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JP6719033B1 - 測定支援装置、および測定支援方法 - Google Patents

測定支援装置、および測定支援方法 Download PDF

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JP6719033B1 JP2020037648A JP2020037648A JP6719033B1 JP 6719033 B1 JP6719033 B1 JP 6719033B1 JP 2020037648 A JP2020037648 A JP 2020037648A JP 2020037648 A JP2020037648 A JP 2020037648A JP 6719033 B1 JP6719033 B1 JP 6719033B1
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Abstract

【課題】製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる測定支援装置、および測定支援方法を提供すること。【解決手段】測定支援装置は、軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報とを関連付けた測定情報を記憶する記憶部と、記憶部から、測定対象の形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得する取得部と、取得部が取得した複数の測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに測定対象の測定箇所を指示する指示部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、測定支援装置、および測定支援方法に関する。
製品の設計時のCAD(computer−aided design)データおよび測定点群データを用いて、製品の検査に必要な寸法を測定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この技術では、被検査物となる製品を並進移動させ、または、回転移動させる駆動ユニットと、製品にレーザー光を照射して走査するレーザースキャナと接続し、被検査物の部位の寸法を測定する非接触式三次元寸法測定装置とが用意される。この技術では、寸法を測定したい部位を特定する寸法測定用データを製品の設計時の三次元CADデータに追加する。次に、レーザースキャナの走査結果に基づいて、製品にレーザー光を照射した点の、三次元の座標値を含む点群データを生成し、寸法測定用データを追加した三次元CADデータを点群データに重ね合わせる。最後に、重ね合わせがなされた点群データにおいて、寸法測定用データにより特定した部位の寸法を測定する。測定結果は、プリンタから検査票として印刷出力する。
特開2010−32380号公報
製品の設計時のCADデータおよび測定点群データを用いて、製品の検査に必要な寸法を測定する場合には、製品の設計時のCADデータと測定点群とを重ね合わせ、寸法算出データに基づいて、点群データから寸法が測定される。製品の設計時のCADデータがない製品の検査に必要な寸法を測定するには、改めてCADデータを取得することが必要となり、手間を要する。さらに、点群データは、データ容量が大きく、扱いづらいため、検査に要する時間が長くなり、検査効率が悪くなる。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる測定支援装置、および測定支援方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様に係る測定支援装置は、軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の前記形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報とを関連付けた測定情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から、測定対象の形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した複数の前記測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに前記測定対象の測定箇所を指示する指示部とを備える、測定支援装置である。
この発明によれば、測定支援装置は、測定対象の形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得し、取得した複数の測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに測定対象の測定箇所を指示する。測定支援装置は、軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の前記形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報とを関連付けた測定情報から、複数の測定箇所を示す情報を取得する。ユーザーに測定対象の測定箇所を指示することによって、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
(2)本発明の一態様に係る測定支援装置は、上記(1)に係る測定支援装置であって、前記記憶部は、複数の前記測定箇所に基づいて特定される一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報をさらに関連付けた測定情報を記憶し、前記取得部は、取得した複数の前記測定箇所を示す情報に関連付けて記憶されている一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報をさらに取得し、前記測定支援装置は、前記測定対象の複数の前記測定箇所の各々の測定結果を取得し、取得した複数の前記測定結果から、一又は複数の測定対象の検査結果を導出する。
この場合、測定支援装置は、複数の測定箇所を示す情報に関連付けて記憶されている一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報をさらに取得する。測定支援装置は、複数の前記測定箇所に基づいて特定される一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報をさらに関連付けた測定情報から、複数の前記測定箇所を示す情報に関連付けて記憶されている一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報をさらに取得する。複数の測定結果から、一又は複数の測定対象の検査結果を導出することによって、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
(3)本発明の一態様に係る測定支援装置は、上記(2)に記載の測定支援装置であって、前記記憶部は、一又は複数の前記測定対象の検査項目の基準値を示す情報をさらに関連付けた測定情報を記憶し、前記取得部は、一又は複数の前記測定対象の検査項目を示す情報に関連付けて記憶されている一又は複数の前記測定対象の検査項目の基準値を示す情報を取得し、前記測定支援装置は、前記導出部が導出した一又は複数の前記測定対象の検査結果と、前記取得部が取得した一又は複数の前記測定対象の検査項目の基準値とに基づいて、一又は複数の前記測定対象の検査項目の合否を判定する判定部をさらに備える。
この場合、測定支援装置は、一又は複数の測定対象の検査結果と、取得した一又は複数の測定対象の検査項目の基準値とに基づいて、一又は複数の測定対象の検査項目の合否を判定する。測定支援装置は、一又は複数の前記測定対象の検査項目の基準値を示す情報をさらに関連付けた測定情報から、一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報に関連付けて記憶されている一又は複数の測定対象の検査項目の基準値を示す情報を取得する。一又は複数の測定対象の検査項目の合否を判定することによって、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
(4)本発明の一態様に係る測定支援装置は、上記(2)又は上記(3)に記載の測定支援装置であって、前記測定対象の軸芯材平面上の任意の三点に基づいて一又は複数の前記測定対象の検査項目を導出する場合の基準となる基準面を設定し、設定した前記基準面の任意の二点に基づいて基準軸を設定する設定部をさらに備える。
この場合、測定支援装置は、測定対象の軸芯材平面上の任意の三点に基づいて一又は複数の測定対象の検査項目を導出する場合の基準となる基準面を設定でき、設定した前記基準面の任意の二点に基づいて基準軸を設定できる。このように構成することによって、測定支援装置は、設定した基準軸に基づいて、一又は複数の測定対象の検査項目を導出できるため、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
(5)本発明の一態様に係る測定支援装置は、上記(4)に記載の測定支援装置であって、前記導出部は、前記基準面に基づいて設定される座標軸を使用して、前記測定対象の軸方向の寸法を導出する。
この場合、測定支援装置は、基準面に基づいて設定される座標軸を使用して、測定対象の軸方向の寸法を導出する。測定支援装置は、測定対象の軸芯材平面上の任意の三点に基づいて一又は複数の測定対象の検査項目を導出する場合の基準となる基準面を設定する。このように構成することによって、測定支援装置は、基準面に基づいて設定される座標軸を使用して、測定対象の軸方向の寸法を導出できるため、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
(6)本発明の一態様に係る測定支援装置は、上記(1)から上記(5)のいずれか一項に記載の測定支援装置であって、前記取得部は、スキャナが、測定対象に貼付された情報コードを読み取ることによって取得した前記情報コードに表された形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得する。
この場合、測定支援装置は、情報コードに表された形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得する。測定支援装置は、スキャナが、測定対象に貼付された情報コードを読み取ることによって取得した情報コードに表された形状パターンを取得する。このように構成することによって、測定支援装置は、スキャナが、測定対象に貼付された情報コードを読み取ることによって、情報コードに表された形状パターンを容易に取得できるため、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
(7)本発明の一態様に係る測定支援装置は、上記(1)から上記(6)のいずれか一項に記載の測定支援装置であって、前記記憶部は、複数の検査対象の識別情報と、複数の検査対象の前記識別情報の各々について一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査結果とを関連付けた検査記録を記憶し、前記取得部は、スキャナが、測定対象に貼付された情報コードを読み取ることによって取得した前記情報コードに表された検査対象の識別情報に関連付けられている一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査結果とを取得する。
この場合、測定支援装置は、情報コードに表された検査対象の識別情報に関連付けられている一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の測定対象の検査結果とを取得する。測定支援装置は、複数の検査対象の識別情報と、複数の検査対象の識別情報の各々について一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の測定対象の検査結果とを関連付けた検査記録を記憶する。測定支援装置は、スキャナが、測定対象に貼付された情報コードを読み取ることによって取得した情報コードに表された検査対象の識別情報から、一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査結果とを取得する。このように構成することによって、測定支援装置は、スキャナが、測定対象に貼付された情報コードを読み取ることによって、情報コードに表された検査対象の識別情報から、一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査結果とを容易に取得できるため、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
(8)本発明の一態様に係る測定支援装置は、上記(3)に記載の測定支援装置であって、前記導出部が導出した一又は複数の前記測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査項目の合否の判定結果とを含む帳票を作成する作成部をさらに備える。
この場合、測定支援装置は、一又は複数の前記測定対象の検査項目と、一又は複数の測定対象の検査項目の合否の判定結果とを含む帳票を作成する。このように構成することによって、測定支援装置は、一又は複数の前記測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査項目の合否の判定結果とを含む帳票を出力することによって、ユーザーは、製品の検査に必要な寸法の測定結果を知ることができる。
(9)本発明の一態様に係る測定支援方法は、軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の前記形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報とを関連付けた測定情報を記憶するステップと、前記記憶するステップで記憶した前記測定情報から、測定対象の形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得するステップと、前記取得するステップで取得した複数の前記測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに、前記測定対象の測定箇所を指示するステップとを有する、コンピュータが実行する測定支援方法である。
この発明によれば、コンピュータが実行する測定支援方法は、測定対象の形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得し、取得した複数の測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに測定対象の測定箇所を指示する。コンピュータが実行する測定支援方法は、軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の前記形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報とを関連付けた測定情報から、複数の測定箇所を示す情報を取得する。ユーザーに測定対象の測定箇所を指示することによって、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
本発明の実施形態によれば、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
本発明の実施形態に係る測定支援システムを示す図である。 測定対象の一例を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の一例を示すブロック図である。 測定情報の一例を示す図である。 測定結果の一例を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例1を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例2を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例3を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例4を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例5を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例6を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例7を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例8を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例9を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例10を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムの動作の例1を示すフロー図である。 本実施形態に係る測定支援システムの動作の例2を示すフロー図である。 本実施形態に係る測定支援システムの動作の例3を示すフロー図である。 本実施形態に係る測定支援システムの動作の例4を示すフロー図である。 本実施形態に係る測定支援システムの動作の例5を示すフロー図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例11を示す図である。 本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例12を示す図である。 実施形態の第1変形例に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の一例を示す図である。 測定情報の一例を示す図である。 測定結果の一例を示す図である。 実施形態の第1変形例に係る測定支援システムの動作の一例を示す図である。 実施形態の第2変形例に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の一例を示す図である。 測定情報の一例を示す図である。 測定結果の一例を示す図である。 本実施形態の第2変形例に係る測定支援システムの動作の一例を示す図である。 実施形態の第3変形例に係る測定支援システムを示す図である。 実施形態の第3変形例に係る測定対象の一例を示す部分図である。 本実施形態の第3変形例に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の一例を示すブロック図である。 本実施形態の第3変形例に係る測定支援システムの動作の一例を示す図である。
次に、本実施形態の測定支援装置、および測定支援方法を、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
(実施形態)
(測定支援システム)
図1は、本発明の実施形態に係る測定支援システムを示す図である。
本実施形態に係る測定支援システム1は、測定支援装置100と、測定装置200と、プローブ300とを含んで構成される。測定支援装置100は測定装置200と接続され、測定装置200はプローブ300と接続される。
測定支援システム1は、測定対象MTである製品の検査に必要な寸法の測定を支援する。ここで、測定対象MTについて説明する。
図2は、測定対象の一例を示す図である。
測定対象MTの一例は、軸力降伏型鋼製ダンパーである。軸力降伏型鋼製ダンパーは、軸芯材SCと、鋼管SPと、モルタルMOとを含んで構成される。軸力降伏型鋼製ダンパーの長手方向をX軸とし、X軸に垂直な方向をY軸とZ軸とする。軸力降伏型鋼製ダンパーの軸芯材SCの両端の部分を、Z軸の方向から見た場合の形状は、「+」形である。つまり、軸芯材SCは、十字芯材である。図2に示される例では、軸力降伏型鋼製ダンパーは、軸芯材SCの両端の一方が下となるように設置されている。
軸力降伏型鋼製ダンパーは、軸力を負担する軸芯材SCを、鋼管SPとモルタルMOで拘束し、座屈せずに安定的に塑性化する。軸芯材SCとモルタルMOとの間には、特殊な緩衝剤(アンボンド剤)が用いられる。このため、座屈拘束材(鋼管とモルタル)には軸力が加わらないようになっている。このように構成されることによって、軸力降伏型鋼製ダンパーは、軸方向の引張、圧縮とともに、同性状の安定した履歴特性を有する。軸力降伏型鋼製ダンパーは、制振ダンパー、耐震部材として、使用されることが多い。軸力降伏型鋼製ダンパーは、その形状が異なることによって、複数の形状パターンに分類される。図1に戻り説明を続ける。
測定支援装置100は、軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報とを関連付けた測定情報を記憶している。測定支援装置100は、ユーザーが操作部に対して、測定対象MTの識別情報と、測定対象MTの形状パターンとを入力し、測定を開始する操作を行うことによって、測定対象識別情報と、形状パターン情報とを取得する。測定対象MTの識別情報の一例は、製品番号である。測定支援装置100は、取得した形状パターン情報に基づいて、測定対象MTの形状パターンを導出する。測定支援装置100は、導出した形状パターンに関連付けて記憶されている測定対象MTの複数の測定箇所を示す情報を取得する。測定支援装置100は、取得した測定対象MTの複数の測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに、測定対象MTの複数の測定箇所の各々を指示する。
ユーザーは、測定支援装置100が指示した測定対象MTの測定箇所に基づいて、プローブ300を測定箇所に接触(タッチ)させる。プローブ300が測定箇所に接触することによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定情報を出力する。測定装置200は、測定対象MTの近傍に設置される。測定装置200は、プローブ300が出力した測定情報を取得した場合に、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標を、レーザー、撮像画像などによって導出する。測定装置200は、レーザーを、プローブ300と測定対象MTとの接触部分に照射することによって、接触部分と測定装置200との間の距離を導出し、導出した距離に基づいて、測定対象MTの接触点の座標を導出してもよい。また、測定装置200は、異なる位置に設置された複数の撮像装置に各々が、プローブ300と測定対象MTとの接触部分を撮像することによって得られた複数の撮像画像を使用して、接触部分と測定装置200との間の距離を導出し、導出した距離に基づいて、測定対象MTの接触点の座標を導出してもよい。測定装置200は、導出した測定対象MTのプローブ300の接触点の座標を、測定支援装置100へ出力する。測定支援装置100は、測定装置200が出力した接触点の座標を取得する。
以下、測定支援システムに含まれる測定支援装置100について、詳細に説明する。
図3は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の一例を示すブロック図である。図3には、測定支援装置100に加えて、測定装置200と、プローブ300とが示されている。
[測定支援装置100]
測定支援装置100は、パーソナルコンピュータ、サーバー、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。測定支援装置100は、例えば、I/F110と、取得部120と、指示部130と、処理部140と、記憶部150と、操作部160と、出力部170とを備える。
I/F110は、測定装置200との間で情報をやり取りする。具体的には、I/F110は、測定装置200が出力する接触点の座標を示す情報を取得する。
操作部160は、ユーザーの操作を受け付ける入力デバイスである。具体的には、ユーザーが、操作部160に対して、測定対象MTの識別情報と、形状パターンとを入力して、測定を開始する操作を行った場合に、測定対象識別情報(測定対象ID)と、形状パターン情報とを作成し、作成した測定対象識別情報と、形状パターン情報とを、取得部120へ出力する。
出力部170は、例えば、タッチパネルによって構成され、測定対象MTの形状パターンを入力し、測定を開始する操作を受け付ける画面を表示する。また、出力部170は、測定対象MTの接触点の座標の測定結果を表示する。
記憶部150は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などにより実現される。記憶部150は、測定情報152と、測定結果154とが記憶される。測定情報152と、測定結果154とがクラウド上に記憶されていてもよい。
(測定情報152)
測定情報152は、形状パターンと測定箇所情報とを関連付けたテーブル形式の情報である。ここで、形状パターンは、軸力降伏型鋼製ダンパーを、軸芯材SCの形状などによって、分類したものである。測定箇所情報は、複数の形状パターンの各々について複数の測定位置を示す情報である。
図4は、測定情報の一例を示す図である。図4に示される測定情報152には、形状パターン「形状パターンA」と、測定箇所情報「測定位置**、・・・、測定位置++」とが関連付けられ、形状パターン「形状パターンB」と、測定箇所情報「測定位置*+、・・・、測定位置+*」とが関連付けられ、形状パターン「形状パターンC」と、測定箇所情報「測定位置++、・・・、測定位置++」とが関連付けられて記憶されている。これらの情報は、測定支援装置100が測定支援を開始する前に記憶される。
(測定結果154)
測定結果154は、測定対象IDと接触点の座標の測定結果とを関連付けたテーブル形式の情報である。ここで、測定対象IDは、測定対象MTの測定対象識別情報である。接触点の座標の測定結果は、プローブ300が接触している測定対象MT上の座標を測定した結果である。測定対象MT上の座標は、図2に示したようにXと、Yと、Zとによって表される。
図5は、測定結果の一例を示す図である。図5に示される測定結果154には、測定対象ID「MT0001」と、接触点の座標の測定結果「(**、**、**)、・・・、(++、++、++)」とが関連付けられ、測定対象ID「MT0002」と、接触点の座標の測定結果「(*+、*+、*+)、・・・、(+*、+*、+*)」とが関連付けられ、測定対象ID「MT0003」と、接触点の座標の測定結果「(++、++、++)、・・・、(**、**、**)」とが関連付けられる。これらの情報は、測定支援装置100が測定支援を行っているときに記憶される。図3に戻り説明を続ける。
取得部120、指示部130、および処理部140は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部150に格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
取得部120、指示部130、および処理部140について、説明する。
取得部120は、操作部160が出力した形状パターン情報を取得する。取得部120は、取得した形状パターン情報に基づいて、形状パターンに関連付けて記憶されている測定箇所情報を、記憶部150に記憶されている測定情報152から取得する。取得部120は、取得した測定箇所情報を、指示部130に出力する。
指示部130は、取得部120が出力した測定箇所情報を取得する。指示部130は、取得した測定箇所情報に基づいて、ユーザーに、測定対象MTの複数の測定箇所の各々を指示する。本実施形態では、一例として、指示部130が、出力部170に測定箇所の各々を表示する場合について説明する。
指示部130は、測定対象MTの複数の測定箇所の各々を指示する前に、測定対象MTの測定箇所の座標を導出する場合の基準となる面である基準面と、基準となる軸である基準軸を設定する。指示部130は、基準面を設定するために、測定対象MTの平面部分に複数の測定箇所を指示する。
図6は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例1を示す図である。
指示部130は、出力部170に測定対象MTの軸芯材SCのX軸とY軸とに平行である第1プレートPLT−1に三以上の測定箇所(以下「第1プレート測定箇所」という)を指示するための指示情報を出力する。出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図6に示すように、測定対象MTの軸芯材SCの第1プレートPLT−1に三以上の第1プレート測定箇所を指示するための指示画像を表示する。図6に示される例では、指示画像には、測定対象MTの軸芯材SCの第1プレートPLT−1に「A」と、「B」と、「C」との三箇所の第1プレート測定箇所が示されている。以下、測定対象MTの軸芯材SCの第1プレートPLT−1に、三箇所のプレート測定箇所が示されている場合について説明を続ける。図3に戻り説明を続ける。
ユーザーは、指示画像に示された第1プレート測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された第1プレート測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。第1プレート測定箇所に該当する部分にプローブ300が接触することによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「第1プレート測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、第1プレート測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第1プレート測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した第1プレート測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「A」と、「B」と、「C」との三箇所の第1プレート測定箇所の各々に該当する第1プレート測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した三箇所の第1プレート測定座標に基づいて、測定対象MTの測定箇所の座標を導出する場合の基準となる面である基準面を設定する。具体的には、処理部140は、三箇所の第1プレート測定座標を含む平面を導出し、導出した平面を、X軸とY軸とに設定する。処理部140は、設定したX軸とY軸とによって決定される平面のうち、測定対象MTの第1プレートPLT−1の部分を基準面に設定する。処理部140は、基準面を設定したことを示す情報を、指示部130へ出力する。
指示部130は、処理部140が出力した基準面を設定したことを示す情報を取得した場合に、設定された基準面の二以上の測定箇所(以下「第2プレート測定箇所」という)を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
図7は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例2を示す図である。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図7に示すように、測定対象MTの軸芯材SCの第1プレートPLT−1と、第1プレートPLT−1と直交する第2プレートPLT−2とが交差する部分に二以上の第2プレート測定箇所を指示するための指示画像を表示する。図7に示される例では、指示画像には、測定対象MTの軸芯材SCの第1プレートPLT−1と、第2プレートPLT−2とが交差する部分に「D」と、「E」との二箇所のプレート測定箇所が示されている。以下、測定対象MTの軸芯材SCの第1プレートPLT−1と、第2プレートPLT−2との交差する部分に、二箇所の第2プレート測定箇所が示されている場合について説明を続ける。図3に戻り説明を続ける。
ユーザーは、指示画像に示された第2プレート測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された第2プレート測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。第2プレート測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「第2プレート測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、プレート測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第2プレート測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した第2プレート測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「D」と、「E」との二箇所の第2プレート測定箇所の各々に該当する第2プレート測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した二箇所の第2プレート測定座標に基づいて、測定対象MTの測定箇所の座標を導出する場合の基準となる軸である基準軸を設定する。具体的には、処理部140は、二箇所の第2プレート測定座標を結んだ線を基準軸とし、基準軸をX軸に設定する。処理部140は、X軸を設定した後に、Y軸と、Z軸とを設定する。処理部140は、基準軸を設定したことを示す情報を、指示部130へ出力する。
指示部130は、処理部140が出力した基準軸を設定したことを示す情報を取得した場合に、測定対象MTの複数の測定箇所の各々を指示する。
(1)鋼管SPの長手方向の長さを導出する場合の複数の測定箇所
指示部130は、鋼管SPの長手方向の長さを導出するための複数の測定箇所の各々を指示する場合に、鋼管SPの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に一又は複数の測定箇所(以下「鋼管長手方向測定箇所」という)を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
図8は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例3を示す図である。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図8に示すように、鋼管SPの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に、一又は複数の鋼管長手方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。図8に示される例では、指示画像には、鋼管SPの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に、「A1」と、「A2」との一対の鋼管長手方向測定箇所が示されている。以下、一例として、鋼管SPの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に、一対の鋼管長手方向測定箇所が示されている場合について説明を続ける。図3に戻り説明を続ける。
ユーザーは、指示画像に示された鋼管長手方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の鋼管長手方向測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。鋼管長手方向測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「鋼管長手方向測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、鋼管長手方向測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した鋼管長手方向測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した鋼管長手方向測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「A1」と、「A2」との二箇所の鋼管長手方向測定箇所の各々に該当する鋼管長手方向測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した二箇所の鋼管長手方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(2)軸芯材SCの長手方向の長さを導出する場合の複数の測定箇所
指示部130は、軸芯材SCの長手方向の長さを導出するための複数の測定箇所の各々を指示する場合に、軸芯材SCの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に一又は複数の測定箇所(以下「軸芯材長手方向測定箇所」という)を指示するための指示情報を出力する。
図9は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例4を示す図である。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図9に示すように、軸芯材SCの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に、一又は複数の軸芯材長手方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。図9に示される例では、指示画像には、軸芯材SCの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に、「B1」と、「B2」との一対の軸芯材長手方向測定箇所が示されている。以下、一例として、軸芯材SCの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に、一対の軸芯材長手方向測定箇所が示されている場合について説明を続ける。図3に戻り説明を続ける。
ユーザーは、指示画像に示された一対の軸芯材長手方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の軸芯材長手方向測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。軸芯材長手方向測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「軸芯材長手方向測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、軸芯材長手方向測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した軸芯材長手方向測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した軸芯材長手方向測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「B1」と、「B2」との二箇所の軸芯材長手方向測定箇所の各々に該当する軸芯材長手方向測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した二箇所の軸芯材長手方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(3)軸芯材SCの短辺方向の長さを導出する場合の複数の測定箇所(その1)
指示部130は、軸芯材SCの短辺方向の長さを導出するための複数の測定箇所の各々を指示する場合に、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に一又は複数の測定箇所(以下「第1軸芯材短辺方向測定箇所」という)を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
図10は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例5を示す図である。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図10に示すように、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に、一又は複数の第1軸芯材短辺方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。図10に示される例では、指示画像には、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に、「C1」と、「C2」との一対の第1軸芯材短辺方向測定箇所が示されている。以下、一例として、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に、一対の第1軸芯材短辺方向測定箇所が示されている場合について説明を続ける。図3に戻り説明を続ける。
ユーザーは、指示画像に示された第1軸芯材短辺方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の第1軸芯材短辺方向測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。第1軸芯材短辺方向測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「第1軸芯材短辺方向測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、第1軸芯材短辺方向測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第1軸芯材短辺方向測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した第1軸芯材短辺方向測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「C1」と、「C2」との二箇所の第1軸芯材短辺方向測定箇所の各々に該当する第1軸芯材短辺方向測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した二箇所の第1軸芯材短辺方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(4)軸芯材SCの短辺方向の長さを導出する場合の複数の測定箇所(その2)
指示部130は、軸芯材SCの短辺方向の長さを導出するための複数の測定箇所の各々を指示する場合に、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に一又は複数の測定箇所(以下「第2軸芯材短辺方向測定箇所」という)を指示するための指示情報を出力する。
図11は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例6を示す図である。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図11に示すように、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、一又は複数の第2軸芯材短辺方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。図11に示される例では、指示画像には、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、「D1」と、「D2」との一対の第2軸芯材短辺方向測定箇所が示されている。以下、一例として、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、一対の第2軸芯材短辺方向測定箇所が示されている場合について説明を続ける。図3に戻り説明を続ける。
ユーザーは、指示画像に示された第2軸芯材短辺方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の第2軸芯材短辺方向測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。第2軸芯材短辺方向測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「第2軸芯材短辺方向測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、第2軸芯材短辺方向測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第2軸芯材短辺方向測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した第2軸芯材短辺方向測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「D1」と、「D2」との二箇所の第2軸芯材短辺方向測定箇所の各々に該当する第2軸芯材短辺方向測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した二箇所の第2軸芯材短辺方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(5)鋼管SPの短辺方向の長さを導出する場合の複数の測定箇所
指示部130は、鋼管SPの短辺方向の長さを導出するための複数の測定箇所の各々を指示する場合に、鋼管SPの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に一又は複数の測定箇所(以下「鋼管短辺方向測定箇所」という)を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
図12は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例7を示す図である。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図12に示すように、鋼管SPの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、一又は複数の鋼管短辺方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。図12に示される例では、指示画像には、鋼管SPの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、「E1」と、「E2」との一対の鋼管短辺方向測定箇所が示されている。以下、一例として、鋼管SPの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、一対の鋼管短辺方向測定箇所が示されている場合について説明を続ける。図3に戻り説明を続ける。
ユーザーは、指示画像に示された鋼管短辺方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の鋼管短辺方向測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。鋼管短辺方向測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「鋼管短辺方向測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、鋼管短辺方向測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した鋼管短辺方向測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した鋼管短辺方向測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「E1」と、「E2」との二箇所の鋼管短辺方向測定箇所の各々に該当する鋼管短辺方向測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した二箇所の鋼管短辺方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(6)鋼管SPの直径の長さを導出する場合の複数の測定箇所
指示部130は、鋼管SPの直径の長さを導出するための複数の測定箇所の各々を指示する場合に、鋼管SPの外周部に一又は複数の測定箇所(以下「鋼管外周部測定箇所」という)を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図13に示すように、鋼管SPの外周部に、一又は複数の鋼管外周部測定箇所を指示するための指示画像を表示する。図13に示される例では、指示画像には、鋼管SPの外周部に、「F1」と、「F2」と、「F3」との一組の鋼管外周部測定箇所が示されている。以下、一例として、鋼管SPの外周部に、一組の鋼管外周部測定箇所が示されている場合について説明を続ける。図3に戻り説明を続ける。
ユーザーは、指示画像に示された鋼管外周部測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一組の鋼管外周部測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。鋼管外周部測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「鋼管外周部測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、鋼管外周部測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した鋼管外周部測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した鋼管外周部測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「F1」と、「F2」と、「F3」との三箇所の鋼管外周部測定箇所の各々に該当する鋼管外周部測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した三箇所の鋼管外周部測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(7)軸芯材SCのボルト穴間の長さを導出する場合の複数の測定箇所(その1)
指示部130は、軸芯材SCの第1プレートPLT−1に形成された二箇所のボルト穴間の長さを導出するための複数の測定箇所の各々を指示する場合に、軸芯材SCの第1プレートPLT−1に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とY軸とで決まる面に二箇所の測定箇所(以下「第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所」という)を指示するための指示情報を出力する。
図14は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例9を示す図である。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図14に示すように、軸芯材SCの第1プレートPLT−1に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、二箇所の第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所を指示するための指示画像を表示する。ボルト穴をZ軸方向から見た形状は、円形である。図14に示される例では、指示画像には、軸芯材SCの第1プレートPLT−1に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、「G1」と、「G2」との一対の第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所が示されている。以下、一例として、軸芯材SCの第1プレートPLT−1に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、一対の第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所が示されている場合について説明を続ける。図3に戻り説明を続ける。
ユーザーは、指示画像に示された第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。ここで、プローブ300として、球形プローブを使用することによって、一対の第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所の中心の座標の測定精度を向上できる。第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「第1軸芯材ボルト穴間長測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「G1」と、「G2」との二箇所の第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所の各々に該当する第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した二箇所の第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(8)軸芯材SCのボルト穴間の長さを導出する場合の複数の測定箇所(その2)
指示部130は、軸芯材SCの第2プレートPLT−2に形成された二箇所のボルト穴間の長さを導出するための複数の測定箇所の各々を指示する場合に、軸芯材SCの第2プレートPLT−2に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に二箇所の測定箇所(以下「第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所」という)を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
図15は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例10を示す図である。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図15に示すように、軸芯材SCの第2プレートPLT−2に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に、二箇所の第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所を指示するための指示画像を表示する。ボルト穴をY軸方向から見た形状は、円形である。図15に示される例では、指示画像には、軸芯材SCの第2プレートPLT−2に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に、「H1」と、「H2」との一対の第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所が示されている。以下、一例として、軸芯材SCの第2プレートPLT−2に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に、一対の第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所が示されている場合について説明を続ける。図3に戻り説明を続ける。
ユーザーは、指示画像に示された第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。ここで、プローブ300として、球形プローブを使用することによって、一対の第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所の中心の座標の測定精度を向上できる。第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「第2軸芯材ボルト穴間長測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「H1」と、「H2」との二箇所の第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所の各々に該当する第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した二箇所の第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(測定支援システムの動作)
図16は、本実施形態に係る測定支援システムの動作の例1を示すフロー図である。測定支援装置100が、基準面と、基準軸とを設定する処理について説明する。
(ステップS1−1)
測定支援装置100において、ユーザーが、操作部160に対して、測定対象MTの形状パターンを入力し、測定を開始する操作を行った場合に、形状パターン情報を作成し、作成した形状パターン情報を、取得部120へ出力する。
取得部120は、操作部160が出力した形状パターン情報を取得する。
(ステップS2−1)
測定支援装置100において、取得部120は、取得した形状パターン情報に基づいて、形状パターンに関連付けて記憶されている測定箇所情報を、記憶部150に記憶されている測定情報152から取得する。取得部120は、取得した測定箇所情報を、指示部130に出力する。
(ステップS3−1)
測定支援装置100において、指示部130は、出力部170に測定対象MTの軸芯材SCの第1プレートPLT−1に三以上の第1プレート測定箇所を指示するための指示情報を出力する。
(ステップS4−1)
測定支援装置100において、出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、測定対象MTの軸芯材SCの第1プレートPLT−1に三以上の第1プレート測定箇所を指示するための指示画像を表示する。
(ステップS5−1)
ユーザーは、指示画像に示された第1プレート測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された第1プレート測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。第1プレート測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の第1プレート測定座標を導出する。
(ステップS6−1)
測定装置200は、測定支援装置100へ、導出したプレート測定座標を示す情報を出力する。
(ステップS7−1)
測定支援装置100において、処理部140は、I/F110が取得したプレート測定座標を示す情報を取得する。処理部140は、取得した三箇所のプレート測定座標に基づいて、測定対象MTの測定箇所の座標を導出する場合の基準となる面である基準面を設定する。処理部140は、基準面を設定したことを示す情報を、指示部130へ出力する。
(ステップS8−1)
測定支援装置100において、指示部130は、処理部140が出力した基準面を設定したことを示す情報を取得した場合に、設定された基準面の二以上の第2プレート測定箇所を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
(ステップS9−1)
測定支援装置100において、出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、測定対象MTの軸芯材SCの第1プレートPLT−1と、第1プレートPLT−1と直交する第2プレートPLT−2とが交差する部分に二以上の第2プレート測定箇所を指示するための指示画像を表示する。
(ステップS10−1)
ユーザーは、指示画像に示された第2プレート測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された第2プレート測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。第2プレート測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の第2プレート測定座標を導出する。
(ステップS11−1)
測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第2プレート測定座標を示す情報を出力する。
(ステップS12−1)
測定支援装置100において、指示部130は、鋼管SPの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に一又は複数の鋼管長手方向測定箇所を指示するための指示情報を出力する。
図17は、本実施形態に係る測定支援システムの動作の例2を示すフロー図である。測定支援装置100が、基準面と、基準軸とを設定した後に、鋼管長手方向測定箇所と、軸芯材長手方向測定箇所とを測定する処理について説明する。
(ステップS1−2)
測定支援装置100において、指示部130は、鋼管SPの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に一又は複数の鋼管長手方向測定箇所を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
(ステップS2−2)
測定支援装置100において、出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、鋼管SPの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に、一又は複数の鋼管長手方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。
(ステップS3−2)
ユーザーは、指示画像に示された鋼管長手方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の鋼管長手方向測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。鋼管長手方向測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の鋼管長手方向測定座標を導出する。
(ステップS4−2)
測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した鋼管長手方向測定座標を示す情報を出力する。
(ステップS5−2)
測定支援装置100において、処理部140は、I/F110が取得した鋼管長手方向測定座標を示す情報を取得する。
(ステップS6−2)
測定支援装置100において、処理部140は、取得した二箇所の鋼管長手方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(ステップS7−2)
測定支援装置100において、指示部130は、軸芯材SCの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に一又は複数の軸芯材長手方向測定箇所を指示するための指示情報を出力する。
(ステップS8−2)
測定支援装置100において、出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、軸芯材SCの長手方向の両端の各々について、Y軸とZ軸とで決まる面に、一又は複数の軸芯材長手方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。
(ステップS9−2)
ユーザーは、指示画像に示された軸芯材長手方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の軸芯材長手方向測定箇所の該当する部分に、プローブ300を接触させる。軸芯材長手方向測定箇所の該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の測定対象MTの接触点の軸芯材長手方向測定座標を導出する。
(ステップS10−2)
測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した軸芯材長手方向測定座標を示す情報を出力する。
(ステップS11−2)
測定支援装置100において、処理部140は、I/F110が取得した軸芯材長手方向測定座標を示す情報を取得する。
(ステップS12−2)
測定支援装置100において、処理部140は、取得した二箇所の軸芯材長手方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
その後、二箇所の鋼管長手方向測定座標に基づいて、鋼管長手方向の長さが導出され、導出された鋼管長手方向の長さが、基準値を満たすか否かが判定される。基準値を満たす場合には合格と判定され、満たさない場合には不合格であると判定される。検査項目である鋼管長手方向の長さを示す情報と、鋼管長手方向の長さの合否の判定結果とを含む帳票が作成され、作成された帳票が印刷された検査シートが出力されてもよい。また、二箇所の軸芯材長手方向測定座標に基づいて、軸芯材長手方向の長さが導出され、導出された軸芯材長手方向の長さが、基準値を満たすか否かが判定される。基準値を満たす場合には合格と判定され、満たさない場合には不合格であると判定される。検査項目である軸芯材長手方向の長さを示す情報と、軸芯材長手方向の長さの合否の判定結果とを含む帳票が作成され、作成された帳票が印刷された検査シートが出力されてもよい。
図18は、本実施形態に係る測定支援システムの動作の例3を示すフロー図である。測定支援装置100が、基準面と、基準軸とを設定した後に、第1軸芯材短辺方向測定箇所と、第2軸芯材短辺方向測定箇所とを測定する処理について説明する。
(ステップS1−3)
測定支援装置100において、指示部130は、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に一又は複数の第1軸芯材短辺方向測定箇所を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
(ステップS2−3)
測定支援装置100において、出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に、一又は複数の第1軸芯材短辺方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。
(ステップS3−3)
ユーザーは、指示画像に示された第1軸芯材短辺方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の第1軸芯材短辺方向測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。第1軸芯材短辺方向測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の第1軸芯材短辺方向測定座標を導出する。
(ステップS4−3)
測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第1軸芯材短辺方向測定座標を示す情報を出力する。
(ステップS5−3)
測定支援装置100において、処理部140は、I/F110が取得した第1軸芯材短辺方向測定座標を示す情報を取得する。
(ステップS6−3)
測定支援装置100において、処理部140は、取得した二箇所の第1軸芯材短辺方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(ステップS7−3)
測定支援装置100において、指示部130は、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に一又は複数の第2軸芯材短辺方向測定箇所を指示するための指示情報を出力する。
(ステップS8−3)
測定支援装置100において、出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、軸芯材SCの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、一又は複数の第2軸芯材短辺方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。
(ステップS9−3)
ユーザーは、指示画像に示された第2軸芯材短辺方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の第2軸芯材短辺方向測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。第2軸芯材短辺方向測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の第2軸芯材短辺方向測定座標を導出する。
(ステップS10−3)
測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第2軸芯材短辺方向測定座標を示す情報を出力する。
(ステップS11−3)
測定支援装置100において、処理部140は、I/F110が取得した第2軸芯材短辺方向測定座標を示す情報を取得する。
(ステップS12−3)
測定支援装置100において、処理部140は、取得した二箇所の第2軸芯材短辺方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
その後、二箇所の第1軸芯材短辺方向測定座標に基づいて、第1軸芯材短辺方向の長さが導出され、導出された第1軸芯材短辺方向の長さが、基準値を満たすか否かが判定される。基準値を満たす場合には合格と判定され、満たさない場合には不合格であると判定される。検査項目である芯材短辺方向の長さを示す情報と、芯材短辺方向の長さの合否の判定結果とを含む帳票が作成され、作成された帳票が印刷された検査シートが出力されてもよい。また、二箇所の第2軸芯材短辺方向測定座標に基づいて、第2軸芯材短辺方向の長さが導出され、導出された第2軸芯材短辺方向の長さが、基準値を満たすか否かが判定される。基準値を満たす場合には合格と判定され、満たさない場合には不合格であると判定される。検査項目である軸芯材短辺方向の長さを示す情報と、軸芯材短辺方向の長さの合否の判定結果とを含む帳票が作成され、作成された帳票が印刷された検査シートが出力されてもよい。
図19は、本実施形態に係る測定支援システムの動作の例4を示すフロー図である。測定支援装置100が、基準面と、基準軸とを設定した後に、鋼管短辺方向測定箇所と、鋼管外周部測定箇所とを測定する処理について説明する。
(ステップS1−4)
測定支援装置100において、
指示部130は、鋼管SPの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に一又は複数の鋼管短辺方向測定箇所を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
(ステップS2−4)
測定支援装置100において、出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、鋼管SPの短辺方向の両端の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、一又は複数の鋼管短辺方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。
(ステップS3−4)
ユーザーは、指示画像に示された鋼管短辺方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の鋼管短辺方向測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。鋼管短辺方向測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の鋼管短辺方向測定座標を導出する。
(ステップS4−4)
測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した鋼管短辺方向測定座標を示す情報を出力する。
(ステップS5−4)
測定支援装置100において、処理部140は、I/F110が取得した鋼管短辺方向測定座標を示す情報を取得する。
(ステップS6−4)
測定支援装置100において、処理部140は、取得した二箇所の鋼管短辺方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(ステップS7−4)
測定支援装置100において、指示部130は、鋼管SPの外周部に一又は複数の鋼管外周部測定箇所を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
(ステップS8−4)
測定支援装置100において、出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、鋼管SPの外周部に、一又は複数の鋼管外周部測定箇所を指示するための指示画像を表示する。
(ステップS9−4)
ユーザーは、指示画像に示された鋼管外周部測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一組の鋼管外周部測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。鋼管外周部測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の鋼管外周部測定座標を導出する。
(ステップS10−4)
測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した鋼管外周部測定座標を示す情報を出力する。
(ステップS11−4)
測定支援装置100において、処理部140は、I/F110が取得した鋼管外周部測定座標を示す情報を取得する。
(ステップS12−4)
測定支援装置100において、処理部140は、取得した二箇所の鋼管外周部測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
その後、二箇所の鋼管短辺方向測定座標に基づいて、鋼管短辺方向の長さが導出され、導出された鋼管短辺方向の長さが、基準値を満たすか否かが判定される。基準値を満たす場合には合格と判定され、満たさない場合には不合格であると判定される。検査項目である鋼管短辺方向の長さを示す情報と、鋼管短辺方向の長さの合否の判定結果とを含む帳票が作成され、作成された帳票が印刷された検査シートが出力されてもよい。また、二箇所の鋼管外周部測定座標に基づいて、鋼管の直径の長さが導出され、導出された鋼管の直径の長さが、基準値を満たすか否かが判定される。基準値を満たす場合には合格と判定され、満たさない場合には不合格であると判定される。検査項目である鋼管短辺方向の長さを示す情報と、鋼管短辺方向の長さの合否の判定結果とを含む帳票が作成され、作成された帳票が印刷された検査シートが出力されてもよい。
図20は、本実施形態に係る測定支援システムの動作の例5を示すフロー図である。測定支援装置100が、基準面と、基準軸とを設定した後に、第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所と、第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所とを測定する処理について説明する。
(ステップS1−5)
測定支援装置100において、指示部130は、軸芯材SCの第1プレートPLT−1に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とY軸とで決まる面に二箇所の第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所を指示するための指示情報を出力する。
(ステップS2−5)
測定支援装置100において、出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、軸芯材SCの第1プレートPLT−1に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とY軸とで決まる面に、二箇所の第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所を指示するための指示画像を表示する。
(ステップS3−5)
ユーザーは、指示画像に示された第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。第1軸芯材ボルト穴間長測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を導出する。
(ステップS4−5)
測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報を出力する。
(ステップS5−5)
測定支援装置100において、処理部140は、I/F110が取得した第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報を取得する。
(ステップS6−5)
測定支援装置100において、処理部140は、取得した二箇所の第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
(ステップS7−5)
測定支援装置100において、指示部130は、軸芯材SCの第2プレートPLT−2に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に二箇所の第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
(ステップS8−5)
測定支援装置100において、出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、軸芯材SCの第2プレートPLT−2に形成された二箇所のボルト穴の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に、二箇所の第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所を指示するための指示画像を表示する。
(ステップS9−5)
ユーザーは、指示画像に示された第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。第2軸芯材ボルト穴間長測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を導出する。
(ステップS10−5)
測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報を出力する。
(ステップS11−5)
測定支援装置100において、処理部140は、I/F110が取得した第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報を取得する。
(ステップS12−5)
測定支援装置100において、処理部140は、取得した二箇所の第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
その後、二箇所の第1軸芯材ボルト穴間長測定座標に基づいて、第1軸芯材ボルト穴間長が導出され、導出された第1軸芯材ボルト穴間長が、基準値を満たすか否かが判定される。基準値を満たす場合には合格と判定され、満たさない場合には不合格であると判定される。検査項目である軸芯材ボルト穴間の長さを示す情報と、軸芯材ボルト穴間の長さの合否の判定結果とを含む帳票が作成され、作成された帳票が印刷された検査シートが出力されてもよい。また、二箇所の第2軸芯材ボルト穴間長測定座標に基づいて、第2軸芯材ボルト穴間長が導出され、導出された第2軸芯材ボルト穴間長が、基準値を満たすか否かが判定される。基準値を満たす場合には合格と判定され、満たさない場合には不合格であると判定される。検査項目である第2軸芯材ボルト穴間の長さを示す情報と、第2軸芯材ボルト穴間の長さの合否の判定結果とを含む帳票が作成され、作成された帳票が印刷された検査シートが出力されてもよい。
前述した実施形態では、指示部130が、第2プレート測定箇所を指示する場合に、測定対象MTの軸芯材SCの第1プレートPLT−1と、第2プレートPLT−2とが交差する部分に二以上の第2プレート測定箇所を指示するための指示情報を作成する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、指示部130は、第2プレートPLT−2の二以上の任意の位置に第2プレート測定箇所を指示するための指示情報を作成してもよい。
前述した実施形態では、鋼管SPの長手方向の長さ、軸芯材SCの長手方向の長さ、軸芯材SCの短辺方向の長さ、軸芯材SCの短辺方向の長さ、鋼管SPの短辺方向の長さ、鋼管SPの直径の長さ、軸芯材SCのボルト穴間の長さ、軸芯材SCのボルト穴間の長さなどの導出する対象ごとに、測定箇所が指定される場合について説明したが、この例に限られない。例えば、測定箇所の指定の順序は、任意に設定できる。例えば、距離が近い測定箇所の位置を連続して測定するようにしてもよい。
前述した実施形態では、測定対象MTの一例として、軸芯材が十字芯材である場合について説明したが、この例に限られない。例えば、軸芯材が平板芯材などの十字芯材以外であってもよい。
前述した実施形態では、鋼管SPをX軸方向から見た形状が円形である場合について説明したが、この例に限られない。例えば、鋼管SPをX軸方向から見た形状が矩形である場合についても適用できる。
図21は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例11を示す図である。図21に示される例では、鋼管SPをX軸方向から見た形状が正方形である。この場合、測定支援装置100は、鋼管SPの短辺方向の長さを導出するために、複数の測定箇所を指示する。具体的には、指示部130は、鋼管SPの短辺方向の両端の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に一又は複数の測定箇所(以下「鋼管短辺方向測定箇所」という)を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図21に示すように、鋼管SPの短辺方向の両端の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に、一又は複数の鋼管短辺方向測定箇所を指示するための指示画像を表示する。図21に示される例では、指示画像には、鋼管SPの短辺方向の両端の各々について、X軸とZ軸とで決まる面に、「I1」と、「I2」との一対の鋼管短辺方向測定箇所が示されている。
ユーザーは、指示画像に示された鋼管短辺方向測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の鋼管短辺方向測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。鋼管短辺方向測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「鋼管短辺方向測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、鋼管短辺方向測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した鋼管短辺方向測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した鋼管短辺方向測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「I1」と、「I2」との二箇所の鋼管短辺方向測定箇所の各々に該当する鋼管短辺方向測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した二箇所の鋼管短辺方向測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
前述した実施形態では、測定対象MTが鋼管SPと軸芯材SCとを有する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、測定対象MTが、軸芯材SCに鋼管SPが形成される前の状態であってもよい。つまり、測定対象MTが、軸芯材SCであってもよい。
図22は、本実施形態に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の動作の例12を示す図である。図22に示される例では、測定対象MTが、軸芯材SCである。この場合、測定支援装置100は、軸芯材SCのX軸方向の中心部分の長さを導出するために、複数の測定箇所を指示する。具体的には、指示部130は、軸芯材SCの中心部分について、X軸とY軸とで決まる面に一又は複数の測定箇所(以下「軸芯材中心部分測定箇所」という)を指示するための指示情報を、出力部170に出力する。
出力部170は、指示部130が出力した指示情報に基づいて、図22に示すように、軸芯材SCの中心部分について、X軸とY軸とで決まる面に、一又は複数の軸芯材中心部分測定箇所を指示するための指示画像を表示する。図22に示される例では、指示画像には、軸芯材SCの中心部分について、X軸とY軸とで決まる面に、「I1」と、「I2」との一対の軸芯材中心部分測定箇所が示されている。
ユーザーは、指示画像に示された軸芯材中心部分測定箇所を参照し、測定対象MTにおいて、指示画像に示された一対の軸芯材中心部分測定箇所に該当する部分に、プローブ300を接触させる。軸芯材中心部分測定箇所に該当する部分にプローブ300を接触させることによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定指示情報を出力する。
測定装置200は、プローブ300が出力した測定指示情報を取得し、取得した測定指示情報に基づいて、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標(以下「軸芯材中心部分測定座標」という)を導出する。例えば、測定装置200は、測定装置200の設置位置を原点として、軸芯材中心部分測定座標を導出する。測定装置200は、測定支援装置100へ、導出した軸芯材中心部分測定座標を示す情報を出力する。
処理部140は、I/F110が取得した軸芯材中心部分測定座標を示す情報を取得する。ここでは、処理部140が、「I1」と、「I2」との二箇所の軸芯材中心部分測定箇所の各々に該当する軸芯材中心部分測定座標を取得した場合について説明を続ける。処理部140は、取得した二箇所の軸芯材中心部分測定座標を、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154に記憶する。
本実施形態に係る測定支援システム1によれば、測定支援装置100は、軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報とを関連付けた測定情報を記憶する記憶部150と、記憶部150から、測定対象の形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得する取得部120と、取得部120が取得した複数の測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに測定対象の測定箇所を指示する指示部130とを備える。このように、測定対象の形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得し、取得した複数の測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに測定対象の測定箇所を指示することによって、ユーザーに測定対象の検査に必要な寸法の測定に使用する測定箇所を知らせることができるため、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
また、測定支援装置100において、測定対象の軸芯材平面上の任意の三点に基づいて一又は複数の測定対象の測定結果を導出する場合の基準となる基準面を設定し、設定した基準面の任意の二点に基づいて基準軸を設定する設定部としての処理部140をさらに備える。このように構成することによって、設定した基準面と、基準軸とに基づいて、測定結果を導出できる。
(第1変形例)
実施形態の第1変形例に係る測定支援システム1aは、図1を適用できる。ただし、測定支援装置100の代わりに、測定支援装置100aを備える。
測定支援装置100aは、軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報と、複数の測定箇所に基づいて特定される一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報を関連付けた測定情報を記憶している。測定支援装置100aは、ユーザーが操作部に対して、測定対象MTの識別情報と、測定対象MTの形状パターンとを入力し、測定を開始する操作を行うことによって、測定対象識別情報と、形状パターン情報とを取得する。測定支援装置100aは、取得した形状パターン情報に基づいて、測定対象MTの形状パターンを導出する。測定支援装置100aは、導出した形状パターンに関連付けて記憶されている測定対象MTの複数の測定箇所を示す情報を取得する。測定支援装置100aは、取得した測定対象MTの複数の測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに、測定対象MTの複数の測定箇所の各々を指示する。
ユーザーは、測定支援装置100aが指示した測定対象MTの測定箇所に基づいて、プローブ300を測定箇所に接触させる。プローブ300が測定箇所に接触することによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定情報を出力する。測定装置200は、測定対象MTの近傍に設置される。測定装置200は、プローブ300が出力した測定情報を取得した場合に、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標を、レーザー、撮像画像などによって導出する。測定装置200は、導出した測定対象MTのプローブ300の接触点の座標を、測定支援装置100aへ出力する。
測定支援装置100aは、測定装置200が出力した接触点の座標を取得する。測定支援装置100aは、形状パターンに関連付けて記憶されている一又は複数の測定対象MTの検査項目を示す情報を取得する。測定支援装置100aは、取得した接触点の座標に基づいて、一又は複数の測定対象の検査結果を導出する。測定支援装置100aは、取得した接触点の座標と、導出した一又は複数の測定対象の検査結果とを、測定対象IDと関連付けて記憶する。
測定支援装置100aは、は、記憶している測定対象IDに関連づけて、測定対象MTの接触点の座標を示す情報と、検査結果を示す情報との少なくとも一方を関連付けた帳票を作成する。
以下、測定支援システム1aに含まれる測定支援装置100aについて、詳細に説明する。
図23は、実施形態の第1変形例に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の一例を示す図である。図23には、測定支援装置100aに加えて、測定装置200と、プローブ300とが示されている。
[測定支援装置100a]
測定支援装置100aは、パーソナルコンピュータ、サーバー、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。測定支援装置100aは、例えば、I/F110と、取得部120aと、指示部130と、処理部140aと、記憶部150と、操作部160と、出力部170と、導出部180と、作成部190とを備える。
出力部170は、測定対象MTの接触点の座標の測定結果に加え、測定対象MTの検査結果を表示する。
記憶部150は、測定情報152aと、測定結果154aとが記憶される。測定情報152aと、測定結果154aとがクラウド上に記憶されていてもよい。
(測定情報152a)
測定情報152aは、形状パターンと測定箇所情報と検査項目とを関連付けたテーブル形式の情報である。ここで、検査項目は、複数の測定位置に基づいて特定される測定対象MTの寸法などの測定対象である。
図24は、測定情報の一例を示す図である。図24に示される測定情報152aには、形状パターン「形状パターンA」と、測定箇所情報「測定位置**、・・・、測定位置++」と、検査項目情報「検査項目1A、・・・」とが関連付けられ、形状パターン「形状パターンB」と、測定箇所情報「測定位置*+、・・・、測定位置+*」と、検査項目情報「検査項目1B、・・・」とが関連付けられ、形状パターン「形状パターンC」と、測定箇所情報「測定位置++、・・・、測定位置++」と、検査項目情報「検査項目1C、・・・」とが関連付けられて記憶されている。検査項目1A、検査項目1B、検査項目1C、・・・の各々の一例は、鋼管SPの長手方向の長さを示す情報、軸芯材SCの長手方向の長さを示す情報、軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報、軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報、鋼管SPの短辺方向の長さを示す情報、鋼管SPの短辺方向の長さを示す情報、軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報、及び軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報のいずれかである。検査項目1A、検査項目1B、検査項目1C、・・・の各々の一例に、鋼管SPの長手方向の長さを示す情報、軸芯材SCの長手方向の長さを示す情報、軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報、軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報、鋼管SPの短辺方向の長さを示す情報、鋼管SPの短辺方向の長さを示す情報、軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報、及び軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報以外の情報が含まれてもよい。これらの情報は、測定支援装置100が測定支援を開始する前に記憶される。
(測定結果154a)
測定結果154aは、測定対象IDと接触点の座標の測定結果と検査結果とを関連付けたテーブル形式の情報である。ここで、検査結果は、検査項目に基づいて、測定対象MT上の座標を測定した結果から導出された値である。
図25は、測定結果の一例を示す図である。図25に示される測定結果154には、測定対象ID「MT0001」と、接触点の座標の測定結果「(**、**、**)、・・・、(++、++、++)」と、検査結果「検査結果1A、・・・」とが関連付けられ、測定対象ID「MT0002」と、接触点の座標の測定結果「(*+、*+、*+)、・・・、(+*、+*、+*)」と、検査結果「検査結果1B、・・・」とが関連付けられ、測定対象ID「MT0003」と、接触点の座標の測定結果「(++、++、++)、・・・、(**、**、**)」と、検査結果「検査結果1C、・・・」とが関連付けられる。これらの情報は、測定支援装置100aが測定支援を行っているときに記憶される。図23に戻り説明を続ける。
取得部120a、指示部130、処理部140a、導出部180、および作成部190は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部150に格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
取得部120a、処理部140a、導出部180、および作成部190について、説明する。
取得部120aは、取得部120の機能に加えて、以下の機能を有する。取得部120aは、取得した形状パターン情報に基づいて、形状パターンに関連付けて記憶されている検査項目情報を、記憶部150に記憶されている測定情報152aから取得する。取得部120aは、取得した検査項目情報を、導出部180に出力する。
処理部140aは、処理部140の機能に加えて、以下の機能の有する。処理部140aは、I/F110が取得した測定対象MTの接触点の座標を示す情報を取得する。処理部140aは、導出部180が出力した検査結果を示す情報を取得する。処理部140aは、取得した測定対象MTの接触点の座標を示す情報と、検査結果を示す情報とを、測定対象IDと関連付けて、検査記録として、記憶部150の測定結果154aに記憶する。
導出部180は、取得部120aが出力した検査項目情報を取得する。導出部180は、I/F110が取得した測定対象MTの接触点の座標を示す情報を取得する。導出部180は、取得した検査項目情報と、測定対象MTの接触点の座標を示す情報とに基づいて、検査結果を導出する。具体的には、導出部180は、基準面に基づいて設定される座標軸を使用して、測定対象MTの軸方向の寸法を導出する。以下、検査項目毎に、検査結果を導出する処理について説明する。
(1)鋼管SPの長手方向の長さを導出する場合
導出部180は、取得部120aが出力した検査項目情報として、鋼管SPの長手方向の長さを示す情報を取得する。導出部180は、I/F110が取得した二箇所の鋼管長手方向測定座標を示す情報を取得する。導出部180は、取得した鋼管SPの長手方向の長さを示す情報と、二箇所の鋼管長手方向測定座標を示す情報とに基づいて、鋼管SPの長手方向の長さを導出する。具体的には、導出部180は、取得した鋼管SPの長手方向の長さを示す情報と、二箇所の鋼管長手方向測定座標を示す情報とに基づいて、二箇所の鋼管長手方向測定座標の各々を含み、Y軸とZ軸とからなる面を推定する。導出部180は、推定することによって得られた二面間の距離を導出し、導出した二面間の距離を、鋼管SPの長手方向の長さとする。もしくは、導出部180は、二箇所の鋼管長手方向測定座標のX座標の差の絶対値を導出し、導出したX座標の差の絶対値を、鋼管SPの長手方向の長さとしてもよい。導出部180は、導出した鋼管SPの長手方向の長さを示す情報を、処理部140aに出力する。
(2)軸芯材SCの長手方向の長さを導出する場合
導出部180は、取得部120aが出力した検査項目情報として、軸芯材SCの長手方向の長さを示す情報を取得する。導出部180は、I/F110が取得した二箇所の軸芯材長手方向測定座標を示す情報を取得する。導出部180は、取得した軸芯材SCの長手方向の長さを示す情報と、二箇所の軸芯材長手方向測定座標を示す情報とに基づいて、軸芯材SCの長手方向の長さを導出する。具体的には、導出部180は、二箇所の軸芯材長手方向測定座標のX座標の差の絶対値を導出し、導出したX座標の差の絶対値を、鋼管SPの長手方向の長さとしてもよい。導出部180は、導出した軸芯材SCの長手方向の長さを示す情報を、処理部140aに出力する。
(3)軸芯材SCの短辺方向の長さを導出する場合(その1)
導出部180は、取得部120aが出力した検査項目情報として、軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報を取得する。導出部180は、I/F110が取得した二箇所の第1軸芯材長手方向測定座標を示す情報を取得する。導出部180は、取得した軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報と、二箇所の第1軸芯材長手方向測定座標を示す情報とに基づいて、軸芯材SCの短辺方向の長さを導出する。具体的には、導出部180は、二箇所の第1軸芯材短辺方向測定座標のY座標の差の絶対値を導出し、導出したY座標の差の絶対値を、軸芯材SCの短辺方向の長さとしてもよい。導出部180は、導出した軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報を、処理部140aに出力する。
(4)軸芯材SCの短辺方向の長さを導出する場合(その2)
導出部180は、取得部120aが出力した検査項目情報として、軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報を取得する。導出部180は、I/F110が取得した二箇所の第2軸芯材長手方向測定座標を示す情報を取得する。導出部180は、取得した軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報と、二箇所の第2軸芯材長手方向測定座標を示す情報とに基づいて、軸芯材SCの短辺方向の長さを導出する。具体的には、導出部180は、二箇所の第2軸芯材短辺方向測定座標のZ座標の差の絶対値を導出し、導出したZ座標の差の絶対値を、軸芯材SCの短辺方向の長さとしてもよい。導出部180は、導出した軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報を、処理部140aに出力する。
(5)鋼管SPの短辺方向の長さを導出する場合
導出部180は、取得部120aが出力した検査項目情報として、鋼管SPの短辺方向の長さを示す情報を取得する。導出部180は、I/F110が取得した二箇所の鋼管短辺方向測定座標を示す情報を取得する。導出部180は、取得した鋼管SPの短辺方向の長さを示す情報と、二箇所の鋼管短辺方向測定座標を示す情報とに基づいて、鋼管SPの短辺方向の長さを導出する。具体的には、導出部180は、二箇所の鋼管短辺方向測定座標のZ座標の差の絶対値を導出し、導出したZ座標の差の絶対値を、鋼管SPの短辺方向の長さとしてもよい。導出部180は、導出した鋼管SPの短辺方向の長さを示す情報を、処理部140aに出力する。
(6)鋼管SPの直径の長さを導出する場合
導出部180は、取得部120aが出力した検査項目情報として、鋼管SPの直径の長さを示す情報を取得する。導出部180は、は、I/F110が取得した三箇所の鋼管外周部測定座標を示す情報を取得する。導出部180は、取得した鋼管SPの直径の長さを示す情報と、三箇所の鋼管外周部測定座標を示す情報とに基づいて、鋼管SPの直径の長さを導出する。具体的には、導出部180は、は、三箇所の鋼管短辺方向測定座標のY座標とZ座標とに基づいて、外周円を導出し、導出した外周円の直径を、鋼管SPの直径とする。導出部180は、導出した鋼管SPの鋼管SPの直径の長さを示す情報を、処理部140aに出力する。
(7)軸芯材SCのボルト穴間の長さを導出する場合(その1)
導出部180は、取得部120aが出力した検査項目情報として、軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報を取得する。導出部180は、I/F110が取得した二箇所の第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報を取得する。導出部180は、取得した軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報 と、二箇所の第1軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報とに基づいて、軸芯材SCのボルト穴間の長さを導出する。具体的には、導出部180は、二箇所の第1軸芯材ボルト穴間長測定座標のX座標の差の絶対値を導出し、導出したX座標の差の絶対値を、軸芯材SCのボルト穴間の長さとしてもよい。導出部180は、導出した軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報を、処理部140aに出力する。
(8)軸芯材SCのボルト穴間の長さを導出する場合(その2)
導出部180は、取得部120aが出力した検査項目情報として、軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報を取得する。導出部180は、I/F110が取得した二箇所の第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報を取得する。導出部180は、取得した軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報と、二箇所の第2軸芯材ボルト穴間長測定座標を示す情報とに基づいて、軸芯材SCのボルト穴間の長さを導出する。体的には、導出部180は、二箇所の第2軸芯材ボルト穴間長測定座標のX座標の差の絶対値を導出し、導出したX座標の差の絶対値を、軸芯材SCのボルト穴間の長さとしてもよい。導出部180は、導出した軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報を、処理部140aに出力する。
作成部190は、記憶部150の測定結果154aに、検査記録として記憶されている測定対象IDに関連づけて、測定対象MTの接触点の座標を示す情報と、検査結果を示す情報との少なくとも一方を関連付けた帳票を作成する。
(測定支援システムの動作)
図26は、実施形態の第1変形例に係る測定支援システムの動作の一例を示す図である。測定支援装置100aが、基準面と基準軸とを設定する処理と、測定対象MTの複数の測定箇所の各々を指示する処理とは、実施形態の測定支援装置100を適用できる。このため、測定装置200が、測定対象MTの接触点座標情報を、測定支援装置100aへ出力した後の処理について説明する。具体的には、図17のステップS5−2からS6−2及びステップS11−2からS12−2と、図18のステップS5−3からS6−3及びステップS11−3からS12−3と、図19のステップS5−4からS6−4及びステップS11−4からS12−4と、図20のステップS5−5からS6−5及びステップS11−5からS12−5とに該当する。
(ステップS1−6)
測定支援装置100aにおいて、導出部180は、I/F110が取得した測定対象MTの接触点の座標を示す情報を取得する。
(ステップS2−6)
測定支援装置100aにおいて、導出部180は、取得部120aが出力した検査項目情報を取得する。
(ステップS3−6)
測定支援装置100aにおいて、導出部180は、取得した検査項目情報と、測定対象MTの接触点の座標を示す情報とに基づいて、検査結果を導出する。導出部180は、導出した検査結果を、処理部140aに出力する。
(ステップS4−6)
測定支援装置100aにおいて、処理部140aは、取得した測定対象MTの接触点の座標を示す情報と、導出した検査結果情報とを、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154aに記憶する。
(ステップS5−6)
測定支援装置100aにおいて、作成部190は、記憶部150の測定結果154aに、検査記録として記憶されている測定対象IDに関連づけて、測定対象MTの接触点の座標を示す情報と、検査結果を示す情報との少なくとも一方を関連付けた帳票を作成する。
図26に示されるフローチャートにおいて、ステップS1−6と、S2−6との順序を逆にしてもよい。
本実施形態に係る測定支援システム1aによれば、測定支援装置100aは、測定支援装置100において、記憶部150は、複数の測定箇所に基づいて特定される一又は複数の測定対象MTの検査項目を示す情報をさらに関連付けた測定情報を記憶し、取得部120aは、取得した複数の測定箇所を示す情報に関連付けて記憶されている一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報をさらに取得し、測定支援装置100aは、測定対象MTの複数の測定箇所の各々の測定結果を取得し、取得した複数の測定結果から、一又は複数の測定対象の検査結果を導出する導出部180をさらに備える。このように構成することによって、測定支援装置100aは、複数の測定結果から、一又は複数の測定対象の検査結果を導出できるため、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
また、測定支援装置100aは、測定支援装置100において、導出部180は、基準面に基づいて設定される座標軸を使用して、測定対象の軸方向の寸法を導出する。このように構成することによって、測定支援装置100aは、設定した座標軸を使用して、測定対象の軸方向の寸法を導出できる。
(第2変形例)
実施形態の第2変形例に係る測定支援システム1bは、図1を適用できる。ただし、測定支援装置100の代わりに、測定支援装置100bを備える。
測定支援装置100bは、軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報と、複数の測定箇所に基づいて特定される一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報と、一又は複数の測定対象の検査項目の基準値を示す情報とを関連付けた測定情報を記憶している。
測定支援装置100bは、ユーザーが操作部に対して、測定対象MTの識別情報と、測定対象MTの形状パターンとを入力し、測定を開始する操作を行うことによって、測定対象識別情報と、形状パターン情報とを取得する。測定支援装置100bは、取得した形状パターン情報に基づいて、測定対象MTの形状パターンを導出する。測定支援装置100bは、導出した形状パターンに関連付けて記憶されている測定対象MTの複数の測定箇所を示す情報を取得する。測定支援装置100bは、取得した測定対象MTの複数の測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに、測定対象MTの複数の測定箇所の各々を指示する。
ユーザーは、測定支援装置100bが指示した測定対象MTの測定箇所に基づいて、プローブ300を測定箇所に接触させる。プローブ300が測定箇所に接触することによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定情報を出力する。測定装置200は、測定対象MTの近傍に設置される。測定装置200は、プローブ300が出力した測定情報を取得した場合に、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標を、レーザー、撮像画像などによって導出する。測定装置200は、導出した測定対象MTのプローブ300の接触点の座標を、測定支援装置100bへ出力する。
測定支援装置100bは、測定装置200が出力した接触点の座標を取得する。測定支援装置100bは、形状パターンに関連付けて記憶されている一又は複数の測定対象MTの検査項目を示す情報を取得する。測定支援装置100bは、取得した接触点の座標に基づいて、一又は複数の測定対象の検査結果を導出する。
測定支援装置100bは、一又は複数の測定対象の検査項目の基準値を示す情報を取得する。測定支援装置100bは、導出した測定対象の検査結果が、取得したその検査項目の基準値を満たすか否かを判定する。測定支援装置100bは、取得した接触点の座標と、導出した一又は複数の測定対象の検査項目の検査結果と、その検査結果がその検査項目の基準値を満たすか否かの判定結果とを、測定対象IDと関連付けて記憶する。
測定支援装置100bは、記憶している測定対象IDに関連づけて、測定対象MTの接触点の座標を示す情報と、検査結果を示す情報と、その検査結果がその検査項目の基準値を満たすか否かの判定結果との少なくとも一方を関連付けた帳票を作成する。
以下、測定支援システム1bに含まれる測定支援装置100bについて、詳細に説明する。
図27は、実施形態の第2変形例に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の一例を示す図である。図27には、測定支援装置100bに加えて、測定装置200と、プローブ300とが示されている。
[測定支援装置100b]
測定支援装置100bは、パーソナルコンピュータ、サーバー、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。測定支援装置100bは、例えば、I/F110と、取得部120bと、指示部130と、処理部140bと、記憶部150と、操作部160と、出力部170と、導出部180と、作成部190bと、判定部195とを備える。
出力部170は、測定対象MTの接触点の座標の測定結果と、測定対象MTの検査項目の検査結果とに加え、測定対象MTの検査項目の検査結果が、その検査項目の基準値を満たすか否かの判定結果を表示する。
記憶部150は、測定情報152bと、測定結果154bとが記憶される。測定情報152bと、測定結果154bとがクラウド上に記憶されていてもよい。
(測定情報152b)
測定情報152bは、形状パターンと測定箇所情報と検査項目情報と基準値情報とを関連付けたテーブル形式の情報である。ここで、基準値は、検査項目の検査結果が合格であるか不合格であるかを判定するための値である。
図28は、測定情報の一例を示す図である。図28に示される測定情報152bには、形状パターン「形状パターンA」と、測定箇所情報「測定位置**、・・・、測定位置++」と、検査項目情報「検査項目1A、・・・」と、基準値情報「基準値1A、・・・」とが関連付けられ、形状パターン「形状パターンB」と、測定箇所情報「測定位置*+、・・・、測定位置+*」と、検査項目情報「検査項目1B、・・・」と、基準値情報「基準値1B、・・・」とが関連付けられ、形状パターン「形状パターンC」と、測定箇所情報「測定位置++、・・・、測定位置++」と、検査項目情報「検査項目1C、・・・」と、基準値情報「基準値1C、・・・」が関連付けられて記憶されている。基準値1A、基準値1B、基準値1C、・・・の各々の一例は、鋼管SPの長手方向の長さを示す情報、軸芯材SCの長手方向の長さを示す情報、軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報、軸芯材SCの短辺方向の長さを示す情報、鋼管SPの短辺方向の長さを示す情報、鋼管SPの短辺方向の長さを示す情報、軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報、及び軸芯材SCのボルト穴間の長さを示す情報のうち、該当する検査項目の測定結果が合格であるか不合格であるかを判定するための値である。これらの情報は、測定支援装置100bが測定支援を開始する前に記憶される。
(測定結果154b)
測定結果154bは、測定対象IDと接触点の座標の測定結果と検査結果と判定結果とを関連付けたテーブル形式の情報である。ここで、判定結果は、検査項目の測定結果と、その検査項目に該当する基準値とに基づいて、測定結果が合格であるか不合格であるかを判定した結果である。
図29は、測定結果の一例を示す図である。図29に示される測定結果154bには、測定対象ID「MT0001」と、接触点の座標の測定結果「(**、**、**)、・・・、(++、++、++)」と、検査結果「検査結果1A、・・・」と、判定結果「判定結果1A、・・・」とが関連付けられ、測定対象ID「MT0002」と、接触点の座標の測定結果「(*+、*+、*+)、・・・、(+*、+*、+*)」と、検査結果「検査結果1B、・・・」と、判定結果「判定結果1B、・・・」とが関連付けられ、測定対象ID「MT0003」と、接触点の座標の測定結果「(++、++、++)、・・・、(**、**、**)」と、検査結果「検査結果1C、・・・」と、判定結果「判定結果1C、・・・」とが関連付けられる。これらの情報は、測定支援装置100bが測定支援を行っているときに記憶される。図27に戻り説明を続ける。
取得部120b、指示部130、処理部140b、導出部180、作成部190b、および判定部195は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部150に格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
取得部120b、処理部140b、作成部190b、および判定部195について、説明する。
取得部120bは、取得部120の機能に加えて、以下の機能を有する。取得部120bは、取得した形状パターン情報に基づいて、形状パターンに関連付けて記憶されている検査項目情報と、基準値情報とを、記憶部150に記憶されている測定情報152bから取得する。取得部120bは、取得した検査項目情報を導出部180に出力する。取得部120bは、取得した基準値情報を判定部195に出力する。
処理部140bは、処理部140の機能に加えて、以下の機能の有する。処理部140bは、I/F110が取得した測定対象MTの接触点の座標を示す情報を取得する。処理部140bは、導出部180が出力した検査結果を示す情報を取得する。処理部140bは、判定部195が出力した判定結果を示す情報を取得する。処理部140bは、取得した測定対象MTの接触点の座標を示す情報と、検査結果を示す情報と、判定結果を示す情報とを、測定対象IDと関連付けて、検査記録として、記憶部150の測定結果154bに記憶する。
判定部195は、取得部120bが出力した基準値情報を取得する。判定部195は、導出部180が導出した検査項目と、その検査項目の検査結果とを取得する。判定部195は、取得した基準値情報と、検査項目の検査結果とに基づいて、検査結果が合格であるか不合格であるかを判定する。具体的には、判定部195は、検査結果が、基準値を含む所定の範囲に含まれるか否かを判定することによって、含まれる場合には合格であると判定し、含まれない場合には不合格であると判定する。判定部195は、検査結果の合否の判定結果を、処理部140bに出力する。
作成部190bは、記憶部150の測定結果154bに、検査記録として記憶されている測定対象IDに関連づけて、測定対象MTの接触点の座標を示す情報と、検査結果を示す情報と、判定結果を示す情報との少なくとも一方を関連付けた帳票を作成する。
(測定支援システムの動作)
図30は、本実施形態の第2変形例に係る測定支援システムの動作の一例を示す図である。測定支援装置100bが、基準面と基準軸とを設定する処理と、測定対象MTの複数の測定箇所の各々を指示する処理とは、実施形態の測定支援装置100を適用でき、検査項目の検査結果を導出する処理とは、実施形態の第1変形例の測定支援装置100aを適用できる。このため、測定支援装置100aが、検査項目の検査結果を導出した後の処理について説明する。具体的には、図26のステップS4−6からステップS5−6に該当する。
(ステップS1−7)
測定支援装置100bにおいて、取得部120bは、基準値情報を判定部195に出力する。判定部195は、取得部120bが出力した基準値情報を取得する。
(ステップS2−7)
判定部195は、取得部120bが出力した基準値情報を取得する。判定部195は、導出部180が導出した検査項目と、その検査項目の検査結果とを取得する。判定部195は、取得した基準値情報と、検査項目の検査結果とに基づいて、検査結果が合格であるか不合格であるかを判定する。
(ステップS3−7)
測定支援装置100bにおいて、判定部195は、検査結果が合格であるかぐ不合格であるかの判定結果を、処理部140bに出力する。
処理部140bは、I/F110が取得した測定対象MTの接触点の座標を示す情報を取得する。処理部140bは、導出部180が出力した検査結果を示す情報を取得する。処理部140bは、判定部195が出力した判定結果を示す情報を取得する。処理部140bは、取得した測定対象MTの接触点の座標を示す情報と、検査結果を示す情報と、判定結果を示す情報とを、測定対象IDと関連付けて、記憶部150の測定結果154bに記憶する。
(ステップS4−7)
測定支援装置100bにおいて、作成部190bは、記憶部150の測定結果154bに、検査記録として記憶されている測定対象IDに関連づけて、測定対象MTの接触点の座標を示す情報と、検査結果を示す情報と、判定結果を示す情報との少なくとも一方を関連付けた帳票を作成する。
本実施形態に係る測定支援システム1bによれば、測定支援装置100bは、測定支援装置100aにおいて、記憶部150は、一又は複数の測定対象の検査項目の基準値を示す情報をさらに関連付けた測定情報を記憶し、取得部120bは、一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報に関連付けて記憶されている一又は複数の測定対象の検査項目の基準値を示す情報を取得する。測定支援装置100bは、導出部180が導出した一又は複数の測定対象の検査結果と、取得部120bが取得した一又は複数の測定対象の検査項目の基準値とに基づいて、一又は複数の測定対象の検査項目の合否を判定する判定部195をさらに備える。このように構成することによって、測定支援装置100bは、一又は複数の測定対象の検査結果と、一又は複数の測定対象の検査項目の基準値とに基づいて、一又は複数の測定対象の検査項目の合否を判定できるため、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
(第3変形例)
図31は、実施形態の第3変形例に係る測定支援システムを示す図である。
実施形態の第3変形例に係る測定支援システム1cは、測定支援装置100cと、測定装置200と、プローブ300と、スキャナ400とを含んで構成される。測定支援装置100cは、測定装置200と、スキャナ400と接続される。プローブ300は、測定装置200と接続される。
また、測定対象MTには、測定対象MTの形状パターンが表された情報コード500が貼付されている。
図32は、実施形態の第3変形例に係る測定対象の一例を示す部分図である。図3には、一例として、測定対象MTの軸芯材SCに、情報コード500が貼付されている。情報コード500の一例は、QRコード(登録商標)(Quick Response Code)である。図31に戻り説明を続ける。
測定支援装置100cは、軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報とを関連付けた測定情報を記憶している。ユーザーが、スキャナ400に対して、測定対象MTに貼付された情報コード500を読み取る操作を行う。スキャナ400は、測定対象MTに貼付された情報コード500を読み取ることによって、測定対象MTの識別情報と、形状パターン情報とを取得する。スキャナ400は、取得した測定対象MTの識別情報と、形状パターン情報とを、測定支援装置100cへ出力する。
測定支援装置100cは、測定対象識別情報と、形状パターン情報とを取得する。測定支援装置100cは、取得した形状パターン情報に基づいて、測定対象MTの形状パターンを特定する。測定支援装置100cは、特定した形状パターンに関連付けて記憶されている測定対象MTの複数の測定箇所を示す情報を取得する。測定支援装置100cは、取得した測定対象MTの複数の測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに、測定対象MTの複数の測定箇所の各々を指示する。
ユーザーは、測定支援装置100cが指示した測定対象MTの測定箇所に基づいて、プローブ300を測定箇所に接触(タッチ)させる。プローブ300が測定箇所に接触することによって、プローブ300は、測定装置200へ、測定情報を出力する。測定装置200は、測定対象MTの近傍に設置される。測定装置200は、プローブ300が出力した測定情報を取得した場合に、ユーザーがプローブ300を接触させた測定対象MTの接触点の座標を、レーザー、撮像画像などによって導出する。測定装置200は、導出した測定対象MTのプローブ300の接触点の座標を、測定支援装置100cへ出力する。測定支援装置100cは、測定装置200が出力した接触点の座標を取得する。
以下、測定支援システム1cに含まれる測定支援装置100cについて、詳細に説明する。
図33は、本実施形態の第3変形例に係る測定支援システムに含まれる測定支援装置の一例を示すブロック図である。図33には、測定支援装置100cに加えて、測定装置200と、プローブ300と、スキャナ400とが示されている。
[測定支援装置100c]
測定支援装置100cは、パーソナルコンピュータ、サーバー、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。測定支援装置100cは、例えば、I/F110−1と、I/F110−2と、取得部120cと、指示部130と、処理部140と、記憶部150と、操作部160と、出力部170とを備える。
I/F110−1は、I/F110を適用できる。
I/F110−2は、スキャナ400との間で情報をやり取りする。具体的には、I/F110−2は、スキャナ400が出力する測定対象識別情報と、形状パターン情報とを取得する。
取得部120c、指示部130、および処理部140は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部150に格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
取得部120cについて、説明する。
取得部120cは、I/F110−2が取得した測定対象識別情報と、形状パターン情報とを取得する。取得部120cは、取得した形状パターン情報に基づいて、形状パターンを特定し、測定した形状パターンに関連付けて記憶されている測定箇所情報を、記憶部150に記憶されている測定情報152から取得する。取得部120は、取得した測定箇所情報を、指示部130に出力する。
(測定支援システムの動作)
図34は、本実施形態の第3変形例に係る測定支援システムの動作の一例を示す図である。測定支援装置100cが、基準面と基準軸とを設定する処理以降の処理は、実施形態の測定支援装置100を適用できる。このため、測定支援装置100cが、基準面と基準軸とを設定する処理より前の処理について説明する。具体的には、図16のステップS1−1より前の処理に該当する。
(ステップS1−8)
スキャナ400は、測定対象MTに貼付された情報コード500を読み取る。
(ステップS2−8)
スキャナ400は、情報コード500を読み取って得られた読取情報に基づいて、形状パターンを取得する。
(ステップS3−8)
スキャナ400は、形状パターン情報を、測定支援装置100cへ送信する。
(ステップS4−8)
測定支援装置100cにおいて、I/F110−2は、スキャナ400が送信した形状パターン情報を取得する。
前述した実施形態の第3変形例では、実施形態の測定支援システム1に、スキャナ400を備える場合について説明したが、この例に限られない。例えば、実施形態の第1変形例の測定支援システム1aと、実施形態の第2変形例の測定支援システム1bとの各々に、スキャナ400を備えるようにしてもよい。実施形態の第1変形例の測定支援システム1aが、スキャナ400を備える場合には、取得部120aの代わりに取得部120cを備え、実施形態の第2変形例の測定支援システム1bが、スキャナ400を備える場合には、取得部120bの代わりに取得部120cを備える。
仮に、実施形態の第1変形例の測定支援システム1aに、スキャナ400を備えるようにした場合に、記憶部150は、複数の検査対象の識別情報と、複数の検査対象の識別情報の各々について一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の測定対象の検査結果とを関連付けた検査記録を記憶する。取得部120aは、スキャナ400が、測定対象MTに貼付された情報コード500を読み取ることによって、情報コード500に表された測定対象MT(検査対象)の識別情報に関連付けられている一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の測定対象の検査結果とを取得するようにしてもよい。このように構成することによって、製造過程で何度も情報コード500に基づいて、測定対象MT(検査対象)の識別情報に関連付けられている一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の測定対象の検査結果とを呼び出すことができる。さらに、呼び出した一又は複数の前記測定対象の検査結果を修正できるようにしてもよい。
さらに、取得した測定対象MT(検査対象)の識別情報と、一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の測定対象の検査結果とに基づいて、測定対象MT(検査対象)の識別情報と、一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の測定対象の検査結果とを関連付けた帳票を作成してもよい。作成された帳票は、出力部170に出力されてもよいし、印刷されてもよい。
また、仮に、実施形態の第2変形例の測定支援システム1bに、スキャナ400を備えるようにした場合に、記憶部150は、複数の検査対象の識別情報と、複数の検査対象の識別情報の各々について一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の測定対象の検査結果と、一又は複数の測定対象の判定結果とを関連付けた検査記録を記憶する。取得部120bは、スキャナ400が、測定対象MTに貼付された情報コード500を読み取ることによって、情報コード500に表された測定対象MT(検査対象)の識別情報に関連付けられている一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査結果と、一又は複数の測定対象の判定結果とを取得するようにしてもよい。このように構成することによって、製造過程で何度も情報コード500に基づいて、測定対象MT(検査対象)の識別情報に関連付けられている一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の測定対象の検査結果と、一又は複数の測定対象の判定結果とを呼び出すことができる。さらに、呼び出した一又は複数の測定対象の検査結果と、一又は複数の測定対象の判定結果とのいずれか一方又は両方を修正できるようにしてもよい。
さらに、取得した測定対象MT(検査対象)の識別情報と、一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査結果とに基づいて、測定対象MT(検査対象)の識別情報と、一又は複数の測定対象の検査項目と関連付けて、一又は複数の前記測定対象の検査結果と、一又は複数の測定対象の判定結果とのいずれか一方又は両方を関連付けた帳票を作成してもよい。作成された帳票は、出力部170に出力されてもよいし、印刷されてもよい。
本実施形態に係る測定支援システム1cによれば、測定支援装置100cは、測定支援装置100において、取得部120bは、スキャナ400が、測定対象MTに貼付された情報コード500を読み取ることによって取得した情報コード500に表された形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得する。このように構成することによって、測定支援装置100cは、スキャナ400が、測定対象MTに貼付された情報コード500を読み取ることによって取得した情報コード500に表された形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得できるため、形状パターンを入力する手間を省くことができる。このため、製品の検査に必要な寸法の測定に要する時間を短縮できる。
以上、実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合せを行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上述した測定支援装置100、測定支援装置100a、測定支援装置100b、測定支援装置100cは、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、各機能ブロックの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、CPUが実行することで実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROMなどの可搬媒体のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置を含む。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。
なお、上述の測定支援装置100、測定支援装置100a、測定支援装置100b、測定支援装置100cは内部にコンピュータを有している。そして、上述した測定支援装置100、測定支援装置100a、測定支援装置100b、測定支援装置100cの各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリなどをいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1、1a、1b、1c 測定支援システム
100、100a、100b、100c 測定支援装置
110、110−1、110−2 I/F
120、120a、120b、120c 取得部
130 指示部
140、140a、140b 処理部
150 記憶部
152、152a、152b 測定情報
154、154a、154b 測定結果
160 操作部
170 出力部
180 導出部
190、190b 作成部
195 判定部
200 測定装置
300 プローブ
400 スキャナ
500 情報コード

Claims (9)

  1. 軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の前記形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報とを関連付けた測定情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部から、測定対象の形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した複数の前記測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに前記測定対象の測定箇所を指示する指示部と
    を備える、測定支援装置。
  2. 前記記憶部は、複数の前記測定箇所に基づいて特定される一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報をさらに関連付けた測定情報を記憶し、
    前記取得部は、取得した複数の前記測定箇所を示す情報に関連付けて記憶されている一又は複数の測定対象の検査項目を示す情報をさらに取得し、
    前記測定支援装置は、
    前記測定対象の複数の前記測定箇所の各々の測定結果を取得し、取得した複数の前記測定結果から、一又は複数の測定対象の検査結果を導出する導出部
    をさらに備える、請求項1に記載の測定支援装置。
  3. 前記記憶部は、一又は複数の前記測定対象の検査項目の基準値を示す情報をさらに関連付けた測定情報を記憶し、
    前記取得部は、一又は複数の前記測定対象の検査項目を示す情報に関連付けて記憶されている一又は複数の前記測定対象の検査項目の基準値を示す情報を取得し、
    前記測定支援装置は、
    前記導出部が導出した一又は複数の前記測定対象の検査結果と、前記取得部が取得した一又は複数の前記測定対象の検査項目の基準値とに基づいて、一又は複数の前記測定対象の検査項目の合否を判定する判定部
    をさらに備える、請求項2に記載の測定支援装置。
  4. 前記測定対象の軸芯材平面上の任意の三点に基づいて一又は複数の前記測定対象の測定結果を導出する場合の基準となる基準面を設定し、設定した前記基準面の任意の二点に基づいて基準軸を設定する設定部
    をさらに備える、請求項2又は請求項3に記載の測定支援装置。
  5. 前記導出部は、前記基準面に基づいて設定される座標軸を使用して、前記測定対象の軸方向の寸法を導出する、請求項4に記載の測定支援装置。
  6. 前記取得部は、スキャナが、測定対象に貼付された情報コードを読み取ることによって取得した前記情報コードに表された形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の測定支援装置。
  7. 前記記憶部は、複数の検査対象の識別情報と、複数の検査対象の前記識別情報の各々について一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査結果とを関連付けた検査記録を記憶し、
    前記取得部は、スキャナが、測定対象に貼付された情報コードを読み取ることによって取得した前記情報コードに表された検査対象の識別情報に関連付けられている一又は複数の測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査結果とを取得する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の測定支援装置。
  8. 前記導出部が導出した一又は複数の前記測定対象の検査項目と、一又は複数の前記測定対象の検査項目の合否の判定結果とを含む帳票を作成する作成部
    をさらに備える請求項3に記載の測定支援装置。
  9. 軸力降伏型鋼製ダンパーの複数の形状パターンと、複数の前記形状パターンの各々について複数の測定箇所を示す情報とを関連付けた測定情報を記憶するステップと、
    前記記憶するステップで記憶した前記測定情報から、測定対象の形状パターンに関連付けられている複数の測定箇所を示す情報を取得するステップと、
    前記取得するステップで取得した複数の前記測定箇所を示す情報に基づいて、ユーザーに、前記測定対象の測定箇所を指示するステップと
    を有する、コンピュータが実行する測定支援方法。
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