することが可能となる。そのため、本実施形態によれば、何らかの異常に起因して基幹通信線26による通信が途絶した場合でも、補助通信線28を介して車両2の走行に関連する重要な情報の伝達が継続されるため、車両2の走行などの制御が継続して実施可能となり、安全性が向上するという効果が得られる。
As described above, in the
(第5実施形態)
以下、第5実施形態について図9を参照して説明する。
図9に示す本実施形態の車両用ネットワークシステム61では、第2実施形態の車両用ネットワークシステム31などと同様、補助通信線28を介して行われるバス型通信はCANであり、各ゾーンECUには、Selective WakeUp機能を有するCAN用トランシーバが搭載されている。
(Fifth embodiment)
The fifth embodiment will be described below with reference to FIG.
In the
また、車両用ネットワークシステム61では、第2実施形態の車両用ネットワークシステム31と同様、各ゾーンECUのそれぞれの間では、補助通信線28を介して特定のゾーンECUだけを起動状態へと切り替えるためのWakeUpフレームの伝達が行われるようになっている。さらに、車両用ネットワークシステム61では、第3実施形態の車両用ネットワークシステム41と同様、各ゾーンECUおよびセントラルECU13のそれぞれの間では、補助通信線28を介してSleepフレームの伝達が行われるようになっている。
Further, in the
この場合、各ゾーンECUは、特定のゾーンECUだけを起動状態へと切り替えるためのWakeUpフレームを送信すると、そのWakeUpフレームにより起動されたゾーンECUを特定するための情報を保持するようになっている。また、この場合、各ゾーンECUは、Sleepフレームを送信すると、または他のゾーンECUに対するスリープ要求を含むSleepフレームを受信すると、そのSleepフレームによりスリープ状態に切り替えられたゾーンECUを特定するための情報を保持するようになっている。 In this case, when each zone ECU transmits a WakeUp frame for switching only a specific zone ECU to an activated state, it holds information for identifying the zone ECU activated by the WakeUp frame. . Also, in this case, when each zone ECU transmits a Sleep frame or receives a Sleep frame containing a sleep request to another zone ECU, information for specifying the zone ECU switched to the sleep state by the Sleep frame is designed to hold
また、各ゾーンECUは、WakeUpフレームを受信して起動状態へと切り替えられると、そのWakeUpフレームを送信した、つまり起動のトリガをかけたゾーンECUを特定するための情報と、そのWakeUpフレームにより起動された他のゾーンECUを特定するための情報と、を保持するようになっている。このように、本実施形態の車両用ネットワークシステム61では、各ゾーンECUは、各ゾーンECUの状態(起動状態/スリープ状態)を表すログを保持するようになっている。
In addition, when each zone ECU receives a WakeUp frame and is switched to the active state, it transmits the WakeUp frame, that is, information for specifying the zone ECU that triggered the activation, and is activated by the WakeUp frame. and information for identifying other zone ECUs that have been identified. As described above, in the
次に、上記構成による作用について説明する。
[1]車両2の起動時(イグニッションスイッチオン時)の動作
ここでは、ゾーンECU9の制御対象の機器10が起動要因の発生部であるとともにゾーンECU24の制御対象の機器25が起動させる機器である場合の起動手続きを例に車両2の起動時の動作を説明する。
Next, the action of the above configuration will be described.
[1] Operation when the
車両2の起動時、各ゾーンECUは、各ゾーンECUの状態(起動状態/スリープ状態)が分からない。そのため、機器10から起動信号が与えられたゾーンECU9は、起動させる機器である機器25までの経路上に存在する全てのゾーンECU18、24に対する起動要求を含むWakeUpフレームを送信する。このとき、WakeUpフレームを送信したゾーンECU9は、今回起動させたゾーンECUを特定するためのログを保持する。
When the
また、このとき、WakeUpフレームを受信して起動状態へと切り替えられたゾーンECU18、24は、そのWakeUpフレームを送信したゾーンECU9を特定するための情報と、そのWakeUpフレームにより起動された他のゾーンECU18または24を特定するための情報と、を含むログを保持する。
Also, at this time, the
[2]車両2の起動後の動作(1)
ここでは、ゾーンECU9の制御対象の機器10が起動要因の発生部であるとともにゾーンECU22の制御対象の機器23が起動させる機器である場合の起動手続きを例に車両2の起動後の動作を説明する。車両2の起動時の動作の後、機器10から起動信号が与えられたゾーンECU9は、保持しているログに基づいて、起動させる機器である機器23までの経路上に存在する全てのゾーンECU18、24、22の状態を判断する。
[2] Operation after startup of vehicle 2 (1)
Here, the operation after the
この場合、ゾーンECU9は、ログに基づいてゾーンECU18、24は既に起動状態となっていると判断することができる。そこで、ゾーンECU9は、ゾーンECU22に対する起動要求を含むWakeUpフレームを送信する。このとき、WakeUpフレームを送信したゾーンECU9は、今回起動させたゾーンECUを特定するためのログを保持する。なお、ゾーンECU9が、誤って既に起動状態であるゾーンECU18、24に対する起動要求を含むWakeUpフレームを送信した場合、それを受信したゾーンECU18、24において、そのWakeUpフレームは破棄されるようになっている。
In this case, the
[3]車両2の起動後の動作(2)
ここでは、ゾーンECU18の制御対象の機器19が起動要因の発生部であるとともにゾーンECU24の制御対象の機器25が起動させる機器である場合の起動手続きを例に車両2の起動後の動作を説明する。車両2の起動時の動作の後、機器19から起動信号が与えられたゾーンECU18は、保持しているログに基づいて、起動させる機器である機器25までの経路上に存在するゾーンECU24の状態を判断する。この場合、ゾーンECU18は、ログに基づいてゾーンECU24は既に起動状態となっており、WakeUpフレームの送信を行う必要がないと判断することができる。
[3] Operation after startup of vehicle 2 (2)
Here, the operation after the
[4]車両2の起動後の動作(3)
ここでは、ゾーンECU18の制御対象の機器19が起動要因の発生部であるとともにゾーンECU22の制御対象の機器23が起動させる機器である場合の起動手続きを例に車両2の起動後の動作を説明する。車両2の起動時の動作の後、機器19から起動信号が与えられたゾーンECU18は、保持しているログに基づいて、起動させる機器である機器23までの経路上に存在するゾーンECU24、22の状態を判断する。
[4] Operation after startup of vehicle 2 (3)
Here, the operation after the
この場合、ゾーンECU18は、ログに基づいてゾーンECU24は既に起動状態となっていると判断することができる。そこで、ゾーンECU18は、ゾーンECU22に対する起動要求を含むWakeUpフレームを送信する。このとき、WakeUpフレームを送信したゾーンECU18は、今回起動させたゾーンECUを特定するためのログを保持する。
In this case, the
以上説明したように、本実施形態の車両用ネットワークシステム61では、各ゾーンECUは、各ゾーンECUの状態(起動状態/スリープ状態)を表すログを保持するようになっている。このようにすれば、既に起動状態となっているゾーンECUに対する起動要求を含むような無駄なWakeUpフレームの送信の発生を防止することができるとともに、既にスリープ状態となっているゾーンECUに対するスリープ要求を含むような無駄なSleepフレームの送信の発生を防止することができる。このように、本実施形態によれば、無駄なWakeUpフレームやSleepフレームの送信が抑制されるため、その分だけ、各ゾーンECUにおける処理負荷の軽減、消費電力の低減などを図ることができる。
As described above, in the
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、あるいは拡張することができる。
上記各実施形態で示した数値などは例示であり、それに限定されるものではない。
(Other embodiments)
The present invention is not limited to the embodiments described above and illustrated in the drawings, and can be arbitrarily modified, combined, or expanded without departing from the scope of the invention.
The numerical values and the like shown in each of the above embodiments are examples, and are not limited to them.
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。 Although the present disclosure has been described with reference to examples, it is understood that the present disclosure is not limited to such examples or structures. The present disclosure also includes various modifications and modifications within the equivalent range. In addition, various combinations and configurations, as well as other combinations and configurations, including single elements, more, or less, are within the scope and spirit of this disclosure.
1、31、41、51、61…車両用ネットワークシステム、2…車両、3、5、7、9、11、14、16、18、20、22、24…ゾーンECU、13…セントラルECU、4、6、8、10、12、15、17、19、21、23、25…機器、26…基幹通信線、28…補助通信線、Z1~Z12…ゾーン。
Claims (6)
前記車両内は、複数のゾーン(Z1~Z12)に分割されており、
前記複数のゾーンのそれぞれに配置され、対応する前記ゾーンに設けられた機器(4、6、8、10、12、15、17、19、21、23、25)を制御する前記電子制御装置であるゾーンECU(3、5、7、9、11、14、16、18、20、22、24)と、
前記ゾーンECUを統合的に制御する前記電子制御装置であるセントラルECU(13)と、
前記ゾーンECUおよび前記セントラルECUのそれぞれの間を接続するとともに非バス型通信を行うための基幹通信線(26)と、
前記ゾーンECUおよび前記セントラルECUのそれぞれの間を接続するとともにバス型通信を行うための補助通信線(28)と、
を備え、
前記ゾーンECUは、通常の動作状態である起動状態と、前記起動状態よりも電力の消費量が少ないスリープ状態と、の切り替えが可能な構成であり、
前記ゾーンECUおよび前記セントラルECUのそれぞれの間では、前記基幹通信線を介して前記機器の制御に関する各種の情報の伝達が行われ、
複数の前記ゾーンECUのそれぞれの間では、前記補助通信線を介して前記ゾーンECUを前記起動状態へと切り替えるための起動情報の伝達が行われるようになっている車両用ネットワークシステム。 A vehicle for communicating between a plurality of electronic control units (3, 5, 7, 9, 11, 13, 14, 16, 18, 20, 22, 24) mounted on a vehicle (2) a network system,
The inside of the vehicle is divided into a plurality of zones (Z1 to Z12),
The electronic control device arranged in each of the plurality of zones and controlling devices (4, 6, 8, 10, 12, 15, 17, 19, 21, 23, 25) provided in the corresponding zones a zone ECU (3, 5, 7, 9, 11, 14, 16, 18, 20, 22, 24);
a central ECU (13), which is the electronic control device for integrally controlling the zone ECU;
a backbone communication line (26) for connecting between each of the zone ECU and the central ECU and performing non-bus type communication;
an auxiliary communication line (28) for connecting between the zone ECU and the central ECU and performing bus-type communication;
with
The zone ECU is configured to be capable of switching between an active state, which is a normal operating state, and a sleep state, which consumes less power than the active state, and
Between the zone ECU and the central ECU, various information related to the control of the equipment is transmitted via the backbone communication line,
A network system for a vehicle, wherein activation information for switching the zone ECU to the activated state is transmitted between each of the plurality of zone ECUs via the auxiliary communication line.
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