JP6597171B2 - ステントデリバリーシステム - Google Patents
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Description
前記ステントは、樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、基端側が前記ステント本体部の一端側に接続される紐状部と、前記紐状部に形成される係止部と、前記ステント本体部の他端側に配置され輪状に形成される輪状部と、を備え、前記紐状部が他端側に向かって引かれて前記係止部が前記輪状部に係止されることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持され、ステントデリバリーシステムは、先端側の内側に前記ステントを収納可能な外筒と、前記外筒の内側に配置され、一端側を前記外筒の先端側に向けて配置された前記ステントを押し出し可能な押し子部材と、一端が前記紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記輪状部に挿通され、前記外筒の内部を前記外筒の軸方向に沿って延びる操作紐部材と、前記外筒の基端側に配置され且つ前記操作紐部材の他端側が固定される固定部と、を備えるステントデリバリーシステムに関する。
前記ステントは、樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、基端側が前記ステント本体部の一端側に接続される紐状部と、前記紐状部に形成される係止部と、前記ステント本体部の他端側に配置され輪状に形成される輪状部と、を備え、前記紐状部が他端側に向かって引かれて前記係止部が前記輪状部に係止されることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持され、ステントデリバリーシステムは、先端側の内側に前記ステントを収納可能な外筒と、前記外筒の基端側に接続され且つ筒状に形成される外側操作部と、前記外筒の内側に配置され、一端側を前記外筒の先端側に向けて配置された前記ステントを押し出し可能な押し子部材と、前記外側操作部の内側に挿通され且つ前記押し子部材と連動して前記外筒の軸方向に進退可能な内側操作部と、一端が前記紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記輪状部に挿通され、前記外筒の内部を前記外筒の軸方向に沿って延びる操作紐部材と、を備え、前記内側操作部は、前記外側操作部に対して相対的に回転可能であり、前記外側操作部は、その一部が前記内側操作部の一部に対して前記軸方向に当接することで前記内側操作部が前記軸方向に進行するのを制限するとともに、前記内側操作部を回転させることで前記内側操作部が更に前記軸方向に進行することを許容するステントデリバリーシステムに関する。
前記ステントは、樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、基端側が前記ステント本体部の一端側に接続され且つ前記ステント本体部の他端側に延びる紐状部と、前記紐状部に形成される係止部と、前記ステント本体部の他端側に配置され輪状に形成される輪状部と、を備え、前記紐状部が他端側に向かって引かれて前記係止部が前記輪状部に係止されせることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持され、ステントデリバリーシステムは、先端側の内側に前記ステントを収納可能な外筒と、前記外筒の内側に配置される内筒と、一端が前記紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記輪状部に挿通される操作紐部材と、を備え、前記操作紐部材は、前記外筒の軸方向に沿って前記外筒の基端側から先端側に延びるとともに、前記ステント本体部の前記外筒の先端側の端部において前記ステント本体部の外側から内側又は内側から外側に折り返されてから、前記内筒の内部を前記内筒の軸方向に沿って前記基端側に向かって延びるステントデリバリーシステムに関する。
前記ステントは、樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、基端側が前記ステント本体部の一端側に接続され且つ前記ステント本体部の他端側に延びる第1の紐状部と、前記第1の紐状部に形成される第1の係止部と、前記ステント本体部の他端側に配置され輪状に形成される第1の輪状部と、基端側が前記ステント本体部の他端側に接続され且つ前記ステント本体部の一端側に延びる第2の紐状部と、前記第2の紐状部に形成される第2の係止部と、前記ステント本体部の一端側に配置され輪状に形成される第2の輪状部と、を備え、前記第1の紐状部及び前記第2の紐状部がそれぞれ前記ステント本体部の他端側及び一端側に向かって引かれて前記第1の係止部及び前記第2の係止部がそれぞれ前記第1の輪状部及び前記第2の輪状部に係止されることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持され、ステントデリバリーシステムは、先端側の内側に、一端側を先端側に向けた状態で前記ステントを収納可能な外筒と、前記外筒の内側に配置される内筒と、一端が前記第1の紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記第1の輪状部に挿通され、前記外筒と前記内筒との間を前記外筒の軸方向に沿って延びる第1の操作紐部材と、一端が前記第2の紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記第2の輪状部に挿通され、前記内筒の内部を前記内筒の軸方向に沿って延びる第2の操作紐部材と、を備えるステントデリバリーシステムに関する。
前記ステントは、樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、基端側が前記ステント本体部の一端側に接続され且つ前記ステント本体部の他端側に延びる紐状部と、前記紐状部に形成される係止部と、前記ステント本体部の他端側に配置され輪状に形成される輪状部と、を備え、前記紐状部が他端側に向かって引かれて前記係止部が前記輪状部に係止されることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持され、ステントデリバリーシステムは、先端側の内側に前記ステントを収納可能な外筒と、前記外筒の内側に配置され、一端側を前記外筒の先端側に向けて配置された前記ステントを押し出し可能な台座部材と、一端が前記紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記輪状部に挿通され、前記外筒の内部を前記外筒の軸方向に沿って延びる操作紐部材と、を備え、前記台座部材は、前記外筒の軸方向に進行して前記外筒の外部に排出された状態において、前記外筒の直径よりも前記外筒の径方向の長さが広がることで前記ステント本体部の他端側を支持するステントデリバリーシステムに関する。
前記ステントは、樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、基端側が前記ステント本体部に接続され且つ前記ステント本体部の軸方向に沿って延びる紐状部と、前記紐状部に形成される係止部と、前記ステント本体部の一端側における前記ステント本体部の外側に配置され輪状に形成される第1の輪状部と、前記ステント本体部の軸方向の中央部の近傍における前記ステント本体部の内側に配置され輪状に形成される第2の輪状部と、を備え、前記紐状部が一端側に向かって引かれて前記係止部が前記第1の輪状部に係止されることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持され、ステントデリバリーシステムは、先端側の内側に前記ステントを収納可能な外筒と、前記外筒の内側に配置される内筒と、一端が前記紐状部の先端側に取り外し可能に連結される操作紐部材と、を備え、前記操作紐部材は、前記紐状部の連結部から前記ステント本体部の外側を前記外筒の軸方向に沿って前記外筒の基端側から先端側に延びて、前記ステント本体部の一端側において第1の輪状部に挿通されるとともに、前記ステント本体部の前記外筒の先端側の端部において前記ステント本体部の外側から内側に折り返されてから、前記第2の輪状部に挿通され、前記内筒の内部を前記内筒の軸方向に沿って前記基端側に向かって延びるステントデリバリーシステムに関する。
図1は、本発明の第1実施形態におけるステント1Aの斜視図であり、図2は、ステント1の側面図である。図1及び図2に示すように、ステント1Aは、ステント本体部11Aと、2本の紐状部12A,12Aと、2つの係止部13A,13Aと、2つの連結部14A,14Aと、2つの輪状部15A,15Aと、を備える。
繊維110Aは、モノフィラメント糸であってもよいし、マルチフィラメント糸であってもよい。また、繊維110Aは、撚りをかけていてもよいし、かけていなくてもよい。
紐状部12A、係止部13A、連結部14A及び輪状部15Aはそれぞれ、ステント本体部11Aの周方向に等間隔を空けて2つ配置される。
ステント本体部11Aは、紐状部12Aに連結された操作紐部材6AをY方向に向かって引くことによって、図3及び図4に示すように軸方向に収縮して拡径される。
図5は、ステントデリバリーシステム2Aを模式的に示した図である。図5に示すように、ステントデリバリーシステム2Aは、外筒3Aと、押し子部材4Aと、操作部40Aと、ガイドワイヤ誘導管5Aと、操作紐部材6Aと、固定部7Aと、を備える。
押し子部材4Aは、外筒3Aの内側に、外筒3Aの基端側から先端側に延びて配置される。押し子部材4Aは、先端がステント1Aの他端(Y方向の端部)に当接している。押し子部材4Aは、ステント1Aを外筒3Aから押し出し可能である。
ガイドワイヤ誘導管5Aは、先端側に配置され且つ外筒3Aの先端を塞ぐ先端チップ50Aを有する。ガイドワイヤ誘導管5Aは、押し子部材4Aの内側に位置し、先端チップ50Aから操作部40Aまで延びる貫通孔を有し、その貫通孔にガイドワイヤ(図示せず)が挿入されることで、ステントデリバリーシステム2Aが体内に挿入されるのを案内する。
固定部7Aは、外筒3Aの基端側に配置され且つ操作紐部材6Aの他端側(Y方向)が固定される。より詳しくは、固定部7Aは、外筒3Aの内側から外側を連通する孔部70Aを有する。孔部70Aには、操作紐部材6Aの二手に分かれた他端が挿通される。孔部70Aに挿通した操作紐部材6Aは、外筒3Aの外側において結び目60Aを形成する。
続いて、固定部7A側から操作紐部材6Aを引いて、図9に示すように、連結部14Aから操作紐部材6Aを取り外す。
(1)第1実施形態では、ステント1Aを生体内に留置するためのステントデリバリーシステム2Aが、ステント1Aを収容可能な外筒3Aと、ステント1Aを押し出し可能な押し子部材4Aと、ステント1Aの備える紐状部12Aの先端側に取り外し可能に連結される操作紐部材6Aと、外筒3Aの基端側に配置され且つ操作紐部材6Aの他端側が固定される固定部7Aと、を備えるものとした。
これにより、押し子部材4Aを外筒3Aの軸方向に進行させることで、ステント1Aを外筒3Aから押し出しつつ、操作紐部材6Aがステント本体部11Aに対して相対的に引くことができる。そして、押し子部材4Aを進行させることで、係止部13Aを輪状部15Aに係止させることができる。従って、本実施形態においては、ステント本体部11Aの拡径と、拡径した状態への固定を、ステント1Aの外筒3Aからの押し出しつつ行うことができるので、ステント1Aを狭窄部Nに容易に留置することができる。
本発明の第2実施形態に係るステントデリバリーシステム2Bは、第1実施形態におけるステント1Aと同様の構成を有するステント1Bを生体内に留置する。ステント1Bについては、ステント1Aと同様の符号を付して説明を省略する。
外側操作部30Bは、外筒3Bの基端側に接続される。外側操作部30Bは、外筒3Bよりも太い筒状に形成される。外側操作部30Bの中空部分は、外筒3Bの中空部分と、外筒3B軸方向に連通する。また、図12Bに示すように、外側操作部30Bは、その中空部分から径方向外側に延びて形成される一対の溝部31B,31Bを有する。溝部31B,31Bは、外側操作部30BのY方向の端部から外筒3Bの軸方向に延びる。
操作紐部材6Bは、外筒3Bの内部を外筒3Bの軸方向に沿って延びて配置される。
続いて、図16Bに示すように、内側操作部40Bを外筒3Bの軸を中心にして回転させることで、ウイング42B及び溝部31Bの位置を合わせる。ウイング42B及び溝部31Bの位置を合わせることによって、外側操作部30Bは、内側操作部40Bが更に外筒3Bの軸方向に進行することを許容する。そして、ウイング42B及び溝部31Bの位置を合わせた状態で、図16A及び図16Cに示すように、内側操作部40Bを外筒3Bの軸方向に進行させて、ステント1Bの全体を外筒3Bの先端側から押し出す。この際に、ウイング42Bは、溝部31Bに挿入される。ステント1Bの全体が外筒3Bの先端側から押し出されることで、ステント本体部11Bの全体が拡径する。
(2)第2実施形態では、ステント1Bを生体内に留置するためのステントデリバリーシステム2Bが、ステント1Bを収容可能な外筒3Bと、外筒3Bの基端側に接続され且つ筒状に形成される外側操作部30Bと、ステント1Bを押し出し可能な押し子部材4Bと、外側操作部30Bの内側に挿通され且つ押し子部材4Bと連動して外筒3Bの軸方向に進退可能な内側操作部40Bと、ステント1Bの備える紐状部12Bの先端側に取り外し可能に連結される操作紐部材6Bと、を備えるものとした。また、内側操作部40Bが、外側操作部30Bに対して相対的に回転可能なものとし、外側操作部30Bが、その一部が内側操作部40Bの一部に対して外筒3Bの軸方向に当接することで内側操作部40Bが軸方向に進行するのを制限するとともに、内側操作部40Bを回転させることで内側操作部40Bが更に軸方向に進行することを許容するものとした。
これにより、外側操作部30Bが、内側操作部40Bと当接することで、内側操作部40Bの軸方向への進行を制限するので、押し子部材4Bを外筒3Bの軸方向に進行させる際に、意図せずステント1Bの全体を外筒3Bの先端側から押し出してしまうのを防ぐことができる。また、ステント1Bの一部を外筒3Bの内部に残すことで、操作紐部材6Bを引いてステント本体部11Bを拡径する際にも、ステント1Bを安定して支持することができるので、ステント1Bを狭窄部Nに容易に留置することができる。
これにより、ステント1Bを狭窄部Nに、より容易に留置することができる。
これにより、ステント1Bの大部分を外筒3Bの先端から排出しつつも、ステント本体部11Bを拡径する際にステント1Bを安定して支持することができる。
本発明の第3実施形態に係るステントデリバリーシステム2Cは、第1実施形態におけるステント1Aと同様の構成を有するステント1Cを生体内に留置する。ステント1Cについては、ステント1Aと同様の符号を付して説明を省略する。
内筒8Cは、外筒3Cの内側に、外筒3Cの基端側から先端側に延びて配置される。内筒8Cは、ステント1Cの他端側(Y方向)に配置される。内筒8Cは、外筒3Cの軸方向に進行することで、ステント1Cを外筒3Cから押し出し可能である。
ガイドワイヤ誘導管5Cは、先端側に配置され且つ外筒3Cの先端を塞ぐ先端チップ50Cを有する。ガイドワイヤ誘導管5Cは、内筒8Cの内側に位置し、先端チップ50Cから操作部80Cまで延びる貫通孔を有し、その貫通孔にガイドワイヤ(図示せず)が挿入されることで、ステントデリバリーシステム2Cが体内に挿入されるのを案内する。
(5)第3実施形態では、ステント1Cを生体内に留置するためのステントデリバリーシステム2Cが、ステント1Cを収容可能な外筒3Cと、外筒3Cの内側に配置される内筒8Cと、ステント1Cの備える紐状部12Cの先端側に取り外し可能に連結される操作紐部材6Cと、を備えるものとした。また、操作紐部材6Cが、外筒3Cの基端側から先端側に延びるとともに、外筒3Cの先端側においてステント本体部11Cの外側から内側に折り返されてから、内筒8Cの内部を軸方向に沿ってステントデリバリーシステム2Cの基端側に向かって延びるものとした。
これにより、ステント1C全体を外筒3Cの外部に排出しても、ステント本体部11Cを、外筒3Cの先端側(X方向)における操作紐部材6Cの折り返し部分によって安定して支持しながら拡径させて、係止部13Cを輪状部15Cに係止させることができる。従って、本実施形態に係るステントデリバリーシステム2Cによれば、ステント1Cを狭窄部Nに容易に留置することができる。
本発明の第4実施形態に係るステントデリバリーシステム2Dは、第1実施形態におけるステント1Aと異なる構成を有するステント1Dを生体内に留置する。ステント1Dについては、ステント1Aと同様の構成については、ステント1Aと同様の符号を付して説明を省略し、ステント1Aと異なる構成を中心に説明する。
図23に示すように、ステント1Dは、ステント本体部11Dと、第1の紐状部121Dと、第2の紐状部122Dと、第1の係止部131Dと、第2の係止部132Dと、第1の連結部141Dと、第2の連結部142Dと、第1の輪状部151Dと、第2の輪状部152Dと、を備える。
第1の連結部141D及び第2の連結部142Dはそれぞれ、第1の紐状部121D及び第2の紐状部122Dのステント本体部11Dと接続されていない先端に配置され且つ環状に形成される。第1の連結部141D及び第2の連結部142Dにはそれぞれ、後述の第1の操作紐部材61D及び第2の操作紐部材62Dが取り外し可能に連結される。なお、第1の操作紐部材61D及び第2の操作紐部材62Dはそれぞれ、図23に示すように、後述の第1の輪状部151D及び第2の輪状部152Dに挿通される。
第1の係止部131D及び第2の係止部132Dは、第1の輪状部151D及び第2の輪状部152Dにそれぞれ係止されて、ステント本体部11Dを拡径した状態に維持する。
内筒8Dは、外筒3Dの内側に、外筒3Dの基端側から先端側に延びて配置される。内筒8Dの先端側は、ステント1Dの内側に配置される。内筒8Dは、外筒3Cの軸方向に進行可能である。
ガイドワイヤ誘導管5Dは、先端側に配置され且つ外筒3Dの先端を塞ぐ先端チップ50Dを有する。ガイドワイヤ誘導管5Dは、先端チップ50Dから操作部80Dまで延びる貫通孔を有し、その貫通孔にガイドワイヤ(図示せず)が挿入されることで、ステントデリバリーシステム2Dが体内に挿入されるのを案内する。
第2の操作紐部材62Dは、第2の紐状部122Dの先端側から、ステント本体部11Dの内側をX方向に、ステント本体部11Dの一端(内筒8Dの先端)まで延びる。この際に、第2の操作紐部材62Dは、第2の輪状部152Dに挿通される。第2の操作紐部材62Dは、内筒8Dの先端において折り返されて、内筒8Dの内部を内筒8Dの軸方向に沿って延びる。
(6)第4実施形態では、ステント1Dを生体内に留置するためのステントデリバリーシステム2Dが、ステント1Dを収容可能な外筒3Dと、外筒3Dの内側に配置される内筒8Dと、ステント1Dの備える第1の紐状部121Dの先端側に取り外し可能に連結されるとともに外筒3Dと内筒8Dとの間をステントデリバリーシステム2Dの基端側に延びて配置される第1の操作紐部材61Dと、ステント1Dの備える第2の紐状部122Dの先端側に取り外し可能に連結されるとともに内筒8Dの内部をステントデリバリーシステム2Dの基端側に延びて配置される第2の操作紐部材62Dと、を備えるものとした。
これにより、ステント1Dを外筒3Cの外部に排出して、互いに逆方向に延びる第1の紐状部121D及び第2の紐状部122Dを引くことによって、ステント本体部11Dをバランスよく拡径させることができる。従って、本実施形態に係るステントデリバリーシステム2Dによれば、ステント1Dを狭窄部Nに容易に留置することができる。
本発明の第5実施形態に係るステントデリバリーシステム2Eは、第1実施形態におけるステント1Aと同様の構成を有するステント1Eを生体内に留置する。ステント1Eについては、ステント1Aと同様の符号を付して説明を省略する。
台座部材9Eは、外筒3Eの内側に、外筒3Eの基端側から先端側に延びて配置される。台座部材9Eは、ステント1Eの他端側(Y方向)に配置される。台座部材9Eは、外筒3Eの軸方向に進行することで、ステント1Eを外筒3Eから押し出し可能である。台座部材9Eは、外筒3Eの直径よりも径方向の長さが広がった状態を記憶した線形の形状記憶合金により構成される。これにより、台座部材9Eは、外筒3Eの軸方向に進行して外筒3Eの外部に排出された状態において、外筒3Eの直径よりも径方向の長さが広がる。
ガイドワイヤ誘導管5Eは、先端側に配置され且つ外筒3Eの先端を塞ぐ先端チップ50Eを有する。ガイドワイヤ誘導管5Eは、先端チップ50Eから操作部90Eまで延びる貫通孔を有し、その貫通孔にガイドワイヤ(図示せず)が挿入されることで、ステントデリバリーシステム2Eが体内に挿入されるのを案内する。
操作紐部材6Eは、外筒3Eの内部を外筒3Eの軸方向に沿って延びる。
(7)第5実施形態では、ステント1Eを生体内に留置するためのステントデリバリーシステム2Eが、ステント1Eを収容可能な外筒3Eと、外筒3Eの内側に配置される台座部材9Eと、ステント1Eの備える紐状部12Eの先端側に取り外し可能に連結される操作紐部材6Eと、を備えるものとした。また、台座部材9Eが、外筒3Eの軸方向に進行して外筒3Eの外部に排出された状態において、外筒3Eの直径よりも径方向の長さが広がることでステント本体部11Eの他端側を支持するものとした。
これにより、ステント本体部11Eの他端側を、台座部材9Eによって安定して支持しながら拡径させて、係止部13Eを輪状部15Eに係止させることができる。従って、本実施形態に係るステントデリバリーシステム2Eによれば、ステント1Eを狭窄部Nに容易に留置することができる。
これにより、確実且つ容易に、台座部材9Eの径方向の長さを外筒3Eの直径よりも広げることができる。
本発明の第6実施形態に係るステントデリバリーシステム2Fは、第1〜第5実施形態におけるステントと異なる構成を有するステント1Fを生体内に留置する。以下、ステント1Fについては、ステント1Aと同様の構成については、ステント1Aと同様の符号を付して説明を省略し、ステント1Aと異なる構成を中心に説明する。
図33に示すように、ステント1Fは、ステント本体部11Fと、紐状部12Fと、係止部13Fと、連結部14Fと、第1の輪状部151Fと、第2の輪状部152Fと、を備える。
連結部14Fは、紐状部12Fのステント本体部11Fと接続されていない先端に配置され且つ環状に形成される。連結部14Fには、後述の操作紐部材6Fが取り外し可能に連結される。なお、操作紐部材6Fは、図33に示すように、後述の第1の輪状部151F及び第2の輪状部152Fに挿通される。
第2の輪状部152Fは、ステント本体部11Fの軸方向の中央部の近傍におけるステント本体部11Fの内側に配置され輪状に形成される。第2の輪状部152Fは、ステント本体部11Fの内側に突出するように形成される。
係止部13Fは、第1の輪状部151Fに係止されて、ステント本体部11Fを拡径した状態に維持する。
紐状部12F、係止部13F、連結部14F、第1の輪状部151F及び第2の輪状部152Fはそれぞれ、ステント本体部11Fの周方向に等間隔を空けて2つ配置される。
内筒8Fは、外筒3Fの内側に、外筒3Fの基端側から先端側に延びて配置される。内筒8Fは、ステント1Fの他端側(Y方向)に配置される。内筒8Fは、外筒3Fの軸方向に進行することで、ステント1Fを外筒3Fから押し出し可能である。
ガイドワイヤ誘導管5Fは、先端側に配置され且つ外筒3Fの先端を塞ぐ先端チップ50Fを有する。ガイドワイヤ誘導管5Fは、内筒8Fの内側に位置し、先端チップ50Fから操作部80Fまで延びる貫通孔を有し、その貫通孔にガイドワイヤ(図示せず)が挿入されることで、ステントデリバリーシステム2Fが体内に挿入されるのを案内する。
(9)第6実施形態では、ステント1Fを生体内に留置するためのステントデリバリーシステム2Fが、ステント1Fを収容可能な外筒3Fと、外筒3Fの内側に配置される内筒8Fと、ステント1Fの備える紐状部12Fの先端側に取り外し可能に連結される操作紐部材6Fと、を備えるものとした。また、操作紐部材6Fが、紐状部12Fの連結部14Fからステント本体部11Fの外側を外筒3Fの軸方向に沿って外筒3Fの基端側から先端側に延びて、ステント本体部11Fの一端側において第1の輪状部151Fに挿通されるとともに、ステント1Fの先端側の端部においてステント本体部11Fの外側から内側に折り返されてから、第2の輪状部152Fに挿通され、内筒8Fの内部を内筒8Fの軸方向に沿って基端側に向かって延びるものとした。
これにより、ステント1F全体を外筒3Fの外部に排出してから、ステント本体部11Fを拡径させる際に、内筒8Fの先端を第2の輪状部152Fに引っ掛けることで、ステント本体部11Fを安定して支持し、係止部13Fを第1の輪状部151Fに係止させることができる。従って、本実施形態に係るステントデリバリーシステム2Fによれば、ステント1Fを狭窄部Nに容易に留置することができる。また、第2の輪状部152Fは、ステント本体部11Fの軸方向の中央部の近傍に配置されるので、ステント本体部11Fの軸方向の中央を固定しつつ、ステント本体部11Fを拡径することができる。従って、ステント1Fを狭窄部Nに留置する際の、ステント1Fの位置決めが容易である。
本発明の第7実施形態に係るステントデリバリーシステム2Gは、第1実施形態におけるステント1Aと同等の構成を有するステント1Gを生体内に留置する。以下、ステント1Gについては、ステント1Aと同様の構成については、ステント1Gと同様の符号を付して説明を省略する。
ステント収容部52Gは、先端キャップ50Gの基端側に配置され、ステント本体部11Gの先端側を収容可能に構成される。第7実施形態では、ステント収容部52Gは、先端キャップ50Gの基端側に形成され、先端側に凹んだ凹部により構成される。
(10)第7実施形態では、停止された先端キャップ50Gと内筒8Gとの間でステント本体部11Gが圧縮されることで外筒3Gから押し出されたステント本体部11Gが拡径するものとした。
これにより、ステントの拡径に伴う操作紐部材6G等の張力は低減できるため、操作紐部材6G等が破損してしまうことを防ぐことができる。
これにより、ステント1Gを狭窄部Nに、容易に留置することができる。
上記各実施形態では、生体内に留置するステントとして、生分解性繊維によって円筒状に形成されたステントを用いたが、本発明におけるステントはこれに限定されない。本発明におけるステントとしては、生分解性ではない樹脂によって円筒形に形成されたステントも用いることができる。
11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G…ステント本体部
12A,12B,12C,12E,12F,12G…紐状部
121D…第1の紐状部
122D…第2の紐状部
13A,13B,13C,13E,13F,13G…係止部
131D…第1の係止部
132D…第2の係止部
15A,15B,15C,15E,15F,15G…輪状部
151D…第1の輪状部
151F…第1の輪状部
152D…第2の輪状部
152F…第2の輪状部
2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G…ステントデリバリーシステム
3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G…外筒
30B…外側操作部
31B…溝部(凹部)
4A,4B…押し子部材
40B…内側操作部
42B…ウイング(凸部)
5G…ガイドワイヤ誘導管(操作管)
50G…先端キャップ(ステント先端保護部)
52G…ステント収容部
6A,6B,6C,6E,6F,6G…操作紐部材
61D…第1の操作紐部材
62D…第2の操作紐部材
7A…固定部
8C,8D,8G…内筒
9E…台座部材
Claims (10)
- ステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムであって、
前記ステントは、
樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、
基端側が前記ステント本体部の一端側に接続される紐状部と、
前記紐状部に形成される係止部と、
前記ステント本体部の他端側に配置され輪状に形成される輪状部と、を備え、
前記紐状部が他端側に向かって引かれて前記係止部が前記輪状部に係止されることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持され、
ステントデリバリーシステムは、
先端側の内側に前記ステントを収納可能な外筒と、
前記外筒の内側に配置され、一端側を前記外筒の先端側に向けて配置された前記ステントを押し出し可能な押し子部材と、
一端が前記紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記輪状部に挿通され、前記外筒の内部を前記外筒の軸方向に沿って延びる操作紐部材と、
前記外筒の基端側に配置され且つ前記操作紐部材の他端側が固定される固定部と、を備えるステントデリバリーシステム。 - ステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムであって、
前記ステントは、
樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、
基端側が前記ステント本体部の一端側に接続される紐状部と、
前記紐状部に形成される係止部と、
前記ステント本体部の他端側に配置され輪状に形成される輪状部と、を備え、
前記紐状部が他端側に向かって引かれて前記係止部が前記輪状部に係止されることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持され、
ステントデリバリーシステムは、
先端側の内側に前記ステントを収納可能な外筒と、
前記外筒の基端側に接続され且つ筒状に形成される外側操作部と、
前記外筒の内側に配置され、一端側を前記外筒の先端側に向けて配置された前記ステントを押し出し可能な押し子部材と、
前記外側操作部の内側に挿通され且つ前記押し子部材と連動して前記外筒の軸方向に進退可能な内側操作部と、
一端が前記紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記輪状部に挿通され、前記外筒の内部を前記外筒の軸方向に沿って延びる操作紐部材と、を備え、
前記内側操作部は、前記外側操作部に対して相対的に回転可能であり、
前記外側操作部は、その一部が前記内側操作部の一部に対して前記軸方向に当接することで前記内側操作部が前記軸方向に進行するのを制限するとともに、前記内側操作部を回転させることで前記内側操作部が更に前記軸方向に進行することを許容するステントデリバリーシステム。 - 前記内側操作部は、前記外側操作部に挿通され且つ回転軸となる回転軸部と、前記回転軸部から突出した凸部と、を有し、
前記外側操作部は、その中空部分から径方向外側に延びて形成され且つ前記凸部に対応する凹部を有する請求項2記載のステントデリバリーシステム。 - 前記外側操作部が前記内側操作部に当接するまで前記内側操作部を前記軸方向に進行させることで、前記ステントは全長の80〜95%が前記外筒の先端側から押し出される請求項2又は3記載のデリバリーシステム。
- ステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムであって、
前記ステントは、
樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、
基端側が前記ステント本体部の一端側に接続され且つ前記ステント本体部の他端側に延びる紐状部と、
前記紐状部に形成される係止部と、
前記ステント本体部の他端側に配置され輪状に形成される輪状部と、を備え、
前記紐状部が他端側に向かって引かれて前記係止部が前記輪状部に係止されせることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持され、
ステントデリバリーシステムは、
先端側の内側に前記ステントを収納可能な外筒と、
前記外筒の内側に配置される内筒と、
一端が前記紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記輪状部に挿通される操作紐部材と、を備え、
前記操作紐部材は、前記外筒の軸方向に沿って前記外筒の基端側から先端側に延びるとともに、前記ステントの前記先端側の端部において前記ステントの外側から内側又は内側から外側に折り返されてから、前記内筒の内部を前記内筒の軸方向に沿って前記基端側に向かって延びるステントデリバリーシステム。 - ステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムであって、
前記ステントは、
樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、
基端側が前記ステント本体部の一端側に接続され且つ前記ステント本体部の他端側に延びる第1の紐状部と、
前記第1の紐状部に形成される第1の係止部と、
前記ステント本体部の他端側に配置され輪状に形成される第1の輪状部と、
基端側が前記ステント本体部の他端側に接続され且つ前記ステント本体部の一端側に延びる第2の紐状部と、
前記第2の紐状部に形成される第2の係止部と、
前記ステント本体部の一端側に配置され輪状に形成される第2の輪状部と、を備え、
前記第1の紐状部及び前記第2の紐状部がそれぞれ前記ステント本体部の他端側及び一端側に向かって引かれて前記第1の係止部及び前記第2の係止部がそれぞれ前記第1の輪状部及び前記第2の輪状部に係止されることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持されるステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムであり、
ステントデリバリーシステムは、
先端側の内側に、一端側を先端側に向けた状態で前記ステントを収納可能な外筒と、
前記外筒の内側に配置される内筒と、
一端が前記第1の紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記第1の輪状部に挿通され、前記外筒と前記内筒との間を前記外筒の軸方向に沿って延びる第1の操作紐部材と、
一端が前記第2の紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記第2の輪状部に挿通され、前記内筒の内部を前記内筒の軸方向に沿って延びる第2の操作紐部材と、を備えるステントデリバリーシステム。 - ステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムであって、
前記ステントは、
樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、
基端側が前記ステント本体部の一端側に接続され且つ前記ステント本体部の他端側に延びる紐状部と、
前記紐状部に形成される係止部と、
前記ステント本体部の他端側に配置され輪状に形成される輪状部と、を備え、
前記紐状部が他端側に向かって引かれて前記係止部が前記輪状部に係止されることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持されるステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムであり、
ステントデリバリーシステムは、
先端側の内側に前記ステントを収納可能な外筒と、
前記外筒の内側に配置され、一端側を前記外筒の先端側に向けて配置された前記ステントを押し出し可能な台座部材と、
一端が前記紐状部の先端側に取り外し可能に連結されるとともに前記輪状部に挿通され、前記外筒の内部を前記外筒の軸方向に沿って延びる操作紐部材と、を備え、
前記台座部材は、前記外筒の軸方向に進行して前記外筒の外部に排出された状態において、前記外筒の直径よりも前記外筒の径方向の長さが広がることで前記ステント本体部の他端側を支持するステントデリバリーシステム。 - 前記台座部材は、前記外筒の直径よりも前記外筒の径方向の長さが広がった状態を記憶した線形の形状記憶合金により構成される請求項7記載のステントデリバリーシステム。
- ステントを生体内に留置するためのステントデリバリーシステムであって、
前記ステントは、
樹脂又は生分解性繊維によって円筒状に形成され、縮径した状態から拡径した状態に変形可能なステント本体部と、
基端側が前記ステント本体部に接続され且つ前記ステント本体部の軸方向に沿って延びる紐状部と、
前記紐状部に形成される係止部と、
前記ステント本体部の一端側における前記ステント本体部の外側に配置され輪状に形成される第1の輪状部と、
前記ステント本体部の軸方向の中央部の近傍における前記ステント本体部の内側に配置され輪状に形成される第2の輪状部と、を備え、
前記紐状部が一端側に向かって引かれて前記係止部が前記第1の輪状部に係止されることで、前記ステント本体部が拡径した状態に維持され、
ステントデリバリーシステムは、
先端側の内側に前記ステントを収納可能な外筒と、
前記外筒の内側に配置される内筒と、
一端が前記紐状部の先端側に取り外し可能に連結される操作紐部材と、を備え、
前記操作紐部材は、前記紐状部の連結部から前記ステント本体部の外側を前記外筒の軸方向に沿って前記外筒の基端側から先端側に延びて、前記ステント本体部の一端側において第1の輪状部に挿通されるとともに、前記ステント本体部の前記外筒の先端側の端部において前記ステント本体部の外側から内側に折り返されてから、前記第2の輪状部に挿通され、前記内筒の内部を前記内筒の軸方向に沿って前記基端側に向かって延びるステントデリバリーシステム。 - 前記ステント本体部の先端側に配置され前記ステント本体部の先端側を収容可能なステント収容部を有するステント先端保護部と、
前記ステント先端保護部を前記外筒の軸方向に進退可能とする操作管と、を更に備える請求項1〜9のいずれかに記載のステントデリバリーシステム。
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