JP6684088B2 - 既存建物の耐震補強構造及び耐震補強方法 - Google Patents
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(1)腰壁3及び垂れ壁4の場合、腰壁3または垂れ壁4、及び建物の架構Tを構成する左右一対の既存柱1,1や上下一対の既存梁2,2のいずれかにこれらから突出させてアンカー13,14を配設すると共に、新設梁7に埋設する配筋及び新設耐力壁9に埋設する配筋を配設する配筋工程と、新設梁7及び新設耐力壁9を増設しつつ新設梁7及び新設耐力壁9を、アンカー13,14を介して、腰壁3または垂れ壁4、及び左右一対の既存柱1,1や上下一対の既存梁2,2のいずれかに接合すると同時に、これら新設梁7及び新設耐力壁9で開口部Xを封鎖するコンクリート打設工程とを備えるようにし、
(2)袖壁5の場合、当該袖壁5及び建物の架構Tを構成する上下一対の既存梁2,2や左右一対の既存柱1,1のいずれかにこれらから突出させてアンカー13,14を配設すると共に、新設間柱8に埋設する配筋及び新設耐力壁9に埋設する配筋を配設する配筋工程と、新設間柱8及び新設耐力壁9を増設しつつ新設間柱8及び新設耐力壁9を、アンカー13,14を介して、袖壁5及び上下一対の既存梁2,2や左右一対の既存柱1,1のいずれかに接合すると同時に、これら新設間柱8及び新設耐力壁9で開口部Xを封鎖するコンクリート打設工程とを備えるようにし、
他方で、新設耐力壁9をプレキャスト製にしたときには、
(1)腰壁3及び垂れ壁4の場合、開口部Xに面して、腰壁3または垂れ壁4、及び左右一対の既存柱1,1に接合して、開口部X内に新設梁7を増設する第1工程と、新設梁7及び左右一対の既存柱1,1や上下一対の既存梁2,2のいずれかに接合して、開口部X内に新設耐力壁9を増設し、これら新設耐力壁9及び新設梁7で開口部Xを封鎖する第2工程とを備えるようにし、
(2)袖壁5の場合、開口部Xに面して、袖壁5及び上下一対の既存梁2,2に接合して、開口部X内に新設間柱8を増設する第1工程と、新設間柱8及び上下一対の既存梁2,2や左右一対の既存柱1,1のいずれかに接合して、開口部X内に新設耐力壁9を増設し、これら新設耐力壁9及び新設間柱8で開口部Xを封鎖する第2工程とを備えるようにしているので、
新設耐力壁9や新設梁7等を組み込む増設によって施工を完了することができ、既存部分の解体や撤去などの作業を伴うことがなく、従って当該既存部分にひび割れなどの損傷が生じることを回避しつつ、従来と遜色のない短工期で施工することができると共に、施工時の騒音・振動や粉塵の発生を低減することができる。
2 既存梁
3 腰壁
4 垂れ壁
5 袖壁
7 新設梁
8 新設間柱
9 新設耐力壁
10 スターラップ筋
11 壁筋
12 割裂防止筋
13,14 アンカー
17 梁主筋
T 建物の架構
X 開口部
Claims (5)
- 左右一対の柱と上下一対の梁が接合されて構成される建物の架構内部に、少なくともいずれかの梁に接合されて一対の柱間に設けられた、または少なくともいずれかの柱に接合されて一対の梁間に設けられた非耐力壁を有し、非耐力壁と架構とで区画して長方形状の開口部が形成された既存建物の耐震補強構造であって、
上記開口部に面して上記非耐力壁及び上記架構に接合されて、該開口部内に増設された新設強度部材と、該新設強度部材及び上記架構に接合されて、上記開口部内に増設された鉄筋コンクリート製の新設耐力壁とを備え、前記非耐力壁は、前記梁に接合して設けられた腰壁及び/または垂れ壁であり、前記新設強度部材は、その両端が左右の前記柱に接合された新設梁であり、上記開口部が、上記新設梁の増設によってせん断力が増強された上記腰壁及び/または上記垂れ壁と上記新設耐力壁とで構築された連層耐震壁で封鎖されていることを特徴とする既存建物の耐震補強構造。 - 左右一対の柱と上下一対の梁が接合されて構成される建物の架構内部に、少なくともいずれかの梁に接合されて一対の柱間に設けられた、または少なくともいずれかの柱に接合されて一対の梁間に設けられた非耐力壁を有し、非耐力壁と架構とで区画して長方形状の開口部が形成された既存建物の耐震補強構造であって、
上記開口部に面して上記非耐力壁及び上記架構に接合されて、該開口部内に増設された新設強度部材と、該新設強度部材及び上記架構に接合されて、上記開口部内に増設された鉄筋コンクリート製の新設耐力壁とを備え、前記非耐力壁は、前記柱に接合して設けられた袖壁であり、前記新設強度部材は、その両端が上下の前記梁に接合された新設間柱であり、上記開口部が、上記柱間隔を狭める形態でせん断力を増強する上記新設間柱が増設された上記袖壁と上記新設耐力壁とで封鎖されていることを特徴とする既存建物の耐震補強構造。 - 前記新設耐力壁は、プレキャスト製であることを特徴とする請求項1または2に記載の既存建物の耐震補強構造。
- 請求項1または2に記載の既存建物の耐震補強構造を構築するための既存建物の耐震補強方法であって、
前記非耐力壁及び前記建物の架構にこれらから突出させてアンカーを配設すると共に、前記新設強度部材に埋設する配筋及び前記新設耐力壁に埋設する配筋を配設する配筋工程と、上記新設強度部材及び上記新設耐力壁を増設しつつ該新設強度部材及び該新設耐力壁を上記アンカーを介して上記非耐力壁及び上記建物の架構に接合すると同時に、該新設強度部材及び該新設耐力壁で前記開口部を封鎖するコンクリート打設工程とを備えたことを特徴とする既存建物の耐震補強方法。 - 請求項3に記載の既存建物の耐震補強構造を構築するための既存建物の耐震補強方法であって、
上記開口部に面して上記非耐力壁及び上記架構に接合して、該開口部内に新設強度部材を増設する第1工程と、上記新設強度部材及び上記架構に接合して、上記開口部内に新設耐力壁を増設し、これら新設耐力壁及び新設強度部材で該開口部を封鎖する第2工程とを備えたことを特徴とする既存建物の耐震補強方法。
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