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JP6718815B2 - 階段 - Google Patents

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Description

本発明は、階段に関し、また、階段を構築する方法に関する。別の態様では、本発明は、階段構成要素同士の間の接続に関し、横断方向の関係で二つのパネルを接続することに対してより広く応用される。
関連出願との相互参照
本出願は、国際特許出願第PCT/AU/2013/000955号、オーストラリア仮特許出願第2014900648号、及び、オーストラリア仮特許出願第2014902148号に関連し、それらのすべては、「A Stair Case」という表題であり、クイックスマートステアーズインターナショナルピーティーワイリミテッド(Quicksmart Stairs International Pty Ltd)の名前で出願されており、それらの全体の内容は、参照により本明細書に組み込まれている。
伝統的な階段は、最初に、側桁を設置し、次いで、階段の長さに沿って交互に段板及び蹴込み板を設置することによって構築され得る。側桁は、それぞれの段板及びそれぞれの蹴込み板のためのくさび形状の切りこみ(rebate)を有している。それぞれの段板/蹴込み板が側桁の中に位置付けされると、くさびが、切りこみの中へ押し込まれ、それぞれの段板又は蹴込み板を適切な位置に保持する。そのうえ、グルーが使用され、段板、蹴込み板、及びくさびを側桁に固定する。いくつかの場合では、締結具が使用され、蹴込み板の底部を段板のトウ(toe)に固定することが可能である。
また、側桁同士の間で、並びに、それぞれの段板の下で、及び、その段板の直ぐ下の蹴込み板の後ろに、ブロックを接着することが一般的である。このブロックは、人が段板を踏むときの「きしみ」の原因である段板と蹴込み板との間の相対的な移動を最小化することを助ける。
便宜上、階段の段板及び蹴込み板の設置を最上段板から開始し、最下部蹴込み板へ、下方へ作業することが一般的であり、設置者は、階段の下に位置決めされる。これは、いくつかの問題を発生させる。設置者は、最初は、自身の頭の高さよりも上方で作業していることが多い。設置が終了するときには、設置者は、グランドレベルにおいて限定されたスペースの中で作業している。加えて、設置者は、大量のグルーを使用することが必要とされ、大量のグルーは、それを用いて作業するのが面倒で不快である。このタイプの階段組み立ては、大きな労働力を要し、時間がかかる。
上記に対処し、及び/又は、少なくとも有用な代替を提供する必要性が存在している。
本発明は、
一つ以上の側桁と、
段板と、
蹴込み板であって、段板及び/又は蹴込み板は、側桁上に支持されている、蹴込み板と、
第1の接続要素であって、それぞれの段板は、その段板の下表面に設けられている第1の接続要素のうちの少なくとも一つを有している、第1の接続要素と、
蹴込み板のそれぞれ一つにそれぞれ設けられている第2の接続要素であって、第1及び第2の接続要素は、それぞれの段板を蹴込み板の一つに固定するように相互接続され、第1及び第2の接続要素のうちの少なくとも一つは、それぞれの段板及び蹴込み板に一体的に形成されている、第2の接続要素と
を含む、階段を提供する。
好ましくは、段板の少なくともいくつかにおいて、第1の接続要素が、それぞれの段板に一体的に形成されており、また、蹴込み板のうちの少なくともいくつかにおいて、第2の接続要素が、それぞれの蹴込み板に一体的に形成されている。
少なくともいくつかの実施形態では、第1の接続要素が、凹部を含み、凹部の中に、少なくとも一つの第1のビード(bead)が設けられており、第2の接続要素が、少なくとも一つの第2のビードを備える突出部を含み、第1及び第2の接続要素が相互接続されているときに、第2のビードが、第1のビードに対して、より深く凹部の中に位置付けされるように、凹部及び突出部が構成されている。
突出部が、弾性的にたわむことが可能であり得り、突出部が、第1及び第2の接続要素の相互接続の間にたわむようになっている。代替的に、凹部は、突出部が第1の方向に凹部の中へ挿入されることを可能にする幅を有しており、それぞれの段板は、第1及び第2の接続要素の相互接続の間に、第1の方向に非平行である第2の方向に平行移動させられる。
特定の実施形態では、それぞれの凹部が、それぞれの段板の段鼻に対して平行に延在する溝部形成体を含み、それぞれの突出部が、蹴込み板の上側縁部に沿って横断方向に延在する舌部(tongue)形成体を含む。
好ましくは、第1のビードが、溝部形成体のリム部に設けられている。より好ましくは、第2のビードが、舌部形成体の遠位縁部に隣接して設けられている。
また、第2の接続要素は、リッジ部を含むことが可能であり、リッジ部は、相互接続されている第1の接続要素を有する段板の下表面を支持することとなる。
特定の実施形態では、それぞれの側桁が、
複数の段板支持面と、
複数の蹴込み板当接面と、
切りこみセクションであって、それぞれの蹴込み板当接面の底部縁部と、隣接する段板支持面との間にそれぞれ形成されており、蹴込み板の一つの底部縁部を受け入れるようにそれぞれ構成されている、切りこみセクションと
を有する。
そのような実施形態では、階段が、第3の接続要素及び第4の接続要素をさらに含むことが可能であり、第3の接続要素は、蹴込み板の一つに対してそれぞれ設けられており、第4の接続要素は、蹴込み板当接面の一つに対してそれぞれ設けられており、第3及び第4の接続要素は、蹴込み板のそれぞれを側桁に固定するように相互接続される。
第3の接続要素が、蹴込み板に一体的に形成され得る。代替的に又は追加的に、第4の接続要素が、側桁に一体的に形成され得る。
好ましくは、第3の接続要素が、それぞれの蹴込み板の少なくとも一部分に沿って横断方向に延在している。より好ましくは、第3の接続要素が、それぞれの蹴込み板の全体幅に沿って横断方向に延在している。
階段が、第5の接続要素及び第6の接続要素をさらに含むことが可能であり、第5の接続要素は、蹴込み板の一つに対してそれぞれ設けられており、第6の接続要素は、段板の一つのトウに対してそれぞれ設けられており、第5及び第6の接続要素は、段板のそれぞれのトウを蹴込み板の一つに固定するように相互接続される。
第5の接続要素が、蹴込み板の前面に一体的に形成され得る。代替的に、蹴込み板の前面が、凹部を含み、第5の接続要素が、凹部の中に固定されている。
第6の接続要素が、段板に一体的に形成され得る。
好ましくは、第5の接続要素が、それぞれの蹴込み板の少なくとも一部分に沿って横断方向に延在している。より好ましくは、第5の接続要素が、それぞれの蹴込み板の全体幅に沿って横断方向に延在している。
好ましくは、第6の接続要素が、それぞれの段板の少なくとも一部分に沿って横断方向に延在している。より好ましくは、第6の接続要素が、それぞれの段板の全体幅に沿って横断方向に延在している。
好ましくは、それぞれの第3の接続要素が、切りこみセクションと、隣接する段板支持面との間の蹴込み板当接面のそれぞれ一つの上に形成されており、それぞれの第4の接続要素が、それぞれの蹴込み板の後方面の上に設けられている。
好ましくは、第3及び第4の接続要素は、それぞれの蹴込み板がそれぞれの蹴込み板当接面に沿って平行移動させられることによって相互接続される。いくつかの実施形態では、第3及び第4の接続要素が、相補的に重なる成形部分を有しており、それは、第3及び第4の接続要素が相互接続されているときに、蹴込み板及び側桁の分離を抑止する。
第3の接続要素が、それぞれ突出部であることが可能であり、第4の接続要素が、それぞれ凹部であることが可能である。いくつかの実施形態では、それぞれの第3の接続要素の突出部が、略ひし形形状の断面を有することが可能であり、また、それぞれの第4の接続要素の凹部が、略ひし形形状の断面を有することが可能である。一つの例では、第4の接続要素の凹部が、それぞれ、それぞれの蹴込み板の長さの少なくとも一部に延在する略ひし形形状の断面を備えるチャネルであることが可能である。
そのような実施形態では、階段が、複数のテーパー付きのスペーシング要素をさらに含み、複数のテーパー付きのスペーシング要素は、側桁と蹴込み板の一つとの間にそれぞれ挿入され、第3及び第4の接続要素を相互接続へと付勢する。いくつかの場合では、スペーシング要素が、切りこみセクションの中へ挿入されている。いくつかの代替的な場合では、スペーシング要素が、第3接続要素と第4の接続要素との間に挿入されている。
スペーシング要素が、好ましくは、横断方向に挿入されており、それぞれのスペーシング要素のより幅の狭い端部が、階段の隣接する外縁部に向かって配向されている。
いくつかの代替的な実施形態では、第3の接続要素のそれぞれが、切りこみセクションの中に設けられている少なくとも一つの第3のビードを含み、第4の接続要素のそれぞれが、舌部を含み、第3及び第4の接続要素が相互接続されているときに、舌部が、少なくとも一つの第3のビードに係合し、それぞれの蹴込み板及び側桁の分離を抑止するようになっている。少なくとも一つの第3のビードが、それぞれの側桁上に一体的に形成され得る。
好ましくは、それぞれの第3の接続要素が、切りこみセクションの対向する面の上に一対の第3のビードを含み、それぞれの第4の接続要素の舌部が、その間にギャップを備える一対のタイン(tines)を画定するように分割されている。好ましくは、それぞれのタインは、外向きに方向付けされた第4のビードを有しており、外向きに方向付けされた第4のビードは、切りこみセクションの中のビードの対に係合する。
好ましくは、タインのそれぞれが、テーパー付きのショルダー部をさらに有しており、第3及び第4の接続要素相互接続されているときに、テーパー付きのショルダー部が、切りこみセクションの中の第3のビードの対を支持する。
特定の実施形態では、第5の接続要素の少なくともいくつかが、段板のトウ縁部から突出する第5の舌部を含み、第5の舌部は、第5のビードを有しており、第6の接続要素の少なくともいくつかが、第5の舌部を受け入れるチャネルを含み、チャネルは、ポケット形成体を含み、第5のビードは、第5及び第6の接続要素が相互接続されているときに、ポケット形成体の中に位置付けられる。
特定の実施形態では、第6の接続要素の少なくともいくつかが、段板のトウ縁部から突出する第6の舌部を含み、第6の舌部は、第6のビードを有しており、第5の接続要素の少なくともいくつかが、第6の舌部を受け入れるチャネルを含み、チャネルは、ポケット形成体を含み、第6のビードは、第5及び第6の接続要素が相互接続されているときに、ポケット形成体の中に位置付けられる。
好ましくは、それぞれの段板がそれぞれの蹴込み板に対して鋭角に傾斜させられているときに、第5の舌部が第5のチャネルの中へ部分的に挿入され得るような幅を、チャネルは有している。そのような実施形態では、第5及び第6の接続要素が、それぞれの段板及び蹴込み板の枢動動作によって相互接続される。
それぞれの第5の接続要素が、それぞれの段板の上側表面に隣接する上側リブをさらに含むことが可能であり、それぞれの第6の接続要素が、上側の二次的な溝部をさらに含むことが可能であり、上側リブは、第5及び第6のコネクターが相互接続されているときに、上側の二次的な溝部の中に位置付けされる。
特定の実施形態では、それぞれの第5の接続要素が、それぞれの段板の下表面に隣接する下側リブをさらに含み、それぞれの第6の接続要素が、下側の二次的な溝部をさらに含むことが可能であり、下側リブは、第5及び第6のコネクターが相互接続されているときに、下側の二次的な溝部の中に位置付けされる。
特定の代替的な実施形態では、それぞれの側桁が、
複数の段板支持面と、
複数の蹴込み板当接面と、
切りこみセクションであって、それぞれの蹴込み板当接面の底部縁部と、隣接する段板支持面との間にそれぞれ形成されており、段板の一つのトウを受け入れるようにそれぞれ構成されている、切りこみセクションと
を有する。
そのような実施形態では、階段が、第3の接続要素及び第4の接続要素をさらに含むことが可能であり、第3の接続要素は、段板の一つに対してそれぞれ設けられており、第4の接続要素は、段板支持面の一つに対してそれぞれ設けられており、第3及び第4の接続要素は、段板のそれぞれを側桁に固定するように相互接続される。
第3の接続要素が、段板に一体的に形成され得る。代替的に又は追加的に、第4の接続要素が、側桁に一体的に形成され得る。
好ましくは、第3の接続要素が、それぞれの段板の少なくとも一部分に沿って横断方向に延在している。より好ましくは、第3の接続要素が、それぞれの段板の全体幅に沿って横断方向に延在している。
階段が、第5の接続要素及び第6の接続要素をさらに含むことが可能であり、第5の接続要素は、蹴込み板の一つの底部縁部に対してそれぞれ設けられており、第6の接続要素は、段板の一つに対してそれぞれ設けられており、第5及び第6の接続要素は、蹴込み板のそれぞれの底部縁部を段板の一つに固定するように相互接続される。
好ましくは、第5の接続要素が、それぞれの蹴込み板の少なくとも一部分に沿って横断方向に延在している。より好ましくは、第5の接続要素が、それぞれの蹴込み板の全体幅に沿って横断方向に延在している。
第6の接続要素が、段板の上側表面に一体的に形成され得る。
いくつかの実施形態では、第3の接続要素が、第1の横断方向のリッジ部及び横断方向のチャネルをそれぞれ含み、第1の横断方向のリッジ部は、それぞれの段板の上側表面の上に形成されており、横断方向のチャネルは、それぞれの段板の下表面の中に形成されており、第4の接続要素が、第2の横断方向のリッジ部をそれぞれ含み、第2の横断方向のリッジ部は、段板支持面のそれぞれの中に形成されており、それによって、第3及び第4の接続要素が相互接続されているときに、第1の横断方向のリッジ部が、蹴込み板当接面の一つを支持し、第2の横断方向のリッジ部が、横断方向のチャネルの中に位置付けされ、第2の横断方向のリッジ部が、それぞれの段板を支持するようになっており、それによって、第1及び第2の横断方向のリッジ部が、それぞれの段板支持面に対して平行なそれぞれの段板平行移動を抑止するように協働する。
好ましくは、段板の少なくともいくつかに関して、段板のトウにおける下表面が、凸形の弓状の表面を有しており、切りこみセクションが、相補的な弓状の凹形表面を有しており、それによって、それぞれの段板支持面に対して段板を傾斜させ、それぞれの切りこみセクションの中へ段板のトウを挿入し、トウの周りに段板を枢動させることによって、それぞれの段板が、側桁上に設置され得り、それは、第3及び第4のカップリング要素を相互接続させる。
いくつかの代替的な実施形態では、第3の接続要素のそれぞれが、舌部を含み、第4の接続要素のそれぞれが、少なくとも一つの第4のビードを含み、少なくとも一つの第4のビードが、切りこみセクションの中に形成されており、第3及び第4の接続要素が相互接続されているときに、舌部が、少なくとも一つの第4のビードに係合し、それぞれの段板及び側桁の分離を抑止する。
好ましくは、それぞれの第3の接続要素の舌部が、その間にギャップを備える一対のタインを画定するように分割されており、それぞれの第4の接続要素が、切りこみセクションの対向する面の上に一対の第4のビードを含む。好ましくは、それぞれのタインが、外向きに方向付けされた第3のビードを有しており、外向きに方向付けされた第3のビードは、切りこみセクションの中の一対の第4のビードのうちの一つにそれぞれ係合する。
好ましくは、タインのそれぞれが、テーパー付きのショルダー部を有しており、第3及び第4の接続要素が相互接続されているときに、テーパー付きのショルダー部が、切りこみセクションの中の第4のビードの対を支持する。
第5の接続要素が、段板の上側表面に一体的に形成され得る。特定の実施形態では、第5の接続要素の少なくともいくつかが、ポケット形成体を備える第5のチャネルを含む。
第6の接続要素の少なくともいくつかが、蹴込み板の底部縁部から突出する第6の舌部を含み、第6の舌部は、フック付きの端部を有しており、第5及び第6の接続要素が相互接続されているときに、第6の舌部は、チャネルの中に位置付けされ、フック付きの端部の少なくとも一部分が、ポケット形成体の中に位置決めされるようになっている。
好ましくは、それぞれの蹴込み板がそれぞれの段板に対して鋭角に傾斜させられているときに、第6の舌部が第5のチャネルの中へ部分的に挿入され得るような幅を、チャネルは有している。そのような実施形態では、第5及び第6の接続要素が、それぞれの段板及び蹴込み板の枢動動作によって相互接続される。
それぞれの第6の接続要素が、それぞれの蹴込み板の前面に隣接する前方リブをさらに含むことが可能であり、それぞれの第5の接続要素が、前方溝部をさらに含むことが可能であり、前方リブは、第5及び第6のコネクターが相互接続されているときに、前方溝部の中に位置付けされる。
特定の実施形態では、それぞれの第6の接続要素が、それぞれの蹴込み板の後方面に隣接する後方リブをさらに含み、それぞれの第5の接続要素が、後方溝部をさらに含むことが可能であり、後方リブは、第5及び第6のコネクターが相互接続されているときに、後方溝部の中に位置付けされる。
階段が、段鼻部分をさらに含むことが可能であり、段鼻部分は、最上部蹴込み板の第2の接続要素の上に位置付けされる接続要素を含む。段鼻部分の接続要素は、第1の接続要素と少なくとも実質的に同様であることが可能である。好ましくは、段鼻部分は、最上部蹴込み板の後方表面から後方向きに突出するテール部材を含む。
また、本発明は、階段を構築する方法であって、
一つ以上の側桁を提供するステップと、
側桁を一つ以上の支持構造体に取り付けるステップと、
段板の下表面に設けられる第1の接続要素をそれぞれ有する段板を提供するステップと、
第2の接続要素を有する蹴込み板を提供するステップと、
段板及び蹴込み板を側桁上に設置するステップと、
それぞれの段板を蹴込み板の一つに固定するために、第1及び第2の接続要素を相互接続するステップと
を含み、
第1及び第2の接続要素のうちの少なくとも一つは、それぞれの段板及び蹴込み板に一体的に形成されている、方法を提供する。
本発明のさらなる別の態様によれば、一つ以上の側桁と、段板と、蹴込み板であって、段板及び/又は蹴込み板は、側桁上に支持されている、蹴込み板と、それぞれの段板の後方端部と隣接する蹴込み板の下側端部との間の接続と、を含む階段であって、接続は、段板の後方縁部において、上側舌部及び下側舌部を含み、接続は、それぞれの上側舌部及び下側舌部による係合のために、蹴込み板の中に上側及び下側チャネルを含み、上側舌部が上側チャネルに係合させられるときに、係合が支点を形成し、段板が支点の周りに枢動し、てこの作用によって下側舌部を下側チャネルの中へ押し込むことが可能であるように、上側舌部及び上側チャネルが構成されており、下側舌部は、下側チャネルの中で締まり嵌めになっており、支点の周りに段板を枢動させることは、挿入の間の下側舌部と下側チャネルとの間の抵抗に打ち勝つために十分なてこの作用による力を及ぼすことが可能であり、下側舌部が下側チャネルの中に完全に係合されている条件では、締まり嵌めの結果として、下側舌部が、下側チャネルの対向する部分同士の間の緊密な摩擦グリップによって、下側チャネルの中に保持されている、階段が提供される。
また、段板と蹴込み板との間で上記に規定されている接続は、横断方向の関係で二つのパネルを接続することが必要とされる、より幅広い範囲の用途において有用性があり、その例は、家具構成及び建物構成である。
したがって、本発明のさらなる別の態様によれば、第2のパネルに対して横断方向に第1のパネルを保持するための二つのパネルの間の接続であって、第1のパネルの縁部において、第1の舌部及び第2の舌部を含み、それぞれの第1の舌部及び第2の舌部による係合のために、第2のパネルの中に第1及び第2のチャネルを含み、第1の舌部が第1のチャネルに係合させられるときに、係合が支点を形成し、第1のパネルが支点の周りに枢動し、てこの作用によって第2の舌部を第2のチャネルの中へ押し込むことが可能であるように、第1の舌部及び第1のチャネルが構成されており、第2の舌部は、第2のチャネルの中で締まり嵌めになっており、支点の周りに第1のパネルを枢動させることは、挿入の間の第2の舌部と第2のチャネルとの間の抵抗に打ち勝つために十分なてこの作用による力を及ぼすことが可能であり、第2の舌部が第2のチャネルの中に完全に係合されている条件では、締まり嵌めの結果として、第2の舌部が、第2のチャネルの対向する部分同士の間の緊密な摩擦グリップによって、第2のチャネルの中に保持されている、接続が提供される。
本発明がより容易に理解され得るようにするために、ここで、実施形態が、単なる例として、添付の図面を参照して説明されることとなる。
本発明の第1の実施形態による階段の前面斜視図である。 図1の階段の部分的な後方斜視図である。 図1の階段の側面図である。 部分的に組み立てられた状態の図1の階段の側面図である。 図1の階段の側桁の等角図である。 図5の側桁の領域Aの拡大図である。 図1の階段の段板及び蹴込み板の部分的な斜視図である。 図7の段板及び蹴込み板の側面図である。 図2の領域Bの拡大図である。 本発明の第2の実施形態による階段の等角図である。 図10の階段の側面図である。 部分的に組み立てられた状態の図10の階段の側面図である。 図10の階段の側桁の等角図である。 図13の側桁の領域Cの拡大図である。 図10の階段の中間段板及び蹴込み板の部分的な斜視図である。 図15の中間段板及び蹴込み板の側面図である。 図10の階段の最上段板及び蹴込み板の部分的な斜視図である。 図17の最上段板及び蹴込み板の側面図である。 本発明の第3の実施形態による階段の斜視図である。 図19の階段の側面図である。 部分的に組み立てられた状態の図19の階段の側面図である。 図19の階段の側桁の等角図である。 図22の側桁の領域Dの拡大図である。 図19の階段の中間段板及び蹴込み板の部分的な斜視図である。 図24の中間段板及び蹴込み板の側面図である。 図19の階段の最上段板及び蹴込み板の部分的な斜視図である。 図26の最上段板及び蹴込み板の側面図である。 本発明の第4の実施形態による階段の斜視図である。 図28の階段の側面図である。 部分的に組み立てられた状態の図28の階段の側面図である。 図28の階段の側桁の等角図である。 図31の側桁の領域Eの拡大図である。 図28の階段の段板及び蹴込み板の部分的な斜視図である。 図6の段板及び蹴込み板の側面図である。 本発明の第5の実施形態による階段の等角図である。 図35の階段の側面図である。 部分的に組み立てられた状態の図35の階段の側面図である。 図35の階段の側桁の等角図である。 図38の側桁の領域Fの拡大図である。 図35の階段の段板及び蹴込み板の部分的な斜視図である。 図40の段板及び蹴込み板の側面図である。 本発明の第6の実施形態による階段の部分的な後方斜視図である。 図42の階段のロッキング要素の一つの斜視図である。 図42の階段の領域Gの拡大図である。 図42の階段の側桁の斜視図である。 第7の実施形態による段板鼻セグメント、段板トウセグメント、蹴込み板、及び側桁の第1の実装形態の部分的な側面図である。 第7の実施形態による段板鼻セグメント、段板トウセグメント、蹴込み板、及び側桁の第2の実装形態の部分的な側面図である。 第7の実施形態による段板鼻セグメント、段板トウセグメント、蹴込み板、及び側桁の第3の実装形態の部分的な側面図である。 第7の実施形態による段板鼻セグメント、段板トウセグメント、蹴込み板、及び側桁の第4の実装形態の部分的な側面図である。 第7の実施形態による段板鼻セグメント、段板トウセグメント、蹴込み板、及び側桁の第5の実装形態の部分的に組み立てられている側面図である。 第8の実施形態による段板鼻セグメント、段板トウセグメント、蹴込み板、及び側桁の第1の実装形態の部分的に組み立てられている側面図である。 第8の実施形態による段板鼻セグメント、段板トウセグメント、蹴込み板、及び側桁の第2の実装形態の部分的に組み立てられている側面図である。 本発明の第9の実施形態による階段の斜視図である。 部分的に組み立てられた状態の図53の階段の斜視図である。 図53の階段の側桁の斜視図である。 本発明の第10の実施形態による階段の側面図である。 接続の確立の前の段板と蹴込み板との間の接続の一層さらなる形態を示す図である。 図57の接続の相互係合可能な舌部及びチャネルの拡大されたスケールを示す図である。 さらなる拡大されたスケールでの舌部及びチャネルを示す図である。 接続の確立における連続的な段階を示す、図57、57Aに対応する図である。 接続の確立における連続的な段階を示す、図57、57Aに対応する図である。 接続の確立における連続的な段階を示す、図57、57Aに対応する図である。 接続の確立における連続的な段階を示す、図57、57Aに対応する図である。 接続の確立における連続的な段階を示す、図57、57Aに対応する図である。 接続の確立における連続的な段階を示す、図57、57Aに対応する図である。 接続の確立における連続的な段階を示す、図57、57Aに対応する図である。 接続の確立における連続的な段階を示す、図57、57Aに対応する図である。 接続の確立における連続的な段階を示す、図57、57Aに対応する図である。 接続の確立における連続的な段階を示す、図57、57Aに対応する図である。 接続の確立の前の舌部とチャネルとの間のサイズ関係をより良好に図示するために拡大されたスケールでの図である。 接続の確立の間の舌部とチャネルとの間のサイズ関係をより良好に図示するために拡大されたスケールでの図である。 横断方向の関係での他のパネルの接続における、図57の接続の適用可能性を示す図である。 接続されているときの図63のパネルを示す図である。
図1から図9は、第1の実施形態による階段10を示している。階段10は、間隔を離して配置された一対の側桁12と、側桁12の上に支持されている段板14と、蹴込み板16とを有している。図3に示されているように、階段10は、下側基準面Lから上側基準面Uへ延在している。
図1に図示されている例では、階段10は、四つの段板14a、14b、14c、14dを有しており、それらは、文脈が別段の指示をしていなければ、以下では、集合的に「段板14」と称されている。さらに、図1に図示されている例では、階段10は、五つの蹴込み板16a、16b、16c、16d、16eを有しており、それらは、文脈が別段の指示をしていなければ、以下では、集合的に「蹴込み板16」と称されている。この例では、蹴込み板16aは、階段10の中の最下部蹴込み板であり、蹴込み板16eは、階段10の中の最上部蹴込み板である。
階段10は、第1の接続要素18及び第2の接続要素20を有している。それぞれの段板14は、その段板14の下表面に設けられている第1の接続要素18の一つを有している。第2の接続要素20は、蹴込み板16の一つにそれぞれ設けられている。
第1及び第2の接続要素18、20のうちの少なくとも一つは、それぞれの段板14及び蹴込み板16に一体的に形成されている。この実施形態では、第1及び第2の接続要素18、20の両方が、それぞれの段板14及び蹴込み板16に一体的に形成されている。
この実施形態の第1及び第2の接続要素18、20は、図7及び図8でさらに詳細に示されている。第1の接続要素18は、凹部をそれぞれ含み、凹部は、この実施形態では、溝部22の形態をしており、溝部22の中に、少なくとも一つの第1のビード24が設けられている。溝部22は、それぞれの段板14の段鼻に対して平行に延在している。第1のビード24は、溝部22のリム部に設けられており、したがって、段板14の下表面に直ぐに隣接している。
第2の接続要素20は、突出部をそれぞれ含み、突出部は、この実施形態では、舌部26の形態をしており、舌部26は、それぞれの蹴込み板16の上側縁部に沿って横断方向に延在している。舌部26は、第2のビード28をさらに有しており、第2のビード28は、舌部26の遠位縁部に隣接して設けられている。第1及び第2の接続要素18、20が相互接続されているときに、第2のビード28が、第1のビード24に対して溝部22の中でより深くに位置付けされるように、溝部22及び舌部26は構成されている。したがって、第1及び第2の接続要素18、20が相互接続されているときに、第1及び第2のビード24、26は、相互接続されている第1及び第2の接続要素18、20(ひいては、相互接続されている段板14及び蹴込み板16も)の分離を抑止するように協働する。
舌部26は、弾性的にたわむことが可能であり、第1及び第2の接続要素18、20の相互接続の間に、舌部26がたわむようになっている。さらに、階段が組み立てられるときに、舌部26が、中立位置からたわませられ、また、舌部26が、相互接続されている第2の接続要素20の段板14を、その段板14の上側表面に対して平行な方向に付勢するように、階段10は構成され得る。
また、第2の接続要素20は、リッジ部30を含み、リッジ部30は、相互接続されている第1の接続要素18を有する段板14の下表面に隣接することとなる。図3に示されているように、リッジ部30は、それぞれの蹴込み板16の直ぐ上方に、段板14の段鼻を支持する。
図5及び図6は、側桁12の一つをさらに詳細に示している。それぞれの側桁12は、段板支持面32及び蹴込み板当接面34を有している。さらに、それぞれの側桁12は、(相欠きはぎ用の)切りこみ36を有しており、切りこみ36は、それぞれの蹴込み板当接面34の底部縁部と、隣接する段板支持面32との間にそれぞれ形成されている。それぞれの切りこみ36は、蹴込み板16bから16dのうちの一つの底部縁部を受け入れるように構成されている。この特定の階段10では、最下部蹴込み板16aの底部縁部は、下側レベルLに当接している。さらに、また、最上部蹴込み板16eの底部縁部は、側桁12の上側端部における切りこみ36の中に位置付けられている。それぞれの切りこみ36は、断面で見たときに、テーパー付きのプロファイルを有している。この目的のために、切りこみ36の側部表面(それは、段板支持表面32に対して平行ではない)は、互いに対して斜めになっている。一つの例では、それぞれの切りこみ36の前方側部表面は傾斜させられており、それぞれの切りこみ36の幅が、それぞれの切りこみ36の中への深さが増加するとともに減少するようになっている。代替的な例では、それぞれの切りこみ36の後方側部表面は傾斜させられており、それぞれの切りこみ36の幅が、それぞれの切りこみ36の中への深さが増加するにつれて増加するようになっている。切りこみ36のテーパリングは、切りこみ36の中への蹴込み板16の設置を促進させる。
階段10は、第3の接続要素38及び第4の接続要素40を有しており、第3の接続要素38は、蹴込み板16の一つの後方表面に対してそれぞれ設けられており、第4の接続要素40は、蹴込み板当接面34の一つに対してそれぞれ設けられている。第3及び第4の接続要素38、40は、蹴込み板16aから16dのそれぞれを側桁14に固定するように相互接続されることとなる。図示されている例では、最上部蹴込み板16eは、第3の接続要素38の一つを含むが、それは、この例では省略され得る。
この例では、第3及び第4の接続要素38、40は、蹴込み板16及び側桁12に一体的に形成されている。第3の接続要素38は、それぞれの蹴込み板16の少なくとも一部分に沿って横断方向に延在しており、この特定の例では、それぞれの蹴込み板16の全体幅に沿って横断方向に延在している。
この特定の実施形態では、蹴込み板16bから16dの底部縁部は、それぞれの切りこみ36の中へ挿入されており、蹴込み板16は、それぞれの蹴込み板当接面34から離れるように傾斜させられており、それは、先に説明されているように、切りこみ36のテーパー付きのプロファイルによって促進させられる。それぞれの蹴込み板16bから16dがそれぞれの蹴込み板当接面34に沿って上向きに平行移動させられることによって、第3及び第4の接続要素38、40が相互接続させられる。第3の接続要素38は、それぞれ突出部であり、第4の接続要素40は、それぞれ凹部である。図1から図9に図示されている実施形態では、第3及び第4の接続要素38、40は、相補的に重なる成形部分を有しており、それは、第3及び第4の接続要素38、40が相互接続されているときに、蹴込み板及び側桁の分離を抑止する。この目的のために、第3の接続要素38を形成する突出部は、概してひし形形状の断面を有している。さらに、第4の接続要素40を形成する凹部は、それぞれ、概してひし形形状の断面を有するチャネルである。第3及び第4の接続要素38、40の突出部の概してひし形形状の断面は、相互接続を促進させる相補的なアンダーカット形状を有している。この実施形態では、第4の接続要素40を形成するチャネルは、それぞれの蹴込み板16の長さの少なくとも一部にそれぞれ延在している。
テーパー付きのスペーサー42a、42bが、側桁12と蹴込み板16aから16dのうちの一つとの間に挿入され、それらの蹴込み板のための第3及び第4の接続要素38、40を相互接続するように付勢する。蹴込み板16bから16dに関して、スペーサー42が、蹴込み板16bから16dの下の切りこみ36の中へ挿入されている。最下部蹴込み板16aに関して、スペーサー42bが、第3の接続要素38と第4の接続要素40との間に挿入されている。スペーサー42a、42bは、図9にさらに詳細に示されている。
スペーサー42a、42bは、横断方向に挿入されており、それぞれのスペーサー42a、42bのより幅の狭い端部が、階段10の隣接する外縁部に向かって配向されている。換言すれば、それぞれのスペーサー42a、42bは、それぞれの側桁12の内部側部から、その意図した場所の中へ挿入され、次いで、階段10に対して外向きに移動させられる。認識されることとなるように、第3の接続要素38の寸法は、説明されている様式でそれぞれの蹴込み板16aから16dの設置を可能にするのに十分である。
階段10は、第5の接続要素44及び第6の接続要素46をさらに有しており、第5の接続要素44は、段板14の一つのトウに対してそれぞれ設けられており、第6の接続要素46は、蹴込み板16bから16eのうちの一つにそれぞれ設けられている。第5及び第6の接続要素44、46は、それぞれの蹴込み板16bから16eの底部縁部に隣接して、段板14のそれぞれのトウを、蹴込み板16bから16eのうちの一つに固定するように相互接続される。認識されることとなるように、階段10の底部は、最下部蹴込み板16aとともに開始しており、したがって、その蹴込み板には、第5の接続要素に対する必要性は存在しない。
この実施形態では、第5の接続要素44は、段板14のトウに一体的に形成されている。第5の接続要素44は、それぞれの段板14に沿って横断方向に延在している。さらに、また、第6の接続要素46は、蹴込み板16bから16eの前面に一体的に形成されている。また、第6の接続要素46は、それぞれの蹴込み板16bから16eの全体幅を横切って横断方向に延在している。
また、この実施形態の第5及び第6の接続要素44、46は、図7及び図8にさらに詳細に示されている。それぞれの第5の接続要素44は、段板14のトウ縁部から突出する第5の舌部48を含む。第5の舌部48は、第5のビード50を有しており、第5のビード50は、段板14の上側側部に対して、舌部48の上側側部に形成されている。第6の接続要素46は、第5の舌部48を受け入れるチャネル52を含む。チャネル52は、ポケット54を含み、ポケット54は、チャネル52のベース部に形成されている。第5及び第6の接続要素44、46が相互接続されているときには、第5のビード50は、ポケット54の中に位置付けされている。ポケット54の壁部に対する第5のビード50の相互作用は、それぞれの蹴込み板16bから16eに対して垂直の方向に第5の舌部48が引き抜かれることに抵抗する。したがって、段板14は、段板支持面32に沿って移動させられることが防止される。第5及び第6の接続要素44、46の相互接続は、横方向及び垂直方向の両方の安定性を、それぞれの段板14及び蹴込み板16に提供する。これは、段板14と蹴込み板16との間に強力な結合を提供し、設置の逆転に対応する移動によってのみ、分離が起こり得るようになっている。しかし、この移動は、第1及び第2の接続要素18、20の相互接続によって抵抗される。
それぞれの段板14が、それぞれの蹴込み板16bから16eに対して鋭角に傾斜させられているときに、第5の舌部48がチャネル52の中へ部分的に挿入され得るような幅を、チャネル52は有している。そのような実施形態では、第5及び第6の接続要素44、46は、それぞれの段板14及び蹴込み板16の枢動動作によって相互接続される。図4は、段板14が、相互接続の様々な状態で、それぞれの蹴込み板16bから16eに対して傾斜させられているということを示している。
それぞれの第5の接続要素44は、上側リブ56及び下側リブ58を含み、上側リブ56は、それぞれの段板14の上側表面に隣接しており、下側リブ58は、それぞれの段板14の下表面に隣接している。それぞれの第6の接続要素46は、チャネル52の上方にある上側の二次的な溝部60と、チャネル52の下方にある下側の二次的な溝部60とを含む。第5及び第6のコネクター44、46が相互接続されているときに、上側リブ56は、上側の二次的な溝部60の中に位置付けされ、下側リブ58は、下側の二次的な溝部62の中に位置付けされる。相互接続されている段板及び蹴込み板14、16の安定性に追加することに加えて、上側の二次的な溝部60の中に位置付けされている上側リブ56は、段板14のトウにおいて、段板及び蹴込み板14、16のインターフェースにおいてクリーンな外観を提供する。
階段10は、段鼻部分64を含み、段鼻部分64は、接続要素66を含み、接続要素66は、第1の接続要素18と同じプロファイルを有している。接続要素66は、最上部蹴込み板16eの第2の接続要素20の上に位置付けされている。段鼻部分64は、テール部材68を含み、テール部材68は、図3に示されているように、上側レベルUの上方に延在している。段鼻部分64は、上側レベルUを形成する構造体に固定されており、サブストラクチャーが、その上側レベルUを支持する。段鼻部分64は、任意の従来の締結具、接着剤などによって固定され得る。
階段10は、以下の方法によって設置され得る。
●下側及び上側レベルL、Uに対して側桁12を位置付けし、締結具及び/又はブラケットを用いて、これらを適切な場所に固定すること;
●最下部蹴込み板16aを設置することであって、それは、対応する蹴込み板当接面34において、最下部蹴込み板16aの第3の第4の接続要素38と、側桁12の第4の接続要素40との間にスペーサー42bを挿入することを必要とする;
●代替的に:
○蹴込み板16の底部縁部を切りこみ36の中へ挿入し、対応する蹴込み板当接面34に対してその蹴込み板16を枢動し、スペーサー42aを挿入することによって、それぞれの第3及び第4の接続要素38、40を相互接続することによって、それに続く蹴込み板16bから16eを設置すること;
○第5及び第6の接続要素44、46を部分的に相互接続し、そのトウ端部の周りに段板14を枢動することによって、第5及び第6の接続要素44、46の相互接続を完了すること(それは、同時に、第1及び第2の接続要素18、20を相互接続する)によって、段板14を設置すること。
認識されることとなるように、側桁が適切な場所にあると、階段10の設置が実行され、階段10の最下部蹴込み板16aから開始し、次いで、上側レベルUに向かって階段10に沿って漸進的に上向きに継続する。
図10から図18は、第2の実施形態による階段110を示している。階段110は、間隔を離して配置された一対の側桁112と、側桁112の上に支持されている段板114と、蹴込み板116とを有している。図11に示されているように、階段110は、下側基準面Lから上側基準面Uへ延在している。
図10に図示されている例では、階段110は、四つの段板114a、114b、114c、114dを有しており、それらは、文脈が別段の指示をしていなければ、以下では、集合的に「段板114」と称されている。さらに、図10に図示されている例では、階段110は、五つの蹴込み板116a、116b、116c、116d、116eを有しており、それらは、文脈が別段の指示をしていなければ、以下では、集合的に「蹴込み板116」と称されている。この例では、段板114aは、階段110の中の最下部段板であり、段板114dは、最上部段板である。同様に、蹴込み板116aは、階段110の中の最下部蹴込み板であり、蹴込み板116eは、階段10の中の最上部蹴込み板である。
階段110は、第1の接続要素118及び第2の接続要素120を有している。それぞれの段板114は、その段板114の下表面に設けられている第1の接続要素118の一つを有している。第2の接続要素120は、蹴込み板116の一つにそれぞれ設けられている。
この実施形態では、第1及び第2の接続要素118、120の両方が、それぞれの段板114及び蹴込み板116に一体的に形成されている。第1及び第2の接続要素118、120は、階段10の第1及び第2の接続要素18、20と比較して実質的に同様の形態及び機能を有している。したがって、第1及び第2の接続要素118、120の特徴は、接頭語「1」を伴う同じ参照番号を有する第1及び第2の接続要素18、20のものに対応している。
階段110では、それぞれの第1の接続要素118の溝部122は、外側部分123を含み、第1及び第2の接続要素118、120が相互接続されているときに、第2の接続要素120のリッジ部130が、外側部分123の中へ位置付けされて当接する。したがって、リッジ部130は、溝部122の中の蹴込み板116の直ぐ上方に、段板114を支持することが可能である。
図13及び図14は、側桁112の一つをさらに詳細に示している。それぞれの側桁112は、段板支持面132及び蹴込み板当接面134を有している。さらに、それぞれの側桁112は、切りこみ136を有しており、切りこみ136は、それぞれの蹴込み板当接面134の底部縁部と、隣接する段板支持面132との間にそれぞれ形成されている。それぞれの切りこみ136は、段板14aから14cのうちの一つのトウを受け入れるように構成されている。
段板114aから114cに関して、これらの段板のトウにおける下表面は、凸形の弓状の表面を有している。切りこみ136は、相補的な弓状の凹形底部表面を有している。階段110の設置の間に、段板114aから114cのそれぞれが、それぞれの段板支持面132に対して傾斜させられ、段板114aから114cのトウが、それぞれの切りこみ136の中へ挿入され、次いで、段板114aから114cの下表面を段板支持面132の上に下げて持っていくように枢動させられる。また、この動作は、第1及び第2のカップリング要素118、120を相互接続する。
この特定の階段110では、最上部段板114dのトウは、以下にさらに詳細に説明されることとなるように、最上部蹴込み板116eに接続されている。
階段110は、第3の接続要素及び第4の接続要素を有しており、第3の接続要素は、段板14aから14cのうちの一つに対してそれぞれ設けられており、第4の接続要素は、段板114aから114cを支持する段板支持面132に対してそれぞれ設けられている。第3及び第4の接続要素は、段板のそれぞれを側桁112に固定するように相互接続される。この実施形態では、第3の接続要素は、段板114aから114cに一体的に形成されており、第4の接続要素は、側桁112に一体的に形成されている。さらに、第3の接続要素は、それぞれの段板114aから114cの全体幅に沿って横断方向に延在している。
この第2の実施形態では、第3の接続要素は、第1の横断方向のリッジ部170及び第1の横断方向のチャネル172をそれぞれ含み、第1の横断方向のリッジ部170は、それぞれの段板114aから114cの上側表面の上に形成されており、第1の横断方向のチャネル172は、それぞれの段板114aから114の下表面の上に形成されている。第4の接続要素は、第2の横断方向のリッジ部174をそれぞれ含み、第2の横断方向のリッジ部174は、段板支持面132のそれぞれの中に形成されている。第3及び第4の接続要素が相互接続されているときに、第1の横断方向のリッジ部170が、蹴込み板当接面134の一部を支持する。さらに、第2の横断方向のリッジ部174は、第1の横断方向のチャネル172の中に位置付けされている。第3及び第4の接続要素が相互接続されているときには、第2の横断方向のリッジ部174も、それぞれの段板114aから114cを支持する。したがって、第1及び第2の横断方向のリッジ部170、174は、それぞれの段板支持面132に対して平行なそれぞれの段板114aから114cの平行移動を抑止するように協働する。
階段110は、第5の接続要素144及び第6の接続要素146をさらに有しており、第5の接続要素144は、段板14aから114cの上側表面に対してそれぞれ設けられており、第6の接続要素146は、蹴込み板16bから16dのうちの一つに対してそれぞれ設けられている。第5及び第6の接続要素144、146は、段板114aから114cのトウに隣接して、蹴込み板116bから116dの底部縁部を固定するように相互接続される。認識されることとなるように、階段10の底部は、最下部蹴込み板16aとともに開始しており、したがって、その蹴込み板には、第6の接続要素146に対する必要性は存在しない。さらに、最上部蹴込み板116eの底部縁部は、第6の接続要素140を有しており、最上部蹴込み板116eの底部縁部は、側桁112の上側端部に固定される。この目的のために、それぞれの側桁112の上側端部は、その中に一体的に形成されている第5の接続要素144を含む。
第5の接続要素144は、ポケット154を備える第5のチャネル152を含み、ポケット154は、チャネル152のベース部に形成されている。第6の接続要素146は、第6の舌部148を含み、第6の舌部148は、蹴込み板116bから116eの底部縁部から突出している。第6の舌部148は、フック付きの端部150を有している。また、第5の接続要素144は、溝部を含み、溝部は、チャネル152の前方に、それぞれの段板114の中に形成されている。また、第6の接続要素146は、リブを含み、リブは、舌部148の前方に、蹴込み板116の底部縁部に沿って形成されている。第5及び第6の接続要素144、146が相互接続されているときには、舌部148は、チャネル152の中に位置付けされ、フック付きの端部150の少なくとも一部分が、ポケット154の中に位置決めされるようになっている。さらに、第5の接続要素144のリブは、第6の接続要素146の溝部の中に位置付けされる。
それぞれの蹴込み板116bから116eが、それぞれの段板114aから114cに対して鋭角に傾斜させられているときに、第6の舌部148がチャネル152の中へ部分的に挿入され得るような幅を、チャネル152は有している。そのような実施形態では、第5及び第6の接続要素144、146は、それぞれの段板及び蹴込み板の枢動動作によって相互接続される。
最上部蹴込み板116eは、チャネル176を有し、チャネル176は、その前面の上に形成されており、コネクター178が、チャネル176の中に固定されている。最上部段板114dのトウは、その中に一体的に形成されている相補的なコネクター180を有している。コネクター178は、階段10の中の段板14のトウの上に形成されている第5の接続要素44と同じ形態を有しており、コネクター178の舌部は、最上部蹴込み板116eの前面から外向きに突出している。同様に、コネクター180は、階段10の中の蹴込み板16bから16eの前面の上に形成されている第6の接続要素46と同じ形態を有している。
階段110は、段鼻部分164を含み、段鼻部分164は、接続要素166を含み、接続要素166は、第1の接続要素118と同じプロファイルを有している。接続要素166は、最上部蹴込み板16eの第2の接続要素120の上に位置付けされている。段鼻部分164は、テール部材168を含み、テール部材168は、図11に示されているように、上側レベルUの上方に延在している。
図19から図27は、第3の実施形態による階段210を示している。階段210は、階段110と実質的に同様である。したがって、図19から図27では、階段110のものと実質的に同様の階段210の特徴は、同じ参照番号を有しており、接頭語「1」が接頭語「2」によって交換されている。
階段110と210との間の主な違いは、第1及び第2のコネクター、切りこみ、並びに、第3及び第4のコネクターの形態及び機能にある。
第3の接続要素238は、舌部282をそれぞれ含み、舌部282は、それらの間にギャップを備える一対のタイン284を画定するように分割されており、それぞれのタインは、外向きに方向付けされた第3のビード286を有している。この実施形態では、第4の接続要素は、切りこみ236に一体的に形成されており、切りこみ236の対向する面の上に一対の第4のビード288を含む。第3及び第4の接続要素が相互接続されているときには、舌部282の第3のビード286のそれぞれが、第4のビード288と係合し、それぞれの段板214aから214c及び側桁212の分離を抑止する。
タイン(歯部)284のそれぞれは、テーパー付きのショルダー部290をさらに含む。それぞれの第3の接続要素238及び第4の接続要素が相互接続されているときには、テーパー付きのショルダー部290は、切りこみ236の中の一対の第4のビード288を支持する。
第3の接続要素238は、それぞれの段板214aから214cの平行(換言すれば、「スライディング」)移動によって、切りこみ236と相互接続させられ、舌部282を切りこみ236の中へ挿入する。そうする際に、第3のビード286が切りこみ236の中へ前進し、第4のビード288を通るときに、タイン282は、内向きにたわませられ、そうするとすぐに、タイン284は外向きにたわむ。第3及び第4のビード286、288の相互作用は、段板214aから214cがそれぞれの切りこみ236から引き出されることを抑止する。
舌部282を切りこみの中に相互接続するために必要とされる平行移動を収容するために、第1の接続要素218の溝部222は、十分に幅が広く、舌部282が切りこみ236から外向きになっているときに、第2の接続要素220の舌部226が溝部222の中に挿入され得るようになっている。しかし、第3及び第4の接続要素が相互接続されているときには、溝部222の中に形成されている第1のビード228が、舌部226の上の第2のビード228に係合している。したがって、第1及び第2の接続要素218、220が相互接続され、それは、段板214の段鼻がそれぞれの段板支持面232から上向きに離れるように持ち上げられることを防止する。
最上部蹴込み板216eは、チャネル276を有し、チャネル276は、その前面の上に形成されており、コネクター278が、チャネル276の中に固定されている。最上部段板214dのトウは、その中に一体的に形成されている相補的なコネクター280を有している。コネクター278は、段板214aから214cのトウの上に形成されている第3の接続要素238と同じ形態を有しており、コネクター278の舌部は、最上部蹴込み板216eの前面から外向きに突出している。同様に、コネクター280は、切りこみ236の中に形成されている第4の接続要素と同じ形態を有している。
図28から図34は、第4の実施形態による階段310を示している。階段310は、間隔を離して配置された一対の側桁312と、側桁312の上に支持されている段板314と、蹴込み板316とを有している。図29に示されているように、階段310は、下側基準面Lから上側基準面Uへ延在している。
図28に図示されている例では、階段310は、四つの段板314a、314b、314c、314dを有しており、それらは、文脈が別段の指示をしていなければ、以下では、集合的に「段板314」と称されている。さらに、図28に図示されている例では、階段310は、五つの蹴込み板316a、316b、316c、316d、316eを有しており、それらは、文脈が別段の指示をしていなければ、以下では、集合的に「蹴込み板316」と称されている。
側桁312は、階段10の側桁12と比較して実質的に同様の形態及び機能を有している。したがって、側桁312の特徴は、接頭語「3」を伴う同じ参照番号を有する側桁12のものに対応している。
階段310は、第1の接続要素318及び第2の接続要素320を有している。それぞれの段板314は、その段板314の下表面に一体的に形成されている第1の接続要素318の一つを有している。第2の接続要素320は、蹴込み板316の一つの上側縁部の上に一体的に形成されている。第1の接続要素318が、切りこみ236に一体的に形成されている階段210の第4の接続要素と実質的に同様の形態を有しているということが、図28から図34により明らかになることとなる。そのうえ、第2の接続要素320は、第3の接続要素238と実質的に同様の形態を有している。したがって、第1及び第2の接続要素318、320は、実質的に平行移動的である、蹴込み板316aから316dに対する段板314の移動によって相互接続させられる。
図31及び図32は、側桁312のうちの一つをさらに詳細に示している。それぞれの側桁312は、段板支持面332及び蹴込み板当接面334を有している。さらに、それぞれの側桁312は、切りこみ336を有しており、切りこみ336は、それぞれの蹴込み板当接面334の底部縁部と、隣接する段板支持面332との間にそれぞれ形成されている。側桁312は、追加的な切りこみ337をさらに含み、追加的な切りこみ337は、最上部段板314dのために段板支持面332に隣接して形成されている。それぞれの切りこみ336は、蹴込み板16bから16dのうちの一つの底部縁部を受け入れるように構成されている。同様に、切りこみ337は、最上部蹴込み板316eの底部縁部を受け入れるように構成されている。
また、階段310は、第3の接続要素338及び第4の接続要素340を有している。第3の接続要素338は、蹴込み板314bから314eの底部縁部の中にそれぞれ一体的に形成されている。第4の接続要素340は、切りこみ336、337に一体的に形成されている。第3の接続要素338は第2の接続要素320と実質的に同様の形態を有しているということが、図28から34によって明らかになることとなる。そのうえ、第4の接続要素340は、第1の接続要素318と実質的に同様の形態を有している。したがって、第3及び第4の接続要素338、340は、実質的に平行移動的である、側桁312に対する蹴込み板316bから316eの移動によって相互接続させられる。
階段310は、第5の接続要素344及び第6の接続要素346をさらに有しており、第5の接続要素344は、段板314の一つのトウに対してそれぞれ設けられており、第6の接続要素346は、蹴込み板316bから316eのうちの一つに対してそれぞれ設けられている。第5及び第6の接続要素344、346は、それぞれの蹴込み板316bから316eの底部縁部に隣接して、段板314のそれぞれのトウを、蹴込み板316bから316eのうちの一つに固定するように相互接続される。認識されることとなるように、階段10の底部は、その最下部蹴込み板316aとともに開始しており、したがって、その蹴込み板には、第5の接続要素に対する必要性は存在しない。
この実施形態では、第5の接続要素344は、段板314のトウに一体的に形成されている。第5の接続要素44は、それぞれの段板314に沿って横断方向に延在している。第5の接続要素344が、階段10の蹴込み板16の中に形成されている第6の接続要素46と実質的に同様の形態を有しているということが、図28から図34により明らかになることとなる。
それぞれの蹴込み板316bから316eは、その前面の中に形成されているチャネル376を有している。第6の接続要素346は、チャネル376のそれぞれ一つの中にそれぞれ固定される。また、第6の接続要素346は、それぞれの蹴込み板316bから316eの全体幅を横切って横断方向に延在している。第5の接続要素346は、階段10の段板14の中へ形成されている第5の接続要素344と実質的に同様の形態を有するということが、図28から図34により明らかになることとなる。
最上部蹴込み板316eは、蹴込み板316eの後方表面の上にスペーシングブロック392を含む。スペーシングブロック392は、図29に図示されているように、上側レベルUを支持する構造体から外向きに蹴込み板316eに間隔を空けている。
図35から図41は、第5の実施形態による階段410を示している。階段410は、間隔を離して配置された一対の側桁412と、側桁412の上に支持されている段板414と、蹴込み板416とを有している。図36に示されているように、階段410は、下側基準面Lから上側基準面Uへ延在している。
図35に図示されている例では、階段410は、四つの段板414a、414b、414c、414dを有しており、それらは、文脈が別段の指示をしていなければ、以下では、集合的に「段板414」と称されている。さらに、図35に図示されている例では、階段410は、五つの蹴込み板416a、416b、416c、416d、416eを有しており、それらは、文脈が別段の指示をしていなければ、以下では、集合的に「蹴込み板416」と称されている。この例では、蹴込み板416aは、階段410の中の最下部蹴込み板である。
図38及び図39は、側桁412の一つをさらに詳細に示している。それぞれの側桁412は、段板支持面432及び蹴込み板当接面434を有している。さらに、それぞれの側桁412は、切りこみ436を有しており、切りこみ436は、それぞれの蹴込み板当接面434の底部縁部と、隣接する段板支持面432との間にそれぞれ形成されている。それぞれの切りこみ436は、段板414の一つのトウを受け入れるように構成されている。
階段410は、第1の接続要素418及び第2の接続要素420を有している。それぞれの段板414は、その段板414の下表面に一体的に形成されている第1の接続要素418の一つを有している。第2の接続要素420は、蹴込み板416の上側縁部の中にそれぞれ一体的に形成されている。第1及び第2の接続要素418、420は、それぞれの段板414の段鼻を蹴込み板414aから414dに固定するように相互接続する。
階段410は、第3の接続要素438及び第4の接続要素420をさらに有している。それぞれの段板は、その段板414の上側表面に一体的に形成されている第3の接続要素438の一つを有している。第4の接続要素420は、蹴込み板416bから416eの下側縁部の中にそれぞれ一体的に形成されている。第3及び第4の接続要素438、440は、蹴込み板414bから414eのそれぞれの底部を段板414に固定するように相互接続する。
第1及び第3の接続要素418、438が、階段10の蹴込み板16の中に形成されている第6の接続要素46と実質的に同様の形態を有しているということが、図35から図41により明らかになることとなる。さらに、第2及び第4の接続要素420、440が、階段10の段板14の中に形成されている第5の接続要素44と実質的に同様の形態を有しているということが、図35から図41により明らかになることとなる。
それぞれの蹴込み板416bから416eを、その蹴込み板の直ぐ下の段板414に対して鋭角に傾斜させることによって、第1及び第2の接続要素418、420のそれぞれの対が相互接続させられる。第2の接続要素420は、第1の接続要素418の中へ部分的に挿入されており、それぞれの蹴込み板416bから416eは、相互接続を完了するために枢動させられる。
それぞれの段板414を、その段板の直ぐ下の蹴込み板416aから416dに対して鋭角に傾斜させることによって、第3及び第4の接続要素438、440のそれぞれの対が相互接続させられる。それぞれの段板414のトウは、それぞれの段板支持面432の後方にある切りこみ436の中へ挿入されている。第4の接続要素440は、(蹴込み板の上側縁部の上に段板の段鼻を低下させることによって、)第3の接続要素438の中へ部分的に挿入されており、それぞれの段板414は、相互接続を完了するために枢動させられる。
テーパー付きのスペーサー442が、側桁412と段板414のトウにおける上側表面との間で、切りこみ436の中へ挿入されている。スペーサー442は、段板414のトウが段板支持面432から離れるように移動させられることを防止する。スペーサー442は、横断方向に挿入され、それぞれのスペーサー442のより幅の狭い端部が、階段410の隣接する外縁部に向かって配向されている。換言すれば、この実施形態では、それぞれのスペーサー442は、それぞれの側桁412の内部側部から、その意図した場所の中へ挿入され、次いで、階段410に対して外向きに移動させられる。
階段410は、段鼻部分464を含み、段鼻部分464は、接続要素466を含み、接続要素466は、第1の接続要素418と同じプロファイルを有している。接続要素466は、最上部蹴込み板416eの第2の接続要素420の上に位置付けされている。段鼻部分464は、テール部材468を含み、テール部材468は、上側レベルUの上方に延在している。
階段410は、下側及び上側レベルL、Uに対して側桁412を位置付けし、締結具及び/又はブラケットを用いて、これらを適切な場所に固定することによって、設置され得る。次いで、最下部蹴込み板416aが、締結具及び/又はブラケットを用いて、側桁412及び/又は下側レベルLに適切な場所に設置及び固定される。次いで、段板414及び蹴込み板416bから416eは、代替的に、先に説明されているように設置され、階段410が、上側レベルUに向かって漸進的に上向きに組み立てられるようになっている。
最後に、段鼻部分464の接続要素466が、最上部蹴込み板416eの上側縁部の上の第2の接続要素420と相互接続され、また、上側レベルUに固定される。段鼻部分464が適切な場所にあり、スペーサー442が切りこみ436の中へ挿入されていることによって、階段410の構成要素が、接続要素418、420、438、440、の相互接続、及び、側桁412及びスペーサー442の相互作用によって、一緒に保持される。
いくつかの代替的な実施形態では、最下部蹴込み板は、相補的な形状の突出部、及び、最下部蹴込み板の後方表面の上の凹部又は溝部、並びに、最下部蹴込み板当接面を使用して、側桁の最下部蹴込み板当接面に固定され得る。いくつかのそのような実施形態では、テーパー付きのスペーシング要素が使用され、形状付けされた相補的な突出部と凹部又は溝部を結合させることが可能である。
図42から図45は、本発明の第6の実施形態による階段510を示している。階段510は、階段410と実質的に同様である。したがって、図42から図45では、階段410のものと実質的に同様である階段510の特徴は、同じ参照番号を有しており、接頭語「4」が接頭語「5」によって交換されている。
図42から図45の階段510では、スペーサー442が、ロッキング要素594によって置換されており、ロッキング要素594の一つが、図43に示されている。ロッキング要素594は、細長いチューブ状の本体部595を有しており、一つ以上の(及び、この例では四つの)弾性的にたわむことが可能であるアーム596が、本体部595に固定されている。それぞれのアーム596は、傾斜した歯部597によって終端している。ロッキング要素594が切りこみ536の中へ挿入されるときに、アーム596は、側桁512、段板514のトウ、及び、蹴込み板516の後方面を、本体部595に対して外向きに押し付ける。側桁512は、切りこみ536の周りに横方向凹部513を有している。ロッキング要素594の歯部597は、横方向凹部513の中に位置付けされる。横方向凹部513は、側桁512、段板514、及び蹴込み板516が、階段510の横にある仕上げされた壁部表面に対して同一平面になることを可能にする。
図1から図45に図示されている例は、四つの段板及び五つの蹴込み板を備える階段を示している。しかし、段板及び蹴込み板の数は、階段が横断することとなる下側レベルと上側レベルとの間のエレベーションゲインに少なくとも部分的に依存するということが認識されることとなる。
図46は、第7の実施形態による、段板鼻セグメント615aの側面図、並びに、段板トウセグメント615b、蹴込み板616、及び側桁612の部分図である。蹴込み板616及び側桁612は、この例では、階段10の蹴込み板16及び側桁12と実質的に同様の構成のものである。この実施形態では、段板鼻セグメント615a及び段板トウセグメント615bは、段板を形成するように相互接続されている。換言すれば、段板は、鼻セグメント615a及びトウセグメント615bへとセグメント化されている。相互接続された段板トウセグメント及び段板鼻セグメントによって形成されている段板は、代替的な実施形態の蹴込み板及び側桁とともに使用され得るということが認識されることとなる。
段板鼻セグメント615aは、横方向部分617と、横方向部分617に依存する直立部分619とを含む。直立部分619の底部縁部は、第1のビード622を形成するように形状決めされており、第1のビード622は、段板114の第1の接続要素のものと実質的にと同様である。第1のビード622は、蹴込み板616の上側縁部の上に形成されている第2の接続要素620と相互接続する。第2の接続要素620は、蹴込み板116の中の第2の接続要素120と同一である。
横方向部分617の後方縁部は、第1のセグメント接続要素621を含み、段板トウ部分615bの前縁部は、第2のセグメント接続要素623を含む。第1及び第2のセグメント接続要素621、623は、段板鼻部分615aを段板トウ部分615bに固定するように相互接続する。第1のセグメント接続要素621は、階段10の段板14の中に形成されている第5の接続要素4と実質的に同様の形態を有しているということが、図46から明らかになることとなる。そのうえ、第2のセグメント接続要素623は、階段10の蹴込み板16の中に形成されている第6の接続要素46と実質的に同様の形態を有している。
第7の実施形態のセグメント化されている段板は、個々の階段の蹴込み板及び段板の中の異なる蹴上げの高さ及び踏面をそれぞれ容易に収容するということが認識されることとなる。この目的のために、段板トウ部分615bが、固定された深さのままでありながら、横方向位置617の深さが、所望の寸法に設定され得る。同様に、蹴込み板16が、固定された高さのままでありながら、直立部分619の高さが、所望の寸法に設定され得る。さらに認識されることとなるように、セグメント化された段板は、階段の中の段板トウセグメント及び蹴込み板の標準化を促進させる。
図47に示されている一つの例では、段板鼻セグメント615a'は、短い横方向部分617'及び短い直立部分619'を有している。図48に示されている別の例では、段板鼻セグメント615a''は、短い横方向部分617''及び長い直立部分619''を有している。図49に示されているさらに別の例では、段板鼻セグメント615a'''は、長い横方向部分617'''及び短い直立部分619'''を有している。
図50に示されている例は、図48のものと実質的に同様であり、また、段板鼻セグメント615a''''が中空であるという点において異なっている。段板鼻セグメント615a''''は、この例では、押し出し部材であることが可能である。段板の段鼻セグメントは、段板トウセグメント、蹴込み板、及び/又は側桁とは実質的に異なる方式で製造され得るということが明らかになることとなる。
図51は、第8の実施形態による、段板鼻セグメント715aの側面図であり、また、段板トウセグメント715b、蹴込み板716、及び側桁712の部分図であり、これらの構成要素は、図46に示されているものと同様である。したがって、図51では、図46に示されているものと実質的に同様の構成要素は、同じ参照番号を有しており、接頭語「6」が接頭語「7」によって交換されている。
段板鼻セグメント715aは、重複部分725をさらに含み、重複部分725は、横方向部分717から後方向きに、及び、段板トウセグメント715bの前面部分の上方を、延在している。重複部分725は、返しの付いたリップ727を有しており、返しの付いたリップ727は、段板トウセグメント715bの上側表面の中に形成されている相補的な形状の溝部729の中に係合している。多くの歩行者往来を受け、且つ/又は、それぞれの段板の段鼻においてスリップ防止の特徴を必要とする階段において必要とされ得るように、重複部分725は、段鼻とトウセグメント715a、715bとの間のインターフェースに対する保護を提供する。
この実施形態では、第1及び第2のセグメント接続要素721、723、並びに、返し付きのリップ727及び溝部729は、段板鼻セグメント715aを段板トウセグメント715bに対して横方向にスライドさせることによって、相互接続させられる。
図52に示されている例は、図50のものと実質的に同様であり、また、段板鼻セグメント715a'が中空であるという点において異なっている。追加的に、重複部分725'の上側表面は、コルゲーションを含み、歩行者のための牽引を促進させる。段板鼻セグメント715a'は、この例では、押し出し部材であることが可能である。
図53から図55は、第9の実施形態による階段810を示している。階段810は、図1から図9の階段10と実質的に同様である。図53では、階段10のものと実質的にと同様である階段810の特徴は、接頭語「8」を伴う同じ参照番号を有している。
階段810は、階段の二つのストレートフライト810a、810bと、回り段セクション890とを含み、回り段セクション890は、六つの回り段側桁セグメント892aから892fを含み、六つの回り段側桁セグメント892aから892fは、建物構造体に取り付けられることとなる。不規則な形状の回り段段板894は、回り段セクションが中央柱又は壁部(図示せず)の周りでターンすることを可能にする。回り段側桁セグメント892dから892fの三つは、中央柱に取り付けられており、残りの回り段側桁セグメント892aから892cは、回り段セクション890の外側側部にある建物構造体に取り付けられている。また、回り段セクション890は、蹴込み板896を含み、回り段側桁892、段板894、及び蹴込み板896が、側桁812、段板814、及び蹴込み板816と同じ様式で相互接続されている。
図56は、本発明の第10の実施形態による階段910を示している。階段910は、図10から図18の階段110と実質的に同様である。図56では、階段110のものと実質的に同様である階段910の特徴は、同じ参照番号を有しており、接頭語「1」が接頭語「9」によって交換されている。
この実施形態では、第1及び第3のコネクター918、944は、段板914と一体的に形成されている。同様に、第2及び第4のコネクター920、946は、蹴込み板916と一体的に形成されている。この実施形態では、段板914及び/又は蹴込み板916は、アルミニウム、プラスチック材料、又は、木材プラスチック複合材を含む複合材料から押し出され得る。
認識されることとなるように、先に説明されている実施形態における様々な接続要素とコネクターとの間の相互接続は、設置者が、最下部蹴込み板から蹴込み板及び段板を設置することを開始し、階段のフライトの上部に向かって漸進的に階段を構築し続けることを可能にするという明白な利点を有している。これは、設置者が設置の間に階段の上方にいることが可能であるという結果的な利点を有している。
そのうえ、認識されることとなるように、様々な接続要素/コネクターの間の相互接続の性質は、階段の迅速な構築を促進させる。第1の実施形態による階段の設置は、伝統的な階段の従来の設置と比較されたときに、実質的により速くなることが可能であるということが想定される。
図57から図64は、接続要素1006及び1008によって形成される、段板1002と蹴込み板1004との間の接続の実施形態を示している。最初に図57及び図57Aを参照すると、段板の上の接続要素1006は、一体的な舌部1010及び1012を含み、また、蹴込み板の上の接続要素1008は、それぞれの舌部によって係合されている別々のチャネル1014及び1016によって形成されている。枢動動作によって、単一の一体的な舌部が蹴込み板の中のチャネルの中に係合され、それによって、事実上、舌部がチャネルの中へ「フックで引っ掛かる」ことによって、段板と蹴込み板との間の接続が主に形成される、図1から図9を参照して説明されている実施形態とは対照的に、説明されることとなる実施形態では、接続は、上側及び下側の一体的な舌部によって提供され、上側及び下側の一体的な舌部のそれぞれは、蹴込み板の中の関連のチャネルの中へフックで引っ掛かり、重要なことには、上側舌部は、適用の間に支点として作用し、それは、下側舌部をそのチャネルの中へ押し込むために、てこの力を提供し、それは、そのチャネルの中への緊密な締まり嵌めを有する。単一の舌部を用いて可能なものよりもかなり強力で剛性の高い構成要素同士の間の接続を提供することとなるということが考えられる。このダブル舌部又はフック配置によって提供される接続の強度は、この接続の原理が、階段構成を超えて、二つの構成要素を互いに概して直角に接続することが必要とされる他の状況に適用可能であることとなるようになっている。これは、後で議論されることとなる。ここで、接続が、詳細に説明されることとなる。
二つの舌部のうち、下側舌部1012は、組み立てに続いて、段板と蹴込み板との間の主たる接続を提供し、そうであるので、下側舌部1012は、厚さ及び段板の縁部からの横方向の拡がりの両方の観点から、上側舌部1010よりも大きい。上側舌部1010は、組み立てられた状態で、剛性の高いロッキング効果に寄与するが、その主な役割は、段板が組み立ての間に下向きに枢動させられるとき、下側舌部1012がその関連のチャネル1016の中へ押し込まれるときに、てこの作用を提供するために支点として作用することである。組み立て時に提供されるてこの効果に起因して、下側舌部は、その関連のチャネルの中の緊密な締まり嵌め、図1から図9を参照して説明されている構成の中に実現され得るよりも緊密な嵌合として形成され得る。
図57Bを参照すると、上側舌部1010は、概してフック状の形態のものであり、その外側端部において、平坦な上側縁部1020を備えており、平坦な上側縁部1020は、実質的に、段板1002の平面の中にある。舌部は、その縁部の後ろに溝部1022を備えて形成されており、溝部の外側側部1024は、示されているように、内向きに傾斜させられており、溝部の内側側部1026は、段板の表面に対して実質的に垂直になっている。上側舌部の下側部は、傾斜させられたアンダーカット1028によって形状決めされており、下側舌部1012の内側縁部に内向きに及び下向きにつながっている。蹴込み板の中の対応するチャネル1014は、その上側部において、その上側部の中の上側舌部の形状に対して概して相補的な形状のものである。したがって、以下の図面を参照して説明されることとなるように、段板を枢動させることによって、上側舌部が、チャネルの中に係合させられるときに、上側舌部は、段板の長手方向軸線の方向に加えられる力による引き出しに対抗して、そのチャネルの中にロックされることとなる。
上側チャネルへの入口に形成されている上側リップ1030は、下向きに傾斜させられた下側縁部1032を有しているということが留意されることとなる。その傾斜は、蹴込み板の中のそれらのそれぞれのチャネルの中へ上側舌部及び下側舌部を係合させるように段板が下向きに枢動させられるときに、蹴込み板とのその係合の開始時における段板の傾斜の角度におおよそ対応している(図58を参照)。したがって、係合動作の開始時において、舌部縁部1020は、傾斜させられたリップ縁部1032に係合し、リップ1030が溝部1022の中に係合するまで、その縁部に沿ってスライドすることとなる(図59を参照)。溝部1022の中のリップ1030の係合は、それによって、支点を形成し、支点は、段板が下向きにスイングさせられるときに、上側舌部の前方端部がリップ1030を越えてチャネルの中へ上向きにスイングすることを引き起こし、重要なことには、下側舌部1012に、てこの作用による前方への力を及ぼし、それは、下側舌部1012が下側チャネルの中へ前方に及び上向きに押し込まれることを引き起こす。
再び図57Bを参照すると、下側舌部1012は、その前方端部において、上向きに方向付けされた三角形断面のリップ1040を備えて形状決めされており、その後方側部は、リップの後ろに溝部1042の側部を形成している。溝部1042のベース部1043は、実質的に平坦であり、段板の表面に対して平行である。リップ1042の下では、下側舌部の前方表面が、その下側部において、傾斜部1044を備えて形状決めされており、傾斜部1044は、舌部のベース部において、下側表面1046に下向きに及び内向きにつながっており、それは、舌部の上側部の中の溝部のベース部1043を形成する表面に対して実質的に平行である。
蹴込み板の中の下側チャネルは、下側舌部のプロファイルに対して実質的に相補的なプロファイルのものであり、それによって、下側舌部が、説明されている枢動動作によってチャネルの中へ押し込まれるときに、舌部の上の三角形のリップ1040が、チャネルへの入口において上側リップ1050の後ろに係合し、段板の長手方向に力を加えることによる引き出しに対抗して舌部をロックすることとなる。しかし、段板は、上側チャネル及び下側チャネルの上側リップ1030、1050の後ろへの上側舌部及び下側舌部のフッキング係合だけによって、蹴込み板にロックされるのではなく、それは、ここでより詳細に説明されることとなるように、下側舌部の上側表面及び下側表面と、チャネルの側部における上側表面及び下側表面との間の緊密な摩擦係合の結果としてもロックされるということが理解されるべきである。
図57Bを参照すると、下側チャネルは、上側及び下側平行側部1052、1054を有しており、上側及び下側平行側部1052、1054は、その完全に係合されている条件において、それら自身、段板の平面に対して平行である。リップ1050の下表面を画定している上側側部1052は、その内側端部において上向きに解放され、三角形の溝部1056を形成し、溝部1056は、完全に係合されている条件において、下側舌部の前方端部において、三角形のリップ1040を受け入れる(図62を参照)。
蹴込み板への段板の係合は、最初に、段板の操作によって開始し、段板が傾斜させられ、上側舌部の溝部1022が上側チャネルへの入口においてリップ1030に係合させられ、それに続くレバー動作のための支点を形成する条件へと、上側舌部をスライドさせるようになっている(図58及び図59を参照)。その条件において、下側舌部の下側部にある角度付きの表面1044が、下側チャネルの下側側部1054に沿ってスライドするように位置決めされる。段板が水平方向に向けて下向きに支点の周りに枢動させられると、下側舌部1012は、てこの効果の下でチャネルの中へ押される。舌部1012の下表面が、チャネルの下側側部1054に係合し、チャネルの下側側部1054に沿ってスライドし、また、舌部が、チャネルの中へ移動するときに、継続的な枢動移動は、舌部1012のリップ1040がチャネルの上側側部1052とスライディング係合するように上向きに移動することを引き起こすこととなる。段板及び蹴込み板は、実質的に剛体である木材から形成されているが、それにもかかわらず、これらの部分同士の間の緊密な締まり嵌めに起因して、ある程度の圧縮が、下側舌部1012の接触部とチャネルの側部との間に生じることとなり、それは、てこの作用によって加えられる力の下で舌部がチャネルに進入することを可能にするのに十分である。舌部がチャネルの中に完全に係合されている条件では、チャネル1016の対向する側部1052、1054は、舌部の上側及び下側表面1043、1046との緊密なグリッピング配置になることとなり、それは、舌部の表面1043と表面1046との間に画定されるランドの幅よりもわずかに小さいスペーシングでチャネルの側部を形成することによって実現される締まり嵌めによって確保される。
緊密なグリップを実現するために必要とされるサイズの差の程度は、経験的に決定され得り、また、使用される材料の圧縮性及び強度、並びに、舌部をチャネルの中へ押し込むために実際に発生させられ得るてこの力などのような要因に依存することとなる。前方への前進及び枢動移動の組み合わせとして起こることとなる、チャネルの中への下側舌部の移動の間に、チャネルの下側側部1054に接触している下側舌部の下側面の部分が、一定に変化することとなるということが理解されることとなる。示されている実施形態では、これは、平面的な下側面につながっている平面的な傾斜させられた面によって下側部を形状決めすることによって収容されるが、代替例では、先端部の下の舌部の前方縁部は、凸形に湾曲させられ、舌部の前方縁部から平面的な下側面への移行部を提供することが可能である。
段板が挿入の間に支点の周りに枢動させられるときに及ぼされるてこの力によって促進させられる、完全に係合されている条件において、下側舌部と下側チャネルとの間に緊密な締まり嵌めが存在する一方で、上側舌部と上側チャネルとの間の嵌合は、締まり嵌めではなく、完全に係合されている位置において、それは、チャネルの前方部の中のそのリップの係合によって提供されるポジティブロックを依然として提供するということが留意されるべきである。
図63及び図64は、さらに拡大されたスケールでの図であり、上側舌部の中の溝部1022の中への、上側チャネルへの入口におけるリップ1030の係合を促進させ、それによって、先に議論されている支点を形成するために、段板が傾けられているときの、上側チャネル及び下側チャネルへの入口における幅に対する上側舌部及び下側舌部の厚さを図示している。示されている実施形態では、段板は、約30°傾斜させられ、その接続を確立する。上側舌部の厚さ及び上側チャネルへの入口の幅は、係合時に支点を確立するために実質的に同じであるが、それらは、その時には締まり嵌めでないが、段板が下向きに回転させられ始めるとすぐに、上側舌部は、上側リップ1030の後ろに係合することによって、上側チャネルの中にロックすることとなる。段板が支点を確立するための位置へ移動させられるときに、上側舌部と上側チャネルとの間に締まり嵌めがないということは、上側舌部とチャネルとの間の初期係合が容易に起こるということを意味している。また、先に議論されている下側舌部と下側チャネルとの間の締まり嵌めは、下側舌部の完全に係合されている条件において主に起こるということが留意されるべきである。段板が下向きに枢動させられ始めるときに起こる、上側チャネルの中での上側舌部のロッキングは、ポジティブロックであり、それは、この適用例において実際的に重要なものである。その理由は、段板の前方端部とその端部において下にある蹴込み板との間の接続の要素が、下側舌部が下側チャネルの中に完全に係合される前に係合することが可能であり、したがって、上側チャネルの中での上側舌部のポジティブロッキングは、下側舌部が完全に係合させられてロックされる前に段板が後に引っ張られることを防止することとなるからである。
ヘッドの上の二つの舌部、及び、蹴込み板の中の二つのチャネルは、長い長さの段板形成材料又は蹴込み板形成材料の単一のパスで、既存の機械、とりわけ、ダブルエンドテノーナーを用いて容易に形成され得り、それは、個々の段板及び蹴込み板を形成するためにそれに続いてカットされる。
特定の形状が、二つの舌部及び関連のチャネルに関して図示されてきたが、いくつかの形状の変化が、説明されているてこの作用、ポジティブロック、及び摩擦ロック効果を実現する目的と一致して考えることが可能である。
説明されている接続システムは、階段構成において重要な有用性があるが、それが実現する接続の強度及び剛性は、たとえば、キャビネットの構成などのような家具製造において、たとえば、自分で組み立てる形式のフラットパックの家具、建物構成の中の断熱パネル、及び壁部パネルなど、二つのパネルを互いに直角に接続することが必要とされる、より幅広い範囲の用途にも適用可能である。また、その使用は、単に、木材などから作製されたパネルだけに限定されない。また、それは、たとえば、建物構造体を形成するために、現地で組み立てられるプレキャストコンクリート壁部パネルの使用することを必要とする建物構成において、コンクリートなどのような他の材料のパネルの接続に適用可能である。
階段構成以外の用途に関して、階段段板と蹴込み板との間の接続に関して図示されているものについての構成のマイナーチェンジが必要とされる可能性がある。下側舌部の下側表面は、段板の下側表面の直接継続部と同一平面上にあり、段板の下側表面の直接継続部を形成しているということが、図57から図64により理解されることとなる。他の用途では、下側舌部の下側表面が、関連のパネルの下側表面から上向きに変位させられ、ショルダー部を形成するように、下側舌部が構成され得り、ショルダー部は、そのパネルの中の下側チャネルの下側側部の直ぐ下の他のパネルの隣接する表面に対して当接することが可能であり、完全な挿入が実現される位置を超える第1のパネルの枢動移動を防止するようになっている。これは、二つのパネル1060及び1070の間の接続に関して、図65及び図66に示されており、下側舌部1012に関連付けされるショルダー部は、1062で指定されている。階段構成では、これは必要とされない。その理由は、その位置を超える段板の枢動移動は、段板の前方端部とその端部における蹴込み板との係合によって防止されるからである。しかし、ショルダー部を備える下側舌部構成は、所望の場合には、階段構成の中に設けられ得るということが理解されるべきである。
二つの舌部及び関連のチャネルを、階段の構成においてそれらがとる相対的な位置を参照して、上側舌部及び下側舌部並びにチャネルと称することは好都合であったが、二つのパネルを直角に接続するために、このタイプの接続が他の状況において使用されるときに、舌部及びチャネルの実際の配向は、異なることが可能であり、したがって、他のパネルとの接続を行うときの舌部を備えるパネルの枢動移動の方向は、説明されているように段板を蹴込み板に組み立てるときのように、必ずしも下向きの枢動移動になることとならないということが理解されることとなる。基本的に、接続の構成は、構造体が二つの接続されたパネルから組み立てられることに適するように設計されることとなる。そのうえ、接続は、組み立てられている構造体の性質にしたがって、チャネルを有するパネルの中の任意の位置に形成され得る。
段板の後方と蹴込み板の隣接する下側端部との間の接続が図57から図64を参照して説明されている様式で形成されている階段では、段板の前方端部と、隣接する蹴込み板の上側端部との間の接続、及び、側桁との接続は、先の実施形態を参照して説明されている形態のいずれかをとることが可能であるということが理解されるべきである。
この明細書、及び、それに続く請求項の全体を通して、文脈がそうでないことを要求しない限り、「含む(comprise)」の用語、及び、「含む(comprises)」及び「含む(comprising)」などのような変化形は、述べられている整数若しくはステップ、又は、整数若しくはステップのグループを含むことを暗示しており、任意の他の整数若しくはステップ、又は、整数若しくはステップのグループを除外していることを暗示してはいないということが理解されることとなる。

Claims (12)

  1. 少なくとも1つの蹴込み板当接面と少なくとも1つの段板支持面と中間に位置する少なくとも1つの切りこみを有した、少なくとも1つの側桁と、
    少なくとも1つの段板であって、前記段板の下表面に設けられかつ一体的に形成された第1の接続要素を有した、少なくとも1つの段板と、
    少なくとも1つの蹴込み板であって、前記蹴込み板の縁部に沿って設けられかつ一体的に形成された第2の接続要素を有した、少なくとも1つの蹴込み板と、を備え、
    前記段板が前記側桁の前記段板支持面に支持され、かつ、前記蹴込み板が前記側桁の前記蹴込み板当接面に接触したときに、記蹴込み板に対して前記側桁が連結して接続されるように、前記側桁の前記切りこみ内に配置される記蹴込み板の縁部によって、前記段板と前記蹴込み板とが、互いに略直角な向きとなるように、前記段板と前記蹴込み板とが配置されており、
    前記側桁の切りこみは、前記側桁とともに一体的に形成される、または、前記切りこみは、前記側桁のアタッチメントに形成されており、
    前記第1の接続要素と前記第2の接続要素とは、対をなし、前記段板と前記蹴込み板とが、互いに略直角な向きにお互いに連結して接続され、かつ、前記側桁に対して前記段板接続され、前記側桁に対して前記蹴込み板が接続されるように、前記第1の接続要素と前記第2の接続要素とは、お互いに協働して係合するようになっており、
    前記第1の接続要素は凹部を含み、前記凹部は、前記凹部のリム部に配置された、少なくとも1つの第1のビードを有しており、
    前記第2の接続要素は突出部を含み、前記突出部は、前記突出部の先端縁部に配置された、少なくとも1つの第2のビードを有しており、
    前記段板、前記蹴込み板、および前記側桁を連結して接続する、前記第1の接続要素と前記第2の接続要素と係合するときに、前記突出部がたわむように、前記突出部が、弾性的にたわむことが可能であり、
    前記段板と前記蹴込み板を連結した接続が、外れることを防止するように、前記突出部の弾性的なたわみにより、前記突出部の前記第2のビードが、前記凹部の中において、前記凹部の前記第1のビードの位置よりも深い位置に配置されており、
    前記段板の後方面には第5の接続要素が形成されており、前記段板に隣接する前記蹴込みの下側端部には、前記第5の接続要素と接続される第6の接続要素が形成されおり、
    前記第5の接続要素と第6の接続要素とが接続された接続部は、前記段板の後方縁部において、上側舌部および下側舌部と、
    前記上側舌部および下側舌部によるそれぞれの係合のために、前記蹴込み板の中に上側チャネルおよび下側チャネルと、を有し、
    前記下側チャネルは、対向する部分を有し、
    前記上側舌部が前記上側チャネルに係合させられるときに、前記係合が支点を形成し、前記段板が前記支点の周りに枢動し、てこの作用によって前記下側舌部を前記下側チャネルの中へ押し込むことが可能であるように、前記上側舌部および上側チャネルが構成されており、
    前記下側舌部は、前記下側チャネルの中で嵌合しており、
    前記支点の周りに前記段板を枢動させることは、挿入の間の前記下側舌部と前記下側チャネルとの間の抵抗に打ち勝つために十分なてこの作用による力を及ぼし、
    前記下側舌部が前記下側チャネルの中に完全に係合し、前記下側舌部が、前記嵌合の結果として、前記下側チャネルの対向する部分同士の間の緊密な摩擦グリップによって、前記下側チャネルの中に保持されていることを可能にする階段。
  2. 前記段板は、トウを備えており、前記第5の接続要素は、前記段板のトウに沿って一体的に形成されており、前記第6の接続要素は、前記蹴込み板の前面に一体的に形成されており、前記第5の接続要素と前記第6の接続要素とは、互いに協働して、前記蹴込み板の前面に対して前記段板のトウに相互に係合可能であり、
    前記段板の前記第5の接続要素は、前記段板の少なくとも一部に沿って幅方向に延びており、前記蹴込み板の前記第6の接続要素は、前記蹴込み板の少なくとも一部に沿って幅方向に延びている請求項に記載の階段。
  3. 前記第5の接続要素および前記第6の接続要素の協働した係合は、前記蹴込み板の縁部に対して、前記段板のトウを固定する請求項2に記載の階段。
  4. 前記第5および第6の接続要素が、記段板および前記蹴込み板の枢動動作によって相互接続される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の階段。
  5. 前記各側桁は、複数の蹴込み板当接面と交互に配置された複数の段板支持面と、
    下端を有した前記蹴込み板当接面と、
    複数の切りこみ部であって、各切りこみ部が、前記蹴込み板の底部を受け入れるように構成され、各切り込み部が、前記蹴込み板当接面の前記下端と、前記蹴込み板当接面に隣接する前記段板支持面のトウとの間に形成された、複数の切り込み部と、を有し、
    前記蹴込み板当接面には、の接続要素が形成されており、前記第の接続要素は、前記蹴込み板当接面に一体的に形成される、または、前記側桁のアタッチメントとして形成されており、
    前記各蹴込み板は、後方面に一体的に形成された第3の接続要素を有し、
    前記第3および第4の接続要素の相互の協働した係合は、前記側桁に対して、前記蹴込み板連結して固定している請求項1〜4のいずれか一項に記載の階段。
  6. 前記蹴込み板当接面の前記第の接続要素は、前記切りこみ部と、前記蹴込み板当接面に隣接する段板支持面との間に形成されていることを特徴とする請求項に記載の階段。
  7. 記第3および第4の接続要素が相互接続されているときに、前記蹴込み板および側桁の分離を抑止する、請求項に記載の階段。
  8. の接続要素が、対向する第1のロッキング面を有した突出部であり、前記第の接続要素が、チャネルの形態の凹部であり、前記チャネルは、対向する第2のロッキング面を有しており、前記チャネルは、前記蹴込み板の長さの少なくとも一部に延在している請求項に記載の階段。
  9. テーパー付きのスペーシング要素をさらに含み、前記複数のテーパー付きのスペーシング要素は、前記側桁と前記蹴込み板との間、および/または、前記側桁と前記段板との間に挿入されており、前記側桁と前記蹴込み板との分離、または前記側桁と前記段板との分離を抑止すために、前記第3および第4の接続要素を相互接続するように付勢する、請求項に記載の階段。
  10. 前記段板は、段鼻を備えており、
    前記第1接続要素の凹部は、溝部形成体を含み、
    前記溝部形成体は、前記段板の段鼻に対して平行に延在し、前記第2接続要素を有した前記蹴込み板の縁部は、前記蹴込み板の上側縁部であり、前記第2接続要素の前記突出部は、前記蹴込み板の前記上側縁部に沿って幅方向に延在する舌部形成体を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の階段。
  11. 前記下側舌部が、突出リップを含み、前記突出リップは、前記下側舌部の完全に係合されている条件において、前記下側チャネルの内側部の中の対応する凹部の中に係合することにより、前記蹴込み板の平面に対して直角の方向への前記蹴込み板からの前記段板の引き出しを防止する、前記下側チャネルの中への前記下側舌部のポジティブロックを提供する請求項1〜10のいずれか一項に記載の階段。
  12. 前記下側チャネルの中に前記下側舌部が完全に係合されている条件において、前記上側舌部が、前記上側舌部および前記上側チャネルが相互に補うような形状によって、前記上側チャネルの中にポジティブロックされるように、前記上側舌部および前記上側チャネルが構成されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の階段。
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