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JP6550094B2 - 認証装置および認証方法 - Google Patents

認証装置および認証方法

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JP6550094B2
JP6550094B2 JP2017113370A JP2017113370A JP6550094B2 JP 6550094 B2 JP6550094 B2 JP 6550094B2 JP 2017113370 A JP2017113370 A JP 2017113370A JP 2017113370 A JP2017113370 A JP 2017113370A JP 6550094 B2 JP6550094 B2 JP 6550094B2
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Description

以下の開示は、虹彩認証を行う認証装置等に関する。
近年、様々な個人認証の技術が開発されている。当該技術の一例が特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1には、虹彩認証に係る個人認証方法が開示されている。具体的には、この個人認証方法では、登録時に、取得した虹彩画像から求めた特徴データと瞳孔開度指標とを用いて、虹彩データベースに登録者についてのデータ登録を行い、認証時に、登録されているデータとの照合によって、被認証者が登録者と同一であるか否かを判断する。
特許文献2には、生体認証装置が開示されている。具体的には、この生体認証装置は、照合結果、または、取得した環境区分に該当する区分における学習頻度に応じて学習を行うことで、照合対象である辞書情報の更新を行う。環境区分は、生体情報を取得する際の環境情報を計測することで取得される。
特許文献3には、人物認証装置が開示されている。具体的には、この人物認証装置は、認証対象者の登録情報が作成された時点または運用者によって設定された時点から、現時点までの期間の間、顔画像の照合を行うごとに、認証対象者の登録情報を更新する。
特開2004−167227号公報(2004年6月17日公開) 特開2006−31103号公報(2006年2月2日公開) 特開2004−139259号公報(2004年5月13日公開)
虹彩認証では、環境によっては、登録者本人であっても「登録者本人ではない」と判定されたり、登録者ではない他人であっても「登録者本人である」と判定されたりするなどの誤認証が発生する可能性がある。このような認証精度の低下の原因の1つとしては、虹彩撮影時の環境光強度に依存した瞳孔の大きさの変化が挙げられる。
瞳孔の大きさは、環境光強度に依存して変化する。具体的には、瞳孔の大きさ(瞳孔径)は環境光が明るいほど小さくなる。虹彩は瞳孔の大きさを変化させるための筋肉であり、環境光の強弱に応答して伸長または収縮する。そのため、環境光強度に依存して、虹彩の筋肉模様が変化する。即ち、認証の照合に用いる虹彩コードに変化が生じ得る。換言すれば、虹彩撮影時の環境光によっては、上記のような誤認証が生じてしまう。
例えば、室内では環境光強度が比較的小さいため、瞳孔径は大きくなるが、屋外では環境光強度が比較的大きいため、瞳孔径は小さくなる。室内での撮影結果に基づき虹彩コードを登録しておき、屋外での撮影結果に基づき取得した虹彩コードで認証を行った場合、瞳孔径が異なるため、虹彩模様、即ち虹彩コードに変化が生じ、たとえ登録者本人であっても認証に失敗する可能性がある。つまり、瞳孔の大きさを考慮しない場合には、誤認証が発生する可能性がある。
特許文献1の技術では、登録情報として瞳孔開度指標の異なる複数の虹彩コードを事前に準備しておき、認証時には、取得した瞳孔開度指標に近い瞳孔開度指標に紐付けられた虹彩コードを選択し認証を行うことで、環境光強度に依存する瞳孔の大きさの変化に対応した虹彩認証を行うことができるとしている。しかしながら、特許文献1には、認証精度が低下するもう一つの原因である虹彩および瞳孔を含む眼球への環境光の映り込みについての低減に関する開示は無い。そのため、認証時または登録時に取得した画像において当該映り込みが発生していた場合には、当該映り込みに起因して認証精度が低下する。
これは、眼球への環境光の映り込み、即ち角膜表面で鏡面反射(正反射)される環境光が、本来取得するべき虹彩パターンの輝度情報に合わさって撮像されることで、誤った虹彩コードが作成されてしまうためである。
また、特許文献1の技術では、瞳孔開度指標を求めるときに、取得した画像から、眼球への環境光の映り込みを除去していない。そのため、眼球、特に瞳孔と虹彩とを隔てる境界近辺に環境光の映り込みが生じている場合には、正確ではない瞳孔開度指標が算出される。
これは、瞳孔開度指標を算出するためには、眼球が映る画像から上記境界を特定する必要があるが、眼球、特に上記境界近辺に環境光の映り込みが生じている場合には、誤った箇所を境界として特定してしまうためである。この場合、正確ではない瞳孔開度指標が算出されるために、上記のような誤認証が発生してしまう。
以上から、特許文献1の技術では、虹彩コードおよび/または瞳孔開度指標を求めるために上記の映り込みの除去を行っていないため、精度良く認証を行うことは困難であると考えられる。
また、特許文献2および3においても、上記映り込みの影響の低減に関する開示は無いため、精度良く認証を行うことは困難であると考えられる。
以下の開示は、精度良く認証を行うことが可能な認証装置等を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る認証装置は、眼球を含む被写体の画像情報を取得する画像情報取得部と、上記画像情報から上記眼球の正反射光成分の少なくとも一部を除去する正反射光成分除去部と、虹彩コードを作成する虹彩コード作成部と、瞳孔の開き具合を示す瞳孔開度を算出する瞳孔開度算出部と、を備え、(i)上記虹彩コード作成部は、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出部は、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、(ii)上記虹彩コード作成部は、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出部は、上記画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、または、(iii)上記虹彩コード作成部は、上記画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出部は、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出する。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る認証方法は、眼球を含む被写体の画像情報を取得する画像情報取得工程と、上記画像情報から上記眼球の正反射光成分の少なくとも一部を除去する正反射光成分除去工程と、虹彩コードを作成する虹彩コード作成工程と、瞳孔の開き具合を示す瞳孔開度を算出する瞳孔開度算出工程と、を含み、(i)上記虹彩コード作成工程では、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出工程では、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、(ii)上記虹彩コード作成工程では、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出工程では、上記画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、または、(iii)上記虹彩コード作成工程では、上記画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出工程では、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出する。
本開示の一態様によれば、精度良く虹彩認証を行うことができるという効果を奏する。
実施形態1に係る情報処理装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。 瞳孔開度の算出方法について説明するための図である。 (a)および(b)はそれぞれ、図1の情報処理装置における認証処理の一例について説明するための図である。 (a)および(b)はそれぞれ、図1の情報処理装置における認証処理の別例について説明するための図である。 実施形態1に係る情報処理装置における処理方法の一例を示すフローチャートであり、(a)は登録時の処理方法の一例、(b)は認証時の処理方法の一例を示す。 実施形態2に係る情報処理装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。 実施形態2および3に係る情報処理装置における処理方法の一例を示すフローチャートである。 実施形態3に係る情報処理装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。 (a)および(b)はそれぞれ、図8の情報処理装置における認証DBに含まれるデータの一例を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、実施形態1について、図1〜図5に基づいて詳細に説明する。図1は、実施形態1の情報処理装置1(認証装置)の要部の構成を示す機能ブロック図である。以下に述べるように、情報処理装置1は、虹彩認証技術を用いて被写体Hを認証する。
このため、情報処理装置1による認証(照合)の対象となる被写体Hは、眼球HEを含む生体であるものとする(後述の図2も参照)。実施形態1では、被写体H(生体)が人である場合を例示する。情報処理装置1による認証は、被写体Hの2つの眼球HEのうちの少なくとも一方(左目および右目の少なくともいずれか)に対する画像解析の結果に基づいて行われる。
実施形態1では、説明の便宜上、2つの眼球HEの一方を用いて被写体Hを認証する場合を例示する。但し、2つの眼球HEの両方を用いて被写体Hを認証してもよい。
(情報処理装置1の構成)
情報処理装置1は、制御部10、撮像装置11(画像情報取得部)、および記憶部90を備える。制御部10は、情報処理装置1の各部を統括的に制御する。制御部10の機能は、記憶部90に記憶されたプログラムを、CPU(Central Processing Unit)が実行することで実現されてよい。
記憶部90は、制御部10が実行する各種のプログラム、および当該プログラムによって使用されるデータを格納する。一例として、記憶部90には、以下に述べる認証DB(DataBase)91が格納されている。
撮像装置11は、被写体Hを撮影することで、当該被写体Hの画像情報(画像データ)を取得する。この画像情報は、例えば、被写体Hの撮影時に、撮像装置11が受けた、被写体Hで反射された光の強度を示す情報である。換言すれば、画像情報は、撮像装置11が備える複数の画素における輝度値の集合を示す情報である。さらに換言すれば、撮像装置11が取得した被写体Hの画像情報(映り込み除去部110に供給される被写体Hの画像情報)は、当該画像情報に種々の処理が実行される前(加工前)の、撮像装置11の撮影対象となった被写体Hを示す情報であり、当該種々の処理が実施された後の、表示部に表示されるときの画像情報とは異なるものである。以下、撮像装置11が取得した被写体Hの画像情報を、第1画像IMG1と称する。なお、撮像装置11が取得する画像情報には、上記種々の処理が実行される前の画像情報に相当する画像情報も含まれる。例えば、撮像装置11が取得した上記種々の処理実行前の複数枚の画像を合成して1枚の画像を生成し、当該生成した画像を第1画像IMG1としてもよい。換言すれば、取得した複数の画像のそれぞれを示す画像情報を平均化することで得られた画像情報(1枚分の画像を示す画像情報)を、第1画像IMG1としてもよい。つまり、取得した画像情報を用いて第1画像IMG1が生成されてもよい。撮像装置11は、第1画像IMG1を制御部10(より具体的には、以下に述べる映り込み除去部110)に供給する。
一例として、撮像装置11は、(i)主軸方向が互いに異なる複数の偏光素子と、(ii)複数の撮像素子と、を備えていてよい。あるいは、撮像装置11は、(i)異なる波長の波長選択性を有する複数の波長選択素子(例:RGBフィルタ等の波長フィルタ)と、(ii)複数の撮像素子と、を備えていてもよい。
第1画像IMG1には、被写体Hの眼球HEを表す画像(オブジェクト)が含まれている。このため、第1画像IMG1には、後述する第2画像IMG2と同様に、眼球HEの瞳孔HPPおよび虹彩HIRを表現する画像がそれぞれ含まれている(図2も参照)。換言すれば、第1画像IMG1には、瞳孔HPPおよび虹彩HIRのそれぞれを示す画像情報が含まれる。このことから、第1画像IMG1は、虹彩画像と称されてもよい。
制御部10は、映り込み除去部110(正反射光成分除去部)、解析部120、登録部130、および照合部140を備える。解析部120は、虹彩コード作成部121と瞳孔開度算出部122とを備える。
映り込み除去部110は、第1画像IMG1から、眼球HEの正反射光成分の少なくとも一部を除去する。つまり、映り込み除去部110は、第1画像IMG1(虹彩画像)から、眼球への環境光の映り込みを除去する。
映り込み除去部110は、第1画像IMG1から正反射光成分の少なくとも一部を除去した画像として、第2画像IMG2を生成する。具体的には、映り込み除去部110は、第1画像IMG1としての画像情報が示す輝度値から、正反射光成分を示す輝度値の少なくとも一部を除去することで、第2画像IMG2としての画像情報(除去後画像情報)を生成する。第2画像IMG2は、環境光の映り込みが除去された画像であることから、映り込み除去画像と称されてもよい。映り込み除去部110は、第2画像IMG2を、解析部120(虹彩コード作成部121および瞳孔開度算出部122のそれぞれ)に供給する。
映り込み除去部110において、環境光の映り込みを除去する手法(以下、映り込み除去手法)としては、以下の手法が用いられてよい。
一例として、「特許第3955616号公報」に開示された映り込み除去手法が用いられてよい。この場合、撮像装置11は撮像素子と偏光素子とを含み、偏光素子を回転させることにより、当該偏光素子の主軸の角度を変化させる。映り込み除去部110は、撮像素子が取得した、偏光素子の主軸が互いに異なる複数の第1画像IMG1の、鏡面反射が生じている画素群について、画素毎に、被写体Hの法線ベクトルと視線ベクトルとから入射面および入射角を特定する。そして、映り込み除去部110は、入射面及び入射角の両方が類似している画素同士をクラスタリングして画素集合を形成し、当該画素集合において、拡散反射成分と鏡面反射成分との間の確率的独立性を仮定して反射成分を分離する。これにより、映り込み除去部110は、第1画像IMG1から鏡面反射成分を除去することができる。
また、映り込み除去部110は、上記撮像素子が、主軸方向が互いに異なる複数の偏光素子と対応付けられた1つの画素ユニットが二次元的に配列されたものである場合、第1画像IMG1の眼球HEに対応する画素ユニットのそれぞれについて、輝度の最小値(最小輝度値)を算出または推定し、最小輝度値に基づいて、第1画像IMG1の眼球HEの表面における正反射光成分の少なくとも一部を除去してもよい。
なお、映り込み除去部110は、独立成分分析(Independent Component Analysis;ICA)処理を行うことで、正反射光成分の少なくとも一部を除去してもよい。
また、映り込み除去部110において、「“The Measurement of Highlights in Color Images”, GUDRUN J. KLINKER, STEVEN A. SHAFER, AND TAKEO KANADE」に開示された、色特性を利用した映り込み除去手法が用いられてもよい。
解析部120は、第2画像IMG2を解析することにより、虹彩認証のために用いられる各データを生成する。解析部120において、虹彩コード作成部121は、第2画像IMG2に基づいて、虹彩認証を行うために用いられる虹彩コードを作成する。虹彩コード作成部121における虹彩コードの作成には、公知の手法(例:特許文献1または3に開示された手法)が用いられてよい。
解析部120において、瞳孔開度算出部122は、第2画像IMG2に基づいて、瞳孔開度を算出する。瞳孔開度とは、瞳孔の開き具合(瞳孔がどの程度開いているか)を示す指標である。以下、瞳孔開度算出部122において算出される瞳孔開度を、瞳孔開度Rと称する。
図2は、瞳孔開度Rの算出方法について説明するための図である。図2には、第2画像IMG2において表現された眼球HEが、概略的に示されている。図2に示されるように、第2画像IMG2には、眼球HEの瞳孔HPPおよび虹彩HIRを表現する画像がそれぞれ含まれている。以降、第2画像IMG2において、(i)瞳孔HPPを含む領域を瞳孔領域、(ii)虹彩HIRを含む領域を虹彩領域と、それぞれ称する。
ここで、瞳孔HPPの径をD1とする。瞳孔HPPが円形である場合、D1は瞳孔HPPの直径であってよい。但し、瞳孔HPPの一部が異物(例:睫毛)に遮られる等の影響により、瞳孔HPPの完全な円像を得られない場合、瞳孔開度算出部122は、第2画像IMG2において瞳孔HPPに円フィッティングを施してよい。瞳孔開度算出部122は、円フィッティングが施された後の瞳孔HPPに対して、D1を算出してよい。この点は、以下に述べる外径D2についても同様である。
なお、実施形態1において例示するように、円フィッティングは、第2画像IMG2(映り込み除去後の画像)に対して施されることが好ましい。但し、円フィッティングは、第1画像IMG1(映り込み除去前の画像)に対して施されてもよい。
簡単のため、虹彩HIRも、瞳孔HPPと同様に円形である場合を考える。図2では、説明の便宜上、虹彩HIRは、瞳孔HPPと共通の重心(中心)C0を有しているものとする。つまり、虹彩HIRは、瞳孔HPPの同心円であるものとする。但し、虹彩HIRは、瞳孔HPPの同心円でなくともよい。
また、虹彩HIRは、当該瞳孔HPPよりも大きい外径を有している。以下、虹彩HIRの外径をD2とする。また、図2に示されるように、瞳孔HPPの径D1は、虹彩HIRの内径に等しい。つまり、径D1は、虹彩HIRの内径とも表現できる。
瞳孔HPPの径D1は、瞳孔領域における瞳孔領域長であると表現されてよい。瞳孔領域長とは、瞳孔領域の重心C0を通る直線上の、当該瞳孔領域の端部同士の長さである。また、虹彩HIRの外径D2は、虹彩領域における虹彩領域長であると表現されてよい。虹彩領域長とは、虹彩領域の重心を通る直線上の、当該虹彩領域の端部同士の長さである。図2の場合であれば、虹彩領域長は、瞳孔領域の重心C0を通る直線上の、虹彩領域の端部同士の長さとなる。
瞳孔開度算出部122は、例えば、R=D1/D2として、瞳孔開度Rを算出する。つまり、瞳孔開度算出部122は、虹彩HIRの外径D2(虹彩領域長)に対する、瞳孔HPPの径D1(虹彩HIRの内径,瞳孔領域長)の比(割合)を、瞳孔開度Rとして算出する。
なお、図2では、瞳孔HPPおよび虹彩HIRがいずれも円形である場合(または、円フィッティングされた場合)を例示したが、実際には、瞳孔HPPおよび虹彩HIRの形状は楕円形である。このため、例えば瞳孔HPPの形状を楕円形として取り扱う場合には、瞳孔HPPの径D1としては、瞳孔HPPの直軸の長さまたは短軸の長さのいずれかが用いられてよい。この点については、虹彩HIRも同様である。
また、瞳孔開度Rの算出方法(算出式)は、上述のものに限定されず、任意の方法が用いられてよい。一例として、瞳孔開度算出部122は、瞳孔HPPの径D1をそのまま、瞳孔開度Rとして算出してもよい。また、径(内径)D1および外径D2についても、任意の方法によって算出されてよい。
但し、撮像装置11と被写体Hとの距離(撮影距離)が変化しうる場合には、R=D2/D1によって瞳孔開度Rを算出することが好ましい。撮影距離が変化した場合、当該撮影距離の変化に伴って、第2画像IMG2における瞳孔HPPおよび虹彩HIRの大きさが変動するためである。
このため、虹彩HIRの外径D2に対する瞳孔HPPの径D1の比を用いて、瞳孔開度Rを算出することにより、撮影距離が変動した場合でも、当該撮影距離の変動に伴う瞳孔開度Rの変化を相殺できるので、より高精度に瞳孔開度Rを算出できる。
解析部120は、虹彩コード(虹彩コード作成部121の解析結果)および瞳孔開度R(瞳孔開度算出部122の解析結果)を、登録部130または照合部140に供給する。
登録部130は、解析部120から取得した虹彩コードと瞳孔開度Rとを、記憶部90の認証DB91に登録する(書き込む)。認証DB91とは、被写体Hに対する虹彩認証を行うための各種のデータが格納されたデータベースである。本実施形態では、認証DB91には、被写体Hについてあらかじめ登録された虹彩コード(以下、登録虹彩コード)および瞳孔開度(以下、登録瞳孔開度)が、すでに記録されているものとする。
より具体的には、登録部130は、解析部120から取得した虹彩コードと瞳孔開度Rとを紐付けて(対応付けて)、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度として認証DB91に登録する。換言すれば、登録部130は、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度を一つの組(登録データペア)として、認証DB91に登録する。また、登録部130は、ユーザ(後述の登録者)に対応付けて登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度を登録してもよい。この場合、制御部10は、第1画像IMG1の取得時に、ユーザを示す情報(登録者情報)を取得する。
登録部130を設けることにより、解析部120において虹彩認証のためのデータが生成されるごとに、当該データを認証DB91に新たなデータとして登録できる。
また、ユーザ毎に瞳孔開度が異なる複数の登録データペアが、認証DB91に登録されてもよい(後述の図3および図4も参照)。
(情報処理装置1における認証処理の一例)
照合部140は、解析部120から取得した虹彩コードと瞳孔開度Rとを用いて、被写体Hに対する虹彩認証を行う。具体的には、照合部140は、虹彩コードおよび瞳孔開度Rのそれぞれを、認証DB91に既に登録されている登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度と照合する。より具体的には、照合部140は、以下の第1ステップ→第2ステップの順に、照合を行う。
(第1ステップ):複数の登録瞳孔開度のそれぞれに対応付けられた登録虹彩コードを、当該登録瞳孔開度と瞳孔開度Rとの値が近い順に抽出する。一例として、登録瞳孔開度をR0として、ΔR=|R0−R|が小さい順に、登録虹彩コードを抽出してよい。
但し、第1ステップにおける登録虹彩コードの抽出方法は、ΔRを用いたものに限定されない。第1ステップでは、登録瞳孔開度と瞳孔開度Rとの値が近い順に、登録虹彩コードを抽出できればよい。
(第2ステップ):第1ステップにおいて抽出された登録虹彩コードのそれぞれについて、登録瞳孔開度と瞳孔開度Rとの値が近い順に(例えば、ΔRが小さい順に)虹彩コードとの照合を行う。
なお、第2ステップにおける登録虹彩コードと虹彩コードとの照合方法は、公知の方法が用いられてよい。例えば、照合部140は、登録虹彩コードと虹彩コードとのハミングディスタンス(Hamming distance)Hdを算出し、当該ハミングディスタンスHdに基づいて照合を行ってよい。具体的には、照合部140は、ハミングディスタンスHdが所定のハミングディスタンス閾値Hdth以下である場合に、登録虹彩コードと虹彩コードとの一致度が所定範囲内であると判定する。この場合、照合部140は、被写体Hに対する虹彩認証に成功したと判定する。一方、照合部140は、上記一致度が所定範囲外である場合(ハミングディスタンスHdがハミングディスタンス閾値Hdthよりも大きい場合)には、虹彩認証に失敗したと判定する。つまり、ハミングディスタンスHdがハミングディスタンス閾値Hdth以下であれば上記一致度が高いといえ、ハミングディスタンスHdがハミングディスタンス閾値Hdthより大きければ上記一致度が低いといえる。
(第1の例)
一例として、認証DB91に、登録者AからDまでの4人について、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度が登録されている場合を考える。図3の(a)および(b)はそれぞれ、認証処理の一例について説明するための図である。以下、図3の例を、第1の例とも称する。第1の例は、登録者に対して認証を行い、当該認証が成功した場合の例である。
図3に示すように、登録者A〜Dのそれぞれに、「0.20」、「0.30」、「0.40」、「0.50」の4通りの登録瞳孔開度が登録されている場合を考える。
そして、登録者A〜Dのそれぞれに、4通りの登録虹彩コードが登録されているものとする。具体的には、登録者Aに「A1〜A4」、登録者Bに「B1〜B4」、登録者Cに「C1〜C4」、登録者Dに「D1〜D4」の4通りの登録虹彩コードが登録されている。
なお、登録虹彩コードの添字は、登録瞳孔開度が小さい順に割り当てられているものとする。従って、例えば登録者Aの場合、登録虹彩コードA1は登録瞳孔開度0.20に対応する。また、登録虹彩コードA4は登録瞳孔開度0.50に対応する。登録者B〜Dについても同様である。
図3では、説明の便宜上、登録虹彩コードを「A1」等の文字で表しているが、各登録虹彩コードは、実際には、多ビット(例:2048ビット)のデジタル信号である点に留意されたい。また、以降の説明においては、説明容易化のため、登録虹彩コードと虹彩コードとが完全一致する場合に、被写体Hの本人認証が成功する場合を例示する。但し、実際には、多ビットの登録虹彩コードと虹彩コードとが完全一致する確率は非常に低い。このため、実際には、上述の通り、被写体Hの本人認証が成功する場合であっても、登録虹彩コードと虹彩コードとは完全に一致しなくてもよいことに留意されたい。
ここで、情報処理装置1によって、登録者Dを被写体Hとして撮影を行い、解析部120から取得した瞳孔開度Rが、0.50であった場合を考える。なお、解析部120から取得した虹彩コードは、「D4」であったとする。
図3の(a)は、上述の第1ステップおよび第2ステップが行われない場合の(データが並べ替えられていない)認証DB91を示す。図3の(a)では、登録者A→B→C→Dの順に、データが並べられている。加えて、1人の登録者(例:登録者A)については、登録瞳孔開度が小さい順に(登録瞳孔開度:0.20→0.30→0.40→0.50の順に)データが並べられている。
従って、図3の(a)では、「登録虹彩コードA1、登録瞳孔開度0.20」のデータが、1番目のデータとなる。また、「登録虹彩コードD4、登録瞳孔開度0.50」が、末尾のデータ(16番目のデータ)となる。
この場合、照合部140は、1番目のデータ→2番目のデータ→…→15番目のデータ→16番目のデータの順に、各登録虹彩コードと虹彩コードとの照合を行う。それゆえ、照合部140は、16回目の照合において、登録者D(被写体H)の認証(被写体Hが登録者D本人であることの確認)に成功する。
以降、1回の認証に要する時間(より具体的には、1回の認証結果の出力に要する時間)を「1照合単位時間」と称する。図3の(a)の例では、登録者Dの認証には16照合単位時間を要する。
他方、図3の(b)は、図3の(a)の認証DB91に対して、上述の第1ステップおよび第2ステップが行われた後の(データが並べ替えられた後の)認証DB91を示す。
この場合、照合部140は、第1ステップにおいて、登録瞳孔開度と瞳孔開度R(0.50)との値が近い順に、登録虹彩コードを抽出する。その結果、図3の(b)に示すように、登録瞳孔開度が0.50に近い順に、登録者A〜Dの順にデータを配列する。このため、図3の(b)では、「登録虹彩コードA4、登録瞳孔開度0.50」のデータが、1番目のデータとなり、「登録虹彩コードD4、登録瞳孔開度0.50」が、4番目のデータとなる。また、「登録虹彩コードD1、登録瞳孔開度0.20」が、末尾のデータ(16番目のデータ)となる。
続いて、照合部140は、第2ステップにおいて、1番目のデータ→2番目のデータ→…→の順に、各登録虹彩コードと虹彩コードとの照合を行う。それゆえ、照合部140は、4回目の照合において、登録者D(被写体H)の認証に成功する。つまり、図3の(b)の例では、登録者Dの認証に要する照合単位時間を、4照合単位時間に低減できる。
なお、照合部140は、被写体Hの認証が成功した(被写体Hが登録者A〜Dのうちの特定の1名であると確認した)時点で、認証処理を完了してよい。
このように、ΔRが小さい順に各登録虹彩コードと虹彩コードとの照合を行うことにより、無作為に当該照合を行う場合に比べて、認証に要する時間(第1画像IMG1を取得してから認証結果をアウトプットするまでの時間)を低減できる。
照合部140は、被写体Hに対する虹彩認証に成功したか失敗したかを示す認証結果を、提示装置(不図示)を介して提示させることにより、認証結果をユーザに通知してもよい。提示装置としては、情報処理装置1と通信接続可能な表示装置またはスピーカ等が挙げられる。また、情報処理装置1は、提示装置を備えていてもよい。
なお、虹彩認証に要する時間を低減するために、合(上記一致度が所定範囲内であること)を判定するΔRの範囲があらかじめ定められていてもよい。この場合、ΔRが所定値以下の範囲で上記合致を判定できなかった場合には、照合部140は、虹彩認証に失敗したと判定してもよい。以下の第2の例では、このような処理の一例を示す。
(第2の例)
続いて、図4を参照し、第2の例について説明する。図4の(a)および(b)はそれぞれ、認証処理の別例について説明するための図である。第2の例は、未登録者に対して認証を行い、当該認証が失敗した場合の例である。第2の例では、情報処理装置1によって、未登録者Eを被写体Hとして撮影を行い、解析部120から取得した瞳孔開度Rが、0.50であった場合を考える。なお、解析部120から取得した虹彩コードは、「E4」であったとする。
図4の(a)には、図3の(a)と同様の認証DB91が示されている。第2の例においても、照合部140は、1番目のデータ→2番目のデータ→…→15番目のデータ→16番目のデータの順に、各登録虹彩コードと虹彩コードとの照合を行う。それゆえ、照合部140において、未登録者E(被写体H)の認証失敗が確定するまでに要する時間は、16照合単位時間となる。
図4の(b)には、図3の(b)と同様の認証DB91が示されている。図4の(b)では、ΔR≦0.1として、ΔRの範囲があらかじめ定められているものとする。この場合、照合部140は、ΔR=0またはΔR=0.1のデータに対してのみ、照合を行う。具体的には、照合部140は、1番目のデータ→2番目のデータ→…→7番目のデータ→8番目のデータの順に、各登録虹彩コードと虹彩コードとの照合を行う。それゆえ、照合部140において、未登録者E(被写体H)の認証失敗が確定するまでに要する時間は、8照合単位時間となる。このように、上記合致を判定するΔRの範囲をあらかじめ設定することで、虹彩認証に要する時間を低減できる。
なお、一例として、Rの値(瞳孔開度)が登録瞳孔開度と大きく異なる場合は、たとえ登録者本人を照合する場合であっても、ハミングディスタンスHdが大きくなるため、認証の精度が低下する。このため、認証失敗が確定した後に、同じ登録瞳孔開度および登録虹彩コードに対して、再度の認証を行ったとしても、認証が正しく行われる可能性はなお低いと予想される。
そこで、登録者の照合を行う場合にも、上述のように、上記合致を判定するΔRの範囲をあらかじめ設定することが好ましい。虹彩認証に要する時間を低減すれば、登録者の照合が失敗したことをより短時間で認識できるので、再度の認証用のための第1画像IMG1を、速やかに再撮影できる。そして、第1画像IMG1の再撮影に伴って新たに得られた登録瞳孔開度および登録虹彩コードに対して、再度の認証を行えばよい(新たな第1画像を撮影して、認証をリトライすればよい)。
(情報処理装置1における処理方法)
次に、図5を参照して、情報処理装置1における処理方法(認証方法)の一例について説明する。図5は、情報処理装置1における処理方法の一例を示すフローチャートであり、(a)は登録時の処理方法の一例、(b)は認証時の処理方法の一例を示す。
(登録時の処理)
情報処理装置1では、撮像装置11が被写体Hを撮影することにより、被写体Hの第1画像IMG1を取得する(ステップS1;画像情報取得工程)。撮像装置11は、取得した第1画像IMG1を、映り込み除去部110に供給する。なお、制御部10は、ステップS1において、またはステップS1の前工程として、ユーザ入力として、上記登録者情報を受け付けてもよい。
映り込み除去部110は、第1画像IMG1から正反射光成分の少なくとも一部を除去することにより、第2画像IMG2を生成する(ステップS2;正反射光成分除去工程)。これにより、第1画像IMG1における環境光の映り込みを除去することができる。映り込み除去部110は、生成した第2画像IMG2を、解析部120に供給する。
解析部120では、虹彩コード作成部121が、第2画像IMG2に基づいて虹彩コードを作成する(ステップS3;虹彩コード作成工程)。虹彩コード作成部121は、当該処理が完了すると、作成した虹彩コードを登録部130に供給する。また、解析部120では、瞳孔開度算出部122が、第2画像IMG2に基づいて瞳孔開度Rを算出する(ステップS4;瞳孔開度算出工程)。瞳孔開度算出部122は、当該処理が完了すると、算出した瞳孔開度Rを登録部130に供給する。なお、ステップS3およびS4の処理は並行して行われてもよいし、その処理順は逆であってもよい。
登録部130は、作成された虹彩コードと算出された瞳孔開度Rとを紐付けて、それぞれ登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度として記憶部90の認証DB91に登録する(ステップS5)。登録者情報を取得している場合には、登録部130は、当該登録者情報を、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度と紐付けて登録する。
(認証時の処理)
認証時においても、上述のステップS1〜S4の処理が行われる。なお、登録時とは異なり、ステップS1またはその前工程において、ユーザ登録は行われない。また、ステップS3では作成された虹彩コードが、ステップS4では算出された瞳孔開度Rがそれぞれ、照合部140に供給される。
照合部140は、供給された虹彩コードおよび瞳孔開度R(換言すれば認証時に撮影された被写体Hに基づく虹彩コードおよび瞳孔開度R)をそれぞれ、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度と照合する(ステップS11)。登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度は、上述の登録時の処理において登録されたものである。
照合部140は、上述のように、例えば、供給された瞳孔開度Rと登録瞳孔開度との値が近い順に、それぞれに紐付けられた虹彩コードと登録虹彩コードとのハミングディスタンスHdがハミングディスタンス閾値Hdth以下であるか否かを判定する。
照合部140は、ハミングディスタンスHdがハミングディスタンス閾値Hdth以下である場合には、被写体Hに対する虹彩認証が成功したと判定する。一方、照合部140は、ハミングディスタンスHdがハミングディスタンス閾値Hdthよりも大きい場合には、被写体Hに対する虹彩認証が失敗したと判定する。そして、照合部140は、虹彩認証の結果を提示装置に出力することで、ユーザに当該結果を通知する(ステップS12)。
(情報処理装置1の効果)
情報処理装置1によれば、各ユーザの複数の異なる瞳孔開度(登録瞳孔開度)のそれぞれに関連付けて、虹彩コード(登録虹彩コード)を1つずつ登録できる(上述の図3および図4を参照)。それゆえ、認証時に得られた瞳孔開度Rと近い値の登録瞳孔開度を用いて認証を行うことができるので、認証精度を向上させることができる。
加えて、情報処理装置1によれば、第2画像IMG2(第1画像IMG1から正反射光成分の少なくとも一部を除去した画像,映り込み除去画像)を解析することにより、被写体Hの虹彩コードおよび瞳孔開度Rを、より高精度に取得できる。
従って、第1画像IMG1において、虹彩HIRへの環境光の映り込みが生じていた場合であっても、当該映り込みを除去した第2画像IMG2を、解析部120の解析対象とすることができる。それゆえ、上記映り込みを除去した後に、虹彩コードおよび瞳孔開度Rを取得できる。その結果、照合部140における照合(虹彩認証)の精度を、従来よりも向上させることが可能となる。
換言すれば、情報処理装置1は、上述した課題を解決することができる。上述したように、認証精度の低下の原因の一つとして、虹彩撮影時の環境光強度に依存した瞳孔の大きさの変化が挙げられる。この変化により、瞳孔開度または虹彩コードに変化が生じ得る。この変化による認証精度の低下の抑制のために、各ユーザの複数の異なる瞳孔開度に関連付けて虹彩コードを登録しておき、認証時に取得した瞳孔開度に近い瞳孔開度に関連付けられた虹彩コードを選択することが考えられる。しかしながら、認証精度の低下のもう一つの原因である眼球への環境光の映り込みを低減するための方策を講じない場合、正確な瞳孔開度が算出されないため、瞳孔開度を用いた認証を行ったとしても、当該映り込みに起因して認証精度が低下してしまう。また、虹彩コードについても上記方策を講じない場合には、上記映り込みが反映された虹彩コードが作成されてしまい、認証精度が低下してしまう。情報処理装置1によれば、上述のとおり、映り込みを除去した第2画像IMG2を用いて虹彩コードおよび瞳孔開度Rを取得するため、認証精度の低下を抑制することができる。そのため、様々な環境下において、精度良く虹彩認証を行うことが可能となる。
さらに、情報処理装置1によれば、瞳孔開度Rと値が近い登録瞳孔開度の順に、照合を行うことができる。それゆえ、認証に要する時間を低減することが可能となる(上述の図3の(b)を参照)。
さらに、上述のように、上記合致を判定するΔRの範囲をあらかじめ設定することにより、認証に要する時間を低減することが可能となる(上述の図4の(b)を参照)。
また、情報処理装置1では、上記映り込みが除去された第2画像IMG2に基づく虹彩コードおよび瞳孔開度を登録(蓄積)する。このため、照合時において、当該虹彩コードおよび瞳孔開度の登録のために、取得した虹彩コードおよび瞳孔開度に対して、映り込み除去に相当する処理(例:第2画像IMG2の生成、並びに、当該第2画像IMG2に基づく虹彩コードの作成処理および瞳孔開度Rの算出処理)を都度行うことが不要となる。それゆえ、認証に要する時間を効果的に低減させることが可能となる。
(付記事項)
なお、本実施形態では、情報処理装置1は、上述の構成を一体的に備えるものとして説明するが、これに限られない。情報処理装置1は、例えば、撮像装置11および記憶部90を備えていなくてもよい。この場合、撮像装置11および記憶部90は、情報処理装置1の外部装置として実現され、情報処理装置1と通信接続可能であればよい。
また、情報処理装置1は、例えば、被写体Hに対する虹彩認証機能としての登録部130および照合部140を備えていなくてもよい。この場合も、登録部130および照合部140は、情報処理装置1の外部装置として実現され、情報処理装置1と通信接続可能であればよい。
換言すれば、情報処理装置1は、精度の良い虹彩認証を実現するための基本構成として、映り込み除去部110および解析部120を備えていればよい。
(変形例)
実施形態1では、上述のとおり、解析部120は、映り込み除去部110によって生成された第2画像IMG2に基づき、虹彩コードを作成するとともに、瞳孔開度を算出する。しかしながら、当該構成に限られず、変形例に係る情報処理装置1は、以下の構成(i)または(ii)を有していてもよい。
(i)虹彩コード作成部121は、第2画像IMG2に基づき虹彩コードを作成し、かつ、瞳孔開度算出部122は、第1画像IMG1に基づき瞳孔開度を算出する。この場合、瞳孔開度算出部122は、撮像装置11から第1画像IMG1を取得する。瞳孔開度の算出方法は、第2画像IMG2に対する処理と同じである。
この場合、少なくとも虹彩コードについては、上記映り込みの影響が低減されているので、当該影響を考慮しない場合(虹彩コードについても第1画像IMG1を用いる場合)に比べ、精度良く認証を行うことが可能となる。
(ii)虹彩コード作成部121は、第1画像IMG1に基づき虹彩コードを作成し、かつ、瞳孔開度算出部122は、第2画像IMG2に基づき瞳孔開度を算出する。この場合、虹彩コード作成部121は、撮像装置11から第1画像IMG1を取得する。虹彩コードの作成方法は、第2画像IMG2に対する処理と同じである。
この場合、少なくとも瞳孔開度については、上記映り込みの影響が低減されているので、当該影響を考慮しない場合(瞳孔開度についても第1画像IMG1を用いる場合)に比べ、精度良く認証を行うことが可能となる。つまり、瞳孔開度が不正確なことに起因した誤認証の発生を低減することが可能となる。
なお、実施形態2および3では、解析部120は、映り込み除去部110によって生成された第2画像IMG2に基づき、虹彩コードを作成するとともに、瞳孔開度を算出する場合を例示して説明するが、上記(i)または(ii)の構成を適用することも可能である。
〔実施形態2〕
実施形態2について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(情報処理装置2の構成)
図6は、実施形態2の情報処理装置2(認証装置)の要部の構成を示す機能ブロック図である。情報処理装置2は、実施形態1の情報処理装置1における登録部130を、学習部230(登録部)を置き換えた構成である。なお、実施形態1との区別のため、情報処理装置2の制御部を制御部20と称する。
学習部230は、照合部140の照合結果に応じて、解析部120において取得された虹彩コードと瞳孔開度Rとを、認証DB91に登録する。より具体的には、学習部230は、照合部140によって被写体Hの認証が成功した場合(換言すれば、上記一致度が所定範囲であると判定した場合)、照合部140において照合に使用された虹彩コードと瞳孔開度Rとをそれぞれ、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度として登録する。このように、学習部230は、照合部140の照合結果に応じて、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度を登録する機能を、登録部130に付与した機能部である。
情報処理装置2では、学習部230を設けることにより、照合部140における照合が成功するたびに、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度を認証DB91に追加できる。ここで、情報処理装置2において、少なくとも1つの第1画像IMG1を事前に取得し、当該第1画像IMG1(第2画像IMG2)に対応する登録瞳孔開度および登録虹彩コードを認証DB91にあらかじめ記録しておけば、当該情報処理装置2における認証が可能となる。換言すれば、認証DB91には、初回の認証用として、少なくとも1組の登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度が登録されていればよい。なお、この登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度は、実施形態1で述べた登録時の処理により登録されてよい。
つまり、事前に多数の(より具体的には、2つ以上の)第1画像IMG1(瞳孔開度Rがそれぞれ異なる第1画像IMG1)を取得し、各第1画像IMG1(第2画像IMG2)に対応する登録瞳孔開度および登録虹彩コードを認証DB91にあらかじめ記録しておくことが不要となる。従って、初回の認証のために認証DB91に登録すべきデータ数を低減できる。それゆえ、認証DB91の作成時における、ユーザ(各登録者)の負担を低減できる。
また、学習部230によれば、照合成功回数(照合が成功した回数)の増加に伴って、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度の組(登録データペア)の数を増加させることができる。それゆえ、照合部140における照合の精度をさらに向上させることが可能となる。
但し、以下の2点の観点から、照合部140において照合が成功した全てのデータを登録する(登録データペアの数が過大となる)ことは好ましくない。
(i):登録データペアの数が過大となった場合、照合部140における照合処理の時間が増加するため。
(ii):登録データペアの数が過大となった場合、記憶部90の記憶容量が圧迫されるため。
そこで、登録データペアの数には、上限が設けられることが好ましい。換言すれば、記憶部90の認証DB91に登録可能な登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度の数の上限値が設定されていることが好ましい。一例として、学習部230は、上限値として所定の数(例:100個)までの登録データペアを、照合部140の照合結果に応じて、認証DB91に記録することが好ましい。
なお、照合精度の向上の観点からは、学習部230によって登録される瞳孔開度R(登録瞳孔開度)は、所定の数値範囲において、できるだけ均一に分布させることが好ましい。
一例として、実施形態1と同様に、R=D1/D2として瞳孔開度Rが算出される場合を考える。一般的な人の眼球HEでは、概ね、2mm≦D1≦6mmであり、かつ、D2≒12mmであることが知られている。
上記のD1およびD2の値を用いれば、0.16(=1/6)≦R≦0.5(=1/2)であると概算できる。従って、多少のマージンを考慮すれば、瞳孔開度Rは、概ね0.1≦R≦0.7の範囲に分布すると期待される。
そこで、学習部230は、0.1≦R≦0.7の範囲において、登録瞳孔開度ができるだけ均一に分布するように、瞳孔開度Rを登録瞳孔開度として登録することが好ましい。
従って、学習部230は、現在までに取得された瞳孔開度Rの分布に基づいて、新たに得られた瞳孔開度R(以下、Rnew)を登録するか否かを判定してもよい。
例えば、学習部230は、瞳孔開度Rnewが、現在までに取得された瞳孔開度Rの最頻値の数値範囲に含まれる場合には、当該瞳孔開度Rnewを認証DB91に記録させない。なお、上記最頻値とは瞳孔開度Rの登録数の最大値である。また、上記瞳孔開度Rの最頻値の数値範囲とは、最頻値の瞳孔開度Rを含む、瞳孔開度Rの所定範囲を指す。所定範囲が、例えば、最頻値を示す瞳孔開度R±0.05で設定されており、R=0.35において登録数が最大である場合、0.3≦R≦0.4の範囲が、上記数値範囲となる。
また、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度の全登録数が上限値に達している場合であっても、学習部230は、所定の条件を満たす場合には、登録されている登録データペアを1つ削除して、瞳孔開度Rnewと、当該瞳孔開度Rnewに対応する虹彩コードとを、認証DB91に登録してもよい。つまり、学習部230は、登録データペアの上書き機能を有していてもよい。この場合、学習部230は、例えば以下の処理を行う。
学習部230は、まず、上記分布に偏りがあるか否かを判定する。学習部230は、例えば、所定の登録数を超える瞳孔開度Rが存在するか否かを判定することで、上記分布に偏りがあるか否かを判定する。学習部230は、上記分布に偏りがあると判定した場合には、上記所定の登録数を超える瞳孔開度Rを含む、瞳孔開度Rの所定範囲に、瞳孔開度Rnewが存在するか否かを判定する。学習部230は、瞳孔開度Rの所定範囲に、瞳孔開度Rnewが存在しないと判定した場合には、瞳孔開度Rの所定範囲内のうちの、1つの瞳孔開度Rを含む登録データペアを削除し、代わりに、瞳孔開度Rnewと、当該瞳孔開度Rnewに対応する虹彩コードとを、新たな登録データペアとして登録する。
なお、上記所定の登録数は、上記分布の偏りがあるか否かを判定するための指標であり、例えば瞳孔開度Rごとに設定されている。換言すれば、上記所定の登録数は、上記全登録数の上限値に満たない任意の閾値である。
一方、学習部230は、(i)上記分布に偏りがない場合、および(ii)偏りがあっても瞳孔開度Rの所定範囲に、瞳孔開度Rnewが存在する場合には、瞳孔開度Rnewと、瞳孔開度Rnewの算出時に作成された虹彩データとを登録しない。
その他、登録データペアを上書きする場合、以下のように削除対象となる登録データペアを選出してもよい。例えば、登録データペアごとに過去の照合結果(算出したハミングディスタンスHd、または照合実績)を認証DB91に記憶しておく。学習部230は、照合実績が悪い照合結果、または比較的大きいハミングディスタンスHdと紐付けられた登録データペアが存在すると判定した場合には、当該登録データペアを削除対象として選択する。そして、学習部230は、削除した登録データペアの代わりに、新たな登録データペアを認証DB91に登録する。照合実績の良否は、あらかじめ設定されたハミングディスタンスHd(閾値)と比較することにより決定されてよい。また、ハミングディスタンスHdが比較的大きいか否かについても、当該閾値と比較することにより決定されてよい。
(情報処理装置2における処理)
次に、図7を参照して、情報処理装置2における処理方法(認証方法)の一例について説明する。図7は、情報処理装置2における処理方法の一例を示すフローチャートである。なお、図7は、実施形態3の情報処理装置3における処理方法(認証方法)の一例を示すフローチャートでもある。
情報処理装置2では、実施形態1の認証時と同様、ステップS1〜S4、S11およびS12の処理が行われる。
ステップS11の後、照合部140は、認証に成功したか否かを判定する(ステップS21)。ここで、実施形態1で述べたように、照合部140は、ハミングディスタンスHdがハミングディスタンス閾値Hdth以下である場合には、被写体Hに対する虹彩認証が成功したと判定する。つまり、照合部140は、認証時に取得した虹彩コードが登録虹彩コードと一致していなくとも、登録虹彩コードと近似した値を有すると判定できる場合には、認証に成功したと判定する。
照合部140によって認証に成功したと判定された場合には(ステップS21でYES)、学習部230は、認証時に取得した虹彩コードおよび瞳孔開度Rと一致する登録データペアが、認証DB91に含まれていないか(未登録であるか)否かを判定する(ステップS22)。学習部230は、未登録であると判定した場合には(ステップS22でYES)、現状の登録データペアの数が上限値以下であるか否かを判定する(ステップS23)。学習部230は、上限値以下であると判定した場合には(ステップS23でYES)、取得した虹彩コードおよび瞳孔開度Rを、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度として認証DB91に登録する(ステップS5)。
また、照合部140は、認証結果を出力する(S12)。S5の処理後においては、照合部140は、認証に成功した旨の通知を行う。また、取得した虹彩コードおよび瞳孔開度Rが認証DB91に登録されている場合(ステップS22でNO)、または認証DB91に登録されている登録データペアの数が上限値を超えている場合(ステップS23でNO)にも、照合部140は、認証に成功した旨の通知を行う。一方、認証に失敗した場合(ステップS21でNO)、照合部140は、認証に失敗した旨の通知を行う。
なお、ステップS12の処理は、ステップS21の処理直後に行われてもよい。また、ステップS22およびS23の処理順が逆であっても、これらの処理が並行して行われてもよい。また、学習部230は、例えばステップS23の後に、上述したように、上記瞳孔開度Rの分布に基づいて、認証時に取得した瞳孔開度R(瞳孔開度Rnew)と、当該瞳孔開度Rに対応する虹彩コードとを、認証DB91に登録するか否かを判定してもよい。また、上述の登録データペアの数が過大となる点を考慮しなければ、ステップS23の処理は省略されてもよい。
なお、ステップS21において認証が失敗した場合、認証を反復的に繰り返す機能(認証をリトライする機能)を情報処理装置2に設けてもよい。つまり、ステップS21において認証が失敗した場合、ステップS12において認証結果を出力(通知)する前に、ステップS1に戻り、撮影および認証を再び行ってもよい。そして、ステップS21において、再び認証に失敗したら、再々度ステップS1に戻り、撮影および認証を繰り返してもよい。
なお、認証時間の低減の観点からは、リトライ回数(反復的な認証回数)には制限が設けられていることが好ましい。リトライ回数が制限回数に達しても、ステップS21において認証が失敗した場合には、ステップS12において照合部140は、認証が失敗した旨の認証結果を出力する。認証のリトライ機能およびリトライ回数については、実施形態1の情報処理装置1においても適用されてよい。
また、上述の例では、1枚の画像(静止画)を撮像して認証を行う場合を例示した。但し、動画像を撮像し、当該動画像を構成するフレームに対して認証を行ってもよい。つまり、動画像による認証(動画認証)を行うこともできる。
動画認証の場合、動画像の撮像によって短時間に複数枚の画像(フレーム)が取得される場合もあるため、撮像ステップを継続しつつ、撮像された画像から順に、認証を撮像ステップと同タイミングで進行させてよい。この場合、認証が成功した時点で、画像取得(動画撮像)を停止させ、照合部140に認証結果を出力させてよい。
なお、所定の撮像時間において取得された複数枚の画像(フレーム)のいずれに対しても、認証が成功しなかった場合は、認証が失敗した旨の認証結果を、照合部140に出力させてよい。また、動画認証についても、実施形態1の情報処理装置1において適用されてよい。
以上のように、情報処理装置2では、学習部230を備えることにより、認証に成功した場合に、取得した虹彩コードおよび瞳孔開度Rが登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度として登録されるという学習機能を実現している。そのため、情報処理装置2では、上記学習機能によって登録するデータを増加させることができる。例えば、環境光強度の影響を低減するために、認証前にあらかじめ意図的に、多数の瞳孔開度と、当該瞳孔開度に対応した虹彩コードとを登録しておかずとも、認証を行うたびにその精度を向上させることができる。それゆえ、情報処理装置2によれば、必要以上に多くのデータ登録を行う必要が無いので、ユーザの利便性を向上させることができる。
〔実施形態3〕
実施形態3について、図7〜図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。図8は、実施形態3の情報処理装置3(認証装置)の要部の構成を示す機能ブロック図である。本実施形態においても、実施形態1と同様に、一例として、R=D1/D2として瞳孔開度Rが算出される場合を考える。
(情報処理装置3の構成)
情報処理装置3は、図8に示すように、実施形態2の情報処理装置2において、(i)学習部230を学習部330(登録部)に、(ii)認証DB91を認証DB92に、それぞれ置き換えた構成である。なお、実施形態2との区別のため、情報処理装置3の制御部を制御部30と称する。
認証DB92では、認証DB91とは異なるデータ構造(フォーマット)によって、各登録者の登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度が記録されている。具体的には、認証DB92では、瞳孔開度に区分を設けて(瞳孔開度を数値範囲で区分して)、各登録者の登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度が記録されている。換言すれば、認証DB92では、瞳孔開度が示す値に応じて複数の区分が設定されている。
図9は、認証DB92に含まれるデータの一例を示す図である。図9では、登録者A〜Cの3名を登録者とする場合を例示する。図9に示されるように、認証DB92では、瞳孔開度が、区分X〜Zの3つに分けられている。区分Xは、0.1≦R≦0.3の範囲である。また、区分Yは、0.3<R<0.5の範囲である。また、区分Zは、0.5≦R≦0.7の範囲である。
但し、区分の個数は任意であり、3つに限定されない。一例として、区分の個数は、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、各区分に対応する瞳孔開度の数値範囲も、上記の例に限定されない。但し、実施形態2と同様の論旨により、登録瞳孔開度ができるだけ均一に分布するように、各区分は設定されることが好ましい。
図9の(a)は、新たに取得される瞳孔開度Rnewに応じた記録が学習部330によって行われる前のデータの一例を示す。図9の(a)の例では、登録者A〜Cのそれぞれの登録虹彩コードは、各区分に対して(より具体的には、各区分における登録瞳孔開度に対して)1つずつ割り当てられている。以下、説明の便宜上、登録者Aについて、区分Xの登録虹彩コードをA5、区分Yの登録虹彩コードをA6、区分Zの登録虹彩コードをA7と称する。同様に、登録者Bについて、区分Xの登録虹彩コードをB5、区分Yの登録虹彩コードをB6、区分Zの登録虹彩コードをB7と称する。登録者Aおよび登録者Bについては、区分X〜Zのそれぞれに、瞳孔開度Rが登録されている。
また、登録者Cについて、区分Yの登録虹彩コードをC6と称する。図9の(a)の例では、登録者Cについては、区分X・Zには、瞳孔開度R、および、当該瞳孔開度Rに対応する登録虹彩コードが登録されていない。以下の説明では、学習部330によって新たに登録される区分Xの虹彩コードをC5と称する。
学習部330は、認証DB92において規定された区分X〜Zごとに、虹彩コードと瞳孔開度Rとを登録する。一例として、照合部140において登録者Cの認証が行われる場合を考える。ここでは、登録者Cの撮像画像に基づき取得した瞳孔開度Rnewが0.20(区分Xに含まれる値)であり、虹彩コードが「C5」であるとする。
この場合、照合部140は、取得した瞳孔開度Rnewが0.20であるため、取得した虹彩コード「C5」を、区分Xの登録虹彩コードと照合する。図9の(a)の場合、取得した虹彩コード「C5」は登録者A、Bの虹彩コード(「A5」、「B5」)とは異なり、また、登録者Cについては未登録である。そのため、次の照合ステップとして、照合部140は、虹彩コード「C5」を、区分Xと隣接する区分Y(瞳孔開度Rnewと近い区分)における登録虹彩コードと照合する。区分Yには登録者Cの登録虹彩コード「C6」が存在するため、照合部140は、虹彩コード「C5」を登録虹彩コード「C6」と照合する。照合の結果、算出したハミングディスタンスHdが所定のハミングディスタンス閾値Hdth以下である場合には、登録者Cの認証が成功する。ここでは、認証時に取得した虹彩コード「C5」を登録虹彩コード「C6」と照合した結果、認証に成功した場合について考える。なお、登録者Cの区分Xに登録データペアが存在する場合には、照合部140は、取得した虹彩コードと、当該登録データペアに含まれる登録虹彩コードとの照合を行う。
なお、図9の(a)では、瞳孔開度Rnew(0.20)が区分Yの登録瞳孔開度(0.43)からある程度離れた値であるが、このようなケースであっても、ある程度の確率で登録者Cの認証が成功することに留意されたい。
但し、一般的には、瞳孔開度Rnewが区分Yの登録瞳孔開度に近い値であるほうが、登録者Cの認証が成功する確率(認証成功率)が上昇する傾向にある。換言すれば、瞳孔開度Rnewが区分Yの登録瞳孔開度から離れた値となるにつれて、登録者Cの認証が失敗する確率(認証失敗率)が上昇する傾向となる。なお、認証失敗率は、本人拒否率とも称される。
図9の(b)は、瞳孔開度Rnewに応じた記録が学習部330によって行われた後のデータの一例を示す。学習部330は、虹彩コード「C5」に対応する登録者Cの認証において、瞳孔開度Rnewが0.20であったため、当該瞳孔開度Rnewが区分Xに含まれると判定する。
その結果、学習部330は、区分Xにおいて、瞳孔開度Rnewを登録瞳孔開度として登録する。また、学習部330は、区分Xにおいて、虹彩コード「C5」を、登録虹彩コードとして登録する。
なお、学習部330は、各区分において、複数の登録データペアを登録してもよい。この場合、瞳孔開度Rnewと、当該瞳孔開度Rnewに対応する虹彩コードとが、瞳孔開度Rnewを含む数値範囲を有する区分における登録データペアと一致しない場合には、当該区分には未登録であるものと判定され、当該区分への登録対象となる。また、上述の登録データペアの数が過大となる点を考慮するのであれば、各区分において、登録可能な登録データペアの上限値が設けられてもよい。
(情報処理装置3の処理)
次に、図7を参照して、情報処理装置3における処理方法の一例について説明する。ここでは、情報処理装置2と異なる処理方法にのみ言及する。
ステップS11において、照合部140は、取得した瞳孔開度Rnewが区分X〜Zのいずれに該当するのかを特定し、特定した区分(図9の例では区分X)において、瞳孔開度Rnewに対応する虹彩コードと登録虹彩コードとの照合を行う。照合部140は、当該区分に登録データペアが存在する場合には、当該登録データペアとの照合を行う。一方、照合部140は、当該区分における照合に失敗した場合には、当該区分と隣接する区分(図9の例では区分Y)での照合を行う。
そして、照合部140により登録者の認証に成功した場合には(ステップS21でYES)、学習部330は、瞳孔開度Rnewの値を含む数値範囲を有する区分(図9の例では区分X)において、瞳孔開度Rnewと、瞳孔開度Rnewに対応する虹彩コードとが未登録であるか否かを判定する(ステップS22)。なお、全ての区分X〜Zにおいて認証が失敗した場合に(ステップS21でNO)、ステップS12の処理に移行する。
瞳孔開度Rnewと、瞳孔開度Rnewに対応する虹彩コードとが未登録の場合には(ステップS22でYES)、学習部330は、当該区分における登録データペアの数が上限値以下であるか否かを判定し(ステップS23)、上限値以下であれば(ステップS23でYES)、瞳孔開度Rnewと、瞳孔開度Rnewに対応する虹彩コードとを登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度として登録する(ステップS5)。
このように、学習部330は、照合部140によって認証に成功したと判定された場合には、認証DB92において設定された複数の区分のいずれか(具体的には、瞳孔開度Rnewの値を含む数値範囲を有する区分)に、瞳孔開度Rnewを登録瞳孔開度として登録することができる。また、照合部140は、取得した瞳孔開度Rnewに基づいて、設定された複数の区分の中から照合先とする区分を特定し、当該区分に含まれる登録虹彩コードを用いて照合を行う。つまり、照合部140は、登録された全ての登録データペアを照合対象として抽出せずに、区分に従って照合対象を限定して抽出することができる。例えば、照合部140は、設けられた区分のうちの1つの区分(例:図9の区分X〜Zのいずれか1つ)に対応するデータ(例:登録虹彩コード)のみを、照合対象とすることができる。その結果、照合に要する時間をさらに低減することが可能となる。
なお、学習部330においても、実施形態2の学習部230と同様に、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度が上限値に達している場合に、所定の条件を満たされていれば、登録されている登録データペアを1つ削除して、新たな登録データペアを認証DB92に登録してよい。
〔実施形態4〕
情報処理装置1〜3の制御ブロック(特に制御部10〜30)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、情報処理装置1〜3は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本開示の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本開示の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本開示の態様1に係る認証装置(情報処理装置1,2,3)は、眼球(HE)を含む被写体(H)の画像情報(第1画像IMG1)を取得する画像情報取得部(撮像装置11)と、上記画像情報から上記眼球の正反射光成分の少なくとも一部を除去する正反射光成分除去部(映り込み除去部110)と、虹彩コードを作成する虹彩コード作成部(121)と、瞳孔(HPP)の開き具合を示す瞳孔開度を算出する瞳孔開度算出部(122)と、を備え、(i)上記虹彩コード作成部は、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出部は、上記除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、(ii)上記虹彩コード作成部は、上記除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出部は、上記画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、または、(iii)上記虹彩コード作成部は、上記画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出部は、上記除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出する。
上記の構成によれば、虹彩コードの作成および瞳孔開度の算出の少なくともいずれかの処理は、画像情報から正反射光成分の一部を除去して得られた除去後画像情報に基づいて行われる。換言すれば、虹彩コードの作成および瞳孔開度の算出の少なくともいずれかの処理は、虹彩への環境光の映り込みの影響が低減された除去後画像情報に基づいて行われる。そのため、虹彩認証において、当該影響が低減された虹彩コードおよび瞳孔開度の少なくともいずれかを用いることが可能となる。換言すれば、虹彩への環境光の映り込みの影響を低減した虹彩認証を行うことが可能となる。
また、虹彩認証において上記虹彩コードとともに上記瞳孔開度を用いることで、環境光強度の変化の影響を低減した虹彩認証を行うことが可能となる。
したがって、上記認証装置によれば、誤認証の発生を低減することができる。換言すれば、上記認証装置によれば、精度良く虹彩認証を行うことができる。
さらに、本開示の態様2に係る認証装置は、上記態様1において、上記虹彩コード作成部が作成した虹彩コードと、上記瞳孔開度算出部が算出した瞳孔開度とを紐付けるとともに、それぞれ登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度として記憶部(90)に登録する登録部(130、学習部230,330)を備えてもよい。
上記の構成によれば、虹彩への環境光の映り込みの影響が低減された除去後画像情報に基づく虹彩コードおよび/または瞳孔開度を用いて、虹彩認証を行うことが可能となる。
また、上記虹彩コードおよび瞳孔開度を登録(蓄積)するので、精度の良い虹彩認証を実現するために、認証のたびに、当該登録のために映り込み除去に相当する処理を行う必要が無い。そのため、認証に要する時間を短縮することができる。
さらに、本開示の態様3に係る認証装置は、上記態様2において、上記虹彩コードおよび上記瞳孔開度を、既に登録されている上記登録虹彩コードおよび上記登録瞳孔開度と照合する照合部(140)を備えてもよい
上記の構成によれば、除去後画像情報に基づく虹彩コードおよび/または瞳孔開度を用いて、虹彩認証を行うことができる。そのため、誤認証の発生を低減することができる。
さらに、本開示の態様4に係る認証装置では、上記態様3において、上記照合部は、上記登録瞳孔開度のうち、上記瞳孔開度により近い値を有する登録瞳孔開度から順に、上記虹彩コードを上記登録虹彩コードと照合してもよい。
上記の構成によれば、取得した虹彩データを、複数の登録虹彩コードと無作為に照合する場合に比べ、上記照合に要する時間を短縮することができる。
さらに、本開示の態様5に係る認証装置では、上記態様3または4において、上記登録部は、上記照合部により上記虹彩コードと上記登録虹彩コードとの一致度が所定範囲内であると判定された場合に、当該虹彩コードと、当該虹彩コードを算出したときの上記瞳孔開度とを、それぞれ上記登録虹彩コードおよび上記登録瞳孔開度として登録してもよい。
上記の構成によれば、上記のように判定された場合に、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度が登録される。そのため、本人とみなされた虹彩コードおよび瞳孔開度のみを、登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度として登録することができる。また、登録部において、このように登録していくという学習機能を実現することができる。
さらに、本開示の態様6に係る認証装置では、上記態様5において、上記記憶部に登録可能な上記登録虹彩コードおよび上記登録瞳孔開度との組の数の上限値が設定されていてもよい。
上記登録虹彩コードおよび上記登録瞳孔開度が多くなれば、その分認証に時間を要する可能性が高くなる。上記の構成によれば、記憶部に登録可能な上記登録虹彩コードおよび上記登録瞳孔開度の組の数を制限することができる。そのため、これらの情報過多による認証に要する時間の増大を回避することができる。また、上記制限により、記憶部の記憶容量を有効活用することができる。
さらに、本開示の態様7に係る認証装置では、上記態様5または6において、瞳孔開度が示す値に応じて複数の区分(X,Y,Z)が設定されており、上記登録部は、上記瞳孔開度算出部が算出した瞳孔開度を、上記複数の区分のいずれかに上記登録瞳孔開度として登録してもよい。
上記の構成によれば、設定された複数の区分のいずれかに瞳孔開度を登録するので、照合時に、算出した瞳孔開度の値に応じて、最初に区分を選定することが可能となる。換言すれば、照合時に、照合対象を大きく絞ることができる。そのため、認証に要する時間を短縮することが可能となる。
さらに、本開示の態様8に係る認証方法は、眼球を含む被写体の画像情報を取得する画像情報取得工程と、上記画像情報から上記眼球の正反射光成分の少なくとも一部を除去する正反射光成分除去工程と、虹彩コードを作成する虹彩コード作成工程と、瞳孔の開き具合を示す瞳孔開度を算出する瞳孔開度算出工程と、を含み、(i)上記虹彩コード作成工程では、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出工程では、上記除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、(ii)上記虹彩コード作成工程では、上記除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出工程では、上記画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、または、(iii)上記虹彩コード作成工程では、上記画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出工程では、上記除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出する。
上記の方法によれば、態様1と同様に、精度良く虹彩認証を行うことができる。
本開示の各態様に係る認証装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記認証装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記認証装置をコンピュータにて実現させる認証装置の認証制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の一態様の範疇に入る。
〔付記事項〕
本発明の一態様は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の一態様の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成できる。
1,2,3 情報処理装置(認証装置)
11 撮像装置(画像情報取得部)
90 記憶部
110 映り込み除去部(正反射光成分除去部)
130 登録部
140 照合部
230,330 学習部(登録部)
121 虹彩コード作成部
122 瞳孔開度算出部
H 被写体
HE 眼球
HPP 瞳孔
R 瞳孔開度
IMG1 第1画像(画像情報)
IMG2 第2画像(除去後画像情報)
X,Y,Z 区分

Claims (5)

  1. 眼球を含む被写体の画像情報を取得する画像情報取得部と、
    上記画像情報から上記眼球の正反射光成分の少なくとも一部を除去する正反射光成分除去部と、
    虹彩コードを作成する虹彩コード作成部と、
    瞳孔の開き具合を示す瞳孔開度を算出する瞳孔開度算出部と、
    上記虹彩コード作成部が作成した虹彩コードと、上記瞳孔開度算出部が算出した瞳孔開度とを紐付けるとともに、それぞれ登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度として記憶部に登録する登録部と、
    上記虹彩コードおよび上記瞳孔開度を、既に登録されている上記登録虹彩コードおよび上記登録瞳孔開度と照合する照合部とを備え、
    (i)上記虹彩コード作成部は、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出部は、上記除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、
    (ii)上記虹彩コード作成部は、上記除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出部は、上記画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、
    または、
    (iii)上記虹彩コード作成部は、上記画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出部は、上記除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出し、
    上記登録部は、上記瞳孔開度及び上記虹彩コードを、上記瞳孔開度が示す値に応じて設定された複数の区分のいずれかに、それぞれ上記登録瞳孔開度及び上記登録虹彩コードとして登録するものであり、
    上記照合部は、上記瞳孔開度に対応する区分に上記登録虹彩コードが未登録である場合、上記虹彩コードと、当該区分に隣接する区分に記録された上記登録虹彩コードとの照合を行い、
    上記登録部は、上記照合が成功した場合に、上記虹彩コードが未登録である区分に、上記虹彩コードを上記登録虹彩コードとして登録する、認証装置。
  2. 上記照合部は、上記登録瞳孔開度のうち、上記瞳孔開度により近い値を有する登録瞳孔開度から順に、上記虹彩コードを上記登録虹彩コードと照合する、請求項に記載の認証装置。
  3. 上記登録部は、上記照合部により上記虹彩コードと上記登録虹彩コードとの一致度が所定範囲内であると判定された場合に、当該虹彩コードと、当該虹彩コードを算出したときの上記瞳孔開度とを、それぞれ上記登録虹彩コードおよび上記登録瞳孔開度として登録する、請求項またはに記載の認証装置。
  4. 上記記憶部に登録可能な上記登録虹彩コードおよび上記登録瞳孔開度の組の数の上限値が設定されている、請求項に記載の認証装置。
  5. 眼球を含む被写体の画像情報を取得する画像情報取得工程と、
    上記画像情報から上記眼球の正反射光成分の少なくとも一部を除去する正反射光成分除去工程と、
    虹彩コードを作成する虹彩コード作成工程と、
    瞳孔の開き具合を示す瞳孔開度を算出する瞳孔開度算出工程と、
    上記虹彩コード作成工程において作成した虹彩コードと、上記瞳孔開度算出工程において算出した瞳孔開度とを紐付けるとともに、それぞれ登録虹彩コードおよび登録瞳孔開度として記憶部に登録する登録工程と、
    上記虹彩コードおよび上記瞳孔開度を、既に登録されている上記登録虹彩コードおよび上記登録瞳孔開度と照合する照合工程とを含み、
    (i)上記虹彩コード作成工程では、上記正反射光成分の少なくとも一部を除去して得られた除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出工程では、上記除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、
    (ii)上記虹彩コード作成工程では、上記除去後画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出工程では、上記画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出するか、
    または、
    (iii)上記虹彩コード作成工程では、上記画像情報に基づき上記虹彩コードを作成し、かつ、上記瞳孔開度算出工程では、上記除去後画像情報に基づき上記瞳孔開度を算出し、
    上記登録工程は、上記瞳孔開度及び上記虹彩コードを、上記瞳孔開度が示す値に応じて設定された複数の区分のいずれかに、それぞれ上記登録瞳孔開度及び上記登録虹彩コードとして登録する工程であり、
    上記照合工程において、上記瞳孔開度に対応する区分に上記登録虹彩コードが未登録である場合、上記虹彩コードと、当該区分に隣接する区分に記録された上記登録虹彩コードとの照合を行い、
    上記登録工程において、上記照合が成功した場合に、上記虹彩コードが未登録である区分に、上記虹彩コードを上記登録虹彩コードとして登録する、認証方法。
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