JP6519736B2 - 燃料電池車両 - Google Patents
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Description
また、衝突検出部がイグニッションのオンオフ状態をモニタするとともに、イグニッションがオフ状態の場合に、制御部から出力される遮断弁の開弁情報に基づいてスリープ状態からオン状態となるため、車両停止時開弁状態において衝突検出部を速やかにオン状態とすることができる。
(第1実施形態)
[燃料電池車両]
本実施形態において、燃料電池車両1(図1参照)に搭載される燃料電池は、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜をアノードとカソードとの間に挟み込んでセルを形成し、そのセルを複数積層した燃料電池スタックとして構成されている。燃料電池のカソードには、コンプレッサにより圧送される空気がカソード供給流路を通して供給される。一方、燃料電池のアノードには、水素タンク3(図2参照)に貯留される水素がアノード供給流路を通して供給される。水素タンク3は、パイロット式電磁弁等からなる遮断弁2(図1参照)によってアノードとの連通及び遮断が切り替えられる。
図1に示すように、燃料電池車両1は、IG(イグニッション)11と、第1リレー12及び第2リレー13と、衝突遮断リレー14と、バッテリ15と、エアバッグ(乗員保護デバイス)16(図2参照)と、衝突制御装置17と、を主に有している。
図2に示すように、衝突制御装置17は、第1リレー12のオンオフ制御を行う電源ECU21と、第1衝突センサ22と、燃料電池車両1の衝突を検出するSRS(衝突検出部)23と、燃料電池や遮断弁2、コンプレッサ等の燃料電池システムの制御を行うFCECU(制御部)24と、を主に備えている。なお、電源ECU21及びFCECU24は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む電子回路ユニットにより構成される。
前後衝突判定部55は、第1衝突センサ22の前後加速度センサ33、及び第2衝突センサ41の前後加速度センサ51の検出結果(加速度の積分値等)がともに所定の閾値以上の場合に、燃料電池車両1に衝突(例えば、前突や後突等)が発生したことを判定する。
左右衝突判定部56は、第1衝突センサ22の左右加速度センサ34、及び第2衝突センサ41の左右加速度センサ52の検出結果(加速度の積分値等)がともに所定の閾値以上の場合に、燃料電池車両1に衝突(例えば、側突等)が発生したことを判定する。
横転判定部57は、角速度センサ53及び上下加速度センサ54の検出結果(加速度の積分値等)が所定の閾値以上の場合に、燃料電池車両1に衝突(例えば、横転等)が発生したことを判定する。
IG判定部45は、上述したIG電源の供給の有無に基づいて、IG11がオン状態であるか否かを判定する。
起動制御部46は、IG11がオン状態とされた車両駆動状態、及びIG11がオフ状態のときに燃料電池の駆動開始に伴い遮断弁2が開弁状態とされた車両停止時開弁状態において、SRS23をオン状態とする。具体的に、起動制御部46は、電源ECU21からIG電源の供給を受けた場合、及びIG電源の供給を受けていないもののFCECU24の後述する開弁実施部61から遮断弁2の開弁情報を受信した場合に、SRS23をオン状態とする。
衝突遮断実施部63は、衝突発生受信部62で衝突検知信号を受信した場合に、遮断弁2の閉弁動作を実施する。具体的に、衝突遮断実施部63は、衝突遮断リレー14のコイルへの励磁を解除して衝突遮断リレー14を非接続状態とする。これにより、遮断弁2が閉弁状態となる。
次に、燃料電池車両1の衝突制御方法について説明する。図3は、衝突制御方法を説明するためのフローチャートである。図4は、燃料電池車両1のIG状態に対する遮断弁2及びSRS23の状態を示すタイミングチャートである。なお、以下に示すルーチンは、主に電源ECU21やSRS23、FCECU24により実行される。また、図4における鎖線は、従来のSRS23の状態を示している。
ステップS1における判定結果が「NO」の場合(IG11がオフ状態である場合)は、ステップS2に進む(図4のT2以降)。
ステップS1における判定結果が「YES」の場合は、車両駆動状態(図4のT1〜T2)であると判定してステップS3に進む。
ステップS2における判定結果が「NO」の場合(遮断弁2が閉弁状態である場合)は、劣化抑制処理を行っておらず、燃料電池車両1が停止状態(図4のT3〜T4)であると判定する。この場合には、ステップS1に戻る。
一方、ステップS2における判定結果が「YES」の場合(遮断弁2が開弁状態である場合)は、燃料電池車両1が車両停止時開弁状態(図4のT2〜T3等)であると判定する。
ステップS4における判定結果が「NO」の場合は、燃料電池車両1への衝突はないものと判定する。この場合には、ステップS1に戻る。
ステップS4における判定結果が「YES」の場合は、燃料電池車両1に衝突が発生したものと判定して、ステップS5に進む。
そして、ステップS7において、SRS23のデバイス出力部43からエアバッグ16のインフレータに向けて点火電流情報を出力する。これにより、エアバッグ16が展開動作して、乗員を拘束する。以上により、本ルーチンを終了する。
この構成によれば、車両停止時開弁状態のように、シートベルトの装着状態が不明の場合や、乗員の姿勢が安定していない場合に、エアバッグ16を展開動作させないことで、乗員の保護性能の向上を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態における燃料電池車両1の電源構成を示す構成図である。本実施形態では、SRS23が遮断弁2の開閉状態に基づいて動作する点で、上述した第1実施形態と相違している。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、SRS23は、第2リレー13を介してバッテリ15に接続されている。この場合、SRS23は、FCECU24が第2リレー13を接続状態とすることで、燃料電池システムとともにオン状態となる。
特に、SRS23のオンオフ制御をFCECU24により行うことで、遮断弁2の開弁時のみにSRS23に電力が供給されることになる。そのため、遮断弁2の閉弁時(燃料電池車両1の停止状態)にSRS23をスリープ状態で待機させる必要がなく、省電力化を図ることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図6は第3実施形態における燃料電池車両1の電源構成を示す構成図である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の衝突制御装置17は、車両駆動状態時でのみオン状態となるSRS(第1衝突検出部)23と、車両停止時開弁状態時でオン状態となる遮断ユニット(第2衝突検出部)100と、を有している。
一方、SRS23は、IG11がオフ状態で、第1リレー12が非接続状態の場合に、電力の供給が遮断される。これにより、SRS23がオフ状態を維持する。
一方、遮断ユニット100は、第2リレー13が非接続状態になると、バッテリ15からの電力の供給が遮断され、燃料電池システムとともにオフ状態になる。
衝突判定部は、衝突センサの検出結果に基づいて燃料電池車両1に衝突が発生したか否かを判定する。
衝突検知信号送信部は、遮断ユニット100の衝突判定部により衝突の判定がされた場合に、FCECU24に向けて衝突検知信号を出力する。
例えば、上述した実施形態では、乗員保護デバイスとしてエアバッグ16を例にして説明したが、これに限られない。例えば、シートベルトのプリテンショナー等であっても構わない。
また、上述した各種リレー12〜14は、接続状態と非接続状態を切替可能な構成であれば、例えばコンタクタ等を採用しても構わない。
2…遮断弁
3…水素タンク
11…IG(イグニッション)
16…エアバッグ(乗員保護デバイス)
23…SRS(衝突検出部、第1衝突検出部)
24…FCECU(制御部)
100…遮断ユニット(第2衝突検出部)
Claims (3)
- 燃料電池と、
前記燃料電池の駆動を制御する制御部と、
前記燃料電池のアノードに供給される水素を貯留する水素タンクと、
前記水素タンク内と前記アノードとの連通及び遮断を切り替える遮断弁と、
車両の衝突を検出する衝突検出部と、
前記衝突検出部による検出結果に基づいて乗員を保護する乗員保護デバイスと、を備えた燃料電池車両において、
前記制御部は、イグニッションがオフ状態の所定条件成立時に前記燃料電池を停止状態から駆動状態にし、
前記衝突検出部は、前記イグニッションがオン状態とされた車両駆動状態、及び前記イグニッションがオフ状態のときに前記燃料電池の駆動開始に伴い前記遮断弁が開弁状態とされた車両停止時開弁状態でオン状態を維持し、
前記遮断弁は、前記衝突検出部により前記車両の衝突が検出された場合に、閉弁状態になり、
前記制御部は、前記遮断弁の開閉動作を制御し、
前記衝突検出部は、前記イグニッションのオンオフ状態をモニタするとともに、前記イグニッションがオフ状態の場合に、前記制御部から出力される前記遮断弁の開弁情報に基づいてスリープ状態からオン状態となり、
前記制御部は、前記衝突検出部により前記車両の衝突が検出された場合に前記遮断弁を閉弁することを特徴とする燃料電池車両。 - 燃料電池と、
前記燃料電池の駆動を制御する制御部と、
前記燃料電池のアノードに供給される水素を貯留する水素タンクと、
前記水素タンク内と前記アノードとの連通及び遮断を切り替える遮断弁と、
車両の衝突を検出する衝突検出部と、
前記衝突検出部による検出結果に基づいて乗員を保護する乗員保護デバイスと、を備えた燃料電池車両において、
前記制御部は、イグニッションがオフ状態の所定条件成立時に前記燃料電池を停止状態から駆動状態にし、
前記衝突検出部は、前記イグニッションがオン状態とされた車両駆動状態、及び前記イグニッションがオフ状態のときに前記燃料電池の駆動開始に伴い前記遮断弁が開弁状態とされた車両停止時開弁状態でオン状態を維持し、
前記遮断弁は、前記衝突検出部により前記車両の衝突が検出された場合に、閉弁状態になり、
前記遮断弁の開閉動作を制御するとともに、前記遮断弁の開弁に伴い前記衝突検出部をオン状態とする開弁情報を出力する前記制御部を備え、
前記制御部は、前記衝突検出部により前記車両の衝突が検出された場合に前記遮断弁を閉弁することを特徴とする燃料電池車両。 - 前記乗員保護デバイスは、
前記車両駆動状態において、前記衝突検出部により前記車両の衝突が検出された場合にオン動作を行い、
前記車両停止時開弁状態において、前記衝突検出部により前記車両の衝突が検出された場合にオン動作を行わないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池車両。
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